2026年3月期2Q(中間期) 決算説明会資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 上期は二輪(アセアン・インド)の好調で連結業績は計画水準で推移。外部環境(米中対立・通商政策・中国市場の変化)を踏まえ、中期計画の調整と事業ポートフォリオの最適化を進める。
- 業績ハイライト: 売上収益 156,242百万円(前年同期比 +2.5%:良い)、営業利益 5,247百万円(前年同期比 +52.3%:良い)、親会社所有者帰属中間利益 3,735百万円(前年同期比 +397.9%:良い)。営業利益率は約3.4%(改善)。
- 戦略の方向性: (1) HUD(ヘッドアップディスプレイ)事業の強化と収益改善、(2) 新興国(インド・アセアン・ブラジル)での二輪計器販売の加速、(3) ソフトウェア/UI等の新規事業創出(子会社設立)、(4) 2028/3期〜2030/3期の新中期経営計画策定(2030年ROE目標 8%)。
- 注目材料: 通期予想は据え置き(売上 320,000百万円、営業利益 11,300百万円、当期利益 8,000百万円)。インドでのTFT液晶内製化合弁(EDT社と、量産2027年予定)やソフト/UI新会社(メルエUI)設立。米国関税影響として期内で15億円のコスト見込み。
- 一言評価: 二輪を中心とした成長が上期を牽引する一方、HUD/中国市場や通商リスクに対して収益性改善と事業再構築を急ぐ局面。
基本情報
- 企業概要: 日本精機株式会社(証券コード 7287)
主要事業分野: 車載部品(四輪・二輪計器、HUD、センサー、車載EMS等)、民生部品、樹脂コンパウンド、自動車販売等
代表者: 代表取締役 社長執行役員 永野 恵一 - 説明会情報: 開催日時 2025年11月28日、説明資料(決算説明会資料)公表。説明会形式:–、参加対象:投資家・アナリスト等(資料より)。
- 説明者: 代表取締役社長 永野 恵一(発言概要:上期実績の総括、外部環境認識、戦略調整の方針、株主還元方針の確認等)
- 報告期間: 対象会計期間 2026年3月期 第2四半期(中間期:2025年4月〜9月)
報告書提出予定日:–、配当支払開始予定日:–(中間配当は40円で決定済) - セグメント: 主な事業セグメント
- 車載部品(四輪車用計器、二輪車用計器、汎用計器、車載EMS)
- 民生部品
- 樹脂コンパウンド
- 自動車販売・その他
業績サマリー
- 主要指標(2026年3月期 上期/中間期 = 第2四半期決算)
- 売上収益: 156,242百万円(前年同期比 +2.5%) — 良い(増収)
- 営業利益: 5,247百万円(前年同期比 +52.3%)、営業利益率 約3.4% — 良い(増益、利益率改善)
- 税引前中間利益: 6,163百万円(前年同期比 +160.2%)
- 親会社の所有者に帰属する中間利益: 3,735百万円(前年同期比 +397.9%) — 為替差益や一時的要因が寄与
- 1株当たり利益(EPS): –(資料に未記載)
- 予想との比較
- 会社予想に対する達成率(通期予想:売上320,000百万円、営業利益11,300百万円、当期利益8,000百万円)
- 売上達成率(上期進捗): 156,242 / 320,000 = 約48.8%(概ね進捗良)
- 営業利益進捗: 5,247 / 11,300 = 約46.4%
- 当期利益進捗: 3,735 / 8,000 = 約46.7%
- サプライズの有無: 通期予想は修正なし → 今回発表におけるサプライズは特になし。ただし上期の為替差益や中間利益増はポジティブ材料。
- 進捗状況
- 通期に対する上期進捗:売上・利益いずれも約46〜49%で概ね均等進捗。過去同時期(前年上期)と比べ利益率は改善。
- 中期経営計画(現中計)に対する進捗:中計の数値目標(次中計の設定中)と照らすと、二輪・新興国成長は良好だが、HUD/欧州の課題で達成リスクありとしており、新中計策定で方針を調整予定。
- セグメント別状況(26/3期2Q)
- 車載部品(主力)
- 四輪車用計器 売上 81,832百万円(前年同期比 -8.5%、減収減益。中国での販売不振、北米HUDの販売減)
- 二輪車用計器 売上 41,351百万円(前年同期比 +40.2%、増収増益。アセアン・インドで台数増)
- 汎用計器・車載EMS など:構成比小
- 民生部品 売上 6,450百万円(売上横ばいも、製品ミックスで減益)
- 樹脂コンパウンド 売上 4,208百万円(得意先受注減で減収減益)
- 自動車販売 売上 12,669百万円(新車販売苦戦で減収減益)
- 地域別(26/3期2Q)
- 日本 57,512百万円(黒字転換、二輪伸長が寄与)
- 米州 43,304百万円(増収増益、日系向けが増加)
- 欧州 13,315百万円(減収減益、HUD出荷伸び悩みと一時金支払が影響)
- アジア 42,110百万円(増収増益、アセアン・インドの二輪が寄与)
業績の背景分析
- 業績概要: 上期は二輪(アセアン・インド)の販売拡大が収益を牽引。四輪・HUDは中国市場の弱さや北米でのHUD減少が重荷。為替は1ドル=146.02円(前年同期 152.78円)で円高寄与(為替影響は営業利益で若干のマイナス要因)。
- 増減要因:
- 増収の主要因: アセアン・インドでの二輪車用計器の台数増(新興国での需要増加)。
- 減収の主要因: 中国市場での日本・欧州車の販売減、北米でのHUD販売減少(四輪向け)。
- 増益の主要因: 二輪計器の増収、為替差益の計上(前年は為替差損)。一方、欧州での一時金支払い、関税影響、設計開発費の回収性や固定費増がマイナス。
- 競争環境: 中国自動車メーカーの台頭で競争激化。HUDやデジタルコックピット領域では高付加価値化が進み、差別化技術(光学設計・凹面鏡の内製化など)が競争優位性の鍵。
- リスク要因: 米国の通商政策(関税)による収益圧迫(通期で約15億円を想定)、半導体供給遅延(ネクスペリア問題の影響)、レアアース供給不足、為替変動、顧客構成(BMW/GM等向けの売上減少が影響)。
戦略と施策
- 現在の戦略(現中計に基づく主要方針)
- HUD強化:次世代薄型AR-HUDや小型薄型設計等の技術開発で受注拡大と価格転嫁を図る。
- 欧州事業の黒字化:収益改善(原価低減・売価交渉・輸送費削減等)に注力。
- 二輪:新興国での供給体制最適化と製品の現地化(TFT内製化・スマート工場)で競争力強化。
- 新規事業創出:ソフトウェア・UIコンサル事業(メルエUI設立)等で自動車依存の低減を狙う。
- 新中期経営計画(28/3期〜30/3期)策定中:2030年ROE 8%目標。
- 進行中の施策
- インドでのTFT液晶内製化合弁(EDT社との合弁、当社出資19%、2027年量産開始予定)→関税・輸送コスト低減・価格競争力向上。
- スマート工場化による生産性・品質向上(インド等)。
- HUDの製品バリエーション拡充(薄型スロープHUD、AR-HUD、ウェッジレスHUD、後付けコンバイナー等)。
- ソフト/UI事業:新会社「メルエUI」設立(100%出資)でUIコンサル、アプリ開発等を展開。
- セグメント別施策
- 四輪/HUD:設計・生産プロセスの見直し、原価低減、売価転嫁交渉。
- 二輪:現地生産拡大、TFT内製化、製品ラインアップ強化。
- 民生・樹脂・EMS:プロダクトミックス改善や受注獲得努力(課題あり)。
- 新たな取り組み: 従業員持株会を活用した株式報奨制度導入(特別奨励金支給)、高視認性LEDプロジェクターの道路投映実証(首都高等で評価・受賞)。
将来予測と見通し
- 業績予想(通期、変更なし)
- 売上収益: 320,000百万円(前年同期比 +1.1%)
- 営業利益: 11,300百万円(前年同期比 +17.9%)
- 親会社の所有者に帰属する当期利益: 8,000百万円(前年同期比 +30.7%)
- 為替想定: 1ドル = 140.00円(通期前提)
- 予想根拠と自信度: 二輪・新興国での台数増を大枠の前提としつつ、中国市場、通商政策等の不確実性は注視。経営陣は計画据え置きの姿勢。
- 予想修正: 今回通期予想に修正なし。理由は上期実績が計画内であり、通商政策等の影響を織り込んでいるため。
- 期中想定の主要ドライバー: 二輪台数増、関税影響(15億円想定)、固定費増(人件費・設計開発費等)および設計開発費の資産計上等。
- 中長期計画とKPI進捗
- 新中期経営計画(策定中):2030年(30/3期)ROE 8%達成目標を掲示予定。既存中計の数値目標は売上4,000億円、営業利益280億円だが、新中計は外部環境に合わせて調整予定。
- KPI(配当・資本政策):総還元性向 80% を目標として株主還元を実施中(26/3期 中間配当 40円、期末見込み 40円)。
- 予想の信頼性: 持続的な成長は二輪の新興国取込みに依存。HUD/中国市場の回復や通商政策の影響次第で変動リスクあり。
- マクロ経済の影響: 為替(ドル円)、米国の通商政策、米中関係、世界自動車需要の地域別変化が業績に直接影響。
配当と株主還元
- 配当方針: 中期経営計画期間中は総還元性向 80% を目安に株主還元実施(資本効率改善と成長投資のバランスを重視)。
- 配当実績(26/3期)
- 中間配当: 40円/株(前年同期 +15円 → 増配)
- 期末配当(予定): 40円/株(変更なし)
- 年間見込み: 80円/株(中間+期末の想定)
- 配当性向: 総還元性向 80%を方針に位置付け
- 特別配当: なし
- その他株主還元: 自己株式取得は直近では特段の発表なし(推移は過去の動向参照)。
製品やサービス
- 主要製品: 四輪・二輪計器(メーター)、ヘッドアップディスプレイ(HUD)、各種センサー、車載EMS、樹脂コンパウンド、民生向けコントローラー等。
- 新製品・技術: 薄型スロープHUD、薄型AR-HUD、ウェッジレスHUD、後付けコンバイナー(LumieHUD等)、高視認性LEDプロジェクター(道路投映)、TFTディスプレイ内製化(インド合弁)。
- 協業・提携: 台湾EDT社との合弁でインドにTFT生産(EDT-India設立、当社持分19%)、海外サプライヤーとの協業による原価低減等。
- 成長ドライバー: 新興国(インド・アセアン・ブラジル)の二輪需要取り込み、HUDの採用拡大(特に次世代AR/HUD)、ソフト/UI事業の拡大。
Q&Aハイライト
- 説明会資料内にQ&Aの全文はなし。想定される注目質問と経営側の公表回答・姿勢:
- HUDの中国市場回復見込み → 現状では中国で欧州車のシェア低下が影響、計画は下ブレの可能性を認識しつつ原価改善・売価転嫁で抑制を図る。
- 米国関税対応 → 通期で15億円を見込んでおり、関税負担を製品売価に反映する交渉を継続。
- 半導体供給(ネクスペリア)→ 影響は一時的としつつ、顧客の生産調整による間接影響を注視。
- インドTFT合弁の進捗・投資規模・量産時期 → 合弁設立(2025年夏予定)、2027年量産開始予定と説明。
- 経営陣の姿勢: 課題を認識しつつ、二輪や新規事業の成長には自信。リスクは開示し対応(交渉・原価低減・構造改革)を優先。
- 未回答事項: Q&A書面化なしのため個別質問の詳細は未提示(投資家向け個別対応に依存)。
経営陣のトーン分析
- 自信度: 全体として「中立〜やや強気」。二輪等の高成長分野に自信を示す一方、HUD/中国・通商リスクには慎重。
- 表現の変化: 前回説明会と比較して、外部環境変化(通商リスク・市場構造変化)を強調し、計画の柔軟な見直しを示唆。
- 重視している話題: 二輪の新興国拡大、HUDの技術開発と価格転嫁、コスト構造改善、資本政策(総還元性向80%)。
- 回避している話題: 個別顧客別の詳細受注見通しや、半導体の具体的影響金額(未確定)については詳細な言及を避ける傾向。
投資判断のポイント(助言ではなく材料整理)
- ポジティブ要因:
- 二輪計器の新興国での台数増(アセアン・インド・ブラジル)による売上・利益拡大
- HUDでの技術優位(光学設計、凹面鏡内製化)と次世代製品ラインアップ
- 新規事業(ソフト/UI)やインドでのTFT内製化による競争力向上
- キャッシュ・フローは上期で改善、手元資金増(現金同等物 437億円)
- ネガティブ要因:
- 中国市場での四輪・HUD減速、欧州での一時金支払
- 米国通商政策(関税)によるコスト増(通期見込み15億円)
- 半導体供給遅延やレアアース供給不足などサプライチェーンリスク
- 固定費・人件費・設計開発費の増加圧力
- 不確実性:
- 米中関係や通商政策の今後の動向(関税・輸入規制)
- 中国市場における顧客のシェア変動(欧州・外資系メーカーの減少)
- インドTFT合弁の立ち上がりと量産スケジュール(2027年予定)の実現性
- 注目すべきカタリスト:
- 新中期経営計画(公表時期未定、目標値と方針の提示)
- インドTFT合弁の量産開始(予定 2027年)
- HUDの大型受注や新規自動車メーカーへの採用拡大
- 次回四半期以降の通商政策動向(米国関税関連の政策変化)
重要な注記
- 会計方針: 資料上、設計開発費の個別回収による資産計上が業績に影響していると記載(詳細な会計方針変更は資料に明示なし)。
- リスク要因: 通商政策、為替、供給網(半導体・レアアース)等を主なリスクとして明示。
- その他: 決算見通しは現時点の入手情報に基づく見通しであり、実際の業績は様々な要素により大きく変動する旨の留意喚起あり。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 7287 |
| 企業名 | 日本精機 |
| URL | http://www.nippon-seiki.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 自動車・輸送機 – 輸送用機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.12)」によって自動生成されました。
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