企業の一言説明

デイトナはバイク用部品・用品の企画、開発、販売を手がける国内独立系のメーカーです。

投資判断のための3つのキーポイント

  • 強固な財務基盤と良好な収益性: 自己資本比率80.1%と高い財務健全性を誇り、ROEは12.85%と効率的な経営ができています。
  • 着実な成長戦略と株主還元: 2026年12月期は増収増益と15円の増配を計画しており、安定的な成長と株主還元に積極的な姿勢が見られます。
  • 改善の余地を秘めたバリュエーション: PERは業界平均と同水準ですが、PBRは0.97倍と純資産価値を下回っており、割安感がある一方で、業界平均PBRと比較すると高めであり、資本効率の改善が期待されます。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 B 着実な成長
収益性 A 良好
財務健全性 S 優良
バリュエーション B 適正水準

※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 3,820.0円
PER 7.51倍 業界平均7.3倍
PBR 0.97倍 業界平均0.5倍
配当利回り 3.93%
ROE 12.85%

1. 企業概要

デイトナは1972年設立の静岡県に本社を置く独立系二輪車部品・用品メーカーです。市場調査から製品の企画、開発、試験、調達、物流管理までを一貫して手がけ、ブレーキ、シャシー、電装、エンジンパーツに加え、幅広いライダー向け用品も提供しています。特に、長年の経験と技術開発力に裏打ちされた製品ラインナップが強みで、近年ではインドネシア市場への進出も進めています。

2. 業界ポジション

デイトナは国内の独立系二輪車部品・用品メーカーとして独自のポジションを確立しており、特に二輪ライダー向け用品に強みを持っています。市場シェアに関する具体的なデータは提供されていませんが、特定分野での製品力とブランド認知度を基盤としています。競合他社と比較して、ニッチな領域における顧客ニーズへの対応力や、堅実な事業運営が強みです。財務指標を見ると、PERは7.51倍と業界平均の7.3倍に近い水準ですが、PBRは0.97倍と業界平均の0.5倍を上回っており、市場からの評価は純資産価値を若干上回るものの、業界平均と比較すると資本効率の改善が期待されます。

3. 経営戦略

デイトナは、2026年12月期において売上高155億6,600万円(前年比+8.3%)、営業利益17億3,600万円(同+7.8%)、当期純利益12億1,000万円(同+5.4%)の増収増益を見込んでおり、1株あたり配当金も150円(同+15円)に増配する計画です。直近の2025年12月期では減収減益となりましたが、小売事業は2桁増益を達成しており、特定の事業領域での成長が戦略の柱となっています。インドネシアへの進出も今後の成長機会と捉えられています。
今後のイベントとしては、2026年12月29日に配当の権利落ち日(Ex-Dividend Date)が予定されています。

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

項目 スコア 判定
総合スコア 7/9 S: 財務優良(収益性・健全性・効率性すべて良好)
収益性 3/3 良好
財務健全性 3/3 優良
効率性 1/3 改善余地あり

解説:

デイトナのF-Scoreは総合7/9点で「S: 財務優良」と評価されます。これは、同社の財務が全体として非常に健全であることを示しています。

  • 収益性スコア (3/3): 純利益がプラス、営業キャッシュフローもプラス、そしてROAもプラスであり、収益性が高く、利益を安定的に生み出す能力が高いことが評価されています。
  • 財務健全性スコア (3/3): 流動比率が1.5以上、負債資本比率(D/Eレシオ)が1.0未満、株式希薄化もないことから、長期的な債務返済能力と資本構成が優れており、高い財務安定性を示しています。
  • 効率性スコア (1/3): ROEは10%以上と良好ですが、四半期売上成長率がマイナスである点が減点要因となり、効率性には一部改善の余地があることを示唆しています。

【収益性】

  • 営業利益率(過去12か月): 9.91%(直近決算期 11.2%)
    • 二桁程度の営業利益率であり、安定した事業運営による収益力を示しています。
  • ROE(実績): 12.85%(ベンチマーク10%)
    • 株主資本を効率的に活用して利益を生み出している良好な水準です。
  • ROA(過去12か月): 8.91%(ベンチマーク5%)
    • 総資産に対する利益率もベンチマークを大幅に上回っており、資産の活用効率が高いことを示します。

【財務健全性】

  • 自己資本比率(実績): 80.1%
    • 約8割が自己資本であり、財務基盤が非常に強固であることを示しています。
  • 流動比率(直近四半期): 4.46 (446%)
    • 短期的な負債に対する支払い能力は極めて高く、経営の安定性が際立っています。

【キャッシュフロー】

  • 営業キャッシュフロー(過去12か月): 8億3,700万円
    • 本業でキャッシュを創出する力があり、安定的な事業運営を裏付けています。
  • フリーキャッシュフロー(過去12か月): 5億7,788万円
    • 営業キャッシュフローから投資活動に必要な資金を差し引いても潤沢な資金が手元に残っており、財務の柔軟性が高い状態です。2025年12月期は前期比で減少していますが、依然として黒字を維持しています。

【利益の質】

  • 営業CF/純利益比率: 0.73
    • 純利益の約73%が営業キャッシュフローで裏付けられており、健全な水準とは言え、できれば1.0以上が望ましい「B(普通)」と評価されます。利益の大部分はキャッシュで裏付けられていますが、改善の余地があります。

【四半期進捗】

2025年12月期決算短信によると、通期予想に対する第2四半期累計の進捗率は以下の通りです。

  • 売上高: 49.0%
  • 営業利益: 46.7%
  • 純利益: 47.3%

年度の半分を消化した時点で利益が約半分の進捗であり、おおむね順調な進捗と見なせます。

直近3四半期の売上高・営業利益の推移(過去12か月の損益計算書から逆算):

提供データからは直近3四半期の詳細データが直接は抽出できないため、年度ごとの推移を基に判断します。

  • 2021年12月期: 売上高125億3,670万円、営業利益18億2,815万円
  • 2022年12月期: 売上高145億8,615万円、営業利益20億5,685万円
  • 2023年12月期: 売上高139億6,104万円、営業利益16億9,825万円
  • 2024年12月期: 売上高145億7,806万円、営業利益17億1,483万円
  • 2025年12月期: 売上高143億7,600万円、営業利益16億1,000万円

直近では2025年12月期に売上高・営業利益ともに微減となったものの、2026年12月期は増収増益を計画しており、回復傾向にあると読み取れます。

【バリュエーション】

  • PER(会社予想): 7.51倍
    • 業界平均PER(7.3倍)とほぼ同水準であり、利益から見て株価は適正な水準にあると言えます。
  • PBR(実績): 0.97倍
    • 純資産1株あたりの価値(BPS 3,921.31円)に対して株価がわずかに下回っており、理論上は割安感がある状態です。しかし、業界平均PBR(0.5倍)と比較すると高めであり、資本効率の改善が市場からより強く期待されている可能性も示唆されます。

【テクニカルシグナル】

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 MACD値: -15.01 / シグナル値: -23.85 短期トレンド方向を示す
RSI 中立 47.6% 70以上=過熱、30以下=売られすぎ
5日線乖離率 +0.16% 直近のモメンタム
25日線乖離率 +0.16% 短期トレンドからの乖離
75日線乖離率 -2.33% 中期トレンドからの乖離
200日線乖離率 -1.05% 長期トレンドからの乖離

MACDはマイナス圏で推移しているものの、MACD値がシグナル値を上回っており(ヒストグラムは正)、短期的な売り圧力の緩和を示唆しています。RSIは47.6%と中立圏にあり、相場の過熱感も売られすぎ感も示されていません。

【テクニカル】

  • 52週高値・安値との位置: 現在株価3,820円は52週高値4,330円と安値3,320円のほぼ中央(49.5%)に位置しています。
  • 移動平均線との関係: 現在株価は5日移動平均線(3,814円)と25日移動平均線(3,814円)をわずかに上回っていますが、75日移動平均線(3,914.73円)と200日移動平均線(3,860.27円)は下回っています。これは、短期的な上昇モメンタムが見られるものの、中期・長期的な上昇トレンドへの転換にはまだ時間がかかる可能性を示唆しています。

【市場比較】

デイトナの株価パフォーマンスは、市場全体の主要指数である日経平均株価やTOPIXと比較して、劣後しています。

  • 日経平均比:
    • 1ヶ月: 8.46%ポイント下回る
    • 3ヶ月: 15.22%ポイント下回る
    • 6ヶ月: 32.31%ポイント下回る
    • 1年: 38.29%ポイント下回る
  • TOPIX比:
    • 1ヶ月: 6.87%ポイント下回る

この状況は、デイトナの株価が市場全体の強い上昇トレンドに乗り切れていないことを示しており、特定のセクター動向や企業独自の要因が株価に影響を与えている可能性があります。

【注意事項】

⚠️ 信用倍率が0.00倍と表示されていますが、これは信用売残が0株であるため計算上特異値となるものです。信用買残は23,200株と一定量存在するため、将来的な買い圧力の動向には注意が必要です。

【定量リスク】

  • ベータ値(5年月次): 0.13
    • 市場全体の動きに対する株価の連動性が非常に低いことを示しており、市場リスクの影響を受けにくい特性があります。
  • 年間ボラティリティ: 22.11%
    • 年間平均リターンが-4.37%であるため、株価変動が比較的大きく、短期的な価格変動リスクがあることを示しています。仮に100万円投資した場合、年間で±22.11万円程度の株価変動が想定されます。
  • 最大ドローダウン: -30.24%
    • 過去の市場で経験した最悪期には、投資額が約3割減少した履歴があることを意味します。この程度の下落は今後も起こりうるリスクとして認識しておく必要があります。
  • シャープレシオ: -0.22
    • リスクに見合うリターンが得られていないことを示しており、リスク当たりのリターン効率は低いと評価されます。

【事業リスク】

  • 二輪車市場の動向: 二輪車市場は景気変動や若年層の車離れ、規制強化などの影響を受けやすく、市場規模の縮小は業績に直接影響を与える可能性があります。
  • 為替変動リスク: インドネシア市場への進出や海外からの部品調達があるため、為替レートの変動が収益に影響を及ぼす可能性があります。
  • 原材料価格の変動: 部品製造に必要な原材料の価格変動は、製造コスト上昇を通じて利益を圧迫する可能性があります。

7. 市場センチメント

総合センチメントはポジティブとされていますが、個別のニュースでは売上減益といった懸念点も報じられており、投資家は慎重に判断している可能性があります。信用取引状況を見ると、信用買残が23,200株あるのに対し、信用売残は0株であるため、信用倍率は0.00倍と表示されています。これは信用取引の動向としてはやや偏りがある状態であり、将来的な買い圧力が消化された際の需給に注意が必要です。
主要株主構成では、自社(自己株口)が33.99%と筆頭株主であり、経営陣や関連企業による安定した株式保有基盤が見られます。(有)エービーイーが13.87%、コシダテックが3.77%と続いており、安定株主による保有比率が高いことが特徴です。

8. 株主還元

デイトナは株主還元に積極的な姿勢を示しており、2026年12月期には前年から15円増となる年間150円の配当を計画しています。現在の株価(3,820円)に基づく配当利回りは3.93%と、魅力的な水準です。配当性向は会社予想で27.9%であり、利益の約3割を配当に回す方針は、企業の成長投資と株主還元のバランスがとれていると評価できます。過去の履歴を見ると、配当性向は着実に増加傾向にあり、持続的な株主還元への意欲が伺えます。自社株買いに関する明確な直近の情報は提供されていませんが、自社(自己株口)が筆頭株主であることから、過去に自社株買いを実施している可能性があります。

SWOT分析

強み

  • 自己資本比率80.1%という極めて強固な財務基盤と高い流動性。
  • 二輪車部品・用品における長年の開発実績と専門性、および安定した収益性(ROE12.85%、ROA8.91%)。

弱み

  • 2025年12月期は減収減益となり、四半期売上成長率がマイナスであるなど、短期的な成長モメンタムに課題。
  • 二輪車市場への依存度が高く、市場の縮小やトレンド変化が業績に直接影響を与えるリスク。

機会

  • インドネシアをはじめとしたアジアの新興国市場への展開による事業拡大。
  • 小売事業の2桁増益に見られるように、特定の事業領域での成長戦略。

脅威

  • 原材料価格の高騰や為替レートの変動によるコスト増加リスク。
  • 競合他社の台頭や製品の模倣による競争激化。

この銘柄が向いている投資家

  • 安定志向の長期投資家: 高い自己資本比率と安定した配当、低いベータ値により、市場変動への耐性が比較的高い銘柄を求める投資家。
  • バリュー株投資家: PBRが1倍を下回っており、純資産価値から見て割安感のある銘柄を探している投資家。
  • 配当インカムゲイン重視の投資家: 3.93%という比較的高い配当利回りと、増配計画に魅力を感じる投資家。

この銘柄を検討する際の注意点

  • 2025年12月期に減収減益となったことから、今後の業績回復トレンドが持続するかを慎重に見極める必要があります。
  • 市場全体の好調な株価パフォーマンスに対して、デイトナの株価が劣後している点を考慮し、市場と異なる要因が作用している可能性を理解しておく必要があります。

今後ウォッチすべき指標

  • 2026年12月期の売上高、営業利益、純利益の四半期ごとの進捗率。特に小売事業及びインドネシア事業の動向を注視。
  • 営業キャッシュフローの継続的な確保とフリーキャッシュフローの推移。
  • 配当性向の安定性、および今後の長期的な株主還元方針。

成長性: B (着実な成長)

2026年12月期の会社予想では、売上高+8.3%、営業利益+7.8%、当期純利益+5.4%と、5%~10%の範囲での増益を見込んでおり、着実な成長が期待されます。直近の2025年12月期に減収減益となったものの、回復基調にあります。

収益性: A (良好)

実績ROEは12.85%で10%以上15%未満の範囲、営業利益率は11.2%で10%以上15%未満の範囲にあり、株主資本および売上高から効率的に利益を上げている良好な状態です。ROAも8.91%と高水準です。

財務健全性: S (優良)

自己資本比率80.1%は極めて高く、流動比率も446%と200%を大きく上回っています。Piotroski F-Scoreも7/9点(S評価)と、そのすべての基準から財務基盤が非常に強固であり、優良と評価されます。

バリュエーション: B (適正水準)

PERは7.51倍と業界平均(7.3倍)に近い水準にあり、利益から見て株価は適正と判断できます。PBRは0.97倍と純資産価値を下回っていますが、業界平均PBR(0.5倍)と比較すると高めであり、割安感は限定的ですが、1倍割れである点は評価ポイントです。総合的に見て適正な水準での評価となります。


企業情報

銘柄コード 7228
企業名 デイトナ
URL http://www.daytona.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 自動車・輸送機 – 輸送用機器

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 3,820円
EPS(1株利益) 508.52円
年間配当 3.93円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 0.0% 8.6倍 4,392円 2.9%
標準 0.0% 7.5倍 3,819円 0.1%
悲観 1.0% 6.4倍 3,412円 -2.1%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 3,820円

目標年率 理論株価 判定
15% 1,908円 △ 100%割高
10% 2,383円 △ 60%割高
5% 3,008円 △ 27%割高

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
SHOEI 7839 1,704 915 15.40 2.98 18.4 3.52
エンシュウ 6218 574 36 72.65 0.35 0.4 1.74

関連情報

証券会社


このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.25)」によって自動生成されました。

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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。

By ジニー

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