企業の一言説明
フォーシーズHDは、化粧品や健康食品の通信販売・卸売を主軸に、リテール店舗運営、さらには再生可能エネルギー関連のコンサルティングも手掛ける多角的な事業を展開する企業です。現在は新規事業への先行投資や既存事業の再編を進めている段階にあります。
投資判断のための3つのキーポイント
- 新規事業での成長ポテンシャルと不確実性: 太陽光発電所・蓄電所事業の譲受により、2026年9月期には黒字転換を見込んでいますが、その実現には事業の売却による収益化と安定した資金調達が前提であり、不確実性が高い状態です。
- 継続的な赤字とキャッシュフローの課題: 複数期にわたり営業損失が続き、営業キャッシュフローも大幅なマイナスを計上しています。既存事業の収益基盤強化に加え、新規事業の早期収益化によるキャッシュフロー改善が喫緊の課題です。
- 高いバリュエーションと市場評価の乖離: 業績赤字ながらもPERが非常に高く、PBRも業界平均を大きく上回っており、現在の財務状況や収益性を考えると株価は割高な水準にあります。市場平均と比較して株価パフォーマンスも低迷しています。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | D | 業績悪化懸念 |
| 収益性 | D | 収益性低い |
| 財務健全性 | C | 資金繰り要注意 |
| バリュエーション | D | 割高感強い |
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 479.0円 | – |
| PER | 65.44倍 | 業界平均21.1倍 |
| PBR | 3.26倍 | 業界平均1.3倍 |
| 配当利回り | 0.00% | – |
| ROE | -17.26% | – |
1. 企業概要
フォーシーズHD(3726)は、2003年設立、福岡市に本社を置く企業です。主な事業は、化粧品や健康食品などを扱う通販事業と卸売事業、アロマ雑貨などを販売するライフスタイル店舗「AROMA BLOOM」を展開するリテール事業、そして衛生コンサルティングや太陽光発電・蓄電所等の再生可能エネルギー関連のコンサルティング事業です。IT技術を活用したコールセンターやEC(電子商取引)が主力で、近年は再生可能エネルギーなど新規事業の育成にも注力しています。
2. 業界ポジション
フォーシーズHDは小売業界に属し、特に通信販売やD2C(Direct to Consumer)の特性を持ちます。提供されたデータだけでは明確な市場シェアは不明ですが、小売業界全体で見ると中小規模の企業です。PER 65.44倍に対し業界平均21.1倍、PBR 3.26倍に対し業界平均1.3倍と、収益性や資産価値に対して高いバリュエーションとなっています。近年、特にEC市場は競争が激化しており、差別化と収益性の確保が課題です。
3. 経営戦略
中期経営計画では、既存通販・卸売事業の収益最大化、不採算リテール店舗の戦略的撤退、そして再生可能エネルギー(太陽光発電・蓄電所)やWeb3.0関連といった新規事業の育成・推進を掲げています。特に、2025年9月期には太陽光発電所事業の譲受を積極的に行い、今後その売却による収益化を目指しています。2026年9月期には黒字転換が予想されていますが、これは太陽光・蓄電所の売却進捗と資金調達の確実性に大きく依存します。
【財務品質スコア】Piotroski F-Score
- 総合スコア: 1/9 (C: やや懸念)
- 投資家向け解釈: Piotroski F-Scoreは、企業の財務健全性を9つの指標で評価するもので、7点以上は財務優良、5-6点は普通、4点以下は要注意とされます。フォーシーズHDのスコア1点は、財務体質の改善が必要であることを強く示唆しています。特に収益性、効率性に関するスコアが低く、利益創出力と事業運営効率に課題があります。
【収益性】
| 指標 | 値 | ベンチマーク | 評価 |
|---|---|---|---|
| 営業利益率 (過去12か月) | -5.03% | – | 収益性低い |
| ROE (実績) | -17.26% | 10%以上 | 収益性低い |
| ROA (過去12か月) | -3.79% | 5%以上 | 収益性低い |
解説: 営業利益率、ROE、ROAの全てがマイナスであり、企業全体として赤字が継続している状況です。これは、売上高に対して費用が大きく上回っていること、および株主資本や総資産を有効に活用して利益を生み出せていないことを示します。
【財務健全性】
| 指標 | 値 | 評価 |
|---|---|---|
| 自己資本比率 (実績) | 55.1% | 安定水準 |
| 流動比率 (直近四半期) | 2.38倍 | 良好 |
解説: 自己資本比率は55.1%と比較的高い水準を維持しており、見た目の財務基盤は悪くありません。流動比率も2.38倍と短期の支払い能力は良好に見えます。しかし、多額の営業損失と営業キャッシュフローのマイナスが続いており、新たな借入れや増資による資金調達に依存している状況は注意が必要です。
【キャッシュフロー】
| 指標 | 値 | 評価 |
|---|---|---|
| 営業CF (過去12か月) | -713百万円 | 大幅なマイナス、悪化 |
| FCFF (過去12か月) | -1,070百万円 | 大幅なマイナス |
解説: 営業活動によるキャッシュフローが大幅にマイナスであり、本業で資金を稼ぎ出せていない状態が続いています。多額の先行投資(事業譲受支出など)が投資キャッシュフローを圧迫し、結果としてフリーキャッシュフローも大幅なマイナスを計上しています。この資金流出を補うために、財務活動によるキャッシュフロー(借入れや株式発行)に大きく依存しています。
【利益の質】
| 指標 | 値 | 業界平均比 | 評価 |
|---|---|---|---|
| 営業CF/純利益比率 | 約2.93 | – | 要注意(赤字かつキャッシュフロー悪化) |
解説: 通常、営業キャッシュフローが純利益を上回る(比率1.0以上)のが健全とされますが、この指標がマイナスとマイナスの比率になっている点は注意が必要です。純利益が大幅な赤字である上に、営業キャッシュフローも大幅なマイナスであり、本業で全く資金を創出できていない状況を示しています。利益の質は極めて低いと言えます。
【四半期進捗】
通期目標に対する最新の四半期(2025年9月期)の進捗データが提供された決算短信では単独で示されていません。2025年9月期実績に対して、2026年9月期予想の進捗率を参考にすると、売上高は約68.9%であり、利益は2025年9月期が赤字であるため、2026年9月期の黒字予想に対する進捗は初動段階です。
【バリュエーション】
| 指標 | 値 | 業界平均 | 割安/適正/割高判定 |
|---|---|---|---|
| PER (予想) | 65.44倍 | 21.1倍 | 割高 |
| PBR (実績) | 3.26倍 | 1.3倍 | 割高 |
解説: 予想PER 65.44倍は業界平均21.1倍を大きく上回っており、実績PBR 3.26倍も業界平均1.3倍に対して著しく高い水準です。これは、現時点での利益水準や純資産に比べて株価が非常に高く評価されていることを示し、割高感が強いと言えます。2026年9月期の黒字転換予想に基づくPERであるとはいえ、過去の継続的な赤字を鑑みると、この高いバリュエーションはリスクを含んでいます。企業財務指標から算出される目標株価(業種平均PBR基準)192円と比較しても、現在の株価(479円)は大幅に上回っています。
【テクニカル】
- 52週高値・安値との位置: 現在株価479.0円は、52週高値1,076円から大幅に下落し、52週安値442円に近い位置(52週レンジ内位置: 5.8%)で推移しています。これは株価が長期的な下落トレンドにあることを示唆します。
- 移動平均線との関係:
- 現在株価479.0円は、5日移動平均線 (482.20円)、25日移動平均線 (504.80円)、75日移動平均線 (499.21円)、200日移動平均線 (602.25円) の全てを下回っています。これは短期・中期・長期のいずれのトレンドにおいても下落基調にあることを示しており、テクニカル的には弱い状況です。
【市場比較】
- 日経平均・TOPIXとの相対パフォーマンス:
- 過去1ヶ月間、3ヶ月間、6ヶ月間、1年間と全ての期間で、フォーシーズHDの株価は日経平均およびTOPIXといった市場主要指数を大きく下回るパフォーマンスとなっています。これは、市場全体が上昇する中で同社株価が相対的に弱く、投資家のセンチメントが冷え込んでいることを示しています。例えば、過去1年間では日経平均が+35.20%成長する一方で、同社株は-1.03%の下落となっており、その乖離は顕著です。
【定量リスク】
- ベータ値 (5Y Monthly): 0.19
- 解説: ベータ値が0.19と非常に低く、市場全体の動き(日経平均やTOPIX)に対して株価が連動しにくい、または連動性が低いことを示します。通常は市場全体のリスクが低いとされますが、これは市場全体が上昇する局面でも恩恵を受けにくい可能性があり、個別企業のリスク要因が株価に大きく影響することを示唆しています。
- 年間ボラティリティ: 57.67%
- 解説: 過去1年間の株価変動の大きさが57.67%と高く、比較的値動きの激しい銘柄であることを示します。
- 投資家向け解釈: 仮に100万円投資した場合、年間で±57.67万円程度の変動が想定され、短期間で大きなリターンも損失も発生する可能性があります。
- シャープレシオ: 0.31
- 解説: 0.31というシャープレシオは、リスクを取ったことに対するリターン効率が低いことを示します。通常、1.0以上が良好とされますが、これをはるかに下回っています。
- 最大ドローダウン: -54.90%
- 解説: 過去の一定期間において、株価が最高値から最も下落した割合が-54.90%であったことを示します。
- 投資家向け解釈: 仮にこの銘柄に投資した場合、この程度の下落は今後も起こりうるリスクとして認識しておく必要があります。
【事業リスク】
- 資金調達リスクと継続企業の前提に関する不確実性: 複数期にわたる営業損失と営業キャッシュフローのマイナスが続き、2025年9月期決算では「継続企業の前提に関する重要な不確実性」が開示されています。今後の太陽光・蓄電所売却の進捗や、新たな資金調達の成否が、企業の存続に直接影響を与える可能性があります。
- 新規事業収益化の遅延リスク: 太陽光発電所・蓄電所事業の譲受に伴う先行投資は、のれん償却や業務委託費として利益を圧迫しています。これらの事業の売却が計画通りに進まず、収益化が遅れた場合、または想定以下の条件となった場合、業績予想の達成が困難となり、財務状況がさらに悪化する可能性があります。
- 既存事業の収益性改善遅延と競争激化: 通販・卸売事業は売上伸長が見られますが、広告先行投資やマーケティング費用増により利益率が低下しています。リテール事業も不採算店舗の撤退を進めている段階であり、これら既存事業での抜本的な収益性改善が遅れた場合、全体の業績回復を妨げる要因となります。加えて、化粧品・健康食品市場は競争が激しく、原材料コストや為替変動の影響も受けやすい構造です。
7. 市場センチメント
- 信用取引状況: 信用買残が587,500株と比較的多く、信用倍率は0.00倍(信用売残0株のため)。これは、将来の株価上昇を見込む買いが多く積み上がっている状態ですが、売り圧力がないため、需給バランスの判断が難しい状況です。売り残がないため、踏み上げ(株価上昇)は起こりにくく、買残の解消(投げ売り)による株価下落リスクには注意が必要です。
- 主要株主構成: 上位株主は個人や投資事業組合が多く、特定の機関投資家の保有比率は低い傾向にあります。これは、短期的な投機資金が流入しやすい可能性も示唆します。筆頭株主の「井康彦」氏の保有割合が11.95%、「SCBHKACチャイナ・ギャラクシー・インターナショナル証券(香港)」が9.47%、「ネットプライス有限責任事業組合」が9.18%と続き、一部の大株主の動向が株価に影響を与える可能性があります。
8. 株主還元
- 配当利回り: 0.00%
- 1株配当 (会社予想): 0.00円
- 配当性向: 0.00%
- 自社株買いの状況: データなし。
解説: 現在、配当は行われておらず、業績が赤字であるため、当面は株主還元よりも事業の再建と成長への投資が優先されると見込まれます。
SWOT分析
強み
- コールセンターとECを基盤とした通販・卸売事業のノウハウと販路。
- 再生可能エネルギー事業への積極的な参入による、成長市場での機会追求。
弱み
- 複数期にわたる営業損失とフリーキャッシュフローの大幅なマイナス。
- 新規事業への先行投資による一時的な財務負担と収益化までのリードタイム。
機会
- EC市場の継続的な拡大とコロナ禍以降の健康・衛生意識の高まり。
- 再生可能エネルギー分野における政策支援や市場需要の増加。
脅威
- 「継続企業の前提に関する重要な不確実性」が示唆する財務・資金繰りリスク。
- 太陽光発電所売却の不確実性や、競合激化による収益性の圧迫。
この銘柄が向いている投資家
- 高いリスク許容度を持つ投資家: 財務状況の不確実性が高く、株価変動も大きいため、損失リスクを十分に理解している必要があります。
- 企業の変革と新規事業の成功に期待する挑戦的な投資家: 過去の業績よりも、新規事業の売却による黒字転換と将来的な成長ストーリーに賭ける投資家向けです。
この銘柄を検討する際の注意点
- 資金繰りの状況と継続企業の前提の解消: 決算短信で開示されている「継続企業の前提に関する重要な不確実性」が解消されるか、今後の資金調達や事業売却の進捗を注視する必要があります。
- 2026年9月期業績予想の達成可能性: 計画されている太陽光・蓄電所事業の売却が想定通りに進むか、また、それが確実に収益に貢献し、黒字転換が実現できるかを慎重に見極める必要があります。
今後ウォッチすべき指標
- 営業キャッシュフローの改善: マイナス幅が縮小し、最終的にプラス転換できるか。
- 太陽光・蓄電所売却の進捗と具体的な売却益: 決算短信で言及された売却計画が、いつ、いくらで、どの程度実現されるか。
- 新規資金調達の状況: 財務状況の改善に向けた増資や借入金状況の推移。
成長性: D (業績悪化懸念)
根拠:2026年9月期の売上高は前年比+45.1%と高い伸びが計画されているものの、複数期にわたり営業利益および純利益が赤字であり、実質的な稼ぐ力がマイナスとなっているため。売上成長が利益に結びついていない状況は、成長性に対する懸念材料です。
収益性: D (収益性低い)
根拠:ROEが-17.26%、営業利益率が-5.03%と、いずれもマイナスで推移しており、株主資本や売上高から効率的に利益を生み出すことができていません。ベンチマーク(ROE15%以上かつ営業利益率15%以上)とは大きくかけ離れた状況です。
財務健全性: C (資金繰り要注意)
根拠:自己資本比率は55.1%、流動比率は2.38倍と一見すると悪くないものの、営業キャッシュフローが大幅なマイナスを計上し続けており、財務品質スコア(Piotroski F-Score)も1点と低いです。特に「継続企業の前提に関する重要な不確実性」が開示されている点は、資金繰りに対する強い懸念を示しています。
バリュエーション: D (割高感強い)
根拠:予想PERが65.44倍、PBRが3.26倍と、いずれも業界平均(PER 21.1倍、PBR 1.3倍)を大幅に上回っています。現行の赤字経営と継続企業の前提に関する不確実性を考慮すると、株価は収益や資産価値に対して高すぎると評価せざるを得ません。
企業情報
| 銘柄コード | 3726 |
| 企業名 | フォーシーズHD |
| URL | https://www.4cs-holdings.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 小売 – 小売業 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 479円 |
| EPS(1株利益) | 7.32円 |
| 年間配当 | 0.00円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 15.6% | 46.0倍 | 695円 | 7.7% |
| 標準 | 12.0% | 40.0倍 | 516円 | 1.5% |
| 悲観 | 7.2% | 34.0倍 | 352円 | -6.0% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 479円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 257円 | △ 87%割高 |
| 10% | 320円 | △ 49%割高 |
| 5% | 404円 | △ 18%割高 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.15)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。
企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。