企業の一言説明
リミックスポイントは、再生可能エネルギーの電力小売事業を主力としつつ、蓄電ソリューションの開発・提供も手掛ける企業です。ビットコインを中心とした暗号資産の積極的な運用・保有を事業の一部として展開する、多角的な事業構成を持つ企業です。
投資判断のための3つのキーポイント
- デジタルアセットマネジメント事業の成長可能性と高収益性: 自己保有暗号資産の時価が大幅に増加し、評価益が事業利益を大きく押し上げています。暗号資産市場の成長と共に、新たな収益源としての可能性を秘めています。
- 高い財務健全性: 自己資本比率87.2%と極めて高く、流動比率も949%と非常に良好です。Piotroski F-Scoreも8/9点と優良な財務体質を示しており、事業投資や市場変動への耐性があります。
- 暗号資産市場の変動リスクとキャッシュフローの質: 好調な業績は暗号資産の価格変動に大きく依存しており、通期業績予想が非開示であることからもその不確実性が伺えます。また、暗号資産の購入により営業キャッシュフローが大幅なマイナスとなっており、利益の質に懸念があります。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | S | 非常に高い伸び |
| 収益性 | A | 良好な収益水準 |
| 財務健全性 | S | 極めて強固 |
| バリュエーション | A | ほぼ適正水準 |
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 265.0円 | – |
| PER | —倍 | 業界平均21.1倍 |
| PBR | 1.19倍 | 業界平均1.3倍 |
| 配当利回り | 1.89% | – |
| ROE | 12.20% | – |
1. 企業概要
リミックスポイントは「エネルギー」「デジタルアセットマネジメント」「蓄電ソリューション」を主要事業とする企業です。エネルギー事業では再生可能エネルギーの電力小売が基盤を支え、蓄電ソリューション事業では蓄電池販売や省エネコンサルティングを通じて新たな収益柱を育成しています。デジタルアセットマネジメント事業ではビットコインを中心とした自己保有暗号資産の運用を行っており、その評価益が業績に大きな影響を与える特徴を持ちます。技術的独自性としては、エネルギーマネジメントと金融投資を組み合わせたハイブリッドなビジネスモデルにあります。
2. 業界ポジション
同社の主力であるエネルギー事業は電力小売市場において競争に直面していますが、再生可能エネルギーへのシフトという社会的な潮流を捉えています。蓄電ソリューションは成長市場ですが、大手家電メーカーや総合商社など競合も多い状況です。デジタルアセットマネジメント事業は、上場企業が暗号資産を積極的に保有・運用する点において、日本企業の中では比較的ユニークなポジションを築いています。小売業の業界平均PBRが1.3倍に対し、同社のPBRは1.19倍とやや下回る水準にあり、PERは非開示(マイナス)のため、業種の特性もあり直接的な比較が困難な面があります。
3. 経営戦略
リミックスポイントは、中期経営計画において明確な数値目標は開示していませんが、事業ポートフォリオを「デジタルアセットマネジメント」「エネルギー」「蓄電ソリューション」の3本柱へと再編し、特に暗号資産の事業アセット化と蓄電・系統用蓄電池事業への注力を強調しています。最近の重要な適時開示としては、2026年3月期第2四半期において、連結子会社(メディカル事業)の譲渡による特別利益の計上や、新株予約権の発行による資金調達を実施しています。今後のイベントとしては、2026年3月30日に配当権利落ち日が予定されています。
4. 財務分析
【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 8/9 | S: 財務優良(収益性・健全性・効率性すべて良好) |
| 収益性 | 2/3 | 純利益、ROAはプラスだが営業CFがマイナス |
| 財務健全性 | 3/3 | 流動比率、D/Eレシオ、株式希薄化において健全 |
| 効率性 | 3/3 | 営業利益率、ROE、四半期売上成長率が良好 |
根拠:
収益性では純利益とROAがプラスであるものの、後述の通り営業キャッシュフローが大幅なマイナスであるため満点ではありません。財務健全性では、流動比率やD/Eレシオ、株式希薄化の状況がいずれも優れており、極めて高いスコアを獲得しています。効率性においても、営業利益率、ROE、四半期売上成長率が全て良好な水準を満たしており、高い評価に繋がっています。
【収益性】
- 営業利益率(過去12か月): 25.70%
- ROE(過去12か月): 12.20% (ベンチマーク10%以上で良好)
- ROA(過去12か月): 4.76% (ベンチマーク5%以上で良好とされるが、若干下回る)
収益性は過去12か月で高水準ですが、暗号資産の評価益や特別利益に大きく依存している点に注意が必要です。
【財務健全性】
- 自己資本比率(実績): 87.2% (健全性の高い優良水準)
- 流動比率(直近四半期): 9.49倍(949%) (極めて高く、短期的な支払い能力は非常に良好ですが、流動資産の大部分を暗号資産が占める点に留意)
【キャッシュフロー】
- 営業CF(過去12か月): マイナス19,340百万円
- FCF(過去12か月): マイナス22,220百万円
営業キャッシュフローは、自己保有暗号資産の増加(買付)が主因となり、大幅なマイナスとなっています。これは本業で現金を稼ぎ出せていないのではなく、資産運用に資金を投じているためです。
【利益の質】
- 営業CF/純利益比率(過去12か月): -6.26 (1.0以上が健全)
営業キャッシュフローが純利益に対して大幅なマイナスであるため、利益の質は「要注意」と評価されます。これは暗号資産の購入に多額の資金が使われていることが主要因です。
【四半期進捗】
通期予想が非開示であるため、通期予想に対する進捗率は算出できません。直近3四半期の売上高・営業利益の推移について、詳細な四半期別データは提供されていません。
5. 株価分析
【バリュエーション】
- PER(会社予想): —倍(非開示)
- PBR(実績): 1.19倍
- 業界平均PER: 21.1倍
- 業界平均PBR: 1.3倍
PERは非開示のため評価困難ですが、PBRは業界平均(1.3倍)と比較して1.19倍とわずかに割安な水準にあります。目標株価(業種平均PBR基準)290円と比較すると、現在の株価265.0円は適正からやや割安な水準と言えます。
【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MACD | 中立 | MACD値: -3.62 / シグナル値: -0.87 | 短期トレンド方向を示す |
| RSI | 中立 | 31.7% | 70以上=過熱、30以下=売られすぎ |
| 5日線乖離率 | – | +0.61% | 直近のモメンタム |
| 25日線乖離率 | – | -3.96% | 短期トレンドからの乖離 |
| 75日線乖離率 | – | -6.07% | 中期トレンドからの乖離 |
| 200日線乖離率 | – | -31.51% | 長期トレンドからの乖離 |
RSIが31.7%と30%に近く、売られすぎの水準に近いことを示唆しています。MACDは中立状態です。
【テクニカル】
現在の株価265.00円は、52週高値848円、安値229円のレンジ内で、安値に近い5.8%の位置にあります。短期的には5日移動平均線(263.40円)をわずかに上回っていますが、25日移動平均線(275.92円)、75日移動平均線(282.13円)、200日移動平均線(386.92円)は大きく下回っており、中期から長期にかけて下降トレンドにあることを示しています。
【市場比較】
過去1年間で見ると、日経平均に対して88.40%ポイント、TOPIXに対しては大きくアンダーパフォームしており、市場全体の上昇トレンドに乗り切れていない状況です。直近1ヶ月では市場との差は縮まっていますが、引き続き市場平均を下回っています。
6. リスク評価
【注意事項】
⚠️ 信用買残が6,110,300株と多い一方で、信用売残が0株のため、信用倍率が0.00倍と表示されています。これは信用買いが積み上がっているものの、売りで対抗する投資家がいないことを示唆しており、将来的な新規の買い材料がない場合に、買い残が売り圧力となる可能性もゼロではない点に注意が必要です。
【定量リスク】
- 年間ボラティリティ: 85.00%
- 最大ドローダウン: -83.00%
- シャープレシオ: 0.13
リミックスポイントの年間ボラティリティは85.00%と非常に高く、株価の変動が大きいことを示します。仮に100万円投資した場合、年間で±85万円程度の変動が想定され、投資には高いリスクが伴います。過去には最大で83.00%の大きな下落があったことを意味しており、同様の下落が今後も起こりうるリスクがあります。シャープレシオが0.13と低く、リスクに見合うリターンが得られにくい傾向にあります。
【事業リスク】
- 暗号資産価格の変動と規制動向: デジタルアセットマネジメント事業は暗号資産の価格変動に業績が直接影響されます。米国の規制動向なども不確実性が高く、業績に大きな影響を与える可能性があります。
- エネルギー事業の収益性圧迫: 電力小売はJEPX取引価格の変動や容量拠出金などのコスト要因により、利益率が圧迫されるリスクがあります。
- 新株予約権による株式希薄化: 外部協力者向けの新株予約権の発行が行われており、今後行使された場合には既存株主の株式価値が希薄化する可能性があります。
7. 市場センチメント
- 信用取引状況: 信用買残は6,110,300株で、前週比で減少傾向にはありますが、信用売残が0株のため実質的に買い方のポジションが積み上がっている状態です。信用倍率はデータ上は0.00倍ですが、信用買残の水準を注視する必要があります。
- 主要株主構成: 楽天証券、自社(自己株口)、モロフジが上位を占めています。特定の外部大株主が集中して保有しているわけではなく、分散している傾向にあります。
8. 株主還元
- 配当利回り(会社予想): 1.89%
- 1株配当(会社予想): 5.00円
- 配当性向(過去12か月): 0.00%
会社は2026年3月期の年間配当を1株あたり5.00円と予想しており、1.89%の配当利回りが見込まれます。配当性向が0.00%と記載されていますが、これは過去12か月または最新の通期EPSがマイナスであるか極めて低い値であることに起因すると考えられます。決算短信では通期純利益予想が非開示のため配当性向は算出不可とされており、今後の利益状況次第で変更される可能性もあります。
SWOT分析
強み
- エネルギー事業と蓄電ソリューション事業という成長市場での事業基盤と育成戦略。
- 暗号資産の積極的な保有・運用による高い資産性と収益機会。
- 自己資本比率87.2%という極めて高い財務健全性。
弱み
- 業績が暗号資産の価格変動に大きく左右される不安定性。
- 自己保有暗号資産への投資により営業キャッシュフローが恒常的にマイナス。
- 市場平均を大きく下回る株価パフォーマンスと高い株価ボラティリティ。
機会
- 再生可能エネルギー導入推進と蓄電池需要の拡大。
- 暗号資産市場の成熟と規制整備による新たなビジネス機会創出。
脅威
- 暗号資産市場の急激な価格変動や、規制強化による事業環境の悪化。
- 電力小売市場における競争激化とコスト上昇圧力。
- 新株予約権行使による潜在的な希薄化リスク。
この銘柄が向いている投資家
- 暗号資産市場への関心が高い投資家: 暗号資産の価格変動がダイレクトに企業業績に影響するため、暗号資産市場の動向を積極的に追っている投資家。
- 高いリスク許容度を持つ投資家: 株価のボラティリティが非常に高いため、大きな価格変動に耐えうるリスク許容度が必要です。
- 長期的な成長分野に投資したい投資家: エネルギー事業や蓄電ソリューション事業の将来性に魅力を感じる投資家。
この銘柄を検討する際の注意点
- 暗号資産の価格動向: 会社の業績は暗号資産の時価変動に大きく影響されるため、ビットコイン等の価格動向を常に注視する必要があります。
- キャッシュフローの改善: 営業キャッシュフローが自己保有暗号資産への投資で継続的にマイナスとなっているため、事業活動によるキャッシュ創出力の改善が重要です。
- 通期業績予想の開示: 現在、通期予想が非開示であるため、今後の開示情報に注目し、その内容を慎重に分析する必要があります。
今後ウォッチすべき指標
- 自己保有暗号資産の評価損益: 暗号資産価格の変動が直接業績に影響するため、その評価損益と計上方法。
- エネルギー事業および蓄電ソリューション事業の利益貢献度: 暗号資産に依存しない本業の収益基盤の強化状況。目標としては、両事業での営業利益率向上と売上構成比の安定化。
- 営業キャッシュフローの動向: 自己保有暗号資産の売却や運用益により、営業CFがプラスに転じるかどうかの確認。
10. 企業スコア(詳細)
- 成長性: S
- 根拠: 過去12か月の売上高は24,873百万円であり、直近四半期の売上高成長率が前年同期比で22.40%と非常に高く、S評価の基準である15%以上を大幅に上回っています。
- 収益性: A
- 根拠: ROEは12.20%(10-15%でA)、営業利益率は25.70%(15%以上でS)といずれも高い水準ですが、暗号資産評価益や特別利益など一時的な要因が大きい点を考慮し、持続的な収益力としての評価からAとしました。Piotroski F-Scoreの収益性スコアも2/3点でした。
- 財務健全性: S
- 根拠: 自己資本比率87.2%(S基準の60%以上)、流動比率949%(S基準の200%以上)、Piotroski F-Scoreも8点(S基準の7点以上)といずれも極めて優良な水準であり、非常に強固な財務体質を示しています。
- バリュエーション: A
- 根拠: PBRは1.19倍で業界平均PBR1.3倍と比較してやや割安な水準にあります(S基準には満たないがA基準に近い)。PERは非開示(マイナス)のため評価はPBRに基づきますが、相対的に見てほぼ適正〜やや割安と判断しAとしました。
企業情報
| 銘柄コード | 3825 |
| 企業名 | リミックスポイント |
| URL | http://www.remixpoint.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 小売 – 小売業 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 265円 |
| EPS(1株利益) | 22.13円 |
| 年間配当 | 1.89円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 0.0% | 24.3倍 | 537円 | 15.6% |
| 標準 | 0.0% | 21.1倍 | 467円 | 12.4% |
| 悲観 | 1.0% | 17.9倍 | 417円 | 10.0% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 265円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 237円 | △ 12%割高 |
| 10% | 296円 | ○ 10%割安 |
| 5% | 373円 | ○ 29%割安 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.18)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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