2025年12月期 第3四半期決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ:
- 1-3Qの業績は想定どおり進捗しており、通期見通し(売上高1兆600億円、営業利益500億円、年間配当200円)に変更なし。資産圧縮・美術品売却等で追加キャッシュを創出し、株主還元を強化する方針を明確化。
- 業績ハイライト:
- 1-3Q売上高7,859億円(前年同期比 △2.7%:悪)、営業利益405億円(前年同期比 +18.9%:良)、親会社株主に帰属する四半期純利益217億円(前年同期比 +104.4%:良)。
- 戦略の方向性:
- 収益性を重視した販売価格(スプレッド重視)、高付加価値製品・ケミトロニクス事業への注力、資産圧縮によるキャッシュ創出と機動的なキャッシュ配分(設備投資優先、追加株主還元含む)。
- 注目材料:
- 保有美術品384点のうち約280点を売却予定(NYオークション出品等)。2025年中に少なくとも100億円程度のキャッシュインを目指すが、金額・タイミングは不確定。美術品売却益は業績見通しに織り込まず、必要時に開示。
- ケミトロニクス(エポキシ樹脂・工業用テープ等)が好調で増収寄与。
- 一言評価:
- 収益性改善と資産圧縮でキャッシュ・株主還元を強化する「収益改善フェーズ」。ただし売上の一部は下押し圧力を受け、アート売却の不確実性が残る。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名: DIC株式会社
- 主要事業分野: 塗料・顔料・インキ・機能材料(パッケージング&グラフィック、カラー&ディスプレイ、ファンクショナルプロダクツ等)
- 説明会情報:
- 開催日時: 2025年11月(具体日付は資料に明記なし)
- 説明会形式: –(資料は発表月のみ記載)
- 説明者:
- 発表者(役職): –、発言概要: 通期見通し維持、資産圧縮・美術品売却方針、配当・キャッシュ配分方針の説明
- 報告期間:
- 対象会計期間: 2025年1月1日〜2025年9月30日(1-3Q)
- セグメント:
- パッケージング&グラフィック: 包装材料、印刷インキ、接着剤等(生活者向け包装が中心)
- カラー&ディスプレイ: 顔料・ディスプレイ材料・化粧品用原料等
- ファンクショナルプロダクツ: エポキシ樹脂、工業用テープ、樹脂コンパウンド等(電子・モビリティ等の機能材)
- その他/全社・消去
業績サマリー
- 主要指標(1-3Q = 2025年1-9月):
- 営業収益(売上高): 7,859億円, 前年同期比 △2.7%(悪)
- 営業利益: 405億円, 前年同期比 +18.9%(良), 営業利益率 5.2%(前年4.2% → 改善:良)
- 経常利益: 328億円, 前年同期比 +19.1%(良)
- 四半期純利益(連結): 223億円(資料内での総額)/親会社株主に帰属する四半期純利益: 217億円, 前年同期比 +104.4%(良)
- 1株当たり利益(EPS): 1-3Qの明示値なし(–)。通期見通し EPS(2025見通し)253.48円(前年:225.11円、通期比較は+)
- 予想との比較:
- 会社予想に対する達成率(通期見通しに対する1-3Q実績)
- 売上高進捗: 7,859 / 10,600 ≒ 74.2%(参考:通期見通し比。進捗高めだが売上は前年割れ:混合評価)
- 営業利益進捗: 405 / 500 = 81.0%(良好。計画通りの進捗)
- 親会社株主純利益進捗: 217 / 240 = 90.4%(良好)
- サプライズの有無: 親会社株主に帰属する四半期純利益の大幅増(+104.4%)は前年の特別損失(星光PMC譲渡関連損)剥落や関係会社売却益計上の反動により発生。会社は通期見通しを据え置き(サプライズ要因は織り込み外)。
- 進捗状況:
- 通期予想に対する進捗率は上記の通り。営業利益は高い進捗で「計画通り」。
- 中期経営計画や年度KPI(ROIC/ROE等)に対する進捗:
- ROIC(2025見通し)4.3%(2026目標レンジ 4.0~5.0%:目標レンジ内、進捗良)
- ROE(2025見通し)5.9%(目標レンジ 7.0~8.0%には未到達)
- 過去同時期との進捗比較: 営業利益率は前年1-3Q(4.2%)から改善(5.2%)。
- セグメント別状況(1-3Q vs 前年1-3Q・増減比を併記):
- パッケージング&グラフィック: 売上高 4,061億円(△3.4%:悪)、営業利益 213億円(△8.3%:悪)、営業利益率 5.2%(前年5.5%→若干悪化)
- 地域別:
- 日本: 売上934億円(△2.0%)、営業利益42億円(△14.9%)
- 米州・欧州: 売上2,604億円(△3.8%)、営業利益128億円(△8.5%)
- アジア他: 売上627億円(△6.4%)、営業利益42億円(△7.5%)
- カラー&ディスプレイ: 売上1,928億円(△3.3%:悪)、営業利益 69億円(+60億円増:大幅増益・良)、営業利益率 3.6%(改善)
- 海外事業は構造改革や価格改定で赤字から黒字転換
- ファンクショナルプロダクツ: 売上2,158億円(△1.6%:小減)、営業利益169億円(+6億円:良)、営業利益率 7.8%(改善)
- ケミトロニクス事業(内包): 売上467億円(+4.4%:良)、営業利益53億円(△6億円:投資コストで減益だが計画通り)
業績の背景分析
- 業績概要・トピックス:
- 生活財に近いボリュームゾーン製品(パッケージ用インキ、塗料用・プラスチック用顔料など)の出荷数量が物価高や景気先行き懸念で減少(売上減要因)。
- 一方、高付加価値製品比率の向上・スプレッド重視の価格政策で収益性は改善。ケミトロニクス(エポキシ樹脂・工業用テープ等)が好調。
- 特別損益の差異(前年の売却損剥落・関係会社売却益計上)で当期の特別損益は改善し純利益が大きく増加。
- 増減要因:
- 増収要因: ケミトロニクス等高付加価値製品の出荷増、価格改定(関税サーチャージ等)。
- 減収要因: 消費減速によるパッケージ関連・顔料の出荷低迷、DICデコール売却による構成上の減収(約30億円)。
- 増益要因: 価格改定と品目構成改善、コスト構造改革。為替影響は一部で悪化(新興国通貨安の換算影響等)。
- その他: 研究・技術投資増加で一部事業は短期的に利益を削る(ケミトロニクスの技術コスト等)。
- 競争環境:
- 市況低迷や価格競争が一部領域で強く、特に汎用品は価格競争/需給で圧迫。高付加価値領域(電子用途等)では採用増加で優位性を発揮。
- リスク要因:
- マクロ需要減(食品・消費財分野)、為替変動(USD/円・新興国通貨)、資材価格、サプライチェーン、オークション(美術品売却)によるキャッシュ・利益の不確実性。
戦略と施策
- 現在の戦略:
- 品目構成の高付加価値化、スプレッド重視の価格戦略、構造改革・コスト削減、投資は更新投資を優先して選別。資産圧縮でキャッシュを創出し、財務健全性と株主還元を両立。
- 進行中の施策:
- 資産圧縮(星光PMC売却、政策保有株式処分、生産合理化に伴う工場土地売却等)で2025年9月までに約340億円を創出。2026年までに合計400億円+α見込み(美術品売却含まず)。
- 美術品384点のうち約280点を売却(2025年〜2026年段階的売却、クリスティーズでの国際オークション等)。
- 設備投資は通常投資中心(通期見通し約1,500億円規模の営業CF見込みの中で戦略投資200億円+α)。
- セグメント別施策:
- パッケージング&グラフィック: 価格改定・関税サーチャージの導入で収益性維持。ジェットインキ等強化。
- カラー&ディスプレイ: 構造改革と価格改定で海外事業を黒字化。
- ファンクショナルプロダクツ(ケミトロニクス): 生成AIサーバー等向け高付加価値製品に注力。エポキシ樹脂プラント新設を決定。
- 新たな取り組み:
- 美術品の国際オークション出品(クリスティーズ通じて主要80点程度出品発表)。
- 新製品・拠点: 環境対応型グラビアインキ「フィナート®BM EX」発売、インドネシアに食品接触可能なコーティング剤ライン新設、吸熱パッド「GELRAMIC」開発。
将来予測と見通し
- 業績予想(通期:2025見通し、資料より):
- 売上高 10,600億円(前年10,711億円、△1.0%)
- 営業利益 500億円(前年445億円、+12.3%)
- 経常利益 400億円(前年379億円、+5.5%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益 240億円(前年213億円、+12.6%)
- 1株当たり純利益(EPS) 253.48円
- 前提条件: 平均為替 USD/円 145.00、EUR/円 158.00、原油(WTI)67ドル/バレル、国産ナフサ 64,000-65,000円/kl
- 経営陣の自信度: 既存見通しを維持(変更なし)と明言。美術品売却益は織り込まず、保守的に扱っている。
- 予想修正:
- 通期見通しの修正はなし(発表時点で前回公表から変更なし)。設備投資・投融資見通しは更新。
- 美術品売却による特別利益は見通し未反映(不確定要素として扱う)。
- 中長期計画とKPI進捗:
- 2026年度目標(考え方):
- ROIC 4.0〜5.0%(2025見通し4.3%:目標レンジ内)
- ROE 7.0〜8.0%(2025見通し5.9%:未到達)
- ネットD/Eレシオ 1.00〜1.10倍(2025見込1.00倍)
- 売上高/利益目標の明確数値(中期計画上の具体的売上目標)は資料上の明示無し。
- 予想の信頼性:
- 経営陣は保守的な扱い(美術品売却益は織り込まない)。過去の予想達成傾向は資料参照(過去数年の推移あり)が、2025は「計画通りの進捗」とのコメント。
- マクロ経済の影響:
- 為替(USD/円の影響)、原料価格(WTI・ナフサ)、消費マインド変化(食品・包装需要)等が業績に影響。
配当と株主還元
- 配当方針:
- 2025年度に追加株主還元として1株当たり100円の増配を実施(内訳:特別配当80円+期末配当増20円)。今後、追加キャッシュインがあれば機動的に還元。
- 配当下限(下限設定)を設け、2026年の配当下限を120円に引き上げる方針。
- 配当実績:
- 2024年度(実績)年間配当: 100円/株
- 2025年度(見通し)年間配当: 200円/株(増配:良)
- 配当性向(見通し): 78.9%(前年44.4%):高水準(留意点)
- 特別配当:
- 2025年に特別配当80円を実施(資料記載)。
- その他株主還元:
- 追加株主還元として約100億円相当を実施予定(2025年の増配含む)。自社株買いの明示は資料内には記載無し。
製品やサービス
- 主要製品:
- パッケージ用インキ、出版用インキ、ジェットインキ、ポリスチレン、多層フィルム
- 顔料(塗料用・プラスチック用・インキ用)、ディスプレイ用顔料、化粧品用原料
- エポキシ樹脂、工業用テープ、UV硬化型樹脂、中空糸膜モジュール、PPSコンパウンド等
- 新製品・設備:
- 次世代グラビアインキ「フィナート®BM EX」、インドネシアでの食品接触可能コーティング剤の生産設備新設、吸熱パッド「GELRAMIC」開発
- 協業・提携:
- 主要な協業情報は資料内に限定的。クリスティーズを通じた美術品オークション出品は外部パートナーとの連携例。
- 成長ドライバー:
- 生成AIサーバー等向けエポキシ樹脂、スマートフォン向け工業用テープなど高付加価値電子材料が主な成長ドライバー。
Q&Aハイライト
- Q&Aセッションの記載なし → 重要なやり取りは資料上に無し(–)。
経営陣のトーン分析
- 自信度: 中立〜やや強気。通期見通しを据え置きつつ、資産圧縮と株主還元を前面に出す姿勢。
- 表現の変化: 前回説明会から見て保守的に見える(美術品売却益を見通しに織り込まない対応)。一方、増配・投資決定(エポキシ新設)で成長戦略も継続。
- 重視している話題: キャッシュ創出(資産圧縮・美術品売却)、収益性改善(スプレッド重視)、ケミトロニクス成長、株主還元。
- 回避している話題: 美術品売却の最終的な金額とタイミングの確定(流動的である旨を強調)。
投資判断のポイント(助言ではなく材料整理)
- ポジティブ要因:
- 営業利益率改善(価格改定と品目構成向上)、ケミトロニクスの需要好調、通期営業利益見通し据え置きで進捗良好、資産圧縮でのキャッシュ創出と明確な株主還元策。
- ネガティブ要因:
- 売上高は一部セグメントで低迷(消費財向けの出荷減)、為替・新興国通貨の換算影響、美術品売却の不確実性(額・タイミング)。
- 不確実性:
- オークション結果の変動、マクロ景気の先行き、原料価格・為替の変動。
- 注目すべきカタリスト:
- 美術品オークションによるキャッシュイン(発表・実績)、エポキシ樹脂プラント新設の稼働・収益寄与、各四半期の営業利益動向、資産圧縮の追加進捗と開示。
重要な注記
- 会計・セグメント表示の変更:
- 2025年度よりSapici社ポリマ事業を「パッケージング&グラフィック 米州・欧州」→「ファンクショナルプロダクツ 海外」へ移管。技術テーマの一部移管もあり、資料は変更後の2024年実績に基づく再表示。
- 美術品売却:
- 売却による特別利益は通期見通しに織り込まず、最終的な影響が生じた場合に速やかに開示すると明記。
- その他リスク:
- 予想は現時点の情報に基づくもので、実際の結果が大きく異なる可能性がある旨の免責記載あり。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4631 |
| 企業名 | DIC |
| URL | https://www.dic-global.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.12)」によって自動生成されました。
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