2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:通期業績予想に対する修正は無し。第3四半期累計の実績は会社予想(通期)に対して売上・利益ともに進捗良好(売上進捗76.4%)だが、営業利益・純利益は前年同期比で大幅減(上振れ/下振れの観点では「ほぼ会社予想通り(通期修正なし)」、ただし前年同期比では下振れ)。
- 業績の方向性:増収減益(売上高:+27.5%、営業利益:△24.5%、親会社株主に帰属する四半期純利益:△45.6%)
- 注目すべき変化:神東塗料グループの連結化およびボンフロン(AGCコーテック)完全子会社化に伴う売上増(連結取り込み効果)が売上を押し上げた一方、収益性は限定的で人件費増や販売の伸び悩み、品質関連費用の増加等で利益率が低下した点が重要
- 今後の見通し:通期業績予想(売上9,200億円、営業利益41億円、親会社株主当期純利益29億円)は据え置き。第3四半期までの進捗は売上・営業利益・純利益ともにおおむね良好(売上76.4%、営業利益72.8%、純利益69.7%)だが、利益率改善の実行とM&A統合作業の成果が重要
- 投資家への示唆:連結範囲の拡大で売上は拡大中だが、収益性回復(JIS処分解除後の販売回復、神東・ボンフロンのシナジー実現、人件費等コストのコントロール)が今後の焦点。借入の増加(長期借入金増加)にも留意。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:大日本塗料株式会社
- 主要事業分野:塗料(国内塗料、海外塗料)、照明機器、蛍光色材、その他(塗装工事・物流等)
- 代表者名:代表取締役社長 里 隆幸
- URL: https://www.dnt.co.jp
- 報告概要:
- 提出日:2026年2月10日
- 対象会計期間:2026年3月期 第3四半期累計(2025年4月1日~2025年12月31日)
- セグメント:
- 国内塗料事業:一般用・工業用・インク・分散技術等
- 海外塗料事業:東南アジア、メキシコ、中国等での塗料販売
- 照明機器事業:LED、UVランプ、蛍光灯等
- 蛍光色材事業:顔料、加工品等
- その他:塗装工事、物流等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数:29,710,678株(自己株式含む)
- 期末自己株式数:1,149,745株
- 期中平均株式数(四半期累計):28,502,959株
- 時価総額:–(本資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 次回決算発表/株主総会/IRイベント:–(本資料に記載なし)
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社の通期予想に対する進捗=第3四半期累計実績 ÷ 通期予想)
- 売上高:70,246百万円、通期予想92,000百万円に対する進捗76.4%
- 営業利益:2,986百万円、通期予想4,100百万円に対する進捗72.8%
- 親会社株主に帰属する当期純利益:2,020百万円、通期予想2,900百万円に対する進捗69.7%
- サプライズの要因:
- 上振れ要因:神東塗料グループの連結化、ボンフロンの連結(売上寄与)
- 下振れ要因:JISマーク表示一時停止の影響(販売低調だが11/14に解除)、販売の伸び悩みによる収益性の低下、品質関連損失の増加、人件費増、減価償却費増(本社移転等)
- 特別項目:前期に計上された子会社株式売却益の剥落が純利益押下げ要因
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を据え置き。第3四半期までの進捗は概ね妥当だが、利益面の改善(販売回復とコスト管理)と買収効果の早期表出が必要。
財務指標
- 損益(第3四半期累計:2025/4/1–2025/12/31)
- 売上高:70,246百万円(前年同期比 +27.5%、前年55,107百万円)
- 売上総利益:19,183百万円(前年17,131百万円)
- 販管費:16,196百万円(前年13,173百万円)
- 営業利益:2,986百万円(前年3,957百万円、△24.5%)、営業利益率約4.25%(2,986/70,246)
- 経常利益:3,420百万円(前年4,439百万円、△23.0%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:2,020百万円(前年3,713百万円、△45.6%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):70.88円(前年130.42円、△45.7%)
- 貸借対照表要点(2025/12/31)
- 総資産:138,059百万円(前期末133,344百万円、増加)
- 流動資産:54,070百万円(電子記録債権が増加)
- 固定資産:83,989百万円(有形固定資産・投資その他の資産増)
- 負債合計:62,003百万円(前期末57,173百万円、増加;長期借入金が増加)
- 純資産:76,055百万円(前期末76,170百万円、微減)
- 自己資本比率:47.0%(安定水準;目安40%以上で安定)
- 自己資本(参考):64,903百万円
- 収益性指標
- 営業利益率:約4.25%(業種平均は業種に依存。一般的塗料業では業種ごとの差あり)
- ROE(簡易):約3.1%(2,020 ÷ 自己資本64,903)※目安8%以上が良好 → 現状低い
- ROA(簡易):約1.5%(2,020 ÷ 総資産138,059)※目安5%以上 → 低い
- 注:上記ROE/ROAは第3四半期累計の数値ベースの単純計算(年率化していない)であり参考値
- 進捗率分析(通期予想に対する第3四半期累計)
- 売上高進捗率:76.4%(通常ペースよりやや前倒し。M&A寄与が大きい)
- 営業利益進捗率:72.8%
- 純利益進捗率:69.7%
- 過去同期間比:売上は大幅増、利益は大幅減(前年同期は特別利益等の寄与あり)
- キャッシュフロー
- 四半期連結キャッシュ・フロー計算書は本資料に添付されていない(作成していない旨記載)
- 現金及び預金:11,187百万円(前連結年度末12,649百万円、減少)
- 借入金動向:短期借入金9,215百万円(減少)、長期借入金5,334百万円(前期1,040→増加:M&A関連と推定)
- 営業CF/純利益比率:–(CF表未提示のため算出不可)
- 四半期推移(QoQ)
- 詳細な四半期毎の推移は本資料に限定的記載。主に累計比較での分析。
- 季節性:製造業・建設・自動車関連の受注動向等に季節性や地域差あり(資料内での言及あり)
- 財務安全性
- 自己資本比率47.0%(安定水準)
- 長期借入金の増加(1,040→5,334百万円)による負債構成の変化に注意
- 流動比率:流動資産54,070 / 流動負債39,675 = 約136%(概算、流動性は確保)
- 効率性
- 減価償却費:2,228百万円(前年1,819百万円へ増加、投資・移転の影響)
- 電子記録債権の増加により運転資本の構成が変化
特別損益・一時的要因
- 特別利益:
- 投資有価証券売却益:605百万円(前年980百万円から減少)
- 固定資産売却益:155百万円
- 段階取得に係る差益(ボンフロン関連):61百万円(「その他」として計上)
- 特別損失:
- 品質関連損失:376百万円(前年32百万円に対し増加)
- 固定資産処分損:109百万円
- 一時的要因の影響:
- 前期に計上された子会社株式売却益(273百万円)の剥落が当期純利益の減少に寄与
- 品質関連損失の増加は一時的だが発生要因によっては継続リスクあり
- 継続性の判断:M&A関連の一時費用やのれん償却(のれん350百万円、5年償却)等は今後数年影響する
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期:年間49.00円(中間/期末の内訳は資料参照)
- 2026年3月期(予想):年間58.00円(会社公表の予想。前年49円→増配の見込み)
- 配当利回り:–(株価未記載のため算出不可)
- 配当性向(予想):約57.0%(予想EPS 101.75円に対し配当58円 → 58/101.75 ≒ 57.0%)※参考値
- 特別配当の有無:無し(記載なし)
- 株主還元方針:自社株式の処分(譲渡制限付株式報酬等)実施の記載あり(自己株式数の変動)
設備投資・研究開発
- 設備投資:詳細金額の開示なし(固定資産増加は有形固定資産の増加等で説明)
- 減価償却費:2,228百万円(前年1,819百万円、増加)
- 研究開発費(R&D):金額明記なし(資料内の記載なし)
受注・在庫状況(該当する場合)
- 受注状況:受注高・受注残高の明確な数値記載なし
- 在庫状況:
- 商品及び製品:8,666百万円(前期8,423百万円、微増)
- 原材料及び貯蔵品:5,984百万円(前期5,238百万円、増加)
- 在庫回転日数等:記載なし
セグメント別情報
- セグメント別売上高・営業利益(当第3四半期累計)
- 国内塗料:売上高 54,149百万円(前年比 +38.5%)、営業利益 1,032百万円(△44.3%)
- コメント:神東塗料グループの連結化で売上拡大。だがJIS表示停止影響の残存や人件費増で利益低下。
- 海外塗料:売上高 6,346百万円(前年比 +2.5%)、営業利益 293百万円(+14.1%)
- コメント:東南アジアの需要減やメキシコでの販売減など混在。中国でのコスト抑制が寄与。
- 照明機器:売上高 7,533百万円(前年比 △0.2%)、営業利益 1,350百万円(△10.3%)
- コメント:LED中心は堅調だがUVランプ・蛍光灯での需要減があり、減価償却・人件費増が利益を圧迫。
- 蛍光色材:売上高 801百万円(前年比 △5.3%)、営業利益 40百万円(+4.6%)
- コメント:顔料分野は回復/新規採用で寄与、加工品は大口案件減。
- その他:売上高 1,416百万円(前年比 △1.0%)、営業利益 59百万円(+0.6%)
- セグメント合計:セグメント利益合計2,717百万円、調整209百万円、営業利益2,986百万円(連結)
中長期計画との整合性
- 中期経営計画(2024–2026)における目標:連結売上高800億円、連結営業利益80億円(目標年:2026)
- 進捗状況:売上拡大の一部はM&Aによるもので、営業利益の大幅回復は未達。のれん発生や借入増加を伴うM&Aを行っており、統合効果の早期実現が中期目標達成の鍵。
競合状況や市場動向
- 市場動向:国内は雇用改善等で緩やかな回復基調だが、円安・エネルギー・物流コスト高止まりが下押し要因。自動車部品や建材分野の市況低迷が業績に影響。
- 競合との相対位置付け:高付加価値領域(ふっ素樹脂塗料等)でのM&Aにより技術強化を図る戦略。市場シェア動向は資料で限定的記載。
今後の見通し
- 業績予想(通期、変更なし)
- 売上高:92,000百万円(前期比 +26.9%)
- 営業利益:4,100百万円(前期比 +13.1%)
- 経常利益:4,300百万円(前期比 +17.3%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:2,900百万円(前期比 +69.3%)
- 1株当たり当期純利益:101.75円
- 会社予想の前提条件:資料3ページ参照(為替などの前提は別途明示。直近公表からの修正は無し)
- 予想の信頼性:第3四半期累計の進捗は良好だが、利益回復は販売動向と統合作業の進捗に依存。過去の予想達成傾向については資料内詳述なし(保守的/楽観的の判断は資料外情報が必要)
- リスク要因:
- JIS表示等の品質規制・審査関連の不確実性(処分は解除済だが販売回復が限定的)
- 原材料・エネルギー価格、物流費、為替変動
- 海外市場(自動車・工業用途)の需要変動
- M&A統合リスク(のれん償却、取得資金の負担)
重要な注記
- 会計方針の変更、重要な見積り変更:会計基準等の改正に伴う会計方針の変更に関する注記あり(詳細は添付資料参照)
- 連結範囲の重要な変更:ボンフロン株式会社(旧AGCコーテック)を完全子会社化(取得日2025/12/22、みなし取得日2025/12/31)。のれん350百万円発生(5年償却)、段階取得差益61百万円計上。
- 四半期連結キャッシュ・フロー計算書は本資料に作成されていない(注記あり)
- その他:自己株式の処分(譲渡制限付株式報酬等)により自己株式残高減少の注記あり
(注)資料に記載のない項目、金額等は「–」で省略しました。本まとめは開示資料に基づく整理であり、投資助言は行いません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4611 |
| 企業名 | 大日本塗料 |
| URL | http://www.dnt.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 素材・化学 – 化学 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.17)」によって自動生成されました。
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