2026年3月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:第3四半期累計の業績は会社の従前予想(2025/10/31公表)を上回る水準。発表と同時に通期業績予想を上方修正(注記あり)。市場予想は資料に記載なし(–)。
  • 業績の方向性:増収増益(売上高+5.0%、営業利益+17.5%、親会社株主帰属四半期純利益+12.9%)。
  • 注目すべき変化:自動車排ガス浄化触媒分野が販売数量・売上ともに増加(売上16,466百万円、前年同期比+6.9%)し、業績を牽引。半導体・エレクトロニクスとヘルスケア分野は減収。
  • 今後の見通し:当日公表で通期予想を修正(通期:売上35,300百万円、営業利益3,200百万円、経常利益2,400百万円、当期純利益1,700百万円)。第3四半期時点の進捗は売上74.6%、営業利益85.5%、経常利益95.9%、純利益93.9%(修正後通期予想比)。通期達成の見込みは概ね良好と判断できるが、半導体分野の弱含みや為替・原料動向がリスク。
  • 投資家への示唆:自動車触媒分野の堅調さと在庫評価改善(原料市況反映の高額在庫負担の解消)が利益改善の主因。半導体(特にSiC関連)とヘルスケアの回復遅れは注意。配当予想は維持(年間28円)。

基本情報

  • 企業概要:
    • 企業名:第一稀元素化学工業株式会社
    • 主要事業分野:化学工業製品の製造・販売(自動車排ガス浄化触媒材料、半導体・エレクトロニクス材料、エネルギー、ヘルスケア、基盤分野等)
    • 代表者名:代表取締役社長執行役員 國部 洋
    • URL:https://www.dkkk.co.jp/
  • 報告概要:
    • 提出日:2026年2月12日
    • 対象会計期間:2026年3月期 第3四半期累計(2025年4月1日~2025年12月31日)
    • 決算説明資料:作成あり。決算説明会:開催なし。
  • セグメント:
    • 単一セグメント(化学工業製品の製造および販売)。ただし製品別に「戦略分野(半導体・エレクトロニクス、エネルギー、ヘルスケア等)」「自動車排ガス浄化触媒分野」「基盤分野」として販売状況を開示。
  • 発行済株式:
    • 期末発行済株式数(自己株式含む):24,400,000株(第3Q時点)
    • 期中平均株式数(第3四半期累計):24,230,362株
    • 時価総額:–(資料に記載なし)
  • 今後の予定:
    • 決算発表:今回(第3Q短信)にて通期予想修正を公表
    • 株主総会/IRイベント:–(資料に記載なし)

決算サプライズ分析

  • 予想 vs 実績(第3四半期累計 → 通期修正後予想を基準に記載)
    • 売上高:26,314百万円(前年同期比+5.0%)。通期予想35,300百万円に対する進捗率 74.6%。
    • 営業利益:2,736百万円(前年同期比+17.5%)。通期予想3,200百万円に対する進捗率 85.5%。
    • 経常利益:2,302百万円(前年同期比+15.5%)。通期予想2,400百万円に対する進捗率 95.9%。
    • 親会社株主に帰属する当期純利益:1,597百万円(前年同期比+12.9%)。通期予想1,700百万円に対する進捗率 93.9%。
    • 注:同社は発表当日に通期予想を修正(従前の公表予想は売上34,000百万円等)。第3Q実績は従前予想比でも上振れ。
  • サプライズの要因:
    • 自動車排ガス浄化触媒分野の販売数量増(前年同期比+9.3%)及びグローバルサウス向け販売が想定超。
    • 原材料市況に伴う「高額在庫」による利益圧迫の解消(在庫評価影響の改善)。
    • ベトナム子会社の本格稼働に伴う一時的費用の減少。
    • 一方、半導体分野(SiC関連のサプライチェーン変化)やヘルスケアの需要遅延は下振れ要因。
  • 通期への影響:
    • 通期予想は上方修正(発表有)。第3Q時点の進捗は概ね良好。ただし半導体回復や為替・原料価格の変動が残リスク。

財務指標

  • 財務諸表(要点)
    • 総資産:65,570百万円(前連結会計年度末64,754百万円、+815百万円)
    • 純資産合計:37,893百万円(前連結会計年度末38,483百万円、△590百万円)
    • 自己資本:37,330百万円(参考)
    • 負債合計:27,677百万円(前期26,271百万円、+1,405百万円)
    • 現金及び預金:8,854百万円(前期8,920百万円、ほぼ横ばい)
    • 借入金(内訳):短期借入金2,900百万円、1年内返済予定の長期借入金5,277百万円、長期借入金14,590百万円 → 借入金合計約22,767百万円
  • 収益性(第3四半期累計)
    • 売上高:26,314百万円(前年同期比+5.0%、+1,243百万円)
    • 売上総利益:7,679百万円(売上総利益率29.2%、前年27.1%、改善 +2.1pp)
    • 営業利益:2,736百万円(前年同期比+17.5%、営業利益率10.4%)
    • 経常利益:2,302百万円(前年同期比+15.5%)
    • 親会社株主帰属四半期純利益:1,597百万円(前年同期比+12.9%)
    • 1株当たり四半期純利益(EPS):65.92円(前年同期58.25円、+13.2%)
  • 収益性指標
    • ROE(簡便算出:当期純利益/自己資本)≒ 1,597 / 37,330 = 約4.3%(目安 8%以上が良好 → 低め)
    • ROA(簡便算出:当期純利益/総資産)≒ 1,597 / 65,570 = 約2.4%(目安 5%以上が良好 → 低め)
    • 営業利益率:10.4%(製造業としては高めの部類。業種差あるため業界平均参照が必要)
  • 進捗率分析(通期修正後予想比)
    • 売上高進捗率:74.6%
    • 営業利益進捗率:85.5%
    • 純利益進捗率:93.9%
    • 参考(従前公表予想34,000百万円比):売上進捗77.4%、営業利益進捗114.0%(従前予想が低めだったため)
  • キャッシュフロー
    • 四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成していない(資料に未掲載)。従って営業CF/投資CF/財務CFは記載なし(–)。
    • 減価償却費(第3Q累計):2,458百万円(前年2,564百万円)
    • 現金同等物残高の推移:現金及び預金 8,920 → 8,854百万円(小幅減)
  • 四半期推移(QoQ):資料に四半期ごとの内訳は限定的のため詳細は–。ただし第3Q累計で販売数量は前年同期比+2.4%。
  • 財務安全性
    • 自己資本比率:56.9%(前期58.6%、安定水準。目安 40%以上で安定)
    • 流動負債増(流動負債 8,708 → 11,358百万円)により短期流動性は留意(短期借入金増 300 → 2,900百万円)
  • 効率性:総資産回転率など詳細指標は与信情報不足のため算出不能(–)
  • セグメント別(製品分野別売上:第3Q累計)
    • 自動車排ガス浄化触媒分野:16,466百万円(構成比62.6%、前年同期比+6.9%、通期予想比進捗77.3%)
    • 戦略分野合計:3,897百万円(構成比14.8%、前年同期比△3.7%、進捗72.2%)
    • 半導体・エレクトロニクス:1,217百万円(△13.0%)
    • エネルギー:1,119百万円(+7.3%)
    • ヘルスケア:1,559百万円(△2.6%)
    • 基盤分野:5,950百万円(構成比22.6%、+5.7%、進捗81.5%)

特別損益・一時的要因

  • 特別利益:投資有価証券売却益 267百万円(当第3四半期累計)
  • 特別損失:固定資産除却損 84百万円(当第3四半期累計)。前年度同期間は減損損失226百万円を計上していたが、今期は該当なし。
  • 為替の影響:為替差益(営業外収益)164百万円計上。ベトナム子会社向けの貸付金・借入金等の外貨建資産に起因する為替差損益が経常利益に影響。
  • 一時的要因の影響:投資有価証券売却益等の特別利益は一過性。減損の非発生は前期比で比較的ポジティブ。
  • 継続性:投資有価証券売却益は非継続的であるため、除いたベースでの収益力確認が必要。

配当

  • 配当実績/予想:
    • 第2四半期(中間)配当:14.00円(支払済)
    • 期末配当(予想):14.00円
    • 年間配当予想:28.00円(直近公表予想から修正なし)
  • 配当利回り:–(株価情報なし)
  • 配当性向:通期予想当期純利益1,700百万円、発行済株式数24,400,000株 → 1株当たり当期純利益70.16円。年間配当28円に対する配当性向 ≒ 39.9%(70.16を分母とした概算)
  • 株主還元方針:特別配当の記載なし。自社株式に関して期末自己株式数増(217,710株)あり。

設備投資・研究開発

  • 設備投資額:資料に通期/第3Qの設備投資額の明示はなし(–)。
  • 減価償却費:2,458百万円(第3Q累計)。
  • 研究開発費:資料に明示なし(–)。
  • 備考:有形固定資産の純額は前期比で減少(26,837 → 24,430百万円)、建設仮勘定は714 → 634百万円。

受注・在庫状況

  • 在庫状況(主要項目、百万円)
    • 製品:7,006 → 7,475(+468)
    • 仕掛品:1,946 → 2,926(+979)
    • 原材料及び貯蔵品:4,661 → 6,507(+1,845)
    • 在庫増加は原材料高騰や生産進捗が要因として説明あり。
  • 受注状況:記載なし(–)
  • 在庫の質:仕掛品・原材料の増加が目立つ。原料高による在庫評価影響(前期は高額在庫が利益圧迫)が今期は解消方向。

セグメント別情報

  • 売上構成・成長(第3Q累計、百万円/前年同期比)
    • 自動車排ガス浄化触媒:16,466(+6.9%)— 主要牽引セグメント
    • 戦略分野(合計):3,897(△3.7%)
    • 半導体・エレクトロニクス:1,217(△13.0%)— SiCウェハ関連の需給変化で減少
    • エネルギー:1,119(+7.3%)— SOFC向けなどが伸長
    • ヘルスケア:1,559(△2.6%)— 主要顧客の切替遅延や在庫調整で減収
    • 基盤分野:5,950(+5.7%)— ブレーキ用途の単価上昇が寄与、耐火物は減収
  • 地域別:地域別売上の詳細は開示なし(–)
  • セグメント戦略:戦略分野は半導体の構造変化対応とエネルギー(SOFC等)強化、引き続き自動車触媒が主力。

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画・KPI:資料に明示的な中期計画進捗の詳細はなし(–)。ただし、戦略分野育成は継続課題。

競合状況や市場動向

  • 市場動向:
    • 自動車:世界の新車販売は堅調。内燃機関車は減少傾向だが、ハイブリッド車が増加(触媒需要は持続)。
    • 半導体:SiCウエハのサプライチェーン変化で一部製品の需要減少が継続。
    • エネルギー:SOFCなどデータセンター向け需要で追い風。
    • 中国等の競合:耐火物分野で中国メーカーのシェア拡大が影響。
  • 競合比較:同業他社との相対評価は資料に記載なし(–)。

今後の見通し

  • 業績予想:
    • 通期(修正後):売上高35,300百万円(+4.9%)、営業利益3,200百万円(+40.2%)、経常利益2,400百万円(+279.6%)、親会社株主帰属当期純利益1,700百万円(+114.6%)、1株当たり当期純利益70.16円。
    • 予想修正の有無:有(当該Q3発表にて修正)。
    • 会社予想の前提条件:為替や原料価格等の前提は添付資料P.4参照(詳細は別紙)。
  • 予想の信頼性:第3Q時点での進捗は高く、特に利益面は通期目標に向け順調。ただし半導体分野の不確実性、為替の変動、原材料市況の再変動がリスク。
  • リスク要因:為替変動、原材料価格変動、主要顧客の需給動向(半導体・ヘルスケア)、地政学リスク、海外生産拠点の運営リスク等。

重要な注記

  • 会計方針変更:なし。
  • 四半期レビュー:有限責任監査法人トーマツによる期中レビュー(結論に重要な点なし)。
  • その他:当期に連結業績予想の修正を公表(「業績予想の修正及び営業外収益(為替差益)の計上」に関するお知らせ参照)。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 4082
企業名 第一稀元素化学工業
URL http://www.dkkk.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 素材・化学 – 化学

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.14)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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