企業の一言説明
東洋ドライルーブは、固体皮膜潤滑剤の開発、製造、コーティング加工、販売を手掛ける、自動車や精密機械分野において独自の地位を確立している特殊化学品の企業です。
投資判断のための3つのキーポイント
- 盤石な財務基盤と割安なバリュエーション: 自己資本比率80%超、流動比率4倍超と非常に堅牢な財務体質を持ち、Piotroski F-Scoreも7点/9点と高評価です。加えて、PER10.07倍、PBR0.59倍といずれも業界平均を下回る水準にあり、強い割安感が漂います。
- 優れた収益性と安定した株主還元: 過去12ヶ月の営業利益率は13.91%と高い水準を維持しており、本業での稼ぐ力が評価されます。配当性向も18.08%と比較的低く、今後の事業成長に伴う増配余地も期待できます。
- 特定の産業依存と流動性リスク: 事業の多くを自動車や精密機械向けに依存しているため、主要顧客業界の動向が業績を大きく左右するリスクがあります。また、信用取引状況が低く出来高も少ないため、売買時の価格変動リスクには注意が必要です。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | B | 堅実な成長 |
| 収益性 | B | 良好な傾向 |
| 財務健全性 | S | 極めて優良 |
| バリュエーション | S | 非常に割安 |
※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 1,521.0円 | – |
| PER | 10.07倍 | 業界平均15.9倍 |
| PBR | 0.59倍 | 業界平均0.7倍 |
| 配当利回り | 2.19% | – |
| ROE | 7.03% | – |
1. 企業概要
東洋ドライルーブ株式会社は1962年に設立され、米ドライルーブ社との技術提携を基盤に、固体皮膜潤滑剤のR&D、製造、コーティング加工、販売を一貫して手掛けています。主力は、二硫化モリブデンやフッ素樹脂、グラファイトなどの固体潤滑剤をバインダーに分散させた製品で、自動車、電気・電子機器、光学機器向けに幅広く提供されています。ニッチな分野で長年の実績と技術的ノウハウを蓄積しており、その独自性が参入障壁となっています。
2. 業界ポジション
化学業界、特に特殊化学品分野において、固体皮膜潤滑剤という専門性の高い領域で先駆的な地位を確立しています。特定の顧客層に深く入り込むことで、強固な取引関係を築いています。市場シェアに関する具体的なデータはありませんが、その技術的独自性と長年の経験が競合に対する優位性となっています。財務指標を見ると、PERは10.07倍と業界平均15.9倍を大きく下回り、PBRも0.59倍と業界平均0.7倍を下回っており、業界内では割安に評価されている可能性があります。
3. 経営戦略
中期経営計画に関する具体的な記述は提供されていませんが、決算短信からは堅実な事業運営が伺えます。2026年6月期の通期予想では増収増益を見込んでおり、特に海外事業比率が31%(2025年6月期)と開示されていることから、国内市場だけでなく海外市場の開拓にも注力していると考えられます。研究開発費の増加(販管費・先行投資費用に含まれる)が見られることから、新技術・新製品の開発による競争力強化を図っていると推察されます。直近の重要なイベントとして、2026年1月1日付で普通株式1株を3株とする株式分割を実施しました。これにより、投資単位の引き下げによる投資家層の拡大や株式の流動性向上が期待されます。また、2026年6月29日には期末配当の権利落ち日が設定されています。2024年8月26日には2024年6月期決算説明会がアナリスト向けにWeb配信され、その書き起こし記事がログミーFinanceで公開されています。これにより、経営陣は外部とのコミュニケーションを積極的に行い、企業価値向上への意識が高いことを示唆しています。
【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 7/9 | S: 財務優良(収益性・健全性・効率性すべて良好) |
| 収益性 | 2/3 | 良好な収益性を維持 |
| 財務健全性 | 3/3 | 極めて堅固な財務体質 |
| 効率性 | 2/3 | 良好な経営効率 |
【F-Score解説】
東洋ドライルーブのPiotroski F-Scoreは7/9点という非常に高い水準であり、財務品質が「優良」と評価されます。これは、同社が収益性、財務健全性、経営効率のいずれにおいても安定した経営を行っていることを示唆しています。
- 収益性スコア(2/3点):
- 過去12ヶ月間の純利益は702,972千円と黒字を達成しており(1点)、総資産利益率(ROA)も3.79%とプラスであるため(1点)、本業での収益創出能力が高いことを示しています。営業キャッシュフローに関する直接的なデータは提供されていませんが、その他の収益性指標は良好です。
- 財務健全性スコア(3/3点):
- 最新の流動比率は4.25倍と、短期的な流動性が極めて高い水準にあります(1点)。負債資本比率(Total Debt/Equity)も7.50%(0.075)と非常に低く、有利子負債への依存度が低い強固な資本構成です(1点)。また、Basic EPSとDiluted EPSが同値であることから、株式の希薄化も生じておらず、株主価値が保たれています(1点)。
- 効率性スコア(2/3点):
- 過去12ヶ月の営業利益率は13.91%と、高い水準を維持しており、効率的な事業運営がなされています(1点)。一方で、株主資本利益率(ROE)は6.58%と、一般的な好調の目安とされる10%には届いていません(0点)。ただし、直近四半期の売上高成長率は前年比5.40%とプラス成長を達成しており、事業の拡大傾向が見られます(1点)。
【収益性】営業利益率、ROE、ROA
- 営業利益率: 過去12ヶ月で13.91%、2025年6月期予想では15.02%と、高い水準を維持しています。これは同社の製品単価が高く、付加価値の高いビジネスモデルであることを示唆しています。効率的なコスト管理と価格競争力も背景にあるでしょう。同社のニッチな専門性が高い利益率に貢献していると考えられます。
- ROE(株主資本利益率): 過去12ヶ月で6.58%(2025年6月期実績も7.03%)であり、ベンチマークである10%には届いていません。自己資本比率が非常に高いため(後述)、レバレッジ効果が相対的に低く、ROEが伸びにくい構造にあると解釈できます。株主資本を効率的に活用し、より高いリターンを生み出すための施策が今後の課題となり得ます。
- ROA(総資産利益率): 過去12ヶ月で3.79%であり、ベンチマークの5%には若干届きません。これはROE同様に、総資産に対する利益貢献が十分ではないことを示しています。高すぎる自己資本比率がROAを押し下げる要因にもなり得ますが、堅実な資産運用を表すとも言えます。
【財務健全性】自己資本比率、流動比率
- 自己資本比率: 2025年6月期実績で80.9%という極めて高い水準を誇ります。これは、借入金が少なく、返済不要な自己資本で事業活動を行っている割合が非常に大きいことを意味し、財務基盤が非常に安定していることを示します。外部環境の変化や経済危機に対しても強い耐性を持つ「無借金経営」に近い理想的な状態と言えます。
- 流動比率: 直近四半期で4.25倍と非常に高く、短期的な支払い能力に全く問題がないことを示しています。一般的に200%(2倍)以上が良好とされる中で、これだけの水準を維持していることは、急な資金需要にも対応できる潤沢な手元資金や売掛金の回収が順調であることを裏付けています。
【キャッシュフロー】営業CF、FCFの状況
提供されたデータには、営業キャッシュフロー(営業CF)およびフリーキャッシュフロー(FCF)の具体的な数値が項目として明示されていません。しかし、純利益が継続してプラスであることや高い自己資本比率、潤沢な現預金(直近四半期で4.3B円)から推測すると、安定した営業キャッシュフローを生み出している可能性が高いと判断できます。資金が豊富にある状況で設備投資を積極的に行えるのであれば、FCFも健全であると期待されますが、確認のためにはより詳細なキャッシュフロー計算書の分析が必要です。
【利益の質】営業CF/純利益比率
営業キャッシュフローの具体的な数値が提供されていないため、営業CF/純利益比率を直接計算することはできません。この比率は一般的に1.0以上であれば利益の質が健全であると判断されますが、今回は評価できません。
【四半期進捗】通期予想に対する進捗率、直近3四半期の売上高・営業利益の推移
2026年6月期第1四半期の決算短信によると、通期予想に対する進捗率は以下の通りです。
- 売上高進捗率: 25.5% (1,323百万円/5,200百万円)
- 営業利益進捗率: 29.6% (184百万円/622百万円)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益進捗率: 18.8% (113百万円/600百万円)
売上高と営業利益の進捗率は概ね四半期のペース(25%)を上回っていますが、純利益の進捗率がやや遅れています。これは、特別損益の影響や税負担の増減などが要因である可能性があります。ただし、通期予想は据え置かれているため、企業としては今後の巻き返しに自信を持っていると見られます。
直近の四半期売上高成長率(前年比)は5.40%とプラス成長であり、四半期ベースでも売上は堅実に伸びています。一方で、Quarterly Earnings Growth(前年比)は-26.60%と減少しており、直近四半期での収益性には注意が必要です。
【バリュエーション】PER/PBR
- PER(株価収益率): 10.07倍(会社予想)
- 「株価が利益の何年分か」を示します。東洋ドライルーブのPERは10.07倍で、業界平均の15.9倍を大きく下回っています。これは、利益に対して株価が割安に放置されている可能性を示唆しています。この水準を引き上げるためには、市場からの成長期待を高めるか、収益の安定性をより明確に示す必要があるでしょう。
- PBR(株価純資産倍率): 0.59倍(実績)
- 「株価が純資産の何倍か」を示します。東洋ドライルーブのPBRは0.59倍であり、これは会社が持つ純資産(解散価値)を下回る水準で取引されていることを意味します。業界平均の0.7倍と比較しても割安であり、企業が持つ資産価値が株価に十分に反映されていない、「低PBR銘柄」の典型と言えます。PBRが1倍を下回る要因としては、成長期待の低さや、資産効率の悪さなどが考えられますが、本銘柄の場合、極めて高い自己資本比率に対してROEがベンチマークを下回ることが、PBR低迷の一因となっている可能性があります。しかし、逆に考えれば、今後の経営改善や株主還元強化によってPBR1倍超えへの期待も高まります。
- 目標株価:
- 業種平均PER基準: 2,815円 (EPS 177.04円 × 業界平均PER 15.9倍)
- 業種平均PBR基準: 1,818円 (BPS 2,597.71円 × 業界平均PBR 0.7倍)
現在の株価1,521円と比較すると、いずれの基準でも目標株価は上回っており、特にPER基準では大幅な上昇余地が示唆されています。これは、現状の株価に大きな割安感があることを裏付けています。
【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MACD | 中立 | MACD: 24.34 / シグナル: 28.53 | 短期トレンド方向を示す |
| RSI | 中立 | 62.0% | 買われすぎでも売られすぎでもない |
| 5日線乖離率 | – | +0.04% | 株価がほぼ5日移動平均線上に位置 |
| 25日線乖離率 | – | +1.67% | 短期トレンドからわずかに上振れ |
| 75日線乖離率 | – | +7.58% | 中期トレンドから上昇傾向 |
| 200日線乖離率 | – | +12.46% | 長期トレンドから上昇傾向 |
短期的にはMACDがシグナルラインを下回っていますが、乖離が小さく「中立」と判断されます。RSIも62.0%と過熱感はありません。しかし、株価は5日移動平均線、25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線の全てを上回って推移しており、いずれの移動平均線も上向き傾向にあることから、長期的な上昇トレンドの中に短期的な調整局面がある状態と判断できます。
【テクニカル】52週高値・安値との位置、移動平均線との関係
現在の株価1,521円は、52週高値1,615円、52週安値978円のレンジ内で、安値から20.5%の位置にあります。これは、年初来高値に近づきつつあるものの、まだ高値圏には達していないことを示唆しています。長期的な移動平均線(特に200日移動平均線1,352.51円)を大きく上回っていることは、中長期的な上昇トレンドが継続していることを示唆しており、テクニカル的にはポジティブなサインです。
【市場比較】日経平均・TOPIXとの相対パフォーマンス
- 1ヶ月リターン: 株式+7.19% vs 日経+4.41%、TOPIX+5.34% -> 日経平均、TOPIXともに上回っており、直近のモメンタムは良好です。
- 3ヶ月リターン: 株式+11.16% vs 日経+5.35%、TOPIX+5.34% -> 同様に市場平均を上回るパフォーマンスを見せており、短期的な堅調さが確認できます。
- 6ヶ月リターン: 株式+14.08% vs 日経+32.10% -> 日経平均を大きく下回っています。
- 1年リターン: 株式-49.72% vs 日経+37.12% -> 日経平均を大幅に下回っています。過去1年間のパフォーマンスから見ると、同社株は一時的に大きく下落しており、市場全体の強い上昇トレンドには乗れていなかったことがわかります。
直近の1ヶ月、3ヶ月では市場をアウトパフォームしているものの、6ヶ月、1年といった中長期で見ると市場をアンダーパフォームしています。これは、過去に何らかの要因で株価が大きく調整した可能性を示唆しており、足元では底打ちから回復基調にあると解釈できます。
【注意事項】
⚠️ 高ボラティリティかつ低出来高に注意が必要です。信用売買データから見ても流動性が非常に低く、売買時には価格変動リスクを伴う可能性があります。特にまとまった数量を取引する際には、希望価格での約定が難しい可能性があります。
【定量リスク】ベータ値、ボラティリティ、最大ドローダウン
- ベータ値(5Y Monthly): 0.35
- 市場全体の動きに対する株価の感応度を示します。0.35という低いベータ値は、市場全体(日経平均やTOPIX)が1%変動した際に、東洋ドライルーブの株価が0.35%しか変動しないことを意味します。これは、市場全体のリスクに対して比較的安定した値動きをする傾向があることを示しており、ディフェンシブな特性を持つ銘柄と言えます。
- 年間ボラティリティ: 145.84%
- 過去1年間の株価の変動の激しさを示します。145.84%という極めて高い年間ボラティリティは、株価が非常に大きく変動しやすいことを示唆しています。低いベータ値とは対照的に、個別銘柄としては極めて不安定な値動きをする特性を持っていることを意味します。これは出来高の少なさと関連している可能性が高いです。
- 最大ドローダウン: -34.98%
- 過去の特定の期間において、株価が最高値から最低値までどれだけ下落したかを示します。「仮に100万円投資した場合、過去には最大で34.98万円程度の損失が発生する局面があった」と想定できます。この程度の大きな下落は今後も起こりうるため、投資にあたっては十分に注意し、リスク許容度に応じて投資額を検討する必要があります。
- 年間平均リターン: 91.64%、シャープレシオ: 0.62
- 年間平均リターンは91.64%と非常に高いですが、シャープレシオが0.62と1.0を下回っていることから、その高いリターンはボラティリティ(リスク)に見合ったものではない可能性を示唆しています。リスクに対して得られるリターン効率は、現状では平均以下と評価できます。
【事業リスク】
- 特定産業への依存リスク: 売上の大半を自動車、電気・電子機器、光学機器向けに依存しています。特に自動車業界は電動化や自動運転技術の進展により構造転換期を迎えており、これらの業界の生産動向や技術トレンドが同社の業績に直接的な影響を与える可能性があります。特定の顧客層への依存度が高いことも、顧客の業績悪化や取引条件変更がリスクとなり得ます。
- 原材料価格の変動リスク: 固体皮膜潤滑剤の製造には、モリブデン、フッ素樹脂、グラファイトなど様々な原材料が必要です。これらの原材料は国際商品市況や為替レートの影響を受けやすく、価格が変動した場合、原価上昇圧力となり、利益率を圧迫する可能性があります。同社は今後も価格転嫁能力を維持できるかが重要です。
- 技術革新・競争激化リスク: 固体皮膜潤滑剤はニッチな分野とはいえ、新たな潤滑技術の開発や既存競合他社による高機能品の投入、価格競争の激化などによって、同社の優位性が損なわれるリスクがあります。継続的な研究開発投資と新製品投入により、技術的優位性を維持していく必要があります。
7. 市場センチメント
- 信用取引状況: 信用買残が11,300株、信用売残が0株のため、信用倍率は0.00倍となっています。信用売残がゼロであるため、計算上はこのような数値となります。一般的に信用倍率が高い銘柄は将来的な売り圧力になり得るため注意が必要ですが、同社の場合は信用残が全体的に少なく、市場の注目度が相対的に低い、あるいは個人投資家の短期的な投機対象とはなりにくい銘柄である可能性を示唆しています。出来高も少ないため、流動性には課題があります。
- 主要株主構成: 上位株主には飯野光彦氏(代表者)をはじめとする飯野一族が多数名を連ねており、創業家による安定的な経営基盤が伺えます。保有割合は合計で6割を超え、大株主による支配色が強い構成です。これは、短期的な業績変動に左右されにくい経営が可能である一方、少数株主の意見が経営に反映されにくい傾向があるかもしれません。機関投資家の保有割合は0.22%と非常に低く、これも流動性の低さと関連しています。
8. 株主還元
- 配当利回り: 会社予想で2.19%です。現在の低金利環境下では、預金金利を大きく上回る魅力的な水準と言えます。
- 1株配当(会社予想): 33.37円(株式分割考慮後)。2026年6月期の予想配当は前年と比較して増配を見込んでおり、株主還元への意欲が伺えます。
- 配当性向: 18.08%(2025年6月期実績)。利益の18%程度を配当に回しており、同業他社と比較しても安定した水準です。利益に占める配当の割合が低いため、将来的な業績拡大に伴う増配余地が十分にあります。また、内部留保を厚くすることで、今後の成長投資や不測の事態への備えをしているとも解釈できます。
- 自社株買いの状況: 提供データには自社株買いに関する具体的な記載はありませんが、「自社(自己株口)」として30,900株(2.28%)の保有が確認できます。これは、過去に実施された自社株買いによるものと考えられ、株主還元策の一つとして活用されていることが伺えます。
SWOT分析
強み
- 固体皮膜潤滑剤における長年の実績と高い技術的専門性、ニッチトップクラスの地位を確立。
- 自己資本比率80%超、流動比率4倍超という極めて強固な財務体質と安定した経営基盤。
弱み
- 自動車、精密機械等、特定の産業への売上依存度が高く、業界の景気変動に影響を受けやすい。
- ROEがベンチマーク10%を下回っており、資本効率の改善余地がある。
機会
- EV化や精密機器の小型化・高性能化に伴う、高機能潤滑剤の需要増大。
- 海外比率31%(2025.6)と、M&Aや提携による海外市場での事業拡大余地。
脅威
- 原材料価格の変動リスクや為替変動が業績に与える影響。
- 競合他社による新技術開発や価格競争激化の可能性。
この銘柄が向いている投資家
- 財務の健全性を重視する長期投資家: 自己資本比率や流動比率が極めて高く、安定した経営基盤を持つ企業に魅力を感じる投資家に向いています。Piotroski F-Scoreも高得点で、安心して長期保有したいと考える方に適しています。
- 割安株投資家: PER、PBRともに業界平均を下回っており、現在の株価が企業価値に対して割安だと考える投資家にとって魅力的な水準です。今後の経営改善や市場評価の見直しによる株価上昇を期待できます。
この銘柄を検討する際の注意点
- 流動性リスク: 信用取引の出来高が少なく、信用売残がゼロであるなど、流動性が低い銘柄です。希望価格での売買が難しい、または価格変動が大きくなる可能性があるため、特に大口の取引をする際には注意が必要です。
- 事業ポートフォリオのリスク: 特定産業への依存度が高いため、主要顧客の業界動向や景気変動が業績に与える影響を継続的にウォッチする必要があります。事業の多角化や高付加価値製品へのシフトが今後の成長ドライバーとなるかを注目しましょう。
今後ウォッチすべき指標
- 四半期ごとの売上高・利益進捗率: 特に純利益の進捗率が通期予想に対して遅れているため、第2四半期以降の進捗状況と通期予想の修正有無に注目し、挽回できるかを確認します。目標として、売上・営業利益・純利益ともに通期予想に対し、各四半期で25%以上の均等な進捗率を達成できているか。
- ROEの改善: 高い自己資本比率を維持しつつ、株主資本を効率的に活用し、ROEがベンチマークである10%に近づくような経営努力(例:効率的な投資、自社株買いなど)が見られるかに注目します。
- 海外事業比率の拡大: 今後の成長戦略として海外展開が重要となるため、海外事業の具体的な進捗や海外売上高比率の推移に注目します。
10. 企業スコア(詳細)
- 成長性: B(堅実な成長)
- 過去12ヶ月の売上高成長率は前年比10.5%と堅実ですが、四半期純利益の進捗率が18.8%と通期予想に対してやや遅れが見られるため、SやA評価には至りません。ただし、Quarterly Revenue Growth(前年比)は5.40%とプラスを維持しています。
- 収益性: B(良好な傾向)
- 営業利益率が過去12ヶ月で13.91%、2025年6月期予想で15.02%と非常に高い水準であり、本業の稼ぐ力は優れています。しかし、ROEが6.58%とベンチマークの10%には届かないため、A評価には至りません。自己資本比率の高さがレバレッジ効果を抑制している一因と考えられます。
- 財務健全性: S(極めて優良)
- 自己資本比率80.9%、流動比率4.25倍、D/Eレシオ7.50%と、いずれの指標も極めて健全な水準です。Piotroski F-Scoreも7点/9点と高評価であり、財務基盤は盤石です。資金調達リスクも極めて低く、外部環境の変化に強い耐性を持っています。
- バリュエーション: S(非常に割安)
- PER10.07倍、PBR0.59倍といずれも業界平均(PER15.9倍、PBR0.7倍)を大幅に下回っています。特にPBRが1倍を割り込んでいることは、資産価値に対して株価が著しく割安に評価されていることを示しており、非常に強い割安感があります。
企業情報
| 銘柄コード | 4976 |
| 企業名 | 東洋ドライルーブ |
| URL | http://www.drilube.co.jp |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 1,521円 |
| EPS(1株利益) | 151.05円 |
| 年間配当 | 2.19円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 5.6% | 11.6倍 | 2,296円 | 8.7% |
| 標準 | 4.3% | 10.1倍 | 1,878円 | 4.4% |
| 悲観 | 2.6% | 8.6倍 | 1,469円 | -0.5% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 1,521円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 940円 | △ 62%割高 |
| 10% | 1,174円 | △ 30%割高 |
| 5% | 1,481円 | △ 3%割高 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.20)」によって自動生成されました。
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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。