企業の一言説明

日邦産業は、電子部品、自動車部品、医療・精密機器部品の3つの主要セグメントで事業を展開する独立系専門商社であり、一部製品は自社生産も手掛ける多角化企業です。

投資判断のための3つのキーポイント

  • 多角化された事業ポートフォリオによる安定性: 電子部品、自動車、医療・精密機器と事業を多角化しており、特定の産業変動リスクを分散しています。特に、医療・精密機器セグメントの高い成長が注目されます。
  • 堅実な業績成長と株主還元: 近年、売上高・営業利益ともに堅調に推移しており、増配も継続しています。2026年3月期も増収増益、増配を予想しており、安定的な株主還元姿勢がうかがえます。
  • 業界平均を上回るバリュエーション: PER、PBRともに業界平均と比較して割高な水準にあり、現時点では株価の割安感に乏しい状況です。株価には一定の織り込みが進んでいる可能性があります。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 B 緩やかな成長
収益性 B 堅実な水準
財務健全性 B 全体的に良好
バリュエーション D 割高感あり

※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 2,920.0円
PER 18.87倍 業界平均10.1倍
PBR 1.57倍 業界平均0.7倍
配当利回り 2.67%
ROE 8.91%

1. 企業概要

日邦産業(9913)は1940年設立、1952年3月6日設立の独立系総合商社で、電子部品の商社機能を持つと同時に、自動車向け、医療・精密機器向けのプラスチック成形製品などを自社生産するメーカー機能も併せ持っています。主にエレクトロニクス、モビリティ、医療・精密機器の3セグメントで事業を展開し、幅広い産業に技術商材とソリューションを提供しています。独自の技術と幅広いサプライヤーネットワークが強みであり、特に、半導体封止材、機能性フィルム、医療用ディスポーザブル製品、自動車のパワートレイン部品など、高い技術力を要する特定分野に特化した製品・サービスを提供することで参入障壁を構築しています。

2. 業界ポジション

日邦産業は「卸売業」に分類されるものの、単なる商社ではなく、顧客のニーズに応じて素材選定から加工、組み立てまで一貫して手掛けるメーカー機能を有しています。このハイブリッドなビジネスモデルが、同社の強みであり、競合他社に対する優位性となっています。特に自動車、電子部品、医療分野という成長性の異なる市場に分散投資することで、景気変動に対する耐性を高めています。
同社のPER(18.87倍)は業界平均(10.1倍)を大きく上回り、PBR(1.57倍)も業界平均(0.7倍)と比較して割高な水準にあります。これは、独立系の強みやメーカー機能による付加価値、あるいは市場からの今後の成長期待を反映している可能性を示唆しています。ただし、割高なバリュエーションは投資判断において慎重な検討を要する点です。

3. 経営戦略

日邦産業は、多様な事業ポートフォリオを活かし、特定の市場に依存しない安定成長を目指しています。2026年3月期第3四半期の決算短信によれば、通期予想の修正はなく、堅調な進捗を見せています。特に医療・精密機器セグメントが前年同期比で売上高・利益ともに大きく成長しており、ヘルスケア分野のニーズの高まりを捉えた戦略が奏功していると考えられます。一方、モビリティセグメントは微減益となっており、自動車産業の構造変化や競争環境の影響も受けている可能性があります。
同社は、エレクトロニクス分野では半導体やディスプレイ材料、機能性フィルムなどの先端技術商材を提供し、モビリティ分野では電動化に対応した軽量化部品や新素材への対応、医療・精密機器分野では使い捨て医療品や高精度部品の提供を通じて、各市場の変化に対応した製品開発・ソリューション提案を強化していく方針と推察されます。
今後のイベントとしては、2026年3月30日に期末配当の権利落ち日が予定されています。

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

項目 スコア 判定
総合スコア 3/9 B: 普通(複数の改善点あり)
収益性 1/3 ROAはプラスだが、純利益や営業キャッシュフロー確認データなし
財務健全性 1/3 D/Eレシオは良好だが流動比率に課題
効率性 1/3 四半期売上成長はプラスだが、営業利益率・ROEはベンチマーク未満

日邦産業のPiotroski F-Scoreは総合で3/9点と「普通」の評価です。
収益性では、直近12ヶ月のROAが3.9%とプラスである点が評価されているものの、純利益および営業キャッシュフローに関する評価データが不足しています。
財務健全性では、総負債を自己資本で割ったD/Eレシオが0.27と1.0を下回っており評価が高い一方で、短期的な支払い能力を示す流動比率(1.48倍)が目安の1.5倍に届かず、改善の余地があることを示しています。
効率性では、直近四半期の売上成長率が4.2%とプラスである点は評価されますが、営業利益率(5.42%)とROE(9.49%)がいずれも目安とされる10%には届いておらず、利益創出力や資本効率に課題があることを示唆しています。全体として、財務は健全性を維持しているものの、いくつかの指標で改善の余地が見られます。

【収益性】

  • 営業利益率(過去12か月): 5.42%
    • 一般的に10%以上が優良とされますが、同社は卸売業としての特性も持ち、サプライチェーンの中間で事業を行うため、製造業と比較して利益率が低い傾向にあると解釈できます。近年は4-5%台で推移しており、堅実ですが飛躍的な向上は見られません。
  • ROE(実績): 8.91%
    • 株主資本利益率(ROE)は、企業の自己資本をどれだけ効率的に使って利益を出したかを示す指標で、一般的に10%以上が良好とされます。同社の8.91%は堅実な水準ではあるものの、更なる資本効率の改善が期待されます。過去の推移を見ると、2021年3月期には大きく落ち込んだものの、その後は着実に回復基調にあり、10%台に迫る水準まで改善しています。
  • ROA(過去12か月): 3.90%
    • 総資産利益率(ROA)は、会社の総資産をどれだけ効率的に使って利益を出したかを示す指標で、一般的に5%以上が良好とされます。同社の3.90%は、総資産に対する利益創出力において、やや改善の余地があることを示しています。

【財務健全性】

  • 自己資本比率(実績): 50.9%
    • 自己資本比率は、企業の財務安全性を測る重要な指標で、50%を超えると一般的に優良とされます。日邦産業の50.9%は非常に良好な水準であり、資本基盤が安定していることを示唆しています。負債への依存度が低く、財務体質は健全であると言えます。
  • 流動比率(直近四半期): 1.48倍
    • 流動比率は、企業の短期的な支払い能力を示す指標で、200%(2倍)以上が一般的に望ましいとされます。同社の1.48倍(148%)は100%を上回り短期的な債務返済能力はありますが、優良とされる水準には達しておらず、突発的な資金需要への対応力に改善の余地があると考えられます。

【キャッシュフロー】

  • 営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフローの状況に関する具体的なデータは提供されていません。

【利益の質】

  • 営業キャッシュフロー/純利益比率に関する具体的なデータは提供されていません。

【四半期進捗】

2026年3月期第3四半期累計(2025年4月1日~2025年12月31日)の決算状況は以下の通りです。

  • 売上高:34,293百万円(前年同期比+1.6%)
  • 営業利益:1,601百万円(前年同期比+8.1%)
  • 親会社株主に帰属する当期純利益:1,231百万円(前年同期比+13.4%)

通期予想(売上高45,500百万円、営業利益2,000百万円、純利益1,400百万円)に対する進捗率は以下の通りです。

  • 売上高進捗率:75.4%
  • 営業利益進捗率:80.1%
  • 純利益進捗率:87.9%

第3四半期時点での利益の進捗率が売上高を上回っており、利益面で堅調な推移であることが伺えます。通期予想の修正がないことから、会社側は期末にかけてこのペースで推移すると見ています。
セグメント別の業績は以下の通りです。

  • エレクトロニクス: 売上高15,829百万円、セグメント利益1,292百万円(前年同期比+4.3%)
    • 半導体関連材料や機能性フィルムを中心に堅調に推移していると見られます。
  • モビリティ: 売上高13,109百万円、セグメント利益841百万円(前年同期比−3.4%)
    • 自動車産業の動向に影響を受け、前年同期比では減益となりましたが、売上規模は維持しています。
  • 医療・精密機器: 売上高5,457百万円、セグメント利益557百万円(前年同期比+76.3%)
    • 最も高い成長率を示しており、使い捨て医療品や精密機器部品の需要増加を背景に、今後の成長ドライバーとして期待されます。
  • その他: 売上高151百万円、セグメント利益45百万円(前年同期比−4.0%)

直近3四半期の売上高・営業利益の具体的な四半期別データはないものの、累計での進捗率は良好です。特に純利益の進捗率が高い点は評価できます。

【バリュエーション】

  • PER(会社予想): 18.87倍
    • 株価収益率(PER)は、株価が1株当たり利益の何倍かを示す指標で、業界平均は10.1倍です。日邦産業のPERは業界平均と比較して約1.87倍と高い水準にあり、割高感が指摘されます。市場が将来の成長性を評価している可能性もありますが、現状では利益に対して株価が過熱気味であるとも解釈できます。
  • PBR(実績): 1.57倍
    • 株価純資産倍率(PBR)は、株価が1株当たり純資産の何倍かを示す指標で、業界平均は0.7倍です。日邦産業のPBRは業界平均と比較して約2.24倍と非常に高い水準であり、これもまた割高感を示しています。PBR1倍未満は解散価値を下回る状態とされ、日邦産業は純資産よりも高い評価を市場から受けていると言えます。

これらのバリュエーション指標から判断すると、日邦産業の株価は業界平均と比較して割高圏にあると考えられ、投資資金回収までの期間が長く、株主資本に対する収益性も市場から高い期待をされている水準と言えるでしょう。

【テクニカルシグナル】

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 MACD値:40.51 / シグナルライン:37.64 MACDラインがシグナルラインを上回っていますが、その差は大きくなく、短期的なトレンドに明確な方向性を示すゴールデンクロスやデッドクロスには至っていません。
RSI 中立 61.0% RSIは70%以上で買われすぎ、30%以下で売られすぎと判断されます。61.0%は中立圏にあり、過熱感や売られすぎ感は現状ありません。
5日線乖離率 -0.16% 株価が5日移動平均線をわずかに下回っており、直近のモメンタムがやや下降傾向にあることを示唆します。
25日線乖離率 +2.17% 株価が25日移動平均線を上回っており、短期トレンドは上昇傾向にあることを示しています。
75日線乖離率 +5.42% 株価が75日移動平均線を上回っており、中期トレンドは堅調な上昇を示しています。
200日線乖離率 +10.26% 株価が200日移動平均線を大きく上回っており、長期トレンドが強く上昇していることを示しています。

RSIが中立圏にあり、MACDもトレンドが明確ではないものの、株価が長期・中期移動平均線を上回って推移していることから、全体的には上昇トレンドが継続していると判断できます。

【テクニカル】

現在の株価2,920.0円は、52週高値2,965.0円に非常に近い位置(94.5%)にあり、高値を更新する勢いが期待される一方で、高値圏での調整も警戒されます。5日移動平均線は2,924.60円と株価よりやや上に位置しているため、短期的には調整局面にあるかもしれませんが、25日、75日、200日の各移動平均線を株価が明確に上回って推移していることは、中期から長期にかけての強い上昇トレンドを示唆しています。長期的な支持線が機能していると見ることができます。
1ヶ月レンジは2,790.00円~2,965.00円、3ヶ月レンジは2,641.00円~2,965.00円となっており、直近はレンジ上限に近づいています。

【市場比較】

日邦産業の株価パフォーマンスは、市場全体と比較してやや劣後しています。

  • 日経平均比: 1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年いずれの期間でも日経平均を下回るリターンとなっています。特に6ヶ月、1年リターンでは日経平均との乖離が大きいです。
    • 1ヶ月: 株式+4.29% vs 日経+4.79% → 0.50%ポイント下回る
    • 1年: 株式+35.06% vs 日経+43.89% → 8.83%ポイント下回る
  • TOPIX比: TOPIXに対しても同様に、各期間で下回るパフォーマンスとなっています。
    • 1ヶ月: 株式+4.29% vs TOPIX+4.79% → 0.51%ポイント下回る

相対パフォーマンスの劣後は、日邦産業が日経平均やTOPIXを構成する大型株に比べ、市場全体のモメンタムを十分に享受できていない可能性を示唆しています。しかし、同社自身も1年で+35.06%と高いリターンを記録しており、個別の成長要因があると考えられます。

【注意事項】

⚠️ 信用倍率2.34倍、将来の売り圧力が顕在化する可能性に注意。

【定量リスク】

  • 年間ボラティリティ: 29.89%
    • 株価の年間変動率が約30%と比較的高い水準です。これは、仮に100万円投資した場合、年間で約±29.89万円程度の変動が想定されることを意味します。価格変動リスクを許容できる投資家向けと言えるでしょう。
  • 最大ドローダウン: -50.85%
    • 過去に経験した最も大きな下落率が約50.85%であることを示しています。この程度の大きな下落が今後も起こりうるリスクとして認識しておく必要があります。
  • 年間平均リターン: -28.12%
    • 過去のデータに基づく年間平均リターンはマイナスとなっており、リスクに対してリターンが十分ではない期間があったことを示唆しています。

【事業リスク】

  • 景気変動および主要産業動向への依存: 事業セグメントは多角化しているものの、エレクトロニクス、モビリティ(自動車)、医療分野はそれぞれ景気動向や特定の産業サイクルの影響を受けやすい性質があります。特に半導体市場の需給変動や自動車生産の増減、医療機器の規制動向などが業績に直接影響を及ぼす可能性があります。
  • 国際情勢・為替変動リスク: 海外事業も展開しているため、各国の政治・経済情勢の変化や為替レートの変動が、輸出入に伴う収益や海外子会社の業績に影響を与える可能性があります。
  • 技術革新と競争の激化: 電子部品や医療機器の分野では技術革新が急速に進んでおり、常に最新の技術や製品への対応が求められます。また、国内外の競合他社との競争も激しく、技術開発投資や販促費用が増大するリスクがあります。

7. 市場センチメント

  • 信用取引状況:
    • 信用買残: 34,000株(前週比+1,600株)
    • 信用売残: 14,500株(前週比+100株)
    • 信用倍率: 2.34倍
    • 信用買残が信用売残を上回っており、信用倍率は2.34倍とやや高めです。これは将来的な株価の売り圧力となる可能性を秘めており、注意が必要です。
  • 主要株主構成:
    上位株主は以下の通りです。
    • フリージア・マクロス: 19.68%
    • BBHフィデリティ・ロープライスドストックファンド: 6.63%
    • 自社社員持株会: 6.48%
    • グローバルESGストラテジー(ケイマン)関連ファンド: 合計13.78% (3ファンド合計)
      機関投資家や主要取引先、社員持株会など多様な株主が名を連ねており、特定の株主が過半数の議決権を持つ状況ではありません。フリージア・マクロスが大株主となっている点は注目に値しますが、現時点では経営に対する具体的な影響は不透明です。

8. 株主還元

  • 配当利回り(会社予想): 2.67%
    • 直近の株価(2,920.0円)に対する予想年間配当金78.00円に基づく利回りです。これは市場平均と比較して標準的な水準と言えるでしょう。
  • 1株配当(会社予想): 78.00円
    • 2026年3月期も増配を予想しており、安定的な株主還元方針が示されています。
  • 配当性向: 48.63% (会社予想は49.0%)
    • 企業が稼いだ利益のうち、どれくらいを配当金として株主に還元しているかを示す指標です。50%近い水準は、企業の成長投資とのバランスを取りながら、積極的に株主還元を行っている姿勢を表していると評価できます。過去の配当性向を見ると、2021年3月期には大きく変動した時期もありましたが、近年は40-50%台で安定しています。
  • 自社株買い: 提供された情報からは、直近の自社株買いの状況は確認できません。

SWOT分析

強み

  • 多様な事業セグメント(エレクトロニクス、モビリティ、医療・精密機器)によるリスク分散と安定的な収益基盤。
  • 商社機能とメーカー機能を併せ持つハイブリッドモデルによる高付加価値化と顧客ニーズへの柔軟な対応力。

弱み

  • PER、PBRが業界平均と比較して割高であり、現時点での株価の割安感に乏しい。
  • 収益性指標(ROE、営業利益率)がベンチマークにわずかに届かず、資本効率や利益創出力に改善の余地がある。

機会

  • 医療・精密機器セグメントの顕著な成長と、今後の高齢化社会や医療技術の進展に伴う市場拡大への対応。
  • 半導体などエレクトロニクス分野における技術革新の進展を取り込み、新たな商材やソリューション提供を通じて事業を拡大する可能性。

脅威

  • グローバル経済の減速や主要顧客である自動車産業の構造変化など、マクロ経済環境および重点産業の動向が業績に与える影響。
  • 為替変動や原材料価格の高騰、および技術革新に伴う研究開発費や設備投資の増加が収益を圧迫するリスク。

この銘柄が向いている投資家

  • 安定した業績推移と堅実な株主還元を重視する中長期投資家: 多角化された事業基盤と、継続的な増収増益予想、そして安定的な配当政策は、長期的な視野で企業の成長と株主からのリターンを期待する投資家に向いています。
  • 医療機器分野の成長に期待する投資家: 医療・精密機器セグメントの高い成長率と、その市場拡大のポテンシャルに着目し、今後のさらなる発展を期待する投資家にとって魅力的な選択肢となり得ます。

この銘柄を検討する際の注意点

  • バリュエーションの割高感: PER、PBRともに業界平均を大きく上回っているため、今後の株価上昇には、高い成長率の維持、またはさらなる収益性の改善が必要となります。現状の株価が期待を先取りしている可能性も考慮する必要があります。
  • 信用取引状況: 信用倍率が2.34倍と高く、将来的に株価の重しとなる可能性のある売り圧力が蓄積されている点に留意が必要です。短期的には株価の変動要因となる可能性があります。

今後ウォッチすべき指標

  • 医療・精密機器セグメントの成長率: 好調を維持しているこのセグメントが収益全体を牽引できるか、今後の動向を注視する必要があります。特に、新規製品や大型受注の発表に注目です。
  • 営業利益率およびROEの改善: 収益性向上に向けた具体的な施策や、その進捗状況を確認することで、企業が資本効率を改善し、持続的な成長を実現できるか評価する重要な指標となります。目標ROE 10%以上、営業利益率 10%以上の達成に向けた進捗が重要です。

10. 企業スコア

  • 成長性: スコア B / 緩やかな成長
    • 過去数年間にわたる売上高は着実に増加しており、特に過去12ヶ月の売上高は449.6億円を記録し、前年比の四半期売上成長率も4.2%とプラス成長を維持しています。しかし、2026年3月期の売上高予想成長率は1%台と鈍化傾向にあり、爆発的な成長は見込みにくいことから、「緩やかな成長」と評価しました。
  • 収益性: スコア B / 堅実な水準
    • ROEは8.91%、営業利益率は5.42%であり、いずれも一般的に優良とされるベンチマーク(ROE 10%、営業利益率 10%)にはわずかに届かない水準です。しかし、赤字に陥ることなく安定的に利益を計上していることから、堅実に収益を上げていると評価し、「堅実な水準」としました。
  • 財務健全性: スコア B / 全体的に良好
    • 自己資本比率は50.9%と非常に良好な水準で、企業の安定的な財務基盤を示しています。また、債務を自己資本で割ったD/Eレシオは0.27と低く、負債依存度が低い点も評価できます。一方、流動比率が1.48倍とベンチマークの1.5倍(200%)をわずかに下回っており、短期的な支払い能力に改善の余地があるため、全体として「良好」ではあるものの、「普通」の評価としました。Piotroski F-Scoreも3/9点と「普通」でした。
  • バリュエーション: スコア D / 割高感あり
    • PERは18.87倍、PBRは1.57倍であり、それぞれ業界平均(PER 10.1倍、PBR 0.7倍)と比較して大きく上回る水準です。これは、現在の株価が企業の利益や純資産に対して割高であることを示唆しており、市場が高い期待を織り込んでいる可能性があります。実数値から判断すると「割高感あり」と評価せざるを得ません。

企業情報

銘柄コード 9913
企業名 日邦産業
URL http://www.nip.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 商社・卸売 – 卸売業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 2,920円
EPS(1株利益) 154.76円
年間配当 2.67円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 5.2% 20.2倍 4,031円 6.7%
標準 4.0% 17.6倍 3,309円 2.6%
悲観 2.4% 14.9倍 2,602円 -2.2%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 2,920円

目標年率 理論株価 判定
15% 1,652円 △ 77%割高
10% 2,064円 △ 41%割高
5% 2,604円 △ 12%割高

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.20)」によって自動生成されました。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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