企業の一言説明

シダー(2435)はデイサービスや有料老人ホームなどの介護サービスを展開する中堅企業です。リハビリに特色を持ち、九州を拠点に全国展開を目指しています。

投資判断のための3つのキーポイント

  • 堅調な売上成長と高い収益性(ROE): 高齢化社会を背景に売上は右肩上がりに成長しており、株主資本利益率(ROE)も過去12ヶ月で29.40%と非常に高く、株主価値創造力は優良です。
  • 極めて低い財務健全性と高い負債比率: 自己資本比率が7.4%、流動比率が0.70と業界平均を大きく下回る水準で、多額の有利子負債を抱えています。これにより財務上のリスクが高い状態にあります。
  • 高い信用倍率と市場パフォーマンスの課題: 信用倍率が3,529倍と非常に高く、将来の売り圧力となる可能性があります。また、過去1年間は主要市場指数を大幅に下回るパフォーマンスであり、市場からの評価は厳しい状況が続いています。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 C 下回る
収益性 A 良好
財務健全性 D 懸念
バリュエーション B 適正

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 216.0円
PER 9.66倍 業界平均15.0倍(割安)
PBR 1.51倍 業界平均1.2倍(割高)
配当利回り 2.78%
ROE 34.55%

1. 企業概要

シダー(2435)は、デイサービス、施設サービス(有料老人ホームなど)、在宅サービスを主軸とする介護サービス中堅企業です。特にリハビリに強みを持ち、地元福岡から全国展開を図る戦略を持っています。収益モデルは施設利用料や各種サービス利用料が中心で、高齢化社会の進展を背景に安定的な需要が見込まれます。

2. 業界ポジション

国内介護サービス市場において中堅の位置づけにあり、特定分野における差別化を図っています。競合に対する強みは、リハビリ専門性を活かしたサービス品質と、デイサービスおよび有料老人ホームの2本柱での安定した事業展開です。一方、財務健全性の低さが主要な弱みです。バリュエーション指標を見ると、PERは9.66倍と業界平均15.0倍と比較して割安水準にありますが、PBRは1.51倍と業界平均1.2倍を上回っており、純資産に対する株価はやや割高と評価できます。

3. 経営戦略

シダーは既存施設の稼働率向上と新規開設による事業拡大を主要な成長戦略として掲げています。特にデイサービスでは稼働率向上、施設サービスでは入居率向上を重視し、在宅サービスでは訪問看護施設の新規開設も進めています。
直近のイベントとしては、2026年3月期第2四半期決算短信において、売上高は前年同期比で増加した一方で、介護職員の人件費増が主因で営業利益は大幅な減少となりました。会社は通期業績予想を据え置いていますが、中間期純利益の通期予想に対する進捗率が非常に高く、下期の採算改善が注目されます。
今後のイベントとして、2026年3月30日に配当落ち日が予定されています。

【財務品質スコア】Piotroski F-Score

項目 スコア 判定
総合スコア 2/9 C (やや懸念)
収益性 1/3
財務健全性 0/3
効率性 1/3

投資家向け解釈: Piotroski F-Scoreが2/9点と低い値であり、「C: やや懸念」と判断されます。特に財務健全性スコアが0点であることから、企業の財務基盤に脆弱性があることを示唆しています。

【収益性】

指標 ベンチマーク 評価
営業利益率(過去12ヶ月) 2.86% 5-10% (B) 低い
ROE(実績、過去12ヶ月) 29.40% 10% 優良
ROA(過去12ヶ月) 2.06% 5% 低い

解説: 株主資本利益率(ROE)は29.40%と非常に高く、効率的な株主資本の活用がうかがえます。しかし、これは自己資本比率の低さ(レバレッジの高さ)に起因する側面も大きいです。一方で、営業利益率は2.86%と低く、本業の収益力に課題があります。総資産利益率(ROA)も2.06%とベンチマークの5%を下回っており、総資産を効率的に活用して利益を上げているとは言えません。

【財務健全性】

指標
自己資本比率(実績) 7.4%
流動比率(直近四半期) 0.70倍

解説: 自己資本比率は7.4%と極めて低く、総資産に対する負債の割合が非常に高いことを示しています。これは外部からの資金調達に大きく依存している状況であり、財務基盤が脆弱であることを示唆しています。流動比率も0.70倍と1倍を大きく下回っており、短期的な支払能力に懸念があります。特に、多額の有利子負債(直近四半期で14.02B円)を抱えており、総負債/自己資本比率は871.89%と非常に高い水準です。

【キャッシュフロー】

指標
営業キャッシュフロー(過去12ヶ月) 1,170百万円
フリーキャッシュフロー(過去12ヶ月) 305百万円
営業CF(中間累計) 641百万円(前年中間 248百万円)
投資CF(中間累計) △271百万円(前年中間 +148百万円)
財務CF(中間累計) △344百万円(前年中間 △600百万円)

解説: 過去12ヶ月の営業キャッシュフローは1,170百万円と堅調であり、本業で安定して現金を創出できています。フリーキャッシュフローも305百万円とプラスを維持しており、事業投資や借入返済等に充てる資金余力があることを示しています。直近中間期では営業CFが前年比で大幅に改善しており、現金同等物残高も増加しています。

【利益の質】

指標 評価
営業CF/純利益比率(過去12ヶ月) 2.74倍 S (優良)

解説: 営業キャッシュフローが純利益の2.74倍であり、利益の質は非常に優良と評価できます。これは、計上されている利益がしっかりと現金として手元に残っていることを示唆しており、会計上の操作や非現金費用による利益の嵩上げといった懸念は低いと考えられます。

【四半期進捗】

指標 直近中間期 通期予想 通期進捗率
売上高 9,044百万円 17,898百万円 50.5%
営業利益 328百万円 670百万円 49.0%
親会社株主に帰属する純利益 228百万円 251百万円 90.8%

解説: 売上高と営業利益は通期予想に対して概ね半期想定の進捗率ですが、親会社株主に帰属する中間純利益は通期予想の90.8%と非常に高い進捗率となっています。これは、通期予想が保守的である可能性と、下期に特別な費用増が見込まれている可能性の双方を示唆しています。会社は通期予想を据え置いており、下期における採算改善や季節要因の動向が注目されます。

【バリュエーション】

指標 業界平均 業界平均比 判定
PER(会社予想) 9.66倍 15.0倍 64.4% 割安
PBR(実績) 1.51倍 1.2倍 125.8% 割高

解説: シダーのPERは9.66倍と、業界平均の15.0倍と比較して約64%の水準にあり、利益水準から見ると割安感があります。一方でPBRは1.51倍と、業界平均PBR1.2倍を上回っており、純資産価値と比較するとやや割高です。しかし、PBRが高い要因は自己資本比率が極めて低いことによるBPSの小ささも影響しており、一概に割高とは言えません。業種平均PER基準で算出した目標株価は573円、業種平均PBR基準では172円と、それぞれ大きく異なる結果となっており、評価には注意が必要です。

【テクニカルシグナル】

指標 状態 解釈
MACD 中立 短期トレンドに明確な方向性なし
RSI 中立 株価の買われすぎ・売られすぎを示す兆候なし

解説: MACDとRSIともに中立シグナルであり、現在の株価に短期的な明確な上昇・下降トレンドや過熱感は確認できません。

【テクニカル】

現在株価216.0円は、52週高値372.0円と52週安値175.0円のレンジにおいて、安値に近い20.8%の位置にあります。短期的には5日移動平均線(215.40円)および25日移動平均線(212.80円)を上回っており、短期的なトレンドはやや上向きです。しかし、75日移動平均線(217.17円)および200日移動平均線(217.43円)は下回っており、中長期的な株価トレンドは下降傾向にあるか、横ばいの状況にあると判断できます。

【市場比較】

指標 株式 日経平均 相対パフォーマンス
1ヶ月リターン +3.85% +8.77% 4.92%ポイント下回る
3ヶ月リターン -5.26% +9.48% 14.74%ポイント下回る
6ヶ月リターン +2.37% +35.76% 33.39%ポイント下回る
1年リターン -6.09% +37.40% 43.49%ポイント下回る

解説: シダーの株価は、日経平均株価およびTOPIXといった主要市場指数に対して、過去1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年といずれの期間においても大幅に下回るパフォーマンスを示しています。これは、市場全体の上昇局面においてシダーの株価がその恩恵を十分に受けていないことを示しており、投資家の関心が低いか、あるいは個別要因による売られ方が強い可能性があります。ベータ値(5Y Monthly)が-0.49とマイナスであることも、市場全体の動きとは逆相関の関係にあることを示唆しています。

6. リスク評価

⚠️ 信用倍率3,529倍、将来の売り圧力に注意

⚠️ 極めて低い自己資本比率と高い負債比率による財務リスクに注意

【定量リスク】

指標
ベータ値(5Y Monthly) -0.49
年間ボラティリティ 59.16%
シャープレシオ 0.43
最大ドローダウン -55.78%
年間平均リターン 25.69%

解説: ベータ値-0.49は、市場全体が1%変動した際に、シダーの株価が0.49%逆方向に変動する傾向があることを示唆しています。年間ボラティリティ59.16%は、株価の変動が非常に大きいことを意味します。仮に100万円投資した場合、年間で±59.16万円程度の変動が想定されるため、ハイリスクな銘柄と言えます。最大ドローダウン-55.78%は、過去に最大で約56%の資産が減少した期間があったことを示しており、この程度の下落は今後も起こりうるリスクとして認識すべきです。シャープレシオ0.43は、リスクに見合うリターンが十分に得られているとは言い難い水準です(目安1.0以上が良好)。

【事業リスク】

  • 人件費の高騰: 介護業界は人手不足が深刻であり、人材確保のための人件費増加は収益を圧迫する主要因です。直近の中間決算でも、人件費増や管理部門強化による売上原価・販管費の上昇が営業利益大幅減の主因となっており、今後もこの傾向が続く可能性があります。
  • 財務健全性の低さ: 自己資本比率7.4%、流動比率0.70、総負債/自己資本比率871.89%と、極めて脆弱な財務基盤です。金利上昇局面においては多額の有利子負債による利息負担が増大し、資金繰りや事業拡大に支障を来すリスクがあります。
  • 入居率・稼働率の低下: 施設サービスやデイサービスにおいて、入居率・稼働率が計画を下回る場合、固定費負担が大きくなり収益悪化に直結します。競合激化や少子高齢化による地域間の需給ギャップもリスク要因です。

信用取引状況

指標
信用買残 352,900株
信用売残 100株
信用倍率 3,529.00倍

解説: 信用倍率が3,529倍と極めて高く、信用買い残が大幅に積み上がっています。これは、将来的にこれらの信用買い残が解消される際に、大きな売り圧力となる可能性を秘めており、株価の上値を抑える要因となる懸念があります。

主要株主構成

株主名 保有割合 保有株式数
山崎嘉忠 25.4% 2,915,000株
大和ハウス工業 8.0% 918,000株
自社取引先持株会 7.1% 815,000株

解説: 上位株主に創業家と法人、そして事業関係者が名を連ねています。企業のインサイダー(内部関係者)による保有割合が57.82%と過半数を占めており、株主構成は安定していると推測されます。一方で、機関投資家による保有割合は0.00%となっており、機関投資家からの投資は現状ほとんど見られない状況です。

8. 株主還元

指標
配当利回り(会社予想) 2.78%
1株配当(会社予想) 6.00円
配当性向(会社予想) 25.2%
年間配当予想(2026年3月期) 6.00円
次回配当落ち日 2026年3月30日

解説: 配当利回りは2.78%であり、配当性向は25.2%と利益の約1/4を株主還元に回している計算になります。2026年3月期の年間配当は6.00円を予想しており、安定的な配当実施を目指している姿勢が伺えます。自社株買いに関する明確な記述は今回のデータには含まれていません。

SWOT分析

強み

  • 高齢化社会における安定的な介護ニーズとそれに基づく堅調な売上成長
  • リハビリに特色を持つことで差別化されたサービスを提供
  • 高いROE(株主資本利益率)と安定した営業キャッシュフロー創出力
  • インサイダー保有比率が高く、経営の安定性はある程度確保されている

弱み

  • 極めて低い自己資本比率と高い流動負債、有利子負債依存度
  • 売上高の成長に比べて営業利益率が低く、人件費高騰によりさらに圧迫
  • 高い信用買残による将来的な売り圧力
  • 市場全体に対する株価パフォーマンスの低迷と高いボラティリティ

機会

  • 介護需要の持続的拡大と公的介護保険制度の改定動向
  • M&Aや施設新設による事業規模拡大の可能性
  • リハビリテーション分野の強化による競争優位性のさらなる確立
  • テクノロジー活用による介護サービスの効率化・高度化

脅威

  • 介護職員の人件費高騰や確保難、政府による介護報酬改定
  • 金利上昇による有利子負債の利払い負担増大
  • 競合他社の増加や多様化による競争激化
  • 施設の老朽化や大規模修繕費用の発生

この銘柄が向いている投資家

  • 介護市場の長期的な成長に投資したい投資家: 高齢化社会という構造的な追い風を背景に、売上成長を期待する投資家。
  • 配当利回りを重視する投資家: 安定的な配当を継続する方針が見られるため、インカムゲインを求める投資家。ただし、財務リスクと配当の持続可能性は注意が必要。
  • 高いリスクを許容できる投資家: 財務リスクが高く、株価ボラティリティも大きいため、積極的なリスク選好型投資家。

この銘柄を検討する際の注意点

  • 財務健全性の改善動向: 自己資本比率の低さや多額の有利子負債は、経済環境の悪化や金利上昇時に経営を圧迫する大きなリスクです。中期的な財務改善計画と進捗を注視する必要があります。
  • 信用倍率の動向: 信用倍率が非常に高いため、株価が上昇した場合に信用買い残の利益確定売りが出やすく、需給悪化による株価下落リスクがあります。
  • 人件費コストへの対応: 利益を圧迫している人件費増に対して、どのようなコストコントロールや生産性向上の施策を打っていくかを確認することが重要です。

今後ウォッチすべき指標

  • 自己資本比率と有利子負債比率: 財務健全性の改善を示す主要指標として、これらの比率の上昇・低下を継続的に監視する。
  • 営業利益率の推移: 人件費管理やサービス効率化による本業の収益改善が達成できているか確認する。目標:営業利益率5%以上。
  • 入居率・稼働率: 各事業セグメントにおける主要なKPIとして、施設利用者の確保状況を定期的に確認する。
  • 信用買残の解消状況: 信用倍率の低下は、将来的な売り圧力の軽減を示すシグナルとなる。

成長性: C (下回る)

根拠: 2025年3月期の売上高は17,829百万円から2026年3月期予想17,898百万円への成長率はわずか+0.4%です。直近の中間期売上高成長率も前年比+1.4%に留まっており、当社の売上高成長は5%を下回る水準が続いています。

収益性: A (良好)

根拠: ROE(過去12ヶ月)は29.40%と非常に高く、評価基準の15%を大きく上回ります。一方で、営業利益率(過去12ヶ月)は2.86%と低く、業種平均と比較しても十分とは言えません。しかし、ROEの高さは株主資本を効率的に活用していることを示しており、レバレッジ効果も大きい点を考慮すると、A評価としました。

財務健全性: D (懸念)

根拠: 自己資本比率は7.4%と極めて低く、評価基準の20%未満(D)に該当します。また、流動比率も0.70倍と100%未満であり、Piotroski F-Scoreも2点と低いことから、短期および長期の両面で財務基盤に大きな脆弱性があり、財務健全性は非常に低いと判断されます。

バリュエーション: B (適正)

根拠: PER(会社予想)は9.66倍であり、業界平均15.0倍と比較すると割安(業界平均の約64%)です。PBRは1.51倍で、業界平均1.2倍を上回っています(業界平均の約126%)。PERとPBRで相反する評価となっていますが、PERの割安感を重視し、低水準の自己資本がPBRを押し上げている要因であることも考慮すると、相対的には適正水準に近いと判断しB評価としました。


企業情報

銘柄コード 2435
企業名 シダー
URL http://www.cedar-web.com/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 216円
EPS(1株利益) 22.37円
年間配当 2.78円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 18.6% 11.1倍 583円 22.9%
標準 14.3% 9.7倍 422円 15.4%
悲観 8.6% 8.2倍 277円 6.4%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 216円

目標年率 理論株価 判定
15% 220円 ○ 2%割安
10% 275円 ○ 21%割安
5% 347円 ○ 38%割安

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.17)」によって自動生成されました。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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