企業の一言説明
ALSOKは機械警備、現金輸送、介護サービスを展開する警備サービス大手の企業です。
投資判断のための3つのキーポイント
- 堅調な事業成長と安定した収益性: 警備事業を主軸に、介護事業や海外事業を育成し、売上高は着実に増加傾向にあります。直近の決算では各利益も大幅に伸長しており、2026年3月期の通期業績予想も増収増益を見込んでいます。
- 強固な財務基盤と株主還元: 自己資本比率が高く、流動性も良好であり、財務健全性は極めて優良です。F-Scoreも「良好」判定を得ており、安定した経営が期待できます。また、配当性向は健全な水準を保ちながらも、連続増配を実施しており、株主還元にも積極的です。
- 市場平均を下回る株価パフォーマンスと今後の収益改善が課題: 直近の株価パフォーマンスは日経平均やTOPIXを大幅に下回っており、市場からの評価には一部課題が見られます。ROEや営業利益率は改善傾向にあるものの、業界ベンチマークには達しておらず、さらなる収益効率の向上が今後の株価上昇の鍵となります。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | B | 堅実な成長 |
| 収益性 | B | 一定の確保 |
| 財務健全性 | A | 強固な基盤 |
| バリュエーション | B | ほぼ適正 |
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 1,166.0円 | – |
| PER | 17.21倍 | 業界平均17.0倍 |
| PBR | 1.61倍 | 業界平均1.8倍 |
| 配当利回り | 2.50% | – |
| ROE | 7.94% | – |
1. 企業概要
ALSOK(旧社名:綜合警備保障)は1965年に設立された総合警備サービスの大手企業です。オフィスや施設警備を行う「機械警備」、商業施設やイベント会場での「常駐警備」、貴重品を運ぶ「現金輸送警備」を主力事業として展開しています。近年では、少子高齢化社会の進展を見据え、高齢者向けの緊急通報サービスや安否確認、介護サービス、さらには施設管理(FM)や情報セキュリティ、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)関連事業へと多角化を図っています。オンラインセキュリティシステム、ロボットを活用した警備システム、ATM自動管理システムなど、最新技術を積極的に導入し、高度なセキュリティと効率的なサービス提供により、高い参入障壁を築いています。
2. 業界ポジション
ALSOKは、セコムと並ぶ国内警備サービス業界の二強の一角を占める大手企業であり、特に機械警備と現金輸送において強固な市場シェアを確立しています。国内広範な拠点網と豊富な人材を基盤に、個人から法人、公共機関まで幅広い顧客層を抱え、安定した収益源を確保しています。競合他社と比較して、警備事業で培った信頼とノウハウを活かしたクロスセル(介護、情報セキュリティ、施設管理など)に強みがありますが、新規事業分野における収益性向上や海外事業の立て直しが課題です。財務指標を見ると、PER(株価収益率)は17.21倍で業界平均17.0倍とほぼ同水準ですが、PBR(株価純資産倍率)は1.61倍で業界平均1.8倍を下回っており、純資産に対してはやや割安と評価できます。
3. 経営戦略
ALSOKは、従来の警備事業の深化に加え、成長市場への積極的な投資 ద్వారా持続的成長を目指しています。特に中期的な成長戦略として、高齢化社会の進展に対応した介護・見守りサービスの拡充、施設管理(FM)事業の強化、およびDX(デジタルトランスフォーメーション)を活用したセキュアオペレーションの効率化を掲げています。具体的には、最新のセキュリティ技術(IoT、AI、ロボット)を導入し、人手不足に対応しながらも高品質な警備サービスを提供することを目指しています。
最近の重要な適時開示としては、2026年3月期第3四半期決算短信において、新規子会社の連結(ALSOK宮崎、沖縄ビル・メンテナンス等)による事業規模の拡大と、特別利益として「負ののれん発生益」を計上しており、戦略的なM&Aを通じて事業領域の拡大を図っていることが伺えます。
今後のイベントとしては、2026年2月3日に次の決算発表が予定されており、次期業績の動向や経営戦略の進捗に注目が集まります。また、2026年3月30日は配当落ち日となっており、株主還元に対する関心も高いでしょう。2026年3月期の通期業績予想は売上高5,980億円、営業利益485億円、純利益329億円の増収増益を見込んでおり、これらの目標達成に向けた取り組みが継続されると予想されます。
【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 5/9 | A: 良好(全体的に健全だが一部改善余地あり) |
| 収益性 | 2/3 | 純利益と営業キャッシュフローは健全だが、ROAに関する情報が不足。 |
| 財務健全性 | 3/3 | 流動比率、D/Eレシオ、株式希薄化の点で非常に健全。 |
| 効率性 | 0/3 | 営業利益率がベンチマークに届かず、ROEと売上成長に関する情報が不足。 |
解説:
ALSOKのPiotroski F-Scoreは5/9点であり、「良好」な財務品質を示しています。特に財務健全性においては3/3点と満点を獲得しており、流動性の高さ、低い負債比率、株式希薄化の抑制といった点で極めて優良な財務基盤を有していることが評価されます。これは、同社が安定した経営を維持する上で重要な強みとなります。
一方、収益性スコアは2/3点、効率性スコアは0/3点と課題を残しています。営業利益率が10%のベンチマークに達していないことや、ROA(総資産利益率)、ROE(自己資本利益率)、売上高成長率に関するデータがF-Scoreの計算でN/Aとされていることから、これらの指標における改善の余地があることを示唆しています。ただし、これらのN/A項目はF-Score計算上のデータ不足であり、後述の個別指標分析で別途評価します。
【収益性】
営業利益率: 7.80% (過去12か月)
- 評価: ベンチマークの目安である15%には届かず、10%も下回っています。警備業界の性質上、人件費が高い影響もありますが、さらなる業務効率化や付加価値の高いサービスの提供による利益率改善が期待されます。
ROE(自己資本利益率): 7.94% (実績)
- 評価: 株主のお金(自己資本)をどれだけ効率的に使って利益を上げたかを示す指標です。一般的な目安とされる10%には届いていません。自己資本比率の高さは財務健全性を示しますが、その分ROEが伸びにくい側面もあります。今後、事業投資による収益力強化や資本政策が注目されます。
ROA(総資産利益率): 5.21% (計算値: 純利益31,860百万円 / 総資産611,996百万円)
- 評価: 会社全体の資産をどれだけ効率的に使って利益を上げたかを示す指標です。ベンチマークの目安である5%をわずかに上回っており、資産効率は一定水準を確保していると言えます。
【財務健全性】
自己資本比率: 59.1% (実績)
- 評価: 総資産のうち返済不要な自己資本が占める割合を示し、資金繰りの安定性や倒産しにくさの目安となります。50%を超えると非常に健全とされる中で、59.1%という水準は極めて良好であり、堅固な財務基盤を有していることを示しています。
流動比率: 2.20倍 (直近四半期)
- 評価: 短期的な支払い能力を示す指標で、一般的に200%(2倍)以上が安全とされます。2.20倍と非常に高い水準であり、短期的な負債の返済能力に全く問題なく、資金繰りは盤石であると評価できます。
【キャッシュフロー】
営業CF(営業キャッシュフロー): 47,710百万円 (過去12か月)
- 評価: 企業が本業でどれだけキャッシュを生み出したかを示す指標です。過去12か月間で477億円以上のプラスを計上しており、本業で安定してキャッシュを創出できている健全な状態です。
FCF(フリーキャッシュフロー): 30,810百万円 (過去12か月)
- 評価: 営業活動で得たキャッシュから、設備投資などに使ったキャッシュを差し引いた、企業が自由に使えるお金です。308億円以上のプラスであり、事業の成長投資や株主還元に充てられる十分な資金余力があることを示しています。
【利益の質】
営業CF/純利益比率: 1.42
- 評価: 計算上は、営業キャッシュフロー (47,710百万円) ÷ 純利益 (33,620百万円) = 1.42となります。この比率が1.0以上であれば、会計上の利益(純利益)が実際の現金収支(キャッシュフロー)を伴っていることを示し、利益の質が健全であると評価されます。ALSOKの比率は1.42であり、「S(優良)」の評価に値する非常に質の高い利益を上げていると言えます。
【四半期進捗】
2026年3月期 第3四半期累計進捗率(通期予想に対する):
- 売上高: 73.4%
- 営業利益: 70.3%
- 親会社株主に帰属する四半期純利益: 72.0%
直近3四半期の売上高・営業利益の推移(2026年3月期第3四半期までの累積):
- 売上高:
- 2026年3月期第3四半期累計: 439,140百万円(前年同期比+9.6%)
- 営業利益:
- 2026年3月期第3四半期累計: 34,055百万円(前年同期比+30.6%)
評価:
第3四半期累計時点での通期予想に対する進捗率は、売上高が73.4%、営業利益が70.3%、純利益が72.0%と、いずれも順調な推移を示しています。過去の傾向から見て、第4四半期に売上や利益が偏重する企業もあるため、現時点での進捗は計画通りか、やや上振れての着地も期待できる水準と言えます。特に営業利益は前年同期比で大幅な伸びを示しており、収益性の改善が進んでいることが評価されます。
【バリュエーション】
ALSOKの現在の株価1,166.0円に対するバリュエーション指標を業界平均と比較します。
- PER(株価収益率): 17.21倍
- 業界平均PER: 17.0倍
- 判定: ALSOKのPERは業界平均とほぼ同水準であり、利益面から見ると現状の株価は「適正」なバリュエーションと言えます。株価が利益の約17年分に相当するという見方もできます。
- PBR(株価純資産倍率): 1.61倍
- 業界平均PBR: 1.8倍
- 判定: ALSOKのPBRは業界平均を下回っており、純資産と比較すると株価は「やや割安」と評価できます。これは、企業の解散価値に対する現在の株価が、業界平均よりも抑制されている状態を示唆します。
総合的に見ると、PERは適正、PBRはやや割安という評価であり、特段の割高感はありません。財務の健全性や安定した収益基盤を考慮すると、現在の株価は投資魅力を持つ水準にあると言えるでしょう。
【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MACD | 中立 | MACD値: -17.75 / シグナル値: -11.93 | 短期トレンド方向を示す |
| RSI | 中立 | 37.3% | 70以上=過熱、30以下=売られすぎ |
| 5日線乖離率 | – | -0.30% | 直近のモメンタム |
| 25日線乖離率 | – | -4.20% | 短期トレンドからの乖離 |
| 75日線乖離率 | – | -2.43% | 中期トレンドからの乖離 |
| 200日線乖離率 | – | +3.91% | 長期トレンドからの乖離 |
解説:
MACDは中立となっており、明確な買いまたは売りのシグナルは出ていません。RSIも37.3%と中立圏にあり、買われすぎでも売られすぎでもない状態を示しています。
短期の移動平均線である5日、25日、75日移動平均線に対しては、現在の株価がすべて下回っている状態であり、直近の株価は短期から中期にかけてやや下落基調にあることを示唆します。特に25日線乖離率が-4.20%であることから、短期的な下降圧力が存在している可能性があります。
一方で、長期の基準となる200日移動平均線に対しては+3.91%上回っており、長期的な視点では依然として上昇トレンドが継続していると考えられます。短期的な調整局面にあるものの、長期的な視点では基調は崩れていないと解釈できます。
【テクニカル】
- 52週高値・安値との位置:
- 52週高値: 1,265円
- 52週安値: 987円
- 現在株価1,166円は、52週レンジ内において64.4%の位置にあります。これは、高値圏にやや近いものの、極端な過熱感はなく、レンジの中腹からやや上方に位置する水準と言えます。
- 移動平均線との関係:
- 現在の株価1,166.0円は、5日移動平均線(1,169.50円)、25日移動平均線(1,217.12円)、75日移動平均線(1,195.03円)をいずれも下回っています。これは、短期的および中期的に上値が重い展開が続いていることを示唆しています。
- しかし、200日移動平均線(1,123.43円)は上回っており、長期的なトレンドは依然として上昇基調にあることを示しています。短期的な調整や下降局面を経ても、長期的な買い意欲は継続していると見られます。
【市場比較】
ALSOKの株価パフォーマンスを、日本市場の主要指数である日経平均とTOPIXと比較すると、以下の状況が見られます。
- 日経平均比:
- 1ヶ月リターン: 株式-6.79% vs 日経+7.64% → 14.43%ポイント下回る
- 3ヶ月リターン: 株式+2.78% vs 日経+14.65% → 11.87%ポイント下回る
- 6ヶ月リターン: 株式+8.82% vs 日経+42.15% → 33.33%ポイント下回る
- 1年リターン: 株式+12.44% vs 日経+45.87% → 33.43%ポイント下回る
- TOPIX比:
- 1ヶ月リターン: 株式-6.79% vs TOPIX+7.87% → 14.67%ポイント下回る
評価:
ALSOKの株価は、短期(1ヶ月)から長期(1年)にかけて、日経平均およびTOPIXといった市場全体の平均パフォーマンスを大幅に下回っています。これは、市場全体の強い上昇トレンドの中で、ALSOKの株価が相対的に出遅れていることを示しています。このような相対的な劣後パフォーマンスは、投資家がこの銘柄に対して、市場全体ほどの成長性や魅力を感じていない可能性や、特定のテーマ株への資金集中といった市場環境の影響を受けている可能性を示唆します。今後の株価が市場平均に追随するためには、収益性の改善や新たな成長戦略の具体化がより強く求められるでしょう。
【注意事項】
⚠️ 信用倍率2.30倍、将来の売り圧力に注意。信用買残が信用売残を上回っており、株価上昇により利益確定売りが出る可能性や、信用買いの期日到来による強制決済による売り圧力が生じる可能性があります。
【定量リスク】
定量的なリスク指標は以下の通りです。
- 年間ボラティリティ: 21.84%
- この数値は、過去1年間で株価が平均的に年間約21.84%変動する可能性があることを示します。仮に100万円投資した場合、年間で±21万8,400円程度の変動が想定されるため、中程度の株価変動リスクがあると言えます。
- シャープレシオ: -0.77
- シャープレシオは、投資のリスク(ボラティリティ)に見合うリターンが得られているかを示す指標で、1.0以上が良好とされます。-0.77という値は、リスクを考慮してもリターンが十分ではない、あるいは過去1年間のリターンがマイナスであったことを示しています。これは、投資効率の面で課題があることを示唆します。
- 最大ドローダウン: -35.63%
- 最大ドローダウンは、過去の一定期間における株価の最大の下落率を示します。ALSOKの場合、過去に最大で約35.63%の株価下落を経験した実績があるため、今後も同程度の下落が起こりうるリスクがあることを投資家は認識しておく必要があります。
- 年間平均リターン: -16.24%
- 過去1年間の平均リターンが-16.24%であったことを示しており、市場平均との比較でも劣後する結果となっています。
【事業リスク】
- 人件費増加と人材確保の課題: 警備サービスは労働集約型の事業であり、人件費がコストの大半を占めます。少子高齢化による労働人口の減少や最低賃金の上昇は、人件費の増加に直結し、収益性を圧迫する可能性があります。また、警備員の確保も常に課題であり、人材不足はサービスの提供体制に影響を及ぼすリスクがあります。
- 競争激化と技術革新への対応: 警備業界は大手企業を中心に競争が激しく、価格競争やサービスの差別化が常に求められます。また、IoT、AI、ロボットなどの新技術が急速に進化しており、これらを警備ソリューションに効率的に導入し、競合他社に先駆けて付加価値の高いサービスを提供できるかが重要となります。投資を怠ると市場での競争力を失う可能性があります。
- 介護・高齢者向け事業の不確実性: ALSOKは介護・高齢者向け事業に注力していますが、この分野は国の政策や介護保険制度の改定、利用者のニーズの変化に大きく左右される特性があります。規制強化や診療報酬・介護報酬の改定は、事業収益に直接的な影響を与える可能性があります。また、高品質なサービス提供と収益性の両立が常に課題となります。
7. 市場センチメント
信用取引状況:
- 信用買残: 107,600株
- 信用売残: 46,800株
- 信用倍率: 2.30倍
信用買残が信用売残を上回っており、信用倍率は2.30倍となっています。これは、将来的に株価が上昇した場合、信用買いの決済に伴う利益確定売りが発生する可能性があり、潜在的な売り圧力となることを示唆しています。ただし、一般的な目安とされる過熱水準(5倍以上など)には達しておらず、現時点では極端な懸念材料とは言えません。
主要株主構成:
上位3社は以下の通りです。
- 日本マスタートラスト信託銀行(信託口): 11.3%
- 綜合商事: 7.24%
- 埼玉機器: 5.18%
機関投資家(信託口)や関連会社が上位株主を占めており、安定した株主構成であると言えます。自社(自己株口)も4.72%と一定割合を保有しており、経営陣による株価への意識も高いと考えられます。
8. 株主還元
ALSOKは、安定した利益成長と堅固な財務基盤を背景に、積極的な株主還元策を実施しています。
- 配当利回り(会社予想): 2.50% (株価1,166.0円、1株配当29.20円)
- 市場全体の平均的な配当利回りと比較しても、安定した水準を維持しています。
- 1株配当(会社予想): 29.20円 (前期実績25.80円から増配予想)
- 直近の配当は増配傾向にあり、2026年3月期も増配を予想しています。中期経営計画で持続的な増配を目標としている可能性があり、安定配当を重視する投資家にとって魅力的なポイントです。
- 配当性向: 41.19% (会社予想)
- 配当性向は、企業が稼いだ利益のうちどれくらいの割合を配当として株主に還元するかを示す指標です。一般的に30%~50%が健康的とされており、ALSOKの41.19%は成長投資と株主還元のバランスが取れた健全な水準と言えます。
- 自社株買いの状況:
- データには直接的な自社株買いの記載はありませんが、主要株主構成に「自社(自己株口)」が4.72%の保有割合で含まれており、過去に自社株買いを実施した実績があることを示唆しています。自社株買いは、発行済み株式数を減らすことで1株当たりの利益を向上させ、株価を押し上げる効果や、市場への需給改善効果が期待できます。
ALSOKは、利益成長に見合った配当を継続的に実施しており、安定志向の投資家にとって魅力的な配当政策を堅持していると言えるでしょう。
SWOT分析
強み
- 国内警備サービス大手としての圧倒的なブランド力と信頼性、広範な顧客基盤。
- 機械警備、現金輸送、介護、施設管理など多角的な事業ポートフォリオによる安定した収益源。
弱み
- 市場平均を下回る株価パフォーマンスと、ROEがベンチマークに達していない収益効率。
- 海外事業の営業損失など、新規・成長分野における収益化への道のり。
機会
- 高齢化社会の進展に伴う介護・高齢者向けセキュリティサービスの継続的な需要拡大。
- IoT、AI、ロボット技術を活用した次世代セキュリティソリューションへの展開余地。
脅威
- 労働人口減少による人件費上昇と人材確保の難しさ、それに伴う収益性への圧力。
- 警備業界内の競争激化やテクノロジー進化への対応が遅れた場合の競争力低下リスク。
この銘柄が向いている投資家
- 安定配当を重視する長期投資家: 堅固な財務基盤と安定したキャッシュフロー、そして増配傾向を持つ配当政策は、長期的な資産形成を目指す投資家にとって魅力的です。
- 日本の高齢化社会における構造変化に投資したい投資家: 介護・高齢者向けサービスへの注力は、社会構造の変化をビジネスチャンスとして捉える投資家にとって、中長期的な成長期待を持てる要素となります。
この銘柄を検討する際の注意点
- 市場全体の動向との相対パフォーマンス: 直近1年間で市場平均を大きく下回る結果となっており、市場全体の強い上昇から取り残される可能性があります。今後の株価が市場平均に追随できるか、継続的なモニタリングが必要です。
- 収益性の改善: ROEや営業利益率といった収益性指標が業界ベンチマークに達していない点を注視し、経営戦略における収益力向上の具体的な進捗が確認できるまで慎重な姿勢も必要です。
今後ウォッチすべき指標
- 営業利益率の推移と目標値: 8%以上への継続的な改善。事業効率化や高付加価値サービスへの転換がどれだけ進むか。
- ROEの改善: 8.5%以上への向上。資本効率の改善に向けた取り組み、事業投資効果。
- 海外事業の損益改善: 海外事業が黒字化し、新たな成長ドライバーとなるか。
成長性: B (堅実な成長)
根拠: 直近12か月の売上高成長率は約5.08%であり、2026年3月期の通期売上高予想成長率も8.35%と、堅実な増収基調を維持しています。また、2026年3月期のEPSは22%以上の成長が予想されており、利益面での高い成長期待も存在します。過去の売上高成長率は5-10%の範囲で推移しており、持続的な成長が見込まれることから「B」と評価します。
収益性: B (一定の確保)
根拠: ROEは7.94%で一般的なベンチマークの10%には届いていませんが、営業利益率(過去12か月)は7.80%と5%を上回っています。ROAも5.21%とベンチマークをクリアしており、一定の収益性は確保されていると判断できます。ただし、ROEが8%未満であるため、「S」や「A」評価には至らないものの、「B」評価としました。
財務健全性: A (強固な基盤)
根拠: 自己資本比率は59.1%と非常に高く、流動比率も2.20倍と短期的な支払い能力に全く問題がありません。Piotroski F-Scoreも5/9点と「良好」な評価を得ています。これらの指標から、同社は非常に強固で安定した財務基盤を有しており、長期的な経営の安定性が期待できるため「A」と評価します。
バリュエーション: B (ほぼ適正)
根拠: PERは17.21倍で業界平均17.0倍とほぼ同じ水準である一方、PBRは1.61倍で業界平均1.8倍を下回っており、純資産に対してはやや割安感がある状態です。PERが業界平均の90-110%の範囲に収まっているため、バリュエーションは全体として「適正」と判断し、「B」と評価します。
企業情報
| 銘柄コード | 2331 |
| 企業名 | ALSOK |
| URL | https://www.alsok.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 1,166円 |
| EPS(1株利益) | 67.76円 |
| 年間配当 | 2.50円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 6.1% | 19.8倍 | 1,800円 | 9.3% |
| 標準 | 4.7% | 17.2倍 | 1,464円 | 4.9% |
| 悲観 | 2.8% | 14.6倍 | 1,137円 | -0.3% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 1,166円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 735円 | △ 59%割高 |
| 10% | 918円 | △ 27%割高 |
| 5% | 1,159円 | △ 1%割高 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.20)」によって自動生成されました。
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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。