企業の一言説明

京阪神ビルディングは、オフィスビル、データセンター、場外馬券売り場(ウインズ)などの賃貸事業を展開する関西地盤の不動産会社です。特にデータセンター事業の拡大に注力しており、収益基盤の多様化と成長を目指しています。

投資判断のための3つのキーポイント

  • データセンター事業の成長性: 不動産賃貸という安定した事業基盤を持ちつつ、デジタル化の進展に伴い高まるデータセンター需要を取り込むことで、今後の収益拡大が期待されます。直近の決算でもデータセンタービルの売上高が堅調に推移しています。
  • 安定した収益基盤と高水準の営業利益率: 長年にわたる不動産賃貸事業により安定的な収益を確保しており、直近12か月の営業利益率は約29.81%と非常に高い水準を維持しています。これにより、景気変動に対する耐性がある程度期待できます。
  • 財務健全性とバリュエーションにおける注意点: 財務品質を示すPiotroski F-Scoreは良好(A評価)であるものの、流動比率や負債比率に改善の余地が見られます。また、PERが業界平均を上回る一方、PBRは業界平均を下回っており、バリュエーションの解釈には多角的な視点が必要です。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 C 緩やかな成長
収益性 B まずまず良好
財務健全性 B 一部改善余地
バリュエーション C やや割高感

※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 2,007.0円
PER 23.15倍 業界平均13.6倍
PBR 1.20倍 業界平均1.6倍
配当利回り 1.99%
ROE 5.81%

1. 企業概要

京阪神ビルディング(証券コード: 8818)は、1948年設立の老舗不動産会社で、主にオフィスビル、データセンタービル、商業施設、物流倉庫、場外馬券売り場(WINS)などの賃貸事業を展開しています。収益の大部分を土地建物賃貸が占めており、安定したストック収入を核とするビジネスモデルです。特に大阪市中央区に本社を置き、物件の大半が大阪に集中していますが、近年はデータセンター事業を拡大し、首都圏への開拓も進めています。

2. 業界ポジション

京阪神ビルディングは、不動産業界において主に賃貸事業を専門とするプレイヤーです。関西特に大阪を主要な地盤としつつ、データセンターといった特定セグメントで競争力を高めています。不動産賃貸市場全体では大手デベロッパーほどの規模はないものの、特定の分野での専門性と安定した収益モデルが強みです。
競合に対する強みとしては、長年にわたる賃貸事業の実績と、景気変動に比較的左右されにくいデータセンターという成長分野への注力が挙げられます。一方で、特定の地域(大阪)への依存度や、大型開発案件における資金力では大手競合に劣る可能性があります。
業界平均との財務指標比較では、PER(株価収益率)は23.15倍と業界平均13.6倍を大きく上回っており、市場からの収益性に対する期待が高いか、あるいは割高感があることを示唆します。一方、PBR(株価純資産倍率)は1.20倍と業界平均1.6倍を下回っており、純資産に対する株価は比較的割安と判断できます。

3. 経営戦略

京阪神ビルディングの中期経営計画の具体的な内容は提供されていませんが、決算短信からはデータセンター事業とオフィス事業の拡大が成長戦略の要点であることが伺えます。直近の2026年3月期第3四半期決算では、データセンタービル売上高が前年同期比5.9%増、オフィスビル売上高が同4.2%増と堅調に推移しており、これらの重点分野が収益を牽引していることが確認できます。
安定した賃貸収入を基盤としつつ、デジタル変革の加速に伴い需要が高まるデータセンターへの投資を継続することで、収益成長と事業ポートフォリオの強化を図っていると考えられます。また、「首都圏も開拓」という記述からは、地域リスクの分散と新たな市場機会の獲得を目指す意図が読み取れます。
最近の重要な適時開示としては、「ストラテジックキャピタルが9.29%→10.30%」と京阪神ビルディング株式の追加取得が報告されており、アクティビストからの関心が高い状況にあります。これは、企業価値向上への圧力が加わり、資本政策や経営効率の改善に繋がる可能性があります。
今後のイベントとしては、2026年3月30日に配当落ち日(Ex-Dividend Date)が予定されています。

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

項目 スコア 判定
総合スコア 5/9 A: 良好
収益性 2/3 純利益とROAがプラスで良好
財務健全性 1/3 流動比率とD/Eレシオに改善余地あり
効率性 2/3 営業利益率が高く、四半期売上成長率もプラスで良好

Piotroski F-Scoreは5/9点で「良好(A)」と評価され、全体的に健全な経営が行われていることを示唆しています。
収益性は2/3点と高く、これは直近12か月の純利益とROA(総資産利益率)がともにプラスであることに起因します。企業の基本的な稼ぐ力は確立されていると判断できます。
財務健全性は1/3点とやや低く、流動比率が目安とされる1.5倍を下回っている点や、D/Eレシオ(負債資本比率)が1.0倍を上回っている点が改善点として挙げられます。事業の特性上、有利子負債はかさむ傾向にありますが、短期的な支払能力や負債構造には注意が必要です。株式希薄化がない点はポジティブです。
効率性は2/3点と高く、営業利益率が10%を大きく上回っている点、および四半期売上成長率がプラスである点が寄与しています。これは、本業での収益創出力と売上の成長を示しています。

【収益性】

  • 営業利益率(過去12か月): 29.81%
    • 非常に高い水準であり、不動産賃貸事業の安定性と良好な収益性を反映しています。一般的な企業では10%以上が良好とされる中、傑出した数値です。
  • ROE(実績): (連) 5.81%
    • ROE(自己資本利益率)は、株主資本をどれだけ効率的に利用して利益を上げているかを示す指標です。ベンチマークとされる10%を下回っており、自己資本の利用効率には改善の余地があると言えます。
    • 直近四半期(期間比)では5.06%とさらに低い水準にあります。
  • ROA(過去12か月): 2.03%
    • ROA(総資産利益率)は、総資産をどれだけ効率的に利用して利益を上げているかを示す指標です。ベンチマークとされる5%を大きく下回っており、総資産の効率性も課題となります。
    • 直近四半期(期間比)では2.28%とやや改善していますが、依然として低い水準です。

高い営業利益率にもかかわらずROEとROAが低いのは、固定資産を多く抱える不動産業の特性上、資産規模が大きいことや、有利子負債の活用によるレバレッジが利益に十分に繋がっていない可能性を示唆します。

【財務健全性】

  • 自己資本比率(実績): (連) 43.1%
    • 全体の資金のうち、返済不要な自己資本が占める割合を示します。40%台は安定していると評価できますが、不動産業界ではより高い水準を目指すこともあります。
    • 直近四半期では45.1%と微増しており、緩やかに改善傾向にあります。
  • 流動比率(直近四半期): 1.33倍 (133%)
    • 短期的な支払い能力を示す指標です。一般的に1.5倍(150%)以上が望ましいとされますが、1.33倍はやや低い水準にあり、短期的な資金繰りには注意が必要です。
  • Total Debt/Equity(直近四半期): 100.69%
    • 負債資本倍率(D/Eレシオ)は、自己資本に対する有利子負債の割合を示します。100%(1.0倍)を超えているため、有利子負債が自己資本よりも多い状況です。不動産業の特性上、借入金が多い傾向にはありますが、金利上昇局面では支払利息の増加が利益を圧迫するリスクがあります。

【キャッシュフロー】

  • 営業キャッシュフロー(営業CF)、フリーキャッシュフロー(FCF)の具体的なデータは提供されていません。
    • 営業活動によるキャッシュフローは、企業の現金の創出力を見る上で非常に重要な指標ですが、データ不足のため評価できません。

【利益の質】

  • 営業CF/純利益比率のデータは提供されていません。

【四半期進捗】

2026年3月期第3四半期決算短信によると、通期予想に対する進捗率は以下の通りです。

  • 売上高: 15,244百万円(通期予想20,000百万円に対し 76.2%
  • 営業利益: 4,576百万円(通期予想5,500百万円に対し 83.2%
  • 親会社株主に帰属する四半期純利益: 4,038百万円(通期予想4,200百万円に対し 96.1%

特に純利益の進捗率が96.1%と非常に高いため、通期予想の達成には十分な余地があり、むしろ上振れの可能性も示唆されます。これは、第3四半期の特別利益(投資有価証券売却益701百万円、固定資産売却益454百万円、合計1,156百万円)が大きく寄与しているためです。本業の営業利益も83.2%と順調な進捗を見せています。
直近3四半期のデータは直接提供されていませんが、決算短信の累計値からは売上高が前年同期比+3.9%、営業利益が同+13.9%、純利益が同+5.3%と増収増益基調にあることが確認できます。特に営業利益の伸びが顕著です。

【バリュエーション】

  • PER(会社予想): 23.15倍
    • 株価が1株当たり利益の何倍かを示す指標です。業界平均13.6倍と比較すると高水準であり、現状の利益水準から考えると割高感があります。市場が将来の成長性を評価している可能性もありますが、短期的には調整リスクも考慮すべきです。
  • PBR(実績): 1.20倍
    • 株価が1株当たり純資産の何倍かを示す指標です。業界平均1.6倍と比較すると低水準であり、純資産価値に対しては割安感があります。1倍を大きく上回っているため、解散価値は上回っています。
  • バリュエーション分析による目標株価:
    • 業種平均PER基準: 1,376円(現在の株価2,007円と比較して約31.4%低い)
    • 業種平均PBR基準: 2,678円(現在の株価2,007円と比較して約33.4%高い)
    • PERとPBRで相反する評価となっており、PERは割高、PBRは割安という状況です。これは、京阪神ビルディングが持つ資産価値(PBR)は評価されているものの、純粋な利益成長率(PER)に対する市場の期待値と現在の株価のバランスに乖離があることを示唆しています。特に不動産賃貸業はPBRが重視される傾向もありますが、今後の利益成長の度合いがPERの正当性を左右するでしょう。

【テクニカルシグナル】

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 MACD値: 17.1 / シグナル値: 13.07 短期トレンドに明確な方向性は見られない
RSI 中立 50.9% 買われすぎでも売られすぎでもない中立状態
5日線乖離率 +1.25% 直近のモメンタムはややプラスに傾いている
25日線乖離率 +2.65% 短期トレンドに対して株価がわずかに上方に推移
75日線乖離率 +6.98% 中期トレンドに対して株価が上昇基調にある
200日線乖離率 +19.43% 長期トレンドに対して株価が強く上方に推移

MACDとRSIは中立を示しており、短期的には明確なトレンドシグナルは出ていません。しかし、全ての移動平均線(5日、25日、75日、200日)に対して現在の株価が上回っており、特に長期の200日移動平均線からの乖離率が大きいことから、中長期的な上昇トレンドが継続していることが伺えます。

【テクニカル】

現在の株価2,007.0円は、52週高値2,056円に非常に近い位置(52週レンジ内位置: 94.3%)にあり、上昇基調が続いていると言えます。全ての移動平均線が上向きで、株価がそれらを上回って推移している点は、テクニカル分析上は強気シグナルとして捉えられます。ただし、高値圏にあるため、短期的には利益確定売りによる調整のリスクも考慮する必要があります。
サポートラインとしては、直近の移動平均線である5日移動平均線(1,982.20円)や25日移動平均線(1,955.24円)が機能する可能性があります。レジスタンスラインは52週高値2,056円となります。

【市場比較】

  • 日経平均との相対パフォーマンス:
    • 1ヶ月: 株式+2.35%に対し日経平均+4.41% → 2.06%ポイント下回る
    • 3ヶ月: 株式+13.71%に対し日経平均+5.35% → 8.36%ポイント上回る
    • 6ヶ月: 株式+28.08%に対し日経平均+32.10% → 4.02%ポイント下回る
    • 1年: 株式+31.78%に対し日経平均+37.12% → 5.34%ポイント下回る
  • TOPIXとの相対パフォーマンス:
    • 1ヶ月: 株式+2.35%に対しTOPIX+5.34% → 3.00%ポイント下回る

直近1ヶ月では日経平均およびTOPIXを下回っていますが、3ヶ月で見ると大きくアウトパフォームしています。6ヶ月および1年では市場平均をわずかに下回る結果となっています。これは、個別銘柄の特性やセクター動向が市場全体と異なる動きを示すことを意味します。特に3ヶ月で日経平均を大きく上回っているのは、直近の好調な決算進捗やデータセンター事業への期待が背景にある可能性があります。

【注意事項】

⚠️ 信用倍率1.64倍、特定の将来の売り圧力は低いながらも需給状況には注意が必要です。

【定量リスク】

  • ベータ値: 0.35
    • 市場全体の変動(日経平均やTOPIX)に対する本銘柄の感応度を示します。ベータ値が1より小さいため、市場全体が変動する際の株価の動きは市場平均よりも小さい、つまり低ボラティリティの銘柄であると言えます。
  • 年間ボラティリティ: 29.26%
    • 株価の年間変動幅を示す指標です。過去のデータでは年間で約29.26%の株価変動が見られています。仮に100万円投資した場合、年間で±約29.26万円程度の変動が想定されます。
  • シャープレシオ: -0.26
    • リスク1単位あたりどれだけのリターンが得られたかを示す指標です。マイナス値は、リスクを取ったにもかかわらず、リスクフリーレートを下回るリターンしか得られていないことを意味します。過去のパフォーマンスにおいては、リスクに見合う十分な超過リターンが得られていない状況を示唆します。
  • 最大ドローダウン: -38.93%
    • 過去の特定の期間において、株価が最高値から最も大きく下落した割合を示します。この程度の最大下落は今後も起こりうる可能性があり、投資においては資金管理上の重要なリスクとして認識すべきです。

これらのリスク指標は、京阪神ビルディングの株価が市場全体に比べて変動が穏やかである一方、過去のパフォーマンスではリスクに対するリターンが十分でなかった期間があること、そして約4割程度の大きな下落を経験したことがあることを投資家に示唆しています。

【事業リスク】

  • 不動産市場の変動リスク: オフィスビルや商業施設、物流倉庫の賃貸事業は、景気動向、金利の変動、空室率や賃料水準の変動に直接影響を受けます。特に長期金利の上昇局面では、不動産取得コストの増加やテナント企業の収益悪化、不動産価格の下落といった影響を受ける可能性があります。
  • データセンター事業における競争激化と技術変化: データセンターは成長分野である一方で、国内外のIT大手や不動産会社も参入しており、競争が激化しています。技術革新のスピードも速く、設備投資の継続や最新技術への対応が遅れると競争力を失うリスクがあります。
  • 地域集中リスクと災害リスク: 物件の大半が大阪に集中しているため、大阪地域の経済状況悪化や、大規模な自然災害(地震、台風など)が発生した場合に、事業全体に大きな影響を受ける可能性があります。物件の損壊や稼働停止は、収益に直接的な打撃を与えるだけでなく、修繕費用の増加にも繋がります。

7. 市場センチメント

市場センチメントは、全体的に「ポジティブ」と評価されています。特に、アクティビストであるストラテジックキャピタルが京阪神ビルディングの株式を追加取得し、保有割合が10.30%に増加している点は注目に値します。これは、企業価値向上への期待が高まっていること、および経営陣に対して株主価値最大化へのプレッシャーがかかる可能性を示唆します。
信用取引状況を見ると、信用買残が118,000株、信用売残が71,800株であり、信用倍率は1.64倍と低い水準にあります。一般的に信用倍率が低いほど将来の売り圧力が少なく、株価の上昇要因となることが多いですが、この水準であれば中立的な需給状況と言えます。
主要株主構成では、銀泉(株)が13.19%と筆頭株主であり、日本マスタートラスト信託銀行(信託口)などの機関投資家も上位に名を連ねています。また、複数の事業会社(三井住友銀行、きんでん、鹿島建設など)も上位株主に入っており、安定した株主構成と言えます。自社(自己株口)も0.23%を保有しています。

8. 株主還元

京阪神ビルディングは、安定した株主還元を目指しているようです。

  • 配当金(会社予想): 年間40.00円
    • 2026年3月期の配当予想は中間20.00円、期末20.00円の年間40.00円であり、前回の予想から変更はありません。安定的な配当への意識が見られます。
  • 配当利回り(会社予想): 1.99%
    • 現在の株価2,007円に基づく配当利回りは1.99%であり、市場全体の平均と比較すると中程度と言えます。
  • 配当性向: 41.03% (直近の数字によると44.5%)
    • 当期純利益のうち、どれだけを配当金として株主に還元しているかを示す指標です。40%台は、利益の安定的な配分と、内部留保による事業投資の両方をバランス良く行っている水準として評価できます。過去の推移を見ると、概ね30%~40%台で推移しており、安定的な配当政策を継続していることが分かります。
  • 自社株買いの状況: 直近で大規模な自社株買いの明確な情報はありませんが、自社(自己株口)が0.23%の株式を保有しており、株主還元策の一環として実施される可能性も秘めています。

株主資本の利用効率(ROE)はやや低いものの、利益の約4割を配当に回すことで、株主への利益還元を行っています。

SWOT分析

強み

  • 安定的な不動産賃貸収入基盤と約30%に及ぶ高い営業利益率。
  • デジタル化社会の進展に伴い成長が期待されるデータセンター分野への注力。

弱み

  • ROEが5.81%、ROAが2.03%と、自己資本および総資産の運用効率が低い。
  • 流動比率が1.33倍、負債資本倍率が1.0069倍と、財務健全性の一部に課題があり、金利上昇に脆弱。

機会

  • データセンター需要の継続的な拡大と、首都圏への事業展開による成長余地の獲得。
  • アクティビストによる株式取得を契機とした、経営効率改善や株主還元強化への圧力。

脅威

  • 不動産市況の悪化や金利上昇による賃貸収入の減少、不動産価値の下落リスク。
  • データセンター市場における競合激化と大規模災害発生時の事業への影響。

この銘柄が向いている投資家

  • 安定配当を求める長期投資家: 不動産賃貸という安定した事業基盤と、継続的な配当実績は、インカムゲインを重視する投資家に向いています。
  • 成長分野への投資を志向する投資家: データセンター事業の成長性に期待し、今後の事業拡大による企業価値向上を狙う投資家。
  • 低ボラティリティを好む投資家: ベータ値が0.35と市場全体に比べて株価の変動が穏やかなため、比較的リスクを抑えたい投資家。

この銘柄を検討する際の注意点

  • バリュエーションの二面性: PERは業界平均より割高ですが、PBRは割安です。利益成長への期待と、低いROE/ROAの改善が見られるかが重要です。
  • 財務構造の改善: 流動比率の向上や有利子負債の管理など、財務健全性の改善動向を継続的に確認する必要があります。
  • データセンター事業の進捗: 今後のデータセンターの需要動向、稼働率、新規投資の効率性などが収益成長の鍵となります。

今後ウォッチすべき指標

  • データセンターの稼働率と賃料水準: 成長戦略の核心であり、その進捗が業績に直結します。
  • ROEとROAの改善状況: 資本効率向上のための具体的な施策と、その効果の現れを確認します。
  • 有利子負債残高と金利支払い負担: 金利上昇局面における財務への影響を評価します。
  • 大阪地域の不動産市況と空室率: 主要地盤における物件の競争力と収益性を測る指標です。

成長性: C (緩やかな成長)

過去の売上高は緩やかな増加傾向にあり、直近の四半期売上成長率も2.0%と微増に留まります。データセンター事業の拡大は期待されますが、連結事業全体としては爆発的な成長というよりは安定的な成長が基調であると評価できます。通期予想も増収増益ではありますが、成長基準の15%以上には届いていません。

収益性: B (まずまず良好)

営業利益率は約29.81%と非常に高く、本業での稼ぐ力は優れています。しかし、ROEが5.81%、ROAが2.03%と、株主資本および総資産を効率的に活用して利益を生み出す能力はベンチマークを下回ります。高い営業利益率を背景に、今後は資産効率の改善が期待されるところです。

財務健全性: B (一部改善余地)

自己資本比率は43.1%と一定の安定性がありますが、流動比率が1.33倍と短期的な支払い能力にやや不安が残り、有利子負債も自己資本を上回る水準にあります。Piotroski F-Scoreは5/9点(A:良好)と評価されており、財務品質全体としては問題ないものの、資金繰りや負債の状況には引き続き注意が必要です。

バリュエーション: C (やや割高感)

現在のPER23.15倍は業界平均13.6倍と比較して割高であり、利益水準に対する市場評価は高いと言えます。一方でPBR1.20倍は業界平均1.6倍を下回っており、純資産価値から見ると割安感があります。PERの割高感とROEの低さを考慮すると、株価は適正水準をやや上回っていると判断します。


企業情報

銘柄コード 8818
企業名 京阪神ビルディング
URL http://www.keihanshin.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 不動産 – 不動産業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 2,007円
EPS(1株利益) 86.68円
年間配当 1.99円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 5.1% 25.0倍 2,770円 6.7%
標準 3.9% 21.7倍 2,278円 2.7%
悲観 2.3% 18.5倍 1,796円 -2.1%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 2,007円

目標年率 理論株価 判定
15% 1,138円 △ 76%割高
10% 1,421円 △ 41%割高
5% 1,794円 △ 12%割高

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.20)」によって自動生成されました。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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