企業の一言説明
ネクステージは中古車販売大手の一つで、東海エリアを基盤に全国へと店舗網を拡大しています。車種別の専門店展開や輸入車の取り扱いも行っており、自動車販売からメンテナンス、買取まで一貫したサービスを提供しています。
投資判断のための3つのキーポイント
- 市場を上回る成長性: 国内中古車市場が横ばい〜微減傾向にある中で、積極的な出店戦略と既存店舗の効率化により、売上高・利益ともに高い成長を継続しています。特に一部の地域では顕著な販売増を記録しており、市場シェア拡大に着実に貢献しています。
- 改善傾向にある収益性と株主還元: 営業利益率は改善傾向にあり、ROEは16.87%と効率的な資本活用ができています。また、配当の増額や自己株式取得も継続的に実施しており、株主還元への意識が高い企業と言えます。
- 財務健全性と在庫変動リスク: 自己資本比率は業界平均と比較してやや低めであり、今後の財務基盤強化が課題です。また、事業特性上、在庫水準の増加が継続しており、中古車市場の相場変動が業績に与える影響は注視が必要です。営業キャッシュフローの改善は見て取れるものの、利益に対するキャッシュ創出効率(営業CF/純利益比率)は更なる向上が求められます。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | S | 非常に高い成長 |
| 収益性 | A | 高水準を維持 |
| 財務健全性 | C | 改善の余地あり |
| バリュエーション | C | 割安感に乏しい |
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 3,675.0円 | – |
| PER | 19.17倍 | 業界平均21.3倍 |
| PBR | 3.63倍 | 業界平均1.8倍 |
| 配当利回り | 1.36% | – |
| ROE | 16.87% | – |
1. 企業概要
ネクステージ(証券コード: 3186)は、2002年に設立された愛知県名古屋市に本社を置く東証プライム上場の企業です。主な事業内容は新車・中古車の販売で、これに加えて、車検・整備、買取、板金・塗装、保険代理店業務などの付帯サービスも一貫して提供しています。主力は中古車販売であり、全国に約240の拠点を展開し、車種別の専門店や輸入車の取り扱いも行い、顧客の多様なニーズに応えることで収益を上げています。
2. 業界ポジション
ネクステージは国内中古車販売業界において大手の一角を占め、積極的な出店戦略と幅広いサービス提供により、市場シェアを拡大しています。国内の中古車登録台数は横ばいから微減傾向にある厳しい市場環境下で、同社は売上高・販売台数を着実に伸ばしており、競合に対して強みを発揮しています。財務指標を見ると、PERは19.17倍で業界平均21.3倍よりやや低い水準ですが、PBRは3.63倍と業界平均1.8倍の2倍を超えており、市場からは成長期待が高く評価されている一方で、割高感も指摘される可能性があります。
3. 経営戦略
ネクステージは、全国における店舗ネットワークの拡大と既存店の収益性向上、車種別専門店の展開、および中古車買取事業の強化を成長戦略の柱としています。2025年11月期は増収増益を達成し、2026年11月期には売上高684,000百万円、営業利益24,000百万円を目指す中期経営計画を推進中です。直近では、株式会社ONEモトーレンを新規連結子会社化するなど、M&Aによる事業領域の拡大も図っています。今後の重要なイベントとして、2026年4月6日には次の決算発表が予定されており、11月27日には配当落ち日を迎えます。
4. 財務分析
| 項目 | 値 | 投資家向け解釈 | ベンチマーク | 評価 |
|---|---|---|---|---|
| Piotroski F-Score | 3/9点 | 財務健全性に要注意 | 7点以上=優良 | B (普通) |
| 営業利益率 | 3.01% (過去12ヶ月: 3.78%) | 利益の源泉となる事業本来の稼ぐ力を示す。低い水準。 | 5-10%以上で良好 | 要改善 |
| ROE | 16.87% | 株主資本をどれだけ効率的に使って利益を出したかを示す。高水準。 | 10%以上で優良 | 優良 |
| ROA | 5.45% | 総資産でどれだけ効率的に利益を上げたかを示す。良好。 | 5%以上で良好 | 良好 |
| 自己資本比率 | 34.9% | 負債に頼らず、どれだけ自社の資金で経営しているかを示す。安定性判断の目安。 | 40%以上で安定 | やや低め |
| 流動比率 | 184% | 短期的な支払い能力を示す。安全性を判断する目安。 | 150-200%以上で良好 | 良好 |
| 営業CF | +9,187百万円 | 事業活動で現金をどれだけ生み出したかを示す。黒字は健全。 | プラス | ポジティブ |
| FCF | +1,856百万円 (Levered FCF: +1,690百万円) | 事業活動で得た現金から投資に必要な現金を差し引いたもの。黒字は健全。 | プラス | 黒字転換 |
| 営業CF/純利益比率 | 0.72倍 | 利益がどれだけ現金として残っているかを示す。 | 1.0倍以上で健全 | 要確認 |
| 四半期進捗 | データなし | 通期決算報告のため、四半期ごとの進捗データは提供されていません。 | – | – |
【財務品質スコア】Piotroski F-Score
ネクステージのPiotroski F-Scoreは3/9点であり、「B (普通)」とされていますが、投資家向け解釈では「4点以下は要注意」とされます。これは収益性、財務健全性、効率性のいずれの観点でも改善の余地があることを示唆しています。
【収益性】
ROEは16.87%と一般的に優良とされる10%を大きく上回っており、株主資本の活用効率は高いと言えます。ROAも5.45%と5%の目安をクリアしており、総資産を効率的に活用して利益を上げている状況です。しかし、営業利益率は3.01%(過去12ヶ月では3.78%)と比較的低い水準にあり、売上高に対する事業の利益を生み出す力が限られている点が課題です。これは小売業の特性と、積極的な出店・改装に伴う販管費上昇の影響が考えられます。
【財務健全性】
自己資本比率は34.9%と、安定性の目安とされる40%以上には届いていませんが、前年の32.7%から改善傾向にあります。流動比率は184%と良好な水準であり、短期的な支払い能力に問題はないと考えられます。しかし、Piotroski F-Scoreが3点であることからも、長期的な財務体質の強化は継続的な課題となります。有利子負債は96.35B円と大きく、総資産に対する負債依存度が比較的高い状態です。
【キャッシュフロー】
営業活動によるキャッシュフローは+9,187百万円と、前年の+3,024百万円から大幅に改善しました。また、フリーキャッシュフローも+1,856百万円と黒字に転換しており、事業から創出される現金の流れは改善傾向にあります。しかし、営業CF/純利益比率は0.72倍と1.0倍を下回っており、計上された利益が全て現金として手元に残るわけではない状況であるため、利益の質には注意を払う必要があります。現金同等物残高は減少傾向にあり、財務活動によるキャッシュフローが△19,881百万円と大幅なマイナスとなっていることから、借入金返済や自己株式取得による現金支出が大きかったことが示唆されます。
5. 株価分析
【バリュエーション】
ネクステージのPERは19.17倍で、業界平均21.3倍と比較するとやや割安感があるように見えます。しかし、PBRは3.63倍と、業界平均1.8倍の2倍以上の水準であり、純資産価値に照らすと割高な評価を受けている可能性があります。これは、同社の高い成長性と積極的な事業展開に対する市場の期待が株価に織り込まれているためと考えられますが、将来の成長が期待通りに進まなかった場合、株価に調整が入るリスクも踏まえる必要があります。
【テクニカル】
現在の株価3,675.0円は、52週高値3,680円に迫る水準であり、年初来高値も更新しています(レンジ内位置: 99.8%)。これは非常に強い上昇トレンドを示しています。5日移動平均線 (3,526.00円)、25日移動平均線 (2,956.56円)、75日移動平均線 (2,667.77円)、200日移動平均線 (2,137.95円) の全てを大幅に上回っており、短期から長期にわたる強い買い圧力が作用していることが示唆されます。直近1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年のリターンも非常に高いパフォーマンスを記録しています。
【市場比較】
ネクステージの株価パフォーマンスは、日経平均株価およびTOPIXといった主要市場指数を大幅に上回っています。
- 日経平均比:
- 1ヶ月: 株式+36.77% vs 日経+6.10% → 30.67ポイント上回る
- 1年: 株式+157.17% vs 日経+35.20% → 121.98ポイント上回る
- TOPIX比:
- 1ヶ月: 株式+36.77% vs TOPIX+6.86% → 29.91ポイント上回る
これらのデータは、ネクステージが市場全体の動きを大きく凌駕する「アウトパフォーム」銘柄であることを示しており、投資家の高い関心と期待を集めている状況です。
6. リスク評価
【定量リスク】
- ベータ値: 0.70 (5年間月次)。ベータ値が1より小さいため、市場全体が変動する際の株価の変動幅は市場平均よりも小さい傾向にあることを示します。
- 年間ボラティリティ: 45.99%。株価の年間の変動幅が大きいことを示しており、リスクが高い銘柄と言えます。仮に100万円投資した場合、年間で±46万円程度の変動が想定されます。
- 最大ドローダウン: -63.50%。過去に発生した最悪の期間で、株価が一時的に約63.5%下落した経験があることを示します。これは投資元本が半分以下になる可能性も示しており、過去にはこのような下落が起こり得たことを意味します。
- シャープレシオ: -0.25。シャープレシオは、リスク1単位あたりに得られるリターンを示す指標で、1.0以上が良好とされます。マイナスであることは、リスクを取ったにもかかわらず、リスクフリーレートを下回るリターンしか得られていないことを示唆しており、リスクに対するリターン効率が悪い状態です(過去の特定の期間での数字である可能性を考慮する必要があります)。
【事業リスク】
- 中古車相場の変動: ネクステージは多額の在庫(棚卸資産:88,504百万円)を抱えており、中古車相場が下落した場合、在庫評価損の発生や売上総利益率の悪化に直結します。中古車相場は経済状況、新車供給、消費者の購買意欲など様々な要因で変動するため、継続的なリスク要因となります。
- 整備士等人材確保の難易度上昇: 事業拡大に伴い、整備士や販売スタッフなどの専門人材の確保が重要ですが、人手不足の業界において採用競争が激化しています。人材確保が困難になった場合、店舗運営やサービス品質維持、さらには新規出店のペースに影響を及ぼす可能性があります。
- 金利上昇や資金調達環境の変化: 全国展開や新規M&Aなどの事業投資には多額の資金が必要となります。金利上昇局面においては、有利子負債の利払い負担が増加し、収益を圧迫する可能性があります。また、資金調達環境が悪化した場合、成長戦略の実現が遅れることも考えられます。
7. 市場センチメント
信用取引状況を見ると、信用買残が183,900株に対して信用売残は682,500株と、売り残が買い残を大幅に上回り、信用倍率は0.27倍と相当に低い水準にあります。この状況は、株価が上昇した場合に売り方が損失確定のために買い戻しを迫られ、さらなる株価上昇を招く「踏み上げ」が発生しやすい環境にあることを示唆しています。
主要株主構成では、(株)SMNが34.99%と最大の株主であり、JPモルガン・チェース・バンクや日本マスタートラスト信託銀行といった機関投資家も上位に名を連ねています。これは、安定株主が一定数存在しつつ、海外機関投資家からも注目されていることを示します。
8. 株主還元
ネクステージは、株主還元として配当と自己株式取得を実施しています。会社予想に基づく配当利回りは1.36%で、1株配当は50円(2026年11月期予想)と増配基調にあります。配当性向は27.84%であり、利益の約3割を配当に回す方針を示しており、成長投資と株主還元のバランスを考慮していると考えられます。また、当期には約4,399百万円の自己株式取得を行っており、資本効率の改善と株主価値向上に対する意欲が見られます。
SWOT分析
強み
- 国内中古車市場が横ばい〜微減傾向にもかかわらず、積極的な出店戦略と店舗効率化によって持続的な売上高・利益成長を実現。
- 全国に広がる店舗ネットワークと車種別専門店、輸入車対応など多様な顧客ニーズに対応できる事業基盤。
弱み
- 自己資本比率が40%を下回っており、事業拡大を支える財務基盤のさらなる強化が必要。
- 多額の在庫を抱えているため、中古車相場下落リスクが業績に与える影響が大きい。
機会
- 中古車市場におけるブランド力と信頼性の向上による、さらなる市場シェア拡大の余地。
- DX推進による店舗運営効率化やオンライン販売強化など、新たな成長ドライバーの創出。
脅威
- 競合他社との競争激化、および新車の供給再開や新たなモビリティサービスの登場による市場構造の変化。
- 整備士や販売員など専門人材の継続的な不足と人件費上昇、金利上昇による資金調達コストの増加。
この銘柄が向いている投資家
- 中古車市場における大手企業の積極的な成長戦略に投資したい成長志向の投資家。
- 多少のリスクを許容し、市場指数を上回るパフォーマンスを期待する投資家。
この銘柄を検討する際の注意点
- 現在の株価はPBRが業界平均と比較して高水準にあるため、バリュエーションの適切な評価が必要です。
- 在庫水準の動向と中古車相場の変動、および営業活動によるキャッシュフロー(利益の質)を継続的に監視することが重要です。
今後ウォッチすべき指標
- 営業利益率: 中期経営計画における3.5%(2026年11月期目標)の達成状況を注視。同社の収益性改善の進捗を測る重要な指標。
- 自己資本比率: 40%以上への継続的な改善傾向。財務安定性の確保に向けた取り組みを確認。
- 中古車在庫回転日数: 在庫管理の効率性を示す指標。在庫が増加傾向にある中で、売上拡大と合わせて在庫が適切に管理されているかを確認。
10. 企業スコア(詳細)
- 成長性: S
- 2025年11月期は売上高が前年比18.0%増、営業利益が同51.4%増、当期純利益が同60.0%増と、市場環境が厳しい中でも非常に高い成長率を達成しており、2026年11月期も増収増益を見込んでいるためS評価とします。
- 収益性: A
- ROEは16.87%と非常に良好な水準であり、ROAも5.45%とベンチマークを上回っています。ただし、営業利益率は3.01%と目標である15%には達していないことから、総合的にA評価とします。
- 財務健全性: C
- 自己資本比率は34.9%であり、業界の安定基準とされる40%を下回っています。また、Piotroski F-Scoreが3点と比較的低い水準にあるため、財務基盤には改善の余地があるとしてC評価とします。流動比率は184%と良好ですが、負債依存度が相対的に高い点を考慮しました。
- バリュエーション: C
- PERは業界平均よりやや低いものの、PBRが業界平均の約2倍と大幅に上回っており、成長期待がすでに株価に織り込まれている可能性が高いと判断します。これにより、割安感に乏しいとしてC評価とします。
企業情報
| 銘柄コード | 3186 |
| 企業名 | ネクステージ |
| URL | http://www.nextage.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 小売 – 小売業 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 3,675円 |
| EPS(1株利益) | 191.72円 |
| 年間配当 | 1.36円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 1.6% | 22.4倍 | 4,648円 | 4.8% |
| 標準 | 1.2% | 19.5倍 | 3,970円 | 1.6% |
| 悲観 | 1.0% | 16.6倍 | 3,338円 | -1.9% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 3,675円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 1,977円 | △ 86%割高 |
| 10% | 2,469円 | △ 49%割高 |
| 5% | 3,116円 | △ 18%割高 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.15)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。