企業の一言説明

エータイ(369A)は、永代供養墓の企画・建立から募集代行、寺院コンサルティングまでを一貫して手掛ける、高齢化社会における終活ニーズに応える独自のサービスを展開するグロース市場上場企業です。

投資判断のための3つのキーポイント

  • 高成長と高収益性: 永代供養墓というニッチだが成長性の高い市場で、売上高・営業利益ともに年率15%を超える高い成長を維持。営業利益率も20%超と高収益体質を誇ります。
  • 盤石な財務基盤: 自己資本比率81.5%、流動比率315%と極めて健全な財務体質を構築しており、事業におけるリスク耐性が高いことが特徴です。
  • 信用買残に伴う将来のリスク: 信用売残が0である中で信用買残が40万株を超えており、将来的な需給悪化(売り圧力)による株価下落リスクには注意が必要です。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 S 極めて優良
収益性 S 極めて優良
財務健全性 A 良好
バリュエーション C やや割高

※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 3,000円
PER 22.31倍 業界平均25.7倍
PBR 4.06倍 業界平均2.5倍
配当利回り 1.80%
ROE 16.04%

1. 企業概要

A-tie Co.,Ltd.(エータイ、証券コード: 369A)は、永代供養墓の企画・建立、募集代行、そして寺院コンサルティングを主要事業とする企業です。都市型樹木葬や納骨堂の提供も手掛け、成約額に応じた手数料を収益モデルとしています。高齢化や核家族化の進展により高まる永代供養墓のニーズを捉え、寺院への総合的なソリューション提供を通じて、独自のポジションを確立しています。

2. 業界ポジション

エータイは、永代供養墓に特化したビジネスモデルで、国内における終活関連サービス市場のニッチトップを目指しています。同業他社との直接的な比較データは乏しいものの、急成長する永代供養墓市場において、企画から販売代行までを一貫して手掛けることで、顧客である寺院からの信頼を勝ち取っています。財務指標を見ると、PERは22.31倍と業界平均25.7倍を下回るものの、PBRは4.06倍と業界平均2.5倍を大きく上回っており、成長性への期待と同時に、高水準の純資産を有していることが示唆されます。

3. 経営戦略

エータイの中期経営計画に関する具体的な情報開示は現在のところありません。しかし、2026年8月期の通期予想では、売上高3,415百万円(前年比+16.6%)、営業利益859百万円(同+20.5%)と堅調な成長を見込んでいます。直近の第1四半期決算では、広告投資の積極化や新規寺院の開苑を通じて売上を確保しており、継続的な市場拡大と事業規模の拡大を目指す姿勢が伺えます。
今後のイベントとしては、2026年2月26日に配当権利落ち日が予定されています。

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

データ内のPiotroski F-Scoreが0点となっていましたが、財務諸表を基に再計算した結果、異なる評価となりました。

項目 スコア 判定 解説
収益性 2/3 良好 純利益は安定して黒字、ROAも改善傾向。ただし詳細なキャッシュフローデータがないため保守的に評価。
財務健全性 1/3 部分的良好 自己資本比率は高いが、流動比率・負債比率の年次比較データがないため部分的に評価。
効率性 1/3 部分的良好 資産回転率は改善するも、売上総利益率は微減。新株発行の有無に関する確たるデータがない。
総合スコア 4/9 △普通(一部に改善余地あり) 収益性と財務健全性は良好な傾向を示すものの、一部データ不足や指標の頭打ちによりこのスコア。

収益性

エータイの収益性は非常に高く評価できます。

指標 ベンチマークコメント
営業利益率(過去12ヶ月) 24.35% 極めて高水準 (一般的な目安: 5-10%以上で良好)
ROE(実績) 16.04% 優良 (一般的な目安: 10%以上で優良)
ROA(実績、概算) 11.78% 良好 (一般的な目安: 5%以上で良好)

解説:2025年8月期の実績では、ROE16.04%、営業利益率24.34%と、株主資本を効率的に活用し、本業で高い収益力を生み出していることが分かります。第1四半期においても営業利益率21.3%を維持しており、この高収益体質が継続していることを示しています。

財務健全性

エータイは極めて強固な財務基盤を有しています。

指標
自己資本比率(実績) 81.5%
流動比率(第1四半期末) 315%

解説:自己資本比率81.5%は非常に高く、企業の安定経営を示す指標として優良です。流動比率も315%と、短期的な支払い能力に全く問題がない高い水準にあり、財務の健全性は極めて良好といえます。負債合計/純資産比率も約24.2%と非常に低く、借入依存度が低い安定した経営が特徴です。

キャッシュフロー

四半期キャッシュフロー計算書が作成されていないため、具体的な項目別のキャッシュフロー状況は不明です。ただし、現金及び預金が第1四半期中に238,118千円減少しており、これは主に配当金支払いや広告投資などの長期前払費用の増加に充てられたものと推察されます。

利益の質

四半期キャッシュフロー計算書が作成されていないため、営業CF/純利益比率(1.0以上で健全)の算出はできません。ただし、営業利益は継続して計上されており、高水準の営業利益率を維持していることから、利益の質も一定程度保たれていると推測されます。

四半期進捗

2026年8月期 第1四半期の通期予想に対する進捗率は以下の通りです。

項目 第1四半期実績 通期予想 進捗率
売上高 843百万円 3,415百万円 24.7%
営業利益 179百万円 859百万円 20.9%
当期純利益 162百万円 569百万円 28.4%

解説:売上高は概ね均等に進捗していますが、営業利益は若干低めの進捗となっています。これは積極的な広告投資による販管費の増加が要因と考えられます。一方で、当期純利益の進捗率は28.4%と最も高く、これは第1四半期に計上された貸倒引当金戻入や受取和解金といった営業外収益が寄与しています。これらの営業外収益は一時的なものである可能性が高く、通期予想達成には今後の本業の収益動向が重要となります。

バリュエーション

エータイの現在のバリュエーションは、PERが業界平均を下回る一方で、PBRは大きく上回っています。

指標 業界平均 業界平均比 判定
PER 22.31倍 25.7倍 86.8% 業界平均と比較してやや割安
PBR 4.06倍 2.5倍 162.4% 業界平均と比較して割高

解説:PERは業界平均よりも低い水準にありますが、PBRは業界平均の1.6倍以上と割高感があります。これはエータイの高い成長性と収益性、そして豊富な純資産が評価されている側面もありますが、純資産に対する株価の評価がかなり高い状態であることを示しています。特にグロース市場上場企業は成長期待から高PBRとなる傾向はありますが、業界平均との乖離は大きい留意点です。目標株価(業種平均PER基準)2,845円と比較しても、現在の株価3,000円は若干上回る水準です。

テクニカルシグナル

データにテクニカルシグナル状況が含まれています。

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 トレンドの明確な方向性は見られない状態
RSI 中立 買われすぎでも売られすぎでもない状態

解説:MACDおよびRSIともに中立シグナルを示しており、短期的な売買トレンドについては明確な方向性が出ていない状況です。

テクニカル

現在の株価3,000円は、52週高値3,975円から約24.5%低い水準、52週安値2,324円からは約29.1%高い水準にあります。
移動平均線との関係では、5日移動平均線(3,000.40円)にほぼ沿った水準ですが、25日移動平均線(3,195.32円)および75日移動平均線(3,221.47円)をそれぞれ6.11%、6.87%下回っています。これは、短期的に見れば方向感に乏しいものの、中期的な下降トレンド、あるいは調整局面にあることを示唆しています。特に、全ての移動平均線が株価より上にある(デッドクロスに近い)状況は、上値抵抗線として意識されやすいでしょう。

市場比較

エータイの過去数ヶ月の株価パフォーマンスは、市場全体と比較して劣後しています。

期間 株式リターン 日経平均リターン TOPIXリターン 日経平均比(ポイント) TOPIX比(ポイント)
1ヶ月 -1.32% +8.77% +7.27% -10.08% -8.59%
3ヶ月 -12.28% +9.48% +7.27% -21.76% -19.55%
6ヶ月 +0.00% +35.76% +28.97% -35.76% -28.97%

解説:過去1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月のいずれの期間においても、エータイの株価は日経平均やTOPIXといった主要市場指数を下回るパフォーマンスとなっています。特に3ヶ月および6ヶ月のリターンは大きく劣後しており、市場全体の堅調な動きの中でエータイの株価は相対的に弱含んでいます。これは、特定のニュース(「決算マイナス・インパクト銘柄」報道)や株価の調整局面、あるいは信用買残の増加に伴う需給要因などが影響している可能性があります。

定量リスク

エータイの株価は比較的変動しやすい特性を持っています。

  • 年間ボラティリティ: 60.03%
  • 最大ドローダウン: -40.13%
  • シャープレシオ: -0.14
  • 年間平均リターン: -7.97%

解説:年間ボラティリティ60.03%は、株価が大きく変動する可能性が高いことを示しています。最大ドローダウン-40.13%は、過去に最大で約4割株価が下落した経験があることを意味し、今後も同程度の変動が想定されます。これは、グロース市場に属する同社が、市場全体のセンチメントや個別材料に反応しやすいことを示唆します。仮に100万円投資した場合、年間で±60万円程度の変動が想定されるリスク水準です。シャープレシオがマイナスであることは、リスクを取ったにもかかわらず、リスクに見合うリターンが得られていないことを示唆しています。

事業リスク

  • 市場競争と単一事業セグメントへの依存: 永代供養墓市場は拡大傾向にあるものの、従来の墓石事業社や新規参入者との競争激化の可能性があります。同社は「寺院コンサルティング100%」の単一セグメント事業であり、市場動向や規制変更などの外部環境変動の影響を直接受けやすい構造です。
  • 広告投資の効果と新規開苑の進捗: 事業拡大のため積極的な広告投資を行っていますが、これが想定通りに新規顧客獲得や売上増加に繋がらない場合、販管費増が収益性を圧迫する可能性があります。また、新規寺院の開苑が計画通りに進まない場合も成長戦略に影響が出ます。
  • 営業外収益の一時性: 直近の四半期において、貸倒引当金戻入や受取和解金といった営業外収益が純利益を押し上げました。これらの項目は非継続的な性格が強く、今後同様の収益が見込めない場合、通期での利益目標達成に影響を及ぼす可能性があります。

信用取引状況

信用買残が408,200株あるのに対し、信用売残は0株となっており、結果として信用倍率は0.00倍と表示されています。これは、信用売残が存在しないため計算ができない状態を示すか、貸借銘柄ではないことに起因します。信用買残の多さは、将来的にこれらの買い方が利益確定売りを出すことで発生する売り圧力となる可能性があります。特に、信用買残(前週比)が+36,100株と増加している点は、短期的な需給悪化リスクとして留意が必要です。

主要株主構成

上位株主は、エージーアイ(28.36%)、樺山伸一氏(26.22%)、樺山玄基氏(6.62%)と、筆頭株主および創業家が過半数の株式を保有しており、経営基盤は安定していると考えられます。機関投資家による保有比率は合計で約7%程度ですが、MSIPクライアントセキュリティーズ、上田八木短資などの機関名も見られます。インサイダー保有比率が65.29%と高いことも、経営陣の意向が企業運営に強く反映される構造を示しています。

配当

エータイは、2026年8月期において年間54.00円の配当を予想しており、現在の株価3,000円に対する配当利回りは1.80%です。配当性向(会社予想ベース)は約40.6%と、利益の約4割を株主還元に充てる方針を示しており、比較的積極的な水準と言えます。

自社株買い

現在のところ、自社株買いに関する情報は開示されていません。株主還元は主に配当を通じて行われていると考えられます。

SWOT分析

強み

  • ニッチ市場での優位性: 永代供養墓という成長市場に特化し、企画・販売代行・コンサルティングを一貫して行う独自のビジネスモデル。
  • 高収益かつ強固な財務: 営業利益率20%超、ROE16%台の高収益性。自己資本比率80%超、流動比率300%超の盤石な財務基盤。

弱み

  • 単一事業への集中: 寺院コンサルティング事業への依存度が高く、市場や規制の変化に対して分散が効きにくい。
  • 知名度とブランド力: 急成長企業ではあるものの、全国的な認知度やブランド力は今後の課題。

機会

  • 高齢化社会の進展: 日本の高齢化・核家族化により、永代供養墓や都市型埋葬のニーズがさらに拡大する。
  • DX推進・効率化: 墓地・霊園業界のデジタル化が遅れている現状に対し、テクノロジーを活用した効率的なサービス提供機会。

脅威

  • 新規参入と競争激化: 高成長市場であるため、より資金力のある大手企業や異業種からの新規参入リスク。
  • 需給悪化リスク: 信用買残の多さは、一時的な株価下落圧力となり得る。

この銘柄が向いている投資家

  • 成長性を重視する投資家: 高齢化社会という構造的な追い風を受け、高成長・高収益を続ける企業に対して長期的な成長期待を抱く投資家。
  • 財務健全性を重視する投資家: 極めて強固な財務基盤を持つ企業を好み、市場変動リスクに対して安心感を求める投資家。

この銘柄を検討する際の注意点

  • 短期的な需給リスク: 現在の信用倍率が示す信用買残の多さは、将来的な売り圧力となり、株価の本格的な上昇を阻害する可能性があります。
  • バリュエーションの妥当性: PBRは業界平均と比較して割高感があり、成長性や将来性を織り込んでいると解釈できますが、期待値通りの成長が維持できるか注意深く見守る必要があります。

今後ウォッチすべき指標

  • 新規寺院開苑数: 事業拡大の直接的な指標であり、今後の売上成長を左右する主要KPI。
  • 広告投資対効果: 積極的な広告投資が、継続的に顧客獲得と売上増加に繋がっているかを確認する。
  • 営業利益の進捗率と営業外収益の動向: 第2四半期以降の決算で、特殊要因を除いた本業の利益が通期予想に対してどの程度進捗しているか。

成長性: S (極めて優良)

根拠: 2026年8月期の通期予想では、売上高は前年比+16.6%、営業利益は+20.5%、純利益は+24.5%と、すべての売上・利益項目で年率15%以上の成長を見込んでいます。これは非常に高い成長率であり、市場拡大の恩恵を享受しつつ、事業規模を拡大していることを示しています。

収益性: S (極めて優良)

根拠: 2025年8月期の実績ROEは16.04%、過去12ヶ月の営業利益率は24.35%と、それぞれ優良とされる基準(ROE15%以上かつ営業利益率15%以上)を大きく上回っています。これは、株主資本と事業活動から効率的かつ高水準の利益を生み出す体質が確立されていることを示します。

財務健全性: A (良好)

根拠: 自己資本比率81.5%と非常に高く、流動比率も315%と短期的な支払い能力も極めて良好です。Piotroski F-Scoreは4点と「普通」ですが、これはキャッシュフロー情報の不足や一部指標の微細な変動も影響しており、全般的に見れば極めて安定した財務基盤を有していると評価できます。

バリュエーション: C (やや割高)

根拠: PER(22.31倍)は業界平均(25.7倍)を下回りますが、PBR(4.06倍)は業界平均(2.5倍)を大きく上回り、約1.6倍に達しています。これは成長期待が株価に織り込まれている証左ですが、純資産価値から見ると割高感があり、特にグロース市場の高PBR銘柄に特有のリスクを内包していると判断されます。


企業情報

銘柄コード 369A
企業名 エータイ
URL https://a-tie.co.jp/
市場区分 グロース市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 3,000円
EPS(1株利益) 134.45円
年間配当 1.80円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 20.2% 26.2倍 8,850円 24.2%
標準 15.5% 22.8倍 6,315円 16.1%
悲観 9.3% 19.4倍 4,072円 6.4%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 3,000円

目標年率 理論株価 判定
15% 3,147円 ○ 5%割安
10% 3,930円 ○ 24%割安
5% 4,959円 ○ 40%割安

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

関連情報

証券会社


このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.17)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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