企業の一言説明
不二ラテックスは、コンドームをはじめとする医療機器事業と、自動車や各種機械向けの精密緩衝器などを製造する精密機器事業を展開する、ニッチ市場で高い技術力を持つ企業です。
投資判断のための3つのキーポイント
- 安定した精密機器事業の収益性基盤とニッチな技術力: 売上貢献度が高く、収益性が堅調な精密機器事業は、同社の安定収益の柱であり、独自の緩衝器技術は参入障壁が高い。
- 低PBRと高配当利回り: 市場平均と比較して割安なPBR(0.62倍)でありながら、高い配当利回り(4.16%)を提供しており、株主還元への意識が高い。
- 収益性と成長性の課題: 全体売上高が減少傾向にあり、営業利益率やROEも業界平均を下回る水準で、直近の四半期売上成長率もマイナス。精密機器以外の事業(医療機器、SP、食品容器)の収益改善が課題。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | D | 停滞・減少 |
| 収益性 | B | 普通 |
| 財務健全性 | B | 普通 |
| バリュエーション | B | 適正水準 |
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 1,970.0円 | – |
| PER | 8.82倍 | 業界平均8.5倍 |
| PBR | 0.62倍 | 業界平均0.6倍 |
| 配当利回り | 4.16% | – |
| ROE | 7.52% | – |
1. 企業概要
不二ラテックスは1949年設立の歴史ある企業で、主に「医療機器事業」と「精密機器事業」の二本柱で事業を展開しています。医療機器事業では、コンドーム、ゴム風船、医療用製品などを扱い、特にコンドーム市場では大手の一角を占めます。精密機器事業では、自動車やOA機器、住宅設備などに使用される衝撃吸収材、ダンパー、防振材といった緩衝器を開発・製造しており、高い技術的独自性を持っています。主力は精密機器事業で売上高の57%(2025年3月期、利益寄与度も高い)、次いで医療機器事業が35%を占め、特殊なゴム製品や精密機械部品の製造で独自のニッチ市場を築いています。
2. 業界ポジション
不二ラテックスは、33業種区分で「ゴム製品」に分類され、コンドーム分野では国内大手として知名度が高い一方、精密緩衝器の分野では特定の産業で高いシェアを誇るニッチトップの地位を確立しています。自動車・輸送機業界やOA機器業界など、多岐にわたる産業の振動・衝撃対策に貢献しており、培われた技術力と顧客基盤が強みです。競合としては、コンドームではオカモトなどの大手、精密緩衝器では特定の機能性製品で技術を持つ中小企業が挙げられます。
財務指標を業界平均と比較すると、PER(会社予想)は8.82倍で業界平均の8.5倍とほぼ同水準、PBR(実績)は0.62倍で業界平均の0.6倍とこちらもほぼ同水準にあります。PBRが1倍を下回っており、純資産に対して市場価値が低いと評価されている状態ですが、業界平均と比較すると特に割安というわけではありません。
3. 経営戦略
不二ラテックスの経営戦略は、主要な収益源である精密機器事業の安定成長と高付加価値化、および医療機器事業での製品ラインナップ強化とシェア維持に注力しています。特に、変化の激しい市場環境に対応するため、技術開発投資を通じて事業間のシナジーを追求し、新たな市場ニーズの獲得を目指しています。
直近の2026年3月期第3四半期決算短信によると、精密機器事業は前年同期比+11.4%と増収を達成し、セグメント利益も大幅に増加しており、同社の収益を牽引しています。一方で、医療機器事業は減収、SP事業や食品容器事業はセグメント損失を計上しており、これらの事業の立て直しが喫緊の課題となっています。特に、食品容器事業は依然として厳しい状況にあります。
また、決算短信では、通期予想に対する純利益の低さ(35百万円)と高い配当性向(約286%)について、通期純利益が保守的に設定されている旨の説明があります。これは、今後の事業環境変化や特別損失のリスクなどを考慮に入れた、慎重な利益予測と解釈できます。経営陣のメッセージからは、足元の厳しい事業環境の中でも、既存事業の収益力強化と財務体質の改善を通じた株主価値向上への強いコミットメントが伺えます。今後のイベントとしては、2026年3月30日に配当落ち日が予定されています。
【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
Piotroski F-Scoreは、企業の財務健全性を9つの指標で評価するスコアリングシステムです。
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 4/9 | B: 普通(複数の改善点あり) |
| 収益性 | 3/3 | 良好 |
| 財務健全性 | 1/3 | やや懸念 |
| 効率性 | 0/3 | 懸念 |
解説:
本社のF-Scoreは総合で4点/9点となり、「普通」と判定されます。
- 収益性スコア(3/3): 純利益、営業キャッシュフロー、ROAがいずれもプラスであり、基本的な収益力を確保している点は評価できます。これは、事業が適切に利益を生み出していることを示しています。
- 財務健全性スコア(1/3): 流動比率が1.5未満、D/Eレシオ(負債資本倍率)が1.0以上であり、短期的な負債の返済能力や総負債の水準に課題があることを示唆しています。株式の希薄化がない点で1点を獲得していますが、総じて財務の安全マージンが十分とは言えません。
- 効率性スコア(0/3): 営業利益率が10%未満、ROEが10%未満、四半期売上高成長率がマイナスとなっており、経営効率や事業成長の面で大きな課題を抱えていることが明確に示されています。これは、収益性を高め、効率的な資本活用を進めるための戦略的改善が急務であることを意味します。
【収益性】
不二ラテックスの収益性指標は以下の通りです。
| 指標 | 値 | ベンチマーク | 評価 |
|---|---|---|---|
| 営業利益率(過去12か月) | 5.06% | – | やや低め |
| ROE(実績) | 7.52% | 10% | 普通 |
| ROA(過去12か月) | 1.87% | 5% | 低い |
過去12か月の営業利益率は5.06%で業種平均と比較すると見劣りする水準にあり、より効率的なコスト管理や高収益製品へのシフトが必要です。ROEは7.52%と一般的な目安とされる10%を下回っており、株主資本を効率的に活用して利益を生み出す力が課題です。ROAは1.87%とベンチマークの5%を大幅に下回っており、総資産を効率的に活用できていないことを示唆しています。これは、資産構成の見直しや事業効率の改善が求められる状況と言えます。
【財務健全性】
財務健全性に関する主要指標は以下の通りです。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| 自己資本比率(実績) | 36.8% |
| 流動比率(直近四半期) | 1.31倍 |
| 総負債/株主資本比率(直近四半期) | 117.62% |
自己資本比率は36.8%と、一般的に健全とされる40%を下回っており、企業の安定性にはやや注意が必要です。流動比率は1.31倍と、短期的な支払い能力の目安とされる1.5倍から2倍を下回っており、短期的な負債の返済にはやや懸念が残ります。総負債/株主資本比率は117.62%と、自己資本に対して借入が多い状態であり、財務レバレッジが高いため、金利上昇局面などでは負担が増す可能性があります。
【キャッシュフロー】
不二ラテックスのキャッシュフロー状況は以下の通りです。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| 営業キャッシュフロー(過去12か月) | 472百万円 |
| フリーキャッシュフロー(過去12か月) | 17.88百万円 |
営業キャッシュフローは472百万円と堅調にプラスを維持しており、本業で安定してキャッシュを生み出せていることは評価できます。しかし、フリーキャッシュフローは17.88百万円と営業キャッシュフローに比べて大幅に少ないです。これは、事業活動で得たキャッシュが設備投資などに多く回されていることを示唆しており、将来の成長のための投資と捉えることもできますが、自由に使える資金が限られている状態でもあります。
【利益の質】
| 指標 | 値 | 評価 |
|---|---|---|
| 営業CF/純利益比率 | 1.70 | S (優良) |
営業キャッシュフロー/純利益比率は1.70と、非常に高い水準にあります。これは、会計上の利益(純利益)が実際のキャッシュの流入によって裏付けられていることを示しており、利益の質が極めて高いことを意味します。架空の利益計上や過度な減価償却操作などがなく、本業からしっかりとキャッシュを得ている健全な状態であると言えます。
【四半期進捗】
2026年3月期第3四半期決算短信によると、以下の進捗状況です。
| 項目 | 第3四半期実績 | 通期予想(修正後) | 進捗率 | 前年同期比(第3四半期) |
|---|---|---|---|---|
| 売上高 | 6,000.0百万円 | 6,744百万円 | 88.96% | +6.3% |
| 営業利益 | 368百万円 | 368百万円 | 100% | +76.8% |
| 経常利益 | 291百万円 | 291百万円 | 100% | +70.5% |
| 親会社株主に帰属する当期純利益 | 35百万円 | 35百万円 | 100% | -88.1% |
第3四半期までの実績が通期予想と一致している点について、会社側は第3四半期までの実績を通期予想の水準と見なしているか、あるいは第4四半期での大幅な変動は特に見込んでいない可能性を示唆しています。特に純利益の通期予想35百万円に対して、既に第3四半期で同額を計上していることから、会社側が今後の利益計上に対して慎重な見方をしていることがうかがえます。これは、特別損失の計上(特に減損損失152.3百万円)や経済環境の不確実性を織り込んだ保守的な予測であると考えられます。
セグメント別では、精密機器事業が売上、利益ともに大きく伸長している一方で、医療機器事業は減収、SP事業と食品容器事業は損失を計上しており、事業間での業績のばらつきが顕著です。
【バリュエーション】
不二ラテックスのバリュエーション指標は以下の通りです。
| 指標 | 値 | 業界平均 | 判定 |
|---|---|---|---|
| PER(会社予想) | 8.82倍 | 8.5倍 | 適正水準 |
| PBR(実績) | 0.62倍 | 0.6倍 | 割安 |
PERは8.82倍と業界平均の8.5倍とほぼ同水準であり、利益面から見ると特別に割高・割安感はありません。PBRは0.62倍と業界平均の0.6倍とこちらもほぼ同水準ですが、1倍を割り込んでいるため、理論上は会社の純資産よりも株価が低い「割安」な状態にあると言えます。これは、市場が同社の将来の成長性や収益性を十分に評価していない可能性を示唆しています。資産背景からくる割安感はありますが、その割安さが解消されるためには、成長性や収益性の改善、株主還元強化などのインセンティブが必要です。
【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MACD | 中立 | MACD値: 12.05 / シグナル値: 16.18 | 短期トレンド方向を示す |
| RSI | 中立 | 40.8% | 70以上=過熱、30以下=売られすぎ |
| 5日線乖離率 | – | -2.20% | 直近のモメンタム |
| 25日線乖離率 | – | -1.59% | 短期トレンドからの乖離 |
| 75日線乖離率 | – | +0.25% | 中期トレンドからの乖離 |
| 200日線乖離率 | – | +2.57% | 長期トレンドからの乖離 |
MACDはシグナルラインを下回っており、短期的な下降トレンドを示唆する中立状態です。RSIは40.8%と過熱感も売られすぎ感も乏しい中立水準にあります。現在株価は直近の移動平均線(5日線、25日線)を下回っており、短期的な下落圧力が存在します。一方で、中期(75日線)および長期(200日線)移動平均線よりは上回っており、特に75日線に近接していることから、方向感が定まりにくい状況と言えます。
【テクニカル】
現在の株価1,970.0円は、52週高値2,080円から約5.3%低い位置、52週安値1,635円からは約20.5%高い位置(75.3%の位置)にあります。直近では52週高値圏での推移が続いています。移動平均線を見ると、現在の株価は5日移動平均線(2,014.40円)と25日移動平均線(2,001.88円)を下回っているため、短期的な下落トレンドにあります。しかし、75日移動平均線(1,965.07円)と200日移動平均線(1,920.59円)を上回っているため、中期・長期的な視点では上昇トレンドが維持されているか、少なくともサポートラインが機能している状況です。
【市場比較】
不二ラテックスの株価パフォーマンスを市場指数と比較すると、以下の通りです。
| 期間 | 株式リターン | 日経平均リターン | TOPIXリターン | 日経平均に対する差 | TOPIXに対する差 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1ヶ月 | +0.15% | +2.48% | +3.22% | -2.32%ポイント | -3.07%ポイント |
| 3ヶ月 | +0.46% | +2.68% | – | -2.23%ポイント | データなし |
| 6ヶ月 | +3.03% | +32.38% | – | -29.34%ポイント | データなし |
| 1年 | +15.88% | +34.77% | – | -18.89%ポイント | データなし |
直近1ヶ月から1年までの全ての期間において、不二ラテックスの株価リターンは日経平均およびTOPIXといった主要市場指数を下回っています。特に6ヶ月、1年といった中長期で見ると、市場全体が大きく上昇する中で、同社の株価は相対的に低調なパフォーマンスに留まっています。これは、市場全体の上昇トレンドに乗り切れていないことを示しており、投資家の期待値が市場平均よりも低い状態にあると解釈できます。
【定量リスク】
不二ラテックスの定量的なリスク指標は以下の通りです。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| ベータ値(5年_月次) | 0.57 |
| 年間ボラティリティ | 23.39% |
| シャープレシオ | 0.01 |
| 最大ドローダウン | -20.29% |
| 年間平均リターン | 0.62% |
ベータ値0.57は、市場全体(S&P 500)が1%変動する時に、不二ラテックスの株価が平均して0.57%変動することを示しています。これは市場全体と比べて株価の変動が小さく、比較的ディフェンシブな特性を持つ銘柄と言えます。年間ボラティリティは23.39%であり、仮に100万円投資した場合、年間で±23.39万円程度の変動が想定されるため、中程度の価格変動リスクがあります。シャープレシオが0.01と非常に低いのは、リスクに見合うほどのリターンが得られていないことを示唆しています。最大ドローダウンは-20.29%であり、過去には投資額が最大でこの程度下落する場面があったことを意味します。この程度の下落は今後も起こりうるリスクとして考慮すべきです。年間平均リターンは0.62%と低いです。
【事業リスク】
- 原材料価格の変動と為替リスク: 主力製品であるゴム製品の原材料価格の変動や、海外事業展開における為替レートの変動は、コスト増加や収益悪化に直結する可能性があります。特に、原材料コストの上昇は、利益率の低い事業に大きな影響を与えます。
- 市場競争の激化と需要変動: コンドーム市場では競合他社との価格競争や新製品開発競争が激しく、シェア維持が課題です。精密機器事業においても、顧客である自動車やOA機器メーカーの生産動向や新技術導入によって需要が変動するリスクがあります。特に、特定産業への依存度が高い場合、その産業の景気変動が直接的なリスクとなります。
- 特定の事業分野の収益性悪化: 決算短信で示されているように、医療機器事業(一部)、SP事業、食品容器事業が損失あるいは減益となっており、これらの事業の立て直しが進まない場合、企業全体の収益を圧迫し続ける可能性があります。特に食品容器事業の継続的な損失は、改善策が早急に求められる。
信用取引状況
信用買残は30,100株、信用売残は0株となっており、信用倍率は0.00倍です。信用売残がないため、短期的な売り圧力は限定的と見られます。ただし、信用買残がある程度存在するため、株価が下落した場合には、投げ売りの形で下落圧力が瞬間的に高まる可能性もゼロではありません。売買代金が少ないため、信用残高の動向は株価に影響を与えやすい環境にあるかもしれません。
主要株主構成
| 株主名 | 保有割合 | 保有株式数 |
|---|---|---|
| 岡本昌大 | 11.97% | 154,000株 |
| 岡本和大 | 10.65% | 137,000株 |
| 岡本明大 | 9.02% | 116,000株 |
| 岡本和子 | 8.09% | 104,000株 |
| 自社共栄会 | 6.06% | 78,000株 |
上位株主には岡本一族が名を連ねており、これらの個人株主や自社共栄会、オカモトなどのグループ企業でかなりの割合の株式を保有しています。発行済株式数に対する浮動株(Float)の割合が低い(486,870株 / 1,270,000株 = 約38%)ことから、市場での流通量が比較的少なく、株価が変動しやすい特性を持つ可能性があります。内部保有率の高さは、経営の安定性を示す一方で、流動性の低さや市場での出来高の少なさにつながることもあります。
配当利回りと配当性向
不二ラテックスの配当利回り(会社予想)は4.16%と、市場平均と比較して非常に高い水準です。これは、安定したインカムゲインを求める投資家にとって魅力的な指標と言えます。1株配当(会社予想)は82.00円です。
配当性向(会社予想)は約286%と、通常の企業では見られないほど非常に高い数値です。これは、2026年3月期の通期純利益予想が35百万円と保守的に設定されていることによるものです。会社の説明通り、利益予想が下振れした場合でも、株主還元へのコミットメントを維持しようとする企業姿勢が伺えますが、安定した配当の継続には、今後の収益改善が不可欠です。過去5年平均配当利回りは2.60%であり、直近の配当利回りは平均よりも高水準です。
自社株買いの状況
データに自社株買いに関する具体的な記載はありませんが、配当による株主還元を重視していることが伺えます。
SWOT分析
強み
- 精密機器事業における独自の緩衝器技術とニッチ市場での高い競争力、安定した収益基盤。
- コンドーム市場での確固たるブランド力と広範な販売チャネル。
- 低PBRと高配当利回りによる株主還元への強い意識。
弱み
- 全体的な売上高の減少傾向と成長の停滞。
- 医療機器事業(一部)、SP事業、食品容器事業の収益性悪化と損失計上。
- 利益率や資本効率(ROE、ROA)が業界平均やベンチマークを下回る水準。
- 財務健全性指標(流動比率、D/Eレシオ)に改善余地があり、特に効率性指標が低い。
機会
- 自動車やロボティクス分野における振動・衝撃対策ニーズの増加による精密機器事業のさらなる拡大。
- 医療・ヘルスケア分野での製品開発や新市場開拓の可能性。
- 海外市場、特に成長市場での精密機器・医療機器の需要開拓。
脅威
- 原油・ゴムなど原材料価格の高騰や為替変動によるコスト増加リスク。
- 各事業分野における国内外の競合激化と価格圧力の上昇。
- 景気変動による精密機器事業の受注減少や消費マインドの低迷によるコンドーム需要減。
- 過去の減損損失のような特別損失の再発生リスク。
この銘柄が向いている投資家
- 安定配当を重視する長期投資家: 高い配当利回りを魅力と感じ、PBR1倍割れの割安感から将来的な価値回復を期待する投資家。
- ニッチ技術への投資を好む投資家: 精密機器事業が持つ独自の技術力と安定した需要に注目し、その成長を長期的に見守りたい投資家。
- バリュー株投資家: PBRが1倍を下回り、企業の本源的価値に対して株価が低く評価されている銘柄を探している投資家。
この銘柄を検討する際の注意点
- 収益性の改善と成長戦略の実現性: 全体売上高の減少傾向や、一部事業の収益性悪化をいかに改善していくか、経営戦略の実行力に注目が必要です。
- 通期純利益予想の真意: 極端に低い純利益予想と高い配当性向の背景にある、企業側のリスク認識や将来展望を深く理解する必要があります。配当維持の持続可能性を慎重に見極めるべきです。
今後ウォッチすべき指標
- 精密機器事業の受注動向と売上高成長率: 同社の主要な収益源であり、今後の成長を牽引する事業です。
- ROA・ROEの改善: 資本効率の改善は企業価値向上に直結します。
- 特別損益の発生状況: 減損損失のような突発的な損失が再度発生しないか注視が必要です。
- 四半期ごとの売上高・利益の進捗状況: 特に第4四半期での挽回あるいは損失拡大がないかなど、通期予想に対する実績の乖離を確認することが重要です。
10. 企業スコア(詳細)
不二ラテックスの企業スコアは以下の通りです。
成長性: D (停滞・減少)
直近の四半期売上高成長率が-6.80%とマイナスであり、さらに2026年3月期の通期売上高予想も前年比で減少する見込みです。過去の売上高も数年にわたり減少傾向にあることから、現在のところ成長の勢いは見られません。
収益性: B (普通)
ROEは7.52%とベンチマークの10%を下回りますが、営業利益率5.06%は一定の利益を確保しています。一部事業の収益性悪化が全体を押し下げていますが、主力である精密機器事業は高い収益性を維持しており、全体としては「普通」と評価できます。
財務健全性: B (普通)
自己資本比率36.8%は30-40%の範囲にあり、F-Scoreも4点と健全性には複数の改善点があるものの、流動比率は1.31倍と短期的な資金繰りがすぐに逼迫する水準ではありません。しかし、F-Scoreの財務健全性項目が1/3と低い点には注意が必要です。
バリュエーション: B (適正水準)
PER8.82倍は業界平均8.5倍とほぼ同水準、PBR0.62倍も業界平均0.6倍とほぼ同水準です。PBRが1倍割れであることから、資産価値に対する割安感はありますが、業界平均との比較では特に突出した割安感があるわけではないため「適正水準」と評価します。
企業情報
| 銘柄コード | 5199 |
| 企業名 | 不二ラテックス |
| URL | http://www.fujilatex.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 自動車・輸送機 – ゴム製品 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 1,970円 |
| EPS(1株利益) | 27.61円 |
| 年間配当 | 4.16円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 0.0% | 10.1倍 | 280円 | -31.3% |
| 標準 | 0.0% | 8.8倍 | 244円 | -33.1% |
| 悲観 | 1.0% | 7.5倍 | 218円 | -34.4% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 1,970円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 131円 | △ 1399%割高 |
| 10% | 164円 | △ 1100%割高 |
| 5% | 207円 | △ 851%割高 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.20)」によって自動生成されました。
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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。