企業の一言説明
TDKは、HDD向け磁気ヘッドや二次電池、各種センサ、受動部品など多岐にわたる電子部品を展開する、グローバルなリーディングカンパニーです。
投資判断のための3つのキーポイント
- 事業ポートフォリオ多様化による安定成長: データストレージからモバイル、車載、産業機器へと用途を広げ、エナジー応用製品やセンサー応用製品が成長ドライバーとなり、安定した売上高と利益成長を実現しています。
- 強固な財務基盤とキャッシュ創出力: 自己資本比率は健全な水準を維持し、営業キャッシュフローは堅調に推移しており、将来の成長投資や株主還元を支える体力があります。
- グローバル市場での競争激化と株価の割高感: 特定の市場では競争が激しく、特にハードディスクドライブ (HDD) 市場の構造変化は継続的なリスクです。また、PBRは業界平均と比較して割高感があり、市場からの高い成長期待が織り込まれている可能性があります。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | S | 非常に優良 |
| 収益性 | A | 良好 |
| 財務健全性 | A | 良好 |
| バリュエーション | C | やや割高 |
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 2,212.0円 | – |
| PER | 22.10倍 | 業界平均24.2倍よりやや低め |
| PBR | 2.01倍 | 業界平均1.6倍より高め |
| 配当利回り | 1.54% | – |
| ROE | 9.53% | – |
1. 企業概要
TDKは1935年創業の日本の電子部品大手です。主要事業は受動部品(セラミックコンデンサ、インダクタ)、センサー応用製品(温度・圧力、磁気、MEMSセンサー)、磁気応用製品(HDDヘッド)、エナジー応用製品(二次電池、電源)の4つのセグメントで構成されています。特にHDD向け磁気ヘッドは主要な製品群の一つであり、近年では車載向けやICT(情報通信技術)向け、IoT関連のアプリケーションにおけるセンサーや二次電池が成長を牽引しています。高度な材料技術とプロセス技術を強みに、高付加価値製品をグローバルに展開し、スマートフォン、自動車、産業機器など幅広い分野で利用されています。
2. 業界ポジション
TDKは、グローバル電子部品市場において幅広い製品群を持つ大手企業として確固たる地位を築いています。特定の部品分野では世界トップクラスのシェアを誇り、特にHDD向け磁気ヘッドや二次電池においては高い競争力を持っています。競合他社には村田製作所、京セラ、日本電産などが挙げられますが、TDKは多角的な事業ポートフォリオと技術的深さで差別化を図っています。
バリュエーション面では、同社のPER(株価収益率)は22.10倍で業界平均24.2倍と比較してやや低く、PBR(株価純資産倍率)は2.01倍で業界平均1.6倍よりも高めです。これは、株価が業界平均に比べて利益面ではやや割安感があるものの、純資産に対しては高く評価されていることを示唆しています。
3. 経営戦略
TDKは、成長戦略としてICT、自動車、産業機器・エネルギー、家電・ヘルスケアの4つの注力市場において、受動部品、センサー応用製品、エナジー応用製品を中核としたポートフォリオ強化を進めています。2026年3月期の第3四半期決算では、売上高が前年同期比11.3%増、営業利益が10.4%増と好調に推移し、通期業績予想も上方修正されました。特にセンサー応用製品やエナジー応用製品が全体を牽引しています。この上方修正は、戦略的な事業再編やコスト効率化の進展、そして特定セグメントでの需要の回復が寄与したと考えられます。また、将来の更なる成長に向け、「今後のイベント」として2026年3月30日に配当落ち日が、同年4月27日には次回の決算発表日が予定されており、これらは投資家が企業の動向を評価する上で重要な節目となります。通期構造改革費用として約130億円を追加計上する見込みであることも、持続的な収益力向上を目指す経営の意思を示すものです。
【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 5/9 | A: 良好 |
| 収益性 | 1/3 | 一部良好 |
| 財務健全性 | 2/3 | 良好 |
| 効率性 | 2/3 | 良好 |
Piotroski F-Scoreは、企業の財務健全性を評価するための指標で、0-9点で評価されます。TDKの総合スコア5/9点は、「良好」な財務状態を示しています。
収益性スコア1/3は、資産利益率(ROA)がプラスであることは評価されますが、純利益や営業キャッシュフローに関する追加の評価点が得られなかったことを示唆しており、収益の質や安定性において改善の余地があることを示しています。
財務健全性スコア2/3は、流動比率が1.5以上であり、負債比率も健全な水準(D/Eレシオ1.0未満)であることから、短期および長期の支払い能力が良好であることを示しています。
効率性スコア2/3は、営業利益率が10%を超え、四半期売上成長率もプラスであることから、事業運営の効率性および成長性が良好であることを示唆しています。
【収益性】営業利益率、ROE、ROA
- 営業利益率(過去12か月): 12.31%
- 事業の中核的な収益力を示す重要な指標です。TDKの12.31%という営業利益率は、同業他社と比較しても高く、効率的な経営ができていることを示しています。これは、製品の高付加価値化やコスト管理が奏功している結果と評価できます。
- ROE(実績): 9.53%
- ROE(Return on Equity:自己資本利益率)は、株主から預かった資本をどれだけ効率的に使って利益を上げているかを示す指標です。一般的に10%以上が望ましいとされますが、TDKの9.53%はベンチマークに僅かに届かないものの「普通」と評価できます。これは、引き続き資本効率の改善余地があることを示唆します。
- ROA(過去12か月): 3.73%
- ROA(Return on Assets:総資産利益率)は、企業の全資産をどれだけ効率的に使って利益を上げているかを示す指標で、ベンチマークは5%です。TDKの3.73%は「普通」レベルで、総資産に対する利益貢献度をさらに高めることが期待されます。
【財務健全性】自己資本比率、流動比率
- 自己資本比率(実績): (連)50.8%
- 自己資本比率は企業の財務安全性を測る上で非常に重要です。TDKの50.8%は一般的に安定経営の目安とされる40%を優に超えており、「良好」な財務健全性を示しています。これは財務レバレッジが過度に高くないことを意味し、景気変動への耐性も高いと言えます。
- 流動比率(直近四半期): 1.53倍 (153%)
- 流動比率は短期的な支払い能力を示す指標で、一般的に200%(2倍)以上が理想的とされます。TDKの153%はベンチマークには達しないものの、十分な流動性を保持しており、短期的な債務返済に問題がない「良好」な水準です。
【キャッシュフロー】営業CF、FCFの状況
- 営業キャッシュフロー(過去12か月): 4,300億2,000万円
- 営業キャッシュフローは本業で稼ぐ現金の量を示し、企業の健全な事業活動の源泉となります。4,300億円を超える潤沢な営業キャッシュフローは、TDKが堅実に本業で現金を創出していることを示しており、事業の持続性において非常に重要な強みです。
- レバード・フリーキャッシュフロー(過去12か月): 269億円
- レバード・フリーキャッシュフローは、企業が本業で稼いだ現金から、事業維持のための投資(設備投資など)、および借入金の返済に充てた後に残る現金を指します。この残った現金は、株主への配当、自社株買い、または新たな成長投資に充てられます。TDKの269億円という金額は、潤沢な営業キャッシュフローがある一方で、設備投資や借入金返済等に多くの資金を投じていることを示唆しています。ポジティブな数値である限り、企業活動の余力があることを意味します。
【利益の質】営業CF/純利益比率
- 営業CF/純利益比率: 2.29倍
- この比率は、企業の純利益がどれだけ実際の現金(キャッシュフロー)として裏付けられているかを示します。1.0倍以上であれば、利益が現金で実際に伴っている(利益の質が高い)と判断され、TDKの2.29倍は非常に「健全」な状態です。これは会計上の利益が水増しされておらず、確かな現金収益力を伴っていることを意味します。
【四半期進捗】通期予想に対する進捗率、直近3四半期の売上高・営業利益の推移
2026年3月期 第3四半期決算短信によると、以下の進捗が見られます。
- 売上高進捗率: 75.2% (通期予想2兆4,700億円に対し、1兆8,585億6,600万円)
- 営業利益進捗率: 87.1% (通期予想2,650億円に対し、2,307億3,700万円)
- 親会社当期利益進捗率: 95.4% (通期予想1,900億円に対し、1,812億800万円)
営業利益と親会社当期利益の進捗率が、売上高進捗率を大きく上回っていることから、利益率の高い製品の販売増加やコスト効率化が進展していることが伺えます。四半期ベースでは、2026年3月期第3四半期の売上高が前年同期比+11.3%、営業利益が+10.4%、親会社帰属当期利益が+12.6%と、堅調な成長を継続しています。通期予想も上方修正されており、経営陣の自信の表れと捉えられます。
【バリュエーション】PER/PBR
- PER(会社予想): (連)22.10倍
- PER(株価収益率)は、株価が1株当たり利益の何倍まで買われているかを示す指標で、「株価が利益の何年分か」と解釈できます。業界平均PER24.2倍と比較して、TDKの22.10倍はやや低く、利益面から見ると比較的「適正水準」にあると言えます。ただし、成長性が高い企業はPERも高くなりがちであり、同社の成長期待がすでに一定程度織り込まれている可能性もあります。
- PBR(実績): (連)2.01倍
- PBR(株価純資産倍率)は、株価が1株当たり純資産の何倍まで買われているかを示す指標で、「株価が純資産の何倍か」と解釈できます。1倍未満は解散価値を下回る状態とされます。TDKの2.01倍は業界平均PBR1.6倍と比較して高めであり、純資産に対して株価が「割高」に評価されていることを示します。これは、将来の成長期待やブランド価値などが株価に強く反映されていることを示唆しています。
【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MACD | 中立 | MACD値: 24.36 / シグナルライン: -12.52 | 短期トレンド方向を示す |
| RSI | 中立 | 55.9% | 70以上=過熱、30以下=売られすぎ |
| 5日線乖離率 | – | -1.34% | 直近のモメンタム |
| 25日線乖離率 | – | +6.50% | 短期トレンドからの乖離 |
| 75日線乖離率 | – | -3.74% | 中期トレンドからの乖離 |
| 200日線乖離率 | – | +11.49% | 長期トレンドからの乖離 |
現在のMACDは中立状態であり、明確な売買シグナルは出ていません。RSIは55.9%で、買われすぎでも売られすぎでもない中立圏に位置しています。株価は5日移動平均線と75日移動平均線よりやや下回っているものの、25日移動平均線と200日移動平均線よりは上回っており、短期的な調整局面の中にも長期的な上昇トレンドは継続していると見ることができます。
【テクニカル】52週高値・安値との位置、移動平均線との関係
- 52週レンジ内位置: 67.9%(0%=安値、100%=高値)
- 現在の株価(2,212.0円)は52週安値(1,165円)と高値(2,758円)の中央よりもやや高値圏に位置しており、直近1年間の株価推移の中では比較的上昇トレンドに乗った状況にあると言えます。
- 移動平均線との関係:
- 株価2,212.0円は、5日移動平均線 (2,230.80円) と75日移動平均線 (2,301.59円) を下回っていますが、25日移動平均線 (2,075.48円) と200日移動平均線 (1,997.95円) を上回っています。これは、短期的に調整局面にあるものの、中期・長期的な視点では株価が堅調な上昇トレンドにあることを示唆しています。特に200日移動平均線との大きな乖離は、長期的な買い圧力が強いことを示しています。
【市場比較】日経平均・TOPIXとの相対パフォーマンス
- 1ヶ月リターン: 株式+6.83% vs 日経平均+4.79% → 2.04%ポイント上回る
- 直近1ヶ月では、TDKの株価は日経平均およびTOPIXを上回るパフォーマンスを示しており、短期的な市場からの評価は良好であると言えます。
- 3ヶ月リターン: 株式-9.91% vs 日経平均+11.84% → 21.75%ポイント下回る
- 6ヶ月リターン: 株式+26.11% vs 日経平均+39.58% → 13.47%ポイント下回る
- 1年リターン: 株式+18.24% vs 日経平均+43.89% → 25.65%ポイント下回る
- 中期から長期(3ヶ月、6ヶ月、1年)で見ると、TDKの株価は日経平均やTOPIXのパフォーマンスを下回っています。これは、市場全体が強い上昇トレンドにある中で、同社の株価上昇が相対的に緩やかであったことを示唆します。今後の株価上昇には、市場全体を上回るだけの成長ドライバーが求められる可能性があります。
【注意事項】
⚠️ 信用倍率が17.1倍と高水準です。これは、株価が下落した場合に信用買いの反対売買(売り)が集中し、売りの圧力が強まる可能性があるため注意が必要です。
【定量リスク】
- ベータ値: 0.13
- ベータ値は、市場全体の動き(日経平均やTOPIXなど)に対して、個別の銘柄の株価がどれくらい連動して動くかを示す指標です。1.0より小さい場合、市場全体の変動よりも株価の変動が小さいことを意味し、0.13という値は市場との連動性が極めて低いことを示しています。これは市場全体の変動リスクに対して比較的安定した銘柄であることを示唆します。
- 年間ボラティリティ: 45.61%
- ボラティリティは株価の変動の激しさを示す指標です。年間ボラティリティ45.61%は、株価が比較的大幅に変動する可能性を秘めていることを示します。
- 最大ドローダウン: -55.78%
- 最大ドローダウンは、過去の一定期間において、株価がピークからどれだけ下落したかを示す最悪の損失率です。TDKの過去のデータでは最大で55.78%の下落があったことを意味しており、仮に100万円投資した場合、過去の最悪ケースでは約55.78万円の損失を被る可能性があったことを示唆します。この程度の大きな下落は今後も起こりうるリスクとして認識しておく必要があります。
- 年間平均リターン: -11.07%
- 過去の年間平均リターンが-11.07%とマイナスになっていることは、過去に投資した場合、平均的に損失が発生していた期間があることを意味します。このデータは過去のものであり将来を保証するものではありませんが、投資判断においては考慮すべき情報です。
これらの定量リスクから、仮に100万円投資した場合、年間で±45.61万円程度の変動が想定され、過去には最大で約55.78万円の下落を経験しています。市場全体の動きには左右されにくい特性があるものの、個別の要因による株価変動は大きい可能性があり、それによる損失のリスクも考慮に入れる必要があります。
【事業リスク】
- 特定市場の需要変動リスク: TDKの事業は幅広い市場に分散しているものの、HDD向け磁気ヘッドのように特定の市場(特にPC市場など)の需要変動や技術革新の影響を大きく受ける可能性があります。また、スマートフォン市場の成熟化も影響を与える可能性があります。
- 為替変動リスク: グローバルに事業を展開しているため、為替レートの変動が業績に大きな影響を与える可能性があります。例えば円高に振れた場合、海外での売上高が円換算で減少するリスクがあります。
- 技術革新と競争激化: 電子部品業界は技術革新が非常に早く、常に新しい技術や製品が求められます。TDKが競争力を維持するためには、継続的な研究開発投資と迅速な市場投入が不可欠ですが、新たな競合の台頭や価格競争の激化により、収益性が圧迫されるリスクがあります。
7. 市場センチメント
TDKの信用倍率は17.10倍と高水準にあり、信用買い残が信用売り残を大幅に上回っています。これは、多くの投資家が株価上昇を期待して買っている状態である一方で、将来的にこれらの信用買いが決済される際に売り圧力となる可能性を秘めています。
主要株主は、日本マスタートラスト信託銀行(信託口)が26.31%、日本カストディ銀行(信託口)が12.29%、JPモルガン・チェース・バンク385632が2.48%を保有しており、機関投資家による保有割合が高いことがうかがえます。これは、企業への安定的な投資基盤を示唆するとともに、機関投資家の動向が株価に影響を与える可能性もあります。ニュース動向分析では、「総合センチメント: ポジティブ」との評価があり、証券会社によるレーティング引き上げや目標株価の上昇など、業績改善への期待から投資家からの好感が伺えます。
8. 株主還元
TDKの配当利回りは会社予想で1.54%であり、配当性向は34.18%です。これは利益のおよそ3分の1を株主への配当に充てていることを示しており、一般的な配当性向(30-50%)の範囲内で「適正」な水準と言えます。安定した配当を継続する方針が見て取れます。2026年3月期の年間配当見通しは、中間配当16.00円、期末配当18.00円の合計34.00円(株式分割後換算)と、前回の32円から増配予想となっています。自社株買いに関する直近の情報は提供データにありませんでしたが、安定した事業成長とキャッシュフローを背景に、将来的な株主還元策として検討される可能性も考えられます。
SWOT分析
強み
- グローバルな事業展開と多様な製品ポートフォリオが、特定の市場リスクを分散し、安定的な売上を支えています。
- 堅実な財務体質と高い営業キャッシュフロー創出力は、研究開発投資や成長戦略を推進するための強固な基盤となります。
弱み
- 一部製品カテゴリーでは市場における競争が激しく、価格競争に巻き込まれるリスクや、技術革新への追随が常に求められます。
- ROEやROAはベンチマークに僅かに届かない部分があり、更なる資本効率の改善余地が存在します。
機会
- 自動車の電動化・自動運転、IoT/AI関連デバイス、再生可能エネルギーといった高成長市場での電子部品需要の拡大は、TDKにとって大きな成長機会です。
- 買収や提携による技術・事業ポートフォリオの強化により、新たな市場への参入や既存事業の深掘りが可能です。
脅威
- グローバル経済の変動、地政学リスク、サプライチェーン問題、為替レートの急激な変動は、収益性を圧迫する可能性があります。
- 主要顧客からの厳しいコスト削減要請や、新技術の台頭によるHDD市場などの構造変化が、既存事業の収益に影響を与える可能性があります。
この銘柄が向いている投資家
- 安定成長を期待する中長期投資家: 多角的な事業ポートフォリオと堅実な財務基盤により、緩やかながらも安定した成長を期待できるため、長期的な視点で資産形成を目指す投資家に向いています。
- 電子部品・テクノロジー分野の成長を信じる投資家: 自動車の電動化やIoTなど、将来的な技術の進展に不可欠な電子部品を供給する同社の事業モデルに魅力を感じる投資家に向いています。
この銘柄を検討する際の注意点
- バリュエーションの慎重な評価: PBRが業界平均より割高な水準にあるため、現在の株価が企業の将来成長期待をどの程度織り込んでいるのか、より慎重な分析が必要です。
- 市場のトレンドと競合動向の監視: 電子部品業界は変化が速く、技術革新や市場シェアの変化が激しいため、TDKが競合優位性を維持できるか継続的にウォッチする必要があります。
今後ウォッチすべき指標
- エナジー応用製品セグメントの成長率: EV化やモバイル機器の需要が加速する中で、二次電池などが含まれるこのセグメントの売上高と利益の推移は、TDK全体の成長を測る上で特に重要です。目標として、四半期成長率15%以上を維持できているか。
- ROEの改善状況: 現在9.52%であるROEが、今後10%以上の目標水準に到達できるか、資本効率改善に向けた取り組みの進捗状況を注視すべきです。
10. 企業スコア
- 成長性: S
- 直近の四半期売上高成長率が16.20%と、評価基準の15%以上を上回っており、非常に高い成長性を示しています。これは戦略的に注力する市場での需要取り込みが成功していることを示唆しています。
- 収益性: A
- ROEは9.53%でB評価の範囲ですが、営業利益率が12.31%とA評価の条件(10-15%)を満たしているため、総合的に「良好」な収益性と判断しました。効率的な事業運営により高い利益率を確保しています。
- 財務健全性: A
- 自己資本比率は50.8%(40-60%でA)、流動比率は153%(150%以上でA)、Piotroski F-Scoreも5点(5-6点でA)と、全ての基準を満たしているため、「良好」な財務健全性を有していると評価できます。
- バリュエーション: C
- PERは業界平均の約91%でB評価の範囲ですが、PBRは業界平均の約126%でC評価の範囲となります。純資産に対して株価が割高に評価されているため、総合的には「やや割高」と判断しました。高いPBRは成長期待の表れでもありますが、一方でリスクも伴います。
企業情報
| 銘柄コード | 6762 |
| 企業名 | TDK |
| URL | https://www.tdk.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 2,212円 |
| EPS(1株利益) | 100.11円 |
| 年間配当 | 1.54円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 12.4% | 25.8倍 | 4,619円 | 15.9% |
| 標準 | 9.5% | 22.4倍 | 3,533円 | 9.9% |
| 悲観 | 5.7% | 19.1倍 | 2,517円 | 2.7% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 2,212円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 1,761円 | △ 26%割高 |
| 10% | 2,200円 | △ 1%割高 |
| 5% | 2,776円 | ○ 20%割安 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
競合他社
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.20)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。