企業の一言説明

トスネットは東北地方を地盤に警備サービスを主軸とし、特に工事やイベントの交通誘導警備に強みを持つ、地域密着型の企業です。近年は電源供給事業も成長の牽引役となっています。

投資判断のための3つのキーポイント

  • 盤石な財務基盤と高いキャッシュ創出力: 自己資本比率75.2%、流動比率379%と非常に高く、Piotroski F-Scoreも7/9点(S評価)と財務健全性は極めて優良です。営業キャッシュフローも安定しており、事業活動から十分な現金を創出できています。
  • 割安なバリュエーションと安定配当: PER9.88倍、PBR0.89倍と業界平均(PER15.0倍、PBR1.2倍)と比較して大幅に割安であり、配当利回りも2.28%と安定しています。PBR1倍割れという点でも、M&Aや自社株買いによる株主還元強化の余地があると考えられます。
  • 主要事業における収益性改善と人材確保が課題: 主力の警備事業は売上増ながらセグメント損失に転落しており、収益性改善が急務です。警備業界全体の人材不足も継続的なリスクであり、要員確保・教育、高付加価値営業への転換が成長の鍵となります。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 C 緩やかな成長
収益性 A 良好
財務健全性 S 優良
バリュエーション S 非常に割安

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 1,620.0円
PER 9.88倍 業界平均15.0倍
PBR 0.89倍 業界平均1.2倍
配当利回り 2.28%
ROE 9.23%

1. 企業概要

トスネット(4754)は1977年に設立され、東北地方を拠点に全国展開する警備会社です。主力事業は工事現場やイベントにおける交通誘導警備、施設警備、列車見張りなど多岐にわたります。近年はイベント・コンサート向けの仮設電源供給事業も展開し、収益多角化を図っています。安全・安心を提供する社会インフラとしての役割を担い、特に地域に根差したネットワークとセコムとの提携による事業強化が特徴です。

2. 業界ポジション

トスネットは警備業界において、東北地方を主要地盤とする地域密着型の企業として確固たる地位を築いています。全国的な市場シェアは大手には及ばないものの、地域においてはその知名度と実績を活かしています。特に「工事、イベントの交通誘導」を主軸とし、施設警備では業界大手セコムとの提携により、サービスの質の向上と連携強化を図っています。
バリュエーション面では、PER9.88倍、PBR0.89倍であり、業界平均のPER15.0倍、PBR1.2倍と比較して、割安な水準にあります。これは市場が同社の成長性や収益性を十分に評価しきれていない可能性を示唆しています。

3. 経営戦略

トスネットは「VISION for 50 Step.2」と称する中期目標を掲げ、売上高、営業利益、営業利益率、経常利益において目標を上回る実績を達成しています。収益の柱は警備事業にあり、それに加えて電源供給事業が新たな成長ドライバーとして貢献度を高めています。
直近の決算短信(2025年9月期)では、メーリングサービス事業子会社の譲渡(2025年7月1日付)により、事業ポートフォリオの最適化を進めていることが明らかになりました。一方、主力の警備事業は売上高が増加したものの、セグメント利益は損失に転落しており、収益性改善が喫緊の課題となっています。同社は、サービス品質の向上、高付加価値営業の推進、そして何よりも優秀な要員の確保と育成に注力することで、警備事業の立て直しを目指しています。電源供給事業は増収増益を達成しており、今後のさらなる貢献が期待されます。2026年9月期見通しは増収増益(当期比ほぼ横ばい〜小幅増)を計画しており、堅実な成長路線を継続する方針です。

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

スコアは会社の財務健全性、収益性、効率性を評価する指標です。合計9点満点で、高得点であるほど財務状況が良好とされます。

項目 スコア 判定
総合スコア 7/9 S: 財務優良(収益性・健全性・効率性すべて良好)
収益性 3/3 良好
財務健全性 3/3 良好
効率性 1/3 改善余地あり

解説:

トスネットのPiotroski F-Scoreは7/9点と「S: 財務優良」の評価となりました。これは、収益性、財務健全性において非常に良好な状態にあることを示しています。
収益性では、純利益、営業キャッシュフロー、ROAが全てプラスであり、事業活動から安定的に利益を創出していることが評価されました。財務健全性では、流動比率、負債比率が健全な水準を維持しており、株式希薄化もないことから、強固な財務体制が確認できます。
一方で、効率性については1/3点と改善の余地があることが示されました。特に、ROEが10%にわずかに満たず、四半期売上成長率がマイナスであることが原因です。これは、収益性の良さに比べて、資産や資本をより効率的に活用し、売上を拡大していく点が今後の課題となる可能性を示唆しています。

【収益性】営業利益率、ROE、ROA

会社の稼ぐ力を示す主要な指標を見ていきます。

  • 営業利益率(過去12か月): 10.12%
    • 計算上の営業利益率 (Operating Income / Total Revenue): (859,908千円 / 11,907,000千円) = 7.22%
    • データに記載のOperating Margin (過去12か月) 10.12%を用いて判断します。これは一般的な目安である5%を大きく上回っており、良好な水準です。効率的な事業運営ができていることを示唆しています。
  • ROE(実績): 9.23%
    • 「株主のお金(自己資本)でどれだけ効率的に利益を上げたか」を示す指標です。一般的な目安である10%にはわずかに届かないものの、比較的高い水準を維持しており、株主資本を有効活用できていると言えます。
  • ROA(過去12か月): 4.79%
    • 「会社の全ての資産を使ってどれだけ効率的に利益を上げたか」を示す指標です。一般的な目安である5%に近く、効率的な資産運用が行われていると評価できます。

以上の収益性指標は、全体的に健全で堅実な利益創出能力があることを示しています。

【財務健全性】自己資本比率、流動比率

会社の安全性、倒産しにくさを見る指標です。

  • 自己資本比率(実績): 75.2%
    • 「総資産のうち、返済不要な自己資本が占める割合」です。一般的に40%以上が優良とされますが、トスネットは75.2%と非常に高く、財務の安定性は極めて強固であると言えます。外部負債への依存度が低く、経営の自由度が高い状態です。
  • 流動比率(直近四半期): 3.79倍(379%)
    • 「短期的な支払能力」を示す指標です。一般的な目安は120-200%とされますが、トスネットは379%と非常に高く、手元に十分な現金や換金性の高い資産を保有しており、短期的な債務を賄う能力が極めて高いことを示しています。

これらの指標から、トスネットは非常に強固で安定した財務基盤を持つ企業であると評価できます。

【キャッシュフロー】営業CF、FCFの状況

現金の流れから、企業の活動状況を把握します。

  • 営業キャッシュフロー(過去12か月): 797百万円
    • 本業でどれだけの現金を稼いだかを示します。797百万円のプラスであり、安定して現金を創出できている堅実な事業運営がうかがえます。
  • フリーキャッシュフロー(過去12か月): 295.75百万円
    • 企業が自由に使える現金を示します。営業キャッシュフローから設備投資などを差し引いた後も、295.75百万円のプラスを維持しており、事業の成長投資や株主還元に充てる余力があることを示しています。

【利益の質】営業CF/純利益比率

利益が会計上の数字だけでなく、実際の現金として伴っているかを確認する指標です。

  • 営業CF/純利益比率: 1.05
    • 本業で得たキャッシュが純利益を上回っており、「A(良好)」と評価できます。これは、計上されている利益が実際のキャッシュフローによって裏付けられていることを意味し、利益の質が非常に高い状態であることを示しています。

【四半期進捗】通期予想に対する進捗率、直近3四半期の売上高・営業利益の推移

提供された損益計算書(年度別比較)と決算短信から、通期の業績推移と見通しを確認します。

決算期 売上高(百万円) 営業利益(百万円) 当期利益(百万円) 営業利益率(%)
2021/9連 9,918 742 564 7.48
2022/9連 10,030 690 498 6.88
2023/9連 10,937 797 576 7.29
2024/9連 11,559 817 891 7.07
2025/9連 11,907 859 757 7.21
予2026/9連 12,260 880 760 7.18

トスネットは過去5年間、売上高は着実に増加傾向にあります。営業利益も2022年9月期を除けば増加基調にあり、本業での稼ぐ力は年々向上しています。2025年9月期は売上高11,907百万円(前年比+3.0%)、営業利益859百万円(前年比+5.2%)と増収増益を達成しています。
しかし、当期純利益は757百万円(前年比△15.0%)と減少しました。これは、前年に計上された受取保険金などの特別利益が当期には大幅に減少したことが主因であり、本業の収益性が悪化したわけではありません。
決算短信では、2026年9月期について売上高12,260百万円(+3.0%)、営業利益880百万円(+2.3%)、当期純利益760百万円(+0.3%)と増収増益計画であることが示されています。営業利益率も7%台を維持する見込みです。今後の業績は、警備事業の収益性改善と、成長が期待される電源供給事業の動向に大きく左右されると予想されます。
また、提供されたデータにおける「Quarterly Revenue Growth (前年比): -1.60%」と「Quarterly Earnings Growth (前年比): -35.70%」は、直近四半期で見た場合の成長率がマイナスになっていることを示しており、特に純利益の落ち込みが大きい点が確認できます。これは、上述の通り特別利益の剥落による影響が大きいと考えられますが、今後の四半期ごとの業績推移には注目が必要です。

【バリュエーション】PER/PBR

企業の株価が割安か、適正か、割高かを判断する指標です。

  • PER(会社予想): 9.88倍
    • 「株価が1株当たり利益の何倍か」を示す指標です。業界平均PER15.0倍と比較すると、トスネットの9.88倍は大幅に割安な水準にあります。市場が同社の収益力を十分に評価しきれていない可能性があります。
  • PBR(実績): 0.89倍
    • 「株価が1株当たり純資産の何倍か」を示す指標です。業界平均PBR1.2倍と比較して、0.89倍は割安です。PBRが1倍を下回るということは、株価が企業の解散価値(保有する純資産)を下回っている状態を意味し、理論的には割安と判断されます。

バリュエーション分析の目標株価(業種平均PER基準で2,437円、業種平均PBR基準で2,194円)と比較しても、現在の株価1,620円は大きく下回っており、理論的にはかなりの割安水準にあると判断できます。

【テクニカルシグナル】

短期的な株価の方向性や過熱感を示す指標です。

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 MACD値: 12.79 / シグナルライン: 21.1 / ヒストグラム: -8.31 現時点では短期的なトレンドの明確な方向性は見られない
RSI 中立 35.8% 買われすぎでも売られすぎでもない中立圏にある
5日線乖離率 +0.47% 直近のモメンタムはわずかにプラス
25日線乖離率 -0.57% 短期トレンドからわずかに下振れ
75日線乖離率 +3.43% 中期トレンドからはやや上振れ
200日線乖離率 +8.91% 長期トレンドからは明確に上振れ

MACDとRSIは中立圏にあり、直近の株価に大きな過熱感や弱気トレンドは見られません。移動平均線乖離率を見ると、短期の5日線と25日線はほぼ均衡しているものの、中期・長期の75日線および200日線に対しては株価が上に位置しており、中長期的な上昇トレンドを示唆しています。

【テクニカル】52週高値・安値との位置、移動平均線との関係

株価の相対的な位置とトレンドの方向性を把握します。

  • 52週高値・安値との位置: 52週高値1,700円、52週安値1,196円に対し、現在の株価1,620円は52週レンジの84.1%の位置にあります。これは年初来高値に近い水準で推移しており、株価は上昇トレンドにあることを示唆しています。
  • 移動平均線との関係:
    • 現在の株価1,620円は、5日移動平均線(1,610.40円)、75日移動平均線(1,564.63円)、200日移動平均線(1,491.42円)を上回って推移しています。これは短期・中期・長期のいずれのトレンドにおいても、株価が上昇基調にあることを示しており、テクニカル的には良好な状態と言えます。
    • 25日移動平均線(1,626.44円)に対してはわずかに下回っていますが、これは短期的な調整局面の可能性を示しているに過ぎず、上昇トレンド自体を覆すものではないと考えられます。

これらのテクニカル指標からは、トスネットの株価は堅調な上昇トレンドにあると判断できます。

【市場比較】日経平均・TOPIXとの相対パフォーマンス

主要な市場指数と比較することで、銘柄の相対的な強さを評価します。

  • 日経平均比:
    • 1ヶ月リターン: 株式+3.71% vs 日経平均+2.48% → 1.24%ポイント上回る
    • 3ヶ月リターン: 株式+6.23% vs 日経平均+2.68% → 3.55%ポイント上回る
    • 6ヶ月リターン: 株式+10.96% vs 日経平均+32.38% → 21.42%ポイント下回る
    • 1年リターン: 株式+22.54% vs 日経平均+34.77% → 12.23%ポイント下回る
    • 短期的には日経平均を上回るパフォーマンスを見せていますが、6ヶ月、1年といった中長期では、日経平均の大きな上昇に対しては追いつけておらず、ややアンダーパフォームしている状況です。
  • TOPIX比:
    • 1ヶ月リターン: 株式+3.71% vs TOPIX+3.22% → 0.49%ポイント上回る
    • TOPIXに対しても短期的にはやや優位に立っています。

中長期的に見れば市場全体の大きな流れには乗り切れていないものの、直近では市場を上回るパフォーマンスを見せており、個別の評価が進行している可能性が伺えます。

【定量リスク】ベータ値、ボラティリティ、最大ドローダウン

株価の変動性や過去の損失リスクを数値で把握します。

  • ベータ値(5Y Monthly): 0.12
    • 市場全体(ここではS&P 500が基準)の動きに対する株価の感応度を示します。0.12という非常に低いベータ値は、市場全体の変動に対してトスネットの株価がほとんど影響を受けない、または非常に安定していることを意味します。一般的にベータ値が1.0未満の銘柄は市場変動に対して保守的(値動きが穏やか)とされますが、0.12は極端に低い値であり、市場全体のリスクとは非連動性が高い、ディフェンシブ性の強い銘柄と評価できます。
  • 年間ボラティリティ: 20.46%
    • 株価の年間変動幅を示します。20.46%は中程度のボラティリティと言えます。
    • 仮に100万円投資した場合、年間で±20.46万円程度の変動が想定されることを意味します。
  • シャープレシオ: -0.67
    • リスク1単位あたりのリターンを示し、数値が高いほど効率的にリターンを得られていることを意味します。-0.67というマイナスの値は、リスクに見合うリターンが十分に得られていないことを示唆しています。過去の年間平均リターンが-13.29%であることから、リスクを取ったにもかかわらず収益が得られていない期間があったことを示しています。これは、株価が低迷していた時期があったことや、リスクが過大評価されている可能性を示唆するものです。
  • 最大ドローダウン: -31.26%
    • 過去の投資期間で、一時的に最大でどの程度の損失が発生したかを示します。仮に100万円投資した場合、過去には最大で31.26万円程度の一時的な評価損が発生した可能性があることを意味します。

トスネットは非常に低いベータ値を示し、市場全体のリスクからある程度独立した動きをする傾向があるものの、ボラティリティや過去のドローダウン実績を見ると、個別の事業リスクや市場評価の変動によって一定の価格変動リスクは存在すると言えます。

【事業リスク】

企業固有の主要なリスク要因を3点以内でまとめます。

  • 人材確保と人件費上昇リスク: 警備業界全体で人手不足が深刻化しており、安定的な要員確保と育成が事業継続の鍵となります。人件費の上昇は警備事業の収益性を圧迫する可能性があり、直近の警備事業のセグメント損失はこれに関連する構造的な課題を示唆しています。
  • 景気変動と公共投資、イベント需要の変動: 主力の交通誘導警備は建設関連の公共投資やイベント開催に依存する部分が大きく、景気動向や新型コロナウイルスのような不測の事態によるイベント自粛などが売上・利益に直接影響を及ぼす可能性があります。
  • 競争激化と技術革新への対応: 地域密着型とはいえ、警備業界は競争が激しく、サービスの差別化が重要です。AIやIoTなどを活用した省力化や効率化のニーズも高まっており、これら新技術の導入や対応が遅れると競争力を失うリスクがあります。

7. 市場センチメント

市場の評価や投資家の関心度合いを見ていきます。

  • 信用取引状況:
    • 信用買残: 3,700株
    • 信用売残: 0株
    • 信用倍率: 0.00倍(信用売残がないため、計算上0倍と表示されますが、実質的にはデータなし、または買残のみが非常に多い状態と解釈できます)
    • 信用買いが一定数ある一方で、信用売りが全くないため、短期的な株価上昇に期待する投資家がある程度存在していると見られます。ただし、出来高が非常に少ない(Avg Vol (10 day) 180株、Avg Vol (3 month) 1k株)ため、信用残高の絶対数や信用倍率だけで大きなトレンドを判断するのは難しいでしょう。
  • 主要株主構成:
    • (有)元気: 25.74%
    • セコム: 15.21%
    • 佐藤雅彦: 11.62%
    • 上位の株主が多くの株式を保有しており、特にセコムとの提携関係は事業面での連携だけでなく、資本面でも安定株主として機能していると考えられます。大株主が安定しているため、短期的な株主構成の変動リスクは低いですが、株式の流動性には影響を与える可能性があります。インサイダー保有比率が76.96%と非常に高く、市場に出回る株式(Float)が少ないため、株価の変動幅が大きくなる可能性もあります。

8. 株主還元

企業が株主に対してどれだけ利益を還元しているかを確認します。

  • 配当利回り(会社予想): 2.28%
    • 現在の株価1,620円に対し、予想1株配当37.00円で計算される配当利回りは2.28%です。これは市場全体の平均と比較しても安定した水準であり、比較的安定した配当収入を期待できる銘柄と言えます。
  • 配当性向: 22.77%
    • 「利益のうち、どれだけを配当金として株主に還元したか」を示す指標です。22.77%という比較的低い配当性向は、企業が利益を内部留保として再投資する余地を多く残していることを意味し、財務の安定性や将来の成長投資に資金を回す余裕があることを示唆しています。同時に、将来的な増配余地も大きいと捉えることもできます。
  • 自社株買いの状況:
    • 直近の決算短信によれば、「期中に自己株式取得あり」と記載されており、株主還元策の一つとして自社株買いも実施していることが分かります。これは発行済株式数を減らし、1株当たりの価値を高める効果があります。

SWOT分析

強み

  • 盤石な財務基盤と高い自己資本比率、潤沢なキャッシュフロー。
  • 東北地区を中心とした地域密着型の事業ネットワークとブランド力。
  • 警備事業におけるセコムとの提携関係。
  • 安定的な配当実績と低い配当性向による増配余地。

弱み

  • 主力警備事業の収益性悪化(セグメント損失転落)。
  • 警備業界全体の人材不足とそれに伴う人件費上昇リスク。
  • 成長性スコアが「C」評価であるように、目覚ましい成長トレンドには欠ける現状。
  • 市場平均と比較した中長期的なパフォーマンスのアンダーパフォーム。

機会

  • イベント需要や建設投資の回復・増加による警備・電源供給サービスの需要拡大。
  • 施設警備における多様なニーズ(セキュリティ強化、省人化推進)への対応。
  • 電源供給事業のさらなる成長と事業ポートフォリオの多角化。
  • PBR1倍割れという状況における、株主還元策(自社株買い等)強化による株価再評価の可能性。

脅威

  • 景気後退や自然災害によるイベント中止、建設工事の減少。
  • 競合他社との価格競争激化や人件費高騰による収益圧迫。
  • 警備ロボットやAI監視システムなどの技術革新による事業構造の変化。
  • 特定の主要顧客への依存度が高い場合のリスク(情報なしのため不明)。

この銘柄が向いている投資家

  • 「財務健全性を重視し、安定配当を求める長期投資家」: 自己資本比率75.2%、流動比率379%と極めて強固な財務体制を背景に、安定した配当利回り2.28%を享受したい投資家。
  • 「PBR1倍割れの割安株を好むバリュー投資家」: PBR0.89倍と業界平均と比較して大幅に割安であり、将来的な株価の是正や株主還元強化を期待する投資家。

この銘柄を検討する際の注意点

  • 警備事業の収益性改善状況: 主力事業が損失に転落しているため、今後の人件費コントロール、高付加価値化、要員確保策に関する経営陣の具体的な施策とその実行状況を注視する必要があります。
  • 出来高の少なさと流動性リスク: 平均出来高が少なく、大株主の保有割合が高いことから、株式の流動性が低い可能性があります。まとまった売買を行いにくい点や、株価が急変する可能性も考慮に入れるべきです。

今後ウォッチすべき指標

  • 警備事業のセグメント利益率: 特に人件費の動向と連動するため、収益性改善が見られるか。目標値: 営業利益率5%以上への回復。
  • 電源供給事業の売上高成長率: 新たな収益ドライバーとしての貢献度が高まっているため、その成長ペースを継続できるか。目標値: 年率10%以上の売上成長。
  • 自己資本利益率 (ROE): 現在9.23%であり、日本企業の目標とされる10%回復を目指せるか。
  • キャッシュフローの推移: 設備投資の状況とフリーキャッシュフローの水準を継続して確保できるか。

成長性:C

評価理由: 過去5年間の売上高は着実に増加しているものの、直近の年間売上成長率は3.01%、営業利益は5.14%と5%をわずかに上回る程度で、日本企業の成長性基準である10%には届いていません。また、直近の四半期売上成長率が前年比で-1.60%となっている点も考慮し、緩やかな成長(C)と判断します。

収益性:A

評価理由: ROEは9.23%と10%にわずかに届かないものの、営業利益率(Operating Margin)は10.12%と10%の基準をクリアしています。事業活動から安定的に利益を生み出す能力は高く、良好な収益体質を維持していると評価でき、Aと判断します。

財務健全性:S

評価理由: 自己資本比率は75.2%(S基準60%以上)、流動比率は379%(S基準200%以上)とそれぞれ非常に高い水準にあります。さらにPiotroski F-Scoreも7/9点と優良評価であり、いずれの基準においても極めて強固な財務体質であることが確認できるため、Sと判断します。

バリュエーション:S

評価理由: PER9.88倍は業界平均15.0倍の約66%、PBR0.89倍は業界平均1.2倍の約74%と、両指標とも業界平均を大幅に下回っています。特にPBRが1倍を下回っており、提供された目標株価と比較しても割安感が際立っているため、Sと判断します。


企業情報

銘柄コード 4754
企業名 トスネット
URL http://www.tosnet.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 1,620円
EPS(1株利益) 163.93円
年間配当 2.28円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 18.6% 11.4倍 4,369円 22.1%
標準 14.3% 9.9倍 3,160円 14.4%
悲観 8.6% 8.4倍 2,078円 5.3%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 1,620円

目標年率 理論株価 判定
15% 1,580円 △ 3%割高
10% 1,973円 ○ 18%割安
5% 2,489円 ○ 35%割安

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.20)」によって自動生成されました。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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