企業の一言説明

レダックスは、中古車の買取り、販売、輸出、およびリースバック関連事業を展開する、業界における老舗・買取り大手の企業です。2024年9月にCarchs HoldingsからLedax Co.,Ltd.へ社名変更し、事業領域の拡大と企業変革を目指しています。

投資判断のための3つのキーポイント

  • 事業構造改革と成長戦略の潜在性: 中古車を中心とした自動車流通事業に加え、中古トラックのリースバック事業や投資事業を強化し、収益源の多角化・事業ポートフォリオの転換を図ることで、既存事業の課題克服と新たな成長軌道の構築を目指しています。特に、海外市場(アジア・オセアニア・アフリカ)への進出強化は、国内市場の成熟に対応し、将来的な成長ドライバーとなり得る可能性があります。
  • 改善に向かうキャッシュフローと強固な財務健全性: 過去には営業キャッシュフローがマイナスとなる期間もありましたが、直近の決算説明資料では営業キャッシュフローの赤字幅が大幅に改善したことが強調されています。自己資本比率65.2%、流動比率3.64倍と財務健全性は非常に高く、事業構造改革を進める上での強固な基盤を有しています。
  • 収益性の低迷と業績の不安定性: 過去から現在に至るまで、営業利益、経常利益、純利益が頻繁に赤字となるなど、収益性が低迷し業績が不安定な点が最大の課題です。特に、3Q累計では赤字が拡大しており、通期での黒字予想達成には大幅な挽回が必要です。投資事業の売却益が一時的な収益改善に寄与するものの、本業での安定的な利益創出が喫緊の課題となっています。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 C やや不安
収益性 D 懸念
財務健全性 A 良好
バリュエーション D 割高

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 217.0円
PER 18.36倍 業界平均10.1倍
PBR 1.01倍 業界平均0.7倍
配当利回り 1.38%
ROE -3.97%

1. 企業概要

レダックス(旧Carchs Holdings)は1987年設立、2024年9月に社名変更し、東京都千代田区に本社を置く企業です。主な事業は自動車流通事業とリースバック関連事業の2つ。自動車流通事業では、中古車の買取り、小売販売を大型展示場を通じて展開するほか、オンラインプラットフォーム「PicknBuy24.com」を通じた中古車輸出、自動車部品・アクセサリーの卸売・物流を行っています。リースバック関連事業としては、中古トラックのリースバックに参入し、事業領域を広げています。技術的な独自性や参入障壁としては、長年の事業運営で培った中古車流通のノウハウと国内外のネットワーク、そして中古車買取り大手としてのブランド認知が挙げられます。

2. 業界ポジション

レダックスは中古車買取りにおいて大手の一角を占める企業であり、国内中古車市場における一定のプレゼンスを確立しています。大型展示場での小売展開やオンラインを活用したグローバル再販など、多角的な販路を持つ点が強みです。近年では中古トラックのリースバック事業に進出し、事業領域を拡大しています。競合他社と比較すると、PERは18.36倍と業界平均10.1倍に対し割高な水準にあり、PBRは1.01倍と業界平均0.7倍に対しこちらも割高な水準にあります。収益性に関しては後述の財務分析で詳述しますが、業界平均と比較して課題を抱えている状況です。

3. 経営戦略

レダックスは、2024年の社名変更を機に、事業構造の変革と新たな成長戦略を推進しています。

中期経営計画と成長戦略の要点:

  • 国内事業の強化: 中古車買取直販を主軸とし、付帯サービス(保証・メンテナンス)の強化を通じて顧客維持とLTV(顧客生涯価値)向上を図る戦略です。在庫車両構成の一新や組織・運営体制の見直しにより、在庫回転率と粗利率の改善を目指しています。
  • 海外事業の拡大: アジア、オセアニア、アフリカ地域における中古車の輸出拡大を重要な成長ドライバーと位置づけています。ウガンダやパキスタンでの拠点連携を強化し、グローバル市場でのプレゼンス向上を目指します。
  • リースバック/物流事業の推進: 中古トラックのリースバック事業の拡大に加え、総合物流商社化を目指すことで、新たな収益源の確立と事業多角化を進めています。
  • 投資関連事業の積極化: 非上場株式の取得・売却といった純投資活動を積極推進し、新たな収益機会の創出を目指しています。直近では投資有価証券売却益を計上しており、一時的ながらも業績に寄与しています。

最近の重要な適時開示:

  • 特筆すべきM&Aや大型受注の適時開示は直近ではありませんが、純投資活動の一環として非上場株式の売却益を計上しており、これが特別利益として計上されています。

今後のイベント:

  • 2026年3月30日(UTC): Ex-Dividend Date(配当落ち日)が予定されています。

決算説明資料からの経営陣のメッセージと戦略方針:

経営陣は、在庫車両構成の見直しと組織運営体制の改善により、粗利率の向上と在庫回転率の改善が進んでいることを強調しています。また、投資事業を積極推進して新たな収益源を確保するとともに、海外での自動車輸出および拠点連携を強化することで、持続的な成長を目指す姿勢を示しています。Q&Aでは、投資売却益が一時的な要因であること、営業キャッシュフローの赤字幅が大幅に改善したことが主な言及点でした。これらのメッセージは、本業の収益性改善と新たな事業領域での成長に向けた強い意志を示唆しています。

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

項目 スコア 判定
総合スコア 3/9 B: 普通(複数の改善点あり)
収益性 0/3 純利益、ROAにおいてマイナス、営業キャッシュフローのデータなし
財務健全性 3/3 流動比率、D/Eレシオ、株式希薄化の各点で良好
効率性 0/3 営業利益率、ROE、四半期売上成長率の点で課題

F-Scoreの詳細解説:

本稿で提供されたデータに基づくPiotroski F-Scoreは、総合スコアが3/9点となり、「普通(B)」と判定されます。これは財務状況に複数の改善点があることを示唆しています。

  • 収益性スコア(0/3): 純利益、ROAともにマイナスであり、収益性が確保できていない状況を示しています。また、営業キャッシュフローに関する具体的なデータが包括的に提示されていないため、この項目での評価はできません。全体として、事業活動からの利益創出力に課題があると言えるでしょう。
  • 財務健全性スコア(3/3): 流動比率(3.64倍)は1.5倍を大きく上回り、短期的な支払い能力が非常に高いことを示しています。有利子負債比率を示すD/Eレシオ(13.62%)も1.0未満と健全な水準にあり、負債依存度が低いことを示唆します。また、株式の希薄化が見られない点もプラス評価です。これらの指標から、資金繰りや債務返済能力において安定した基盤を持っていると判断できます。
  • 効率性スコア(0/3): 営業利益率(-1.18%)、ROE(-5.39%)、四半期売上成長率(-1.60%)がいずれも基準を満たしておらず、資本や資産の効率的な活用、および売上の拡大において課題があることを示しています。特に、過去の収益性の低迷がF-Scoreにも色濃く反映されています。

【収益性】

  • 営業利益率(過去12か月): -1.18%
    • これは売上高に対して営業利益が損失となっている状態を示しており、本業の収益性が低いことを意味します。
  • ROE(実績): -3.97% (ベンチマーク: 10%以上)
    • ROEは株主資本をいかに効率的に利用して利益を生み出しているかを示す指標です。マイナスであることは、株主資本を活用しても損失が生じていることを意味し、極めて低い評価となります。
  • ROA(過去12か月): -2.34% (ベンチマーク: 5%以上)
    • ROAは企業の総資産をいかに効率的に利用して利益を生み出しているかを示す指標です。こちらもマイナスであり、効率的な資産運用による利益創出ができていない状況を示しています。

レダックスの収益性は、ROE、ROA、営業利益率のいずれもベンチマークを大幅に下回り、長らく厳しい状況が続いています。特に直近12ヶ月でも全体がマイナスであることから、持続的な収益改善が最大の課題であると言えます。

【財務健全性】

  • 自己資本比率(実績): 65.2%
    • 自己資本比率が高いほど、借入金が少なく財務的に安定していることを示します。65.2%という水準は非常に高く、財務健全性が優良であると評価できます。これは、事業の不確実性や外部環境の変化に対する耐性が高いことを意味します。
  • 流動比率(直近四半期): 3.64倍 (理想的には2倍以上)
    • 流動比率は短期的な支払い能力を示す指標です。3.64倍という高い水準は、流動資産(現金、売掛金、棚卸資産など)が流動負債(買掛金、短期借入金など)を大幅に上回っており、短期的な資金繰りに全く問題がないことを示しています。

【キャッシュフロー】

  • 営業キャッシュフロー(CF):
    • 2023年3月期: -311百万円
    • 2024年3月期: +875百万円
    • 2025年3月期: -861百万円
    • 直近の2025年3月期は再びマイナスに転じており、本業でのキャッシュ創出力が不安定であることを示しています。
  • フリーキャッシュフロー(FCF):
    • 2023年3月期: +188百万円
    • 2024年3月期: +808百万円
    • 2025年3月期: -845百万円
    • 営業CFと同様に、FCFも2025年3月期にはマイナスに転じており、事業活動で稼いだキャッシュで投資を賄いきれていない状況が見られます。

なお、2026年3月期第2四半期決算説明資料のQ&Aでは「営業キャッシュフローの赤字幅が大幅に改善した」と述べられており、直近は改善傾向にある可能性が示唆されていますが、依然としてマイナスである点は注視が必要です。

【利益の質】

  • 営業CF/純利益比率 (1.0以上=健全、1.0未満=要確認)
    • 過去12ヶ月の純利益が-224,771千円とマイナスであるため、比率の算出は困難です。しかし、営業利益および純利益が赤字であり、かつ最新の単年度営業キャッシュフローもマイナスである現状から、利益の質は低いと評価せざるを得ません。稼ぎ出した利益が現金として手元に残りにくい構造にあることが示唆されます。

【四半期進捗】

  • 2026年3月期 第3四半期(12/31/2025末)連結決算進捗状況:
    • 売上高: 13,999百万円(通期予想22,000百万円に対し進捗率63.6%)
      • 前年同期比では△3.9%と減少しており、通期予想の達成には第4四半期での大幅な売上回復が必要です。
    • 営業利益(損失): △190百万円(通期予想350百万円に対し赤字)
      • 前年同期の△134百万円からさらに損失が拡大しており、通期で黒字を達成するためには、第4四半期で540百万円以上の営業利益を計上する必要があります。これは非常に高いハードルと言えるでしょう。
    • 経常利益(損失): △175百万円(通期予想350百万円に対し赤字)
      • 前年同期の△47百万円から損失が拡大。営業利益と同様、第4四半期での大幅な改善が求められます。
    • 親会社株主に帰属する四半期純利益: △172百万円(通期予想245百万円に対し赤字)
      • 損失が拡大しており、こちらも第4四半期で大きく挽回する必要があります。

直近の四半期業績は、売上高の減少と利益の損失拡大が際立っており、通期予想の達成には厳しい状況にあることが伺えます。投資有価証券売却益などの特別利益計上はありますが、本業の収益性改善が不可欠です。

【バリュエーション】

  • PER(会社予想): 18.36倍
    • 業界平均PER(10.1倍)と比較すると、レダックスの予想PERは大きく上回っており、割高感があります。これは、直近の収益性が低迷しているにも関わらず、将来的な(予想ベースの)利益に対する評価が高すぎるか、市場が今後の事業変革による改善を織り込んでいるかのどちらかと考えられます。
  • PBR(実績): 1.01倍
    • 業界平均PBR(0.7倍)と比較すると、1.01倍はやや割高な水準と言えます。PBR1倍は、企業の解散価値と株価が同等であることを示す目安ですが、業界平均が1倍を下回る中で、レダックスは純資産に対しやや高めの評価を受けている状況です。
  • PBR基準の目標株価: 150円
    • 業界平均PBR (0.7倍) にレダックスのBPS (213.95円) を掛けて計算した理論的な目標株価は150円となります。現在の株価217.0円と比較すると、約31%下回る水準であり、バリュエーションからは割高と判断されます。

総合的に見ると、PER、PBRともに業界平均と比較して割高感があり、現在の株価は収益性や純資産から見て適正水準よりも高い評価を受けている可能性があります。これは、将来の成長期待や事業変革への期待が株価に織り込まれている可能性も考えられますが、現状の収益性の低さを考慮すると、割高と判断するのが妥当でしょう。

【テクニカルシグナル】

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 MACD値: 1.64 / シグナル値: 12.2 短期トレンド方向を示す
RSI 中立 43.6% 70以上=過熱、30以下=売られすぎ
5日線乖離率 -3.47% 直近のモメンタム
25日線乖離率 -15.23% 短期トレンドからの乖離
75日線乖離率 +18.51% 中期トレンドからの乖離
200日線乖離率 +42.72% 長期トレンドからの乖離

MACDとRSIは共に中立的な状態を示しており、過熱感や売られすぎといった明確なシグナルは見られません。5日移動平均線、25日移動平均線に対して株価は乖離率がマイナスとなっており、直近の株価は短期的な下落トレンドにある可能性があります。一方、75日移動平均線、200日移動平均線に対してはプラスの乖離率であり、中期・長期のトレンドは上昇基調を維持していることを示唆しています。

【テクニカル】

  • 52週高値・安値との位置:
    • 年初来高値388円、年初来安値117円に対して、現在の株価217円は52週レンジの36.9%地点(安値0%、高値100%)に位置しています。これは、年初来の安値圏を脱しているものの、高値からは大きく乖離している中間よりやや下の水準にあることを示します。
  • 移動平均線との関係:
    • 現在の株価(217.0円)は、5日移動平均線(224.80円)と25日移動平均線(256.00円)を下回っており、短期的な下落圧力を示唆しています。
    • しかし、75日移動平均線(183.11円)と200日移動平均線(152.04円)を大きく上回っており、中期から長期のトレンドは依然として上昇基調にあることが確認できます。これは、短期的な調整局面にあるものの、長期的な視点で見ればまだ底堅い動きをしている可能性を示しています。
  • 直近10日間の株価推移:
    • 2026年2月10日の264円から、2月25日には217円へと下落傾向にあります。特に2月12日に出来高が180万株を超えて大きく買われましたが、その後は出来高が減少しながら株価も下値を試す展開となっています。これは、短期的に利益確定売りが優勢となっている状況を示唆しています。

【市場比較】

  • 日経平均との相対パフォーマンス:
    • 1ヶ月リターン: レダックス -2.25% vs 日経平均 +6.77% (9.02%ポイント下回る)
    • 3ヶ月リターン: レダックス +65.65% vs 日経平均 +17.70% (47.95%ポイント上回る)
    • 6ヶ月リターン: レダックス +63.16% vs 日経平均 +32.14% (31.02%ポイント上回る)
    • 1年リターン: レダックス +57.25% vs 日経平均 +47.73% (9.52%ポイント上回る)
  • TOPIXとの相対パフォーマンス:
    • 1ヶ月リターン: レダックス -2.25% vs TOPIX +5.52% (7.77%ポイント下回る)

過去1ヶ月間では日経平均およびTOPIXといった主要市場指数を下回るパフォーマンスとなっていますが、3ヶ月、6ヶ月、1年といった中長期の期間では、レダックスは市場指数を大きく上回るリターンを上げています。これは、短期的には調整局面にあるものの、中長期的には投資家の関心を集め、株価が上昇してきた経緯があることを示唆しています。特に、3ヶ月および6ヶ月での圧倒的なアウトパフォームは、投資家がレダックスの事業変革や成長戦略に一定の期待を寄せていることを反映している可能性があります。

【定量リスク】

  • ベータ値(5Y Monthly): 0.65
    • ベータ値が1より小さいため、市場全体の動きに比べて株価の変動が比較的穏やかであることを示します。市場が大きく変動する局面では、安定したパフォーマンスが期待できるかもしれません。
  • 年間ボラティリティ: 45.46%
    • 年間ボラティリティは株価の変動の激しさを示す指標です。45.46%という水準は比較的高く、株価の変動が大きい銘柄と言えます。
    • 仮に100万円投資した場合、年間で±45.46万円程度の変動が想定され、投資資金に大きな変動が生じる可能性があることを意味します。
  • シャープレシオ: 0.05
    • シャープレシオは、リスク1単位あたりどれだけのリターンが得られているかを示す指標です。0.05という非常に低い値は、得られているリターンがリスクに見合っていない、またはリスクの割にリターンがかなり小さいことを示唆しています。これは投資効率が悪い結果と言えます。
  • 最大ドローダウン: -65.19%
    • 最大ドローダウンは、過去の一定期間で投資元本から経験した最大の下落率を示します。-65.19%という大きなドローダウンは、この銘柄が過去に大幅な株価下落を経験した実績があり、今後も同様の下落リスクがあることを投資家に警鐘を鳴らしています。仮に100万円投資したケースでは、最大で約65万円の損失が生じる可能性があったことを意味します。

【事業リスク】

  • 国内中古車市場の需要変動と競争激化: 国内の中古車市場は、新車販売の動向、景気変動、消費者の購買意欲、中古車価格のトレンドなどに大きく左右されます。また、大手から中小規模まで多くの事業者が参入しており、競争が激化しています。レダックスの売上高は国内市場に大きく依存しており、これらの外部環境の変化や競合他社との価格競争が、収益性悪化の主要因となる可能性があります。特に、在庫回転率や粗利率の低下は直接的な収益圧迫に繋がります。
  • 海外事業および為替変動リスク: 成長戦略として海外輸出事業の拡大を掲げていますが、輸出先の国・地域の経済状況、政治情勢、規制変更、販売ネットワークの構築難易度などがリスクとなり得ます。また、円安は輸出には有利に働くことがある一方で、予期せぬ為替変動は収益の不安定化要因となる可能性があります。
  • 投資事業関連リスク: 経営戦略で新たな収益源の一つとしている投資事業(非上場株式の取得・売却)は、市場環境や個別投資先の業績悪化などにより、期待通りのリターンが得られないリスクがあります。また、短期的な売却益で本業の損失を補填する構図が続くと、持続的な成長基盤を揺るがすことにも繋がりかねません。投資案件の選定や管理、市況変動の影響を大きく受ける可能性があります。

7. 市場センチメント

  • 信用取引状況: 信用買残893,900株、信用売残714,700株、信用倍率1.25倍。信用倍率は1.25倍であり、将来の売り圧力として特段懸念すべき高い水準ではありません。前週比では信用買残・売残ともに減少しており、信用取引のポジション調整が進んでいる状況です。
  • 主要株主構成:
    • (株)レダグループホールディングス: 46.86%
    • 自社(自己株口): 14.01%
    • 太平フィナンシャルサービス: 4.68%

筆頭株主はグループ会社であり、安定した大株主構成となっています。自社(自己株口)が1割以上を占めていることも特徴です。大株主による保有比率が高いことは、経営の安定性や株主構成の安定性を示す一方で、市場での流通量が比較的限られる可能性も示唆しています。

8. 株主還元

  • 配当利回り(会社予想): 1.38% (1株配当3.00円)
    • 2026年3月期は年間配当3.00円が予想されており、現在の株価に対する利回りは1.38%となります。これは、極めて高い利回りではありませんが、配当を実施している点自体は評価できます。
  • 配当性向: 0.00% (※会社予想EPS11.82円に基づくと25.38%)
    • 提示された配当性向は0.00%ですが、これは過去12ヶ月のEPSがマイナスであるために算出されたものです。会社予想のEPS(11.82円)と1株配当(3.00円)に基づくと、配当性向は約25.38%(3.00円 ÷ 11.82円 × 100)となり、利益の約4分の1を配当に充てる計画であることが分かります。この水準は一般的であり、企業の成長投資と株主還元をバランス良く行おうとする姿勢が見られますが、あくまで予想が達成された場合になります。
  • 自社株買いの状況: 主要株主構成に自社(自己株口)が14.01%保有されていることから、過去に自社株買いが実施されていることが示唆されます。自社株買いは、市場からの株式の需給を改善し、1株あたりの価値を高める効果があるため、株主還元策の一つとして評価できます。

SWOT分析

強み

  • 強固な財務健全性: 自己資本比率65.2%、流動比率3.64倍と非常に高く、自己資本比率14.01%を占める自社株保有も合わせ、事業運営における安定した資金基盤を有しています。また、有利子負債も低水準です。
  • 事業変革への積極的な取り組み: 中古車流通事業における在庫構成見直しや粗利率改善、海外輸出事業の強化、リースバックや投資事業への多角化など、今後の成長に向けた戦略的な取り組みを推進しています。

弱み

  • 継続的な収益性の低迷: 過去から現在に至るまで、営業利益、経常利益、純利益が赤字となる期間が多く、本業での安定的な利益創出が最大の課題です。低いROEやROAが示唆するように、資産活用効率も低いです。
  • 通期予想達成への高いハードル: 第3四半期までの実績では、売上高進捗率は6割台にとどまり、利益は赤字が拡大しています。通期黒字予想を達成するためには、第4四半期で大幅な業績改善が必要であり、その実現可能性には不透明感が残ります。

機会

  • 海外市場での成長可能性: アジア・オセアニア・アフリカ地域での中古車輸出市場は、経済成長に伴い需要の拡大が期待され、レダックスの新たな成長ドライバーとなる可能性があります。
  • 事業多角化による収益機会: 中古トラックのリースバック事業や、非上場株式への投資事業は、既存の自動車流通事業とは異なる収益源となり、事業ポートフォリオのリスク分散や新たな成長機会をもたらす可能性があります。

脅威

  • 市場環境の変化と競争激化: 国内中古車市場における供給過剰や需要変動、競合他社との価格競争は、レダックスの収益性をさらに圧迫する可能性があります。
  • 為替変動およびサプライチェーンのリスク: 海外事業の拡大に伴い、為替変動リスクや、輸出先の国際情勢、輸送コストの変動、サプライチェーンの混乱などが、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。

この銘柄が向いている投資家

  • 長期的な事業構造改革による回復・成長を期待する投資家: 現在は収益性に課題があるものの、経営陣が掲げる事業構造改革や海外事業、新規事業への積極的な投資が成功し、将来的な大幅な業績改善を見込む投資家に向いています。
  • 低ベータ値による市場変動耐性を重視する投資家: ベータ値が0.65と市場全体と比較して株価変動が比較的穏やかであるため、大きな市場変動時でも極端な下落リスクを避けたいと考える投資家の一選択肢となり得ます。

この銘柄を検討する際の注意点

  • 収益性の改善状況: 直近で赤字が継続しており、特に第3四半期までの進捗が芳しくありません。通期予想の黒字達成、ひいては中長期的な利益成長が実現できるかを慎重に見極める必要があります。本業での安定的な利益創出に注目してください。
  • バリュエーションの割高感: PER、PBRともに業界平均と比較して割高感があり、特にPBR基準では目標株価が現在の株価を下回っています。これは、現在の株価が既に将来の成長期待をある程度織り込んでいる可能性があり、業績回復が遅れる場合には、バリュエーション修正による株価下落リスクが存在します。

今後ウォッチすべき指標

  • 四半期ごとの売上高・営業利益の推移と通期予想の達成状況: 特に第4四半期の業績発表にて、通期黒字予想が達成されるか、あるいは予想修正があるかに注目が必要です。売上高の成長、粗利率の改善、販管費の抑制が同時に進むかを確認します。
  • リースバックおよび海外事業の具体的な進捗と貢献度: 新たな成長ドライバーと位置づけられるこれらの事業が、実際にどの程度の売上高・利益に貢献し始めているのか、具体的な開示があるかを確認します。
  • 投資事業の継続性と安定性: 純投資活動による売却益が一時的なものか、あるいは安定的な収益源として確立されるのかを判断するため、今後の投資案件の状況やその成果に注目します。

10. 企業スコア

  • 成長性: C(やや不安:過去の売上は横ばいから微増、直近は減速傾向が見られるため。)
    • 過去5年間(2021/3~2025/3)のTotal Revenueは16,031百万円から20,034百万円へと増加傾向にはありますが、年間成長率は平均して高くなく、直近のQuarterly Revenue Growthは-1.60%と減少しています。2026年3月期の通期予想売上高22,000百万円は前年比約10%増と設定されていますが、第3四半期終了時点での売上進捗率は63.6%であり、これを達成するには第4四半期での大幅な追い上げが必要となります。これらの状況から、現在の成長性にはやや不安が残ると評価します。
  • 収益性: D(懸念:ROE、ROA、営業利益率が全てマイナスでベンチマークを大幅に下回るため。)
    • 過去12ヶ月のROEは-3.97%、ROAは-2.34%、営業利益率は-1.18%と、いずれもマイナスで推移しており、収益性に関するベンチマーク(ROE10%以上、ROA5%以上、営業利益率10%以上)を大きく下回っています。これは、事業活動から効率的に利益を生み出せていない深刻な状況を示しており、収益性には非常に大きな懸念があります。
  • 財務健全性: A(良好:自己資本比率、流動比率が高く、F-Scoreにおける財務健全性スコアも満点のため。)
    • 自己資本比率は65.2%と非常に高く、流動比率も3.64倍と短期的な支払い能力が優れています。Piotroski F-Scoreの財務健全性スコアも3/3点と満点であり、負債比率や株式希薄化の面でも良好な評価を受けています。これらの指標から、レダックスは非常に堅固な財務基盤を有していると評価できます。
  • バリュエーション: D(割高:PER、PBRともに業界平均を大きく上回るため。)
    • PERは18.36倍と業界平均10.1倍を、PBRは1.01倍と業界平均0.7倍をそれぞれ大きく上回っています。特に実績ベースの低い収益性や業界平均PBRに基づく目標株価150円(現株価217円)との乖離を考慮すると、現在の株価は収益や資産価値に対して割高であると判断せざるを得ません。市場は将来の成長期待を織り込んでいる可能性もありますが、現状の数字からは割高感が強いです。

企業情報

銘柄コード 7602
企業名 レダックス
URL https://www.ledax.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 商社・卸売 – 卸売業

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 217円
EPS(1株利益) 11.82円
年間配当 1.38円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 7.8% 19.7倍 339円 9.9%
標準 6.0% 17.1倍 271円 5.2%
悲観 3.6% 14.6倍 205円 -0.4%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 217円

目標年率 理論株価 判定
15% 139円 △ 56%割高
10% 173円 △ 25%割高
5% 219円 ○ 1%割安

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
ネクステージ 3186 3,730 3,016 20.10 3.68 18.9 1.34
IDOM 7599 1,474 1,575 12.50 1.74 15.8 2.53
アップルインターナショナル 2788 361 50 8.07 0.45 6.0 2.77

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By ジニー

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