2026年3月期第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:通期ベースの会社予想に対する第3四半期累計の進捗は総じて概ね想定内~上振れ。売上収益1,561,403百万円(前年同期比+10.9%)、事業利益82,437百万円(+4.3%)、親会社帰属四半期利益65,853百万円(+49.1%)。会社は業績予想の修正を行っており(注記あり)。
- 業績の方向性:増収増益(増収:+10.9%、事業利益+4.3%、税引前利益+37.9%、親会社帰属利益+49.1%)。
- 注目すべき変化:セグメント別では「パワー・スポーツ&エンジン」の事業利益が前期(28,763百万円)から大幅減の6,332百万円と大きく変動。一方で「エネルギーソリューション&マリン」「精密機械・ロボット」「車両」などは利益改善が顕著。
- 今後の見通し:通期予想(売上収益2,340,000百万円、事業利益145,000百万円、親会社帰属当期利益90,000百万円)に対する第3四半期累計の進捗は、売上高進捗66.7%、事業利益進捗56.8%、親会社帰属利益進捗73.2%で、利益面は概ね達成可能な進捗。ただし営業キャッシュ・フローが大幅なマイナスであり、資金面の動向は注視が必要。
- 投資家への示唆:事業利益率は前年から小幅低下(5.62%→5.28%)している一方で為替や金融収益等の影響で税引前利益が改善。セグメント間で業績差が拡大しているため、投資判断では主要セグメントの受注動向・採算性と合わせ、営業CFの回復や特別要因(WMATA合意、子会社売却等)の財務影響を確認することが重要。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:川崎重工業株式会社
- 主要事業分野:航空宇宙システム、車両(鉄道車両等)、エネルギーソリューション&マリン、精密機械・ロボット、パワー・スポーツ&エンジン、その他(各種製造・サービス)
- 代表者名:代表取締役社長執行役員 橋本 康彦
- URL:https://www.khi.co.jp/ir/
- 報告概要:
- 提出日:2026年2月9日
- 対象会計期間:2026年3月期 第3四半期累計(2025年4月1日~2025年12月31日)
- 決算補足資料・決算説明会:有(機関投資家・アナリスト等向け)
- セグメント(報告セグメント):
- 航空宇宙システム:航空機部品・宇宙関連等
- 車両:鉄道車両等
- エネルギーソリューション&マリン:発電/海洋・船舶関連等
- 精密機械・ロボット:産業機械、ロボット等
- パワー・スポーツ&エンジン:エンジン、二輪・汎用機等
- その他:その他事業(サービス等)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):2026年3月期3Q 167,921,800株
- 期末自己株式数:752,850株
- 期中平均株式数(四半期累計):167,150,862株
- 時価総額:–(本資料に記載なし)
- 今後の予定:
- 決算説明会:2026年2月9日(機関投資家・アナリスト向け)—資料はTDnet・同社Webに掲載予定
- 株主総会等:–(本短信に詳細記載なし)
- その他:株式分割(1株→5株)を2026年4月1日効力で実施予定(基準日2026年3月31日)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想は通期ベース、比較は第3四半期累計と通期予想の進捗率)
- 売上収益:実績1,561,403百万円/通期予想2,340,000百万円=進捗率66.7%
- 事業利益(営業利益相当):実績82,437百万円/通期予想145,000百万円=進捗率56.8%
- 親会社の所有者に帰属する当期利益:実績65,853百万円/通期予想90,000百万円=進捗率73.2%
- サプライズの要因:
- 税引前利益で前年同期比+37.9%と大幅改善している要因の一つに「金融収益」(当期20,850百万円、前年1,892百万円)がある(詳細は決算説明資料参照)。セグメントでは利益改善セグメントと大幅減益セグメントが混在。
- 営業CFは大幅マイナス(△80,597百万円)で、売上増加に伴う棚卸資産や契約資産の増加がキャッシュを圧迫。
- 通期への影響:
- 利益進捗自体は親会社帰属利益ベースで約73%と高く、通期見通し(90,000百万円)は達成可能に見える。ただし営業CFや一時的要因(金融収益、子会社売却収入等)の影響とセグメント間の採算変動を考慮する必要あり。
- 同社は業績予想の修正有無を「有」としており、必要に応じて見通しを修正する旨を表明。
財務指標
- 要旨(単位:百万円)
- 売上収益(第3四半期累計):1,561,403(前年同期1,407,362、増減率+10.9%)
- 売上総利益:300,988(前年293,863)
- 事業利益:82,437(前年79,039、+4.3%)
- 税引前利益:88,872(前年64,462、+37.9%)
- 四半期利益(当期利益):70,131(前年46,268、+51.6%)
- 親会社帰属四半期利益:65,853(前年44,163、+49.1%)
- 基本的1株当たり四半期利益:393.97円(前年263.64円)
- 収益性指標
- 事業利益率(営業利益率相当):82,437 / 1,561,403 = 約5.28%(前年は79,039 / 1,407,362 = 約5.62%。業種平均比較は業種により異なるが、目安として5%前後は中位水準)
- ROE(簡易計算)=親会社帰属当期利益65,853 / 親会社所有者帰属持分807,694 = 約8.15%(目安:8%以上で良好)
- ROA(簡易計算)=四半期利益70,131 / 総資産3,286,731 = 約2.13%(目安:5%以上が良好 → 今回は低め)
- 注:上記ROE/ROAは第3四半期累計利益を期末残高で単純除して算出した概算値。年率化や平均資本を用いた厳密値とは差異あり。
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率:66.7%(1,561,403 / 2,340,000)
- 事業利益進捗率:56.8%(82,437 / 145,000)
- 親会社帰属利益進捗率:73.2%(65,853 / 90,000)
- コメント:利益(親会社帰属)は高進捗だが、営業利益は通期の約半分強の進捗に留まるため、下期の採算回復が鍵。
- キャッシュフロー(第3四半期累計)
- 営業CF:△80,597百万円(前年△78,197百万円)→ マイナス(営業CF/純利益比率=△80,597 / 70,131 = △1.15、目安1.0以上で健全 → 不健全)
- 投資CF:△96,478百万円(前年△79,919百万円)。主な支出:有形固定資産取得68,391百万円、無形資産取得14,794百万円等
- フリーCF(営業CF − 投資CF):△177,075百万円(大幅マイナス)
- 財務CF:151,719百万円(主因:短期借入金の増加166,811百万円、子会社株式売却収入80,000百万円等。社債償還や配当支払もあり)
- 現金及び現金同等物残高:期首132,776 → 期末108,754(△24,022百万)
- 貸借対照表要点(当第3四半期)
- 総資産:3,286,731百万円(前期末3,016,951百万円)
- 負債合計:2,411,623百万円(前期末2,291,887百万円)
- 親会社所有者帰属持分:807,694百万円(前期末702,915百万円)
- 親会社所有者帰属持分比率:24.6%(前期末23.3%、目安:40%以上で安定 → 低め)
- 流動資産の増加:棚卸資産901,034百万円(前期775,434)、営業債権及びその他の債権797,644百万円(前期764,383)→ 在庫・債権増
- 四半期推移(QoQ関連:短信に四半期ごとの詳細は限定)
- 当四半期累計は前年同期比で増収増益。季節性・四半期ごとの詳細は決算説明資料参照。
特別損益・一時的要因
- 特別利益・損失:本短信の主要数値において明示的な特別損益の大額計上は記載なし。ただし以下の重要事象あり。
- ワシントン地下鉄7000系車両(WMATA)との包括的合意に至った旨を開示(詳細は別途開示)。金額等は本短信には明記なし。
- 潜水艦修繕事案および舶用エンジン事案の特別調査委員会報告完了。今後、業績影響が見込まれる場合は速やかに業績見通しへ反映する旨記載。
- 一時的要因の影響:金融収益の増加(20,850百万円)や子会社株式売却(財務CFに80,000百万円収入)など一時的要因が業績・資金収支に影響しているため、別途「調整後」業績での評価が必要。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期(実績):中間70.00円、期末80.00円、年間150.00円
- 2026年3月期(今回):中間75.00円(已払)、期末予想91.00円、年間予想166.00円(直近公表予想から修正あり)
- 配当性向(通期予想ベース):年間配当166.00円 / 1株当たり当期利益538.43円 = 約30.8%(概算)
- 配当利回り:–(株価情報が本短信にないため算出不可)
- 株主還元方針:配当増額および(別枠)株式分割(1→5)で投資単位の引下げを実施予定。自社株買いの記載は本短信に無し。
設備投資・研究開発
- 設備投資(投資CF内訳)
- 有形固定資産取得による支出:68,391百万円(前年67,468百万円)
- 無形資産取得:14,794百万円(前年9,543百万円)
- 持分法投資等の取得:11,284百万円(前年4,272百万円)
- 減価償却費:76,809百万円(前年65,395百万円)
- 研究開発費:個別金額の明示なし(R&D費は損益計算書の販管費(233,492百万円)に含まれるが、明細は別資料参照)
受注・在庫状況
- 受注関連:本短信の主要表に受注高/受注残高の明示はなし(–)
- 在庫状況:
- 棚卸資産:901,034百万円(前期775,434百万円、前年同期比+16.2%)
- 在庫増が営業CFのマイナスに影響している点に注意
セグメント別情報
- 外部顧客向け売上高(第3四半期累計、単位:百万円、前年→当期、増減率概算)
- 航空宇宙システム:354,488 → 388,801(+9.7%)
- 車両:142,714 → 176,773(+23.9%)
- エネルギーソリューション&マリン:260,978 → 299,278(+14.6%)
- 精密機械・ロボット:168,874 → 182,561(+8.1%)
- パワー・スポーツ&エンジン:417,267 → 452,252(+8.4%)
- その他:63,038 → 61,735(△2.0%)
- セグメント利益(事業利益)
- 航空宇宙システム:29,376 → 30,742(+4.6%)
- 車両:4,139 → 6,715(+62.1%)
- エネルギーソリューション&マリン:25,128 → 39,344(+56.6%)
- 精密機械・ロボット:3,275 → 9,122(+178%)
- パワー・スポーツ&エンジン:28,763 → 6,332(△77.9%) ← 重要な悪化
- その他:3,658 → 4,467(+22.1%)
- コメント:セグメント間で明暗が分かれており、特にパワー・スポーツ&エンジンの採算悪化は大きな注意点。会社側の詳細説明は決算説明資料で確認推奨。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画に関する記載:本短信には中期計画の数値進捗の明示なし(詳細は別途中期計画資料を参照)
- KPI達成状況:–(本短信に明確なKPI進捗の記載なし)
競合状況や市場動向
- 競合比較:本短信に同業他社との直接比較は記載なし(–)
- 市場動向:個別事業(鉄道・航空・エネルギー等)で需要堅調の様子が売上増に反映。ただし在庫・契約資産増加や特定事案の影響は業績評価で考慮が必要。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(修正有):売上収益2,340,000百万円(+9.9%)、事業利益145,000百万円(+1.3%)、税引前利益122,000百万円(+13.5%)、親会社帰属当期利益90,000百万円(+2.3%)。基本的1株当たり当期利益(予想)538.43円。
- 会社は直近予想からの修正があると注記している(詳細は会社発表の修正開示参照)。
- 予想の信頼性:第3四半期累計の利益進捗は高いが、営業CFの赤字とセグメントごとの採算変動、特別要因の一時性を踏まえ、予想達成は下期の採算回復やキャッシュ動向に依存。
- リスク要因:為替変動、受注の遅延・キャンセル、原材料価格、コンプライアンス事案の影響、金融収益等の一時要因の反転、資金調達環境の変化など。
重要な注記
- 会計方針の変更:無
- 継続企業の前提に関する事項:該当なし
- 発行済株式の変更:株式分割(1株→5株)を2026年4月1日効力で実施予定。これにより分割後発行済株式総数は839,609,000株となる。1株当たり指標は分割後に希薄化(短信における仮定値:前第3四半期累計の基本EPS 52.72円→当第3四半期累計78.79円(分割適用後の比較表示))
- その他重要事項:
- ワシントン地下鉄7000系車両に関するWMATAとの合意を公表(詳細は個別開示)
- 潜水艦修繕・舶用エンジンに関する不正事案の特別調査は完了。今後もコンプライアンス強化を継続。業績への影響が見込まれる場合は速やかに業績見通しに反映すると明示。
(注)
- 本要約は開示された決算短信(2026年2月9日公表)を基に作成。必要な数値は短信中の金額を用いた。
- 未記載項目や資料にない数値は「–」と表記。
- 財務比率(ROE/ROA等)は短信の期中累計数値と期末残高を単純に用いた概算値であり、年率化や平均残高を用いた厳密値とは差がある旨留意のこと。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 7012 |
| 企業名 | 川崎重工業 |
| URL | http://www.khi.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 自動車・輸送機 – 輸送用機器 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.20)」によって自動生成されました。
本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。
本レポートに含まれる内容は、過去のデータや公開情報を基にしたものであり、主観的な価値判断や将来の結果を保証するものではありません。特定の金融商品の購入、売却、保有、またはその他の投資行動を推奨する意図は一切ありません。
投資には元本割れのリスクがあり、市場状況や経済環境の変化により損失が発生する可能性があります。最終的な投資判断は、すべてご自身の責任で行ってください。当サイト運営者は、本レポートの情報を利用した結果発生したいかなる損失や損害についても一切責任を負いません。
なお、本レポートは、金融商品取引法に基づく投資助言を行うものではなく、参考資料としてのみご利用ください。特定の銘柄や投資行動についての判断は、個別の専門家や金融機関にご相談されることを強くお勧めします。