企業の一言説明
タマホームは、注文住宅を主力事業とし、低価格戦略と積極的な営業で日本の住宅建設業界において一定の地位を確立している企業です。住宅建設事業に加え、不動産、金融、エネルギー事業など多角的な事業展開を行っています。
投資判断のための3つのキーポイント
- 高水準の配当利回りと減配リスク: 配当利回り4.90%は高水準で魅力的ですが、2025年5月期の配当性向が233.39%と極めて高く、続く2026年5月期の予想純利益も大幅減益であるため、減配のリスクが高い状況です。
- 既存事業の苦戦と多角化事業への期待: 主力の住宅事業が競争激化と市場環境の変化により苦戦する中、不動産事業が収益を支える構図にあります。今後の成長は多角化事業の伸長が鍵となります。
- 業績悪化による割高なバリュエーション: 2025年、2026年と純利益が大幅に減少する予想であり、その結果、現在の株価はPER85.89倍、PBR4.21倍と業界平均を大きく上回る極めて割高な水準にあります。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | D | 停滞傾向 |
| 収益性 | B | 普通 |
| 財務健全性 | B | 注意が必要 |
| バリュエーション | D | 割高 |
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 4000.0円 | – |
| PER | 85.89倍 | 業界平均14.0倍(約6.1倍割高) |
| PBR | 4.21倍 | 業界平均1.1倍(約3.8倍割高) |
| 配当利回り | 4.90% | – |
| ROE | 8.32% | – |
1. 企業概要
タマホーム(証券コード:1419)は1998年設立、東京都港区に本社を置く住宅建設会社です。主に注文住宅の建築を主力としており、「より良いものをより安く」をモットーに、高品質な住宅を低価格で提供するビジネスモデルを確立し、積極的な営業戦略で全国展開しています。事業セグメントは多岐にわたり、住宅事業のほか、不動産事業(宅地販売、マンション開発・販売、オフィス賃貸)、金融事業(保険代理業、つなぎ融資)、エネルギー事業(メガソーラー発電)などを展開し、収益源の多角化を進めています。
2. 業界ポジション
タマホームは、日本の住宅建設業界において低価格帯の注文住宅に強みを持つ主要プレイヤーの一角を占めています。同業界は大手住宅メーカーから地域密着型工務店まで競争が激しく、少子高齢化や人口減少による住宅需要の構造的な変化、原材料価格の高騰、職人不足といった課題に直面しています。競合他社と比較して、低価格を追求するビジネスモデルと積極的な広告戦略、そして広範な事業展開が強みですが、一方で直近の経営指標からは収益性やバリュエーション面で劣後する状況が見られます。現在のPER85.89倍、PBR4.21倍は、業界平均PER14.0倍、PBR1.1倍と比べて大幅に高く、市場からは将来の成長性や収益改善への高い期待が織り込まれているか、または現在の業績水準から見れば割高と評価せざるを得ません。
3. 経営戦略
タマホームは、主要事業である住宅事業の維持・拡大を図りつつ、不動産、金融、エネルギーといった周辺事業の強化を通じて収益基盤の多角化を進める戦略を掲げています。特に近年は住宅市場の環境変化に対応するため、リフォーム事業や省エネ住宅への注力も進めています。
しかし、直近の2026年5月期第2四半期決算短信補足資料によると、主力の住宅事業は前年同期比で売上高が△9.9%減少、営業損失3,219百万円を計上しており、苦戦が鮮明です。一方で不動産事業は売上高が前年同期比+6.4%増加し、利益1,543百万円を計上するなど、住宅事業の落ち込みを補っています。会社は通期予想を据え置いていますが、中間期の実績は売上高進捗率42.3%に留まり、営業利益・純利益は赤字となっていることから、下半期での大幅な回復が必要不可欠です。今後、住宅市場の回復に加え、不動産事業の更なる伸長や他の多角化事業の収益貢献が経営の鍵となるでしょう。
【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
Piotroski F-Scoreは、企業の財務健全性、収益性、効率性を9つの視点から評価する指標です。9点満点で、点が高いほど財務品質が良好とされます。
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 6/9 | A: 良好(全体的に健全だが一部改善余地あり) |
| 収益性 | 3/3 | 良好(純利益、営業キャッシュフロー、ROAがプラス) |
| 財務健全性 | 2/3 | やや改善余地あり(流動比率がベンチマークを下回る) |
| 効率性 | 1/3 | 改善が必要(営業利益率、ROEがベンチマークを下回る) |
F-Scoreの分析:
タマホームのF-Scoreは総合で6/9と「良好」と判定されました。収益性に関しては、純利益、営業キャッシュフロー、ROAがいずれもプラスであり、満点を獲得しています。これは企業が利益を生み出し、キャッシュフローを創出する基本的な能力が備わっていることを示します。一方、財務健全性では、流動比率がベンチマークの1.5を上回ることができず、一点を失っています。長期的な負債比率は健全ですが、短期的な資金繰りには注意が必要です。効率性においては、営業利益率10%以上、ROE10%以上というベンチマークに届かず、ここが最も改善を要するポイントとして認識されます。特に、企業が株主資本を効率的に活用して収益を上げる能力(ROE)と、本業でどれだけ稼ぐ力があるかを示す営業利益率の向上が今後の課題です。このF-Scoreは過去12ヶ月の実績に基づいているため、直近の四半期決算で営業損失・純損失を計上している現状を考慮すると、将来的なスコアの動向には注意が必要です。
【収益性】
タマホームの収益性は以下の通りです。
- 営業利益率(過去12ヶ月): 5.58%
- ROE(過去12ヶ月): 8.32%
- ROA(過去12ヶ月): 3.71%
ベンチマークであるROE10%、ROA5%と比較すると、タマホームのROEは8.32%でやや下回る水準にあり、ROA3.71%もベンチマークを下回っています。営業利益率5.58%も、高収益企業と比較すると引き続き改善の余地があると言えます。特に、売上高鈍化とコスト上昇が影響し、2025年5月期の営業利益率は2.05%まで落ち込んでおり、直近の2026年5月期第2四半期では営業損失に転落しています。これは、同社の主力である住宅事業の収益性が悪化していることを示唆しており、早急な対策が求められています。
【財務健全性】
タマホームの財務健全性は以下の通りです。
- 自己資本比率(直近四半期): 29.7%
- 流動比率(直近四半期): 130%(流動資産 68,511百万円/流動負債 52,502百万円)
- 総負債/純資産比率(直近四半期): 73.21%
自己資本比率は、企業の安定性を示す重要な指標であり、一般的に30%を下回るとやや手元資金が少ないと判断されることがあります。タマホームの自己資本比率は直近四半期で29.7%と、前年(37.1%)から悪化しており、安全圏を下回る水準にあります。流動比率も短期的な支払い能力を示す指標であり、130%という数値はベンチマークとされる200%を大きく下回っていますが、建設業という業種特性も考慮する必要があります(建設業では100%〜150%程度も珍しくない)。しかし、Piotroski F-Scoreで流動比率が減点対象となっていることからも、現状は改善が望まれる水準と言えるでしょう。総負債/純資産比率73.21%は100%を下回っており、長期的な債務負担は許容範囲内と見られます。
【キャッシュフロー】
タマホームのキャッシュフロー状況は以下の通りです。(過去12ヶ月)
- 営業活動によるキャッシュフロー(営業CF): 44億円
- フリーキャッシュフロー(FCF): 19.1億円
営業CFとFCFは、ともに事業活動を通じて実際に企業が稼ぎ出す資金の流れを示す重要な指標です。タマホームは、営業CF、FCFともにプラスを維持しており、本業でキャッシュを創出する能力があることは評価できます。FCFがプラスであることは、事業活動で得た資金で設備投資などを賄い、なお余剰資金を確保できていることを示します。しかし、過去のキャッシュフロー(2023年5月期FCF 37.59億円、2024年5月期FCF 62.74億円)と比較すると、直近12ヶ月のFCF 19.1億円は大きく減少しており、過去の収益悪化がキャッシュフローにも影響を及ぼし始めている可能性があります。
【利益の質】
- 営業CF/純利益比率(過去12ヶ月): 1.82
- 利益の質評価: S (優良(キャッシュフローが利益を大幅に上回る))
営業CF/純利益比率は、企業の純利益がどの程度キャッシュフローに裏付けられているかを示す指標です。1.0以上であれば、利益に見合ったキャッシュが確保されていると判断され、タマホームの1.82という数値は、利益の質が「優良」であることを示します。これは、会計上の利益だけでなく、実際に手元に資金が残る形で事業が運営されている健全な証拠と言えます。ただし、この数値は過去12ヶ月の合計であるため、直近の四半期で営業損失、純損失を計上している現状との乖離には注意が必要です。今後の利益水準の回復に伴い、この比率がどのように推移するかが重要となります。
【四半期進捗】
2026年5月期第2四半期(中間期)の決算短信補足資料によると、通期予想に対する進捗状況は以下の通りです。
- 売上高進捗率: 42.3%(通期予想209,000百万円に対し、中間期88,443百万円)
- 営業利益: △1,123百万円の損失(通期予想4,700百万円の利益に対し、営業損失)
- 純利益: △932百万円の損失(通期予想1,350百万円の利益に対し、純損失)
中間期売上高の進捗率は約4割に留まり、営業利益および純利益は中間期時点で赤字に転落しています。会社は通期予想を修正していませんが、この進捗状況を見る限り、下半期で大幅な業績改善がなければ通期予想達成は極めて困難な状況であると判断できます。特に、前年同期と比べて売上高が△5.7%減少し、主力の住宅事業が△9.9%の減収となっている点は大きな懸念材料です。
【バリュエーション】
タマホームのバリュエーション指標は以下の通りです。
- PER(会社予想): 85.89倍
- PBR(実績): 4.21倍
- 業界平均PER: 14.0倍
- 業界平均PBR: 1.1倍
現在のタマホームのPER85.89倍は、会社が予想するEPS46.57円に基づいています。このPERは業界平均の14.0倍と比較して約6.1倍も高水準であり、極めて割高と判断されます。PBR4.21倍も、業界平均の1.1倍と比較して約3.8倍高くなっており、株価が企業が持つ純資産価値を大幅に上回って評価されている状況です。
これらのバリュエーション指標は、現在の収益力や資産価値から見ると、株価が過度に期待先行で買われているか、あるいは業績悪化によって一時的に指標が悪化している可能性を示唆しています。目標株価(業種平均PER基準: 1170円、業種平均PBR基準: 1045円)との大幅な乖離もこの割高感を裏付けています。
【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MACD | 中立 | MACD値: 69.41 / シグナル値: 61.95 | 短期トレンド方向を示す |
| RSI | 買われすぎ | 72.1% | 70以上=過熱、30以下=売られすぎ |
| 5日線乖離率 | – | +1.42% | 直近のモメンタム |
| 25日線乖離率 | – | +4.57% | 短期トレンドからの乖離 |
| 75日線乖離率 | – | +8.53% | 中期トレンドからの乖離 |
| 200日線乖離率 | – | +9.91% | 長期トレンドからの乖離 |
RSIが72.1%で「買われすぎ」の状態を示しており、短期的に株価が過熱感を帯びている可能性を指摘しています。MACDは中立ですが上昇傾向にあり、移動平均線乖離率も全てプラスであることから、直近では上昇モメンタムが働いていることが伺えます。
【テクニカル】
現在の株価4,000.0円は、52週高値4,030.0円に非常に近い位置にあります。年初来安値3,050円からは大きく上昇しており、現在の株価は52週レンジの96.4%という高水準です。
各移動平均線(5日、25日、75日、200日)を全て上回って推移しており、株価が短期・中期・長期のいずれのトレンドにおいても上昇傾向にあることを示唆しています。特に75日移動平均線や200日移動平均線に対する乖離率も大きいことから、中長期的な上昇トレンドが継続している状況です。しかし、RSIが買われすぎ水準にあるため、短期的な調整が入る可能性も考慮に入れる必要があります。過去1ヶ月、3ヶ月レンジの上限である4,000円が直近のレジスタンスラインとなる可能性があります。
【市場比較】
タマホームの株価パフォーマンスを日経平均株価およびTOPIXと比較すると、以下の通りです。
- 日経平均比:
- 1ヶ月: 株式+7.82% vs 日経+10.34% → 2.53%ポイント下回る
- 3ヶ月: 株式+6.95% vs 日経+21.03% → 14.07%ポイント下回る
- 6ヶ月: 株式+6.52% vs 日経+37.22% → 30.69%ポイント下回る
- 1年: 株式+19.05% vs 日経+50.32% → 31.27%ポイント下回る
- TOPIX比:
- 1ヶ月: 株式+7.82% vs TOPIX+10.53% → 2.71%ポイント下回る
過去1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年を通じ、タマホームの株価は日経平均およびTOPIXに比べて一貫してアンダーパフォームしています。これは、日本市場全体が強い上昇トレンドにある中で、タマホームの株価がその勢いに乗り切れていないことを示しています。特に、長期間でのアンダーパフォームは、同社の事業環境や将来性に対して市場が慎重な見方をしている可能性を示唆していると言えるでしょう。
【注意事項】
⚠️ 配当性向が233.39%と異常に高く、純利益の減少が続くことで、将来的な減配リスクが非常に高いため注意が必要です。また、現在の利益水準から考えるとPERおよびPBRが業界平均を大幅に上回っており、バリュエーションの修正(株価下落)リスクがあります。
【定量リスク】
- ベータ値(5Y Monthly): 0.34
- 年間ボラティリティ: 27.91%
- シャープレシオ: -0.01
- 最大ドローダウン: -24.51%
- 年間平均リターン: 0.14%
ベータ値0.34は、市場全体の動きに対してタマホームの株価が比較的連動しにくい、すなわち市場リスクが低いことを示唆しています。しかし、年間ボラティリティ27.91%は、過去1年の間で株価が約28%変動する可能性があることを意味します。仮に100万円投資した場合、年間で±27.91万円程度の変動が想定され、投資には一定のリスクが伴います。シャープレシオが-0.01とマイナスであることは、過去の実績においてリスクを取った分のリターンが得られていない、あるいはリターンがリスクに見合っていないことを示します。最大ドローダウン-24.51%は、過去の一定期間で最も大きな下落率を示しており、この程度の下落は今後も起こりうるリスクとして認識しておくべきです。
【事業リスク】
- 住宅市場の事業環境変化: 少子高齢化に伴う住宅着工戸数の構造的な減少に加え、高金利や資材価格の高騰は住宅建設需要に悪影響を及ぼします。主力の住宅事業が苦戦している現状、これらの外部環境の変化を乗り越えるのは容易ではありません。
- 競争激化と収益性の低下: 住宅建設業界は競争が激しく、低価格を売りにするタマホームであっても、競合他社との差別化や顧客獲得のための費用が増大する可能性があります。これが原価率や販管費を押し上げ、収益性をさらに圧迫するリスクがあります。
- 減配リスクと株主還元の持続性: 現在の配当利回りは魅力的ですが、配当性向が200%を超える水準で推移しており、継続的な赤字や業績不振が続けば、現在の配当水準を維持することが困難となる可能性が非常に高いです。これが実現した場合、株価に大きなネガティブインパクトを与える可能性があります。
7. 市場センチメント
信用取引状況を見ると、信用売残が867,300株に対し、信用買残が187,600株であり、信用倍率は0.22倍と売り残が大幅に多い状況です。これは、将来的な買い戻し圧力(ショートカバー)によって株価が上昇する可能性を秘めているとも解釈できますが、同時に、機関投資家や一部の投資家が同社の株価下落を予想している可能性も示唆しています。
主要株主は、創業家関連の(株)TAMAXが全体の38.67%を保有する筆頭株主であり、玉木康裕氏、玉木和惠氏、玉木伸弥氏、玉木克弥氏といった創業家が上位株主を占めています。これにより、経営の安定性は確保されているものの、浮動株比率が低くなる傾向があり、株式の流動性には影響を与える可能性があります。
8. 株主還元
タマホームは、高い配当利回りを特徴としています。
- 配当利回り(会社予想): 4.90%
- 1株配当(会社予想): 196.00円
- 配当性向(2025年5月期実績): 233.39%
現在の配当利回り4.90%は魅力的な水準ですが、株主還元の中で最も注目すべきは配当性向の高さです。2025年5月期の実績で233.39%という数値は、純利益の2倍以上を配当に充てていることを意味し、これは企業が稼いだ利益以上の金額を株主に還元している状態です。継続的な成長投資や財務体質の強化を考えると、このような高すぎる配当性向は持続可能ではありません。特に、2026年5月期の純利益予想も大幅に減少している中で、年間196円の配当を維持する方針は、今後の減配リスクを強く示唆しています。自社株買いに関する直近の大きなニュースは確認できませんでした。
SWOT分析
強み
- 低価格を強みとする注文住宅事業での高いブランド認知度と全国展開。
- 不動産、金融、エネルギーなど多角的な事業展開による収益源の分散。
- 営業活動によるキャッシュフローは堅調であり、利益の質は高い。
弱み
- 主力の住宅事業における業績の急速な悪化と収益性の低迷。
- 業績予想を大きく上回る配当性向(200%超)による減配リスクと財務への潜在的負担。
- 現在の株価バリュエーションが業界平均と比べて著しく割高。
機会
- 不動産事業の成長継続と、オフィス賃貸など安定収益源の強化。
- リフォームや省エネ住宅へのニーズの高まりに対応した新規事業展開。
脅威
- 住宅市場の構造的な縮小と、金利上昇による住宅ローン負担増。
- 原材料価格や人件費の高騰、競争激化による収益圧迫リスク。
- 業績下方修正や減配による、投資家心理の悪化と株価の下落圧力。
この銘柄が向いている投資家
- 高配当利回りを重視し、減配リスクを十分に理解した上で、インカムゲインを狙う投資家。
- 住宅市場の動向を注視しつつ、タマホームの多角化戦略が成功し、将来的に事業環境の変化に対応できると見込む長期的な視点を持つ投資家。
この銘柄を検討する際の注意点
- 通期予想純利益(13.5億円)に対し、年間配当金予想(196円/株 × 約2,945万株 = 約57.7億円)は大幅に超えており、現在の配当方針の持続性は極めて低いと推測されます。減配の可能性を強く警戒し、配当維持の確度を評価することが重要です。
- 主力の住宅事業の不振が続く場合、不動産事業がどこまでカバーできるか、また多角化事業の収益貢献がどの程度見込めるかを慎重に見極める必要があります。
今後ウォッチすべき指標
- 住宅事業の新規受注・売上高の推移: 特に、価格帯別、地域別の受注状況や単価トレンドを注視し、主力事業の回復兆候を確認。
- 自己資本比率と流動比率: 財務健全性の改善が見られるか、特に自己資本比率が30%台を回復できるか。
- 配当政策の変更: 次回決算発表時などに、配当予想の見直し(減配の有無)が発表されるか。
成長性: D (停滞傾向)
- 根拠: 2025年5月期および2026年5月期の通期業績予想は、売上高、営業利益、純利益のいずれも過去数年と比較して大幅な減少を見込んでいます。特に純利益は大幅に下振れる予想であり、直近の2026年5月期第2四半期決算では営業損失・純損失を計上しています。四半期売上成長率も4.20%と低水準にあり、全体として成長トレンドが失速し、むしろ停滞・後退傾向にあると判断されるためD評価とします。
収益性: B (普通)
- 根拠: 過去12ヶ月のROEは8.32%、営業利益率は5.58%です。評価基準(ROE8-10%または営業利益率5-10%)に照らすとB評価に該当します。Piotroski F-Scoreの収益性も3/3と満点であり、基本的な収益力は保持しています。ただし、2025年5月期連結の実績ROE4.07%や営業利益率2.05%は大幅に低い水準である点、また直近四半期で営業損失・純損失を計上している点は将来の収益性に対する懸念材料であり、この評価は過去12ヶ月の平均に支えられていることに留意が必要です。
財務健全性: B (注意が必要)
- 根拠: 自己資本比率は直近四半期で29.7%と、評価基準のC(20-30%)に該当します。流動比率も130%と、評価基準のC(100-150%未満の場合がCだが、一般的な建設業水準としてはある程度許容されることもある)に相当します。しかし、Piotroski F-Scoreが6/9で「良好(A)」と評価されている点は、全体的な財務の安定感を示します。自己資本比率の悪化は懸念材料ですが、F-Scoreの評価も加味し、総合的にはB評価とします。
バリュエーション: D (割高)
- 根拠: 現在のPER85.89倍、PBR4.21倍は、業界平均PER14.0倍、PBR1.1倍と比較して非常に高い水準にあります。現在の業績予想に基づく指標でありながら、業界平均を大幅に上回っており、株価が企業価値に対して著しく割高であると判断されます。特に、企業スコアの成長性が「D」評価であることも考慮すると、これほどの高バリュエーションは正当化されにくいと言えるためD評価とします。
企業情報
| 銘柄コード | 1419 |
| 企業名 | タマホーム |
| URL | http://www.tamahome.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 建設・資材 – 建設業 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 4,000円 |
| EPS(1株利益) | 46.57円 |
| 年間配当 | 4.90円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 0.0% | 46.0倍 | 2,142円 | -11.5% |
| 標準 | 0.0% | 40.0倍 | 1,863円 | -13.9% |
| 悲観 | 1.0% | 34.0倍 | 1,664円 | -15.8% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 4,000円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 938円 | △ 326%割高 |
| 10% | 1,172円 | △ 241%割高 |
| 5% | 1,479円 | △ 170%割高 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
競合他社
| 企業名 | コード | 現在値(円) | 時価総額(億円) | PER(倍) | PBR(倍) | ROE(%) | 配当利回り(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| オープンハウスグループ | 3288 | 11,570 | 13,503 | 11.69 | 2.33 | 21.4 | 1.72 |
| 日本ハウスホールディングス | 1873 | 325 | 130 | 13.94 | 0.59 | 4.2 | 3.38 |
| サンヨーホームズ | 1420 | 731 | 94 | 7.97 | 0.56 | 7.8 | 3.41 |
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.28)」によって自動生成されました。
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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。