企業の一言説明

TDSEはAI活用のビッグデータ解析やコンサルティングを主要事業として展開する、グロース市場上場の専門企業です。

投資判断のための3つのキーポイント

  • 高成長市場での専門性: AI・DX推進といった成長分野でコンサルティングとソリューションを提供し、売上高は着実に拡大しています。
  • 極めて高い財務健全性: 自己資本比率80%超、流動比率500%超と、極めて堅固な財務基盤を築いており、事業活動の安定性が高いです。
  • 収益性の変動とバリュエーションの精査: 直近の営業利益率やROEは一時的に低下傾向にあり、今後の収益改善が課題です。PBRは業界平均を下回る一方、PERは業界平均並みであり、収益性見通しを踏まえたバリュエーションの精査が重要となります。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 A 高成長
収益性 C 要改善
財務健全性 S 極めて優良
バリュエーション A 割安感あり

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 1665.0円
PER 25.38倍 業界平均25.7倍(同水準)
PBR 1.57倍 業界平均2.5倍(割安)
配当利回り 0.60%
ROE 6.35%

1. 企業概要

TDSEは、AI技術とビッグデータを活用したコンサルティングおよびソリューション提供を中核事業としています。主なサービスは、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進やデータ分析コンサルティング、SNS解析、分析基盤構築、AIエンジン「Scorobo」、企業向けソーシャルリスニングツール「NetBase」の提供などです。特にAIを活用したデータ解析による経営診断サービスやSNSデータ分析に強みを持ちます。収益は、これらのコンサルティングサービス提供と、AI・ビッグデータソリューションの構築・運用から得られています。高度なAI・データ解析技術と専門知識が同社の技術的独自性を構成し、この分野での顧客課題解決に貢献しています。

2. 業界ポジション

TDSEは、成長著しい情報通信・サービス業の中でも、特にAI・ビッグデータ解析という専門性の高い領域に特化しています。同社が属するグロース市場において、この分野はDX需要の高まりとともに拡大を続けていますが、同時に競合他社も多く存在します。同社はSNSデータ分析やAI技術の活用支援に強みを持つ一方、大手ITベンダーと比較すると事業規模は小さい点が弱みと言えます。業界平均との財務指標比較では、PER(株価収益率:株価が1株あたり利益の何倍かを示す指標)は25.38倍と業界平均の25.7倍とほぼ同水準ですが、PBR(株価純資産倍率:株価が1株あたり純資産の何倍かを示す指標)は1.57倍と業界平均の2.5倍を大きく下回っており、純資産に対しては割安感がある状態です。PBRが1倍未満は解散価値を下回ると一般的に評価されますが、同社は1倍超にあります。

3. 経営戦略

TDSEはAI活用のビッグデータ解析を強みとして、顧客企業のDX推進を支援するサービスを展開しています。最近では「Copilot Studio」活用支援サービスを開始するなど、最新のAI技術を取り入れたソリューション開発に積極的です。これにより、生成AIを活用した業務効率化や新規サービス開発のニーズに対応し、顧客基盤の拡大と事業成長を目指しています。具体的な中期経営計画の詳細は公開されていませんが、こうした新技術への対応が今後の成長戦略の主軸であると考えられます。なお、今後のイベントとして2026年3月30日に配当権利落ち日(Ex-Dividend Date)が予定されています。

【財務品質スコア】

項目 スコア 投資家向け解釈
Piotroski F-Score 2/9 (C) やや懸念(7点以上=財務優良、5-6点=普通、4点以下=要注意)

Piotroski F-Scoreは、収益性、財務健全性、効率性の9つの項目で企業の財務状況を評価する指標です。2点という評価は、同社の財務健全性全体にやや懸念があることを示唆しており、特に効率性の項目スコアが低いことが主な要因です。ただし、後述の通り自己資本比率や流動比率は極めて健全な水準にあります。

【収益性】

指標 ベンチマーク 評価
営業利益率(過去12か月) 4.83% 要改善
ROE(実績) 6.35% 10% 要改善
ROA(過去12か月) 3.88% 5% 普通

営業利益率は4.83%と、事業が生み出す利益率は現状低めです。ROE(株主資本利益率:株主のお金でどれだけ稼いだかを示す指標)は6.35%で、一般的な目安とされる10%を下回っており、資本効率の改善が望まれます。ROA(総資産利益率:会社の総資産をどれだけ効率的に使って利益を出したかを示す指標)は3.88%であり、こちらもベンチマークの5%を下回っています。直近の損益計算書を見ると、2025年3月期は売上高が増加しているものの、営業利益、経常利益、当期利益はいずれも前年比で減少しており、収益性悪化の兆候が見られます。要因としては、人件費などのOperating Expense(営業費用)の増加がCost of Revenue(売上原価)以上に大きくなっていることが挙げられます。

【財務健全性】

指標
自己資本比率(実績) 80.9%
流動比率(直近四半期) 562%

自己資本比率は80.9%と非常に高く、負債が少なく財務基盤が極めて安定していることを示します。流動比率(短期的な支払い能力を示す指標)も562%と200%を大きく上回っており、短期的な資金繰りにも全く問題がない極めて良好な水準です。これは、事業の拡張や予期せぬ事態への対応において高い余力があることを意味します。

【キャッシュフロー】

指標
営業キャッシュフロー(過去12か月) 158百万円
フリーキャッシュフロー(過去12か月) 142百万円

営業活動によるキャッシュフローは158百万円、フリーキャッシュフローは142百万円と、いずれも潤沢なプラスを維持しています。本業でしっかり現金を生み出し、投資活動に必要な資金も充足している健全な状況です。

【利益の質】

指標 評価 投資家向け解釈
営業CF/純利益比率 1.37 S(優良) 1.0以上=健全、1.0未満=要確認

営業キャッシュフローが純利益の1.37倍と、純利益を大きく上回るキャッシュフローを生み出しており、利益の質は極めて優良です。これは、会計上の利益だけでなく、実際に手元に現金が残っていることを示し、粉飾決算などのリスクが低いと評価できます。

【四半期進捗】

直近四半期(2025年9月30日時点)までの通期予想に対する具体的な進捗率のデータはありません。過去12か月間の収益や利益は、来期予想に対してまだ低い水準であるため、今後の四半期での巻き返しが期待されます。

【バリュエーション】

指標 業界平均比 判定
PER(会社予想) 25.38倍 業界平均25.7倍 ほぼ適正
PBR(実績) 1.57倍 業界平均2.5倍 割安

PERは業界平均とほぼ同水準であり、現状の利益水準から見て株価は適正な範囲にあると判断できます。一方、PBRは業界平均を大きく下回っており、企業の純資産価値と比較すると割安感があります。このPBRの低さは、同社の高い自己資本比率にも関わらず、収益性が業界平均より低いことに起因している可能性も考えられます。

【テクニカル】

現在の株価1,665円は、52週高値2,162円と52週安値957円の中間よりやや高い位置(58.8%)にあります。また、5日、25日、75日、200日といった全ての移動平均線を上回っており、短期的には上昇トレンドにあることを示唆しています。特に25日移動平均線を10%超上回っており、勢いのある展開です。

【市場比較】

過去1ヶ月の日経平均およびTOPIXとの比較では、同社株は市場平均を上回るパフォーマンスを見せています。しかし、3ヶ月、6ヶ月の期間では日経平均を下回っており、特に6ヶ月間では日経平均が35.45%上昇する中で同社株は2.15%の上昇にとどまり、市場全体の上昇トレンドに乗り切れていない時期がありました。過去1年間では日経平均を12.80%ポイント上回っており、中期的な上昇トレンドは維持しています。

【定量リスク】

指標 投資家向け解釈
ベータ値(5Y Monthly) 0.44 市場全体の変動に対し株価の変動が相対的に小さい(ディフェンシブ寄り)
年間ボラティリティ 52.07% ±52万円程度の変動が想定される
最大ドローダウン -47.37% 過去最悪で47万円程度の損失が想定される

ベータ値0.44は、市場全体の動きに対して同社株価の変動が小さいことを意味し、比較的ディフェンシブな性質を持つ可能性があります。しかし、年間ボラティリティは52.07%と高く、変動幅の大きさが想定されます。仮に100万円を投資した場合、年間で約±52万円程度の株価変動が起こり得ると考えられます。また、過去には最大で-47.37%のドローダウン(投資元本からの最大下落率)を記録しており、同様の大きな下落が今後も起こりうるリスクがあることを理解しておく必要があります。シャープレシオが0.40と1.0を下回っており、リスクに対し見合うリターンが得られていない可能性があります。

【事業リスク】

  • AI・DX市場の競争激化: AIやDX推進の需要は高まっていますが、同時に多くの企業がこの市場に参入しており、競争が激化しています。価格競争やサービス品質の差別化が常に求められ、収益性への圧力がかかる可能性があります。
  • 専門人材の確保と育成: データサイエンティストやAIエンジニアといった専門人材は国内外で需要が高く、確保・育成には高いコストと時間が必要です。優秀な人材の獲得競争は、同社の事業継続や成長において重要なリスク要因となります。
  • 技術革新の速さ: AI技術は日進月歩で進化しており、常に最新技術への対応が求められます。技術トレンドの変化に追随できない場合、提供するサービスやソリューションが陳腐化し、競争力を失う可能性があります。

信用取引状況

信用買残は65,600株である一方、信用売残は0株のため、信用倍率は0.00倍となっています。信用売残がなく、買い方のポジションだけが存在している状況ですが、需給状況は常に変動するため、今後の推移を注視する必要があります。

主要株主構成

筆頭株主はテクノスジャパン(17.27%)であり、創業者の城谷直彦氏(7.55%)を含む安定株主が一定割合を占めています。あいおいニッセイ同和損害保険やNTTデータといった事業会社も主要株主として名を連ねており、事業連携や資本提携の可能性も考えられます。

8. 株主還元

配当利回りは会社予想で0.60%と、一般的な水準と比較してやや低めです。配当性向は過去12か月で18.07%(2025年3月期予想では15.3%)であり、利益に占める配当の割合は低く、利益を内部留保して事業成長に再投資する方針と見られます。自社株買いに関する直近の明確な適時開示情報はありませんが、自己株式の保有は確認できます。

SWOT分析

強み

  • AI・ビッグデータ解析に特化した高度な技術力と専門知識があり、成長市場で存在感を発揮しています。
  • 自己資本比率80%超、流動比率500%超と、極めて堅固な財務基盤を有し、安定した事業運営が可能です。

弱み

  • 直近の収益性が低下傾向にあり、営業利益率やROEが業界平均やベンチマークを下回っています。
  • AI・DX市場は競争が激しく、データサイエンティストなどの専門人材の確保・育成が困難である点が事業拡大の足かせとなる可能性があります。

機会

  • 企業のDX推進、AI活用ニーズは今後も拡大が確実視されており、同社の事業成長機会は豊富です。
  • 「Copilot Studio」活用支援サービス開始のように、最新のAI技術を取り入れることで、新たな顧客層や事業領域を開拓する機会があります。

脅威

  • 競合の激化によるサービス価格の下落や、大手企業による市場寡占化が進むことで、収益性がさらに悪化する可能性があります。
  • AI技術の急速な進化に対応できない場合、提供サービスの陳腐化を招き、競争優位性を失う脅威があります。

この銘柄が向いている投資家

  • 成長株志向の投資家: AI・DX市場の成長性に着目し、将来的な企業価値向上に期待する投資家。
  • 財務健全性を重視する投資家: 極めて高い自己資本比率と潤沢なキャッシュフローを評価し、安定性を求める投資家。

この銘柄を検討する際の注意点

  • 直近の収益性悪化傾向が一時的なものか、構造的なものかを見極める必要があります。今後の決算で営業利益率やROEが回復に向かうかを注視すべきです。
  • AI技術の進化は速く、同社が今後も競争優位性を維持できるか、継続的なサービス開発や技術投資の状況を確認することが重要です。

今後ウォッチすべき指標

  • 営業利益率: 過去12ヶ月の4.83%から、中期的に10%以上を安定的に維持できるか。
  • EPS成長率: 直近で減少傾向にある一株あたり利益が、再びプラス成長に転じ、企業成長を牽引できるか。

成長性

スコア: A

根拠: 過去12ヶ月の売上高前年比成長率は14.60%であり、2026年3月期の売上高予想も11.15%増と、高成長を示す水準にあります。

収益性

スコア: C

根拠: ROE(過去12ヶ月)は5.30%、営業利益率(過去12ヶ月)は4.83%であり、いずれもベンチマークや一般的な目安を下回っており、収益性向上が課題です。

財務健全性

スコア: S

根拠: 自己資本比率80.9%と流動比率562%は極めて高く、財務構造は非常に堅牢です。Piotroski F-Scoreは2点と低いものの、キャッシュフローは健全です。

バリュエーション

スコア: A

根拠: PERは業界平均とほぼ同水準である一方、PBRは1.57倍と業界平均2.5倍を大きく下回っており、純資産価値から見て割安感があります。


企業情報

銘柄コード 7046
企業名 TDSE
URL https://www.tdse.jp/
市場区分 グロース市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 1,665円
EPS(1株利益) 65.60円
年間配当 0.60円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 0.0% 29.2倍 1,918円 2.9%
標準 0.0% 25.4倍 1,668円 0.1%
悲観 1.0% 21.6倍 1,490円 -2.2%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 1,665円

目標年率 理論株価 判定
15% 831円 △ 100%割高
10% 1,038円 △ 60%割高
5% 1,309円 △ 27%割高

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.16)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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