企業の一言説明
ネクソンは、PC向けオンラインゲームやモバイルゲームを世界中に展開する、韓国発祥のグローバルゲーム開発・配信企業です。特に無料RPGを主力とし、オンラインゲーム市場において独自の地位を確立しています。
投資判断のための3つのキーポイント
- 強固な財務体質と高いキャッシュ創出力: 自己資本比率75.0%、流動比率4.44倍と極めて健全な財務状況です。営業キャッシュフローは純利益を大幅に上回り、豊富な運転資金と投資余力を持っています。
- グローバル展開と新規IPによる成長機会: 北米や「その他」地域での売上高が大きく伸長しており、特定の地域への依存度を低減しつつあります。新規ゲームタイトルや既存IPのモバイル展開により、持続的な成長を目指しています。
- 利益の変動性と市場競争リスク: 主力タイトルへの依存度が高く、新作ゲームの成否や既存タイトルのライフサイクルにより利益が変動しやすい特性があります。特に中国市場の動向やゲーム業界の激しい競争は、今後の業績を左右する主要なリスク要因です。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | B | 中程度の成長 |
| 収益性 | B | やや良好 |
| 財務健全性 | S | 極めて優良 |
| バリュエーション | B | 適正水準 |
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 3,246.0円 | – |
| PER | データなし | 業界平均23.2倍 |
| PBR | 2.43倍 | 業界平均2.3倍 |
| 配当利回り | 1.85% | – |
| ROE | 8.87% | – |
1. 企業概要
ネクソン(NEXON Co., Ltd.)は、PCオンラインゲームおよびモバイルゲームの開発、配信、運営を日本、韓国、中国、北米などグローバルに展開する企業です。特に無料プレイモデル(F2P)のRPG(ロールプレイングゲーム)を主力としており、「メイプルストーリー」や「アラド戦記」といった人気タイトルを多数保有しています。技術的には、オンラインゲームの安定稼働と大規模ユーザー対応を可能にするインフラ技術と、長期間にわたるゲーム運営力に強みを持っています。
2. 業界ポジション
ネクソンは、世界のゲーム市場、特にPCオンラインゲームおよびモバイルゲーム市場において、主要なプレイヤーの一つです。韓国発祥の企業として、特にアジア地域(韓国、中国)で強固な基盤を築いていますが、近年は北米や欧州などでの事業拡大も積極的に進めています。売上高ベースではグローバル大手企業に比肩する規模を誇り、PC向けMMORPG(多人数同時参加型オンラインRPG)分野では高い市場シェアを有しています。一般的なゲーム業界のPERが23.2倍、PBRが2.3倍であるのに対し、ネクソンのPBRは2.43倍と業界平均をやや上回る水準にあり、現時点では市場から適正な評価を受けていると言えます。
3. 経営戦略
ネクソンの中期経営戦略は、既存の主力オンラインゲームの安定運営と大型アップデートによる収益基盤の維持、そして新規IP(知的財産)の創出とモバイル展開による成長加速に重点を置いています。特に、既存の人気PCゲームのモバイル版開発や、コンソールゲーム市場への参入も視野に入れています。
直近の決算短信では、2026年第1四半期の売上収益が前年同期比+32.1%~+44.0%、親会社帰属四半期利益が+55.7%~+84.4%と大幅な成長を見込んでおり、新規ゲームの寄与が期待されます。一方で、通期業績予想は「算定困難」として開示されておらず、これは新規タイトルのリリーススケジュールや市場での反応に不確実性があることを示唆しています。
地域別売上では、2025年通期において中国市場が前期比△32.3%と大きく減少した一方で、北米は+59.7%、その他地域が+477.1%と大幅な成長を遂げており、グローバルでの分散投資戦略が奏功しつつあることがうかがえます。また、2026年12月期には年間配当を60.00円と増配する見込みであり、株主還元への意欲も高いです。
今後のイベント:
- May 12, 2026 at 6:30 AM UTC: 決算発表予定日
- June 29, 2026 at 12:00 AM UTC: 配当権利落ち日
【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 7/9 | S: 財務優良(収益性・健全性・効率性すべて良好) |
| 収益性 | 3/3 | 純利益、営業キャッシュフロー、ROAいずれも良好な数値 |
| 財務健全性 | 3/3 | 流動比率、負債比率、株式希薄化の観点で懸念なし |
| 効率性 | 1/3 | 営業利益率とROEが改善目標に達していない |
解説:
ネクソンのPiotroski F-Scoreは7/9点であり、S判定(財務優良)です。収益性と財務健全性において満点を獲得しており、企業が堅牢な収益基盤を持ち、負債を抑えた健全な財務運営を行っていることを示しています。特に営業キャッシュフローは純利益を大幅に上回っており、安定した事業活動による資金創出能力が高いです。一方で、効率性スコアは1/3点にとどまり、営業利益率とROEが設定されたベンチマーク(10%)を下回っている点が改善の余地として挙げられます。
【収益性】営業利益率、ROE、ROA
- 営業利益率(過去12か月): 8.25%
- ゲーム業界の営業利益率は幅がありますが、ネクソンの営業利益率は安定しており高い水準で推移していましたが、直近はやや低下傾向です。FY2025の営業利益率26.1%と提供されていますが、これはTotal Operating Income as Reported (124,012,000) / Total Revenue (475,102,000) であり、企業財務指標の"Operating Margin (過去12か月)" 8.25% は算出方法が異なるか、非GAAP調整後の数値である可能性があります。ここでは企業財務指標のOperating Marginを採用します。
- ROE(実績): (連)8.87%
- ROE(自己資本利益率)は、株主から預かったお金(自己資本)をどれだけ効率的に使って利益を上げているかを示す指標です。一般的な目安とされる10%には惜しくも届かず、B(普通)評価となります。
- ROA(過去12か月): 6.03%
- ROA(総資産利益率)は、会社が保有する全ての資産をどれだけ効率的に使って利益を上げているかを示す指標です。ベンチマークの5%を上回っており、良好な資産効率を示しています。
【財務健全性】自己資本比率、流動比率
- 自己資本比率(実績): (連)75.0%
- 自己資本比率は、会社の総資産のうち返済不要な自己資本が占める割合を示し、高いほど財務が安定していると判断されます。75%は極めて高い水準であり、業界内でもトップクラスの財務健全性を示しています。
- 流動比率(直近四半期): 4.44倍(444%)
- 流動比率は、短期的な支払い能力を示す指標で、200%以上が健全とされることが多いです。ネクソンの4.44倍という数値は非常に高く、短期的な資金繰りに全く問題がないことを示しています。
【キャッシュフロー】営業CF、FCFの状況
- 営業キャッシュフロー(過去12か月): 1,718億7,000万円
- 本業で稼ぐ力を示す営業キャッシュフローは非常に潤沢です。
- フリーキャッシュフロー(過去12か月): 1,840億6,000万円
- フリーキャッシュフローは、営業活動で得られた資金から事業に必要な投資を行った後に残る自由に使える資金です。ネクソンは、大規模な投資を行った後でも多額のフリーキャッシュフローを創出しており、今後の成長投資や株主還元に充てる十分な余力があることを示しています。
【利益の質】営業CF/純利益比率
- 営業CF/純利益比率(過去12か月): 1.87倍
- この比率は、純利益が現金としてどれだけ裏付けられているかを示します。1.0倍以上が健全とされ、ネクソンは1.87倍と大幅に上回っており、非常に質の高い利益を上げていることを示します。粉飾決算などのリスクが低い、健全な会計処理がなされていると考えられます。
【四半期進捗】通期予想に対する進捗率、直近3四半期の売上高・営業利益の推移
- ネクソンはFY2026の通期業績予想を「算定困難」として開示していません。これは新規タイトルのリリース状況や市場の反応に不確実性があるためと考えられます。
- 一方で、2026年第1四半期(累計)については具体的な売上収益・営業利益・親会社帰属四半期利益のレンジを提示しており、前年同期比で大幅な増収増益を見込んでいます。特に親会社帰属四半期利益は前年同期比+55.7%~+84.4%と高い伸びを予想しており、年初の業績は好調に推移する見込みです。
- 直近の損益計算書は年度別データのみのため、直近3四半期の売上高・営業利益の具体的な推移はデータからは読み取れません。年度ベースでは、売上高は4233億円(2023年)、4462億円(2024年)、4751億円(2025年)と増加傾向にあります。営業利益は2023年に1347億円を記録した後、2024年1241億円、2025年1240億円と横ばい〜微減で推移しています。
【バリュエーション】PER/PBR
- PER(会社予想): データなし
- 株価収益率(PER)は株価が1株当たり利益の何倍かを示し、企業の利益に対して株価が割安か割高かを判断する目安です。ネクソンは通期予想を開示していないため、会社予想PERは算出できません。業界平均PERが23.2倍であることを考慮すると、利益面からの割高・割安判断が難しい状況です。
- PBR(実績): (連)2.43倍
- 株価純資産倍率(PBR)は株価が1株当たり純資産の何倍かを示し、会社の純資産に対して株価が割安か割高かを判断する目安です。業界平均PBR2.3倍と比較すると、ネクソンのPBRはわずかに高い水準にありますが、ほぼ同等の評価を受けていると言えます。目標株価(業種平均PBR基準) 3,073円と比較すると、現在の株価3,246円はやや上回っており、過去の財務実績から見た適正水準に近いものの、わずかに割高感があるとも捉えられます。
【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MACD | 中立 | MACD値: -197.82 / シグナル値: -119.93 | 短期的な下落トレンドへの転換を示唆する可能性 |
| RSI | 中立 | 31.9% | 売られすぎの圏内に近づいているが、まだ中立 |
| 5日線乖離率 | – | -1.26% | 直近の株価は5日移動平均線をわずかに下回る |
| 25日線乖離率 | – | -16.00% | 短期トレンドから大きく下方に乖離、短期的な下落圧力が強い |
| 75日線乖離率 | – | -13.30% | 中期トレンドから大きく下方に乖離、中期的な下落圧力が強い |
| 200日線乖離率 | – | +0.50% | 長期トレンドライン付近で推移 |
解説:
MACDはシステム上「中立」と判断されていますが、MACD値がシグナルラインを下回っており、ヒストグラムもマイナスであることから、短期的な下落トレンドの兆候が見られます。RSIは31.9%と、売られすぎ(通常30%以下)のゾーンに近づいており、株価が短期的に下落している状況であることを示唆しています。移動平均線乖離率を見ると、株価は5日移動平均線をわずかに下回り、25日線および75日線からは大きく下方に乖離しており、短期・中期的に強い下落圧力がかかっていることがわかります。一方で、200日移動平均線とはほぼ同水準で推移しており、長期的なトレンドの大きな変化はまだ見られません。
【テクニカル】52週高値・安値との位置、移動平均線との関係
- 52週高値・安値: 年初来高値4,434円、年初来安値1,826円。現在の株価3,246.0円は、52週レンジの中央からやや上(54.4%の位置)に位置しています。
- 移動平均線との関係: 現在の株価(3,246.0円)は、短期(5日:3,287.40円)、中期(25日:3,864.36円、75日:3,734.68円)の移動平均線を大きく下回っています。これは、直近の株価が急落しており、短期的な下落トレンドにあることを示唆しています。一方で、長期(200日:3,244.53円)移動平均線とはほぼ同じ水準に位置しており、このラインが今後のサポートラインとなるかどうかが注目されます。
【市場比較】日経平均・TOPIXとの相対パフォーマンス
- 1ヶ月リターン: ネクソン -23.14% vs 日経平均 +6.64%(29.78%ポイント下回る)
- 3ヶ月リターン: ネクソン -12.44% vs 日経平均 +11.43%(23.87%ポイント下回る)
- 6ヶ月リターン: ネクソン +7.91% vs 日経平均 +33.77%(25.86%ポイント下回る)
- 1年リターン: ネクソン +64.44% vs 日経平均 +47.16%(17.28%ポイント上回る)
- TOPIXとの比較:
- 1ヶ月リターン: ネクソン -23.14% vs TOPIX +4.13%(27.26%ポイント下回る)
過去1年間では日経平均やTOPIXを大きくアウトパフォームしていましたが、直近1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月では市場平均を大きく下回るパフォーマンスとなっています。これは、ネクソン固有の要因(例: 直近の収益性低下、新規ゲームの期待値変化など)による売却圧力が市場全体の影響を上回っている可能性を示唆しています。特に急激な下落は市場の懸念を表していると言えるでしょう。
【定量リスク】ベータ値、ボラティリティ、最大ドローダウン
- ベータ値(5Y Monthly): 0.53
- ベータ値は市場全体(S&P 500等の指数)の動きに対して、当該銘柄の株価がどれくらい変動するかを示す指標です。0.53は市場全体の変動の約半分程度しか変動しないことを意味し、市場全体と比較して株価変動リスク(システマティックリスク)が低いことを示します。
- 年間ボラティリティ: 45.83%
- 年間ボラティリティは、過去1年間の株価の変動の激しさを示します。45.83%は比較的高い水準であり、他の安定成長株と比較して株価の振れ幅が大きいことを示唆しています。
- 最大ドローダウン: -57.14%
- 最大ドローダウンは、過去の一定期間において、ピークから谷底までの最大の下落率を示します。ネクソンの場合は-57.14%であり、仮に過去と同様の市場環境や企業固有の要因が発生した場合、投資額が半分以下になるリスクがあることを意味します。
- シャープレシオ: -0.09
- シャープレシオは、リスク1単位あたりに得られるリターンを示す指標で、値が高いほど効率的にリターンを得られているとされます。-0.09という値は、現在のリスク水準に対して十分な超過リターンが得られていない状況を示しており、過去の投資効率は低いと言えるでしょう。
- 投資額の想定変動: 仮に100万円投資した場合、年間で±45.83万円程度の変動が想定されます。
【事業リスク】主要なリスク要因
- 特定地域・特定タイトルへの依存リスク: 現在も韓国市場が最大の売上高を占めており、特定タイトル(「メイプルストーリー」や「アラド戦記」など)の収益貢献が大きいとされています。これらの市場環境の変化やタイトルの人気衰退は、全体の業績に大きな影響を与える可能性があります。中国市場での売上減少も、その一例です。
- 競争激化とヒット作創出の難易度: グローバルゲーム市場は新規参入や大型タイトルの投入が相次ぎ、競争が極めて激しい環境にあります。安定的にヒット作を創出し続けることは難しく、開発費の高騰も相まって、費用対効果の悪化や業績変動に繋がるリスクがあります。
- プラットフォーム・規制リスク: PC、モバイル、コンソールといったプラットフォーム提供者のポリシー変更や、ゲームコンテンツに対する各国の規制強化(例: 中国のゲーム規制や未成年者のゲーム時間制限など)は、事業運営に直接的な影響を及ぼす可能性があります。また、為替変動も国際的な収益に影響を与えます。
7. 市場センチメント
- 信用取引状況:
- 信用買残: 99,000株(前週比 +31,600株)
- 信用売残: 47,700株(前週比 -8,900株)
- 信用倍率: 2.08倍
信用買残が増加し、信用売残が減少しているため、信用倍率は2.08倍と比較的高水準です。これは、株価が上昇した際に将来の売り圧力となる可能性があるため、注意が必要です。
- 主要株主構成:
ネクソンの主要株主は、NXCコーポレーション(韓国)が30.18%、NXMH BVが14.23%と、創業家関連企業が大半を占めています。これら2社を合わせると約44.41%にもなり、安定株主が非常に多い構造です。その他、日本マスタートラスト信託銀行、JPモルガン・チェース・バンクなどの機関投資家が名を連ねています。創業者による支配力が強く、経営の安定性が高い一方で、少数株主の意見が経営に反映されにくい可能性も考えられます。
8. 株主還元
- 配当利回り(会社予想): 1.85%
- 現在の株価3,246.0円に対し、会社予想の年間配当60.00円をもとに算出されます。業界平均と比較すると、中程度の水準です。
- 1株配当(会社予想): 60.00円(2026年12月期)
- 2025年12月期の年間配当実績が45.00円であったことから、2026年12月期は増配を予定しており、株主還元への積極的な姿勢がうかがえます。
- 配当性向(会社予想): 39.44%(2026年12月期実績EPS114.48円に基づく)
- 配当性向は、企業の純利益のうちどれだけを配当に回しているかを示す指標です。30~50%が一般的とされており、ネクソンの39.44%は安定した配当政策であると言えます。
- 自社株買いの状況: 2025年12月期には968億8,500万円相当の自己株式を取得しており、期末時点の自己株式数は35,753,527株です。加えて、36,487,500株の自己株式消却を予定しており、発行済み株式数の縮小を通じて、1株当たり利益(EPS)やROEの向上に貢献し、株主価値の向上を目指す積極的な姿勢が見られます。
SWOT分析
強み
- 強固な財務体質と豊富なキャッシュフロー: 自己資本比率75.0%、流動比率4.44倍、多額のフリーキャッシュフローを有し、M&Aや新規投資への積極的な取り組みを可能にする健全な財務基盤。
- グローバルな事業展開力と既存IPの強さ: 韓国、日本、北米、その他地域(特に近年成長顕著)で事業を展開し、多様な地域からの収益源を持つ。長年愛される多数の主力オンラインゲームIPを保有。
弱み
- 利益の変動性と新作依存: 新規ゲームの成否や既存タイトルのライフサイクルに業績が左右されやすく、一時的な利益の落ち込みが発生する可能性。
- バリュエーション指標の透明性不足: PERが算出困難であり、業績予想も不明確なため、投資家にとって評価が難しい側面がある。
機会
- 北米・その他地域での市場拡大: 直近の決算で北米やその他地域での売上が大きく伸長しており、今後もこれらの市場での成長機会が期待される。
- モバイルゲーム市場の成長とコンソールへの展開: 既存のPCゲームIPをモバイル化する戦略や、コンソールゲーム市場への新規参入により、新たな収益源を確保できる可能性。
脅威
- ゲーム業界の競争激化と規制リスク: 世界的に大手ゲームメーカーや新規スタートアップとの競争が激化しており、市場シェアの維持や拡大が困難になる可能性。特に中国市場の規制動向は不確実性が高い。
- 開発費の高騰と為替変動リスク: 新作ゲームの開発コストが増加傾向にあり、投資回収のリスクが増大。また、グローバル企業であるため、為替レートの変動が業績に影響を与える可能性がある。
この銘柄が向いている投資家
- 安定した財務基盤を重視する投資家: 極めて高い自己資本比率と潤沢なキャッシュフローを背景に、企業の持続可能性を重視する投資家。
- グローバルゲーム市場の成長性に期待する投資家: 特定地域からの脱却を進め、北米を中心にグローバルでの成長を目指すネクソンの戦略に将来性を見出す投資家。
- リスクを許容し、長期的な視点を持つ投資家: 新作ゲームの成否や市場の変化による一時的な業績変動リスクを理解し、長期的な視点で企業の成長を見守れる投資家。
- 株主還元への積極姿勢を評価する投資家: 自社株買いや増配計画など、株主還元に積極的な姿勢を示す企業を好む投資家。
この銘柄を検討する際の注意点
- 業績の変動性: 新作ゲームのリリースや既存タイトルの人気動向により、四半期ごとの業績が大きく変動する可能性があるため、短期的な業績に一喜一憂しない冷静な投資判断が求められます。
- 中国市場の動向と地政学的リスク: 中国市場の売上が減少傾向にあり、今後も規制強化や地政学的リスクが事業に影響を及ぼす可能性を考慮する必要があります。
- 新規タイトルの成否: 好調な第1四半期予想とは裏腹に、通期予想が未定であることから、新規タイトルの市場評価が今後の成長を大きく左右することに注意が必要です。
今後ウォッチすべき指標
- 新規ゲームタイトルのリリース状況と初期売上: 特に北米市場やモバイル市場向けの新作の動向。
- 地域別売上構成比の変化: 韓国市場への依存度と北米・その他地域での売上拡大が継続しているか。
- 営業キャッシュフローおよびフリーキャッシュフローの推移: 健全な財務状況と成長投資余力を示す指標の維持。
- 株主還元政策: 増配や自社株買いの継続性。
10. 企業スコア
- 成長性: B (中程度の成長)
- FY2025の売上高は4,751億200万円で対前年比+6.47%と増加しており、安定した成長は見られるものの、成長率における評価基準S(15%以上)やA(10%以上)には達していません。ただし、Quarterly Revenue Growth (前年比) 55.00%と直近四半期の成長は非常に高いです。通年ではBと評価します。
- 収益性: B (やや良好)
- ROE(実績)は8.87%で、一般的な目安とされる10%を下回りますが、ROA(過去12か月)は6.03%とベンチマークの5%を上回っています。営業利益率も8.25%と良好ではあるものの、S評価の基準(ROE15%かつ営業利益率15%)には達していません。多角的な視点から総合的にBと評価します。
- 財務健全性: S (極めて優良)
- 自己資本比率75.0%、流動比率4.44倍とそれぞれ非常に高い水準を誇ります。Piotroski F-Scoreも7/9点(S判定)であり、すべての評価項目で最も優良な部類に入ると判断できます。
- バリュエーション: B (適正水準)
- PBR(実績)2.43倍は業界平均PBR2.3倍と比較してほぼ同水準であり、割高感は強くありません。PERがデータなしのため総合的な判断は難しいものの、PBR基準では適正水準に近いと評価できます。
企業情報
| 銘柄コード | 3659 |
| 企業名 | ネクソン |
| URL | http://company.nexon.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 3,246円 |
| EPS(1株利益) | 114.26円 |
| 年間配当 | 1.85円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 14.1% | 26.7倍 | 5,902円 | 12.8% |
| 標準 | 10.9% | 23.2倍 | 4,440円 | 6.5% |
| 悲観 | 6.5% | 19.7倍 | 3,090円 | -0.9% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 3,246円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 2,214円 | △ 47%割高 |
| 10% | 2,765円 | △ 17%割高 |
| 5% | 3,489円 | ○ 7%割安 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
競合他社
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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.22)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。