企業の一言説明

CKDは、省力・自動機械および各種機器を展開する、半導体製造装置・FA(ファクトリーオートメーション)市場で存在感を示す大手企業です。薬品包装機械やリチウムイオン電池製造システムなど、独自の技術力で幅広い産業に貢献しています。

投資判断のための3つのキーポイント

  • 高い財務健全性と安定的なキャッシュフロー:自己資本比率は60%を超え、流動比率も非常に高く、かつ営業キャッシュフローが堅調に推移しており、磐石な事業基盤を築いています。
  • 半導体市場の回復期待と自動機械の潜在成長力:主要顧客である半導体分野の本格回復は2026年度以降と見られていますが、長期的にはAIやデータセンター投資に牽引された需要拡大が見込まれます。一時的に低迷している自動機械部門も、市場の再加速時には大きな成長ドライバーとなる可能性があります。
  • 割高なバリュエーションと短期的な業績見通しの不透明感:現在の株価は業界平均と比較してPER、PBRともに割高な水準にあり、直近の通期業績予想の下方修正や減配も考慮すると、短期的な上値余地は限定的である可能性があります。半導体市場の回復時期のずれ込みや、BEV(電気自動車)関連投資の減速といったリスク要因も存在します。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 B 回復期待
収益性 A 堅実な収益
財務健全性 A 非常に良好
バリュエーション C やや割高

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 4045.0円
PER 24.13倍 業界平均16.6倍(割高)
PBR 1.91倍 業界平均1.4倍(やや割高)
配当利回り 1.66%
ROE 9.21%

1. 企業概要

CKDは1943年設立の愛知県小牧市に本社を置く自動機械および機器の総合メーカーです。主要事業は大きく分けて「自動機械」と「機器」の二部門から成り立っています。自動機械部門では、医薬品・食品包装機械やリチウムイオン電池製造システムなどを提供し、機器部門では半導体製造装置向けの流体制御機器、FPD(フラットパネルディスプレイ)製造装置向け機器、一般産業用空気圧機器などを展開しています。特に半導体関連の薬液制御機器やFA機器において高い技術力を持ち、海外市場への展開も積極的に行っているグローバル企業です。同社の強みは、長年の経験に裏打ちされた精密制御技術と、幅広い産業ニーズに対応できる製品ラインナップにあります。

2. 業界ポジション

CKDは、FA(ファクトリーオートメーション)機器および半導体製造装置関連機器を手掛ける多角的な機械メーカーとして、競争の激しい市場で一定の地位を確立しています。国内大手として、特に薬品包装機械や精密流体制御機器においては高い専門性を持ち、ニッチな市場で強みを発揮しています。半導体設備投資の変動を受けやすい特性はありますが、FA分野での汎用性の高さがリスクを分散しています。
時価総額2,747億円を有し、プライム市場に上場しています。業種区分は「機械」であり、業界平均PER16.6倍、PBR1.4倍と比較すると、CKDのPER24.13倍、PBR1.91倍はやや割高な水準にあります。これは、市場が同社の安定的な成長性や財務健全性を評価している一方で、足元の業績下方修正を考慮しても、将来の回復期待を織り込んでいる可能性を示唆しています。

3. 経営戦略

CKDは、中長期的な成長戦略として、自動機械部門における新領域への展開と、機器部門における半導体・FPD市場の深掘りを推進しています。特に、設備・生産体制強化を継続的に進め、グローバルな需要変動に対応できる生産能力と技術開発力の向上を図っています。
直近の重要な適時開示としては、2025年11月14日に発表された2026年3月期第2四半期決算短信において、通期業績予想の下方修正と年間配当予想の減額を発表しています。これは、半導体関連市場の回復時期が当初想定より遅れること、およびBEV向け車載電池関連投資の慎重化による自動機械部門の需要減が主な要因です。会社側は本格的な市場回復を2026年度以降と見ており、短期的な需要回復に対する慎重な姿勢を示しています。
今後のイベントとしては、2026年2月13日に次回の決算発表が予定されており、そこで現状の市場環境と下期以降の業績推移について、新たな示唆が提供される可能性があります。また、2026年3月30日には配当支払にかかる権利確定日が設定されています。

【財務品質スコア】Piotroski F-Score

項目 スコア 判定
総合スコア 3/9 B: 普通

投資家向け解釈: Piotroski F-Scoreは、収益性、財務健全性、効率性の観点から企業の財務体質を9つの項目で評価する指標です。CKDのスコア3/9は「普通」と評価されます。これは、全ての項目で優れているわけではないものの、極端な財務リスクは少ないことを示唆します。詳細を見ると、営業キャッシュフローの確保や流動性の高さなど、基礎的な財務の健全性は維持されているものの、利益率や資産回転率の改善には課題が残ることを示しています。

【収益性】

指標 ベンチマーク 評価コメント
営業利益率 11.25% 業界平均目安 高めの水準
ROE(実績) 9.21% 10% 概ね良好
ROA(実績) 5.25% 5% 良好な水準

解説: CKDの過去12ヶ月の営業利益率は11.25%と、日本企業の中でも比較的良好な水準を維持しています。ROE (自己資本利益率) は9.21%と10%を下回りますが、ROA (総資産利益率) は5.25%と、企業が総資産を効率的に活用し利益を生み出していることを示しており、概ね健全な収益性を有しています。しかし、直近の中間期決算では減収減益となっており、今後の市場回復が収益性改善の鍵となります。

【財務健全性】

指標 評価コメント
自己資本比率 64.7% 非常に高い(安定)
流動比率 3.61倍 非常に高い(短期債務返済能力)

解説: 自己資本比率は64.7%と非常に高く、他人資本への依存度が低い強固な財務体質を誇ります。流動比率も3.61倍(361%)と200%を大きく超えており、短期的な支払能力に優れており、財務安全性が極めて高い状態です。安定した事業運営の基盤が確立されています。

【キャッシュフロー】

指標 評価コメント
営業CF(過去12ヶ) 19,770百万円 堅調な利益創出力
FCF(過去12ヶ) 12,330百万円 良好な投資余力を持つ

解説: CKDは過去12ヶ月間で19,770百万円の営業キャッシュフローを創出しており、本業で安定的に現金を稼ぎ出す能力が高いことを示しています。フリーキャッシュフローも12,330百万円と潤沢であり、投資や株主還元に充てる十分な資金があることを意味します。直近の中間期営業CFも7,429百万円と前年同期比で増加しており、堅調なキャッシュ創出能力を維持しています。

【利益の質】

指標 評価コメント
営業CF/純利益比率 1.57 S: 優良(キャッシュフローが利益を大幅に上回る)

解説: 営業キャッシュフローが純利益の1.57倍に達しており、計上された利益が現金としてしっかりと手元に残っていることを示します。これは「利益の質」が非常に高いことを意味し、会計上の利益操作のリスクが低い、健全な収益構造であると評価できます。

【四半期進捗】

項目 通期予想 (修正後) 中間期実績 進捗率 評価コメント
売上高 151,000百万円 72,648百万円 48.1% おおむね半期ペース、下期の回復が鍵
営業利益 16,600百万円 7,867百万円 47.4% 売上と同様、下期の需要動向が影響
当期純利益 11,200百万円 5,376百万円 48.0% 会社計画に対しては概ね順調も、下方修正済

解説: 2026年3月期の通期予想(下方修正後)に対し、中間期(第2四半期)の主要な業績指標の進捗率は概ね48%前後であり、半期が経過した時点としてはほぼ計画通りに進んでいます。しかし、この進捗はすでに下方修正された通期予想に基づくものであり、会社側は半導体需要の本格回復を2026年度以降と慎重に見ているため、下期の市場回復が実現しない場合は、更なる業績修正のリスクも内包しています。

【バリュエーション】

指標 業界平均 判定
PER(会社予想) 24.13倍 16.6倍 割高
PBR(実績) 1.91倍 1.4倍 やや割高

解説: CKDのPER24.13倍は、業界平均PER16.6倍と比較して明らかに割高な水準にあります。PERは「株価が1株当たり利益の何年分か」を示し、業界平均より高ければ割高と判断される傾向があります。同様に、PBR1.91倍も業界平均PBR1.4倍を上回っており、「株価が純資産の何倍か」を示すPBRが1倍を超えているため、会社の解散価値を上回る評価を受けていますが、業界平均比では「やや割高」と評価できます。これらの指標は、市場がCKDの成長性や安定性を評価している一方で、足元の業績下方修正を考慮すると、将来の収益成長をある程度織り込んでいると解釈できます。
目標株価(業種平均PER基準): 3,122円
目標株価(業種平均PBR基準): 2,959円

【テクニカルシグナル】

指標 状態 解釈
MACD 中立 短期トレンド方向を示す(明確なシグナルなし)
RSI 中立 売られすぎ/買われすぎ判断(過熱感なし)

解説: MACDとRSIともに「中立」の状態であり、短期的な売買トレンドや過熱感を示す明確なシグナルは現時点で確認できません。

【テクニカル】

現在株価4,045.0円は、52週高値4,120.0円に96.9%の位置(非常に近い水準)にあり、年初来高値に迫る勢いです。一方で52週安値1,661.0円からは大きく上昇しています。
移動平均線との関係を見ると、現在株価は5日移動平均線3,981.0円、25日移動平均線3,363.8円、75日移動平均線3,097.29円、200日移動平均線2,651.71円の全てを上回っています。これは短期・中期・長期的に見て強い上昇トレンドにあることを示しています。特に、全ての移動平均線が上向きで、短期線が長期線を上回る「パーフェクトオーダー」に近い状態であり、強い買いシグナルと捉えることができます。

【市場比較】

過去1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年の全ての期間において、CKDの株価リターンは日経平均およびTOPIXといった主要市場指数を大幅に上回っています。特に1年間では、日経平均を20.42ポイント、TOPIXを39.29ポイントも上回るパフォーマンスを見せており、市場からの強い評価と資金流入があったことを示唆しています。

【定量リスク】

指標 評価コメント
ベータ値 1.02 市場とほぼ同程度の変動性
年間ボラティリティ 47.98% 高い株価変動幅
最大ドローダウン -58.95% 過去の最大下落幅
年間平均リターン -4.61% 過去実績はマイナス

解説: ベータ値1.02は、市場全体の動きとほぼ連動することを示しますが、市場以上に変動するリスクもわずかに含んでいます。年間ボラティリティ47.98%は、年間の株価変動幅が非常に大きいことを示しており、仮に100万円投資した場合、年間で±48万円程度の変動が想定されます。最大ドローダウン-58.95%は、過去に記録した一時的な最大下落率であり、同程度の下落が今後も発生する可能性を意識する必要があります。直近の長期株価リターンは良好ですが、年間平均リターンが-4.61%となっているのは、過去の特定の期間での強い下落が影響している可能性があります。シャープレシオが-0.11とマイナスであることから、過去においては、この銘柄がリスクに見合うリターンを十分に提供できていなかった時期があったことを示唆しています。

【事業リスク】

  • 半導体市場の回復時期の不確実性: CKDの機器部門は半導体製造装置向けが主力であり、半導体市場の回復時期の遅延や、設備投資の抑制は業績に直接的な影響を及ぼします。会社は本格回復を2026年度以降と見ていますが、市場環境の変化による更なる見通し変更のリスクがあります。
  • 自動機械部門の需要変動: 薬品包装機やBEV向け車載電池関連システムといった自動機械部門の需要が、個別の製品ライフサイクルや業界の設備投資サイクルに大きく左右されるため、売上高や利益の変動要因となります。特にBEV関連投資の急速な鈍化は、この部門の収益性を圧迫する可能性があります。
  • 為替変動リスク: 海外売上高比率が34%(2025年3月期計画)と高く、為替レートの変動が業績に影響を及ぼす可能性があります。特に円高に振れた場合、海外での収益が目減りするリスクがあります。

7. 市場センチメント

信用買残87,800株に対し、信用売残101,600株と、信用倍率は0.86倍となっています。これは、売り残が買い残を上回っており、「売り長(うりちょう)」の状態を示します。将来的な買い戻しによる株価上昇の期待もありますが、短期的な需給バランスは中立的に見られます。
主要株主構成を見ると、日本マスタートラスト信託銀行と日本カストディ銀行が上位を占めており、機関投資家の保有比率が高いことがわかります(保有割合14.2%と9.03%)。これら信託銀行の保有は年金基金や投資信託など安定株主が多いことを示唆します。また、自社持株会が4.03%を保有しており、従業員の会社へのコミットメントの高さが見て取れます。機関投資家全体の保有割合は51.49%に達しており、プロの投資家からの比較的高評価な銘柄として認識されていると考えられます。

8. 株主還元

CKDの配当利回り(会社予想)は1.66%であり、1株配当は67.00円(会社予想)です。配当性向は39.36%と、利益のうち約4割を株主への配当に回す方針を示しており、比較的安定した株主還元を行っています。
しかし、直近の2026年3月期の年間配当は、前期の80.00円から67.00円への減配が予想されています。これは、業績予想の下方修正と合わせて行われたものであり、短期的な業績変動が株主還元に影響を及ぼす可能性を示しています。自社株買いについては、今回のデータからは明確な情報はないため、「データなし」とします。

SWOT分析

強み

  • 高い自己資本比率と流動比率に裏打ちされた盤石な財務基盤。
  • 半導体製造装置向け機器や薬品包装機械における独自の技術力と専門性。

弱み

  • 半導体市場の設備投資サイクルに業績が大きく左右されやすい。
  • 自動機械部門の一部(BEV関連など)に需要の不透明感。

機会

  • 長期的な半導体需要(AI、データセンター)拡大による恩恵。
  • FA化、省力化ニーズの世界的な高まり。

脅威

  • 半導体市場の回復時期の更なる遅延や、設備投資計画の変更。
  • 為替変動リスクや原材料価格の高騰。

この銘柄が向いている投資家

  • 長期的な半導体・FA市場の成長に期待する投資家: 半導体回復の恩恵を中長期で狙いたい投資家。
  • 財務健全性を重視する安定志向の投資家: 盤石な財務基盤と安定したキャッシュフローを評価する投資家。
  • 業績回復による株価上昇を期待する投資家: 短期的な下方修正や減配を織り込み済みで、今後の回復局面に賭ける投資家。

この銘柄を検討する際の注意点

  • バリュエーションの割高感: 現在の株価は業界平均と比較して割高であり、更なる上値余地が限定的である可能性を考慮する必要があります。
  • 業績の下方修正と減配: 直近の業績下方修正と減配は、市場の期待を裏切るものであり、今後の業績回復見通しを慎重に見極める必要があります。

今後ウォッチすべき指標

  • 半導体関連の市場動向: 特に半導体製造装置の受注状況や顧客の設備投資計画。
  • 自動機械部門の受注高と利益率の推移: 特にリチウムイオン電池製造システム関連の需要動向。
  • 会社による業績修正の有無: 四半期ごとの決算発表で、通期予想に対する変更がないか。

成長性: B (回復期待)

売上高は過去12ヶ月で減収となり、直近の通期予想も下方修正されましたが、半導体市場の長期的な需要拡大期待があり、中期的には成長が見込まれるためB評価とします。

収益性: A (堅実な収益)

過去12ヶ月のROEは9.21%と10%に届かないものの、営業利益率11.25%は高水準であり、ROAも5.25%と良好な水準を満たしているためA評価とします。

財務健全性: A (非常に良好)

自己資本比率64.7%と非常に高く、流動比率も3.61倍と極めて健全な水準です。Piotroski F-Scoreは3点と普通レベルですが、主要な指標が非常に優れているためA評価とします。

株価バリュエーション: C (やや割高)

PER24.13倍は業界平均16.6倍を大きく上回り、PBR1.91倍も業界平均1.4倍より高いため、市場全体と比較して現在の株価はやや割高であると判断しC評価とします。


企業情報

銘柄コード 6407
企業名 CKD
URL http://www.ckd.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 機械 – 機械

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 4,045円
EPS(1株利益) 167.64円
年間配当 1.66円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 0.9% 26.5倍 4,635円 2.8%
標準 0.7% 23.0倍 3,990円 -0.2%
悲観 1.0% 19.6倍 3,445円 -3.1%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 4,045円

目標年率 理論株価 判定
15% 1,988円 △ 103%割高
10% 2,483円 △ 63%割高
5% 3,133円 △ 29%割高

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

関連情報

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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.17)」によって自動生成されました。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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