2026年3月期 第2四半期(中間期)決算短信〔IFRS〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:売上・利益は概ね会社想定の範囲内。ただし通期予想は「売上上振れ(前回比+300億円)」、事業利益以下は据え置き(会社は利益目標維持)。中間決算自体に対する会社の期中予想修正はなし。
- 業績の方向性:減収減益(中間累計:売上収益667,352百万円、対前年同期△1.0%;営業利益31,145百万円、対前年同期△10.9%)。
- 注目すべき変化:事業利益(セグメント合計ベース)は37,430百万円(△26.7%)と大きく低下。特にビジュアルコミュニケーション(プロジェクター)で需要減による影響が顕著。マニュファクチャリング関連・ウエアラブルは増収増益(セグメント利益黒字化)。為替差損や米国関税コストの増加が業績を圧迫。
- 今後の見通し:通期売上は上方修正(前回13,400億円→今回13,700億円)したが、事業利益・営業利益以下は据え置き。中間進捗は売上48.7%、営業利益49.4%で概ね均等配分に近いが、純利益進捗は45.5%とやや低め。会社は残る下期で対策実行を掲げているが、為替・関税・中国需要など不確実要因が残る。
- 投資家への示唆:中間は為替と米国関税コストが主因で利益が圧迫。セグメント別ではプリンティングは相対的に堅調、ビジュアルは弱含み、マイクロデバイス等は回復基調。通期で利益目標を達成するには下期での収益回復(特にビジュアルの挽回)とコスト抑制が必要。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:セイコーエプソン株式会社
- 主要事業分野:プリンティングソリューションズ(オフィス・ホーム用、商業・産業用プリンター、消耗品等)、ビジュアルコミュニケーション(プロジェクター、スマートグラス等)、マニュファクチャリング関連・ウエアラブル(産業用ロボット、ウォッチ、水晶デバイス、半導体等)
- 代表者名:代表取締役社長 吉田 潤吉
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月5日
- 対象会計期間:2026年3月期 第2四半期(中間)連結(2025年4月1日~2025年9月30日)
- 決算説明会:有(アナリスト向け)、補足資料有
- セグメント(報告セグメント):
- プリンティングソリューションズ事業:オフィス・ホームIJP、商業・産業IJP、プリントヘッド、消耗品、ソフト等
- ビジュアルコミュニケーション事業:液晶プロジェクター、ホームプロジェクター、スマートグラス等
- マニュファクチャリング関連・ウエアラブル事業:産業用ロボット、ウォッチ、水晶デバイス、半導体等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):373,573,152株
- 期中平均株式数(中間期):320,381,645株
- 自己株式数:53,145,125株(期末)
- 時価総額:–(指定なしのため省略)
- 今後の予定:
- 半期報告書提出予定日:2025年11月7日
- 配当支払開始予定日:2025年11月28日
- 決算説明会資料は当社HPに掲載済み
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(中間実績 vs 会社通期予想(修正後)に対する進捗率)
- 売上高:中間667,352百万円。通期予想1,370,000百万円に対する進捗率 48.7%(通常の半期進捗目安:50%)。会社は通期売上予想を前回から上方修正(+300億円)。
- 営業利益:中間31,145百万円。通期予想63,000百万円に対する進捗率 49.4%(目安50%)。会社は通期営業利益予想を据え置き。
- 親会社帰属当期利益:中間18,664百万円。通期予想41,000百万円に対する進捗率 45.5%。
- サプライズの要因:
- マイナス要因:為替差損計上、米国関税コスト増、中国など特定市場(特にプロジェクターの教育需要)での需要減。これらが事業利益を下押し。
- プラス要因:プリンティング(商業・産業のFiery買収効果を含む)やマイクロデバイス(増収)で売上を下支え。消耗品の一部、オフィス共有IJPや大容量インクタンクモデルは堅調。
- 通期への影響:
- 会社は売上見通しを上方修正した一方、利益見通しは据え置き。中間進捗は概ね均等配分に近く、通期予想達成は可能性ありと会社は示唆するが、為替・関税・中国市場動向の不確実性が高い。下期に向けた費用削減や需要回復が必要。
財務指標
- 主な財務数値(中間期末/対前年同期)
- 売上収益:667,352百万円(△1.0%、前中間674,198百万円、差額△6,846百万円)
- 事業利益(セグメント合計後の調整前):37,430百万円(△26.7%、前中間51,040百万円、差額△13,610百万円)
- 営業利益:31,145百万円(△10.9%、前中間34,939百万円、差額△3,794百万円)
- 税引前中間利益:30,783百万円(△6.3%、前中間32,852百万円)
- 親会社の所有者に帰属する中間利益(純利益):18,664百万円(△19.8%、前中間23,280百万円)
- 1株当たり中間利益(EPS):58.26円(前年中間70.43円)
- 収益性指標(中間実績ベース、注:半期ベース)
- 営業利益率:4.67%(31,145 / 667,352)。前年中間は5.18%(低下:△0.51ポイント)
- ROE(半期ベース):約2.28%(親会社帰属利益18,664 / 親会社持分819,206)。年換算値 ≒4.56%(目安8%以上で良好→未達)。
- ROA(半期ベース):約1.29%(18,664 / 資産合計1,447,428)。年換算 ≒2.58%(目安5%以上→未達)。
- 進捗率分析(通期予想=修正後を基準)
- 売上高進捗率:48.7%(やや下期偏重が必要だがほぼ均等)
- 営業利益進捗率:49.4%
- 純利益進捗率:45.5%(純利益はやや下振れペース)
- 過去同期間との比較:前年同期比は売上はほぼ横ばい、利益は減少(主に事業利益の落ち込みが大きい)
- キャッシュフロー(中間累計)
- 営業CF:24,238百万円(前年69,975百万円 → 大幅減、△45,737百万円)
- 投資CF:△36,839百万円(前年△37,138百万円、ほぼ横ばい;主に有形固定資産取得29,030百万円)
- 財務CF:△36,935百万円(前年△47,140百万円;前期は自己株取得や社債償還等が大きかった)
- フリーCF(営業CF-投資CF):△12,601百万円(24,238 − 36,839 = △12,601百万円)
- 営業CF/純利益比率:24,238 / 18,664 = 1.30(目安1.0以上で健全)
- 現金同等物残高:217,893百万円(前連結年度末267,000百万円 → 減少49,107百万円)
- 四半期推移(QoQ)
- Q1売上320,879百万円 → Q2売上346,472百万円(QoQ増)
- Q1営業利益14,136百万円 → Q2営業利益17,008百万円(QoQ増)
- 季節性:下期に向けて商流や需要に季節差あり(ただし半期で均等配分に近い進捗)
- 財務安全性
- 自己資本比率(親会社所有者帰属持分比率):56.6%(安定水準、前年同期55.3%)
- 流動比率:流動資産875,895 / 流動負債409,829 ≒ 2.14(流動比率 > 1.0 良好)
- 負債合計:628,084百万円(前期651,569 → 減少)
- 効率性
- 総資産回転率(単純、半年ベース)=売上667,352 / 資産1,447,428 ≒ 0.46(年換算 ≒0.92回/年)
特別損益・一時的要因
- 表示上の特別項目:報告本文では「為替差損の計上」「米国関税コスト増」が利益減少の主因として明記。金額明細は中間決算短信の注記参照だが、これらは業績に明確なマイナス影響を与えている。
- 一時的要因の影響:為替・関税は一時的とも継続的ともなり得る(為替は市場次第、関税は交渉で変動)。除外して考えると事業の基礎的収益力はセグメントにより差(プリンティング堅調、ビジュアル弱含み)あり。
- 継続性の判断:為替は継続的リスク、米国関税は交渉次第で継続的コスト化の恐れあり(会社は交渉の進展を踏まえて影響を再評価)。
配当
- 中間配当:37.00円(既払)
- 期末配当(予想):37.00円(据え置き)
- 年間配当予想:74.00円(前回予想から修正なし)
- 配当性向:通期予想ベース 親会社帰属当期利益41,000百万円、年間配当合計(74円 × 発行済平均株数)で算出可(短信は明示せず→–)。
- 株主還元方針:特別配当なし。自己株式取得は直近では小幅(中間期の自己株式取得支出1百万円)で大規模な買戻しは見られない。
設備投資・研究開発
- 設備投資(投資活動による支出):有形固定資産取得による支出29,030百万円(前年29,429百万円)
- 減価償却費(中間累計):38,280百万円(前年34,919百万円)
- 研究開発費:短信でセグメントに帰属しない基礎研究等を含む「調整額」が△30,500百万円(当中間期、前年△27,900百万円)と記載。個別R&D費の明細は別紙参照(短信本文では分解記載なし) → R&D費の詳細は–(短信注記および説明会資料参照が必要)。
受注・在庫状況(該当)
- 在庫状況:
- 棚卸資産:395,728百万円(前年同期369,781百万円、増加 +25,947百万円)
セグメント別情報(中間累計)
- プリンティングソリューションズ事業
- 売上収益(外部):478,232百万円(前年478,250百万円、前年同期比 +0.4% 表記:4,783億円、短信本文)
- セグメント利益:54,359百万円(前年63,502百万円、△14.4%)
- コメント:Fiery買収効果で商業・産業側は増収。ただし米国関税や為替で利益は圧迫。家庭用では大容量インクタンクモデルは伸長、インクカートリッジは販売数量減。
- ビジュアルコミュニケーション事業
- 売上収益(外部):90,038百万円(前年108,075百万円、△16.7%)
- セグメント利益:8,284百万円(前年15,975百万円、△48.1%)
- コメント:教育需要の低下でビジネスプロジェクターが大幅減。ホームプロジェクターも中国軟調で減少。
- マニュファクチャリング関連・ウエアラブル事業
- 売上収益(外部):96,846百万円(前年85,228百万円、+12.9%)
- セグメント利益:5,334百万円(前年△530百万円 → 大幅改善)
- コメント:マイクロデバイス(水晶デバイス・半導体)が増収、費用削減効果と相まって大幅増益。セグメント損失から黒字化。
- 調整額:報告セグメントに帰属しない基礎研究等で△30,547百万円の調整(前年△27,906百万円)。
中長期計画との整合性
- 観点:マイクロデバイス等の成長は中期的な収益改善に寄与し得るが、ビジュアルの需要低迷と外部コスト(関税・為替)が目標達成のリスク。
競合状況や市場動向
- 市場動向:欧米・中国の教育需要停滞がプロジェクター需要を圧迫。プリンティング分野はインクタンクモデルなど新興国・欧州で堅調。マイクロデバイスは需要回復基調。
今後の見通し
- 業績予想(通期、修正後)
- 売上収益:1,370,000百万円(前回13,400億円→今回13,700億円に上方修正、増減+300億円)
- 事業利益:75,000百万円(据え置き)
- 営業利益:63,000百万円(据え置き)
- 税引前利益:59,000百万円(据え置き)
- 親会社の所有者に帰属する当期利益:41,000百万円(据え置き)
- 為替前提(第3四半期以降):1米ドル=148.00円、1ユーロ=171.00円(短信に記載)
- 予想の信頼性:会社は不透明感を明記。過去の予想達成傾向等の記載は短信に限定的 → 保守的姿勢で据え置き。
- リスク要因:為替変動、米国関税交渉の行方、中国市場の需要動向、競争激化、原材料価格変動等。
重要な注記
- 会計方針:IFRSによる会計方針の変更なし。連結範囲の重要な変更なし。
- 監査:中間決算短信は公認会計士・監査法人のレビュー対象外と明記。
- 訴訟等:Epson Europe B.V.が関与する著作権料訴訟が継続中(詳細影響不明)。
- その他:当期にFiery買収(2024年12月)によるプリンティング事業への寄与を記載。
(注)不明・未記載の項目は「–」で表記しました。財務比率等は短信記載数値から単純計算した概算値です。詳細は決算説明資料および年間報告書の注記をご参照ください。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 6724 |
| 企業名 | セイコーエプソン |
| URL | http://www.epson.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 電機・精密 – 電気機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.14)」によって自動生成されました。
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