企業の一言説明

オプロ(228A)は、取引情報や帳票データをデジタル化するクラウドサービス「帳票DX」やサブスクリプション管理サービス「ソアスク」などを展開する、グロース市場上場の先進的なSaaS(Software as a Service)企業です。

投資判断のための3つのキーポイント

  • 高成長と収益性の両立: 売上高・利益ともに2桁成長を継続しており、高いROEを維持しつつ、営業利益率も改善傾向にあります。将来性への投資を続けながらも、着実に収益を積み上げています。
  • 堅実な財務基盤と高い利益の質: Piotroski F-Scoreで7/9点(優良)を獲得するなど財務は健全であり、営業キャッシュフローが純利益を大きく上回る「利益の質」の高さも特徴です。これは、事業から安定的に現金を創出する能力があることを示唆します。
  • 市場平均と比較したバリュエーションの割安感と短期的な株価調整: 直近の株価は52週高値から大きく下落し、移動平均線を軒並み下回る状況にありますが、予想PERは業界平均と比べて顕著に割安な水準にあります。売られすぎを示すRSIのサインもあり、調整局面での買い妙味を探る投資家にとって注目される可能性があります。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 S 高成長維持
収益性 A 良好な水準
財務健全性 A 安定した基盤
バリュエーション S 非常に割安

※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 1,651.0円
PER 12.66倍 業界平均66.2倍
PBR 2.90倍 業界平均3.5倍
配当利回り 0.00%
ROE 20.05%

1. 企業概要

オプロは、取引情報や帳票データをデジタル化するクラウドサービスを軸に事業を展開するSaaS企業です。「帳票DX」で企業のDX推進を支援し、公共・金融機関向け電子申請サービス「Kamiles」、サブスクリプション管理「Soask」「Monosuku」などを提供。月額課金型モデルが中心で、高い技術的独自性により、安定した収益基盤と参入障壁を築いています。

2. 業界ポジション

オプロは、SaaS市場において、帳票DXやサブスク管理といったニッチかつ成長著しい分野で存在感を示しています。特にエンタープライズ領域での実績とSalesforceとの強固な連携が強みです。情報・通信業のSaaSプロバイダーとして、高PERの業界にあって、予想PER12.66倍、実績PBR2.90倍は業界平均(PER66.2倍、PBR3.5倍)と比較して割安な水準にあります。

3. 経営戦略

中期経営計画としてARR(年間経常収益)の年平均成長率30%超を目指しており、これを達成するため、エンタープライズ市場開拓、収益基盤多様化、そしてAIを活用したサービス展開「AIネイティブ化」を推進しています。2025年11月期は修正後予想を上回る着地となり、2026年11月期も売上・利益ともに26%超の成長を見込んでいます。ISMAP登録完了やAI Agent for Salesforceへの帳票機能組込採用など、戦略を着実に実行しています。

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

項目 スコア 判定
総合スコア 7/9 S: 優良(収益性・健全性・効率性すべて良好)
収益性 3/3 良好(純利益、営業CF、ROAすべてプラス)
財務健全性 2/3 良好(流動比率と株式希薄化に問題なし)
効率性 2/3 良好(ROEと四半期売上成長率が基準を満たす)

解説:

オプロのPiotroski F-Scoreは7/9点と優良な評価を獲得しています。収益性においては、純利益、営業キャッシュフロー、ROAが全てプラスであり満点です。財務健全性では、流動比率が1.66と良好で、株式希薄化もないため堅実な経営がうかがえます。効率性では、ROEが20.05%と高く、四半期売上成長率も23.9%と好調ですが、営業利益率が基準の10%を下回っていた点が改善の余地とされます。(ただし、FY25決算短信では13.0%に改善しています。)

【収益性】

  • 営業利益率(FY25決算): 13.0% (FY25は好転し、効率の良い経営を実現しています。過去12カ月データ7.99%に比して大きく改善。)
  • ROE(実績): 20.05% (優良。株主資本を効率的に活用し、高い利益を生み出しています。一般的な目安である10%を大幅に上回ります。)
  • ROA(実績): 8.16% (優良。総資産に対する利益率も高く、資産を有効に活用していることを示します。一般的な目安である5%を上回ります。)

【財務健全性】

  • 自己資本比率(実績): 47.6% (良好。企業の安定性を示す指標で、負債が少なく財務基盤が比較的安定していることを示します。SaaS企業としては十分な水準です。)
  • 流動比率(直近四半期): 1.66 (166%) (良好。短期的な支払い能力を示す指標で、150%以上が望ましいとされる中で良好な水準を維持しています。)

【キャッシュフロー】

  • 営業キャッシュフロー(過去12か月): 440.4百万円 (堅調。本業で安定して現金を稼ぎ出していることを示します。)
  • フリーキャッシュフロー(FY25決算): 約△1,190百万円。
    • FY25決算のフリーキャッシュフローがマイナスとなっている主な要因は、投資活動によるキャッシュフローにおける「有価証券取得1,200百万円」と「定期預金預入300百万円」といった、金融資産への積極的な投資が挙げられます。本業から生み出される営業キャッシュフローは十分なプラスを維持しており、事業活動自体は健全です。このフリーキャッシュフローのマイナスは、事業成長のための資本的支出というよりは、一時的な資金運用による性質が強いため、事業の持続可能性を懸念するものではないと考えられます。
  • 提供データ「Levered Free Cash Flow (過去12か月): 260.85M」。これは、期間の差異や計算方法の違いによるものと推測されます。最新の決算短信では、有価証券取得のインパクトが大きく、表面上のフリーキャッシュフローはマイナスですが、営業キャッシュフローは安定しています。

【利益の質】

  • 営業CF/純利益比率: 1.83 (S: 優良。営業活動によるキャッシュフローが純利益を大きく上回っており、会計上の利益が現金として伴っている、非常に質の高い利益であることを示します。)

【四半期進捗】

  • 通期予想に対する四半期ごとの進捗率および直近3四半期の売上高・営業利益の推移の個別データは提供されていません。

【バリュエーション】

  • PER(会社予想): 12.66倍 (株価が利益の何年分かを示す指標。情報・通信業の業界平均PER66.2倍と比較して非常に割安な水準にあります。)
  • PBR(実績): 2.90倍 (株価が純資産の何倍かを示す指標。業界平均PBR3.5倍と比較しても割安な水準です。)

割安/適正/割高の判定:

オプロのPERとPBRは、SaaS企業が属する情報・通信業の業界平均と比較して顕著に割安な水準にあります。特にPERは業界平均の約19%と非常に低く、企業の高い成長性や収益性を考慮すると、足元の株価は割安と評価できます。これは、市場がまだオプロの将来性や実力を十分に織り込んでいない可能性を示唆します。

【テクニカルシグナル】

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 MACD値: -164.04 / シグナル値: -123.07 現在は明確なトレンド転換を示していません。MACD値がシグナル値を下回っており、下落圧力が継続している可能性を示します。
RSI 売られすぎ 12.3% 30%以下は「売られすぎ」の状態を示唆し、短期的な反発の可能性が考えられます。
5日線乖離率 -2.45% 直近の株価が短期的な平均からやや下回っている状態です。
25日線乖離率 -21.69% 株価が短期トレンドから大きく下方乖離しており、短期的な下落圧力が強いことを示します。
75日線乖離率 -26.43% 株価が中期トレンドから大きく下方乖離しており、中期的な下落トレンドが継続している可能性を示します。
200日線乖離率 -10.15% 株価が長期トレンドから下方乖離しており、中長期的なトレンドも下向きに転換している可能性を示唆します。

解説: RSIが12.3%と「売られすぎ」の水準にあり、短期的なリバウンドの可能性を示唆しています。しかし、株価は5日移動平均線、25日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線の全てを下回っており、短期的から中長期的にわたる下降トレンドにあることが確認できます。

【テクニカル】

  • 52週高値・安値との位置: 52週高値2,897円、安値960円に対し、現在株価1,651円は52週レンジの35.7%の位置にあり、年間レンジの下位に位置しています。これは、過去1年間の価格変動の中で比較的安値圏にあることを示します。
  • 移動平均線との関係: 現在株価は、5日線、25日線、75日線、200日線の全ての移動平均線を下回っています。特に25日線、75日線との乖離率が大きいことから、直近で強い下落トレンドにあることがうかがえます。

【市場比較】

  • 日経平均・TOPIXとの相対パフォーマンス:
    • 1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月リターンにおいて、オプロの株価は日経平均やTOPIXのパフォーマンスを大きく下回っています。これは、直近の株価調整が市場全体の上昇トレンドと逆行して進行していることを示します。
    • 一方で、1年リターンでは日経平均とほぼ同等(+38.86% vs +37.12%)のパフォーマンスを示しており、中長期的な視点では市場に追随する強さも持っていたことが分かります。しかし、直近の下落により、この優位性は失われつつあります。

6. リスク評価

⚠️ 信用買残が116,200株あるため、将来的な売り圧力に注意が必要です。

【定量リスク】

  • 年間ボラティリティ: 47.89%
    • これは比較的高いボラティリティを示します。仮に100万円投資した場合、年間で±47.89万円程度の変動が想定され、投資家のリスク許容度によっては注意が必要です。
  • シャープレシオ: 0.18 (リスクに見合うリターンが得られているかを示す指標で、1.0以上が良好とされる中で、この数値はリスクに対するリターン効率が低いことを示します。)
  • 最大ドローダウン: -60.76% (過去のデータで最も大きな下落率。この程度の大きな下落が今後も発生する可能性があることを示唆します。)
  • 年間平均リターン: 9.07% (過去の年間平均リターンは9.07%ですが、高いボラティリティを考慮すると、リスク対比でのリターン効率は低いと言えます。)

【事業リスク】

  • 国内市場依存とDX投資動向: 事業が国内市場のDX投資動向に大きく依存しており、経済状況や企業のDX戦略の変化が業績に影響を与える可能性があります。
  • 優秀人材確保・定着: SaaS企業にとって、優秀な開発人材や営業人材の確保・定着は競争優位性の源泉です。人材獲得競争の激化は、コスト増や成長の鈍化に繋がるリスクがあります。
  • Salesforce依存: 主要顧客との連携やプロダクト戦略においてSalesforceとの関係性が深く、Salesforceのプラットフォーム戦略の変更や競争環境の変化が事業に影響を及ぼす可能性があります。

7. 市場センチメント(簡潔に)

信用買残が116,200株に対し、信用売残は0株となっており、信用倍率はデータ上0.00倍と表示されますが、これは売残がないため計算上の問題です。実質的には約5%の発行済み株式数に相当する買い残が存在し、将来的な潜在的な売り圧力となる可能性があります。主要株主は代表取締役の里見氏が45.26%を保有し、自社従業員持株会と合わせて安定株主が多い構造ですが、浮動株が少ないため、出来高が限られ株価が変動しやすい傾向があります。市場からの注目は、業績拡大と新サービス展開への期待からポジティブなニュースが目立っています。

8. 株主還元(簡潔に)

オプロの配当利回りは0.00%であり、2026年11月期予想も無配となっています。配当性向も0.00%であり、現在の段階では株主還元よりも事業成長への再投資を優先する方針であると考えられます。自社株買いの状況に関するデータは提供されていません。グロース市場上場企業として、今後の事業拡大と企業価値向上を主要な株主還元策としていると解釈できます。

SWOT分析(各2項目以内で簡潔に)

強み

  • 高い成長性と収益性(ROE 20%超、営業利益率改善)
  • 堅実な財務基盤と質の高い利益(F-Score 7点、営業CF/純利益比率 1.83)

弱み

  • 無配当であり、株主還元策が再投資に集中している点
  • 主力事業におけるSalesforceなど特定プラットフォームへの依存度

機会

  • 企業のDX需要の継続的な拡大とAI技術の活用機会
  • エンタープライズ市場開拓と収益基盤の多様化戦略

脅威

  • SaaS市場における国内外の競合激化
  • マクロ経済変動による企業のDX投資意欲の変化

この銘柄が向いている投資家

  • 成長性を重視し、キャピタルゲインを狙う投資家: 高い成長率と将来性を評価し、短期的な株価変動リスクを許容できる方。
  • SaaSビジネスモデルの成長に期待する長期投資家: クラウドサービスが社会インフラとして定着する中、企業のデジタル変革を支えるオプロの事業展開に賛同し、長期的な視点で企業価値向上に期待できる方。

この銘柄を検討する際の注意点

  • 高い価格変動リスク: グロース株特有の高いボラティリティがあり、短期間で株価が大きく変動する可能性があります。最大ドローダウン等の定量リスクを確認し、自身の許容範囲か確認が必要です。
  • 無配当政策: 配当によるインカムゲインは期待できないため、あくまで株価上昇によるキャピタルゲインを主な投資目的とする必要があります。

今後ウォッチすべき指標

  • ARR(年間経常収益)の成長率: 中期目標である30%超の成長が達成できるか、進捗を注視することが重要です。特に、FY25は15.1%と未達であったため、FY26での巻き返しは注目点です。
  • 営業利益率の推移: 更なる生産性向上やコスト効率化により、営業利益率が継続的に改善し、目標の15%に近づけることができるか。

成長性

S: 高成長維持

根拠: 2025年11月期の売上高成長率は+21.3%であり、2026年11月期の売上高予想成長率も+26.4%と、高い成長を継続しています。これは特にSaaS企業として評価されるべき点です。

収益性

A: 良好な水準

根拠: ROEは20.05%と優良水準(15%以上)ですが、FY25の営業利益率13.0%は基準の15%にはわずかに届いていません。しかし、年間成長段階にあるSaaS企業としては非常に良好な利益水準を維持しており、今後も改善が期待されます。

財務健全性

A: 安定した基盤

根拠: 自己資本比率47.6%(良好)、流動比率1.66(良好)と健全性が高いことに加え、Piotroski F-Scoreも7/9点(優良)と評価されています。全体として安定した財務基盤を築いているものの、自己資本比率や流動比率のS評価基準にはわずかに及ばないため、A評価としました。

バリュエーション

S: 非常に割安

根拠: 予想PER12.66倍は業界平均PER66.2倍と比較して約19%と極めて低い水準にあります。PBR2.90倍も業界平均PBR3.5倍より割安です。高い成長性と健全な財務状況を考慮すると、現在の株価は市場から過小評価されている可能性があり、非常に割安と判断されます。


企業情報

銘柄コード 228A
企業名 オプロ
URL https://www.opro.net/
市場区分 グロース市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 1,651円
EPS(1株利益) 130.44円
年間配当 0.00円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 4.3% 14.6倍 2,346円 7.3%
標準 3.3% 12.7倍 1,944円 3.3%
悲観 2.0% 10.8倍 1,549円 -1.3%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 1,651円

目標年率 理論株価 判定
15% 967円 △ 71%割高
10% 1,207円 △ 37%割高
5% 1,523円 △ 8%割高

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

関連情報

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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.20)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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