「2026年3月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)」の 公認会計士等による期中レビューの完了について
エグゼクティブサマリー
- 業績の方向性:増収減益(売上収益は前年同期比 △8.2%、コア営業利益は △2.4%、営業利益は △22.2%)。ただし親会社帰属四半期利益は大幅増(+77.6%)で、非継続事業の売却益等が影響。
- 注目すべき変化(前年同期比):売上収益は2兆7,373億円(△8.2%)に減少。セグメントでは産業ガスが増収(+265億円)・コア営業利益増加(+69億円)、MMA&デリバティブズは売上・利益ともに悪化(コア営業利益は16億円、△314億円)。非継続事業(田辺三菱製薬の譲渡)による一時利益が第3四半期累計に反映。
- 今後の見通し:通期業績予想は修正済み。通期売上・コア営業利益は据え置きだが、コークス・炭素材事業の撤退に伴う追加の非経常損失を見込み、営業利益・親会社帰属当期利益を大幅に下方修正(営業利益:前回176,000百万円→今回70,000百万円、親会社帰属当期利益:125,000百万円→47,000百万円)。第4四半期に構造改革損失等(約660億円見込)が想定されているため通期達成はQ4の確定額に依存。
- 投資家への示唆:今回の主要ポイントは(1)非継続事業売却による特殊利益が第3四半期に計上されている点、(2)コークス・炭素材事業からの撤退(事業構成の見直し)とそれに伴うQ4の大幅な一時費用見込み、(3)コア営業利益は堅持しているものの営業利益が非経常で変動しやすい点。業績の実勢を判断する際はコア営業利益・セグメント別の継続事業業績に着目する必要あり。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:三菱ケミカルグループ株式会社
- 主要事業分野:スペシャリティマテリアルズ、MMA&デリバティブズ、ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ、産業ガス(ファーマ事業は2025年7月に譲渡し非継続事業へ)
- 代表者名:代表執行役社長 筑本 学
- 報告概要:
- 提出日:2026年2月12日(期中レビュー完了通知)
- 対象会計期間:2026年3月期 第3四半期連結累計期間(2025年4月1日〜2025年12月31日)
- 決算説明会資料:作成あり(証券アナリスト・機関投資家向け説明会あり)
- セグメント(報告セグメント)
- スペシャリティマテリアルズ:各種高機能ポリマー、フィルム、エンジニアリングプラスチック、炭素繊維・複合材料 等
- MMA&デリバティブズ:MMA(メタクリル酸メチル)・PMMA、コーティング材・添加剤等
- ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ:石化基盤、ポリオレフィン、基礎化学品、炭素等
- 産業ガス:産業用・医療用・特殊ガスの製造販売および関連サービス
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式、自己株式含む) 2026年3月期3Q:1,441,467,207株(2025年3月期:1,506,288,107株)
- 加重平均発行済株式数(四半期累計) 2026年3月期3Q:1,374,494,429株
- 自己株式数(期末) 2026年3月期3Q:82,918,365株
- 時価総額:–(資料に市場価格や時価総額の記載なし)
- 今後の予定:
- 次回決算発表(通期):2026年3月期通期決算(期末)予定(具体日付は別途)
- 株主総会、IRイベント:–(別途公表予定)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(第3四半期累計 2025/4–2025/12)
- 売上収益:実績 2,737,283 百万円(前年同期比 △8.2%)。会社通期予想(修正後)に対する進捗率 74.5%(2,737,283 / 3,672,000)。(達成感:進捗は順調)
- コア営業利益:実績 185,622 百万円(前年同期比 △2.4%)。通期予想 250,000 百万円に対する進捗率 74.2%(進捗良好)
- 営業利益:実績 113,322 百万円(前年同期比 △22.2%)。通期予想 70,000 百万円に対する進捗率 161.9%(通期予想が大幅に下方修正されたため累計が通期予想を上回る)
- 親会社の所有者に帰属する四半期利益:実績 105,429 百万円(前年同期比 +77.6%)。通期予想 47,000 百万円に対する進捗率 224.3%(非継続事業の売却益等により累計が高水準)
- サプライズの要因:
- 第3四半期累計での「非継続事業(田辺三菱製薬)の株式・資産譲渡」に伴う売却益(税引前で128,660百万円)が四半期利益を押し上げている点。
- 一方、コークス・炭素材事業の撤退決定に関連する減損・在庫処分等(第3四半期に約185億円計上)および第4四半期見込みの撤退関連費用(約660億円)により通期の営業利益・当期利益を下方修正。
- 通期への影響:
- 売上収益・コア営業利益の通期見通しは据え置き(会社修正値)。ただし会社は事業撤退に伴う追加の非経常費用を織り込み、営業利益・親会社帰属当期利益を大幅に下方修正。したがって通期達成可否はQ4に計上される非経常費用の確定額に依存する。
財務指標
- 損益ハイライト(第3四半期累計、百万円)
- 売上収益:2,737,283(前年同期 2,982,711、△8.2%、差額 -245,428)
- コア営業利益:185,622(前年同期 190,228、△2.4%、差額 -4,606)
- 営業利益:113,322(前年同期 145,661、△22.2%、差額 -32,339)
- 税引前四半期利益:89,340(前年同期 117,384、△23.9%)
- 四半期利益(当期利益):157,199(前年同期 106,750、+47.3%)
- 親会社帰属四半期利益:105,429(前年同期 59,369、+77.6%)
- 基本的1株当たり四半期利益(EPS):76.70円(前年同期 41.72円)
- 収益性指標(参考・簡易計算)
- コア営業利益率(第3Q累計):185,622 / 2,737,283 = 6.78%
- 営業利益率(第3Q累計):113,322 / 2,737,283 = 4.14%
- (参考・年率換算の簡易ROE/ROA) 親会社利益(第3Q累計)を年率換算(105,429 × 4/3 ≒ 140,572 百万円)すると:
- 想定ROE(年率換算) ≒ 140,572 / 1,850,279 = 7.6%(目安:8%以上が良好 → やや未達)
- 想定ROA(年率換算) ≒ 140,572 / 5,821,525 = 2.4%(目安:5%以上が良好 → 未達)
- ※上は単純年率換算の参考値。通期確定値や非継続項目を除く実質値は異なるため注意。
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率:74.5%(2,737,283 / 3,672,000)
- コア営業利益進捗率:74.2%(185,622 / 250,000)
- 営業利益進捗率:161.9%(113,322 / 70,000) — ただし通期営業利益は非経常費用見込みで下方修正済のため、単純比較は注意要
- 親会社帰属当期利益進捗率:224.3%(105,429 / 47,000) — 非継続事業売却益が累計値を押し上げているため、進捗過大と評価される点に注意
- キャッシュフロー(第3四半期累計、百万円)
- 営業CF:247,669(前年同期 342,823、減少)
- 投資CF:123,129(前年同期 △211,039、増加。子会社売却収入(田辺関連)などの影響で大きくプラス)
- 財務CF:△347,263(前年同期 △153,485。短期・長期借入金返済、自己株式取得等)
- フリーCF(簡易)= 営業CF – 投資CF = 247,669 – 123,129 = 124,540 百万円(プラス)
- 営業CF / 親会社帰属当期利益 比率 ≒ 247,669 / 105,429 = 2.35(目安1.0以上で健全 → 目安は上回る)
- 現金及び現金同等物残高:366,458 百万円(前期末 326,144)
- 財政状態(要点)
- 資産合計:5,821,525 百万円(前期末 5,894,619、減少)
- 親会社の所有者に帰属する持分:1,850,279 百万円(前期末 1,740,570、増加)
- 親会社所有者帰属持分比率:31.8%(前期 29.5% → 改善。目安: 40%以上で安定だが業界により差あり)
- 負債合計:3,339,718 百万円(前期 3,610,050、減少)
- 効率性・安全性
- 自己資本比率:31.8%(安定性は改善。ただし目安の40%は下回る)
- 流動比率・負債比率の詳細:資料内数値あり(流動資産 2,054,400 / 流動負債 1,358,221 → 流動比率 ≒ 151%)。流動比率は概ね安全圏。
特別損益・一時的要因
- 主な特別利益
- 非継続事業(田辺三菱製薬の全株式及び関連資産の譲渡)に伴う売却益(税引前)128,660 百万円(当第3四半期連結累計に計上)
- 主な特別損失・一時費用
- コークス及び炭素材事業撤退に伴う有形固定資産の減損損失及び棚卸資産処分損 約185億円(第3四半期に計上)
- さらに第4四半期に設備撤去費・従業員支援等で約660億円の費用を見込む(評価・精査中)。
- ネクストステージ支援プログラム(特別退職金等)関連費用(当第3四半期累計で特別退職金等計上)。
- 一時的要因の影響:非継続事業売却益により当期利益は大幅増加しているが、コークス撤退関連の一時費用が通期業績に大きな影響を与える見込み。コア営業利益(継続事業のベース)は相対的に安定している点を実務的評価の中心にするべき。
- 継続性の判断:非継続事業の売却益は再現性なし。コークス撤退は構造的判断による一度限りの損失計上だが、撤退が完了すれば以降は継続的な負担は縮小される想定。
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当(第2四半期末):16円(2026年3月期)
- 期末配当(予想):16円(修正なし)
- 年間配当予想:32円(前回公表予想からの修正なし)
- 配当利回り:–(株価情報が資料にないため算出不可)
- 配当性向:–(通期ベースの純利益見通しと配当額で計算可能だが、当期は非経常要因が大きく影響するため変動あり)
- 株主還元方針:自社株買い等の資本政策は実行中(当期に自己株式取得 50,016 百万円、消却等の処理あり)。配当政策に関する変更は公表されていない。
設備投資・研究開発
- 設備投資(第3四半期累計):有形固定資産取得による支出 203,563 百万円(前年同期 237,176 百万円)※投資CF欄参照
- 主な投資内容:事業拡大・維持の設備投資のほか、産業ガス領域の買収(Coregas 等)の影響あり(買収関連支出を含む)
- 減価償却費:202,087 百万円(前年同期 207,533 百万円)
- 研究開発費(R&D):資料上の明確なR&D費の記載は –(セグメント説明や注記を参照のこと)
受注・在庫状況(該当情報)
- 受注状況:–(主要受注高・受注残の記載なし)
- 在庫状況:
- 棚卸資産:675,563 百万円(当第3四半期末、前年同期 759,423 百万円、減少)
- 在庫評価損益の改善・悪化はセグメントで差があり、ベーシックマテリアルズ等で改善、MMA等で市況悪化の影響あり。
セグメント別情報(第3四半期累計・継続事業)
- スペシャリティマテリアルズ
- 売上収益:785,774 百万円(前年同期差 -195 億円→ 7,858億円と表記)
- コア営業利益:45,174 百万円(前年同期 +118 億円増、452億円規模と表現される)
- ポイント:半導体向け需要や高機能樹脂で改善、ディスプレイ向け等は在庫調整で減収
- MMA&デリバティブズ
- 売上収益:263,779 百万円(前年同期差 -568 億円 → 2,638億円)
- コア営業利益:1,561 百万円(前年同期差 -314 億円、16億円規模)
- ポイント:MMA市況下落と需要減退で利益悪化
- ベーシックマテリアルズ&ポリマーズ
- 売上収益:592,966 百万円(前年同期差 -1,916 億円 → 5,930億円)
- コア営業利益:△2,869 百万円(前年同期より改善するも損失水準)
- ポイント:原料価格低下や販売数量変動、在庫評価の改善等が混在
- 産業ガス
- 売上収益:992,269 百万円(前年同期 +265 億円 → 9,923億円)
- コア営業利益:144,415 百万円(前年同期 +69 億円 → 1,444億円)
- ポイント:買収(Coregas 等)と価格マネジメントの効果で増収増益
- セグメント合計(コア営業利益):185,622 百万円(第3Q累計)
中長期計画との整合性
- 中期経営計画(KAITEKI Vision 35 / 中期経営計画2029)との関係:
- 事業ポートフォリオ改革を推進中。コークス・炭素材事業の撤退は中期計画に基づく事業選別の一環で、「Visionとの整合性」「競争優位性」「成長性」を評価しての決定。
- KPI達成状況:コア営業利益は通期計画(250,000百万円)に対して第3Qで74%進捗と、コア業績面では順調。ただし非経常負担により営業利益・当期利益は計画どおりでない。
競合状況や市場動向
- 市場動向:米国の個人消費堅調やAI関連投資、為替等が需要に影響。MMAやコークスは世界需給の影響で市況変動が大きい。
- 競合比較:資料内に同業比較はなし。セグメント別に見れば、産業ガスでの買収により地域プレゼンスを強化している点は競合上のアドバンテージとなる一方、コークス・炭素材分野は構造的需給悪化で競争が激化。
今後の見通し
- 業績予想(通期、2025/4–2026/3、百万円)
- 売上収益:3,672,000(△7.0%)※前回発表(2025/10/31)から据え置き
- コア営業利益:250,000(+9.2%)※据え置き
- 営業利益:70,000(△50.5%)※前回176,000→修正(構造改革等の非経常損失見込みのため下方修正)
- 親会社の所有者に帰属する当期利益:47,000(+4.4%)※前回125,000→修正
- 基本的1株当たり当期利益(EPS):34.29円
- リスク要因:
- コークス・炭素材市場の需給逼迫継続(価格低迷)、構造改革費用の上振れリスク
- 原材料価格・製品市況の変動(MMA 等)
- 為替変動(円安が収益に影響)
- M&A・統合に伴う実行リスクや規制当局の承認状況(欧州の買収案件等)
- その他マクロ要因(米国通商政策、世界経済の動向)
重要な注記
- 会計方針の変更:該当なし(IFRS上の変更なし)。
- 連結範囲の重要な変更:あり。新規連結 1社(Coregas Pty Ltd)、除外 7社(田辺三菱製薬関連等。田辺三菱製薬は2025/7/1に事業譲渡され非継続事業に分類、商号は田辺ファーマに変更)。
- レビュー:要約四半期連結財務諸表について公認会計士等による期中レビュー報告書あり。監査法人(EY新日本)は重要な点において基準に適合していると結論付け(強調事項としてコークス撤退注記ありが結論に影響なしと記載)。
- その他:通期業績予想の増減率に用いた前期実績は非継続事業除外の再表示があるため、比較数値に注意。
(注釈)
- 本資料は開示資料に基づき整理した要約であり、投資助言を行うものではありません。数値は原資料の金額(百万円)を使用。未記載の項目は「–」で示しています。
- ROE/ROA等の一部指標は第3四半期累計を単純に年率換算した参考値であり、非継続事業や一時項目の影響を除外していない点に留意してください。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4188 |
| 企業名 | 三菱ケミカルグループ |
| URL | https://www.mitsubishichem-hd.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.14)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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