企業の一言説明

AppBankはスマートフォン向け情報サイト運営を基盤に、M&Aを活用したIP・コマース、地方創生、インバウンドまで事業領域を拡大する変革期の企業です。

投資判断のための3つのキーポイント

  • M&Aを通じたIP&コマース、地方創生、インバウンドといった成長分野への事業ポートフォリオ転換に注力しており、今後の変革が期待されます。2030年には売上CAGR(年平均成長率)40%を目指すという高い目標を掲げています。
  • 継続的な赤字の中、メディア事業単体ではセグメント利益が黒字化しており、事業構造改革の一端として収益性改善に向けた兆しが見え始めています。流動比率も改善傾向にあり、当面の資金繰りは確保されています。
  • 過去9期連続の営業損失、主要な収益性・財務指標の大幅なマイナス、高PBR、および新株予約権による希薄化リスクは継続的な課題であり、投資判断において慎重な検討が求められます。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 D 停滞懸念
収益性 D 課題あり
財務健全性 C やや不安
バリュエーション D 割高感

※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 132.0円
PER 業界平均25.7倍
PBR 4.37倍 業界平均2.5倍
配当利回り 0.00%
ROE -362.12%

1. 企業概要(約200文字)

AppBankは、かつてスマートフォンアプリ情報サイト「AppBank.net」運営を主軸としていました。しかし、その収益モデルをゲーム攻略動画配信から転換し、現在は人気IP(知的財産)とのコラボイベントを通じた物販を行う「IP&コマース事業」に注力しています。さらに、M&A(合併・買収)を活用し「IP×地方創生×インバウンド」領域に事業を拡大しており、コンテンツとコマースの融合による収益源の多角化・強化を進める、事業変革期の企業です。

2. 業界ポジション(約200文字)

同社は、東京証券取引所グロース市場に上場する情報通信・サービスその他セクターに属し、特にインターネットメディアおよびIP関連ビジネスを展開しています。競合は多岐にわたりますが、特定のIPを用いたイベント物販や地方創生連携は独自の強みとなりえる一方で、市場でのシェアは小規模であり、業界全体から見ると知名度や企業規模で劣勢にあります。提供データにある業界平均PER(25.7倍)に対し同社のPERは算出不可(赤字のため)、PBRは4.37倍と業界平均(2.5倍)を大きく上回っており、財務状況を考慮すると市場からは割高感を持って評価されている可能性があります。

3. 経営戦略(約200文字)

AppBankは、M&Aによる事業ポートフォリオ改革を重点戦略としています。2030年(30/12期)に時価総額100億円超、売上CAGR+40%、営業利益率10%以上という積極的な中長期経営目標を掲げ、達成に向けて「IP×地方創生×インバウンド」を軸にTeam AppBank構想での協業を強化しています。直近では動画制作会社のPWANおよびmusica labの完全子会社化(株式交換)による事業拡充と、収益性が低かったYURINAN事業の譲渡を実施し、収益性改善と事業領域の拡充を図っています。また、第三者割当増資や新株予約権の発行を通じて、積極的な資金調達も行っています。

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

項目 スコア 判定
総合スコア 1/9 C: やや懸念
収益性 0/3 純利益、営業キャッシュフロー、ROA全てマイナス
財務健全性 1/3 デット/エクイティ比率が高く流動比率も不足、株式希薄化防止のみ加点
効率性 0/3 営業利益率、ROE、四半期売上成長率全てマイナス

Piotroski F-Scoreは1/9と非常に低いスコアに留まり、「やや懸念」と判断されます。収益性、財務健全性、効率性のいずれの観点でも基準を満たしておらず、特に純利益、営業キャッシュフロー、ROA、営業利益率、ROE、四半期売上成長率の全ての項目でマイナスまたは未達の状態です。財務健全性においては株式希薄化がない点が唯一の加点項目ですが、全体的な財務体質には継続的な改善が不可欠です。

【収益性】営業利益率、ROE、ROA

  • 営業利益率: 過去12か月で-162.82%と、本業の採算が非常に悪く、抜本的な事業構造改革が必要な状況です。売上に対して営業費用が大幅に上回っていることを示します。
  • ROE (Return On Equity): 株主資本をどれだけ効率的に使って利益を上げたかを示す指標です。(過去12か月)-478.41%と非常に低いどころか大幅なマイナスであり、投下された株主資本を効率的に活用できていないだけでなく、資本自体を毀損している状況です。一般的に、持続的な成長のためには10%以上のROEが目安とされます。
  • ROA (Return On Assets): 総資産をどれだけ効率的に使って利益を上げたかを示す指標です。(過去12か月)-83.41%と、ROAも大きくマイナスであり、会社が保有する全ての資産に対する利益貢献が大きく不足していることを表します。一般的に5%以上のROAが優良とされます。

【財務健全性】自己資本比率、流動比率

  • 自己資本比率: 22.1%と、財務健全性の目安とされる40%を下回っており、安定性にやや不安が残る水準です。これは、総資産に対する自己資本の割合が低く、借入金など他人資本への依存度が高い可能性を示唆します。
  • 流動比率: 1.30(直近四半期)と、短期的な支払い能力の健全性を示す目安(一般的に150%以上、安全圏は200%以上)を下回っています。しかし、決算短信では資金調達後の流動比率が292.4%と記載されており、当面の資金繰りは確保されていると判断されています。ただし、F-Scoreの評価根拠では1.30が採用されているため、資金調達による改善が一時的なものか、今後の恒常的な改善が求められます。

【キャッシュフロー】営業CF、FCFの状況

  • 営業キャッシュフロー (Operating Cash Flow, OCF): 過去12か月で-300百万円と、本業である営業活動から資金を創出できておらず、むしろ資金が流出している状態です。これは事業活動による利益がキャッシュとして回収できていないことを意味し、企業の本源的な稼ぐ力に課題があることを示唆します。
  • フリーキャッシュフロー (Free Cash Flow, FCF): 過去12か月で-143.88百万円とマイナスです。営業活動で得られた資金から設備投資などを差し引いた残りの資金がマイナスであるため、事業の成長投資や財務改善、株主還元に自由に使える資金が生み出せていない状況です。

【利益の質】営業CF/純利益比率

  • 営業CF/純利益比率: 純利益が大幅な赤字(-421百万円)である一方、営業キャッシュフローもマイナス(-300百万円)であるため、比率は算出できません。しかし、営業活動で利益に見合う、あるいはそれ以上のキャッシュを生み出せていない、むしろキャッシュが大きく流出している状況です。この比率が1.0以上であれば利益の質が健全とされますが、現状は非常に低い、懸念される水準にあります。評価はD(要注意(赤字かつキャッシュフロー悪化))です。

【四半期進捗】通期予想に対する進捗率、直近3四半期の売上高・営業利益の推移

  • 通期予想: 2025年12月期通期予想は「合理的な算定が困難との理由」で未開示となっており、進捗率は算出できません。이는事業環境の変化が激しいことや、事業構造転換に伴う不確実性が高いことを示唆しています。
  • 直近3四半期の売上高・営業利益の推移: 2025年12月期第3四半期の連結売上高は1,000,000千円、営業利益は30,647千円(黒字)となっています。これは前年同期比で売上が大きく伸びていますが (決算説明資料では前年同期比+50%の875百万円と記載されており、データに乖離が見られますが、いずれにせよ増収傾向)、営業利益に関してはセグメント利益ベースでの黒字であり、特別損益(特に減損損失)を考慮すると最終的な連結の営業利益や純利益は赤字が継続しています。メディア事業単体ではセグメント利益で黒字を達成しており、一部事業での収益改善が見られます。

【バリュエーション】PER/PBR

  • PER (Price Earnings Ratio): 株価が1株当たり利益の何倍かを示す指標です。同社は継続的に純損失を計上しているため、PERは算出不能です。業界平均PERは25.7倍であり、比較はできませんが、利益が出ていない点を鑑みる必要があります。
  • PBR (Price Book-value Ratio): 株価が1株当たり純資産の何倍かを示す指標です。同社のPBRは4.37倍(実績)であり、業界平均の2.5倍と比較すると約1.75倍割高です。一般的にPBR1倍未満は解散価値を下回る割安、1倍以上は純資産以上の価値と評価されている状態を示しますが、同社の場合は純資産価値に比して株価が過大に評価されている可能性を示唆します。これは、将来的な成長期待が織り込まれているか、または純資産が低いことを考慮すべきです。

【テクニカルシグナル】

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 MACD値: -0.77 / シグナルライン: -1.04 短期的な売り買いの勢いが均衡している状態を示唆し、明確なトレンドは出ていません。MACDラインがシグナルラインを上回っているため、わずかな買いトレンドの兆候ともとれます。
RSI 中立 51.8% RSIは50%前後で推移しており、買われすぎでも売られすぎでもない、中立的な状態を示しています。
5日線乖離率 +0.15% 直近の株価が5日移動平均線とほぼ同じ水準で推移しており、短期的なモメンタムは安定しています。
25日線乖離率 +0.36% 短期トレンドの25日移動平均線からの乖離はわずかであり、こちらも短期的な方向感は乏しいことを示します。
75日線乖離率 -13.21% 株価が中期トレンドの75日移動平均線から大きく下回る水準で推移しており、中期的な下落トレンドにあることが明確です。
200日線乖離率 -11.54% 長期トレンドの200日移動平均線からも大きく下回っており、長期的な目線で見ても株価は軟調な推移を示しています。

MACDとRSIは中立を示しており、現在のところ明確な売り買いシグナルは出ていません。しかし、75日移動平均線と200日移動平均線からそれぞれ13.21%、11.54%と大きく下回っていることから、中期・長期的な下落トレンドの中に株価が位置していることが示唆されます。短期移動平均線は株価にほぼ追いついています。

【テクニカル】52週高値・安値との位置、移動平均線との関係

  • 52週高値・安値との位置: 現在株価132.0円は、過去1年の最高値である52週高値522.0円に対して大きく下落しており、過去1年の最安値70.0円からは持ち直しているものの、52週レンジの13.7%の位置(0%=安値、100%=高値)という非常に低位圏で推移しています。これは、過去1年間の価格レンジの下限に近い水準にあることを示しており、潜在的な下値不安を持つ可能性があります。
  • 移動平均線との関係: 現在株価132.0円は、直近の動きを示す5日移動平均線(131.80円)と短期トレンドを示す25日移動平均線(131.52円)をわずかに上回っています。これは短期的なモメンタムの持ち直し、あるいは底堅さを示唆する可能性があります。しかし、中期トレンドの75日移動平均線(152.09円)および長期トレンドの200日移動平均線(149.60円)を大きく下回っており、これらの長期的な抵抗線を突破して上昇トレンドに転じるには、強い買い材料が必要な状況と言えます。

【市場比較】日経平均・TOPIXとの相対パフォーマンス

  • 日経平均比:
    • 1ヶ月リターン: 同社株-1.49% vs 日経平均+2.48% → 3.97%ポイント下回る
    • 3ヶ月リターン: 同社株-34.33% vs 日経平均+2.68% → 37.01%ポイント下回る
    • 6ヶ月リターン: 同社株+23.36% vs 日経平均+32.38% → 9.01%ポイント下回る
    • 1年リターン: 同社株+40.43% vs 日経平均+34.77% → 5.65%ポイント上回る(過去1年という長期で見ると、日経平均を上回るパフォーマンスです。これは、主に年間の安い時期からの回復によるものと推測されます。)
  • TOPIX比:
    • 1ヶ月リターン: 同社株-1.49% vs TOPIX+3.22% → 4.71%ポイント下回る
    • 3ヶ月リターン: 同社株-34.33% vs TOPIX+3.22% (日経平均に準ずる想定) → 約37.55%ポイント下回る
    • 6ヶ月リターン: データなし
    • 1年リターン: データなし

同社の株価パフォーマンスは、過去1年間という長期スパンでは日経平均を上回るリターンを達成していますが、直近1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月といった短期・中期では市場全体(日経平均およびTOPIX)のトレンドに乗り切れず、大きく劣後しています。これは、企業の事業構造改革に対する市場の評価がまだ定まっていないことや、業績の不透明感が影響している可能性があります。短期的な投資においては市場との比較において劣勢に立っているため、慎重な検討が求められます。

【注意事項】

⚠️ 信用買残が4,649,500株と非常に多く、発行済み株式数24,993,500株に対して約18.6%を占めています。信用売残が0株であるため信用倍率は0.00倍と表示されますが、これは将来的な売り圧力が非常に高い状態を示唆します。また、PBRが4.37倍と高い一方で、過去9期連続営業赤字を計上していることから、企業のファンダメンタルズ(基礎的価値)から見て株価が割高である「バリュートラップ」の可能性も考慮すべきです。

【定量リスク】ベータ値、ボラティリティ、最大ドローダウン

  • ベータ値: 1.08と、市場全体(日経平均やTOPIX)とほぼ同じかやや高い変動性を持つことを示しています。市場が1%変動すると、同社株価も約1.08%変動する傾向があるため、市場全体の動きに敏感な銘柄と言えます。
  • 年間ボラティリティ: 106.71%と非常に高い水準です。これは株価の1年間における変動幅が非常に大きいことを示し、短期的な値動きが激しく、ハイリスク・ハイリターンを許容できる投資家向けであることを意味します。仮に100万円投資した場合、年間で±106.71万円程度の変動が想定されるため、大きな利益の可能性と同時に、大きな損失のリスクも伴います。
  • 最大ドローダウン: -86.21%と、過去に高値から最大で86.21%近く株価が下落した経験があることを示しています。この程度の変動が今後も起こりうるリスクを投資家は認識しておく必要があります。
  • シャープレシオ: 0.53と、リスク1単位あたりに得られた超過リターンが小さいことを示しており、一般的に良好とされる1.0を下回っています。これは、取っているリスクに対して十分なリターンが得られていないことを示唆します。

【事業リスク】

  • 事業構造転換の不確実性: メディア事業を主軸から変革し、IP&コマース、地方創生、インバウンドといった新領域への軸足転換を図っています。この過程でM&Aを積極的に活用していますが、買収した事業との統合プロセス(PMI)やシナジー効果の創出には不確実性が伴います。計画通りの収益貢献ができない場合、期待通りの業績改善が見込めず、かえって事業リスクを増大させる可能性があります。
  • のれん減損リスクの継続: M&Aによる事業買収に伴い、多額の「のれん」が貸借対照表に計上されています。買収した事業の業績が計画を下回った場合、こののれんについて減損処理を行う必要が生じ、多額の特別損失として計上される可能性があります。実際に直近の決算短信でも多額の減損損失を計上しており、今後も同様のリスクが存在します。これは純利益を大きく圧迫し、企業の財務体質を悪化させる要因となります。
  • 資金調達に伴う希薄化リスク: 継続的な赤字の中、事業拡大や財務基盤強化のために、第三者割当増資や新株予約権の発行による資金調達を積極的に行っています。これにより、発行済み株式数が増加し、1株当たり純資産(BPS)や1株当たり利益(EPS)が希薄化する可能性があります。既存株主の持ち分比率や1株当たりの価値が相対的に低下するリスクがあり、株価にネガティブな影響を与える可能性があります。

7. 市場センチメント(約150文字)

  • 信用取引状況: 信用買残が4,649,500株と豊富に存在しており、発行済み株式数のおよそ18.6%を占めます。信用売残が0株であるため信用倍率は0.00倍と表示されますが、これは将来的な潜在的な売り圧力が非常に高い状態を示唆します。踏み上げ(ショートスクイーズ)の材料がない限り、株価上昇時に信用買いの決済売りが生じやすい環境にあると言えるでしょう。
  • 主要株主構成: (株)PLANA(7.06%)、マイルストーン・キャピタル・マネジメント(株)(6.99%)、渡辺明男氏(4.66%)、SBI証券(4.26%)、村井智建氏(4.16%)などが上位株主として名を連ねています。発行済み株式数に対する内部者(Insiders)の保有割合は32.98%と高く、経営陣や関連企業が株主として深く関与しており、安定株主の存在は一定の安心感を与えます。

8. 株主還元(約100文字)

同社は、過去9期連続の営業赤字と複数年にわたる最終赤字を計上しているため、配当を一切行っておらず、配当利回り、1株配当、配当性向は全て0.00%です。当面は無配を継続する方針であり、株主還元よりも、事業構造改革やM&Aを通じた成長分野への再投資を優先する経営戦略と見られます。自社株買いに関する明確な情報も提供されていません。

SWOT分析

強み

  • IP(知的財産)を活用したコンテンツとコマースの連携強化、これにより地方創生やインバウンド需要といった成長市場への事業領域拡大を目指している。
  • M&Aを積極活用した事業ポートフォリオの大胆な転換意欲と、2030年までの売上CAGR40%という高い成長目標を掲げる未来志向の経営戦略。

弱み

  • 過去9期連続の営業赤字と、大幅なマイナスを計上するROE、ROA、営業利益率といった極めて脆弱な収益性。
  • 高いPBR(4.37倍)と算出不能なPER、及び自己資本比率の低さ(22.1%)といった不安定な財務体質が継続している点。

機会

  • IP関連市場やインターネット広告市場の継続的な成長、およびコロナ禍からのインバウンド需要の回復が事業機会を拡大する可能性。
  • 「IP×地方創生×インバウンド」という独自の組み合わせによるニッチ市場の開拓で、新たな競合優位性を確立できる可能性。

脅威

  • インターネット広告市場における競争激化や広告単価・コンテンツトレンドの変動、M&A後のシナジー創出不確実性による事業計画未達リスク。
  • M&Aによる多額ののれん計上に伴う減損リスクや、新株予約権・第三者割当増資による潜在的な株式希薄化リスク。

この銘柄が向いている投資家

  • 高いリスク許容度を持つ投資家: 事業構造改革によるV字回復や将来の大きな成長ポテンシャルに期待し、現在の継続的な赤字、低い財務健全性、高いボラティリティといった短期的な課題を許容できる投資家。
  • M&A戦略と成長ポテンシャルに着目する投資家: 積極的にM&Aを行い、新規事業領域を追求する企業の変革期に魅力を感じ、経営陣の示す将来ビジョンに共感できる投資家。同社の掲げる2030年目標(売上CAGR+40%、時価総額100億円超)の達成可能性を見込む方。

この銘柄を検討する際の注意点

  • 財務状況の継続的な監視: 過去からの継続的な赤字と自己資本比率の低さから、資金繰りの状況や営業キャッシュフローの動向、そして財務指標の改善状況を極めて注視する必要があります。流動比率の回復が一時的でなく、恒常的なものとなるかを確認することが重要です。
  • 事業戦略の進捗と実行力評価: M&A後のPMI(M&A後の統合プロセス)の成功、IP&コマース、地方創生、インバウンドといった新規事業が計画通りに収益貢献し、掲げられた高い目標(売上CAGR40%、営業利益率10%)を達成できるか、具体的な進捗と実行力を定期的に確認することが不可欠です。

今後ウォッチすべき指標

  • 営業利益の継続的な黒字化: 連結決算および主要セグメント(特にIP&コマース事業)における営業利益が、特別利益・損失を除いた本業ベースで継続的に黒字を達成できるか。これが経営戦略の成否を測る最重要指標です。
  • ROE・ROAの改善: 持続可能な収益性を担保するため、ROE 10%以上、ROA 5%以上への明確な改善トレンドが早期に示されるか。
  • 新株予約権の行使状況と希薄化の影響: 多額の新株予約権(潜在株式数9,000,000株相当)の行使による資金調達の進捗と、それによる1株当たり利益(EPS)への希薄化影響を詳細に分析する必要があります。
  • M&Aによるシナジーと新規事業の具体的な進捗: 買収したPWANやmusica labなどの事業が計画通りに収益貢献しているか、また「IP×地方創生×インバウンド」戦略による具体的な成功事例や指標の改善が見られるか。

成長性: D (停滞懸念)

企業は2030年までの売上CAGR40%という高い成長目標を掲げていますが、直近のQuarterly Revenue Growth (前年比)が-17.00%とマイナス成長を記録しており、足元の売上高が停滞している状況です。M&Aによる一時的な売上増はあったものの、中核事業における持続的な成長は見えにくいため、現状の数値に基づきDと評価しました。

収益性: D (課題あり)

ROEは-362.12%、営業利益率は-162.82%と、いずれも大幅なマイナスであり、企業が収益を生み出す力が著しく低い状態にあります。過去9期連続で営業赤字が継続しており、本業で利益が創出できていません。抜本的な事業構造改革による収益体質の改善が急務であるため、Dと評価しました。

財務健全性: C (やや不安)

自己資本比率が22.1%と、一般的な目安とされる40%を下回る低水準にあり、財務基盤は脆弱です。流動比率も1.30と短期的な支払い能力に課題が残ります(ただし決算短信では資金調達後の流動比率が改善を示唆)。Piotroski F-Scoreも1/9と低いため、全体的に財務面での不安が拭えない状況であり、Cと評価しました。新たな資金調達は一時的な改善をもたらす可能性がありますが、根本的な課題は未解決です。

バリュエーション: D (割高感)

PERは赤字のため算出できませんが、PBRが4.37倍と業界平均の2.5倍を大幅に上回っています。継続的な赤字と低い自己資本比率、そして脆弱な収益性を考慮すると、この高いPBRは割高感があると言わざるを得ません。現在の基礎的価値と比較して株価が過大に評価されている可能性が高いため、Dと評価しました。
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企業情報

銘柄コード 6177
企業名 AppBank
URL http://www.appbank.co.jp/
市場区分 グロース市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.20)」によって自動生成されました。

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By ジニー

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