2025年12月期第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社予想(通期)に対する修正は無し。第3四半期累計の実績は会社予想との整合性を保っており、「大きなサプライズなし(ほぼ予想通り)」と判断できる。
- 業績の方向性:増収減益に近いが実質は「売上ほぼ横ばい(△0.1%)・営業減益(△4.6%)・経常/純利益は増加(経常+10.4%、親会社株主純利益+26.8%)」という混合傾向。
- 注目すべき変化:親会社株主に帰属する第3四半期累計純利益が前年同期比+26.8%(4,288→5,438百万円)と大幅増。営業利益は減少したが、為替差損の縮小など営業外要因で経常利益が改善。
- 今後の見通し:通期予想に修正は無し。通期進捗では売上高進捗率で約69~72%、営業利益で61〜76%、当期純利益で76〜95%(下記参照)となっており、営業利益・純利益は想定レンジ内の進捗。ただし米国の関税政策や為替変動等リスクは継続。
- 投資家への示唆:第3四半期ベースでキャッシュ創出力は強化(営業CF/当期純利益比 ≒1.11)。一方で自己株式取得・消却の影響で自己資本比率が低下(56.8%→48.3%)し、借入金が増加している点は留意が必要。関税対応や生産拠点見直し等の施策が業績に与える中期的影響を注視。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:ローランド株式会社 (Roland Corporation)(証券コード 7944)
- 主要事業分野:電子楽器事業(電子ピアノ、ポータブルキーボード、電子ドラム、管楽器、ギター関連機器、シンセサイザー、DJ関連、ソフトウェア/サービス等)
- 代表者名:代表取締役社長 CEO 蓑輪 雅弘
- 問合せ先:執行役員 CFO 袴田 裕一(TEL: 053-523-0230)
- 報告概要:
- 提出日:2025年11月11日
- 対象会計期間:2025年12月期 第3四半期連結累計(2025年1月1日〜2025年9月30日)
- 決算説明資料作成:有、決算説明会:有(機関投資家・アナリスト向け、2025/11/11開催予定)
- セグメント:
- 単一セグメント(電子楽器事業)として開示(セグメント別詳細は省略)
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株式含む):26,580,659株(2025年12月期第3Q)
- 期末自己株式数:236,509株(2025年12月期第3Q)
- 期中平均株式数(四半期累計):26,599,864株(2025年12月期第3Q)
- 時価総額:–(記載なし)
- 今後の予定:
- 決算説明会資料掲載(IRサイト):開催当日に掲載予定
- 株主総会/IRイベント:直近の予定公表なし(決算説明会のみ記載)
決算サプライズ分析
- 予想vs実績(第3四半期累計:2025/1/1〜9/30、百万円)
- 売上高:69,570(前年69,611、対前年△0.1%)→ 通期会社予想96,900〜100,900に対する進捗率:69,570/96,900=71.8%、/100,900=68.9%(到達率:概ね計画内)
- 営業利益:6,183(前年6,482、△4.6%)→ 通期会社予想8,100〜10,100に対する進捗率:6,183/8,100=76.3%、/10,100=61.2%(上期比で営業利益は計画寄りに進捗)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:5,438(前年4,288、+26.8%)→ 通期会社予想5,700〜7,200に対する進捗率:5,438/5,700=95.4%、/7,200=75.6%(既に下限近く到達)
- サプライズの要因:
- 為替差損縮小(前年は為替差損が大きかった)や特別利益(受取和解金361百万円等)が寄与し、経常・当期純利益が改善。
- 営業面では一部製品(例:シンセサイザー、新ギタープロダクト群、電子ドラムの大型新製品等)が好調。一方、米国関税政策や中国での競争激化、在庫切れ等が営業利益を圧迫。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想の修正を行っていない。第3四半期時点で純利益は下限に近い進捗だが、関税・為替・小売在庫動向など外部リスクにより上振れ/下振れどちらもあり得る。現状では「通期予想達成可能性は高いがリスクは存在」と判断。
損益の要点(第3四半期累計)
- 売上高:69,570百万円(前年同期69,611百万円、△0.1%/△41百万円)
- 売上総利益:30,153百万円(前年30,245百万円、△0.3%)
- 販管費:23,969百万円(前年23,762百万円、+0.9%)
- 営業利益:6,183百万円(前年6,482百万円、△4.6%)
- 営業利益率:8.9%(6,183/69,570)
- 経常利益:5,876百万円(前年5,322百万円、+10.4%)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:5,438百万円(前年4,288百万円、+26.8%)
- 1株当たり四半期純利益(EPS):204.46円(前年155.45円、+31.6%)
収益性指標(第3四半期末ベース、注記:累計利益÷期末指標で算出)
- ROE(粗算:当期純利益/純資産):5,438 / 40,384 = 約13.5%(目安:8%以上で良好 → 良好水準)
- ROA(粗算:当期純利益/総資産):5,438 / 83,032 = 約6.5%(目安:5%以上で良好 → 良好水準)
- 営業利益率:8.9%(業種平均は製品構成により変動、参考として概ね堅調)
進捗率分析(通期予想に対する第3四半期累計の進捗)
- 売上高進捗率:69,570 / 96,900 = 71.8%(下限ベース)〜69,570 / 100,900 = 68.9%(上限ベース)→ 通常の年度進捗(約3Qまでに70%前後)は想定内
- 営業利益進捗率:76.3%(対8,100)〜61.2%(対10,100)
- 純利益進捗率:95.4%(対5,700)〜75.6%(対7,200)→ 下限に対する到達が非常に高い
キャッシュフロー(第3四半期累計)
- 営業CF:+6,014百万円(前年3,106百万円)→ 営業CF改善(増加)
- 投資CF:△4,300百万円(前年△692百万円)→ 有形固定資産取得等で支出増
- 主な投資:有形固定資産取得3,941百万円、無形固定資産取得310百万円
- フリーCF(営業CF−投資CF):+1,714百万円(正)
- 財務CF:△3,457百万円(前年△5,947百万円)→ 長期借入増加(収入)等でマイナス幅縮小、自己株式取得(5,800百円)等を実施
- 営業CF/純利益比率:6,014 / 5,438 ≒ 1.11(目安1.0以上で健全 → 良好)
- 現金同等物残高:13,304百万円(期首14,478百万円、△1,174百万円)
貸借対照表の要点(2025/9/30)
- 総資産:83,032百万円(前期末81,586百万円、+1,446百万円)
- 負債合計:42,648百万円(前期末34,903百万円、+7,744百万円)
- 長期借入金:19,132百万円(前期10,832百万円、増加)
- 短期借入金:4,200百万円(前期5,300百万円、減少)
- 純資産:40,384百万円(前期46,682百万円、△6,298百万円)
- 自己資本比率:48.3%(前期56.8% → 8.5ポイント低下。注:自己株式の取得・消却等が主因)
- 流動比率(概算):流動資産57,590 / 流動負債21,049 = 約2.74(良好)
- 有利子負債合計(短期+1年内+長期):約25,902百万円 → ネット借入(有利子負債−現金)=約12,598百万円
- 有利子負債/純資産 = 25,902 / 40,384 ≒ 0.64(健全域)、ネットD/E ≒ 0.31(比較的保守的)
特別損益・一時的要因
- 特別利益:受取和解金361百万円(本期)、前年は投資有価証券売却益406百万円、事業譲渡益297百万円
- 特別損失:合計201百万円(固定資産除売却損18、子会社清算損11、特別退職金171等)
- 一時的要因の影響:特別利益の存在が当期純利益を押し上げている面があるため、特別項目を除いた継続的な営業収益力の確認が必要。受取和解金の継続性は低いと想定される。
配当
- 中間配当:85.00円(実績)
- 期末配当(予想):85.00円
- 年間配当予想:170.00円(修正無し)
- 配当利回り:–(株価情報なし)
- 配当性向(予想ベース):年間配当170円 ÷ EPS予想214.83〜271.36円 = 約62.7%〜79.1%(高めの配当性向)
- 株主還元:2025年2月に自己株式取得(1,518,300株、約5,799百万円)、その後自己株式1,582,379株消却(資本剰余金・自己株式減少)。自社株買い・消却の実行が株主還元施策の一環である。
設備投資・研究開発
- 設備投資(第3四半期累計):有形固定資産取得 3,941百万円、無形固定資産取得 310百万円(合計投資支出 4,300百万円)
- 減価償却費:1,926百万円(累計)
- R&D費用:明示値なし(決算短信に個別のR&D金額記載なし)→ 表示は「–」
受注・在庫状況
- 棚卸資産:
- 商品及び製品 21,850百万円(前期19,076百万円、+1,774百万円)
- 仕掛品 1,369百万円(前期1,462百万円、△93百万円)
- 原材料等 7,289百万円(前期8,608百万円、△1,319百万円)
- 在庫増加の背景:一部製品の在庫調整や生産拠点見直しに伴う増減。電子ドラム等は在庫不足(米関税影響)でセルインが下振れした事例あり。
セグメント別情報
- セグメントは単一(電子楽器)。製品カテゴリごとの状況(対前年同期比):
- 鍵盤楽器:18,244百万円(△2.2%)— 電子ピアノは中国で徐々に回復、ポータブルは堅調
- 管打楽器:20,159百万円(△0.5%)— 電子ドラム好調、アコースティックは米関税で在庫不足
- ギター関連機器:17,512百万円(+1.7%)— エフェクター好調
- クリエーション関連機器&サービス:9,158百万円(+3.4%)— シンセ好調、Roland Cloud会員増加
- 映像音響機器:2,312百万円(△1.6%)
- 地域別売上の詳細は決算説明資料にて公表(IRサイト参照)。
中長期計画との整合性
- ただし、関税対応による生産拠点見直しやブランド/価格戦略等の施策が中長期に向けた構造対応として言及されている。
競合状況や市場動向
- 市場動向として米国の関税政策変化、地政学リスク、為替変動が主な外部リスク。中国市場は回復基調、欧州では小売競争の激化で一部減速。
今後の見通し
- 業績予想(通期:2025/1/1〜12/31、会社予想、百万円)
- 売上高:96,900〜100,900(前期比△2.5%〜+1.5%)
- 営業利益:8,100〜10,100(△18.6%〜+1.5%)
- 経常利益:7,700〜9,700(△8.5%〜+15.3%)
- 親会社株主に帰属する当期純利益:5,700〜7,200(△4.6%〜△20.5%)
- 1株当たり当期純利益(EPS):214.83〜271.36円
- 予想修正:今回(2025/11/11公表分)での通期修正は無し。
- 会社予想の前提:為替・関税・原材料等の外部前提は決算説明資料で説明(詳細はIR資料参照)。
- リスク要因:為替(円高による翻訳差損等)、米国の関税政策、サプライチェーンの混乱、主要市場の需要変動、競争激化等。
重要な注記
- 会計方針の変更:2022年改正会計基準(法人税等に関する会計基準)を第1四半期期首から適用(四半期財務諸表への影響は無し)。
- 株主資本の変動:2025/2/13に自己株式取得(1,518,300株、約5,799百万円)、2025/4/23に自己株式消却(1,582,379株)を実施。これが純資産減少の主因の一つ。
- 継続企業の前提に関する注記:該当事項なし。
(注)
- 未記載項目や開示のないものは「–」と表記しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 7944 |
| 企業名 | ローランド |
| URL | https://www.roland.com/jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 情報通信・サービスその他 – その他製品 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.0.20)」によって自動生成されました。
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