2025年12月期 通期 決算説明資料
エグゼクティブサマリー
- 経営陣のメッセージ: 既存のCSセット事業の安定成長を基盤に、資本コストや株価を意識した経営(ROE目標の設定)を明確化。病院経営支援・海外展開・M&Aで成長の質と資本効率の両立を図る(新中期経営計画 2026–2028)。
- 業績ハイライト: 売上高 55,448 百万円(前年同期比 +16.7%:良い)、営業利益 4,272 百万円(前年同期比 +19.5%:良い)、営業利益率 7.7%(前年 +0.2pt:やや良い)。海外(ベトナム)連結開始で売上・利益が拡大。
- 戦略の方向性: CSセットの安定成長を基盤に、付加価値サービス(lifte 等)とエムスリー等との協業で施設単価向上→解約率低減、さらに病院経営支援・海外事業・M&Aで売上と利益の拡大、ROE25%(2028年)を下限目標に設定。
- 注目材料:
- ベトナム子会社(GREEN・TMC)の連結開始(海外売上 2,234 百万円、ベトナム営業利益率 12.1%/のれん償却前 17.9%)→海外事業の本格化。
- 新中計でM&A投資余力(3年間で M&A 90〜120 億円想定)およびキャッシュイン160億計画。
- 付加価値商品 lifte の導入拡大(2025年 471 施設、導入率16.6%)。
- 一言評価: 成長基盤(CSセット)は強く、海外・M&Aで拡張を狙うが、粗利率低下・ROEの鈍化改善が中期での鍵。
基本情報
- 企業概要: 株式会社エラン(証券コード:6099、東証プライム)
- 主要事業分野: 医療・介護向け「CSセット」提供(入院・入所者向け衣類・タオル等レンタル・日用品提供等)
- 代表者名: 代表取締役社長 峯崎 友宏
- 説明会情報: 開催日時 –、説明会形式 –、参加対象 –(資料作成日時は 2026年2月4日)
- 説明者: 発表者(役職) –、発言概要は資料全体の要旨(経営方針、中計、公表数値等)
- セグメント:
- 国内事業: CSセット中心、付加価値サービス(CSセットR/LC、lifte、スマイルウエア等)展開
- 海外事業: 主にベトナム(GREEN/TMC)での病院向けランドリーサービス等
業績サマリー
- 主要指標(連結、単位:百万円、前年同期比は必須)
- 売上高: 55,448 百万円、前年同期比 +16.7%(良い)
- 営業利益: 4,272 百万円、前年同期比 +19.5%(良い)
- 営業利益率: 7.7%(前年 +0.2pt)(やや良い)
- 経常利益: 4,184 百万円、前年同期比 +18.1%(良い)
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 2,767 百万円、前年同期比 +17.6%(良い)
- 1株当たり利益(EPS): 45.77 円、前年同期比 –(データ無しのため –)
- 予想との比較(2025年2月10日公表予想との対比)
- 売上高達成率: 55,448 / 59,000 = 93.9%(予想未達、▲3,551 百万円)
- 営業利益達成率: 4,272 / 4,720 = 90.6%(予想未達、▲447 百万円)
- 当期純利益達成率: 2,767 / 3,090 = 89.5%(予想未達、▲322 百万円)
- サプライズの有無: 予想を下回る着地(主因は売上目標未達および想定費用影響等)
- 進捗状況(通期予想に対する進捗率の見方)
- 次期(2026年)通期目標に対する基準値(参考): 2026年目標 売上 60,800 百万円、営業利益 5,000 百万円、純利益 3,200 百万円
- 2025実績→2026目標に対する進捗(参考):
- 売上進捗率: 55,448 / 60,800 = 91.2%(高い基盤だが成長余地あり)
- 営業利益進捗率: 4,272 / 5,000 = 85.4%(改善余地あり)
- 純利益進捗率: 2,767 / 3,200 = 86.5%(改善余地あり)
- 中期(2026–2028)目標に対する進捗: 2025実績 売上 554 億 → 2028目標 800 億。進捗率(目標比)= 554/800 = 69.3%(中期達成には新規事業・M&Aの寄与が必要)
- 過去同時期比較: 契約施設数・利用者数・施設単価など主要KPIは年々上昇(契約施設数 +10.1%/月間利用者数 +7.2%)
- セグメント別状況(単位:百万円)
- 売上高(2025): 国内 53,214、海外(ベトナム)2,234
- 国内成長率: 国内売上は 47,243 → 53,214 = +12.6%(良い)
- 海外成長率: 269 → 2,234(連結開始で大幅増、寄与大)
- 売上総利益(2025): 国内 11,131、海外 742
- 営業利益(2025): 国内 4,001(営業利益率国内約 7.5%)、海外 270(ベトナムの営業利益率 12.1%、のれん償却前 17.9%)
- 収益構成・貢献度: 収益の大部分は国内CSセットが占めるが、海外の利益率は高い(ただし一時ののれん償却等を考慮)
業績の背景分析
- 業績概要: 増収増益を達成。主因はCSセットの新規施設獲得(2025年通期で新規 359 施設・解約 99 → 純増 260 施設)、施設単価上昇(+0.4 百万円)、海外(ベトナム)連結効果。
- 増減要因:
- 増収要因: CSセット契約の純増、施設単価の上昇、ベトナム子会社の売上計上(2,234 百万円)。
- 粗利率低下の要因(売上総利益率 21.4%、前年 22.6% → ▲1.1pt、悪い)
- 主因: オリジナル患者衣 lifte(リフテ)219施設分の原価を一括計上したこと(単発のコスト計上)。
- 販管費: 絶対額は増加(7,141 → 7,601 百万円、+459)、販管費率は低下(15.0% → 13.7%)※前年に一時費用(ベトナムM&A費用、エムスリーTOB関連)が含まれていたため。
- 競争環境: 先行者優位のCSセット事業で高い参入障壁(運用ノウハウ、請求回収、行政適合対応等)を主張。病院数の中長期減少・統廃合・価格競争は継続的なリスク。
- リスク要因:
- 外部: 人口減少・病院数減少(中長期構造変化)、景気・需要変動、為替影響(海外展開時)、行政指導(保険外収入に関する規制)
- 内部: 粗利率低下の構造化、解約率の上昇リスク、人材定着問題、M&A実行と統合リスク、のれん償却負担
戦略と施策
- 現在の戦略:
- 新中期経営計画(2026–2028): 既存CSセットの確実成長を基盤に、ROE 25%を規律とした成長投資・M&Aの実行。CSセット × 病院経営支援・海外・M&A。
- 重点領域: 国内基盤強化、経営サポート型サービスの展開、海外展開(フェーズ分けで国選定)。
- 進行中の施策:
- エムスリー等との協業(共同事業本格始動)で付加価値を開発し施設単価向上・解約率低減に寄与。
- lifte(オリジナル患者衣)やCSセットR/LC、スマイルウエア等の導入拡大(2025でリフテ導入率16.6%)。
- システム投資による効率化・粗利率改善施策(計画中)。
- セグメント別施策:
- 国内: 契約設計の見直し、仕入方法の改善、人材定着施策、顧客向け付加価値提案強化。
- 海外: ランドリー基盤の確立→入院セット等関連サービスを展開、段階的に付加価値サービスを導入。
- 新たな取り組み: 成果連動型ストックオプション制度(設計中)、ROE連動KPIの導入、退院後/在宅向けの新サービス群(退院セット・宅食・見守り等)を開発。
将来予測と見通し
- 業績予想(2026年12月期 連結予想、単位:百万円)
- 売上高: 60,800(前年比 +9.7%:目標)
- 営業利益: 5,000(前年比 +17.0%:目標)
- 経常利益: 5,000(前年比 +19.5%:目標)
- 親会社株主に帰属する当期純利益: 3,200(前年比 +15.6%:目標)
- EPS: 52.81 円(目標)
- 予想の前提条件: CSセットの新規施設獲得・付加価値向上・新規事業・海外事業等による成長(具体的前提の為替や需要数値は資料に詳細なし)。
- 予想の根拠と経営陣の自信度: 既存KPI(施設契約数・施設単価)と新中計での投資計画に基づくが、粗利率改善やM&Aの成功が必要なため、実現には条件依存。
- 予想修正: 2025年通期の予想比では実績が下振れ(達成率 90〜94%)。2026予想は新中計の初年度目標であり通期修正は現状無し。
- 中長期計画とKPI進捗:
- 中期目標(2028): 売上 800 億円、営業利益 75 億円、営業利益率 9.4%、ROE ≥25.0%
- 2025実績からの必要増分: 売上 554 億 → 800 億(+44.5%)→ M&A・新事業の寄与が前提
- KPI例: 売上成長、粗利率改善、解約率改善を経営責任者へ成果責任として設定
- 予想の信頼性: 過去中計では計画未達が続いており、中計達成には成長投資の実効性が鍵(資料でも「前中計は計画値未達」を認識)。
- マクロ経済の影響: 為替・景気変動・医療制度・高齢化速度の国差(海外)等が業績に影響。
配当と株主還元
- 配当方針: 配当性向目安 約30%(中期方針として示唆)
- 配当実績:
- FY2025 実績: 一株当たり配当 15.0 円(配当性向 32.8%)
- FY2026(予想): 期末配当 16.0 円(配当性向 30.3%)
- 傾向: 増配基調(2021→2026:9.0→16.0円)
- 目安: 安定的な株主還元を志向(配当性向30%前後は中立/良い)
- 特別配当: なし(資料に特別配当の記載なし)
- その他株主還元: 中計で自己資本圧縮や資本効率を重視。自社株買いの記載はなし(–)。
製品やサービス
- 主要製品/サービス:
- CSセット(入院用日額定額レンタルセット):衣類、タオル、日用品、口腔ケア等。料金プラン(例:A 700円/日、B 500円/日 等)。
- 付加価値サービス: CSセットR(未払い保証サービス)、CSセットLC(入院中トラブル補償)、lifte(オリジナル患者衣)、スマイルウエア(介護施設向け衣類サービス)等。
- 販売状況: CSセット契約施設数増加(期末 2,830 施設、前年同期比 +10.1%)、月間利用者数(期中平均)491,056 人(前年同期比 +7.2%)
- 協業・提携: エムスリーとの共同事業(シナジーで施設単価向上を狙う)、アパレル企業等との商品共同開発(lifte)
- 成長ドライバー: CSセットの導入拡大、付加価値商品の普及(施設単価上昇)、海外展開(ランドリー基盤→関連サービス展開)、M&Aによる領域拡大
Q&Aハイライト
- 経営陣の姿勢: 資本効率(ROE)重視の姿勢を明確化、KPI連動と成果責任を導入予定でコミットメントは強い(資料の表現より)。
- 未回答事項: M&Aの具体案件・投資リターン前提、海外拡張の国別詳細計画、短中期の粗利率改善具体施策の詳細などは資料上不明(–)。
経営陣のトーン分析
- 自信度: 中立〜やや強気。ROE目標・M&A計画を打ち出し成長意欲を示す一方、ROE低下やPER低下を自ら課題として認識している(慎重さも併存)。
- 表現の変化: 前回中計の未達を踏まえ、今回は資本効率(ROE)とKPI連動による成果責任を強調。
- 重視している話題: ROE改善、資本コスト意識、M&Aによる成長投資、付加価値サービス拡大。
- 回避している話題: 個別M&A案件の詳細や短期の数値感度(為替想定等)は開示を限定。
投資判断のポイント(情報整理)
- ポジティブ要因:
- ストック型ビジネスで安定収益(契約施設数・利用者数が継続増加)。
- 付加価値化による施設単価上昇トレンド(設備単価 18.8 百万円、+2.3%)。
- 海外(ベトナム)連結による利益貢献と高い利益率(のれん償却前 17.9%)。
- 中計でのROE重視・KPI連動などガバナンス面強化の姿勢。
- ネガティブ要因:
- 粗利率の低下傾向(製品導入コスト・仕入れ構造等の課題)。
- 解約率上昇リスクや病院数減少という構造的リスク。
- 中計(2028年)達成にはM&Aの実行と成功が前提(実行リスクあり)。
- 不確実性:
- M&A案件の選定・統合効果、海外展開の市場適応(国別高齢化速度差)、為替変動等に左右される。
- 注目すべきカタリスト:
- M&Aの発表および買収後の統合効果開示
- lifte 等付加価値商品の導入進捗と粗利改善の兆し
- 四半期ベースでの粗利率改善・解約率低下
- 中計KPI(ROE 25%)に向けた具体的施策の公表
重要な注記
- 会計方針: 24年の「のれん」はPPAにより遡及修正(813 百万円 → 427 百万円に修正)。25年にTMCののれん追加(計 1,266 百万円となる増加有)。
- リスク要因: 資料でも明記のとおり、将来見通しはリスク・不確実性を含む(資料作成時点 2026/02/04)。
- その他: IR連絡先(ir-info@kkelan.com)、本資料は同社作成のものである旨の留意事項。
(注記)
- 数字は資料に基づく。記載の無い項目は「–」と表記。
- 金額は資料表示単位(百万円)を基本とした。各項目の「良い/悪いの目安」は該当の増減・率変化を簡潔に付記。
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企業情報
| 銘柄コード | 6099 |
| 企業名 | エラン |
| URL | https://www.kkelan.com/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – サービス業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.18)」によって自動生成されました。
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