企業の一言説明
エンカレッジ・テクノロジは、システム証跡管理や特権ID管理といった情報セキュリティ対策ソフトウェアの開発、販売、保守サービスを展開する、金融機関や官公庁などに強みを持つ情報セキュリティ分野の専門企業です。
投資判断のための3つのキーポイント
- 安定したストック型収益の成長: 保守サポート、クラウド、コンサルティングサービスが好調に推移しており、収益基盤の安定化と成長を牽引しています。特にクラウドサービスの高い伸長率は、今後の事業構造変化への適応を示唆します。
- 強固な財務体質と豊富な現金: 自己資本比率75.4%、流動比率314%と極めて健全な財務基盤を有し、豊富な営業キャッシュフローを生み出しています。これにより、景気変動に対する耐性が高く、積極的な成長投資の余地も十分にあります。
- セキュリティ需要の拡大: 情報セキュリティ対策、特に内部統制や特権ID管理へのニーズは、DX推進やサイバー攻撃の高度化に伴い今後も拡大が見込まれます。金融機関や官公庁に強固な顧客基盤を持つ同社にとって、市場成長は大きな追い風となります。
主要なリスク・注意点
ライセンス売上の一部遅延が見られる点や、PERが業界平均を上回るバリュエーション、信用倍率が高水準にある点、 serta ROE/ROAが業界ベンチマークを下回っている点には注意が必要です。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | C | やや停滞 |
| 収益性 | C | やや不安 |
| 財務健全性 | S | 優良 |
| バリュエーション | C | やや割高 |
※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 721.0円 | – |
| PER | 22.87倍 | 業界平均17.6倍 |
| PBR | 1.39倍 | 業界平均1.6倍 |
| 配当利回り | 3.61% | – |
| ROE | 1.00% | – |
1. 企業概要
エンカレッジ・テクノロジは、企業の情報システム向けセキュリティソフトウェアの開発、販売、保守サービスを主軸とする企業です。主力製品には、システム運用操作の記録・監査を行うシステム証跡管理ソフト「ESS REC」や、特権ID管理ソフト「ESS AdminONE」などがあります。これらは企業の内部統制強化、情報漏洩対策、サイバーセキュリティ対応に不可欠なソリューションであり、特にセキュリティ要件の厳しい金融機関や官公庁を主要顧客としています。単なるライセンス販売にとどまらず、保守サポート、クラウドサービス、コンサルティングサービスを提供することで、安定した収益モデルを確立しています。高度な技術力と豊富な導入実績が、同社独自の参入障壁となっています。
2. 業界ポジション
エンカレッジ・テクノロジは、情報セキュリティ分野、特に内部統制・監査・特権ID管理といったニッチながらも重要な市場において、高い技術力と実績を持つ専門企業として確固たる地位を築いています。累計約600社に導入実績のある「ESS REC」は、この分野での同社の強みを示しています。国内のソフトウェア投資が堅調に推移する中、同社は金融機関や官公庁という安定した顧客基盤を持つ点で競合に対する優位性があります。定量面では、PER(株価収益率)は22.87倍と業界平均17.6倍を上回っており、市場からの期待値がある程度織り込まれている可能性があります。一方、PBR(株価純資産倍率)は1.39倍と業界平均1.6倍を下回っており、純資産価値に比してはやや割安感があるとも評価できます。
3. 経営戦略
同社は「第1次中期経営計画」(~2027年3月期)の投資フェーズを遂行中であり、人的投資、新機能開発、品質強化を重点施策としています。特に、既存製品の機能強化やクラウド対応の推進、新たなセキュリティ課題に対応するソリューション開発に注力しています。直近の適時開示である2026年3月期第2四半期決算短信では、中期計画が評価できる点として、ライセンス売上の一部遅延はあるものの、クラウドサービスやコンサルティングサービスが好調に推移し、事業構造がストック型収益へシフトしている点が挙げられます。今後のイベントとして、2026年3月30日には配当の権利落ち日が予定されています。
【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 5/9 | A: 良好(全体的に健全だが一部改善余地あり) |
| 収益性 | 3/3 | 良好(純利益、営業キャッシュフロー、ROA全てプラス) |
| 財務健全性 | 2/3 | 良好(流動比率が高く、株式希薄化なし) |
| 効率性 | 0/3 | 要改善(営業利益率、ROE、四半期売上成長率が基準未達) |
Piotroski F-Scoreの総合スコアは5/9点で「A:良好」と評価されます。収益性に関しては、純利益、営業キャッシュフロー(営業CF)、総資産利益率(ROA)が全てプラスであるため満点と非常に良好です。財務健全性についても、流動比率が1.5倍を大きく上回り、株式希薄化も発生していないため良好な状態です。しかし、効率性については課題が見られます。過去12ヶ月の営業利益率(7.22%)が10%を下回り、株主資本利益率(ROE)(1.0%)も10%を下回っています。さらに、四半期売上成長率がマイナス17.2%とゼロを下回っており、収益効率や事業拡大の面で改善の余地があることを示唆しています。
【収益性】
- 営業利益率(過去12か月): 7.22% (注: 2026年3月期中間期決算では10.7%に改善)
- 解説:過去12ヶ月の実績としてはやや低めに推移していますが、直近の中間期では10.7%まで改善しており、収益構造の改善に向けた取り組みが進んでいることが示唆されます。今後の利益率向上に期待が持てます。
- ROE(実績): 1.00% (過去12ヶ月)
- 解説:ROEは株主資本の活用効率を示す指標で、一般的な目安である10%を大きく下回っています。これは、企業が株主から集めた資金を効率的に利益に結びつけられていない、あるいは自己資本比率が非常に高く、資本効率が低い状態にあることを示唆します。ただし、自己資本の大部分を現預金で保有していることも影響しています。
- ROA(実績): 1.39% (過去12ヶ月)
- 解説:ROAは総資産の活用効率を示す指標で、一般的な目安である5%を下回っています。これは、資産全体を効率的に活用して利益を生み出す力が限られていることを示唆します。ROEと同様に、高い自己資本比率と流動性の高い資産構成が要因の一部と考えられます。
【財務健全性】
- 自己資本比率(実績): 75.4%
- 解説:自己資本比率は企業の財務安全性を測る重要な指標で、75.4%という水準は極めて高く、非常に強固な財務基盤を有していることを示します。負債が少なく、経営の安定性が高い優良企業といえます。
- 流動比率(直近四半期): 4.63倍 (463%)
- 解説:流動比率は短期的な支払い能力を示す指標で、200%以上が良好とされる中、463%と非常に高い水準にあります。短期的な資金繰りに全く問題がなく、豊富な手元資金と流動資産を保有していることを示します。
【キャッシュフロー】
- 営業キャッシュフロー(過去12か月): +179,000千円
- 解説:本業で安定してキャッシュを生み出しており、事業の健全性を示します。直近の中間期では+457,989千円と大幅に改善しており、キャッシュ創出力が高まっています。
- フリーキャッシュフロー(過去12か月): +26,620千円
- 解説:投資活動に回した後もキャッシュが残る状況を示し、企業が自己資金で成長投資を行える能力があることを意味します。直近中間期では、定期預金の預け入れという特殊要因でマイナスになっていますが、本業でのキャッシュ創出力は健在です。
【利益の質】
- 営業CF/純利益比率: 5.59 (S: 優良(キャッシュフローが利益を大幅に上回る))
- 解説:この比率は、企業の利益が現金としてどれだけ入ってきているかを示します。1.0以上であれば、会計上の利益が実態として現金で伴っているため健全とされます。5.59という高い値は、同社の利益の質が極めて高く、会計処理によって利益が水増しされている懸念が低いことを示します。
【四半期進捗】
2026年3月期第2四半期(中間期)の実績を見ると、通期予想(会社発表)に対する進捗率は以下の通りです。
- 売上高進捗率: 46.0% (中間実績 1,287,391千円 / 通期予想 2,800,000千円)
- 営業利益進捗率: 46.0% (中間実績 137,921千円 / 通期予想 300,000千円)
- 当期純利益進捗率: 46.0% (中間実績 96,682千円 / 通期予想 210,000千円)
中間実績は、売上高、営業利益、純利益ともに通期予想の約46%に到達しており、会社側は「概ね計画どおり」と説明しています。しかし、ライセンス売上の一部遅延が発生しているため、第3四半期以降の進捗、特にライセンス商談の回復が通期目標達成の鍵となります。
直近3四半期の売上高・営業利益の推移(過去12ヶ月の損益計算書から抜粋、暫定計算):
| 期間 | 売上高(千円) | 営業利益(千円) |
|---|---|---|
| 2025年3月期 通期 | 2,501,582 | 297,990 |
| 2026年3月期 中間 | 1,287,391 | 137,921 |
| 2025年4-9月期 | (計算値) | (計算値) |
(注釈:提供データには直近四半期以外の詳細な四半期別損益計算書がないため、詳細な3四半期比較は困難ですが、中間期決算短信の情報から、売上高は前年中間期比+5.3%増、営業利益は+35.1%増と、直近中間期は増収増益で推移しています。これは主にクラウドサービス(+49.4%)とコンサルティングサービス(+32.9%)の好調に支えられています。)
【バリュエーション】
- PER(会社予想): (単)22.87倍
- 解説:PERは株価が1株当たり利益の何倍かを示す指標で、投資回収期間の目安とされます。業界平均PERが17.6倍であるのに対し、同社のPER22.87倍は業界平均を上回っています。これは、市場が同社の成長性や安定性に対して、業界平均よりも高い期待を持っていることを示唆する一方、割安とは言えない水準です。目標株価(業種平均PER基準)は653円であり、現在の株価721円はこれを上回っています。
- PBR(実績): (単)1.39倍
- 解説:PBRは株価が1株当たり純資産の何倍かを示す指標で、企業の解散価値に対する株価の水準を表します。業界平均PBRが1.6倍であるのに対し、同社のPBR1.39倍は業界平均を下回っています。これは、市場が同社の純資産価値に対して業界平均よりも低い評価をしていることを示唆し、純資産面から見ればやや割安感があるとも捉えられます。目標株価(業種平均PBR基準)は737円であり、現在の株価721円はこれを若干下回っています。
これらの指標を総合すると、利益面ではやや割高感があるものの、純資産面では相対的に適正からやや割安な水準にあると言えます。
【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MACD | 中立 | – | 短期トレンド方向を示す |
| RSI | 中立 | [0-100] | 70以上=過熱、30以下=売られすぎ |
- MACDとRSIが共に「中立」を示しており、短期的な株価トレンドに明確な方向性や買われすぎ・売られすぎといった過熱感は現在のところ見られません。
【テクニカル】
- 52週高値・安値との位置: 現在株価721.0円は、52週高値731.0円に非常に近く、52週安値510.0円からは大きく上昇した高値圏に位置しています(52週レンジ内位置: 95.5%)。
- 移動平均線との関係:
- 現在株価721.0円は、5日移動平均線(715.60円)を0.75%上回っています。
- 現在株価721.0円は、25日移動平均線(696.96円)を3.45%上回っています。
- 現在株価721.0円は、75日移動平均線(652.19円)を10.55%上回っています。
- 現在株価721.0円は、200日移動平均線(625.10円)を15.34%上回っています。
全ての移動平均線を上回っており、短期から長期にわたって上昇トレンドにあることを示唆しています。特に75日線や200日線といった中長期の移動平均線との乖離が大きい点には注意が必要です。
【市場比較】
- 日経平均比:
- 1ヶ月リターン: 株式+4.64% vs 日経+5.99% → 1.34%ポイント日経平均を下回る
- 3ヶ月リターン: 株式+17.05% vs 日経+9.70% → 7.35%ポイント日経平均を上回る
- 6ヶ月リターン: 株式+18.98% vs 日経+34.15% → 15.17%ポイント日経平均を下回る
- 1年リターン: 株式+22.62% vs 日経+38.33% → 15.71%ポイント日経平均を下回る
短期的には日経平均を下回るものの、3ヶ月では日経平均をアウトパフォームしており、中期的には堅調です。しかし、6ヶ月や1年といった長期では日経平均に劣後しています。
- TOPIX比:
- 1ヶ月リターン: 株式+4.64% vs TOPIX+3.76% → 0.89%ポイントTOPIXを上回る
1ヶ月ではTOPIXをアウトパフォームしており、直近では市場全体よりもやや強い動きを見せています。
- 1ヶ月リターン: 株式+4.64% vs TOPIX+3.76% → 0.89%ポイントTOPIXを上回る
【注意事項】
⚠️ 信用倍率が21.0倍と高水準であり、将来の売り圧力に注意が必要です。信用買残が多い状況は、株価の調整局面で反対売買による下落要因となる可能性があります。
【定量リスク】
企業の株価変動のリスクを定量的に評価します。
- ベータ値(5年マンスリー): 0.50
- 解説:ベータ値は市場全体(一般的にTOPIXやS&P500)の動きに対する個別銘柄の感応度を示します。0.50という値は、市場が1%変動した際に、同社の株価が0.5%変動する傾向があることを示しており、市場全体と比べて変動幅が小さい、比較的安定した銘柄であると言えます。
- 年間ボラティリティ: 24.46%
- 解説:株価の年間変動率の目安です。仮に100万円投資した場合、年間で±24.46万円程度の変動が想定される可能性があることを意味します。この数値は、過去の株価データに基づいたものであり、将来の変動を保証するものではありませんが、投資家はこれに備える必要があります。
- シャープレシオ: -0.19
- 解説:シャープレシオはリスク1単位あたりどれだけリターンが得られたかを示す指標です。-0.19という値は、過去1年のリターンを考慮すると、リスクに見合うリターンが得られていない状況を示唆しており、投資効率が低いことを意味します。
- 最大ドローダウン: -28.29%
- 解説:最大ドローダウンは、過去の一定期間で最も大きな株価の下落率を示します。投資元本が一時的に最大で約28.29%減少する可能性があったことを意味し、将来も同様の下落リスクがあることを考慮する必要があります。
- 年間平均リターン: -4.17%
- 解説:過去一定期間における年間の平均的なリターンを示します。-4.17%という値は、過去のパフォーマンスが市場平均を下回るか、損失を計上していた期間があることを示唆します。
【事業リスク】
- ライセンス売上の変動性: 同社の事業は、主力製品のライセンス販売が重要な収益源の一つですが、大規模商談の進捗や受注タイミングによって売上が四半期ごとに変動する可能性があります。直近の中間期決算でも一部ライセンス商談の遅延が報告されており、これが通期業績に影響を及ぼすリスクがあります。
- IT投資動向への依存: 主要顧客である金融機関や官公庁のIT投資意欲や予算動向に業績が左右される可能性があります。景気後退や政府の財政状況の変化などが、顧客のIT投資計画に影響を与え、同社の売上成長を鈍化させる可能性があります。
- 競合の激化と技術革新への対応: 情報セキュリティ市場は常に技術革新が進み、新規参入や競合他社による機能強化が激しい分野です。同社が継続的に製品の競争力を維持し、新たなセキュリティ脅威に対応するための研究開発投資を怠ると、市場シェアを失うリスクがあります。
7. 市場センチメント
市場センチメントは、総じて強気と弱気が混在している状況です。
- 信用取引状況: 信用買残が102,800株に対し、信用売残が4,900株と極端に少なく、信用倍率は20.98倍と非常に高い水準にあります。これは、将来の株価上昇を期待して買い建てている投資家が多いことを示唆する一方、株価が下落に転じた際には、これらの信用買い玉が将来の売り圧力となる可能性があるため、注意が必要です。
- 主要株主構成:
- 石井 進也(代表者): 26.00%
- (株)UHパートナーズ3: 7.34%
- 光通信KK投資事業有限責任組合: 6.48%
代表者である石井氏が約4分の1の株式を保有しており、経営陣が会社の業績に深くコミットしていることが伺えます。また、投資事業組合が上位株主として名を連ねていることは、同社の成長性に対する期待の表れとも解釈できます。
8. 株主還元
- 配当利回り: 3.61%(会社予想)
- 解説:現在の株価(721.0円)と会社予想配当金(26.0円)に基づく配当利回りは3.61%です。これは、東証プライム市場平均と比較しても高い水準であり、比較的安定した配当収入を期待できる銘柄と言えます。
- 配当性向: 75.6%(会社予想)
- 解説:配当性向は、企業が当期純利益の何%を配当に回しているかを示す指標です。75.6%という水準は、利益の大半を配当に充てていることを意味し、株主還元への意識が高いことが伺えます。しかし、利益の成長が鈍化した場合には、配当維持が難しくなるリスクも考慮が必要です。
- 自社株買いの状況: 決算短信に自社株買いに関する特段の記載はありません。
SWOT分析
強み
- 金融機関・官公庁に強固な顧客基盤と豊富な導入実績を持つ点。
- 保守サポート、クラウド、コンサルティングなどストック型収益の比率が高まり、収益基盤が安定化している点。
弱み
- ライセンス売上の変動リスクがあり、短期的な業績の見通しが立てにくい点。
- ROE(1.00%)やROA(1.39%)が業界ベンチマークを下回り、資本効率に課題がある点。
機会
- デジタル化の進展に伴う情報セキュリティ投資の増加(特に内部統制、特権ID管理の重要性向上)。
- クラウドサービスの需要拡大と、既存顧客のクラウドシフトへの対応。
脅威
- 競争激化と技術革新の速さへの継続的な対応。
- ライセンス商談の遅延や、顧客のIT投資抑制による業績下振れリスク。
この銘柄が向いている投資家
- 安定配当を求める長期投資家: 高い自己資本比率と良好なキャッシュフローに裏打ちされた安定した配当利回りが魅力です。
- 情報セキュリティ市場の成長に期待する投資家: DX推進やサイバーセキュリティの重要性が高まる中、ニッチだが不可欠な分野で強みを持つ同社の市場拡大に期待できます。
- 財務の健全性を重視する投資家: 極めて高い自己資本比率と流動比率は、企業の倒産リスクが低いことを示しており、安心して投資できる基盤があります。
この銘柄を検討する際の注意点
- 株価バリュエーション: PERが業界平均を上回るため、割高感がないか慎重な判断が必要です。成長期待がすでに株価に織り込まれている可能性があります。
- ライセンス売上の動向: 直近で遅延が見られるライセンス売上が、今後回復するかどうかは注意深く監視すべき指標です。
- 信用倍率の高さ: 信用買い残が多い状況は、将来的な株価の重しとなる可能性があるため、需給状況の悪化には警戒が必要です。
今後ウォッチすべき指標
- ライセンス売上高およびその進捗率: 中期的な事業成長を牽引する重要な要素であり、第3四半期以降の回復状況を注視します。
- クラウドサービス売上高成長率: ストック型収益の安定化と今後の成長を担う分野であり、高成長が維持されるか確認が必要です。
- 営業利益率、ROEの改善状況: 投資フェーズを経て、収益性・資本効率が向上するかを監視します。
- 配当性向の安定性: 高い配当性向を維持できるか、また無理な配当となっていないかを確認するため、EPSの動向と合わせて注視が必要です。
成長性
- スコア:C (やや停滞)
- 根拠: 過去12ヶ月の四半期売上成長率が-17.20%とマイナスであり、直近の通期予想に対する中間進捗率も約46%で、特段の高い売上成長が見られません。ライセンス売上の遅延も成長の足かせとなっています。
収益性
- スコア:C (やや不安)
- 根拠: 過去12ヶ月のROEが1.00%、ROAが1.39%と、いずれも一般的な目安(ROE 10%、ROA 5%)を大きく下回っています。営業利益率も7.22%(過去12ヶ月)とベンチマーク10%を下回っており、収益性には改善の余地があります。ただし、直近中間期の営業利益率は10.7%と一定の改善は見られます。
財務健全性
- スコア:S (優良)
- 根拠: 自己資本比率が75.4%と極めて高く、流動比率も463%と短期的な支払い能力に全く問題がありません。Piotroski F-Scoreの財務健全性スコアも3点満点中2点と良好であり、非常に強固な財務体質を誇ります。
バリュエーション
- スコア:C (やや割高)
- 根拠: PER(22.87倍)が業界平均(17.6倍)を大きく上回っており、利益面から見るとやや割高な水準です。PBRは業界平均を下回っていますが、全体のバリュエーションとしては現在の株価に成長期待が一定程度織り込まれていると判断できます。
企業情報
| 銘柄コード | 3682 |
| 企業名 | エンカレッジ・テクノロジ |
| URL | http://www.et-x.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 721円 |
| EPS(1株利益) | 31.52円 |
| 年間配当 | 3.61円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 11.0% | 25.4倍 | 1,349円 | 13.8% |
| 標準 | 8.5% | 22.1倍 | 1,045円 | 8.2% |
| 悲観 | 5.1% | 18.8倍 | 758円 | 1.6% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 721円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 531円 | △ 36%割高 |
| 10% | 663円 | △ 9%割高 |
| 5% | 837円 | ○ 14%割安 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.18)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。
企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。