2026年3月期 第3四半期決算短信〔IFRS〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想との比較では、通期予想に対する進捗は良好で、営業利益・税引前利益はほぼ会社予想通り、親会社帰属当期利益は第3四半期累計で会社の通期予想をやや上回る(上振れ気味)。市場予想との差異:–(市場コンセンサスの記載なし)。
- 業績の方向性:増収減益(売上収益 +3.1%、営業利益 △1.7%、親会社帰属四半期利益 △8.1%、前年同期比)。
- 注目すべき変化:アルツハイマー薬「レケンビ(LEQEMBI)」が大幅伸長(売上618億円、前年同期比+109.2%)し、主要製品群が全体の売上増に寄与。研究開発費は重要プロジェクトへ投資継続する一方で、開発テーマ見直し等で前年より減少(△8.5%)。
- 今後の見通し:会社は2026年3月期通期予想の修正を行っておらず(前提為替あり)、第3四半期累計で売上進捗約78.5%、営業利益進捗ほぼ100%と通期業績達成は現時点で実現可能性が高い状況。ただし一時要因等の影響があるため注意が必要。
- 投資家への示唆:主要医薬品の世界展開(特にレケンビの拡大)により売上基盤が拡大している一方、営業利益面では前年の一時利益や譲渡益の反動で伸び悩む。業績の継続性は新製品の承認状況や一時要因・研究開発投資の行方次第。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:エーザイ株式会社
- 主要事業分野:医薬品の研究・開発・製造・販売(主に医薬品事業。セグメントは日本/アメリカス/中国/EMEA/イーストアジア・グローバルサウス)。その他にライセンス収入・医薬品原料等。
- 代表者名:代表執行役CEO 内藤 晴夫
- 報告概要:
- 提出日:2026年2月9日
- 対象会計期間:2026年3月期 第3四半期累計(2025年4月1日~2025年12月31日)/IFRS(連結)
- 決算補足資料:作成有、決算説明会:開催有(2026年2月9日予定)
- セグメント:
- 日本医薬品事業:国内販売(処方薬、OTC等)
- アメリカス医薬品事業:北米市場向け医薬品
- 中国医薬品事業:中国市場向け医薬品
- EMEA医薬品事業:欧州・中東・アフリカ等
- イーストアジア・グローバルサウス医薬品事業:韓国、台湾、アセアン、中南米等
- その他事業:ライセンス収入、原料等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):291,649,149株(2026年3月期3Q)
- 期末自己株式数:9,534,768株
- 期中平均株式数(四半期累計):281,890,015株
- 時価総額:–(記載なし)
- 今後の予定:
- 決算発表:本資料(第3四半期)発表済
- 株主総会:–(別途案内)
- IRイベント:第3四半期決算説明会(機関投資家・アナリスト向け、2026/2/9予定)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(会社予想は2026年3月期通期)
- 売上収益:第3四半期累計 619,950 百万円。通期予想 790,000 百万円に対する進捗率 78.5%(到達度:良好)
- 営業利益:第3四半期累計 54,452 百万円。通期予想 54,500 百万円に対する進捗率 約99.9%(ほぼ達成)
- 税引前利益:58,938 百万円。通期予想 59,000 百万円に対する進捗率 約99.9%
- 親会社の所有者に帰属する当期利益:41,808 百万円。通期予想 41,500 百万円に対する進捗率 約100.7%(累計で通期見通しを上回る)
- サプライズの要因:
- 売上は「レケンビ」「レンビマ」「デエビゴ」等主要製品の着実な伸長による増収。一方で前年同期に計上した一過性の利益や販売権譲渡益が無くなった影響で営業利益は前年同期比で減少。
- 研究開発費は重要プロジェクトに注力しつつも、開発テーマ見直し等で前年より減少しコスト効率化が進む。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を修正しておらず、第3四半期累計の進捗は通期業績達成に整合的。ただし一時的項目や為替、臨床試験結果・承認状況などにより変動の可能性あり。
財務指標
(単位:百万円、%は前年同期比 unless noted)
- 要点(当第3四半期累計:2025/4/1–2025/12/31)
- 売上収益:619,950(+3.1%、前年601,164)
- 売上原価:139,208(+8.6%)
- 売上総利益:480,742(+1.6%)
- 販売費及び一般管理費:315,748(+4.7%)
- 研究開発費:114,723(△8.5%)
- 営業利益:54,452(△1.7%)
- 税引前四半期利益:58,938(△3.5%)
- 四半期利益(当期利益):43,714(△7.9%)
- 親会社帰属四半期利益:41,808(△8.1%)
- 基本的1株当たり四半期利益(累計):148.31円(前年160.14円)
- 収益性指標(簡易算定)
- 営業利益率(第3Q累計):54,452 / 619,950 = 8.78%(前年:55,402 / 601,164 = 9.22%)
- 通期予想営業利益率(会社予想):54,500 / 790,000 = 6.90%
- ROE(簡易)= 会社予想親会社帰属当期利益 41,500 / 期末親会社帰属持分 889,637 = 約4.7%(目安:8%以上で良好→現状低め)
- ROA(簡易)= 41,500 / 資産合計 1,486,221 = 約2.8%(目安:5%以上で良好→現状低め)
- 注:上は簡易算定(予想利益/期末残高)であり参考値。正式なROE/ROAは平均残高等で算出すべき。
- 進捗率分析(通期予想に対する)
- 売上高進捗率:78.5%(やや早いペース)
- 営業利益進捗率:約99.9%(ほぼ通期見込み達成)
- 純利益(親会社帰属)進捗率:約100.7%(累計で通期見込みを超過)
- 過去同期間との比較:売上は増、営業利益は前年同期の一時利益等の反動で減。進捗は概ね順調。
- キャッシュフロー(累計)
- 営業CF:57,230 百万円(572億円の収入、前年同期 7,97百万円=約8億円から改善)
- 投資CF:△14,171 百万円(投資支出、前年同期は1,243 百万円の収入)
- 主な内訳:子会社取得による支出(取得対価 15,527 百万円、現金控除後キャッシュ支出 12,584 百万円)、有形固定資産取得 10,317 百万円、無形資産取得 4,430 百万円
- 財務CF:△11,957 百万円(短期借入金の増加、配当支払等)
- フリーCF(営業CF − 投資CF):約43,059 百万円(約432億円と開示)
- 現金及び現金同等物残高:319,397 百万円(3,194億円、前期末より増加)
- 営業CF/純利益比率(目安1.0以上で健全):営業CF 57,230 / 四半期利益 43,714 = 約1.31(健全水準)
- 財務安全性
- 資産合計:1,486,221 百万円(前期末 1,386,547)
- 資本合計:915,660 百万円(前期末 865,968)
- 親会社所有者帰属持分比率(自己資本比率):59.9%(前期末より 0.8ポイント減、安定水準)
- 負債合計:570,561 百万円。負債/資産比率=約38.4%
- 流動比率= 流動資産 840,875 / 流動負債 387,669 = 約217%(良好)
- 効率性
- セグメント別(売上収益/セグメント利益、百万円)
- 日本:売上 175,601(+5.1%)、セグメント利益 58,495(△0.3%)
- アメリカス:売上 223,048(+6.6%)、利益 133,415(+10.2%)
- 中国:売上 99,790(+12.7%)、利益 47,357(+7.6%)
- EMEA:売上 60,299(+1.0%)、利益 26,912(△4.0%)
- イーストアジア・グローバルサウス:売上 51,391(+15.7%)、利益 24,168(+17.3%)
- 報告セグメント計(医薬品事業):売上 610,129、利益 290,347
- その他事業:売上 9,821、利益 3,877
- 注:親会社本社管理費等・研究開発費を差し引き、連結営業利益に至る
特別損益・一時的要因
- 当第3四半期累計では、前年同期に計上した戦略的提携終結に伴う一過性利益(59億円)や販売権譲渡益等の反動により「その他の収益」が減少(本期47億円、前年111億円相当)。
- 前期にはIPR&D資産の減損(3,740 百万円)計上等があったが、当期は該当の大きな減損は記載なし。
- 一時項目を除いた実質業績評価:医薬品事業のセグメント利益は前年同期比で増加(+6.6%)しており、基礎収益力は強化。
配当
- 配当実績と予想:
- 中間配当(第2四半期末):80円(実績・前年同額)
- 期末配当(予想):80円(従来予想どおり、前年同額)
- 年間配当予想:160円(前期と同額)
- 配当性向(会社予想ベース):年間配当160円 ÷ 予想基本EPS147.20円 = 約108.7%(高水準、100%超)
- 注:配当性向は会社の配当方針や特別要因による調整があり得るため、単純比較は注意。
- 株主還元方針:従来どおり配当は取締役会決議。自社株買いの記載は今回開示なし。
設備投資・研究開発
- 設備投資(投資CF内訳)
- 有形固定資産取得:10,317 百万円
- 無形資産取得:4,430 百万円
- 合計(簡易):約14,747 百万円(前年同期比増)
- 減価償却費:29,571 百万円(損益計算書項目)
- 研究開発
- R&D費用:114,723 百万円(△8.5%、対売上比 約18.5%)
- 主要テーマ:「レケンビ」「E2814」等に積極投資。臨床開発の継続・申請・承認活動が進行中(詳細は下段参照)。
受注・在庫状況
- 棚卸資産:243,656 百万円(前期末215,905、増加)
- 棚卸資産増加は「レケンビ等の生産を進めたことによる」と開示
- 受注高/受注残高:–(記載なし)
- 在庫回転日数:–(記載なし)
セグメント別情報(要点)
- 医薬品事業が主要な収益源。地域別で見るとアメリカスの利益貢献が大きく、レケンビ・レンビマが主要ドライバー。
- 各地域の成長性:中国・イーストアジアが高い増収率(中国+12.7%、イーストアジア+15.7%)。EMEAは伸びは小幅。
- セグメント戦略:レケンビ等の早期導入・各市場での新剤投入(皮下注オートインジェクター等)を積極展開。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画(公表済であれば)の進捗:主要薬剤のグローバル承認拡大により売上基盤の拡大が確認され、中期で設定した医薬品事業強化の方向性と整合。
- KPI達成状況:製品別売上拡大(特にレケンビ)や地域拡大は計画に沿った進展。
競合状況や市場動向
- 市場動向:アルツハイマー薬やオンコロジー薬の市場拡大、各国保険適用や承認状況が業績に影響。為替変動も業績リスク(会社は想定為替レートを開示:$1=148円等)。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期予想(変更なし、2025/4/1–2026/3/31)
- 売上収益 790,000 百万円(+0.1%)
- 営業利益 54,500 百万円(+0.2%)
- 税引前利益 59,000 百万円(△3.4%)
- 当期利益 43,500 百万円(△9.5%)
- 親会社帰属当期利益 41,500 百万円(△10.6%)
- 基本的1株当たり当期利益 147.20円(△10.1%)
- 前提為替レート:1米ドル148.0円、1ユーロ157.0円、1英ポンド188.0円、1人民元20.8円
- 予想の信頼性:第3四半期累計で営業利益・税前利益は通期見込みほぼ達成、親会社帰属利益は累計で上回るため短期的な通期達成可能性は高い。だが臨床試験結果や規制対応、為替等の外部要因で変動する可能性あり。
- リスク要因:臨床試験の中止・不成立(試験中止の事例あり)、医薬品の規制・保険償還動向、為替変動、主要製品の特許訴訟(米国での訴訟継続)、一時項目の反動など。
重要な注記
- 会計方針:IAS第21号(外国為替レート変動の影響)等のIFRSの改定を適用(適用開始時期 2025/1/1、当期に適用)。当該変更による決算への重要な影響はないと開示。
- 企業結合:エコナビスタ株式会社の完全子会社化(取得対価 15,527 百万円、のれん 9,545 百万円)。取得に伴う暫定評価あり(評価完了まで修正の可能性)。
- 監査:四半期連結財務諸表に対する監査法人によるレビューは無。
(注)不明な項目は“–”と表記しました。本まとめは開示資料に基づく情報整理であり、投資助言や推奨は行っていません。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 4523 |
| 企業名 | エーザイ |
| URL | http://www.eisai.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 医薬品 – 医薬品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.20)」によって自動生成されました。
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