企業の一言説明
セーフィーは、クラウド型映像プラットフォーム「Safie」を開発・運営する、国内有数のSaaS(Software as a Service)企業です。防犯・監視カメラをクラウド化し、映像をデータとして活用することで、法人顧客の業務効率化やDX(デジタルトランスフォーメーション)を支援しています。
投資判断のための3つのキーポイント
- 堅調な売上成長と高リカーリング比率: 年間売上高成長率は20%を超え、リカーリング収益(継続的なストック型収益)が売上全体の約7割を占めており、安定した収益基盤と持続的な成長ポテンシャルを有しています。
- 高い財務健全性: 自己資本比率77.4%、流動比率438%、現金及び預金約58.7億円と、積極的な事業投資を支える強固な財務体制を構築しています。有利子負債も極めて少なく、財務リスクは限定的です。
- 収益性の改善が課題: 本業である営業損益は依然として赤字状態であり、直近の四半期純利益黒字化は補助金収入という一時的な要因によるものです。今後の実質的な収益力改善、特に本業での黒字化達成が、持続的な企業価値向上に向けた最重要課題です。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | S | 非常に高い |
| 収益性 | D | 赤字継続 |
| 財務健全性 | A | 高水準 |
| バリュエーション | D | 割高 |
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 947.0円 | – |
| PER | — | 業界平均66.2倍 |
| PBR | 6.10倍 | 業界平均3.5倍 |
| 配当利回り | 0.00% | – |
| ROE | -16.73% | – |
1. 企業概要
セーフィー(Safie Inc.)は、2014年に設立された東京都品川区に本社を置くテクノロジー企業です。主力事業は、クラウド型映像プラットフォーム「Safie」の開発・運営(連結事業構成比100%)。エッジAIカメラや建設現場向けソリューションなど、特定の業界ニーズに合わせた多様なクラウドセキュリティカメラとそれらを活用した映像解析、AIソリューション等を提供しています。映像データをクラウド上で一元管理し、多角的に活用できる技術的独自性により、防犯・監視用途から業務効率化、マーケティング支援まで幅広い分野で活用されています。
2. 業界ポジション
セーフィーは、「クラウド型映像プラットフォーム」という成長市場において、国内トップクラスの導入実績(課金カメラ台数333千台)を誇るリーディングカンパニーの一つです。SaaSモデルを基盤とし、小売、飲食、建設、物流、製造、公共など多様な業界への展開が強みです。競合としては国内外の監視カメラメーカーやSaaS提供企業が存在しますが、同社の映像活用エコシステムと顧客へのきめ細やかなサポート体制が優位性を確立しています。
財務指標比較(業界平均との比較)
| 指標 | セーフィー | 業界平均 | 評価 |
|---|---|---|---|
| PER | — | 66.2倍 | 赤字のため算出不可 |
| PBR | 6.10倍 | 3.5倍 | 割高感あり |
PERが赤字のため算出不可であり、PBRは業界平均の約1.7倍と割高感があります。高い成長期待が織り込まれている可能性が考えられます。
3. 経営戦略
セーフィーは「映像から未来をつくる」をビジョンに掲げ、クラウド型映像プラットフォーム事業の拡大を最重点戦略としています。主要な成長戦略は以下の通りです。
- SaaS型ビジネスモデルの強化: ARR(年間経常収益)と課金カメラ台数の継続的な増加を重視し、リカーリング収益比率を高めることで収益基盤の安定化を図っています。
- エッジAIの推進とソリューションの拡充: エッジAIを搭載した「Safie・Trail・Station・AI」の提供開始(2026年1月15日発表)など、高付加価値な映像解析・AIソリューションの開発・展開を通じて、顧客のDXをさらに加速させています。
- サービス提供体制の強化: 施工・保守サービスを専門に扱う新会社「セーフィーフィールドワークス」の設立(2026年1月8日発表)を通じて、顧客へのサービス品質向上と導入地域の拡大を目指しています。
- 提携による事業領域の拡大: 警備分野でのセントラル警備保障との資本業務提携など、他社との連携により、新たな市場開拓やソリューション提供の強化を進めています。
中期経営計画具体的な数値目標の進捗は短信で明示されていませんが、ARRや課金カメラ台数といった主要KPIは着実に伸長しており、成長軌道上の戦略が実行されていると評価できます。
4. 財務分析
| 項目 | 指標 | 値 | ベンチマーク/解釈 | 評価/判定 |
|---|---|---|---|---|
| 財務品質スコア | Piotroski F-Score | 1/9点 | 7点以上=財務優良、5-6点=普通、4点以下=要注意 | C: やや懸念(収益性が低い点などが影響) |
| 収益性 | 営業利益率(過去12か月) | -0.53% | 0%以上が望ましい | 収益性に課題 |
| ROE(実績) | -16.73% | 10%以上が良好 | 赤字のため低水準 | |
| ROA(過去12か月) | -1.79% | 5%以上が良好 | 赤字のため低水準 | |
| 財務健全性 | 自己資本比率(実績) | 77.4% | 40%以上が安定 | 高水準で安定 |
| 流動比率(直近四半期) | 438% | 200%以上が理想 | 非常に高い流動性 | |
| キャッシュフロー | 営業CF | データなし | 企業の主たる活動による現金の流れを把握 | 決算短信に作成していないと記載 |
| FCF(フリーキャッシュフロー) | データなし | 営業CFから投融資CFを差し引いた、自由に使える現金 | 決算短信に作成していないと記載 | |
| 利益の質 | 営業CF/純利益比率 | データなし | 1.0以上で利益の質が健全と判断されます | 決算短信に作成していないと記載 |
| 四半期進捗 | 売上高進捗率(通期予想に対する第3Q累計) | 73.2% | 通期目標達成に向け良好な進捗 | 良好 |
財務品質スコアの詳細について、F-Scoreが1点と低水準なのは、主に収益性がまだ赤字であることに起因しています。営業利益率、ROE、ROAがいずれもマイナスとなっており、本業の収益化が引き続き課題です。
一方、財務健全性は非常に強固です。自己資本比率77.4%は、負債が少なく、自己資金で事業運営が行われていることを示しており、外部環境の変化に強い体質です。流動比率も438%と極めて高く、短期的な支払い能力も盤石です。現金及び預金も潤沢であり、安定した財務基盤が確保されています。
四半期進捗を見ると、売上高は通期予想に対して73.2%と順調に進捗しており、成長軌道は維持されています。ただし、親会社株主に帰属する四半期純利益の黒字化は、NEDO補助金(約4.5億円)という特別利益が大きく寄与したため、本業の収益改善(営業利益の黒字化)が今後も注視されるべき点です。
5. 株価分析
- 現在の株価: 947.0円
- バリュエーション
- PER: 赤字のため算出不可。株価が利益の何年分かを示す指標で、赤字企業の場合には計測できません。
- PBR: 6.10倍。業界平均PBR 3.5倍と比較すると、セーフィーの株価は純資産の約1.74倍と高く、業界と比較して割高感があります。これは将来の高い成長期待が株価に織り込まれている可能性があります。PBR 1倍未満は解散価値を下回る状態とされます。
- テクニカル分析
- 52週高値・安値との位置: 年初来高値1,192円、年初来安値629円。現在の株価947.0円は52週レンジの56.5%に位置しており、中間に近い水準です。
- 移動平均線との関係: 現在株価(947.0円)は、5日移動平均線(917.0円)、25日移動平均線(837.12円)、75日移動平均線(867.80円)、200日移動平均線(916.47円)の全てを上回っています。これは短期・中期・長期的に買いトレンドを示唆する兆候です。特に直近では株価が回復基調にあることがわかります。
- 市場比較(相対パフォーマンス)
- 日経平均比:
- 1ヶ月: 株式+20.95% vs 日経+6.10% → 14.85%ポイント上回る
- 3ヶ月: 株式+5.11% vs 日経+12.16% → 7.05%ポイント下回る
- 6ヶ月: 株式-15.22% vs 日経+35.45% → 50.66%ポイント下回る
- 1年: 株式+20.33% vs 日経+35.20% → 14.87%ポイント下回る
- TOPIX比:
- 1ヶ月: 株式+20.95% vs TOPIX+6.86% → 14.08%ポイント上回る
- 日経平均比:
直近1ヶ月は市場をアウトパフォームしていますが、中長期(3ヶ月、6ヶ月、1年)では日経平均やTOPIXを下回るパフォーマンスとなっています。特に6ヶ月では大きく下回っており、市場全体の好調な地合いと比較して、この銘柄は低迷していた時期があったことが伺えます。
6. リスク評価
- 定量リスク
- ベータ値: 1.38。市場全体の動きに対して、セーフィーの株価が約1.38倍変動しやすいことを示します。市場(日経平均やTOPIX)が10%上昇すれば、理論上は約13.8%上昇、10%下落すれば約13.8%下落する可能性があります。
- 年間ボラティリティ: 44.27%。株価の年間変動率が比較的高く、価格変動が大きい傾向を示します。
- 最大ドローダウン: -50.69%。過去の最悪ケースで、株価がピークから半値以下に下落した経験があることを示します。仮に100万円投資した場合、年間で±44万円程度の変動が想定され、過去には50万円以上の一時的な下落を経験しているため、投資には相応のリスク許容度が必要です。
- シャープレシオ: -0.08。リスクに見合うリターンが得られていないことを示します。1.0以上が良好とされますが、マイナスであるため、リスクを取ったにもかかわらず損失が発生する、あるいは無リスク資産のリターンを下回る状態です。
- 事業リスク(主要なリスク要因)
- 収益性の改善遅延: クラウド型映像プラットフォームの導入拡大は進んでいますが、本業である営業利益の黒字化達成が遅れると、市場からの評価に影響を与える可能性があります。補助金などの一時的な利益に依存する状態からの脱却が重要です。
- 競合激化と価格競争: クラウドカメラ市場は成長期待が高く、国内外からの参入が増えることで競争が激化する可能性があります。これにより、製品・サービス価格の低下や顧客獲得コストの増加につながるリスクがあります。
- テクノロジーの陳腐化と研究開発投資: 映像解析やAIの進化は速いため、継続的な研究開発投資が不可欠です。技術トレンドの変化への対応遅れや、多額の研究開発費が収益を圧迫する可能性があります。
7. 市場センチメント(簡潔に)
- 信用取引状況: 信用買残771,800株に対し、信用売残106,000株で、信用倍率は7.28倍となっています。信用買残が多く、潜在的な売り圧力が存在する可能性があります。
- 主要株主構成:
- 佐渡島隆平: 23.89% (創業者・代表者)
- 下崎守朗: 8.46%
- ソニーネットワークコミュニケーションズ: 8.36% (主要な事業パートナー)
上位株主には役員・創業者が多く、ソニーネットワークコミュニケーションズ、オリックス、キヤノンマーケティングジャパン、関西電力といった大手企業も資本参加しており、事業連携を含めた安定株主基盤が形成されています。
8. 株主還元(簡潔に)
- 配当利回り(会社予想): 0.00%
- 1株配当(会社予想): 0.00円
- 配当性向: 0.00%
セーフィーは現在、成長のための事業投資を優先しており、配当は実施していません。成長フェーズにある企業としては一般的な株主還元方針と言えます。自社株買いに関する明確な公開情報はありません。
SWOT分析
強み
- クラウド型映像プラットフォームにおける国内トップクラスの市場シェアと導入実績。
- 売上の7割以上がリカーリング収益であり、安定した収益基盤を持つSaaSモデル。
弱み
- 本業における営業利益が赤字継続であり、収益性の改善が急務。
- 高い成長期待が株価に織り込まれており、PBRが業界平均を大きく上回り割高感がある。
機会
- 労働力不足を背景とした遠隔監視・自動化ソリューション需要の拡大(DX推進)。
- エッジAI、映像解析技術の進化による新たな高付加価値サービスの創出。
脅威
- 監視カメラ・AI市場における国内外の競合激化と価格競争。
- 世界経済や技術動向の変化(為替変動、半導体不足など)によるハードウェア調達リスク。
この銘柄が向いている投資家
- 成長株を狙う投資家: クラウド・AI市場の成長性にかける、持続的な売上成長を重視する投資家。
- SaaSビジネスモデルを評価する投資家: リカーリング収益の高い安定性に魅力を感じる投資家。
この銘柄を検討する際の注意点
- 本業の黒字転換の有無: 売上成長は堅調ですが、営業利益の継続的な黒字化が実現できるかを通期決算や次回四半期決算で確認する必要があります。
- バリュエーションの正当性: PBRが業界平均よりも大幅に高いため、期待に見合う成長を持続できるか、また収益性の改善ペースが評価を維持できるか注意深く見極める必要があります。
今後ウォッチすべき指標
- 営業利益の進捗率: 会社が掲げる「調整後営業利益」の進捗と、純粋な営業損益の黒字化達成時期。
- ARR成長率と課金カメラ台数: 引き続きSaaS型ビジネスの成長を示す主要KPIの伸び。
成長性: S
根拠: Quarterly Revenue Growth(前年比)が29.10%、年間売上高成長率も20%を超えており、SaaSビジネスモデルを背景とした力強い成長を維持しているためです。
収益性: D
根拠: 営業利益率が-0.53%、ROE(実績)が-16.73%と、いずれも赤字であり、本業での収益化が達成されていないためです。
財務健全性: A
根拠: 自己資本比率が77.4%、流動比率が438%と非常に高く、強固な財務体制を築いています。Piotroski F-Scoreは1点と低いですが、これは収益性が赤字であることに起因する部分が大きく、実質的な財務の安定性は高いため、A評価としました。
バリュエーション: D
根拠: PBRが6.10倍であり、業界平均の3.5倍を大幅に上回っています。PERは赤字のため算出不可であり、現状では株価に高い成長期待が織り込まれているため、割高と判断されます。
企業情報
| 銘柄コード | 4375 |
| 企業名 | セーフィー |
| URL | https://safie.co.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.16)」によって自動生成されました。
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