2026年3月期第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:通期業績予想の修正あり(資料に「有」と記載)。第3四半期累計は売上高が会社想定の通期に対し進捗良好だが、親会社帰属当期利益は赤字(通期予想も赤字 -70,000 百万円)でサプライズは「下振れ」(特に営業利益・純利益で大幅悪化)。
- 業績の方向性:増収減益(売上収益 +10.7%、営業利益 △81.1%)。
- 注目すべき変化:USスチールの合併に伴う連結範囲拡大(新規107社、うちUSスチール含む87社)とそれに伴う一時費用(事業再編損249,091百万円、クロージング・ボーナス等)および借入増加が財務構造へ大きく影響。
- 今後の見通し:会社は通期で親会社帰属当期利益 -70,000百万円を予想(修正あり)。第3四半期累計の進捗から通期予想達成は可能な見込みだが、一時的な再編費用・財務費用の影響を注視する必要あり。
- 投資家への示唆(考察・助言ではなく観点提示):売上は増加しているが、買収関連の一時費用と借入増加により収益性・自己資本比率が悪化。買収の戦略的意義(グローバル展開・製鉄能力拡大・脱炭素技術の統合)と短期的な財務負荷の両面を確認することが重要。
基本情報
- 企業名:日本製鉄株式会社
- 主要事業分野:製鉄(素材・薄板等)、エンジニアリング、ケミカル&マテリアル、システムソリューション等の鉄鋼・素材関連事業
- 代表者名:代表取締役社長 兼 COO 今井 正
- 問合せ先:コーポレートコミュニケーション部長 有田 進之介 TEL 03-6867-2135 等
- 報告概要:
- 提出日:2026年2月5日
- 対象会計期間:2026年3月期 第3四半期累計(2025年4月1日~2025年12月31日)
- 決算補足説明資料/決算説明会:有(証券アナリスト向け)
- セグメント(報告セグメント):製鉄(主力)、エンジニアリング、ケミカル&マテリアル、システムソリューション
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む):5,373,633,760株(2026年3月期3Q)
- 期中平均株式数(四半期累計):5,226,230,350株(2026年3月期3Q)
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 決算発表関連:補足資料・決算説明会あり(詳細はIR参照)
- 株主総会/IRイベント:–(資料に記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社予想は通期。達成率は第3四半期累計に対する通期予想比)
- 売上収益:実績 7,256,323 百万円、通期予想 10,000,000 百万円 → 達成率 72.6%
- 事業利益(会社が重視する指標):実績 356,142 百万円、通期予想 420,000 百万円 → 達成率 84.8%
- 親会社の所有者に帰属する当期利益(通期予想は△70,000 百万円):累計実績 △45,002 百万円 → 通期予想に向け残り差分 △24,998 百万円(通期予想は既に「△70,000」として記載;予想修正は「有」)
- 営業利益(実績 107,051 百万円):通期営業利益予想は明示なしのため達成率算出不可
- サプライズの要因:
- 一時費用:事業再編損 249,091 百万円を計上(当期一時的な損失要因)。
- 合併関連費用:USスチール合併に伴う取得関連費用やクロージング・ボーナス等(当期計上のその他費用・販売費及び一般管理費に含まれる)。
- 金融費用増加:金融費用が増大(当期 △68,690 百万円 → 前期 △32,592 百万円)、借入増加による利息等の負担拡大。
- 減価償却費の増加:減価償却費 393,919 百万円(前期 286,099 百万円)へ増加(資産増加・買収効果)。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想に修正を実施(詳細は別資料)。第3四半期累計の数値から見ると、事業利益進捗は比較的良好(84.8%)だが、買収関連の一時費用と金融費用が親会社利益を下押ししており、通期で赤字見込み(△70,000 百万円)という計画は現状想定内と判断できるが、今後の金融費用・統合コスト次第で変動の可能性あり。
財務指標(要点)
- 損益(第3四半期累計、単位:百万円)
- 売上収益:7,256,323(前年同期 6,552,498、+10.7%:+703,825)
- 売上総利益:1,024,622(前年 1,034,280、△0.9%:△9,658)
- 販売費及び一般管理費:△724,398(前年 △605,347、増加)
- 持分法投資利益:64,676(前年 112,882、減少)
- 事業利益:356,142(前年 566,125、△37.1%:△209,983)
- 営業利益:107,051(前年 566,125、△81.1%:△459,074)
- 税引前利益:56,110(前年 548,013、△89.8%:△491,903)
- 四半期利益(当期):△20,811(前年 386,394)
- 親会社の所有者に帰属する四半期利益:△45,002(前年 362,077、差額 △407,079)
- 基本的1株当たり四半期利益:△8.61円(前年 73.60円)
- 収益性指標
- 事業利益率:356,142 / 7,256,323 = 4.91%
- 営業利益率:107,051 / 7,256,323 = 1.48%
- ROE:親会社帰属当期利益(△45,002)/平均親会社所有者帰属持分(約5,352,577) ≒ △0.84%(目安:8%以上が良好 → 低下)
- ROA:親会社帰属当期利益(△45,002)/平均総資産(約12,692,772) ≒ △0.35%(目安:5%以上が良好 → 低下)
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率:72.6%
- 事業利益進捗率:84.8%
- 親会社当期利益:通期予想 △70,000 に対し累計 △45,002(残り △24,998)—通期予想は「赤字見込み」
- 過去同期間との比較:売上は増加一方で収益性は大幅悪化(主に一時費用・金融費用増)
- キャッシュ・財政(貸借対照表要点、単位:百万円)
- 資産合計:14,443,085(前期 10,942,458、+3,500,627)
- 流動資産合計:5,243,455(前期 4,548,503)
- 現金及び現金同等物:508,081(前期 672,526、△164,445)
- 営業債権等:1,739,623(前期 1,430,435、+309,188)
- 棚卸資産:2,743,962(前期 2,199,096、+544,866)
- 非流動資産合計:9,199,629(前期 6,393,955、+2,805,674)—のれん530,776、固定資産増(有形固定資産 5,850,732)
- 負債合計:8,591,919(前期 5,039,077、+3,552,842)
- 流動負債:4,673,971(前期 2,335,493)
- 短期借入等含む社債・借入金・リース負債(流動):2,248,599
- 非流動負債:3,917,948(前期 2,703,584)
- 長期社債・借入等:3,013,267
- 親会社の所有者に帰属する持分:5,321,842(前期 5,383,311、減少)
- 親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率):36.8%(前期 49.2% → 40%未満に低下;目安40%以上が安定)
- 有利子負債(貸借対照表寄りの合計):約5,261,866(前期 2,507,492、増加)
- ネット有利子負債(概算)=有利子負債 − 現金 ≒ 5,261,866 − 508,081 = 4,753,785
- 有利子負債/自己資本 ≒ 5,261,866 / 5,321,842 ≒ 98.9%(約1倍)
- キャッシュフロー:要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない(資料注記)。減価償却費 393,919 百万円(前年 286,099)。
- 四半期推移(QoQ):直近四半期の単独QoQ数値は資料に要約なし。第3四半期累計ベースで前年度比を確認。
- 財務安全性:
- 自己資本比率(親会社所有者帰属持分比率):36.8%(安定水準の目安40%以上を下回る)
- 流動比率(概算):流動資産 5,243,455 / 流動負債 4,673,971 ≒ 112.2%(100%以上)
- 効率性:総資産回転率の詳細は資料に無し(計算に使用する売上と平均総資産はあるが、厳密な比較は省略)。
- セグメント別(第3四半期累計)
- 製鉄(主力):外部売上 6,626,414 百万円、事業利益 314,348 百万円(前年:売上 5,920,453、事業利益 519,860)
- エンジニアリング等:小規模寄与(詳細は上表参照)
- 備考:セグメント利益の調整額に持分法利益や内部消去が含まれる。
特別損益・一時的要因
- 主な特別損失:
- 事業再編損:249,091 百万円(当期計上、一時的要因)
- USスチール合併関連:取得関連費用(期前までに21,984百万円、当期7,868百万円)、従業員クロージング・ボーナス 14,288 百万円(その他費用に計上)
- のれん・ベーシス調整等:
- のれん(暫定):396,039 百万円(企業結合処理未完了のため暫定)
- 取得対価総額:2,062,513 百万円(現金 2,053,333 + 未払金 9,179)
- 一時的要因の影響:事業再編損や買収関連費用が当期の営業利益・純利益を大きく押し下げている。事業利益(持続的指標)は減少しているが、これら一時費用を除くと収益力評価は変わる可能性あり。
- 継続性の判断:合併関連費用・再編損は一時的だが、のれんや借入増の影響は中長期的に継続しうる(減損リスク・利息負担)。
配当
- 当第3四半期までの配当実績/予想:
- 2026年3月期 第2四半期末(支払済):60.00 円(株式分割による表示の注意あり)
- 期末(予想):12.00 円(分割後表示)
- 直近公表の配当予想からの修正:無し(注記)
- 株式分割の影響:
- 2025年10月1日を効力日として1株を5株に分割。これにより中間・期末の表記が混在しているため、分割を考慮しない場合の年間合計は120円(60+60)/株と会社注記あり。
- 配当性向・利回り:–(株価情報が無いため配当利回りは算出不可)。配当性向は通期予想の純損失を踏まえると解釈が難しい(会社は配当方針を明示しているが、特別配当等は無し)。
設備投資・研究開発
- 設備投資額(当期):–(要旨版には明細記載なし)
- 減価償却費:393,919 百万円(前年同期 286,099 百万円、増加)
- 研究開発費:–(資料に具体額なし)
- 備考:有形固定資産・無形資産が大幅増加(買収による影響)。
受注・在庫状況
- 受注状況:–(資料に受注高・受注残高の記載なし)
- 在庫状況:
- 棚卸資産:2,743,962 百万円(前年同 2,199,096、+24.8%:+544,866)—増加は在庫積増しや連結範囲拡大の影響。
セグメント別情報(要点)
- 製鉄セグメント(主力)
- 外部売上:6,626,414 百万円(前年 5,920,453、+11.9%)
- 事業利益:314,348 百万円(前年 519,860、△39.5%)
- 製鉄が収益の大半を占めるが、利益低下が大きい(価格・コスト・一時費用の影響等を要確認)。
- 他セグメント(エンジニアリング、ケミカル等)は売上・利益で小幅寄与。
- 地域別売上:資料に細目(国内/海外比等)は明示的な表形式なし(–)。
中長期計画との整合性
- 中期方針との整合性:
- USスチール合併は「グローバル粗鋼1億トン体制」構築や米国拠点確保、製品ライン拡充、脱炭素技術の融合という中期戦略に沿った投資。
- KPI進捗:具体KPI数値は資料に限定的(–)。合併により生産能力拡大や地域分散の観点は達成方向だが、財務健全性(自己資本比率)悪化は対策要。
競合状況や市場動向
- 競合比較:資料内に同業他社比較は無し(–)。
- 市場動向:米国市場は内需中心で高級鋼需要が期待される点が合併の理由として示されている。需給や原材料価格、為替等の影響を受けやすい。
今後の見通し
- 業績予想:
- 2026年3月期 通期(修正後):売上収益 10,000,000 百万円(+15.0%)、事業利益 420,000 百万円(△38.5%)、親会社の所有者に帰属する当期利益 △70,000 百万円、1株当たり当期利益 △13.00円
- 直近公表予想からの修正:有(詳細は別資料参照)
- 会社の前提条件:為替等の前提は別資料(本短信には要旨のみ)
- 予想の信頼性:買収関連の一時費用・のれん処理・統合スケジュールおよび金利・景気動向が予想実現性に影響を与える要因
- リスク要因(主なもの):
- 買収統合リスク(USスチールとの統合に伴う実行リスク)
- 財務リスク(借入増による利息負担、自己資本比率低下)
- 原材料価格・製品価格の変動、為替変動
- のれん減損リスク(のれん 396,039 百万円を計上)
重要な注記
- 連結範囲の変更:当四半期連結累計期間に連結範囲の重要な変更あり(新規107社、除外26社。USスチール合併含む)。
- 会計方針の変更:無し(IFRSに基づく変更なし)。
- キャッシュ・フロー計算書:要約四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない(注記あり)。
- 審査:添付される四半期連結財務諸表に対する公認会計士又は監査法人によるレビューは無し。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 5401 |
| 企業名 | 日本製鉄 |
| URL | https://www.nipponsteel.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 鉄鋼・非鉄 – 鉄鋼 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.14)」によって自動生成されました。
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