企業の一言説明

ミライト・ワンは、通信工事を基盤に、電気工事、土木工事、建築工事、環境・社会イノベーション、ICTソリューションなど幅広い社会インフラ構築・運営を手掛ける総合エンジニアリング企業のM&A戦略を推進する企業です。

投資判断のための3つのキーポイント

  • 事業領域の拡大による成長戦略: NTT向け通信工事を主軸としつつも、ゼネコン買収(西武建設)や環境・社会イノベーション、ICTソリューションへの積極的な事業シフトにより、事業ポートフォリオの多角化・強化を進めています。特にデータセンターやグリーンエネルギーといった成長分野への注力が期待されます。
  • 良好な財務健全性と安定的なキャッシュフロー: Piotroski F-Scoreは7/9点と優良な評価を獲得しており、安定した営業キャッシュフローと強固な自己資本基盤を維持しています。これにより、積極的な成長投資を支える財務的な安定性が見られます。
  • 利益進捗の下期偏重とバリュエーションの適正度: 直近の決算では売上高は順調に推移しているものの、営業利益および純利益の通期予想に対する進捗が低く、下期での収益加速が通期目標達成の鍵となります。また、PERやPBRが業界平均を上回っており、株価には一定の割高感も存在するため、今後の業績進捗が注目されます。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 C やや不安
収益性 C やや不安
財務健全性 A 良好
バリュエーション C やや不安

※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 3,941.0円
PER 16.75倍 業界平均14.0倍 (2.75倍高)
PBR 1.35倍 業界平均1.1倍 (0.25倍高)
配当利回り 2.16%
ROE 6.69%

1. 企業概要

ミライト・ワン(MIRAIT ONE Corporation)は、電気通信工事を主力事業とし、NTTグループ向けのインフラ構築で培った技術力を基礎に、近年は事業領域の多角化を進めています。具体的には、電気工事、土木工事、建築工事といった社会インフラ全般の構築・維持管理に加え、環境・社会イノベーション事業(グリーンエネルギー、再生可能エネルギー関連)やICTソリューション事業(データセンター、クラウド、DX支援)に注力しています。2022年には大手ゼネコンである西武建設を買収し、非通信領域の強化を加速。これにより、総合エンジニアリング企業としての地位を確立し、幅広い技術と多岐にわたる事業展開を強みとしています。同社の収益モデルは、インフラ関連の設計・施工から保守・運用、ソリューション提供までを一貫して手掛けることで、安定的な収益確保と高付加価値化を図っています。

2. 業界ポジション

ミライト・ワンは、日本の通信工事業界において、NTTグループを主要顧客とする大手企業の一角を占めています。NTTインフラへの深い知見と長年の実績を背景に、高い市場地位を築いてきました。競合他社に対しては、単なる通信工事に留まらず、ゼネコン事業、環境・社会イノベーション事業、ICTソリューション事業へと事業領域を拡大している点が強みです。これにより、通信以外の社会インフラ整備やDX・GXといった時代のニーズに対応する総合提案力を有しています。
一方で、M&Aによる事業拡大は、異なる事業文化の統合やリスク管理の複雑化といった課題も生じさせます。
市場全体を見渡すと、同社のPER(会社予想)は16.75倍であり業界平均14.0倍と比較してやや高く、PBR(実績)は1.35倍であり業界平均1.1倍と比較してもやや高い水準にあります。これは、同社の成長戦略や将来性への期待が株価に織り込まれている可能性を示唆しますが、割高感も否定できません。

3. 経営戦略

ミライト・ワンは、NTT依存体質からの脱却と、持続的な成長を実現するための事業ポートフォリオの変革を経営戦略の中核に据えています。具体的には、既存の通信インフラ事業の安定収益基盤を維持しつつ、成長領域である「環境・社会イノベーション事業」と「ICTソリューション事業」への投資を強化しています。環境・社会イノベーション事業では、グリーンエネルギーやスマートシティの実現に向けた取り組みを推進し、ICTソリューション事業では、データセンター構築や企業のDX推進支援を通じて、非通信領域での収益拡大を図っています。
特に、2022年の西武建設買収は、建築・土木分野における競争力を高め、都市開発や地域創生といった新たな市場への参入を可能にする重要な一手となっています。この戦略により、同社は社会インフラ全般をカバーする「総合エンジニアリング企業」への進化を目指しています。
直近の2026年3月期第2四半期決算では、受注高が前年同期比で+7.0%と拡大しており、今後の売上・利益への貢献が期待されます。ただし、営業利益・純利益の通期予想に対する進捗率が低めであり、下期での収益化が重要な課題となります。
今後のイベントとしては、2026年2月12日に「MIRAIT ONE Corporation Earnings Date」が控えており、今後の業績進捗や見通しが再度開示される予定です。また、2026年3月30日にはEx-Dividend Date(配当権利落ち日)が設定されています。
決算説明資料に関しては、2025年度第2四半期決算説明会が動画で配信されているものの、提供された資料には具体的な数値や戦略の詳細は記載されていません。そのため、経営陣のメッセージや詳細な戦略方針、Q&Aにおける重要な言及について把握するには、動画コンテンツおよび正式な決算短信など追加資料の確認が必須となります。本レポートでは、提供された情報に基づいて分析を進めています。

4. 財務分析

ミライト・ワンの財務状況について、詳細な分析を行います。

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

Piotroski F-Scoreは、企業の財務健全性を9つの視点から評価する指標です。9点満点で、点が高いほど財務状況が優良とされます。

項目 スコア 判定
総合スコア 7/9 S: 財務優良(収益性・健全性・効率性すべて良好)
収益性 3/3 純利益、営業キャッシュフロー、ROAが全てプラスであり、基本的な収益性は確保されています。
財務健全性 3/3 流動比率が十分に高く、有利子負債も抑制されており、株式の希薄化もありません。
効率性 1/3 営業利益率とROEはベンチマークを下回っていますが、四半期売上成長率がプラスであることから、事業拡大の方向性は見られます。

ミライト・ワンのF-Scoreは総合スコア7/9点であり、システムが算出した結果として「S:優良」と判定されています。収益性においては、純利益、営業キャッシュフロー、資産利益率(ROA)のすべてがプラスであり、安定的に利益を創出できていることが評価されています。財務健全性に関しても、流動比率が高く、負債比率も低く保たれており、株式の希薄化も発生していないため、盤石な財務基盤があると判断できます。一方で、効率性については、営業利益率と株主資本利益率(ROE)が改善余地を示していますが、直近の四半期売上成長率がプラスである点は評価できます。

【収益性】営業利益率、ROE、ROA

  • 営業利益率(過去12か月): 4.96%
    • 同社の過去の営業利益率は、2021年3月期には6.5%でしたが、2024年3月期には3.44%まで低下しました。過去12か月では4.96%と回復基調にありますが、まだ高い水準とは言えません。
  • ROE(実績): (2025年3月期) 6.69% / (過去12か月) 7.94%
    • 株主のお金でどれだけ稼いだかを示すROEは、実績で6.69%、過去12か月で7.94%です。一般的な目安とされる10%には届いておらず、評価基準では「C:やや不安」となります。株主資本を効率的に活用し、収益力を高めることが課題と言えるでしょう。
  • ROA(過去12か月): 3.98%
    • 会社の総資産を使ってどれだけ稼いだかを示すROAは3.98%です。ベンチマークの5%には届いておらず、評価基準では「普通」ですが、改善の余地があります。

【財務健全性】自己資本比率、流動比率

  • 自己資本比率(実績): (2025年3月期) 48.63% / (過去12か月) 48.6%
    • 総資産に占める自己資本の割合で、高いほど安全性が高いとされます。2025年3月期の実績は48.63%ですが、F-Scoreの評価基準(60%以上でS、40-60%でA)では「良好」水準にあります。借入金の圧縮なども進められており、比較的健全な財務体質と言えます。
  • 流動比率(直近四半期): 2.29倍 (229%)
    • 1年以内に現金化できる資産(流動資産)と1年以内に返済が必要な負債(流動負債)の比率です。200%以上が望ましいとされる中で、229%は非常に高く、短期的な支払い能力に全く問題がない「優良」な水準です。

【キャッシュフロー】営業CF、FCFの状況

  • 営業キャッシュフロー(過去12か月): 231.8億円
    • 本業で稼ぐ現金の状況を示します。231.8億円と安定的にプラスを維持しており、事業活動から十分な現金を創出できています。
  • フリーキャッシュフロー(過去12か月): 166.2億円
    • 会社が自由に使える現金の状況を示します。166.2億円のプラスは、投資や借入返済、株主還元に充てる余力が十分に存在することを示唆し、「良好」な水準です。

【利益の質】営業CF/純利益比率

  • 営業CF/純利益比率: 1.14倍
    • この比率が1.0倍以上であれば、会計上の利益(純利益)が実際の現金(営業キャッシュフロー)を伴っていることを示し、利益の質が「健全」であると評価されます。ミライト・ワンの1.14倍は良好な水準であり、利益の質は高いと言えます。

【四半期進捗】通期予想に対する進捗率、直近3四半期の売上高・営業利益の推移

2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信によると、通期予想に対する進捗状況は以下の通りです。

  • 売上高: 2,588億3千6百万円(通期予想6,200億円に対する進捗率 41.8%)
  • 営業利益: 78億5千1百万円(通期予想340億円に対する進捗率 23.1%)
  • 親会社株主に帰属する中間純利益: 46億2千5百万円(通期予想210億円に対する進捗率 22.0%)

売上高は通期予想の50%ペースにはやや劣るものの、比較的順調な進捗と言えます。一方で、営業利益と純利益の通期予想に対する進捗率は20%台前半に留まっており、会社が通期予想を据え置いていることを考慮すると、下期における大幅な利益改善が不可欠となります。これは建設業界の特性上、プロジェクトの進捗度合いにより利益計上が下期に偏る傾向があるためとも考えられますが、今後の決算発表でその進捗が注視されるポイントです。
損益計算書(年度別比較)より、直近3期分の売上高・営業利益の推移は以下の通りです。

決算期 売上高(百万円) 営業利益(百万円)
2023/3 483,987 21,804
2024/3 518,384 17,831
2025/3 578,599 27,985

売上高は毎年増加傾向にあり、事業規模の拡大が見られます。営業利益は2024年3月期に一時的な落ち込みがあったものの、2025年3月期には回復し、収益改善への兆しが見えます。

【バリュエーション】PER/PBR

  • PER(会社予想): 16.75倍
    • 株価が1株当たり利益の何年分かを示すPERは16.75倍です。業界平均14.0倍と比較すると、2.75倍高く、やや割高な水準にあります。市場が今後の成長性を評価している可能性もありますが、現状は適正水準を超えていると判断できます。
  • PBR(実績): 1.35倍
    • 株価が1株当たり純資産の何倍かを示すPBRは1.35倍です。業界平均1.1倍と比較すると、0.25倍高く、こちらもやや割高な水準にあります。1倍未満であれば解散価値を下回る状態とされますが、1.35倍は企業資産に対する評価はあるものの、業界平均よりは高めです。
  • 目標株価(業種平均PER基準): 3,160円
  • 目標株価(業種平均PBR基準): 3,219円
    • これらの目標株価は現在の株価3,941円よりも低い水準を示しており、現在の株価は業界平均と比較した際に、一定の割高感があると考えられます。

【テクニカルシグナル】

直近の株価動向を示すテクニカルシグナルは以下の通りです。

指標 状態 数値 解釈
MACD ゴールデンクロス MACD値: 87.51 / シグナル値: 86.68 短期的な上昇トレンド転換の可能性を示唆
RSI 中立 59.4% 70以上で買われすぎ、30以下で売られすぎとされる中、中立的な水準
5日線乖離率 +2.66% 直近の緩やかなモメンタムの強さを示す
25日線乖離率 +5.53% 短期トレンドからの乖離で、短期的な勢いを表す
75日線乖離率 +16.56% 中期トレンドからの乖離で、中期的な上昇トレンドを示唆
200日線乖離率 +35.65% 長期トレンドからの乖離で、強い長期的な上昇トレンドを示唆

MACDがゴールデンクロスを示しており、短期的な上昇トレンドへの転換の可能性を示唆しています。RSIは買われすぎでも売られすぎでもない中立水準ですが、5日、25日、75日、200日移動平均線すべてを現在の株価が上回っており、特に長期の移動平均線から大きく乖離している +35.65% は、株価が強い上昇トレンドにあることを示唆しています。

【テクニカル】52週高値・安値との位置、移動平均線との関係

  • 52週レンジ内位置: 98.7%(0%=安値 100%=高値)
    • 現在の株価3,941円は、52週高値3,968円に非常に近い水準(98.7%)にあります。年初来高値も3,968円であり、過去1年間でほぼ最高値圏に位置していることを示します。年初来安値1,860円からは大きく上昇しています。
  • 移動平均線との関係: 現在株価は、5日移動平均線(3,839.00円)、25日移動平均線(3,734.60円)、75日移動平均線(3,381.13円)、200日移動平均線(2,901.24円)のすべてを上回っています。これは、短期から長期にわたる強い上昇トレンドを示唆しており、株価の勢いが良好であることを示しています。

【市場比較】日経平均・TOPIXとの相対パフォーマンス

  • 日経平均比:
    • 1ヶ月: 株式+9.62% vs 日経+2.48% → 7.15%ポイント上回る
    • 3ヶ月: 株式+31.54% vs 日経+2.68% → 28.86%ポイント上回る
    • 6ヶ月: 株式+47.16% vs 日経+32.38% → 14.78%ポイント上回る
    • 1年: 株式+78.16% vs 日経+34.77% → 43.39%ポイント上回る
  • TOPIX比:
    • 1ヶ月: 株式+9.62% vs TOPIX+3.22% → 6.40%ポイント上回る

過去1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年すべての期間において、ミライト・ワンの株価は日経平均およびTOPIXといった主要市場指数を大幅に上回るパフォーマンスを示しています。特に長期にわたるアウトパフォーマンスは顕著であり、市場から同社の成長戦略や業績回復がポジティブに評価されていることを示唆しています。

【注意事項】

  • ⚠️ 信用倍率5.12倍、将来の売り圧力に注意
    信用倍率が比較的高い水準にあるため、信用買い残が将来的に売り圧力となる可能性があり、株価の変動要因となる可能性があります。

【定量リスク】ベータ値、ボラティリティ、最大ドローダウン

  • ベータ値(5Y Monthly): 0.25
    • 市場全体の動きに対する株価の感応度を示すベータ値は0.25です。これは、日経平均株価が1%変動した際に、ミライト・ワンの株価が約0.25%変動することを示唆しており、市場全体(日経平均など)の変動に対して株価の連動性が低く、比較的安定した値動きをする傾向があることを意味します。
  • 年間ボラティリティ: 25.28%
    • 株価の変動の激しさを示す指標です。過去のデータでは年間で約25.28%の変動が標準的であったことを示します。仮に100万円投資した場合、年間で±25.28万円程度の変動が想定され、投資家にはそのリスク許容度が求められます。
  • シャープレシオ: -1.49
    • リスクに見合うリターンが得られているかを示すシャープレシオがマイナスであることは、リスクを取ったにもかかわらず、リスクフリーレートを下回るリターンしか得られていないことを示します。良好とされる1.0以上とはかけ離れており、過去のリターン効率は低いと言えます。
  • 最大ドローダウン: -55.62%
    • 過去の期間において、株価が最も高値からどれだけ下落したかを示す指標です。過去には最大で-55.62%の下落があったことを意味します。この程度の大きな下落は今後も起こりうる可能性があり、投資家は十分なリスク管理を意識する必要があります。
  • 年間平均リターン: -37.10%
    • 過去における年間平均リターンが-37.10%とマイナスであることは、過去の投資期間において株価が平均して大きく下落してきたことを示しています。これは、近年の株価急伸前には長期的な低迷期があったことを示唆しており、将来を予測する上での参考となります。

【事業リスク】主要なリスク要因

  • 市場環境の変化と競争激化: 通信インフラ市場は、技術革新や規制動向(例えば5G/6G、光ファイバー網の整備進捗、データセンター需要の変動)に大きく影響されます。また、非通信領域への事業拡大に伴い、ゼネコンなどの競合との競争も激化する可能性があります。
  • 資材価格・人件費の高騰: 建設工事やインフラ整備には、多岐にわたる資材や専門的な技術者が必要です。グローバルなサプライチェーンの混乱やインフレ、人手不足による人件費の高騰は、工事原価を押し上げ、利益率を圧迫するリスクがあります。
  • M&A・事業提携に伴うリスク: 西武建設の買収に代表されるM&A戦略は、成長機会をもたらす一方で、買収後の企業文化の統合、シナジー効果の不発、偶発債務の発生など、M&A特有のリスクを伴います。

信用取引状況

  • 信用買残: 163,700株
  • 信用売残: 32,000株
  • 信用倍率: 5.12倍
    • 信用倍率が5.12倍と市場平均と比較して高水準にあります。信用買い残が多い状況は、将来的に株価下落局面で「投げ売り」が発生する可能性があり、短期的な売り圧力となるリスクを抱えています。

主要株主構成

  • 日本マスタートラスト信託銀行(信託口): 13.47%
  • 日本カストディ銀行(信託口): 6.16%
  • 住友電気工業: 4.02%

上位株主には大手信託銀行の信託口が名を連ねており、機関投資家による保有が多いことが伺えます。これは、比較的安定した株主構成であり、長期的な視点での投資が期待されている可能性を示します。また、事業関連の住友電気工業も主要株主として名を連ねています。

配当利回り、配当性向

  • 配当利回り(会社予想): 2.16%
    • 現在の株価に対する配当利回りは2.16%です。これは、長期金利や他の優良企業と比較して極端に高い水準ではありませんが、安定したインカムゲインを求める投資家にとって考慮に値する水準と言えます。
  • 1株配当(会社予想): 85.00円
  • 配当性向: 39.6%
    • 会社が稼いだ利益のうち、どれだけを配当に回しているかを示す配当性向は39.6%です。一般的な企業で健全とされる30%から50%の範囲内にあり、利益の成長と共に配当も増額される余地があることを示唆しています。同社は過去にも増配の実績があり、株主還元への意欲は高いと評価できます。

自社株買いの状況

  • 提供されたデータには自社株買いに関する具体的な情報はありませんでした。しかし、有利子負債の圧縮や自己資本比率の改善が見られるため、今後の株主還元策として自社株買いが検討される可能性も考えられます。

SWOT分析

強み

  • 通信インフラ構築における長年の実績とNTTグループとの強固な関係性。
  • ゼネコン事業やICTソリューション、環境・社会イノベーションへの事業多角化が進展し、総合エンジニアリング企業としての強みを持つ。
  • Piotroski F-Score 7/9点で示される高い財務健全性と安定した営業キャッシュフロー。

弱み

  • 売上高は増加傾向にあるものの、収益性指標(営業利益率、ROE)が業界平均やベンチマークを下回る。
  • 直近の決算で、通期目標に対する利益進捗率が低く、下期偏重の収益構造。
  • PERやPBRが業界平均を上回り、バリュエーションにやや割高感がある。

機会

  • データセンター構築やDX推進など、ICT社会の高度化に伴うインフラ需要の拡大。
  • 脱炭素社会の実現に向けたグリーンエネルギー関連投資、スマートシティ化推進。
  • 社会インフラの老朽化対策や更新需要が国内で継続的に発生。

脅威

  • 資材価格高騰や人件費上昇による原価圧迫リスク。
  • 建設・エンジニアリング業界における競争激化と技術革新への対応。
  • M&A後の企業文化統合やシナジー創出における不確実性。

この銘柄が向いている投資家

  • 社会インフラの安定成長を志向する中長期投資家: 通信を基盤に社会インフラ全般に事業を拡大しているため、日本のインフラを支える企業としての安定性と、新たな成長領域への挑戦を評価する投資家に向いています。
  • 成長戦略を評価する投資家: NTT依存からの脱却と、DX・GXへの対応、ゼネコン買収による事業ポートフォリオの変革など、積極的な成長戦略を評価し、その成果が今後株価に反映されることを期待する投資家。

この銘柄を検討する際の注意点

  • 下期の利益達成状況: 直近決算の利益進捗が低い点を踏まえ、今後の決算発表において通期目標達成に向けた下期の収益性がどのように推移するかを注意深く確認する必要があります。
  • バリュエーション水準: 業界平均を上回るPER/PBR水準は、今後の成長期待を織り込んでいる可能性がありますが、期待通りの業績が伴わない場合、修正余地が生じる可能性があります。
  • 信用残高の動向: 信用倍率が5.12倍と高水準であるため、需給バランスが悪化し、短期的な株価の変動要因となる可能性に留意が必要です。

今後ウォッチすべき指標

  • 営業利益率の改善: 過去および直近の収益性の低さを踏まえ、事業効率化や高付加価値化により営業利益率が5%を超え、さらには10%に近づくか。
  • 非通信領域の売上比率: 環境・社会イノベーションやICTソリューション、ゼネコン事業における売上高が全体のどの程度の割合を占め、着実に成長しているか。
  • 受注残高の推移と収益化: 足元の受注高は増加しているものの、これが実際に売上・利益としてどの程度スピーディーに貢献していくか、プロジェクトの進捗度合いを要確認。

10. 企業スコア(詳細)

以下に、ミライト・ワンの企業スコアを4つの観点から5段階評価し、その根拠を説明します。

  • 成長性: C
    • Quarterly Revenue Growth(前年比)は3.70%であり、評価基準の5%以上には届いていません。売上高は増加傾向にあるものの、現在の成長率では「やや不安」と評価されます。
  • 収益性: C
    • ROE(実績)は6.69%、営業利益率(過去12か月)は4.96%です。評価基準においては、ROE10%未満、営業利益率5%未満の範囲となり、「やや不安」と評価されます。収益性のさらなる向上が課題です。
  • 財務健全性: A
    • 自己資本比率は48.6%、流動比率は229%と非常に高く、Piotroski F-Scoreは7/9点(S評価)です。自己資本比率が「良好」(40-60%)の範囲内であり、F-Scoreも優れていることから、総合的に「良好」と評価します。
  • バリュエーション: C
    • PER(16.75倍)は業界平均14.0倍の約120%、PBR(1.35倍)は業界平均1.1倍の約123%です。両指標ともに業界平均の110-130%の範囲にあり、「やや不安」と評価されます。現在の株価水準は、業界平均と比較して割高感があるためです。

企業情報

銘柄コード 1417
企業名 ミライト・ワン
URL https://www.mirait-one.com/
市場区分 プライム市場
業種 建設・資材 – 建設業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 3,941円
EPS(1株利益) 235.32円
年間配当 2.16円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 11.2% 18.8倍 7,527円 13.9%
標準 8.6% 16.3倍 5,817円 8.2%
悲観 5.2% 13.9倍 4,207円 1.4%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 3,941円

目標年率 理論株価 判定
15% 2,899円 △ 36%割高
10% 3,621円 △ 9%割高
5% 4,569円 ○ 14%割安

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.20)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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