2026年2月期 第3四半期決算短信[日本基準](連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:通期予想の修正は無しだが、第3四半期累計(2025/3/1–2025/11/30)で親会社株主に帰属する四半期純利益が4,662百万円と、会社の通期予想(3,500百万円)を既に上回っている(上振れ)。ただしこれは名古屋店閉店に伴う受取補償金などの特別利益が主因で、恒常的な営業力の改善だけでの上振れではない点に注意。
- 業績の方向性:増収増益(売上高92,876百万円、+11.7%、営業利益4,157百万円、+44.4%)。
- 注目すべき変化:百貨店業が好調(売上高76,353百万円、+14.4%、営業利益3,546百万円、+80.3%)。雑貨・食料などの商品構成の改善が寄与(食料 +19.6%、雑貨 +79.5%)。
- 今後の見通し:通期業績予想(売上121,000百万円、営業利益5,400百万円、当期純利益3,500百万円)は修正なし。ただしQ3での純利益上振れは一時要因(受取補償金等)が主であり、会社は業績予想を据え置き。
- 投資家への示唆:営業面では百貨店中心に回復が鮮明だが、純利益上振れは一時項目が大きく影響しているため、通期業績や来期見通しの評価では特別利益を除いた実質的な業績動向(営業利益・経常利益・客数/客単価の持続性)を重視すべき。
基本情報
- 企業名:株式会社 近鉄百貨店(コード 8244)
- 主要事業分野:百貨店事業を中核に、卸・小売、内装、不動産、その他事業(配送等)
- 代表者名:代表取締役 社長執行役員 梶間 隆弘
- 問合せ先:代表取締役 専務執行役員 八木 徹(TEL 06-6655-7030)
- 報告概要:
- 提出日:2026年1月13日
- 対象会計期間:2026年2月期 第3四半期累計(2025年3月1日~2025年11月30日)
- 決算補足説明資料:作成有、決算説明会:無
- セグメント:
- 百貨店業:店舗営業(あべのハルカス近鉄本店など)
- 卸・小売業:中古車販売等(株式会社シュテルン近鉄等)
- 内装業:建築・内装工事(株式会社近創等)
- 不動産業:商業施設運営・賃貸等
- その他事業:配送等物流サービス
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(普通株式):40,437,940株
- 期末自己株式数:439,070株(前年同期 1,473,719株)
- 期中平均株式数(四半期累計):39,484,630株
- 時価総額:–(資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 通期業績予想(2025/3/1~2026/2/28):公表済(修正無)
- 株主総会、IRイベント等:–(資料に記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社公表の通期予想に対する進捗)
- 売上高:92,876百万円 / 121,000百万円 = 76.7%(通期予想に対する進捗)
- 営業利益:4,157百万円 / 5,400百万円 = 77.0%
- 親会社株主に帰属する当期純利益:4,662百万円 / 3,500百万円 = 133.2%(既に通期予想を上回る)
- サプライズの要因:
- Q3累計での純利益上振れは、名古屋店閉店に伴う受取補償金(特別利益 4,531百万円)が大きく寄与したため(特別利益合計:4,531百万円、特別損失合計:2,125百万円→差引で前税ベース約+2,406百万円)。
- 営業面の改善は主に百貨店業(あべのハルカス本店エリア・万博関連のオフィシャルストア等)の好調が寄与。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想の修正を行っていない。Q3の純利益上振れは特別要因が主であり、継続性が不確定なため(会社側も据え置き)。
- 売上・営業利益の進捗は約77%と順調に推移しているが、残り期間(主に最終月)での動向次第。
財務指標
- 財務諸表(要点)
- 総資産:129,751百万円(期末、前期比 +15,362百万円)
- 純資産:45,245百万円(前期比 +6,669百万円)
- 自己資本比率:34.9%(前期 33.7%)→ 34.9%(やや低め。目安40%以上で安定)
- 収益性(第3四半期累計)
- 売上高:92,876百万円(前年同期比 +11.7% → +9,711百万円)
- 営業利益:4,157百万円(前年同期比 +44.4% → +1,278百万円)
- 営業利益率:4.48%(4,157 / 92,876)
- 経常利益:4,113百万円(前年同期比 +54.9%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:4,662百万円(前年同期比 +171.7%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):118.08円(前年同期 42.97円)
- 収益性指標(概算)
- ROE(期末純資産ベース、簡易算出)=4,662 / 45,245 = 10.3%(参考:8%以上は良好)
- 注:Q3累計利益を分母純資産で割った単純指標。年間化や税効果を考慮していない点に留意。
- ROA(簡易)=4,662 / 129,751 = 3.6%(目安5%以上で良好 → 現状やや低め)
- 営業利益率:4.48%(業種平均との比較は業種別によるが、百貨店業は立地・商品構成でばらつき)
- 進捗率分析(通期予想に対する)
- 売上高進捗率:76.7%(通常ペースでは比較的早めの進捗)
- 営業利益進捗率:77.0%(同上)
- 純利益進捗率:133.2%(ただし一時項目の影響)
- 過去同期間との比較:前年同期比で増収増益(営業利益 +44.4%)
- キャッシュフロー
- 四半期連結キャッシュ・フロー計算書は作成せず(資料に記載なし)
- 現金及び預金:5,619百万円(前期末 2,588百万円、増加)
- 減価償却費:3,861百万円(前年同期 3,840百万円)
- 営業CF/純利益比率:–(営業CF未提示のため算出不可)
- 四半期推移(QoQ)
- 四半期ごとの詳細QoQ数値は資料に無し。ただし累計で売上・利益共に増加。
- 季節性:百貨店は期末商戦(年末)での売上影響が大きく、Q4での動向が通期を左右。
- 財務安全性
- 自己資本比率:34.9%(安定水準の目安40%には届かず ― やや低め)
- 流動負債:80,363百万円、固定負債:4,142百万円、負債合計:84,505百万円(前期比増加)
- 効率性
- 総資産回転率(簡易)=売上高 / 総資産 = 92,876 / 129,751 = 0.72回/期(年換算では業種特性を勘案する必要あり)
- セグメント別
- 百貨店業:売上高 76,353百万円(+14.4%)、営業利益 3,546百万円(+80.3%)→ 主力で高い成長率
- 卸・小売業:売上高 11,574百万円(+3.6%)、営業利益 129百万円(△47.6%)
- 内装業:売上高 2,920百万円(+1.5%)、営業利益 523百万円(△17.8%)
- 不動産業:売上高 248百万円(+13.2%)、営業利益 175百万円(+8.6%)
- その他:売上高 1,778百万円(△17.7%)、営業利益 18百万円(前年は損失)
- 財務の解説:総資産増は現金・受取手形/売掛金の増加や名古屋店閉店に伴う受取補償金の未収入金増加が主因。負債は買掛金や契約負債の増加が主因。純資産は期中利益計上と自己株式減少で増加。
特別損益・一時的要因
- 特別利益:受取補償金 4,531百万円(名古屋店閉店に係る受取補償金)
- 特別損失:店舗閉鎖損失等 1,844百万円、固定資産除却損等を含む特別損失合計 2,125百万円
- 一時的要因の影響:特別利益−特別損失=前税ベースで約+2,406百万円のプラス寄与。法人税等を差し引いた後でも当期純利益に大きく寄与しているため、純利益の上振れは一時要因が主要因。
- 継続性の判断:受取補償金は一過性。店舗閉鎖・改装関連の損失も一時的。したがって、これらを除いた実質的な業績(営業利益・経常利益)を重視する必要あり。
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当(第2四半期末):0.00円(2026年2月期)
- 期末配当(予想):20.00円
- 年間配当(予想):20.00円(前年実績 20.00円)
- 直近の配当予想修正:無
- 配当性向(会社予想ベース):通期予想EPS 88.56円に対し年間配当20円 → 配当性向(配当/当期純利益比率)概算 22.6%(20 / 88.56)。
- 特別配当の有無:無
- 株主還元方針:自社株買い等については、株式需給緩衝信託®による自己株式取得と売却を実施(流通株式比率向上目的)。直近では信託を通じて自己株式の取得・一部売却を行っており、自己株式残高が変動。
設備投資・研究開発
- 設備投資額:資料に明確な通期設備投資額の記載無し(–)
- 減価償却費:3,861百万円(前年同期 3,840百万円)
- 主な投資内容:店舗改装(あべのハルカス近鉄百貨店のデパ地下改装等)、Hoopの大型リニューアル、和歌山店に「ハンズ近鉄」出店など(資料記載より)。
- 研究開発:該当無し(–)
受注・在庫状況
- 受注状況:該当記載無し(–)
- 在庫状況:
- 商品及び製品:7,515百万円(前期 6,656百万円、増加)
- 在庫回転日数等:資料に記載なし(–)
セグメント別情報(補足)
- 百貨店業が業績の柱:売上構成の大部分を占め、特にあべのハルカス近鉄本店エリア(Hoop含む)が堅調。
- 商品別の動向(個別店ベース)
- 食料品:24,413百万円(+19.6%)
- 雑貨:16,479百万円(+79.5%)
- 化粧品:10,238百万円(△6.1%)
- 衣料品:10,340百万円(△6.0%)
- 地域・店別:あべのハルカス近鉄本店(Hoop等含む)合計 46,992百万円(+26.2%)。個店でのパフォーマンスに差異。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画(2025-2028年度)に基づく施策を推進中(「くらしを豊かにするプラットフォーマー」、「百“価”店事業」への進化、旗艦店リモデル、地域店の進化など)。
- 進捗:旗艦店改装やエリア施策(Hoopリニューアル、和歌山店新業態出店等)が売上・顧客動員に寄与している旨を会社は報告。
競合状況や市場動向
- 市場動向:国内消費は物価上昇でやや慎重だが、雇用・所得環境の改善や万博関連の一時需要がプラス要因。免税売上は反動減の後に回復基調。
- 競合比較:同業他社との相対的ポジションは資料に明記なし(–)。百貨店業界全体の回復傾向を受け、当社は旗艦店改装・地域施策で差別化を図る。
今後の見通し
- 業績予想:
- 会社予想(通期、2025/3/1~2026/2/28):売上 121,000百万円(+5.1%)、営業利益 5,400百万円(+0.9%)、経常利益 5,200百万円(+1.0%)、親会社株主に帰属する当期純利益 3,500百万円(+0.4%)、EPS 88.56円
- 予想の修正:無し(会社は据え置き)
- 会社予想の前提:資料添付の「連結業績予想などの将来予測情報に関する説明」を参照(為替・原油等の具体前提は資料に簡潔な記載のみ)。
- 予想の信頼性:過去の予想達成傾向についての詳細は資料に記載無し(–)。今回のQ3での純利益超過は一時要因が主であり、会社が予想を修正しない背景はそのためと推定。
- リスク要因:
- 消費動向の急変(物価・雇用・所得)
- 観光需要(免税売上)の変動、為替変動
- 大規模店舗改装・閉店に伴う費用や補償の不確実性
- 地政学・マクロリスク
重要な注記
- 会計方針の変更:企業会計基準改正に伴う会計方針の変更あり(「法人税、住民税及び事業税等に関する会計基準」等を期首から適用)。財務諸表への影響は軽微。
- 会計上の見積りの変更:資産除去債務の見積り変更(名古屋店閉店に伴う見積変更で97百万円を加算)。当該変更により税金等調整前四半期純利益は97百万円減少。
- 追加情報:流通株式比率向上目的の株式需給緩衝信託®の設定による自己株式の取得・売却を実施。会計上は自己株式として処理。
(注記)
- 数字はすべて百万円未満切捨てで表記された決算短信に基づく。
- 不明項目や資料未記載項目は「–」と表記しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 8244 |
| 企業名 | 近鉄百貨店 |
| URL | http://www.d-kintetsu.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 小売 – 小売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.16)」によって自動生成されました。
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