2025年12月期第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)

エグゼクティブサマリー

  • 決算サプライズ:会社予想(通期レンジ)との整合性は良好で、通期予想に対して第3四半期累計実績の進捗は概ね上振れまたは計画どおり。第4四半期に子会社ファンド清算益(約50億円)見込みと自己株式取得の追加発表(上限250億円)があり、配当予想は増配修正(通期45.00円)となった。
  • 業績の方向性:増収減益ではなく「減収減益(累計)」—— 第3四半期累計で売上収益351,503百万円(△4.1%)、営業利益116,837百万円(△7.2%)、親会社帰属四半期利益81,195百万円(△21.0%)。
  • 注目すべき変化:前年同期に大型ローンチ(例:中国での『アラド戦記モバイル』)があった反動でモバイル収益が減少。北米が+61.6%と大きく伸長した一方、中国セグメントは売上が大幅減(△44.0%)。現金・現金同等物が増加(526,573百万円、前期末比 +194,642百万円)。
  • 今後の見通し:通期業績予想はレンジ開示(売上467,303~480,839百万円、営業利益138,581~148,711百万円)。第4四半期に複数タイトル(『ARC Raiders』『MapleStory: Idle RPG』等)寄与とファンド清算益見込みがあるため、通期目標達成可能性は高いと会社は説明。
  • 投資家への示唆:主要IPの復調と新作ローンチが第4四半期の鍵。為替変動や大型ローンチの季節性により業績変動が大きい点は留意必要。自己株取得・増配で株主還元強化の姿勢を示した。

基本情報

  • 企業概要
    • 企業名:株式会社ネクソン
    • 主要事業分野:PCオンライン・モバイルゲームの制作・開発・配信(主要フランチャイズ例:Dungeon&Fighter、MapleStory、Mabinogi等)
    • 代表者名:代表取締役社長 李 政憲
    • 問合せ先(CFO):植村 士朗(TEL 03-6629-5318)
  • 報告概要
    • 提出日:2025年11月11日
    • 対象会計期間:2025年12月期 第3四半期(連結、2025年1月1日~2025年9月30日)
    • 決算説明資料:作成・説明会あり(機関投資家向けオンライン)
  • セグメント(報告セグメント)
    • 日本:国内事業(配信・運営)
    • 韓国:韓国拠点およびNEOPLEの事業(世界向けIP管理・ライセンス含む)
    • 中国:中国市場向け事業
    • 北米:北米市場向け事業
    • その他:欧州、中南米ほかアジア諸国
  • 発行済株式
    • 期末発行済株式数(自己株式含む):825,431,168株(2025年9月30日)
    • 期末自己株式数:28,072,277株
    • 期中平均株式数(四半期累計):807,477,017株
    • 時価総額:–(本資料に記載なし)
  • 今後の予定
    • 第4四半期見通し開示あり(第4四半期:2025/10/1~12/31、Q4レンジ提示)
    • 自己株式取得(取締役会決議):取得期間 2025/11/12~2026/1/26、上限10,000,000株・総額25,000百万円(市場買付)
    • その他IRイベント:決算説明会開催(オンライン)

決算サプライズ分析

  • 予想vs実績(会社予想は通期レンジ。第3四半期累計のみの会社予想は個別提示なし)
    • 売上高:351,503百万円(前年同期比 △4.1%)。通期下限467,303百万円に対する進捗率 ≒75.3%(通期見通しに対して概ね順調)
    • 営業利益:116,837百万円(前年同期比 △7.2%)。通期下限138,581百万円に対する進捗率 ≒84.3%(進捗良好)
    • 親会社帰属四半期利益:81,195百万円(前年同期比 △21.0%)。通期下限103,427百万円に対する進捗率 ≒78.5%
  • サプライズの要因
    • 減収要因:前年に比べ中国向けモバイル(Dungeon&Fighter Mobile等)の高い寄与が無く、既存タイトルの地域別収益差が影響。
    • 増加要因:PC版Dungeon&FighterやMapleStoryの韓国での好調、MapleStory Worldsの地域拡大、北米の拡大。『マビノギモバイル』の配信開始が寄与。
    • 費用要因:ロイヤリティ増(Mabinogi Mobile)、クリエイター報酬増(MapleStory Worlds)、広告・R&D増。一方で業績連動賞与減で人件費は一部低下。
    • 特殊要因:当期に子会社清算益計上(その他収益増)。ただし為替差損が発生し金融費用が増加(為替影響が税引前利益を押下げ)。
  • 通期への影響
    • 会社は第4四半期の大幅な回復(新作寄与+既存IP成長)を見込んでおり、通期予想達成の前提は第4四半期の想定どおりの寄与と為替前提(1USD=151.30円)に依存。
    • 予想修正:配当予想は増配修正。業績予想はレンジで開示(修正の公表は今回なし)。

財務指標

  • 財務諸表(要点)
    • 資産合計:1,300,125百万円(2025/9/30、前期末1,256,771百万円 → +43,354百万円)
    • 資本合計:1,061,777百万円(↑31,252百万円)、親会社帰属持分1,052,570百万円
    • 流動資産:834,264百万円(現金等 526,573百万円)
    • 負債合計:238,348百万円(↑12,102百万円)
  • 収益性(第3四半期累計:2025/1-9)
    • 売上高:351,503百万円(前年同期比 △4.1%・△14,982百万円)
    • 営業利益:116,837百万円(前年同期比 △7.2%)
    • 営業利益率:116,837 / 351,503 = 33.24%(高水準。業種平均と比較する際はゲーム企業は幅広いが一般に20%台以上は良好)
    • 税引前利益:121,963百万円(前年同期比 △21.1%)
    • 四半期利益(親会社帰属):81,195百万円(前年同期比 △21.0%)
    • EPS(基本):100.56円(前年同期 123.06円、△22.5%)
  • 収益性指標(参考)
    • ROE(単純計算:親会社利益 / 親会社帰属持分)= 81,195 / 1,052,570 = 約7.72%(目安:8%以上で良好 → やや下回る)
    • ROA(単純計算:親会社利益 / 資産合計)= 81,195 / 1,300,125 = 約6.25%(目安:5%以上で良好 → 達成)
  • 進捗率分析(通期レンジに対する進捗:第3Q累計)
    • 売上高進捗率:351,503 / 467,303 = 75.3%(通期下限)~ 73.1%(通期上限)→ Q3時点で概ね計画通り(第4Qに季節性で稼ぐ想定)
    • 営業利益進捗率:116,837 / 138,581 = 84.3%(下限)~ 78.6%(上限)→ 進捗は高い
    • 親会社利益進捗率:81,195 / 103,427 = 78.5%(下限)~ 72.6%(上限)
    • 過去同期間との比較:前年同期比で減益だが、第4四半期での回復想定あり
  • キャッシュフロー
    • 営業CF:123,021百万円(前年同期 62,805百万円 → 大幅改善)
    • 投資CF:172,765百万円(前年同期 5,687百万円)→ 主に有価証券売却収入107,137百万円、定期預金の純減少85,987百万円が寄与
    • 財務CF:△94,876百万円(前年同期 △49,175百万円)→ 自己株式取得69,886百万円、配当支払23,978百万円等
    • フリーCF(営業CF + 投資CF):123,021 + 172,765 = 295,786百万円(投資CFがプラス=資産売却等による一時的収入が大きい点に注意)
    • 営業CF/純利益比率:営業CF 123,021 / 親会社帰属利益 81,195 = 1.52(目安1.0以上で健全 → 良好)
    • 現金同等物残高:526,573百万円(前期末331,931百万円、増加)
  • 四半期推移(QoQ)
    • 第3四半期(7-9月)売上 118,719百万円(前Q比△12.4% vs 前年同四半期135,593百万円)だが四半期利益は改善(四半期で親会社帰属38,165百万円)
    • 季節性:第4四半期に新作寄与や大型イベントで収益が集中する見込み
  • 財務安全性
    • 親会社所有者帰属持分比率:81.0%(前期末81.1% → 非常に高い・安定水準)
    • 流動比率:流動資産834,264 / 流動負債122,132 = 約683%(流動性は非常に高い)
    • 負債比率(負債合計 / 資本合計):238,348 / 1,061,777 = 約22.4%(低い)
  • 効率性
    • 総資産回転率(売上/資産):351,503 / 1,300,125 = 0.27回(業種特性あり)
    • 売上高営業利益率(上記 33.24%)は高水準

特別損益・一時的要因

  • 特別利益
    • 子会社清算益の計上あり(当第3四半期累計でその他の収益が増加:5,809百万円、前年642百万円)
    • 会社は第4四半期にもファンド清算益約50億円を見込むと明記
  • 特別損失
    • 当期は大規模ののれん減損等は無く、前年同期に比べその他の費用は減少
    • 第3四半期で持分法投資の減損8,601百万円を計上(これは営業外の損失扱い)
  • 一時的要因の影響:投資有価証券売却や定期預金の純減少等で投資CFが大幅プラス。これらは恒常的収入ではないため、フリーCFの改善は一時的要素を含む。
  • 継続性の判断:ファンド清算益や証券売却益は一時的要因の可能性が高い。

配当

  • 配当実績と予想
    • 中間配当(期中実績):15.00円(2025年12月期 中間)
    • 期末配当(予想):30.00円(期末予想、今回修正により通期45.00円へ増配)
    • 年間配当予想(修正後):45.00円(直近で増配修正有り)
    • 配当利回り:–(株価情報が資料にないため算出不能)
    • 配当性向:–(通期予想純利益レンジに対する割合は、レンジにより変動するため算出を回避。参考:親会社帰属当期利益予想103,427~111,802百万円、年間配当総額は概算で45円×発行済株数(自己株除く)で算出可)
  • 特別配当:なし(記載なし)
  • 株主還元方針:自己株式取得を継続的に実施(当期既に自己株取得支出69,886百万円、今回追加枠:上限25,000百万円)。配当増配と自己株取得により株主還元強化の姿勢。

設備投資・研究開発

  • 設備投資(有形固定資産の取得)
    • 当第3四半期累計の有形固定資産取得による支出:約4,356百万円(前年同期2,461百万円)
    • 減価償却費:8,407百万円(前年同期7,415百万円)
  • 研究開発
    • R&D費の明確数値は開示なし(販売費及び一般管理費内に含まれるが、増加は記載:従業員数増加に伴う研究開発費の増加)
    • 主要テーマ:IP成長戦略による既存フランチャイズの再活性化、新作開発(例:ARC Raiders等)

受注・在庫状況

  • 該当情報:–(該当情報の記載なし、ゲーム会社のため受注/在庫は重要性低め)

セグメント別情報

  • セグメント別 売上収益(第3四半期累計)
    • 日本:4,152百万円(△10.4%)、セグメント損失2,599百万円(損失拡大)
    • 韓国:319,525百万円(△6.2%)、セグメント利益120,726百万円(△16.4%)→ 主力かつ最大の収益源
    • 中国:1,335百万円(△44.0%)、セグメント損失80百万円(前年は利益)
    • 北米:21,636百万円(+61.6%)、セグメント利益1,666百万円(前年は損失)→ 成長著しい
    • その他:4,855百万円(△11.3%)、セグメント損失6,882百万円
  • セグメント戦略・動向
    • 韓国:PC版Dungeon&FighterやMapleStoryが好調(韓国市場は強い)
    • 中国:前年ローンチ効果の反動で大幅減収
    • 北米:作品拡大により回復・黒字転換
    • その他:MapleStory Worldsの地域拡大やMabinogi Mobileの配信拡大が寄与
    • 地域別(事業別)では、PCオンラインが売上の中心(244,580百万円/累計)、モバイルは104,234百万円

中長期計画との整合性

  • 中期経営計画:資料に具体的数値目標の記載なし。会社は「IP成長戦略(垂直・水平)」を掲げ、主要IPの再活性化と新作創出を進めると説明。
  • KPI達成状況:明示的KPIの開示なし。収益貢献は主に既存フランチャイズと新作ローンチの成果で判断。

競合状況や市場動向

  • 競合比較:同業他社との定量比較データは本資料に記載なし。留意点として市場は人気タイトルやユーザー嗜好に左右されやすく変動が大きい。
  • 市場動向:世界経済の不確実性や通商政策の影響、為替変動リスクがある点を会社も指摘。

今後の見通し

  • 業績予想(通期・会社提示)
    • 売上収益:467,303~480,839百万円(前年同期比 +4.7%~+7.8%)
    • 営業利益:138,581~148,711百万円(+11.6%~+19.8%)
    • 親会社帰属当期利益:103,427~111,802百万円(△23.3%~△17.1%)
    • 基本EPS:128.58~139.00円
  • 第4四半期(2025/10-12)レンジ
    • 売上収益:115,800~129,336百万円(前年同期比 +45.2%~+62.2%)
    • 営業利益:21,744~31,874百万円(大幅増見込み)
    • 会社前提の為替:1USD = 151.30円、100KRW = 10.66円、1CNY = 21.40円
    • 為替感応度:ドル円1円変動で第4四半期売上約800百万円、営業利益約155百万円の影響と試算
  • 予想の信頼性:同社は市場環境とヒット作依存度が高く通期予想をレンジで示しているため、不確実性は残る。過去の実績からも第四四半期に業績が大きく偏る傾向あり。
  • リスク要因:為替変動、プラットフォーム手数料上昇、主要IPや新作のユーザー受容、地域別規制や通商政策、中国市場の動向など。

重要な注記

  • 会計方針の変更:なし
  • 連結範囲の変更:なし
  • 四半期連結財務諸表に対する監査レビュー:なし(注記あり)
  • 発表後の重要事象:自己株式取得決議(2025/11/11取締役会)、取得期間 2025/11/12~2026/1/26、上限25,000百万円。

(注記)

  • 不明な項目は「–」で示しています。

上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 3659
企業名 ネクソン
URL http://company.nexon.co.jp/
市場区分 プライム市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.16)」によって自動生成されました。

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By シャーロット

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