企業の一言説明
No.1株式会社は情報セキュリティ機器やOA関連製品の開発・販売・保守に加え、経営・IT支援ソリューションを展開するビジネスサポートプロバイダーです。
投資判断のための3つのキーポイント
- M&Aを通じた積極的な成長戦略と株主還元重視への転換: 中期経営計画「Evolution2027」を前倒しで推進し、M&Aによる事業領域拡大とシナジー創出、新商品の投入、DX投資を加速。同時に、株主優待を廃止し、配当性向50%、DOE(純資産配当率)下限6%の累進配当方針を導入するなど、株主への利益還元を明確に強化する姿勢を示しています。
- 情報セキュリティ・IT支援領域への注力とストック収益化の推進: 主力事業に加え、情報セキュリティ機器やIT・DX支援といった高成長・高付加価値領域へのシフトを進めています。これにより、一度顧客を獲得すれば継続的な収益が見込めるストックビジネスモデルへの転換を図り、安定した収益基盤の構築を目指しています。
- M&Aによる財務健全性の短期的な低下とのれん償却による利益圧迫リスク: 積極的なM&A戦略の結果、自己資本比率が大きく低下し、財務健全性に短期的な懸念が生じています。また、M&Aに伴い計上される多額の「のれん」償却負担は、今後の利益を圧迫する可能性があり、その有効活用と統合効果の早期実現が鍵となります。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | S | 極めて優良 |
| 収益性 | B | 普通 |
| 財務健全性 | C | やや不安 |
| バリュエーション | D | 懸念 |
※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 1,843.0円 | – |
| PER | 19.48倍 | 業界平均10.1倍(割高) |
| PBR | 3.09倍 | 業界平均0.7倍(割高) |
| 配当利回り | 4.23% | – |
| ROE | 12.60% | – |
1. 企業概要
No.1株式会社(東証スタンダード 3562)は、情報セキュリティ機器、複合機、ビジネスフォン等のOA関連製品の開発、製造、販売、保守を主幹事業としています。加えて、顧客企業の経営・IT課題解決を支援するソリューションサービス、システム開発、インターネット関連事業なども展開し、幅広いビジネスサポートを通じて収益を上げています。特に、情報セキュリティとIT・DX支援は成長分野として注力しており、単なる製品販売にとどまらない、技術とサービスを組み合わせたビジネスモデルを確立しています。
2. 業界ポジション
No.1は、情報セキュリティ機器・OA機器の販売・保守を基盤としつつ、ITソリューションや経営コンサルティングまで手掛ける「卸売業」に分類されますが、その事業内容は多岐にわたります。国内市場において、特に中小企業向けのビジネスサポート領域で存在感を示していますが、明確な市場シェアを示すデータは提供されていません。主要な競合としては、他の業務用OA機器販社やITソリューションプロバイダーが挙げられます。同社はM&Aを積極的に活用し、事業規模と提供サービスの拡大を図ることで、競合との差別化を図っています。
財務指標を業界平均と比較すると、現在のPERは19.48倍、PBRは3.09倍であり、業界平均PER 10.1倍、PBR 0.7倍と比較して、現状では割高と評価されます。これは、同社の積極的な成長戦略と高水準の株主還元(特に配当利回り4.23%)への市場の期待が株価に織り込まれている可能性を示唆しています。
3. 経営戦略
No.1は、中期経営計画「Evolution2027」の目標達成を前倒しで目指しており、M&A戦略を成長の主要な柱として位置付けています。直近の第3四半期には6社を新規連結し、グループ全体の販路拡大とシナジー創出を加速させています。これにより、OA関連事業の強化だけでなく、新たな市場への進出や事業領域の拡大を図っています。
製品・サービス面では、ポータブル蓄電池「EnerCraft」のような新商品を積極的に投入し、顧客の多様なニーズに応えること目指しています。また、IT・DX領域への投資と人的資本の強化を通じて、企業顧客のデジタル化を支援し、自社の競争力向上を図っています。
収益構造の面では、買い切り型ビジネスから、レンタル、保守、定額サービスといったストック型ビジネスモデルへの転換を促進し、安定的な収益源の確保を目指しています。これは、変動の大きい市場環境下での経営の安定化に寄与するものです。
さらに、経営陣は株主還元方針の抜本的な見直しを行いました。2025年8月末基準での株主優待を廃止し、今後は「配当性向50%、DOE下限6%(累進配当を考慮)」を新たな配当方針として採用することを発表しています。これにより、2026年2月期の年間配当は78.00円と大幅に引き上げられ、株主への利益還元への強いコミットメントが示されました。
今後のイベント: 2026年2月26日には配当権利確定日を控えています。
【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 5/9 | A: 良好(全体的に健全だが一部改善余地あり) |
| 収益性 | 2/3 | (純利益、ROAは良好、営業CFはデータなし) |
| 財務健全性 | 1/3 | (流動比率、D/Eレシオで減点、株式希薄化なし) |
| 効率性 | 2/3 | (営業利益率は10%未満で減点、ROE、四半期売上成長率は良好) |
解説: No.1のPiotroski F-Scoreは5点で「良好」と判定されました。収益性では純利益とROAが良好ですが、F-scoreの項目としては営業キャッシュフローのデータが不足しています。財務健全性は、流動比率が基準を下回り、D/Eレシオも1.0を超えている点で改善の余地があるものの、株式の希薄化は回避しています。効率性においては、ROEと四半期売上高成長率は良好である一方、営業利益率が10%を下回っている点が課題として挙げられます。全体としては健全な財務状況を示していますが、M&Aに伴う負債増加により、財務健全性には一部で改善が求められます。
【収益性】
- 営業利益率: 過去12か月で2.55%、直近第3四半期累計で5.76%。ベンチマークである10%には及ばず、改善の余地があります。M&Aに伴う販管費増加(人的資本投資、M&A関連費用、新規連結子会社の販管費、のれん償却)が決算説明資料で報告されており、これが利益率を一時的に圧迫している可能性があります。
- ROE(自己資本利益率): (実績) 12.60%。ベンチマークの10%を上回っており、株主資本を効率的に活用して利益を上げていると評価できます。「株主のお金でどれだけ稼いだか」を示す指標であり、一般的に10%以上が良好な目安とされます。
- ROA(総資産利益率): (過去12か月) 6.67%。ベンチマークの5%を上回っており、会社全体の資産を効率的に活用して利益を上げていると評価できます。
【財務健全性】
- 自己資本比率: (実績) 51.2%。しかし、直近の第3四半期末時点では30.0%に大きく低下しています。これは積極的なM&Aによるのれん計上や負債増加が主な要因と考えられます。一般的に30%以上が健全性の目安とされますが、急速な低下には注意が必要です。
- 流動比率: (直近四半期) 1.19倍。ベンチマークの150%(1.5倍)を下回っており、短期的な負債返済能力にはやや懸念があります。流動負債(5,614,349千円)に対する流動資産(6,674,601千円)の割合であり、企業の短期的な支払能力を示す指標です。
【キャッシュフロー】
- 営業キャッシュフロー (営業CF):
- 2023年2月期: 1,143百万円
- 2024年2月期: 565百万円
- 2025年2月期: 1,446百万円
過去3期連続でプラスを維持しており、本業で安定的に資金を稼ぎ出す力があると評価できます。
- フリーキャッシュフロー (FCF):
- 2023年2月期: 1,142百万円
- 2024年2月期: 380百万円
- 2025年2月期: 869百万円
FCFも過去3期連続でプラスを維持しており、事業活動で得た資金で自由に使えるお金が確保されているため、新規投資や株主還元に回す余力があると言えます。
【利益の質】
- 営業CF/純利益比率: Piotroski F-Scoreの項目で「営業キャッシュフローチェック: データなし」と記載されているため、正確な過去12か月の営業CFと純利益の比率を算出できません。しかし、年次の営業CFは継続的にプラスであり、純利益もプラスであるため、過去の傾向からは利益の質は一定程度保たれていると推測されます。
【四半期進捗】
- 2026年2月期 通期連結業績予想に対する第3四半期累計の進捗度は以下の通りです(通期予想は修正なし)。
- 売上高: 68.7% (12,318百万円 / 17,921百万円)
- 営業利益: 54.6% (709百万円 / 1,300百万円)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益: 36.7% (232百万円 / 632百万円)
- 売上高と営業利益の進捗は計画通り、またはやや遅れていますが、純利益の進捗が36.7%と低迷している点が懸念されます。これは、第3四半期に計上された特別損失(68百万円)や、M&Aに伴うのれん償却費(180百万円以上)などの非経常的な費用が影響している可能性があります。通期達成には第4四半期での巻き返しが求められます。
【バリュエーション】
- PER(株価収益率): (会社予想) 19.48倍。「株価が利益の何年分か」を示す指標です。業界平均PER 10.1倍と比較すると、相対的に割高と判断されます。
- PBR(株価純資産倍率): (実績) 3.09倍。「株価が純資産の何倍か」を示す指標です。業界平均PBR 0.7倍と比較すると、こちらも大幅に割高と判断されます。
- 現在の株価は、業界平均と比較して割高な水準にありますが、これは前述の通り、積極的な成長戦略と高い配当利回り(4.23%)に対する市場の期待が反映されている可能性が高いです。
【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MACD | 中立 | MACD値: -68.76 / シグナルライン: -84.9 / ヒストグラム: 16.14 | 直近の上昇トレンドの勢いが鈍化しつつあることを示唆 |
| RSI | 売られすぎ | 30.0% | 30%以下は一般的に売られすぎの水準と判断される |
| 5日線乖離率 | – | -0.11% | 直近のモメンタムはわずかに下向き |
| 25日線乖離率 | – | -1.44% | 短期トレンドから下方に乖離 |
| 75日線乖離率 | – | -14.34% | 中期トレンドから大きく下方に乖離 |
| 200日線乖離率 | – | -13.20% | 長期トレンドから大きく下方に乖離 |
解説: RSIが30.0%と「売られすぎ」の水準にあり、短期的な株価の反発が期待される局面かもしれません。しかし、MACDは中立であり、明確なトレンド転換シグナルは出ていません。また、現在の株価は5日、25日、75日、200日の全ての移動平均線を下回っており、短期から長期にわたって下降トレンドにあることを示唆しています。特に75日線および200日線との乖離が大きく、中期・長期的な下落圧力が強い状態です。
【テクニカル】
- 52週高値・安値との位置: 年初来高値2,548円、年初来安値1,520円に対し、現在の株価1,843.0円は52週レンジ内において約31.4%の位置にあります(0%が安値、100%が高値)。これは、年初来高値から大きく下落し、比較的安値圏で推移していることを示しています。
- 移動平均線との関係: 現在株価は、5日、25日、75日、200日の全ての移動平均線を下回って推移しており、株価は引き続き軟調な推移となっています。
【市場比較】
- 日経平均・TOPIXとの相対パフォーマンス: 直近1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年間のいずれの期間においても、No.1の株価リターンは日経平均およびTOPIXといった主要市場指数を大幅に下回っています。特に1年間のリターンでは、日経平均を56.43%ポイント、TOPIXを56.43%ポイントも下回るという厳しい状況です。これは、同社の株価が市場全体の勢いに全く乗れていないことを示しており、投資家の信頼回復や事業の明確な成果を示すことが喫緊の課題と言えます。
【注意事項】
- 信用倍率: 信用買残が238,600株に対し、信用売残が0株であるため、信用倍率は0.00倍と表示されます。これは貸借倍率が悪化しているのではなく、売残が存在しないことを意味します。しかし、信用買残が多い状態は、将来的な売り圧力となる可能性を秘めており、株価の需給バランスには注意が必要です。
【定量リスク】
- 年間ボラティリティ: 44.54%。これは株価の変動の激しさを示す指標です。仮に100万円投資した場合、年間で±44.54万円程度の変動が想定され、投資リスクは高いと言えます。
- シャープレシオ: -0.60。リスクに見合うリターンが得られていないことを示しています(1.0以上が良好)。
- 最大ドローダウン: -67.09%。過去に株価が最高値から最大で67.09%下落した経験があることを示します。この程度の下落は今後も起こりうるため、投資にあたっては大きなリスクを許容する必要があります。
- 年間平均リターン: -26.34%。過去のリターンはマイナスであり、実績として収益を上げにくい期間があったことを示しています。
【事業リスク】
- M&A統合リスクと「のれん」償却負担: No.1は成長戦略としてM&Aを積極的に推進していますが、買収した企業の統合(PMI:Post Merger Integration)が計画通りに進まない場合、期待したシナジー効果が得られない可能性があります。また、多額の「のれん」計上(第3四半期で2,691百万円増加)は、毎期の償却負担として利益を圧迫し続けるため、収益性に影響を与える可能性があります。
- 財務健全性の悪化: 積極的なM&Aにより、直近の自己資本比率が大きく低下(51.2%から30.0%へ)し、流動比率もベンチマークを下回っています。これにより、財務体質が脆弱化し、予期せぬ経済環境の変化や突発的な出費に対応しきれない可能性が高まります。
- 競争激化と事業環境の変化: 情報セキュリティやITソリューション市場は成長分野である一方で、競争が激しく、技術革新のスピードも速いのが特徴です。競合他社との差別化が困難になったり、製品・サービスの陳腐化が早まったりした場合、売上や収益性の低下につながるリスクがあります。また、景気変動や為替レートの変動も、事業運営に影響を与える可能性があります。
7. 市場センチメント
- 信用取引状況: 信用買残は238,600株、信用売残は0株となっており、信用買いは多く入っているものの、信用売りは極めて少ない状態です。信用倍率は0.00倍と表示されますが、これは売残がないため計算上の数値であり、実際には将来の売り圧力となる信用買残が多いことに留意が必要です。
- 主要株主構成: 上位株主には代表取締役の辰巳崇之氏(15.1%)、自社(自己株口 7.03%)、クレディセゾン(5.13%)などが名を連ねています。創業者・経営陣が筆頭株主であること、自社株買いを行っていること、事業提携先であるクレディセゾンが主要株主であることから、経営の安定性は比較的高いと考えられます。インサイダー保有比率も37.09%と高く、経営陣が株価に対して強いコミットメントを持っていると言えますが、一方で株式の流動性は低下する可能性があります。
8. 株主還元
- 配当利回り: (会社予想) 4.23%。現在の株価水準において、非常に高水準の配当利回りを提供しており、これはインカムゲインを重視する株主にとって魅力的な水準です。
- 1株配当: (会社予想) 78.00円。
- 配当性向: (会社予想) 40.8%。利益に対する配当金の割合を示し、利益の約4割を株主に還元する方針です。一般的に、安定成長企業では30%~50%が目安とされます。
- 配当方針の変更: No.1は2025年8月末基準から株主優待を廃止し、今後は配当性向50%、DOE(純資産配当率)下限6%を累進配当の考え方と合わせて基本方針とすることを発表しました。これにより、一株当たりの配当金は2025年2月期の年間35.00円から、2026年2月期は年間78.00円へと大幅に増額されています。この方針転換は、安定かつ継続的な株主還元を重視する経営姿勢を示しており、長期的な企業価値向上への期待を高めるものです。Ex-Dividend Date(配当落ち日)は2026年2月26日です。
SWOT分析
強み
- 積極的なM&Aとグループシナジー創出による成長戦略
- 情報セキュリティ・ITソリューション領域への注力とストック収益化の推進
- 配当性向50%・DOE下限6%(累進配当)を掲げる高水準の株主還元策
- 経営陣が大株主であり、経営の求心力と安定性が高い
弱み
- M&Aに伴う自己資本比率の急激な低下と財務健全性への懸念
- 積極投資と「のれん」償却負担による営業利益率の低迷傾向
- 過去1年間の市場平均(日経平均・TOPIX)を大きく下回る株価パフォーマンス
- ボラティリティが高く、最大ドローダウンも大きい株価リスク
機会
- DX推進や情報セキュリティ需要の世界的・国内的な高まり
- M&Aによる新たな市場開拓、顧客基盤の拡大、事業ポートフォリオの多角化
- ストック型ビジネスへの転換による収益安定化とLTV(顧客生涯価値)最大化
- 競争力のある新商品(例:ポータブル蓄電池)投入による市場シェア獲得
脅威
- IT・セキュリティ業界における技術革新のサイクル加速と競争激化
- 景気変動や中小企業投資意欲の減退による売上減少
- M&Aの統合失敗リスクや、予想外の負債・費用発生
- 「のれん」償却負担が想定以上に利益を圧迫する可能性
この銘柄が向いている投資家
- 高配当と成長機会を同時に追求する投資家: No.1は高水準の配当利回りと、M&Aを通じた積極的な事業成長戦略を志向しているため、インカムゲインとキャピタルゲインの両方を期待する投資家に向いています。
- IT・DX市場の成長性に着目する投資家: 情報セキュリティやIT・DX支援といった成長分野への事業シフトを進めているため、これらの市場の将来性に魅力を感じる投資家にとって関心のある銘柄です。
- 中長期的な視点で企業の変革を支援できる投資家: 短期的にはM&Aによる財務負担や利益率の変動リスクがあるため、企業の戦略的な変革と成長を中長期的な視点で見守り、評価できる投資家が適しています。
この銘柄を検討する際の注意点
- M&Aの進捗と財務健全性の回復: 積極的なM&Aは成長の鍵ですが、その統合が計画通りに進むか、そして低下した自己資本比率や流動比率が回復に向かうかを慎重に見極める必要があります。M&Aによる負債増加の影響を注視することが重要です。
- 利益率と「のれん」の影響: 販売費及び一般管理費の増加や、多額の「のれん」償却が利益を継続的に圧迫する可能性があります。M&Aのシナジー効果が利益率改善にどれだけ貢献するかを評価する必要があります。
今後ウォッチすべき指標
- M&Aによるシナジー効果の進捗: 新規連結子会社からの売上高・利益貢献度合い、グループ全体でのコスト削減効果や新サービス開発の有無。
- 自己資本比率および流動比率の推移: M&A後の財務体質の安定化に向けた改善状況。
- 営業利益率の改善: 売上高の増加に伴い、販管費の抑制や収益性の高い事業へのシフトによる利益率改善の兆し。
- ストック売上比率の変化: 収益構造の安定化を示すストック型ビジネスの売上高構成比率。
10. 企業スコア
以下に、No.1の各方面における詳細な評価と、その根拠を説明します。
- 成長性: S (極めて優良)
- 根拠: 直近12ヶ月の売上高は増加傾向にあり、特に直近四半期の売上高成長率は前年同期比で36.00%と非常に高い伸びを示しています。また、2026年2月期の通期売上高予想も前年比で約26%増と大幅な成長を見込んでおり、M&Aを原動力とした高い成長性が期待されます。
- 収益性: B (普通)
- 根拠: ROE(実績12.60%)はベンチマークの10%を上回り良好ですが、営業利益率(過去12か月2.55%、直近第3四半期5.76%)はベンチマークの10%には届かず、やや低い水準にあります。M&Aや先行投資に伴う販管費増加が影響していると見られ、利益率の改善が今後の課題です。
- 財務健全性: C (やや不安)
- 根拠: 自己資本比率自体は実績51.2%ですが、直近の第3四半期末には30.0%にまで大きく低下しています。流動比率も1.19倍と、短期的な負債返済能力を示す目安とされる1.5倍を下回っており、M&Aに伴う負債増加により、財務体質が一時的に脆弱化している点が懸念されます。Piotroski F-Scoreの財務健全性スコアも1/3と低い評価です。
- バリュエーション: D (懸念)
- 根拠: PER(会社予想19.48倍)は業界平均10.1倍、PBR(実績3.09倍)は業界平均0.7倍と比較して、大幅に割高な水準にあります。現在の株価水準は、同社の成長戦略や高配当に期待が先行しているものと見られ、相対的な割安感に乏しい状況です。
企業情報
| 銘柄コード | 3562 |
| 企業名 | No.1 |
| URL | https://www.number-1.co.jp/ |
| 市場区分 | スタンダード市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 1,843円 |
| EPS(1株利益) | 94.61円 |
| 年間配当 | 4.23円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 0.0% | 20.8倍 | 1,966円 | 1.5% |
| 標準 | 0.0% | 18.1倍 | 1,710円 | -1.2% |
| 悲観 | 1.0% | 15.4倍 | 1,528円 | -3.4% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 1,843円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 861円 | △ 114%割高 |
| 10% | 1,075円 | △ 71%割高 |
| 5% | 1,356円 | △ 36%割高 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
競合他社
| 企業名 | コード | 現在値(円) | 時価総額(億円) | PER(倍) | PBR(倍) | ROE(%) | 配当利回り(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| フォーバル | 8275 | 1,116 | 309 | 22.09 | 1.66 | 7.9 | 2.77 |
| スターティアホールディングス | 3393 | 2,942 | 301 | 15.06 | 3.61 | 26.3 | 4.24 |
| レカム | 3323 | 90 | 74 | 29.03 | 1.34 | 5.1 | 1.33 |
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.25)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。