2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:通期業績予想を上方修正(有り)。主因は為替(ユーロの修正)による追い風と、第2四半期に計上した固定資産売却益、及び第3四半期に見込む子会社株式譲渡益を織り込んだため。中間実績自体は市場予想は不明だが、通期見通しの修正は上振れ要因(上方修正)。
- 業績の方向性:増収(売上収益 +2.5%)で、営業利益は前年同期比ほぼ横ばい(+0.5%)、親会社帰属中間利益は微増(+0.4%)。セグメント利益は減少(△5.0%)。
- 注目すべき変化:インダストリアル・プリンティング(産業用プリンター)が大幅減収(△26.9%)・減益、対照的にマシナリー事業(産業機器)が大幅増収(+35.4%)・増益。為替のマイナス影響が全体にある一方、販促費増や米国関税負担の影響が利益を圧迫。
- 今後の見通し:会社は通期予想(売上900,000百万円、親会社帰属当期利益63,000百万円)を上方修正(為替前提はユーロ160円→165円)。中間実績からの進捗率は売上約48.6%、営業利益約47.2%、当期利益約44.9%で、通期達成は一時的な特別益の寄与を前提に「可能性がある」と会社は説明。
- 投資家への示唆:通期上方修正の中身に一時的要因(固定資産売却益、譲渡益)が含まれるため、同社の基礎的収益力(事業継続的な営業利益)をセグメント別で確認することが重要。特にインダストリアル・プリンティングの業績低迷と、マシナリーの回復の見通しを注視。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:ブラザー工業株式会社
- 主要事業分野:プリンティング機器、ラベリング、産業用プリンター、産業機器・工業用ミシン、減速機・歯車、家庭用ミシン、カラオケ等のネットワーク・コンテンツ(セグメント7区分)
- 代表者名:代表取締役社長 池田 和史
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月10日(決算短信開示)
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間期)連結(2025年4月1日~2025年9月30日)
- 決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け、2025年11月10日開催)
- 半期報告書提出予定日:2025年11月13日
- 配当支払開始予定日:2025年12月3日
- セグメント(報告セグメント、2025/4期より変更)
- プリンティング・アンド・ソリューションズ事業:通信・プリンティング機器、ラベリング
- インダストリアル・プリンティング事業:ドミノ事業、産業用プリンター
- マシナリー事業:産業機器、工業用ミシン
- ニッセイ事業:減速機・歯車等
- パーソナル・アンド・ホーム事業:家庭用ミシン等
- ネットワーク・アンド・コンテンツ事業:カラオケ等
- その他事業:不動産等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):257,755,930株
- 期末自己株式数:5,377,014株
- 期中平均株式数(中間期):254,017,594株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 半期報告書提出:2025年11月13日
- 決算説明会(オンライン、機関投資家向け):2025年11月10日
- その他IRイベント:決算説明資料はTDnetと同社サイトに掲載予定
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(中間実績に対する通期予想(修正後)に対する進捗=達成率)
- 売上高:中間実績 437,777百万円 / 通期予想 900,000百万円 → 進捗率 48.6%
- 営業利益:中間実績 38,723百万円 / 通期予想 82,000百万円 → 進捗率 47.2%
- 親会社帰属当期利益:中間実績 28,271百万円 / 通期予想 63,000百万円 → 進捗率 44.9%
- サプライズの要因:
- 通期見通し上方修正は主に為替(ユーロ想定の修正)による増収効果と、中間期に計上した固定資産売却益、及び第3四半期に見込む子会社(カラオケ事業等を展開する株式会社スタンダード)譲渡益を織り込んだため。一方、継続的な営業利益(事業セグメント利益)は販促費や関税負担で圧迫されているセグメントがある。
- 通期への影響:
- 為替や一時益の想定に依存する面が大きく、通期達成の可否は為替動向と想定される一時譲渡益の実現有無に左右される。会社は現時点で通期予想を修正済(上方修正)。
財務指標
- 財務諸表(要点)
- 資産合計:939,136百万円(前期末 932,650百万円、+0.7%)
- 負債合計:229,708百万円(前期末 241,178百万円、△4.7%)
- 資本合計:709,428百万円(前期末 691,472百万円、+2.6%)
- 親会社所有者帰属持分:709,342百万円
- 収益性(中間期)
- 売上収益:437,777百万円(前年同期比 +2.5%、+10,549百万円)
- 事業セグメント利益:40,842百万円(前年同期比 △5.0%)
- 営業利益:38,723百万円(前年同期比 +0.5%)
- 営業利益率:38,723 / 437,777 = 8.85%(参考:業種によるが一応高めの利益率)
- 税引前利益:40,479百万円(前年同期比 △2.4%)
- 親会社の所有者に帰属する中間利益:28,271百万円(前年同期比 +0.4%)
- 1株当たり利益(EPS、基本):111.30円(前年同期 110.11円、+1.09円)
- 収益性指標(参照)
- ROE(中間実績を年率化して簡易推計):中間利益28,271 / 親会社持分709,342 = 3.99%(中間期間ベース)。年率換算(単純2倍) ≒ 7.98%(目安:8%で良好 → ほぼ基準水準)
- ROA(年率換算の概算):中間利益28,271 / 総資産939,136 = 3.01%(中間ベース);年率換算 ≒ 6.0%(目安:5%以上で良好 → 良好水準)
- 営業利益率:8.85%(業種平均との比較は業界に依存)
- 進捗率分析(中間→通期)
- 売上高進捗率:48.6%(通常の上期比率は企業により異なるが約50%で概ね通常ペース)
- 営業利益進捗率:47.2%(概ね均等配分に近い)
- 当期利益進捗率:44.9%(やや下ぶれ)
- 過去同期間との比較:前年同期比で売上は増加しているが、事業セグメント利益は減少しており利益率改善は限定的
- キャッシュフロー(単位:百万円)
- 営業CF:33,721(前年同期 45,050 → △25.2%)
- 投資CF:△22,070(前年同期 △22,383 →ほぼ横ばい)
- 財務CF:△27,306(前年同期 △17,343 → 自己株買いや配当支払等で減少幅拡大)
- フリーCF(営業 − 投資):33,721 − 22,070 = 11,651百万円(正の値)
- 営業CF/純利益比率:33,721 / 28,271 = 1.19(1.0以上で健全水準)
- 現金同等物残高:159,454百万円(前期末 172,776百万円、減少)
- 四半期推移(QoQ)
- 四半期別の詳細は資料に限定的だが、全体として第2四半期累計は前年同期比で増収、営業利益ほぼ横ばい。
- 季節性:同社は製品・地域別で季節性があるが、今回報告では「概ね底堅い地域と軟調な地域が混在」との記載。
- 財務の安全性
- 親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率) 75.5%(安定水準、目安:40%以上で安定 → 良好)
- 有利子負債:社債・借入金は期末で小額(流動 423、非流動 400 百万円)、総負債に対する比率は低い(財務レバレッジ低い)
- 流動比率(概算):流動資産581,011 / 流動負債174,879 = 332%(高い流動性)
- 効率性
- 総資産回転率や売上高営業利益率の年比較は限定的だが、営業利益率は約8.9%で安定的。
- セグメント別の利益貢献度
- 主なセグメント別中間実績(売上収益・事業セグメント利益・前年同期間増減)
- プリンティング・アンド・ソリューションズ:売上 270,834百万円(+1.7%)、事業セグメント利益 33,013百万円(△5.8%)→販促費増で減益
- インダストリアル・プリンティング:売上 66,562百万円(△3.6%)、事業セグメント利益 1,305百万円(△69.5%)→産業用プリンターが大幅減
- マシナリー:売上 38,436百万円(+20.2%)、事業セグメント利益 3,055百万円(大幅増)→産業機器が好調
- ニッセイ:売上 10,507百万円(+5.7%)、事業セグメント利益 613百万円(+224.6%)
- パーソナル・アンド・ホーム:売上 27,304百万円(+6.9%)、事業セグメント利益 2,269百万円(+28.5%)
- ネットワーク・アンド・コンテンツ:売上 18,877百万円(△2.4%)、事業セグメント利益 463百万円(△51.4%)
特別損益・一時的要因
- 当中間期のその他の収益:3,452百万円(前年同期 776百万円) — 固定資産売却益等を計上
- 今後通期予想に織り込まれている一時的要因:第3四半期に見込む株式会社スタンダードの譲渡益等
- 一時的要因の影響:通期業績上方修正の一部は非反復的な特別益に依存しているため、除外した「持続的な事業収益力」の確認が必要
- 継続性の判断:固定資産売却や譲渡益は原則一時項目であり、継続的な営業キャッシュフローやセグメント営業利益の動向を重視すべき
配当
- 配当実績・予想:
- 2025年3月期:期末配当 50円(中間 50円、年間 100円)
- 2026年3月期(今回)中間配当:50円(予定どおり)
- 2026年3月期(会社予想):期末 50円、年間合計 100円(修正なし)
- 配当利回り:–(株価未提示のため記載不可)
- 配当性向(会社予想ベース):年間配当100円 / EPS(通期予想252.02円) ≒ 39.7%(参考値)
- 株主還元方針:自己株式取得を実施(2025年5月9日取締役会決議)し、取得株は消却予定。中間期に自己株式取得による保有増加と消却方針を反映。
設備投資・研究開発
- 設備投資(投資活動による支出、当中間期)
- 有形固定資産取得:16,698百万円(前年同期 17,286百万円)
- 無形資産取得:4,600百万円(前年同期 4,499百万円)
- 減価償却費:26,263百万円(損益計算書注記)
- 研究開発費:–(明示的数値の記載なし/注記参照必要)
- 備考:設備投資は前年並み。R&Dは資料に明示なしのため要注視
受注・在庫状況
- 棚卸資産(期末):237,548百万円(前期末 226,840百万円、+4.8%)
- 受注高・受注残高:–(資料に明示なし)
- 在庫回転日数:–(資料に明示なし)
- コメント:棚卸資産は増加しているため、在庫循環や需給に注意
セグメント別情報(要点)
- プリンティング・アンド・ソリューションズ:増収(+1.7%)だが販促費増で事業利益は減少。米国関税増加への価格対応で影響吸収。
- インダストリアル・プリンティング:ドミノは堅調だが産業用プリンターが欧米で競争激化・大口案件不在で大幅減収。利益急減。
- マシナリー:産業機器が中国・アジア中心に回復し大幅増収・増益。工業用ミシンは米国関税の影響で低迷。
- ニッセイ:増収増益(減速機・歯車堅調)。
- パーソナル・アンド・ホーム:普及機で堅調、ミックス改善で増益。
- ネットワーク・アンド・コンテンツ:カラオケ店舗売上減で減収減益。
- 地域別(資料に一部):欧州・中国で市況軟調、その他地域は底堅い。為替影響あり。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画「CS B2027」に基づくセグメント再編が2025年度から実施済み(インダストリアル・プリンティングの新設等)。
- 進捗状況:セグメント再編後、成長分野(マシナリー等)で回復が見られる一方、産業用プリンターの競争激化が課題。中期計画達成には収益構造改善と競争力回復が必要。
競合状況や市場動向
- 競合比較:同業他社比の詳細データは資料に無し。産業用プリンターや産業機器は地域別で需要の差が大きく、競争環境の変化が業績に直結。
- 市場動向:世界経済は地政学リスクや米国関税政策、中国経済の低迷で不透明。為替の影響が大きく業績予想に反映される。
今後の見通し
- 業績予想(通期・修正後、単位:百万円)
- 売上収益:900,000(前年比 +2.7%)
- 事業セグメント利益:80,000(+3.0%)
- 営業利益:82,000(+17.3%)
- 税引前利益:84,000(+12.5%)
- 親会社帰属当期利益:63,000(+15.0%)
- 前回予想との比較:上方修正(売上・各段階利益を上方修正)。為替前提はドル140円(据え置き)、ユーロ160円→165円に変更。
- 予想の信頼性:過去の予想達成傾向についての詳細開示は限られる。今回の上方修正には一時的な特別益が含まれる点を踏まえる必要あり。
- リスク要因:為替変動(特にユーロ・ドル)、米国関税政策、原材料・物流コスト、主要市場(中国・欧州)の需要動向、競争環境の変化。
重要な注記
- 会計方針の変更:無し
- 連結範囲の変更:無し(当中間期)
- 第2四半期決算短信は監査(レビュー)未実施
- 将来予測の留意点:業績予想は経営判断に基づく見通しであり、実際の業績は各種リスクにより変動する可能性がある(資料参照)
- その他重要情報:自己株式取得を実施しており、取得株式は消却予定。自己株式取得はEPS見積りに反映済み。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6448 |
| 企業名 | ブラザー工業 |
| URL | http://www.brother.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.11)」によって自動生成されました。
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