企業の一言説明
伊勢化学工業はヨウ素精製を中心に、天然ガス、二次電池向け金属化合物などを展開するAGCグループの世界的なヨウ素大手企業です。
投資判断のための3つのキーポイント
- 世界的なヨウ素大手としての高収益性: ヨウ素の世界的な生産量において優位な地位を確立しており、堅調な国際市況と円安の恩恵を受け、高い営業利益率とROEを維持し、安定した収益基盤を構築しています。
- 極めて強固な財務健全性: 自己資本比率が80%近く、流動比率も300%超と、極めて高い財務健全性を誇り、安定した事業運営と積極的な成長投資の余地を確保しています。
- 過熱感のあるバリュエーションと信用買残: 高い成長と収益性にもかかわらず、PER/PBRは業界平均を大幅に上回っており、株価には過熱感がみられます。また、信用倍率が極めて高く、将来的な需給悪化リスクが懸念されます。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | S | 非常に高い成長 |
| 収益性 | S | 極めて高収益 |
| 財務健全性 | A | 強固な財務基盤 |
| バリュエーション | D | 割高感強い |
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 6,160.0円 | – |
| PER | 51.46倍 | 業界平均15.9倍 |
| PBR | 8.12倍 | 業界平均0.7倍 |
| 配当利回り | 0.63% | – |
| ROE | 15.03% | – |
1. 企業概要
伊勢化学工業株式会社(4107)は、1948年設立のAGCグループ企業であり、東京証券取引所スタンダード市場に上場しています。主要事業はヨウ素および天然ガス事業(連結売上の84%)と金属化合物事業(同16%)の二つで構成されています。特にヨウ素生産においては国内首位、世界大手の一角を占めるグローバル企業です。主力製品であるヨウ素は、医療品・食品添加物・液晶ディスプレイ材料など幅広い分野で使用され、高品質なヨウ素製品「ISEFLO」などを供給しています。また、ヨウ素の併産物として天然ガスを産出・供給しており、コスト競争力のある事業モデルを構築しています。金属化合物事業では、二次電池向けにコバルトやニッケルなどの高機能金属化合物を手掛け、今後の成長ドライバーとして育成を図っています。
2. 業界ポジション
伊勢化学工業は、ヨウ素の生産量において世界大手の一角を占め、国内ではトップシェアを誇るリーディングカンパニーです。同社の強みは、チリに次ぐヨウ素埋蔵量を誇る日本において、その豊富な地下資源を活用し、天然ガスとの併産による効率的な生産体制を確立している点にあります。これにより、安定的な供給能力とコスト競争力を有しています。ヨウ素は、医療、電子材料、畜産、化学工業など多岐にわたる用途があり、独自の精製技術と品質管理体制で高品位な製品を提供しています。一方で、金属化合物事業は、二次電池市場の成長を見据えていますが、ニッケル相場などの国際市況に影響を受けやすい性質を持ち、ヨウ素事業に比べると収益貢献度は限定的です。
バリュエーション面では、同社のPER(51.46倍)は業界平均(15.9倍)を、PBR(8.12倍)も業界平均(0.7倍)を大幅に上回っており、市場から高い成長期待が寄せられている一方で、割高感も強く意識される水準にあります。
3. 経営戦略
伊勢化学工業は、主力であるヨウ素・天然ガス事業において、国際市況の変動に対応しつつ、安定的な供給体制と収益基盤の強化を継続しています。特に、近年はヨウ素の国際市況が堅調に推移し、円安の追い風も受けることで、高い収益性を確保しています。また、金属化合物事業では、二次電池市場の拡大を見据え、コバルトやニッケルなどの高付加価値金属化合物の開発・供給を推進しています。塩化ニッケル市況の下落といった外部環境の課題はあるものの、生産効率の改善や既存市場での深耕を通じて収益性の確保を図っています。
中期経営計画に関する具体的な情報開示は今回データにありませんでしたが、2025年12月期第3四半期決算において、ヨウ素製品の販売数量増、国際市況の堅調、円安進行を背景に、売上高・営業利益・親会社株主帰属当期純利益および年間配当予想を上方修正しており、堅調な成長軌道を維持していることが示されています。今後も世界的なヨウ素需要の動向、特に新規用途開発への対応、そして金属化合物事業の収益性改善が重要な戦略的テーマとなるでしょう。
今後のイベント:
- 2025年12月29日: 配当落ち日 (Ex-Dividend Date)
財務品質スコア(Piotroski F-Score)
| 項目 | スコア | 投資家向け解釈 |
|---|---|---|
| 総合スコア(3/9) | B | 普通(ただし、一般的には4点以下は要注意) |
Piotroski F-Scoreは、企業の財務状況を9つの指標で評価するもので、伊勢化学工業の総合スコアは3/9で「普通」と判定されています。しかし、一般的にはF-Scoreが4点以下は「要注意」とされるため、この点数からは懸念が示唆されます。特に収益性スコアが0/3、財務健全性スコアが1/3と低いことが影響しています。これは、F-Scoreの特定の基準(例えばROAの前期比改善、負債比率の改善、流動比率の改善など)を満たしていないためと考えられます。ただし、以下の詳細分析で示す通り、多くの主要財務指標は非常に優秀な水準にあります。スコアだけではなく、個々の指標を総合的に評価することが重要です。
収益性
| 指標 | 値(過去12ヶ月実績/2024年12月期実績) | ベンチマーク | 評価 | 解説 |
|---|---|---|---|---|
| 営業利益率 | 24.82%(過去12ヶ月) / 23.01%(2024.12連) | 10% | 優良 | 極めて高い水準を誇り、本業で安定して利益を創出できていることを示します。 |
| ROE | 17.68%(過去12ヶ月) / 15.03%(2024.12連) | 10% | 優良 | 株主資本を効率的に活用して利益を上げていることを示し、資本効率が非常に高いです。 |
| ROA | 12.78%(過去12ヶ月) | 5% | 優良 | 総資産に対する利益率も非常に高く、資産全体を効率的に活用していることが分かります。 |
伊勢化学工業の収益性は非常に高く、営業利益率は過去12ヶ月で24.82%、ROEは17.68%、ROAは12.78%と、いずれも業界平均や一般的なベンチマークを大きく上回る優良な水準です。これは、ヨウ素事業における世界的な競争優位性と、堅調な市況および円安の恩恵を背景に、効率的な事業運営ができていることを示しています。損益計算書の推移を見ると、売上高は2021年12月期の20,354百万円から「過去12か月」の37,235百万円へと大きく成長しており、それに伴い営業利益も2,709百万円から9,085百万円へと増加しています。
財務健全性
| 指標 | 値(直近四半期実績/2024年12月期実績) | ベンチマーク | 評価 | 解説 |
|---|---|---|---|---|
| 自己資本比率 | 79.2%(直近四半期) / 78.6%(2024.12連) | 40% | 極めて優良 | 負債が少なく、財務基盤が非常に安定していることを示します。 |
| 流動比率 | 3.64倍(直近四半期) | 1.5倍 | 極めて優良 | 短期的な支払い能力に優れており、資金繰りの安全性が高いです。 |
| 総負債/株主資本比率 | 1.29%(直近四半期) | – | 極めて優良 | 負債依存度が極めて低く、健全な財務状況です。 |
自己資本比率は直近四半期で79.2%と非常に高く、流動比率も3.64倍(364%)と、短期・長期ともに極めて高い財務健全性を保っています。総負債/株主資本比率も1.29%と低く、借入金が少なく自己資金で事業を運営できていることがわかります。これは、景気変動や市場環境の悪化にも耐えうる強固な財務体質であることを意味します。
キャッシュフロー
- 営業キャッシュフロー: 四半期キャッシュフロー計算書は作成されていないため具体的な数値は非開示ですが、売上高と営業利益の堅調な伸びから、主たる事業活動からのキャッシュ創出は好調であると推測されます。
- フリーキャッシュフロー (FCF): データなし。ただし、第3四半期累計の建設仮勘定が前期末から761百万円増加しており、設備投資が行われていることが示唆されます。
- 現金及び預金(直近四半期): 8,910百万円。前期末比で増加しており、手元資金は潤沢です。
- ネットキャッシュ(現金-短期借入金): 直近四半期の現金8,910百万円に対して、短期借入金は500百万円と非常に少なく、約8,410百万円のネットキャッシュを保有しており、財務の安定性に寄与しています。
利益の質
- 営業CF/純利益比率: 営業CFに関する詳細なデータが不足しているため、正確な比較は困難です。しかし、高い営業利益率と堅調な売上推移から、利益の質は健全であると考えられます。なお、当期純利益は過去12ヶ月で6,142百万円、EBITDAは10,768百万円を計上しており、減価償却費などの非現金費用を考慮しても十分なキャッシュ創出能力があることを示唆します。
四半期進捗
- 通期予想対進捗率(2025年12月期 第3四半期累計)
- 売上高: 79.0% (30,028百万円 / 38,000百万円)
- 営業利益: 83.3% (7,500百万円 / 9,000百万円)
- 純利益: 84.9% (5,178百万円 / 6,100百万円)
第3四半期までの進捗率は、売上高で約79%、営業利益で約83%、純利益で約85%と、通期予想に対する達成確度は高い水準にあります。前年同期比で増収増益を達成しており、業績は概ね順調に推移していると言えます。
バリュエーション
| 指標 | 値 | 業界平均 | 判定 | 解説 |
|---|---|---|---|---|
| PER(会社予想) | 51.46倍 | 15.9倍 | 割高 | 株価が1株あたり利益の何倍かを示す指標。業界平均と比べて大幅に高く、収益力に対する株価の割高感が強いと言えます。成長期待が織り込まれている可能性があります。 |
| PBR(実績) | 8.12倍 | 0.7倍 | 割高 | 株価が1株あたり純資産の何倍かを示す指標。業界平均を大きく上回り、企業の解散価値に対する株価の割高感が非常に強い状態です。 |
伊勢化学工業の現在の株価は6,160.0円であり、PER、PBRともに業界平均を大きく乖離しており、強い割高感が否めません。「目標株価(業種平均PER基準): 1920円」、「目標株価(業種平均PBR基準): 531円」というデータもこの割高感を示唆しています。これは、同社の高い成長性・収益性、そして国際市況の恩恵による将来への期待が株価に強く織り込まれているためと考えられます。
テクニカルシグナル
| 指標 | 状態 | 解釈 |
|---|---|---|
| MACD | 中立 | 短期的な買い・売りの勢いに明確な方向性は見られません。 |
| RSI | 中立 | 株価が買われすぎでも売られすぎでもないことを示します。 |
現在、MACDシグナルとRSI状況は共に「中立」と報告されており、短期的なトレンドに明確な過熱感や売られすぎ感は見られません。
テクニカル
現在の株価6,160.0円は、過去52週間の高値6,440.0円に比較的近い位置(52週レンジ内位置: 15.5%は安値からの相対位置のため、高値に近い)にあり、年初来安値1,603円からは大幅に上昇しています。特に直近の短期的な上昇トレンドが顕著であり、日足チャートでは全ての移動平均線を上回っています。
- 5日移動平均線 (5,946.00円) を3.60%上回る
- 25日移動平均線 (4,725.40円) を30.36%上回る
- 75日移動平均線 (3,774.17円) を63.21%上回る
- 200日移動平均線 (2,992.99円) を105.81%上回る
この状況は、短期から長期にわたる強い上昇トレンドを示唆しており、特に直近1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月リターンがそれぞれ+63.40%、+116.90%、+148.59%と急騰していることから、強い買い圧力が続いていることが伺えます。
市場比較
| 期間 | 株式リターン | 日経平均比(ポイント) | TOPIX比(ポイント) |
|---|---|---|---|
| 1ヶ月 | +63.40% | +54.63%上回る | +56.13%上回る |
| 3ヶ月 | +116.90% | +107.42%上回る | +56.13%上回る |
| 6ヶ月 | +148.59% | +112.83%上回る | +112.83%上回る |
| 1年 | -79.93% | -117.33%下回る | -117.33%下回る |
直近1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月の期間において、伊勢化学工業の株価パフォーマンスは日経平均およびTOPIXを大幅に上回っており、市場全体を牽引するほどの高い関心と買いが集まっていることを示しています。しかし、1年リターンでは-79.93%と市場指数を大きく下回っており、これは年初来安値が1,603円である一方で「52 Week Change 3: 132.89%」という情報があることから、大幅な株式分割(Last Split Factor 2: 10:1 Last Split Date 3: 12/29/2025)の影響が前年比リターンに反映されている可能性が高く、単純な比較は注意が必要です。
6. リスク評価
⚠️ 信用倍率7,282.50倍、将来の売り圧力に注意
現在の信用倍率が極めて高く、将来的な信用買い残の整理売りによる株価下落リスクが非常に高い状況です。
定量リスク
| 指標 | 値 | 解説 |
|---|---|---|
| ベータ値(5Y Monthly) | -0.04 | 市場全体の変動に対し、株価が逆方向に非常にわずかに動く傾向がある(ほぼ連動しない)ことを示します。 |
| 年間ボラティリティ | 663.39% | 株価の年間の変動幅が大きいことを示します。仮に100万円投資した場合、年間で±663万円程度の変動が想定されるほどの非常に高い変動性です。 |
| シャープレシオ | 0.60 | リスクに対するリターンが低いことを示します。1.0以上が良好とされる中で、リスクの割に十分なリターンが得られていない可能性があります。 |
| 最大ドローダウン | -79.62% | 過去に投資資金が最大で約80%減少したことがあることを示します。この程度の下落は今後も起こりうるリスクとして認識すべきです。 |
伊勢化学工業の株価は、市場全体の動きとはほとんど連動しない(ベータ値-0.04)という特徴があります。しかし、年間ボラティリティが663.39%と極めて高く、株価が非常に大きく変動するリスクを内包しています。これは、価格変動リスクを重視する投資家にとっては大きな懸念材料です。過去の最大ドローダウンは-79.62%であり、短期的な下落局面では投資資金が大きく減少する可能性があることを示唆しています。シャープレシオの0.60は、リスクに見合うリターンが十分ではない可能性を示唆しており、高ボラティリティを考慮すると、リスク管理の重要性が増します。
事業リスク
- ヨウ素国際市況および為替変動リスク: 主力事業であるヨウ素製品は国際コモディティであり、その価格は世界的な需給バランス、経済状況、地政学的リスクなどに大きく左右されます。また、海外売上比率も44%(2024.12)と高く、円安が収益に寄与する一方で、急激な円高への転換は業績を悪化させる可能性があります。
- 金属化合物事業の市況変動リスク: 二次電池向け金属化合物事業は、素材となるニッケルやコバルトなどの国際相場に大きく影響を受けます。相場の下落は売上高の減少や収益性の悪化を招く可能性があります。特定の用途(二次電池)への依存度が高まることで、その市場の動動向に業績が左右されるリスクも存在します。
- 地政学リスクおよび需給バランスの変動: ヨウ素の生産地が限られていることや、特定の用途への需要集中(例: 液晶ディスプレイ、医療分野)により、地政学的な問題や突然の需要変動がサプライチェーンの混乱や価格の急騰・急落を引き起こす可能性があります。
信用取引状況
- 信用買残: 1,456,500株
- 信用売残: 200株
- 信用倍率: 7,282.50倍
信用買残が非常に多く、信用売残が極めて少ないため、信用倍率は7,282.50倍と異常に高い水準にあります。これは、将来的に信用取引の期日到来に伴う売りが発生しやすく、株価に大きな下落圧力がかかる可能性を示唆しています。この高い信用倍率は、現在の株価の過熱感を一層強める要因となっています。
主要株主構成
| 株主名 | 保有割合 |
|---|---|
| AGC | 52.42% |
| 三菱商事 | 11.25% |
| (株)萬富 | 2.75% |
筆頭株主はAGCで52.42%を保有しており、三菱商事も11.25%を保有しています。発行済株式数の過半数をAGCが保有しているため、経営の安定性は確保されており、AGCグループとしてのシナジーも期待されます。一方で、浮動株比率が低くなる傾向があり、株価の流動性や動向に影響を与える可能性もあります。
8. 株主還元
- 配当利回り(会社予想): 0.63%
- 1株配当(会社予想): 39.00円
- 配当性向(会社予想): 32.6% (Yahoo Japanでは36.2%)
伊勢化学工業は堅調な業績を背景に、2025年12月期は年間配当を39.00円(前期36.00円)に増配する予想です。予想配当利回りは0.63%と、現在の株価水準からすると控えめですが、配当性向は32.6%から36.2%と中庸な水準を維持しており、利益成長に伴う安定的な増配を期待できる可能性があります。自社株買いに関する情報は今回のデータにはありません。
SWOT分析
強み
- ヨウ素生産における国内首位・世界大手としての国際競争力と安定的な収益基盤
- 極めて高い自己資本比率と流動比率に裏付けられた強固な財務健全性
弱み
- 事業ポートフォリオがヨウ素事業に大きく依存しており、市況変動の影響を受けやすい
- 現在の株価バリュエーションに強い割高感があり、信用倍率も極めて高い
機会
- ヨウ素の医療、電子材料、新素材分野での需要拡大と用途開発の可能性
- 二次電池市場の成長に伴う高機能金属化合物の需要増大
脅威
- ヨウ素、ニッケル、コバルトなどの国際市況および為替の大幅な変動
- 主要原材料・エネルギー価格の高騰や地政学リスクによるサプライチェーンの混乱
この銘柄が向いている投資家
- 成長志向かつ市況変動リスクを許容できる投資家: ヨウ素・天然ガス事業の国際市況の恩恵を享受し、高い成長性を期待する投資家。
- 堅実な財務体質を重視する投資家: 極めて高い自己資本比率と流動比率を持つ企業を好む投資家。
- 中長期的な視点を持つ投資家: 二次電池関連事業の成長ポテンシャルに期待し、短期的な株価の過熱感やボラティリティを乗り越える覚悟のある投資家。
この銘柄を検討する際の注意点
- ヨウ素国際市況と為替動向のモニタリング: 同社の業績はヨウ素の国際市況と円安に大きく依存するため、これらの変動が業績に与える影響を常に注視する必要があります。
- バリュエーションの適切な評価と信用倍率の推移: 現在の株価はPER/PBRで見て割高感が強く、信用倍率も高水準です。過熱感のある株価が調整局面を迎える可能性や、信用買残の整理売りによる下落リスクに十分注意が必要です。
今後ウォッチすべき指標
- ヨウ素国際市況および販売価格の動向: 主力事業の収益性を左右する最重要指標。
- 円/ドル為替レート: 海外売上比率が高く、為替変動が業績に与える影響が大きいため。
- 金属化合物事業の売上高・利益率: 二次電池市場の成長を取り込み、収益貢献度が高まるかどうかが重要。
- 信用買残および信用倍率の推移: 市場の需給状況と株価の過熱感を判断する指標。
成長性: S
根拠: 過去の総売上高、営業利益、純利益ともに年々力強く増加しており、特に直近の四半期売上高成長率は前年比16.00%、四半期利益成長率は18.50%と、S評価の基準である15%を大きく上回っています。2025年12月期通期予想も前年度比で売上高が約14%、営業利益が約17%、純利益が約20%の増加を見込んでおり、非常に高い成長軌道にあります。
収益性: S
根拠: 過去12ヶ月のROEは17.68%、営業利益率は24.82%と、S評価基準である「ROE15%以上かつ営業利益率15%以上」を両方満たしています。株主資本と資産を非常に効率的に活用し、高い利益率で事業を運営できており、収益性の面では業界でもトップクラスと言えます。
財務健全性: A
根拠: 自己資本比率が78.6%とS評価基準の60%を大きく上回り、流動比率も364%と200%をはるかに超える極めて高い水準です。これは、非常に強固な財務基盤を意味します。一方で、Piotroski F-Scoreが3点と低いのは懸念点ですが、他の主要財務指標の優秀さを考慮し、総合的には「A」と評価します。F-Scoreの低さは、特定の数値改善項目(例:ROAの増加幅、長期間での負債減少など)で得点できなかったことによるもので、必ずしも財務状況全体が悪いわけではないと考えられます。
バリュエーション: D
根拠: PER(会社予想)が51.46倍、PBR(実績)が8.12倍であり、それぞれ業界平均のPER15.9倍、PBR0.7倍を大幅に上回っています。これはS評価基準(業界平均の70%以下)はもちろん、B, C基準も大きく超え、D評価基準の「130%以上」に該当します。現在の株価は、同社の成長性や収益性を考慮しても、市場からの期待が過度に織り込まれており、強い割高感があると判断されます。
企業情報
| 銘柄コード | 4107 |
| 企業名 | 伊勢化学工業 |
| URL | http://www.isechem.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 6,160円 |
| EPS(1株利益) | 119.70円 |
| 年間配当 | 0.63円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 23.8% | 38.7倍 | 13,477円 | 17.0% |
| 標準 | 18.3% | 33.7倍 | 9,341円 | 8.7% |
| 悲観 | 11.0% | 28.6倍 | 5,769円 | -1.3% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 6,160円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 4,647円 | △ 33%割高 |
| 10% | 5,803円 | △ 6%割高 |
| 5% | 7,323円 | ○ 16%割安 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.17)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。