企業の一言説明

ポプラ(7601)は、中国地方を地盤にコンビニエンスストアを展開する企業です。ローソンとの提携による共同ブランド店運営や、病院・施設内での小型店「生活彩家」の展開、さらには自社工場での弁当・惣菜製造販売を主力とする、地域密着型のコンビニエンスストアチェーンです。

投資判断のための3つのキーポイント

  • ローソンとの提携モデルによる安定と自社工場強化の推進: ローソンとの共同事業が堅調な既存店売上を維持しており、自社工場への設備投資による効率化と冷凍惣菜等の外販強化は、今後の収益改善に繋がる可能性があります。
  • 財務健全性への課題とコスト増による利益圧迫: 自己資本比率が低く、財務健全性には課題が見られます。また、原材料・エネルギー・人件費の高騰が続く中、特にスマートストア事業の収益性は回復途上にあり、通期目標達成にはコスト管理と外販事業の利益貢献が不可欠です。
  • 株主還元策の再開とバリュエーションの複雑性: 約4年ぶりに株主優待制度を再導入したことは個人投資家層への訴求力を高めます。PBRは業界平均を大きく上回る一方で、PERは業界平均より大幅に低い水準にあり、バリュエーションの解釈には慎重な検討が必要です。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 D 減少傾向
収益性 A 良好
財務健全性 C やや不安
バリュエーション A 割安感あり

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 184.0円
PER 8.78倍 業界平均21.1倍 (約41%の水準)
PBR 2.35倍 業界平均1.3倍 (約181%の水準)
配当利回り 0.00%
ROE 25.54%

1. 企業概要

ポプラは、広島を地盤にコンビニエンスストア「ポプラ」「生活彩家」を展開しています。大手コンビニエンスストアのローソンと提携し、「ローソン・ポプラ」といった共同ブランド店舗も運営。病院や駅構内などの施設内小型店に強みを持っています。また、自社工場で弁当や惣菜を製造し、店舗への供給だけでなく外販も手掛けており、食の安全と品質管理を徹底した独自のサプライチェーンが強みです。

2. 業界ポジション

ポプラは全国的なコンビニチェーンと比較すると小規模ながら、中国地方を地盤とし、ローソンとの提携により競争力を強化しています。病院・施設内店舗や小型店に特化することで、大手とは異なるニッチな市場で存在感を示しています。
バリュエーション指標を見ると、株価収益率(PER)は8.78倍と業界平均21.1倍を大きく下回り、利益面では割安感があります。一方、株価純資産倍率(PBR)は2.35倍と業界平均1.3倍を上回っており、純資産に対しては割高と評価されています。

3. 経営戦略

ポプラは、ローソンとの連携強化による店舗網の効率的な運営と、自社工場の製造能力強化・外販拡大を成長戦略の柱としています。特に、自社工場へのトンネル式フリーザー導入による冷凍惣菜の供給体制強化は、販路拡大と収益性改善を目指すものです。既存店売上は堅調に推移しているものの、スマートストア事業における先行投資や原材料高・人件費高騰が利益を圧迫しており、コスト抑制と外販事業の利益貢献が今後の重要な経営課題です。
最近の重要な出来事として、2026年2月期第3四半期決算短信発表(2026年1月9日)と同時に、長らく休止していた株主優待制度の再導入(2026年2月末から楽天ポイントまたはdポイント贈呈)を発表しました。

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

項目 スコア 判定
総合スコア 4/9 B: 普通
収益性 2/3 (純利益、ROAは良好だが、営業CFのデータ不足)
財務健全性 1/3 (D/Eレシオは良好だが、流動比率と株式希薄化に課題)
効率性 1/3 (ROEは良好だが、営業利益率と四半期成長率に課題)

根拠解説:

  • 収益性: 過去12ヶ月の純利益は黒字(288,479千円)、ROAも5.00%とプラスであり、基本的な収益性は確保されています。ただし、営業キャッシュフローの具体的なデータがないため、点数は2/3となっています。
  • 財務健全性: D/Eレシオ(負債資本倍率)は0.34倍と1.0を下回っており良好ですが、流動比率が1.05(105%)と短期支払い能力の目安である150%(F-Scoreでの基準)を下回ります。また、種類株式の発行などの資本政策が一株当たりの価値の希薄化に繋がる可能性があり、財務の堅牢性には一部課題があります。
  • 効率性: ROEは25.54%と非常に良好な水準ですが、営業利益率が2.03%と低く、また直近四半期の売上高成長率も-1.40%とマイナス成長であるため、効率的な経営という点ではさらなる改善の余地があります。

【収益性】

ポプラの過去12ヶ月の営業利益率は2.03%と、コンビニエンスストア業界としてはやや低い水準です。しかし、Return on Equity (ROE) は25.54%と非常に高く、株主資本を効率的に活用して利益を生み出している点は評価できます(一般的な目安は10%以上)。Return on Assets (ROA) も5.00%と、総資産を効率的に活用できている良好な水準です(一般的な目安は5%以上)。これらの指標は、低水準の営業利益率ながら、負債を活用したレバレッジ効果により高いROEを実現している構造を示唆しています。

【財務健全性】

自己資本比率は20.6%と資本の安定性を示す目安である40%を大きく下回っており、財務レバレッジが高い状態です。直近四半期の流動比率は1.05(105%)で、短期的な支払い能力の目安である100%は超えていますが、F-Scoreの基準である150%には達しておらず、さらなる改善が望まれます。これらの指標からは、やや脆弱な財務体質がうかがえます。

【キャッシュフロー】

四半期連結キャッシュ・フロー計算書が提供されていないため、詳細なキャッシュフロー分析は困難です。しかし、決算短信によると直近四半期の現金及び預金は1,098,745千円と前期末(806,120千円)より増加しており、一定の資金流入があったことが推測されます。

【利益の質】

営業キャッシュフロー計算書が提供されていないため、営業CF/純利益比率の算出はできません。

【四半期進捗】

2026年2月期第3四半期累計(2025年3月1日~2025年11月30日)の業績は、営業総収入8,860,545千円(前年同期比△3.4%)、営業利益285,946千円(同△21.1%)、親会社株主に帰属する四半期純利益173,569千円(同△48.3%)と、減収減益で着地しました。会社は通期業績予想を据え置いていますが、第3四半期累計の利益進捗はやや弱く、通期達成には下期での費用圧縮や自社工場の外販による利益貢献が重要となります。

【バリュエーション】

ポプラの株価収益率(PER)は8.78倍と、小売業界の平均PER21.1倍と比較して大幅に割安な水準にあります。これは、市場がポプラの利益成長に対して慎重な見方をしている可能性を示唆しています。一方、株価純資産倍率(PBR)は2.35倍と、業界平均PBR1.3倍を大きく上回っており、純資産に対しては割高と評価できます。ポプラの目標株価は、業界平均PER基準で365円、業界平均PBR基準で102円と大きく乖離しており、これはポプラのPERが低い一方でPBRが高いという特殊なバリュエーション構造に起因します。

【テクニカルシグナル】

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 トレンド方向の明確な示唆なし
RSI 中立 買われすぎでも売られすぎでもない
移動平均乖離率 上方乖離 +2.45% (25日線) 現在価格が平均線より高い

MACDとRSIは中立を示しており、短期的なトレンドの方向性や過熱感は確認できません。25日移動平均線からの乖離率は+2.45%と、株価が短期的な平均線をやや上回って推移していることを示しています。

【テクニカル】

現在の株価184.0円は、52週高値216.0円と安値156.0円の中間(52週レンジ内位置46.7%)にあります。
移動平均線を見ると、現在の株価は5日移動平均線(185.00円)を下回っていますが、25日移動平均線(179.60円)、75日移動平均線(176.53円)、200日移動平均線(181.09円)のいずれも上回っており、短期から中期のトレンドは底堅く推移している様子がうかがえます。

【市場比較】

過去1ヶ月のリターンは+8.88%で、日経平均(+5.07%)およびTOPIX(+4.19%)をそれぞれ3.81ポイント、4.69ポイント上回るパフォーマンスを見せています。これは、株主優待再導入のニュースなどが好感された可能性があります。しかし、3ヶ月、6ヶ月、1年の期間では、日経平均やTOPIXを下回るパフォーマンスとなっており、特に1年間のリターンでは日経平均比で48.61ポイントの大幅な遅れを取っています。これは、市場全体の上昇トレンドに乗り切れていない現状を示しています。

【注意事項】

⚠️ 信用買残が347,600株と多く、信用売残が0株のため信用倍率は0.00倍となっていますが、実質的には信用買い残が過多な状態です。これは将来的な売り圧力となる可能性があり、株価の動向に警戒が必要です。

【定量リスク】

ポプラのベータ値は0.62と1を下回っており、市場全体と比べて株価変動が小さい傾向にあります。年間ボラティリティは41.46%で、年間平均リターン32.15%、シャープレシオは0.76です。
過去の最大ドローダウンは-25.44%であったことから、仮に100万円投資した場合、年間で±41.46万円程度の株価変動が想定され、過去には最大25.44万円程度の資産減少が起こりうるリスクがあることを認識しておくべきです(シャープレシオは1.0以上が良好とされる中で0.76は、リスクに見合ったリターンが十分に得られているとは言えません)。

【事業リスク】

  • 原材料・エネルギー・人件費の高騰: 米や海苔などの原材料価格、エネルギーコスト、人件費の高止まりは、ポプラの利益率を継続的に圧迫する最大の事業リスクです。特に、食品製造を手掛ける自社工場にとってはこのコスト負担が重くのしかかります。
  • コンビニエンスストア市場の競争激化と市場縮小: 大手チェーンとの競争が激しく、地方のコンビニエンスストア市場は人口減少や消費行動の変化により縮小傾向にあります。ポプラの主力であるスマートストア事業が損失を拡大していることは、この競争環境の厳しさを反映しています。
  • 設備投資に伴う収益化の遅れ: 自社工場の効率化や冷凍惣菜の販路拡大に向けた先行投資は将来的な収益源となる可能性がありますが、想定通りに稼働率向上や販路拡大が進まなければ、投資が利益に結びつかず、負担増となるリスクがあります。

7. 市場センチメント

信用買残が347,600株に対して信用売残が0株であるため、信用倍率は0.00倍と表示されていますが、これは信用買いが積み上がっている状態を示唆しており、将来的な売り圧力となる可能性があります。
主要株主構成を見ると、筆頭株主は目黒俊治氏(19.85%)で、次いでローソン(18.24%)、自社協栄会(9.63%)が上位を占めています。ローソンとの資本提携関係が事業運営の安定性に寄与していると考えられます。

8. 株主還元

ポプラは配当金0.0円を予想しており、配当利回りも0.00%です。配当性向も0.0%であり、普通株式に対する現金配当は現在行っていません。
ただし、2025年10月にはローソンからの自己株式取得を行い、臨時株主総会における決議に基づき種類株式の発行も実施するなど、資本政策を通じた株主価値向上には取り組んでいます。また、2026年2月末から約4年ぶりに株主優待制度(楽天ポイントまたはdポイント贈呈)が再導入されるため、今後の株主還元策として注目されます。

SWOT分析

強み

  • ローソンとの共同事業による安定した店舗運営基盤と、堅調な既存店売上を維持。
  • 自社工場における弁当・惣菜の製造販売能力と、冷凍惣菜の外販事業拡大の可能性。

弱み

  • 全体的な売上高の緩やかな減少傾向と、一部事業セグメント(スマートストア事業)の慢性的な営業損失。
  • 自己資本比率が低く、財務の健全性に課題がある点。

機会

  • 新株主優待制度の再導入により、個人投資家層の関心が高まり、株価の安定に寄与する可能性。
  • 自社工場の設備投資による製品競争力強化と、新たな販路(冷凍惣菜など)への展開。

脅威

  • 米・海苔などの原材料やエネルギー、人件費の高騰が継続的に利益を圧迫するリスク。
  • コンビニエンスストア業界における大手チェーンとの厳しい競争環境。

この銘柄が向いている投資家

  • 長期的な事業変革に期待する投資家: ローソンとの関係強化や自社工場での新たな取り組みによる事業構造改善に時間をかけて期待できる方。
  • バリュエーションの割安感を重視する逆張り志向の投資家: PERが業界平均より大幅に低い点に着目し、将来的な利益成長による株価回復を見込む方。

この銘柄を検討する際の注意点

  • 財務体質の健全性: 自己資本比率の低さや、先行投資が利益に結びつくまでの期間を考慮し、財務状況の改善状況を注視する必要があります。
  • 利益構造の変革: コスト高騰による利益圧迫が続く中、自社工場の外販事業や既存店の収益改善が計画通りに進むか、四半期決算ごとに確認が不可欠です。

今後ウォッチすべき指標

  • 営業利益率の改善: 継続的なコスト上昇に対し、粗利率の改善やコストコントロールが成功しているか。目標値:営業利益率3%以上。
  • スマートストア事業の収益性改善: 施設内店舗等の採算改善が図られ、セグメント損失が縮小する、または黒字化するかの見通し。目標値:セグメント損失半減、または黒字転換。

10. 企業スコア(詳細)

  • 成長性: D(減少傾向)
    • 過去12ヶ月および直近四半期の売上高成長率がマイナスであり、2026年2月期の通期業績予想も減収減益を見込んでいるため「減少傾向」と判断しました。
  • 収益性: A(良好)
    • 過去12ヶ月のROEは25.54%、ROAは5.00%と、一般的なベンチマークを大幅に上回る非常に良好な水準です。ただし、営業利益率が2.03%と低い点は改善の余地があります。
  • 財務健全性: C(やや不安)
    • 自己資本比率が20.6%と低く、流動比率も1.05とF-Scoreの基準を満たしていません。財務品質スコア(F-Score)が4/9と「普通」評価ですが、財務健全性サブスコアが1/3と低い点から「やや不安」と判断しました。
  • バリュエーション: A(割安感あり)
    • PERは8.78倍と業界平均の半分以下であり、絶対的な割安感が強いです。PBRは業界平均を大きく上回るものの、PERの低い水準を考慮し「割安感あり」と判断しました。

企業情報

銘柄コード 7601
企業名 ポプラ
URL http://www.poplar-cvs.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 小売 – 小売業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 184円
EPS(1株利益) 20.96円
年間配当 0.00円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 0.0% 10.1倍 212円 2.8%
標準 0.0% 8.8倍 184円 0.0%
悲観 1.0% 7.5倍 164円 -2.2%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 184円

目標年率 理論株価 判定
15% 91円 △ 101%割高
10% 114円 △ 61%割高
5% 144円 △ 28%割高

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.18)」によって自動生成されました。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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