企業の一言説明

帝国通信工業は、可変抵抗器やセンサーなどの電子部品を製造・販売し、家電、車載、ゲーム、AV機器向けに展開する老舗の電子部品メーカーです。

投資判断のための3つのキーポイント

  • 盤石な財務基盤と安定した株主還元: 自己資本比率83.1%、流動比率7.70倍と極めて高く、低負債体質が際立ちます。Piotroski F-Scoreも7/9点(S評価)であり、経営の安定性が極めて優れています。安定した配当方針を維持しており、3.53%の配当利回り(会社予想)は魅力的です。
  • グローバルな事業展開と技術力: 電子部品業界における老舗としてのブランド力と技術に加え、海外売上比率が56%(2025年3月期予想)と高く、特にアジア地域での利益貢献が顕著です。可変抵抗器からセンサーへの事業志向も示されており、将来的な成長ドライバーとなり得ます。
  • 収益性の課題と成長鈍化の可能性: 直近の決算では増収減益となっており、通期予想も減益を見込んでいます。営業利益率がベンチマークの10%を下回り、ROEも6.59%と低水準に留まるなど、収益性が課題です。電子部品業界の競争環境や市場変動の影響を受けやすく、今後の成長戦略の具体化が求められます。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 C やや鈍化
収益性 C やや不安
財務健全性 S 優良
バリュエーション C やや割高

※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 2,832.0円
PER 22.21倍 業界平均24.2倍
PBR 0.97倍 業界平均1.6倍
配当利回り 3.53%
ROE 7.36%

1. 企業概要

帝国通信工業は1944年設立の電子部品メーカーで、可変抵抗器の老舗として知られています。「ノーブル」ブランドを展開し、その製品は家電、自動車、ゲーム、AV機器、医療・ヘルスケア、オフィス用品など多岐にわたる分野で採用されています。主力は可変抵抗器やスイッチ、センサーで、特に家電や車載向けの前面操作ブロックが収益の柱です。長年の実績に裏打ちされた高い信頼性と技術力が強みであり、製品の小型化・高機能化への対応と、抵抗器からセンサーへと事業領域を拡大する戦略を進めています。

2. 業界ポジション

帝国通信工業は、電子部品業界において可変抵抗器分野で大手の一角を占める老舗企業です。特に高信頼性が求められる日本メーカーからの評価が高く、安定した顧客基盤を有しています。しかし、電子部品業界は技術革新が激しく、グローバルな競争も熾烈です。汎用部品では価格競争に巻き込まれるリスクがあり、車載向けなどの高付加価値分野へのシフトや、センサーといった新たな技術領域の開拓が競争力維持の鍵となります。
同社のPER(会社予想)は22.21倍と業界平均24.2倍よりやや低く、PBR(実績)は0.97倍と業界平均1.6倍を下回っています。このPBRの低さは、企業の純資産価値と比較して株価が低く評価されていることを示唆しており、割安感があるとも言えますが、一方で市場が同社の成長性や収益改善に懐疑的な見方をしている可能性もあります。

3. 経営戦略

帝国通信工業は、可変抵抗器の老舗としての技術的優位性を活かしつつ、市場の変化に対応した経営戦略を展開しています。直近では、決算説明会の書き起こし記事や説明動画を公開するなど、情報発信を強化し、投資家やステークホルダーとのコミュニケーションを深める透明性向上の姿勢を示しています。これは企業の信頼性を高め、理解促進に繋がるポジティブな取り組みです。
中期経営計画の具体的な内容は提供された情報からは読み取れませんが、可変抵抗器からセンサーへと事業の軸足を移していく方針が見られます。また、海外売上比率が56%に達し、特にアジア地域が利益を牽引していることから、海外市場の深耕が引き続き重要な成長戦略と位置付けられていると推測されます。
直近の重要な適時開示としては、2026年3月期第2四半期に投資有価証券売却益105.0百万円を特別利益として計上した一方で、解体撤去費用173.8百万円を特別損失として計上しました。これは一時的な要因であり、今後の業績への継続的な影響は確認が必要です。
今後のイベントとして、2026年3月30日にはEx-Dividend Date(配当落ち日)が予定されています。

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

項目 スコア 判定
総合スコア 7/9 S: 優良(収益性・健全性・効率性すべて良好)
収益性 3/3 良好
財務健全性 3/3 良好
効率性 1/3 改善余地あり

Piotroski F-Scoreは、企業の財務状況を9つの観点から評価する指標です。帝国通信工業の総合スコアは7/9点であり、最高位の「S: 優良」と判定されます。
収益性では、純利益、営業キャッシュフロー、ROA(実績2.73%)の全てがプラスを達成しており、安定した収益基盤を示しています。
財務健全性に関しても、流動比率(直近7.70倍)が1.5倍を大きく上回り、D/Eレシオ(直近0.16%)が1.0倍未満、かつ株式の希薄化もなかったことから、極めて健全な財務体質であることが確認できます。
効率性は1/3点と改善余地を残しています。これは、営業利益率(過去12か月8.15%)とROE(過去12か月6.59%)が目標とする10%に達していない点が影響しています。四半期売上成長率は4.0%とプラスであり、一定の事業成長は見られますが、利益率と資本効率の改善が今後の課題と言えるでしょう。

【収益性】営業利益率、ROE、ROA

帝国通信工業の過去12か月の営業利益率は8.15%であり、電子部品業界のベンチマークである10%には届いていませんが、事業規模を考慮すれば一定の収益性を確保しています。
ROE(Return On Equity:自己資本利益率)は過去12か月で6.59%です。これは株主のお金でどれだけ効率よく稼げたかを示す指標で、一般的な目安とされる10%には届いていません。資本効率の改善が求められます。
ROA(Return On Assets:総資産利益率)は過去12か月で2.73%です。これは会社全体の資産を使ってどれだけ効率よく利益を出したかを示す指標で、こちらも一般的な目安とされる5%を下回っています。これは、現預金比率が高いことや、収益性の改善余地があることと関連している可能性があります。

【財務健全性】自己資本比率、流動比率

自己資本比率は83.1%(連結実績)と極めて高く、借入金が少ない安定した財務体質を誇ります。これは企業の安全性を測る上で非常に重要な指標で、外部環境の変化に強い体質であることを示しています。
流動比率(直近四半期)は7.70倍です。流動比率は短期的な支払能力を示す指標で、一般的に200%(2倍)以上が良好とされますが、同社はそれを大幅に上回っており、極めて高い流動性を保有しています。これは多額の現金同等物を保有していることの裏返しでもあり、財務的な余裕が非常に大きいことを示しています。

【キャッシュフロー】営業CF、FCFの状況

過去12か月の営業キャッシュフローは1,870百万円、フリーキャッシュフローは644.75百万円と、いずれもプラスを維持しています。営業キャッシュフローは本業で稼ぐ力を示し、フリーキャッシュフローは企業が自由に使えるお金を示します。これらがプラスであることは、事業がキャッシュを生み出し、投資や株主還元を行う余力があることを意味します。ただし、投資キャッシュフローが多いとフリーキャッシュフローが圧迫されるため、そのバランスも重要です。

【利益の質】営業CF/純利益比率

過去12か月の営業キャッシュフロー1,870百万円に対する純利益1,756.61百万円の比率は約1.06です。この比率が1.0以上である場合、会計上の利益(純利益)が実際の現金流入(営業キャッシュフロー)によって裏付けられていることを意味し、利益の質は「A: 良好」と評価できます。これは、利益が仮装されていない健全な状態を示唆しています。

【四半期進捗】通期予想に対する進捗率、直近3四半期の売上高・営業利益の推移

2026年3月期第2四半期(中間期)の決算短信によると、通期予想(修正済み)に対する進捗率は以下の通りです。

  • 売上高: 8,494百万円 / 16,800百万円 = 50.56%
  • 営業利益: 656百万円 / 1,300百万円 = 50.46%
  • 親会社株主に帰属する中間純利益: 446百万円 / 1,200百万円 = 37.17%

売上高と営業利益の進捗率は中間期としてはおおむね順調(およそ50%)ですが、純利益の進捗率が37.2%と遅れている点が注目されます。これは中間期に計上された特別損失(解体撤去費用173.8百万円)が影響していると考えられます。
直近の業績推移を見ると、2026年3月期第2四半期の実績は売上高8,494百万円(前年同期比+6.6%)と増収でしたが、営業利益は656百万円(前年同期比-25.1%)、経常利益は749百万円(前年同期比-16.7%)、親会社株主に帰属する中間純利益は446百万円(前年同期比-36.2%)と減益となりました。売上総利益が前年比で減少しており、売上増にもかかわらず収益性が悪化している点が課題として挙げられます。特に、日本地区の営業利益が大幅に減少している一方、アジア地区は堅調な増益を達成しており、地域別の収益状況に差が見られます。

【バリュエーション】PER/PBR

帝国通信工業のPER(株価収益率)は22.21倍(会社予想ベース)であり、業界平均PER24.2倍と比較してやや割安水準にあります。PERは株価が1株当たり利益の何倍かを示す指標で、業界平均より低ければ割安と判断されることがあります。
PBR(株価純資産倍率)は0.97倍(実績ベース)であり、業界平均PBR1.6倍を大きく下回っています。PBRが1倍未満であることは、株価が企業の解散価値とされる純資産を下回っている状態を示し、割安であると判断されることが多いです。しかし、これがバリュートラップ(企業価値が低いため、いつまでも株価が上がらない状態)である可能性もあり、成長性や収益性の改善が株価上昇には不可欠です。
両指標ともに業界平均を下回っており、数値上は割安に見えますが、収益性の課題や成長率の鈍化も考慮して評価する必要があります。

【テクニカルシグナル】

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 MACD:33.52 / シグナル:23.83 短期トレンド方向を示す
RSI 中立 53.9% 70以上=過熱、30以下=売られすぎ
5日線乖離率 +0.91% 直近のモメンタム
25日線乖離率 +3.92% 短期トレンドからの乖離
75日線乖離率 +7.83% 中期トレンドからの乖離
200日線乖離率 +15.65% 長期トレンドからの乖離

MACDは中立状態ですが、MACD値がシグナルラインを上回っているため、緩やかな上昇トレンドを示唆する兆候が見られます。RSIは53.9%と中立圏にあり、買われすぎでも売られすぎでもない状態です。
移動平均線との関係では、現在の株価2,832.0円は5日移動平均線(2,806.40円)、25日移動平均線(2,725.16円)、75日移動平均線(2,626.37円)、200日移動平均線(2,446.93円)の全ての主要移動平均線を上回っています。これは短期から長期にかけて上昇トレンドが継続していることを示します。

【テクニカル】52週高値・安値との位置、移動平均線との関係

現在の株価2,832.0円は、52週高値2,855.0円に非常に近い水準(52週レンジ内位置: 97.7%)にあり、年初来高値に迫っています。一方、52週安値1,856.0円からは大きく上昇しています。この高値圏での推移は、短期的な過熱感がある一方で、強い上昇モメンタムがあることを示唆しています。
全ての移動平均線を上回っていることはポジティブなシグナルですが、特に200日移動平均線からの乖離率が+15.65%と大きいことから、短期的な調整が入る可能性も考慮する必要があるでしょう。

【市場比較】日経平均・TOPIXとの相対パフォーマンス

過去1ヶ月のリターンは+5.44%で、日経平均(+2.48%)とTOPIX(+3.22%)をそれぞれ2.96%ポイント、2.21%ポイント上回っており、短期的なパフォーマンスは好調です。
しかし、過去3ヶ月では日経平均を8.59%ポイント、TOPIXを2.21%ポイント上回っているものの、過去6ヶ月、1年では日経平均、TOPIXともにアンダーパフォームしています。特に過去1年では日経平均を13.33%ポイント下回っており、中長期的な視点では市場全体の上昇に乗り切れていない状況が見て取れます。これは日本市場全体の強い上昇トレンドの中で、同社の業績成長が追いついていないことが要因の一つと考えられます。

【注意事項】

⚠️ 信用倍率0.90倍、信用売り残が信用買い残を上回っている状況です。これは、将来の株価下落を見込む売り方が多く、株価が上昇した場合に買い戻し(踏み上げ)が発生する可能性もある一方で、需給が一時的に悪化した際には下落圧力が強まる可能性も否定できません。

【定量リスク】ベータ値、ボラティリティ、最大ドローダウン

ベータ値は0.22と非常に低い水準にあります。ベータ値は市場全体の動きに対する個別銘柄の変動度合いを示す指標で、1.0より低い場合は市場全体と比べて変動が小さい(ディフェンシブな)銘柄であることを意味します。
年間ボラティリティは32.93%です。これは過去1年間の株価が年間で平均的に約±32.93%変動した実績があります。したがって、仮に100万円投資した場合、年間で±32万9,300円程度の変動が想定されます。
シャープレシオは-0.56とマイナスです。シャープレシオはリスクに見合うリターンが得られているかを示す指標で、1.0以上が良好とされますが、マイナスであることはリスクに対してリターンが十分に得られていないことを示します。
最大ドローダウンは-44.30%です。これは過去に投資した資金が最大で約44.3%減少した経験があることを意味し、将来もこれと同程度の下落リスクが起こりうることを認識しておく必要があります。
年間平均リターンは-17.89%とマイナスであり、過去の実績を見ると株価は軟調に推移していた期間があることを示唆しています。

【事業リスク】

  • 市場環境と競争の激化: 電子部品業界は技術革新が速く、国内外の競合他社との競争が激化しています。価格競争や短納期化の圧力は常に存在し、収益性を圧迫する可能性があります。
  • 海外事業展開におけるリスク: 海外売上比率が高い一方で、為替レートの変動は収益に直接的な影響を与えます。また、各国・地域の経済状況の変化、地政学リスク、貿易政策や規制の変更なども事業展開に影響を及ぼす可能性があります。
  • 原材料価格の変動: 電子部品の製造には様々な原材料が必要であり、これらの価格変動は製造コストに影響を与え、利益率悪化要因となり得ます。また、サプライチェーンの混乱による調達リスクも存在します。

7. 市場センチメント

信用買残が15,400株に対し、信用売残が17,100株であり、信用倍率は0.90倍となっています。信用倍率が1.0倍を下回る状況は、市場で将来の株価下落を見込む売り玉が多いことを意味しますが、一方で売り残が多いため、株価が上昇に転じた場合には、買戻しによって株価が加速する「踏み上げ相場」に発展する可能性も秘めています。
主要株主構成を見ると、日本マスタートラスト信託銀行(信託口)が11.02%で筆頭株主、次いでHSBC(香港)プライベートバンキングが8.50%と、機関投資家が大株主として名を連ねています。ニッポン・アクティブ・バリュー・ファンドのようなアクティビスト系ファンドも上位に入っており、経営に対する株主からのエンゲージメントが存在する可能性があります。

8. 株主還元

帝国通信工業の配当利回り(会社予想)は3.53%と、株式市場全体で見ても比較的高水準です。1株配当(会社予想)は100.00円を予定しており、これは直近の配当性向(会社予想)45.71%^1^に相当します。配当性向は利益のどの程度を配当に充てるかを示すもので、30-50%が一般的とされる中、同社は安定した株主還元の方針を維持しています。過去の配当性向も概ね50%前後で推移しており、業績の変動はあるものの、安定配当を目指している姿勢が伺えます。自社株買いに関する直近のデータは提供されていません。
*1: 決算短信の予想配当性向は78.1%と算出されているが、これは中間純利益をベースにした暫定的な計算の可能性があり、通期予想純利益と年間配当金(100円)で計算すると47.2%となる。ここでは提供された最も直近の計算値「Payout Ratio 4: 45.71%」を優先した。

SWOT分析

強み

  • 盤石な財務基盤: 自己資本比率83.1%、Piotroski F-Score 7/9(S評価)に裏付けられた極めて高い財務健全性。
  • 老舗としての技術力・ブランド力: 可変抵抗器分野での長年の実績と「ノーブル」ブランドによる顧客からの信頼性。
  • 安定した株主還元: 高水準の配当利回りと、安定配当を維持する方針。

弱み

  • 収益性の課題: 営業利益率、ROE、ROAが業界ベンチマークを下回り、資本効率の改善が求められる。
  • 成長鈍化と業績の変動: 直近の決算では増収減益、通期予想も減益見込み。市場全体の成長に追随できていない現状。
  • 特定の市場への依存: 家電・車載向けの操作ブロックが収益の柱であり、これらの市場動向に業績が左右されやすい。

機会

  • 海外市場の成長: アジア地域を中心に海外売上比率が高く、更なるグローバル展開による成長余地。
  • 新規事業領域への展開: 可変抵抗器からセンサー技術への志向により、新たな需要を取り込む可能性。
  • 情報開示の強化: 決算説明動画公開など、情報発信強化による投資家とのエンゲージメント向上。

脅威

  • 競争環境の激化: 電子部品業界における国内外の競合による価格競争や技術競争。
  • マクロ経済の変動: 為替変動、原材料価格の高騰、世界経済の減速が業績に与える影響。
  • 技術革新の波: 部品メーカーとして、急速に進化する自動車関連技術やIoT等の新技術への対応が不可欠。

この銘柄が向いている投資家

  • 安定性を重視する長期投資家: 高い財務健全性と安定した配当利回りに魅力を感じる投資家。
  • PBR1倍割れ銘柄へのバリュー投資家: 割安なバリュエーションに着目し、将来的な株価評価の回復を期待する投資家。
  • 市場変動に強いディフェンシブ銘柄を求める投資家: 低いベータ値が示すように、市場全体のリスクが低い銘柄を好む投資家。

この銘柄を検討する際の注意点

  • 収益性改善の動向: 営業利益率やROEの低迷が続いているため、今後の収益改善策とその進捗を注視する必要があります。
  • 成長戦略の具体性: センサー事業への注力や海外展開の具体的な成果、新たな成長ドライバーの創出計画を継続的に確認すべきです。
  • 減益予想のリスク: 直近の減益予想と純利益進捗率の遅れを考慮し、今後の業績修正や市場環境の変化に注意が必要です。

今後ウォッチすべき指標

  • 営業利益率、ROE: 収益性・資本効率の改善を示すこれらの指標の動向。目標値として営業利益率10%超、ROE10%超を目指せるか。
  • 海外売上高比率、地域別利益: 海外事業、特にアジア市場の成長が続くか、また日本国内の収益性改善が見られるか。
  • 新型センサー製品の投入と寄与: 新規事業領域への展開が売上・利益にどのように貢献するか。

成長性: C (やや鈍化)

売上高は近年増減を繰り返しており、過去12か月の売上成長率は前年比4.0%というデータがあるものの、2026年3月期の通期売上高予想は前年比+0.1%とほぼ横ばいです。営業利益および純利益は前年比で減益予想となっており、全体として成長が鈍化している傾向が見られるため、スコアはCと評価します。

収益性: C (やや不安)

過去12か月のROEは6.59%でベンチマークの10%を下回っており、営業利益率も8.15%とベンチマークの15%はおろか、10%にも届いていません。資本効率および事業による利益創出力に改善の余地が大きいため、スコアはCと評価します。

財務健全性: S (優良)

自己資本比率83.1%と極めて高く、流動比率も7.70倍と短期債務返済能力は非常に優れています。Piotroski F-Scoreも7/9点(S評価)と、財務面では非の打ち所がない盤石な基盤を築いているため、スコアはSと評価します。

バリュエーション: C (やや割高)

PER(会社予想22.21倍)は業界平均24.2倍よりやや低いものの、PBR(実績0.97倍)は業界平均1.6倍を下回っています。しかし、今後の減益予想を考慮すると、現在の株価は収益性や成長性に対しては割安感が限定的であり、PBRが1倍割れであるとはいえ、市場が潜在的なリスクを織り込んでいる可能性もあります。収益性の改善が見られない限り、積極的に割安とは判断しにくい状況であるため、スコアはCと評価します。


企業情報

銘柄コード 6763
企業名 帝国通信工業
URL http://www.noble-j.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 電機・精密 – 電気機器

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 2,832円
EPS(1株利益) 127.50円
年間配当 3.53円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 9.3% 25.9倍 5,148円 12.8%
標準 7.2% 22.5倍 4,054円 7.6%
悲観 4.3% 19.1倍 3,010円 1.4%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 2,832円

目標年率 理論株価 判定
15% 2,026円 △ 40%割高
10% 2,531円 △ 12%割高
5% 3,194円 ○ 11%割安

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.20)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

ジニーは、Smart Stock NotesのAIアシスタントです。膨大なデータとAIの力で、企業や市場の情報をわかりやすくお届けします。投資に役立つ参考情報を提供することで、みなさまが安心して自己判断で投資を考えられるようサポートします。