2025年12月期第3四半期決算説明資料

エグゼクティブサマリー

  • 経営陣のメッセージ: docirbrutinib(AS-1763)およびmonzosertib(AS-0141)の臨床開発が順調に進捗しており、重要特許査定の取得やフェーズ1bのデータ蓄積を強調。臨床開発を遅滞なく進めるため、必要に応じて資金調達(包括的新株予約権付社債プログラム)を実施する方針を明示。
  • 業績ハイライト: 2025年 第3四半期累計の連結業績は、売上高(創薬支援事業)395百万円(前年同期比 △18.8%)、営業損失1,551百万円、当期純損失1,600百万円。営業損失は通期計画比72.7%の進捗で「想定の範囲内」との説明。
  • 戦略の方向性: 自社パイプライン(docirbrutinib、sofnobrutinib、monzosertib)の臨床推進とパートナリングによる早期導出を両輪とし、導出先からのマイルストーン/ロイヤリティ獲得による経営安定化を目指す。
  • 注目材料:
    • docirbrutinib:日本特許査定、フェーズ1bの拡大パートで複数コホートが300→400 mg BIDへ移行中。CLL/NHLで有望な奏効、良好な安全性(初期データ)を報告。ASH2025で追加データ発表予定。
    • monzosertib:米国特許査定(既に日・豪で成立)、固形がん用量拡大パートの最終患者が治験完了し解析中。AMLを想定した3剤併用への早期移行を準備中。
    • 資金調達:総額最大675百万円の包括的新株予約権付社債プログラム(第1回・第2回は発行完了)。潜在的希薄化リスクと短中期の資金確保手段。
  • 一言評価: 臨床開発の進展と特許確保はポジティブだが、収益基盤は脆弱で資金調達の実行と希薄化が短期リスク。

基本情報

  • 説明会情報: 開催日時 2025年11月7日、形式:資料(スライド)による説明(オンライン/オフラインの明示無し)、参加対象:投資家向け(IR資料)。
  • 説明者: 発表担当は「経営管理本部 経営企画部(IR)」等(スライド上の個別発表者名は明示なし)。発言概要は上記エグゼクティブサマリー参照。
  • セグメント:
    • 創薬事業:自社での新薬探索・開発(主に低分子キナーゼ阻害薬)。パイプライン例:docirbrutinib、sofnobrutinib、monzosertib。
    • 創薬支援事業:キナーゼタンパク質、アッセイキット販売、プロファイリング・スクリーニング等のサービス(顧客は製薬企業・AI創薬企業等)。

業績サマリー

  • 主要指標(2025年 第3四半期累計、連結)
    • 営業収益(売上高): 395 百万円(前年同期比 △18.8%)※創薬支援事業のみ計上
    • 営業利益(損失): △1,551 百万円(前年同期比 –%)、営業利益率: –(赤字)
    • 経常利益(損失): △1,590 百万円(前年同期比 △10 百万円程度の差分表記あり)
    • 純利益(当期純損失): △1,600 百万円(前年同期比 △11 百万円程度)
    • 1株当たり利益(EPS): –(記載なし)
  • 予想との比較:
    • 会社予想に対する達成率: 営業損失は通期計画2,133百万円に対し進捗率72.7%(1,551/2,133)。売上は通期計画722百万円に対して累計395百万円で進捗率約54.7%。
    • サプライズの有無: 特段のポジティブ/ネガティブな決算修正は示されておらず、「営業損失は計画の範囲内」との説明。新たな業績予想修正は無し。
  • 進捗状況:
    • 通期予想に対する進捗率:売上 約54.7%、営業損失 72.7%、当期純損失 約74.6%。
    • 中期経営計画や年度目標に対する達成率:中期目標は導出・マイルストーン獲得による収益化。マイルストーン収入は時期・金額の予測が困難なため2025年計画へ織込まず(達成率は評価不能)。
    • 過去同時期との進捗率比較:創薬支援事業の売上は対前年で減少(487→395百万円、△18.8%)。
  • セグメント別状況:
    • 創薬支援事業 売上高 395 百万円(連結、第3四半期累計)、前年487百万円→△91百万円(△18.8%)。
    • 地域別では国内・米国・欧州・その他に分散。説明では国内は上半期低迷で減収、米国は大口受注の減少、欧州は大口研究の移行により低調、中国CRO向けは堅調。
    • 創薬事業:売上計上無し(研究開発投資段階)。営業費用(創薬側の費用)拡大の要因。

業績の背景分析

  • 業績概要: 創薬事業の臨床試験開始(docirbrutinib等)に伴う研究開発費の拡大で営業費用が増加。創薬支援事業は顧客の研究予算・仕様変化(AI創薬に伴うタンパク使用量の減少)が影響し前年から減収。
  • 増減要因:
    • 減収の主因(創薬支援事業): 大口顧客の受注低迷、顧客研究段階の移行(キナーゼタンパク不使用フェーズへの移行)、上半期の予算消化の影響。
    • 増益/減益の主因: 研究開発費増(docirbrutinib、monzosertibの臨床試験費用、治験薬製造関連費用等)が営業損失拡大の主因。特段の一時利益は無し。
  • 競争環境: docirbrutinibはBTK阻害薬市場(既存合計売上120億USD超)に参入を目指す。競合薬(ibrutinib, acalabrutinib, zanubrutinib, pirtobrutinib 等)やBTK分解剤が存在するが、同社データでは変異BTKに対する有効性や安全性プロファイルで差別化の可能性を主張。
  • リスク要因: 臨床試験結果(有効性/安全性)、資金調達の成否と希薄化、主要取引先の受注変動、為替変動(海外試験/導出収入に影響)、提携先の開発方針変更(例:Gilead側の優先順位変更の表明)。

戦略と施策

  • 現在の戦略:
    • 自社パイプラインの臨床開発推進(docirbrutinib、monzosertibの臨床試験継続)。
    • パートナリング(導出・共同開発)による早期収益化(マイルストーン・ロイヤリティ)。
    • 創薬支援事業での顧客基盤拡大と製品(タンパク質等)・ポータル提供によるサービス強化。
  • 進行中の施策:
    • docirbrutinib フェーズ1b用量拡大パート(複数コホートで300→400 mg BID等へ移行、米国13施設等で実施)。
    • monzosertib 固形がん用量拡大パートの最終患者治験完了→データ解析中。血液がん(AML)に向け3剤併用試験への早期移行を準備。
    • sofnobrutinib:フェーズ1完了後、非臨床データ強化・パートナー探索中(胚・胎児毒性試験で催奇形性認められず)。
    • 創薬支援事業で「キナーゼアッセイサポートポータル」公開、約300キナーゼの実験条件公開、試薬(基質・アッセイバッファー)販売開始。
  • セグメント別施策:
    • 創薬事業:臨床試験推進、非臨床での差別化データ取得、パートナー探索。
    • 創薬支援事業:顧客拡大(特にAI創薬企業・中国CRO等)、製品/データ公開による導入障壁低減。
  • 新たな取り組み: 包括的新株予約権付社債発行プログラム(最大675百万円)、第1/第2回は第三者割当で実行。転換価格や潜在株式数により希薄化管理の規定あり。

将来予測と見通し

  • 業績予想:
    • 次期業績予想(会社発表の通期計画):売上高 722 百万円(創薬支援を想定)、営業損失 2,133 百万円、当期純損失 2,147 百万円(2025年通期)。
    • 予想の前提条件:マイルストーン等の不確実収入は織り込んでいない。臨床試験費用等を前提とした計画。
    • 経営陣の自信度:臨床進捗に自信を示す一方で、資金調達が必要な最重点テーマ(docirbrutinib)である旨を明示し、調達方法は状況に応じ選択すると説明(慎重かつ実行志向)。
  • 予想修正:
    • 通期予想の修正有無:今回の資料で通期予想の修正はなし。
    • 修正の理由・影響:該当なし。
  • 中長期計画とKPI進捗:
    • 中期計画(要旨):自社臨床プログラムの推進、パートナリングによるマイルストーン・ロイヤリティ獲得、次世代パイプライン構築。
    • 主要マイルストーン:docirbrutinibのフェーズ2開始(目標: 2025~2026年)、monzosertibのフェーズ1完了(目標: 2026年)、sofnobrutinibの導出/共同開発(2025~2026年)。
    • KPI(例):臨床試験完了、パートナー契約、導出金/マイルストーン獲得(現時点では未確定・非織込)。
  • 予想の信頼性: 会社はマイルストーン収入のタイミング・金額を予想困難としており、保守的に計画を作成している旨を表明。
  • マクロ経済の影響: 為替・海外臨床コスト、製薬業界の研究投資動向、パートナー企業のポートフォリオ優先度変化(例:Gileadの扱いの変化)が業績・パイプラインの進展に影響する可能性。

配当と株主還元

  • 配当方針: 明確な配当方針の記載なし(研究開発投資・成長投資優先のため配当は想定されていない)。
  • 配当実績:
  • 特別配当: なし。
  • その他株主還元: 包括的新株予約権付社債による資金調達(第三者割当)を実施。潜在希薄化率や転換価額は開示(第1回転換価額315.9円、第2回198.9円)。

製品やサービス

  • 製品(創薬事業):
    • docirbrutinib (AS-1763):非共有結合型BTK阻害剤。血液がん(CLL/SLL等)を対象。フェーズ1b進行中で安全性良好、変異BTKにも有効性を示唆する非臨床データ・初期臨床効果報告。目標はフェーズ2早期開始とパートナー確保。
    • sofnobrutinib (AS-0871):非共有結合型BTK阻害剤。フェーズ1完了(健康成人)。CSU等免疫・炎症疾患の適応を想定。胚・胎児毒性試験で催奇形性を認めず。導出/共同開発を目指す。
    • monzosertib (AS-0141):CDC7阻害剤。固形がん・血液がんを対象。用量拡大パートの固形がん最終患者治験完了、血液がん(AML)での3剤併用の非臨床効果を発表。フェーズ1継続/2026年フェーズ1完了目標。
  • サービス(創薬支援事業):
    • キナーゼタンパク質販売、アッセイキット、プロファイリング・スクリーニングサービス。AI創薬企業向けの需要を取り込む一方で1社当たりの使用量減少に対応し取引先拡大を推進。
    • 「キナーゼアッセイサポートポータル」を公開(日本語・英語・中国語)、実験条件(約300キナーゼ)を公開し導入障壁低減。
  • 協業・提携:
    • 導出済み:Gilead(DGKα阻害剤プログラム)—契約一時金等受領済み(総額の枠最大450M$のマイルストーン等)。なお、GS-9911についてGileadのポートフォリオ表から除外された旨の注記ありが、契約終了の意向はないとのコメントも受領。
    • 共同研究:住友ファーマ(精神神経疾患領域、開発候補化合物を選定中、共同研究期間を2027年まで延長)。
  • 成長ドライバー: docirbrutinibの臨床データ(安全性・有効性)、monzosertibのAML向け3剤併用データ、sofnobrutinibの非催奇形性による適用範囲拡大、創薬支援事業の製品/データ公開による顧客拡大。

Q&Aハイライト

  • 説明資料中にQ&Aの記載は無し → 省略(Q&A実施の有無/内容は–)。

経営陣のトーン分析

  • 自信度: 臨床進捗・特許査定などの成果は強調しており「中立〜前向き(強気寄り)」のトーン。ただし資金調達の必要性と複数の調達手段の検討を明示しており、慎重さも併存。
  • 表現の変化: 前回説明会との比較情報は資料に明示なし(–)。
  • 重視している話題: 自社パイプライン(特にdocirbrutinib)の臨床推進、特許化、資金調達。
  • 回避している話題: 具体的なマイルストーン収入の見込み・時期、EPSや配当等の株主還元具体数値。
  • ポジティブ要因:
    • docirbrutinibの臨床データで安全性・有効性のシグナル(PFS未到達、持続奏効)と変異BTKに対する有効性を示す非臨床データ。
    • monzosertib・docirbrutinibでの重要特許査定(権利化の進展)。
    • 創薬支援事業での製品・データ開示による顧客獲得施策。
  • ネガティブ要因:
    • 継続的な赤字(2025年3Q累計 当期純損失1,600百万円)、現金残高減少(現金及び預金 924百万円、前期比 △1,183百万円)。
    • 創薬支援事業の売上減少(前年同期比 △18.8%)。
    • 資金調達による希薄化リスク(新株予約権付社債:転換価額が2回目で198.9円等)。
    • パートナー側(例:Gilead)の優先度変更や外部パートナーの戦略変更リスク。
  • 不確実性: 臨床試験結果の最終化(有効性・安全性)、導出交渉の成否と条件、マイルストーン受領のタイミング、資金調達の具体手段・条件。
  • 注目すべきカタリスト:
    • ASH2025(2025年12月)での追加臨床/非臨床データ発表(docirbrutinib等)。
    • monzosertibの用量拡大パート解析結果(固形がん分野)およびAML向け3剤併用の臨床移行開始。
    • sofnobrutinibの導出/共同開発発表。
    • 次回の新株予約権付社債(第3回)の発行実行と条件、ならびに追加の資金調達発表。
    • パートナーからのマイルストーン受領や導出契約の締結。

重要な注記

  • 会計方針: 特段の会計方針変更の記載は無し(–)。
  • リスク要因: 臨床開発リスク、資金調達リスク、取引先依存の売上変動、候補化合物の開発中止リスク等を資料で明示。Gilead側のポートフォリオ表からの除外(GS-9911)に関する注記ありが、契約終了の意向は示されていない。
  • その他: 本資料は将来予想を含むが確約ではない旨の免責記載あり。問い合わせ先:ir-team@carnabio.com。

(注意)

  • 上記は提供資料に基づく要約です。不明な項目は“–”としています。
  • 数値は会社資料(2025年11月7日付「2025年第3四半期 決算説明資料」)記載値を参照。百分率は前年同期比等の比較数値を必ず%で表記しています。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4572
企業名 カルナバイオサイエンス
URL http://www.carnabio.com/
市場区分 グロース市場
業種 医薬品 – 医薬品

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.12)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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