企業の一言説明
ディー・エヌ・エー(DeNA)は、交流サイト「モバゲー」運営からモバイルゲームを中心に、ライブストリーミング、プロスポーツ、ヘルスケア・メディカルまで多角的に事業を展開する情報・通信業のリーディング企業です。
投資判断のための3つのキーポイント
- ゲーム事業の復調と多角化による安定成長への期待: 直近決算では新作タイトルや既存タイトルの貢献によりゲーム事業が大幅増益を達成。ライブストリーミングやスポーツ事業も堅調に推移し、多様な収益源が企業全体の安定性を高めています。
- 極めて高い財務健全性と収益性: Piotroski F-Scoreで9点満点を獲得するなど、財務状況は非常に優良です。営業利益率26.91%、ROE17.24%といった高い収益性も魅力で、強固な経営基盤を確立しています。
- 信用買残の高水準と市場アンダーパフォーム: 信用倍率が50倍を超える高水準にあり、将来的な売り圧力となる可能性を秘めています。また、株価は過去1年間、日経平均やTOPIXを大きく下回っており、市場からの評価には課題が見られます。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | A | 良好な成長 |
| 収益性 | S | 極めて高い |
| 財務健全性 | S | 非常に優良 |
| バリュエーション | S | 割安感あり |
※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 2515.5円 | – |
| PER(実績) | 6.35倍 | 業界平均23.2倍 |
| PBR(実績) | 1.02倍 | 業界平均2.3倍 |
| 配当利回り | 1.29% | – |
| ROE(実績) | 17.24% | – |
1. 企業概要
ディー・エヌ・エー(DeNA)は、1999年設立の日本の情報・通信企業です。創業期の交流サイト「モバゲー」を皮切りに、現在はモバイルゲーム開発・運営を主軸に据え、ソーシャルライブストリーミング、プロスポーツ(横浜DeNAベイスターズや川崎ブレイブサンダースの運営)、ヘルスケア・メディカル(医療DX、AI活用サービス)、AIなどの新規事業と多角的・広範なインターネットサービスを提供しています。主力製品は『Pokémon TCG Pocket』のような人気IPを活用したゲーム、ライブ配信アプリ「Pococha」や「IRIAM」、医療従事者間コミュニケーションアプリ「Join」など多岐にわたります。任天堂との提携によるゲーム開発やAI技術の活用を通じた新たな価値創造を目指しており、プラットフォーム運営能力と技術的知見を強みとしています。
2. 業界ポジション
DeNAは、競争の激しいモバイルインターネットサービス業界において、多角化戦略により独自のポジションを確立しています。ゲーム事業では、人気IPとの連携や任天堂との提携(『スーパーマリオ ラン』等の共同開発)により、国内外での存在感を示しています。ライブストリーミング事業では「Pococha」が国内市場で一定のシェアを持ち、スポーツ事業ではプロ野球球団運営の成功モデルを築いています。ヘルスケア・メディカル分野では、医療DXへの貢献を目指し、成長投資を加速させています。
競合他社と比較すると、ゲーム専業大手のような特定分野での圧倒的市場シェアは持ちませんが、各事業領域において独自の強みを発揮しています。財務指標では、PBR(株価純資産倍率)が1.02倍と業界平均の2.3倍を下回っており、割安感が示唆されます。PER(株価収益率)は参考値ではあるものの、過去12ヶ月実績EPSに基づくPERは6.35倍と業界平均23.2倍を大きく下回っており、DeNAへの市場評価が相対的に低い状態にあるか、あるいは今後の収益成長への期待がまだ十分に織り込まれていない可能性を示しています。
3. 経営戦略
DeNAは、「不確実な時代に、ゲームを起点に多角的なポートフォリオで成長していく」という経営戦略を掲げています。これは、ゲーム事業での継続的なヒット創出と既存タイトルの長期運営による収益基盤の維持・強化を図りつつ、ライブストリーミング、スポーツ、ヘルスケア・メディカル、AIなどの新規事業領域への戦略投資を継続することで、持続的な成長と収益源の多様化を目指すものです。
直近では、ゲーム事業において『Pokémon TCG Pocket』のような新作投入や、人気アニメIPを活用した既存タイトルが好調に推移し、業績を牽引しました。ライブストリーミング事業では「Pococha」で収益性を重視した運営を行い、ヘルスケア・メディカル事業では「Join」の利用拡大を図っています。
今後のイベントとしては、2026年2月5日に次回の決算発表が予定されており、そこで提示される業績見通しや新規事業の進捗などが注目されます。また、2025年3月28日には配当の権利落ち日が設定されています。
【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 9/9 | S: 優良(収益性・健全性・効率性すべて良好) |
| 収益性 | 3/3 | 純利益、営業キャッシュフロー、ROAが全てプラスで健全な収益創出能力を示しています。 |
| 財務健全性 | 3/3 | 流動比率が高く、D/Eレシオが低く、株式希薄化もないため、極めて安定した財務基盤です。 |
| 効率性 | 3/3 | 営業利益率とROEが高水準で、四半期売上成長率もプラスと、事業効率が優れています。 |
ディー・エヌ・エーのPiotroski F-Scoreは9点満点中9点と、非常に優れた財務品質を示しています。これは収益性、財務健全性、効率性のいずれにおいても高評価を得ていることを意味し、企業としての安定性と成長ポテンシャルの両面で強固な基盤を持っていることを裏付けています。
【収益性】
- 営業利益率(過去12か月): 26.91% – 一般的に10%を超えれば優良とされる中で非常に高い水準であり、本業で効率的に利益を上げられていることを示します。
- ROE(実績、過去12か月): 17.24% – 株主資本(株主から預かったお金)をいかに効率的に使って利益を上げているかを示す指標です。一般的な目安である10%を大きく上回っており、株主価値創造能力が非常に優れていると評価できます。
- ROA(実績、過去12か月): 9.10% – 総資産(会社が持つすべての資産)をいかに効率的に使って利益を上げているかを示す指標です。目安の5%を大きく超えており、資産を有効活用して利益を生み出す能力が高いことを示しています。
直近の2026年3月期第2四半期累計期間の営業利益率は30.0%と、さらに高水準を維持しており、収益力の改善が継続していることが伺えます。
【財務健全性】
- 自己資本比率(実績): 61.3% – 総資産のうち返済不要な自己資本が占める割合です。一般的に40%以上で健全とされますが、60%を超える非常に高い水準であり、財務基盤が極めて安定していることを示します。
- 流動比率(直近四半期): 2.00倍 (200%) – 1年以内に現金化できる資産(流動資産)が、1年以内に返済すべき負債(流動負債)をどれだけ上回っているかを示す指標です。200%以上であれば非常に安心できる水準とされ、短期的な支払い能力に全く問題がない健全な状態です。
- 有利子負債: 総負債46.16Bドルに対し、現金等96.4Bドルを保有しており、実質的な有利子負債はネットで約61.8Bドルものキャッシュがある「ネットキャッシュ」の状態です。これは、事業運営に十分な資金を持ち、借入に依存しない強固な財務体質を意味します。
【キャッシュフロー】
- 営業キャッシュフロー(過去12か月): 394億円 – 本業で稼いだキャッシュの状況を示します。堅調にプラスを維持しており、事業活動から安定的に現金を創出できていることが分かります。
- フリーキャッシュフロー(過去12か月): 244.2億円 – 営業キャッシュフローから設備投資などを差し引いた後、自由に使えるキャッシュです。プラスを維持しており、事業成長のための投資や株主還元に充てる十分な余力があることを示唆します。
直近の中間期決算でも営業キャッシュフローは150.55億円と堅調に推移しています。
【利益の質】
- 営業CF/純利益比率(過去12か月): 0.89倍 – 純利益のうち、どれだけが実際の現金(キャッシュフロー)として稼がれたかを示す指標です。一般的に1.0倍以上であれば利益の質が健全とされます。0.89倍は1.0倍を下回っていますが、概ね良好な水準です。これは、非現金費用の計上(減価償却費など)や、税金支払いのタイミング、または運転資本の変動などが影響している可能性があります。直近中間期では0.65倍とさらに下がっていますが、税金費用や持分法利益の計上タイミングなど一時的な要因の可能性も考慮する必要があります。
【四半期進捗】
2026年3月期第2四半期決算短信によると、通期連結業績予想に対する進捗は以下の通りです。
- 売上収益: 第2四半期累計で831.51億円。通期予想レンジ1,460~1,540億円に対し、54.0%~57.0%の進捗。
- 営業利益: 第2四半期累計で249.46億円。通期予想レンジ200~250億円に対し、99.8%~124.7%の進捗。
特に営業利益は、上期で既に通期予想レンジの上限にほぼ達しているか、上振れる勢いであり、非常に好調な進捗と言えます。これは、ゲーム事業の新作タイトル(『Pokémon TCG Pocket』など)のヒットや既存タイトルの貢献、さらには持分法による投資利益が大きく寄与した結果です。会社は通期予想を据え置いていますが、上振れの可能性も視野に入れられます。
【バリュエーション】
- PER(実績): 過去12ヶ月のEPS(1株あたり利益)396.18円で計算すると、株価2,515.5円に対するPERは6.35倍となります。これは、株価が利益の約6.35年分であることを意味します。業界平均PER23.2倍と比較して非常に割安な水準にあります。
- PBR(実績): 1.02倍 – 株価が1株あたり純資産の何倍かを示す指標です。1倍を下回ると解散価値を下回る状態とされます。DeNAのPBR1.02倍は、業界平均PBR2.3倍と比較して割安な水準にあり、株価の割安感を示唆しています。このPBR1.02倍は、BPS(1株あたり純資産)2,457.85円(直近四半期2,460.65円)とほぼ同水準であることを意味し、企業の持つ純資産に対して株価が適正、あるいは相対的に低く評価されている状態と言えます。
PER、PBRともに業界平均と比較して明確な割安感を示しており、バリュエーション面では投資妙味があると言えるでしょう。ただし、PERについては通期予想EPSが未開示であるため、今後の業績変動が評価に影響を与える可能性があります。
【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MACD | 中立 | – | 短期トレンドに明確な方向性は見られません。 |
| RSI | 中立 | – | 買われすぎでも売られすぎでもない状態です。 |
| 移動平均乖離率 | 中立 | – | – |
テクニカルシグナルには明確な買いシグナルや売りシグナルは出ておらず、中立的な状況です。
【テクニカル】
- 52週高値・安値との位置: 現在株価2,515.5円は、52週高値4,093円、52週安値2,200円の範囲内で、52週レンジの16.6%(安値側から数えて)に位置しています。これは、年初来の安値圏に近い水準であることを示しています。
- 移動平均線との関係:
- 現在株価2,515.5円は、5日移動平均線(2,544.60円)と25日移動平均線(2,568.52円)を下回っており、短期的には弱含みのトレンドにあることを示唆します。
- 75日移動平均線(2,509.33円)はわずかに上回っており、このラインが当面のサポート(下値支持)として機能する可能性があります。
- 200日移動平均線(2,615.49円)は下回っており、中長期的なトレンドはまだ下降傾向にあると見られます。
【市場比較】
DeNAの株価パフォーマンスは、主要市場指数に対して劣後しています。
- 日経平均比:
- 1ヶ月リターン: 株式-2.46% vs 日経+5.99% → 8.45%ポイント下回る
- 3ヶ月リターン: 株式-0.30% vs 日経+9.70% → 9.99%ポイント下回る
- 6ヶ月リターン: 株式+6.14% vs 日経+34.15% → 28.01%ポイント下回る
- 1年リターン: 株式-9.98% vs 日経+38.33% → 48.32%ポイント下回る
- TOPIX比:
- 1ヶ月リターン: 株式-2.46% vs TOPIX+3.76% → 6.22%ポイント下回る
これらのデータは、過去1年にわたりDeNAの株価が市場全体の上昇トレンドに乗り切れず、相対的に低調なパフォーマンスに留まっていることを示しています。これは、投資家がDeNAの成長戦略や収益性の改善をまだ十分に評価しきれていないか、あるいは潜在的なリスク要因を懸念している可能性を示唆します。
【注意事項】
⚠️ 信用倍率が53.51倍と高水準です。これは信用買い残(将来株を買い戻す義務のある株)が信用売り残(将来株を売却する義務のある株)を大幅に上回っている状態を示し、将来的にこれらの信用買いが決済される際に売り圧力となる可能性があるため注意が必要です。
【定量リスク】
- 年間ボラティリティ: 47.32% – 株価の変動の激しさを示す指標です。この数値は比較的高い水準であり、年間で株価が大きく上下する可能性があることを示唆しています。
- 最大ドローダウン: -67.98% – 過去の一定期間において、株価がピークから最も下落した最大幅を示します。これは、過去に約3分の2以上の価値を失うような大幅な価格下落を経験していることを意味し、今後も同様のリスクが潜在的に存在することを示します。
- 年間平均リターン: -16.87% – 過去の株価データに基づく平均的な年間リターンがマイナスとなっています。
- 定量リスクを踏まえると、仮に100万円を投資した場合、年間で±47.32万円程度の変動が想定され、投資資金が大幅に減少する可能性もあるため、十分なリスク許容度が必要です。
【事業リスク】
- ゲーム事業のヒット依存度と競争激化: DeNAの主要な収益源であるゲーム事業は、新作タイトルのヒットや既存タイトルの人気継続に大きく業績が左右されます。モバイルゲーム市場は競争が激しく、ユーザーの嗜好の変化も早いため、継続的にヒット作を生み出し続けることには不確実性が伴います。また、持分法適用投資先のゲームタイトル「Pokémon TCG Pocket」等の成功が直近の増益要因ですが、その継続性も投資先の業績に依存します。
- 新規事業の収益化と投資回収: ヘルスケア・メディカル事業やAIを活用した新規事業は、社会的意義が高い一方で、本格的な収益化までには時間を要し、多額の先行投資が必要です。これらの事業が計画通りに成長せず、投資回収が遅れるリスクがあります。
- 規制動向とプラットフォームポリシー変更: インターネットサービス企業であるため、個人情報保護、コンテンツ規制、プラットフォーム事業者(Apple, Googleなど)のポリシー変更といった外部環境の変化が事業に影響を与える可能性があります。特にゲームやライブストリーミング事業は、課金システムや広告表示に関する規制強化の対象となるリスクを抱えています。
7. 市場センチメント
DeNAの信用取引状況を見ると、信用買残が6,790,300株、信用売残が126,900株となっており、信用倍率は53.51倍と極めて高水準です。これは、将来的な売り圧力が非常に大きいことを示唆しており、株価の上値を抑える要因となる可能性があります。個人投資家が株価上昇を期待して信用買いを行っているが、思惑通りに進まない場合に含み損を抱えた信用買いが将来の株価調整局面で投げ売りされる懸念があります。
主要株主構成を見ると、南場智子氏(創業者、16.23%)、任天堂(12.35%)、自社(自己株口、8.62%)が上位を占めており、安定株主が一定数存在します。これは経営の安定性を示す一方で、浮動株(市場で取引される株)が相対的に少なく、短期的な需給によって株価が変動しやすい性質も持ち合わせています。
8. 株主還元
DeNAは、配当による株主還元も行っています。
- 配当利回り: 1.29%(実績ベース)。同業他社と比較して突出して高い水準ではありませんが、安定経営の証左と言えます。
- 配当性向: 29.9%(2025年3月期実績)。これは、利益の約3割を配当として株主に還元していることを意味します。一般的に30~50%が健全な目安とされる中で、妥当な水準であり、利益を配当と内部留保にバランス良く配分している姿勢がうかがえます。
- 自社株買いの状況: 発行済株式の8.62%が自己株口として保有されており、過去に自社株買いが実施されてきたことが分かります。自社株買いは、1株あたりの利益向上や市場への需給改善効果を通じて株主価値を高める還元策の一つです。直近の中間期決算では配当は未定とされていますが、企業が株主還元に意欲的であることを示唆しています。
SWOT分析
強み
- ゲーム、ライブストリーミング、スポーツ、ヘルスケアなど多角化された安定的な収益基盤と高い財務健全性。
- 任天堂との資本業務提携や著名IPを活用したゲーム開発力、及び長年のプラットフォーム運営で培った技術力。
弱み
- ゲーム事業のヒット創出と継続における不確実性が高く、新作への依存度が高い。
- ヘルスケア・メディカルやAIなどの新規事業は収益化に時間がかかり、先行投資が続く。
機会
- モバイルゲーム市場の継続的な拡大と、国内外での新作タイトルによる再成長。
- AI・医療DX市場の台頭、超高齢社会におけるヘルスケアニーズの増加による新規事業の進展。
脅威
- 競合他社の台頭やプラットフォーム事業者(Apple, Google等)のポリシー変更による事業環境の変化。
- 信用倍率の高さが示す将来的な売り圧力や、市場全体の株価低迷による影響。
この銘柄が向いている投資家
- 事業多角化による中長期的な成長に期待する投資家: ゲーム事業の復活に加え、ライブストリーミング、スポーツ、ヘルスケア・メディカルといった多岐にわたる事業展開が、将来的な成長の安定性と拡大をもたらすと捉える投資家。
- PBRの割安感と財務健全性を重視するバリュー投資家: 業界平均と比較して割安なPBR、そしてPiotroski F-Scoreが9点満点という極めて健全な財務状況を評価し、株価の本格的な再評価を待つ長期志向の投資家。
この銘柄を検討する際の注意点
- ゲーム事業の変動性と新作の継続性: 直近のゲーム事業の好調は、特定の新作ヒットに大きく依存しています。今後も継続的にヒット作を生み出せるか、または既存タイトルの人気を維持できるかについては不確実性が伴います。
- 高い信用倍率による株価の需給バランス: 信用倍率が非常に高い状態は、将来的な売り圧力となる可能性があり、株価の本格的な上昇を阻害する要因となる可能性があります。
今後ウォッチすべき指標
- ゲーム事業の新作タイトルの売上ランキングとユーザー数(DAU): 特に「Pokémon TCG Pocket」など、発表される主要なゲームタイトルの動向は四半期業績に直結し、継続的な成長性を測る上で重要です。
- ライブストリーミング事業の課金率及びアクティブユーザー数の推移: 「Pococha」「IRIAM」の収益性改善と成長が持続するかどうか、数値で確認することが重要です。
- 通期配当予想と株主還元方針: 現状未定の2026年3月期の通期配当予想、および今後の自社株買いなどの株主還元策の発表に注目し、株主還元の姿勢が維持・強化されるかを確認すべきです。
10. 企業スコア(詳細)
成長性: A (良好な成長)
根拠: 直近四半期の売上高成長率が前年同期比14.2%と、良好なペースで成長しています。また、2026年3月期第2四半期決算において、売上高が通期予想の54.0%~57.0%の進捗、営業利益が99.8%~124.7%の進捗と、特に営業利益は通期予想を大きく上回る勢いで進捗しており、事業の再成長が期待されます。
収益性: S (極めて高い)
根拠: 過去12ヶ月のROEが17.24%とベンチマークの15%を大きく上回り、営業利益率も26.91%と非常に高い水準を維持しています。これは、株主資本を効率的に活用し、本業で高い収益力を確保できていることを示しており、企業の稼ぐ力が非常に優れていると評価できます。
財務健全性: S (非常に優良)
根拠: 自己資本比率が61.3%と高く、流動比率も2.00倍(200%)と短期的な支払い能力に全く問題ありません。さらに、Piotroski F-Scoreが9点満点という評価は、収益性、流動性、負債などの観点から見て、極めて強固で安定した財務基盤を有していることを明確に示しています。現金も潤沢で有利子負債は実質的にネットキャッシュの状態です。
バリュエーション: S (割安感あり)
根拠: PBRが1.02倍であり、業界平均2.3倍と比較して大幅に割安な水準にあります(業界平均の約44%)。また、過去12ヶ月実績EPSに基づくPERは6.35倍であり、業界平均23.2倍と比較しても大幅に割安(業界平均の約27%)です。これらの指標から、現在の株価は企業の持つ価値や収益力に対して相対的に低く評価されており、強い割安感があると判断できます。
企業情報
| 銘柄コード | 2432 |
| 企業名 | ディー・エヌ・エー |
| URL | https://dena.com/jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 2,516円 |
| EPS(1株利益) | 396.18円 |
| 年間配当 | 33.00円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 29.2% | 26.7倍 | 38,127円 | 72.6% |
| 標準 | 22.5% | 23.2倍 | 25,355円 | 59.1% |
| 悲観 | 13.5% | 19.7倍 | 14,716円 | 42.8% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 2,516円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 12,763円 | ○ 80%割安 |
| 10% | 15,940円 | ○ 84%割安 |
| 5% | 20,114円 | ○ 87%割安 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.18)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。
企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。