企業の一言説明

やまみ(2820)は、豆腐と関連製品の製造・販売を展開する西日本で高シェアの企業であり、近年は関東市場への拡大に注力しています。

投資判断のための3つのキーポイント

  • 堅調な事業成長と好財務体質: 生活必需品である豆腐を主力とする安定した事業基盤に加え、積極的な関東市場開拓により売上・利益ともに成長を続けています。Piotroski F-Scoreが8点と優良な財務品質を示し、自己資本比率やROEも高水準です。
  • 高い収益性とキャッシュ創出力: ROEは17.61%、営業利益率は14.01%と、資本効率と本業の稼ぐ力が非常に優れています。豊富な営業キャッシュフローと安定したフリーキャッシュフローを生み出しており、事業投資と株主還元の両立が期待されます。
  • バリュエーションの割高感と市場リスク: PER21.87倍、PBR3.20倍と、業界平均と比較して割高と評価されます。これは市場の成長期待を既に織り込んでいる可能性があり、原材料価格変動や人件費上昇といった外部環境リスクへの対応力も注視が必要です。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 A 良好な成長
収益性 S 極めて優良
財務健全性 S 非常に良好
バリュエーション C やや割高感

※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 5,080.0円
PER 21.87倍 業界平均16.8倍
PBR 3.20倍 業界平均1.2倍
配当利回り 1.61%
ROE 17.61%

1. 企業概要

やまみは、広島県三原市に本社を置き、主に豆腐と関連製品(油揚げ、厚揚げ、おからパウダー、麺類など)の製造・販売を手掛ける食品メーカーです。主力は豆腐製品であり、スーパーマーケットなどの小売店を通じて消費者に提供しています。西日本、特に中国地方で高い市場シェアを確立しており、長年の経験と品質管理に基づく安定した製品供給体制が強みです。特定の技術的独自性についてはデータがありませんが、日本の食文化に根付いた豆腐製造において信頼性の高いブランドを築いています。

2. 業界ポジション

豆腐市場は成熟産業に位置づけられますが、健康志向の高まりや植物性タンパク質源としての再評価、また多様な加工食品用途への活用により、一定の需要拡大が見られます。やまみは西日本地域、特に中国地方においてその存在感を確立しており、地域に根差した強力なブランド力と流通網を強みとしています。同社は近年、成長ドライバーとして関東市場への本格的な注力を行っており、新たな収益源の確立を目指しています。財務指標を見ると、PERは21.87倍、PBRは3.20倍となっており、それぞれ業界平均PER16.8倍、業界平均PBR1.2倍と比較すると、株価は市場の平均値よりも高い評価を受けていることがわかります。

3. 経営戦略

やまみは、西日本で築き上げた強固な事業基盤を活かしつつ、成長性の高い関東市場への事業拡大を最重要戦略として掲げています。既存の流通網を強化し、ブランド認知度向上に向けた取り組みを推進することで、全国的な市場シェアの獲得を目指しています。
直近の2026年6月期第2四半期決算(中間期)短信によれば、売上高は前年中間期比10.6%増、営業利益は59.2%増、当期純利益は58.8%増と大幅な増収増益を達成しており、この成長戦略が奏功していることが伺えます。これを受けて、通期業績予想も上方修正され、年間配当も増額されるなど、経営の成果が着実に現れています。
今後のイベントとしては、2026年6月29日に配当の権利落ち日を控えており、株主還元への意識も高い企業姿勢が示されています。

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

Piotroski F-Scoreは、企業の財務健全性と収益性を9つの項目で評価する指標です。9点満点中、7点以上は財務優良と判断されます。

項目 スコア 判定
総合スコア 8/9 S: 財務優良(収益性・健全性・効率性すべて良好)
収益性 3/3 純利益がプラス、営業キャッシュフローもプラス、資産に対する利益率(ROA)もプラスと、基本的な収益力が非常に高い状態です。
財務健全性 2/3 自己資本比率が高く、負債比率も健全ですが、短期的な支払い能力を示す流動比率がベンチマークを下回っており、唯一の改善点です。
効率性 3/3 営業利益率と株主資本利益率(ROE)がともに高水準を維持し、売上高も成長軌道にあることから、資本を効率的に活用し生産性も向上させています。

やまみのPiotroski F-Scoreは8/9点(S評価)と非常に高く、全体的に財務品質が優良であることが示されています。特に収益性と効率性において満点を獲得しており、本業で高い利益を生み出し、それを効率的に株主価値の向上に繋げていると言えます。唯一、流動比率がベンチマークを下回る点が指摘されますが、後述のキャッシュフロー状況から見て、資金繰りに重大な懸念があるわけではないと判断されます。

【収益性】営業利益率、ROE、ROA

やまみの収益性指標は、極めて高い水準にあります。

  • 営業利益率(過去12ヶ月): 14.01%
    • 本業でどれだけ効率的に稼いでいるかを示す指標で、一般的に高いほど優良とされます。やまみの営業利益率は非常に高く、販売コストや販管費を効率的に管理していることを示唆しています。
  • ROE(過去12ヶ月): 17.61%
    • 株主資本に対する利益の割合で、株主のお金でどれだけ効率的に稼いだかを示します。一般的な優良目安である10%を大きく上回っており、非常に優れた資本効率を誇ります。経営指標の推移を見ても、2021年6月期の7.25%から継続的に改善し、2024年6月期には16.59%、直近はさらに向上しています。
  • ROA(過去12ヶ月): 8.14%
    • 総資産に対する利益の割合で、企業が持つ全ての資産をどれだけ効率的に活用して利益を生み出しているかを示します。一般的な優良目安である5%を大きく上回っており、資産効率も極めて高いと言えます。

これらの指標から、やまみは非常に高い収益性と効率的な資本活用を実現していることが明確です。

【財務健全性】自己資本比率、流動比率

  • 自己資本比率(実績): 65.3%
    • 総資産に占める自己資本の割合で、企業の長期的な安定性を示す指標です。60%以上が優良とされる中で65.3%と非常に高く、強固な財務基盤を有しています。経営指標の推移でも、2021年6月期の53.1%から一貫して改善傾向にあり、堅実な経営が伺えます。
  • 流動比率(直近四半期): 1.06
    • 流動資産を流動負債で割ったもので、企業の短期的な支払い能力を示す指標です。一般的に150%(1.5)以上が良好とされますが、やまみは1.06とやや低い水準です。これは短期的な負債に対する手元資金が相対的に少ないことを意味しますが、後述する潤沢な営業キャッシュフローによってカバーされている可能性も考慮する必要があります。

自己資本比率の高さは長期的な安定性を示し、流動比率の課題は短期的な負債管理が重要であることを示唆しています。

【キャッシュフロー】営業CF、FCFの状況

  • 営業キャッシュフロー(過去12ヶ月): 34億6,000万円
    • 本業の営業活動によって生み出された資金の流れを示し、企業の稼ぐ力を表します。34億6,000万円と潤沢な資金を生み出しており、安定した本業の収益力を裏付けています。キャッシュフローの推移では、2023年6月期の21.55億円から2024年6月期の28.51億円、そして2025年6月期の27.87億円と、変動はあるものの高水準を維持しています。
  • フリーキャッシュフロー(過去12ヶ月): 13億4,000万円
    • 営業キャッシュフローから設備投資などのために使った資金(投資キャッシュフロー)を引いたもので、企業が自由に使える資金の余裕を示します。13億4,000万円とポジティブな水準にあり、事業拡大への投資や株主還元、借入返済などに充てる資金的な余裕があることを示しています。キャッシュフローの推移では、2025年6月期は5.64億円と直近でやや減少していますが、これは活発な設備投資(投資CFのマイナス幅拡大)が行われていることの裏返しとも解釈でき、将来の成長への投資と見ることが可能です。

【利益の質】営業CF/純利益比率

  • 営業CF/純利益比率: 1.89
    • 純利益(会計上の利益)が、実際の営業活動で得られたキャッシュフローによってどれだけ裏付けられているかを示す指標です。1.0以上が健全とされ、やまみの1.89は、純利益の約2倍近い営業キャッシュフローを生み出しており、利益の質が極めて高い(S評価)ことを示しています。これは、会計上の操作が少なく、実態として収益力があることを意味します。

【四半期進捗】通期予想に対する進捗率、直近3四半期の売上高・営業利益の推移

2026年6月期通期(連結なし)の会社予想に対する中間期(第2四半期)の進捗率は以下の通りです。

  • 売上高: 中間実績 11,498百万円 / 通期予想 23,000百万円 → 進捗率 50.0%
  • 営業利益: 中間実績 1,285百万円 / 通期予想 2,500百万円 → 進捗率 51.4%
  • 当期純利益: 中間実績 889百万円 / 通期予想 1,618百万円 → 進捗率 54.9%

全ての項目で概ね計画通りか、あるいは純利益ではやや予想を上回るペースで推移しており、通期目標達成に向けて順調な進捗を示唆しています。
直近3四半期の売上高・営業利益の具体的な推移はデータにないため、中間期の情報のみで評価しています。

【バリュエーション】PER/PBR

  • PER(会社予想): 21.87倍
    • 株価が1株当たり利益(EPS)の何年分かを示す指標で、業界平均より低ければ割安の可能性があります。やまみのPER21.87倍は、業界平均の16.8倍と比較して高い水準にあり、現在の株価に成長期待が織り込まれていることを示唆しています。
  • PBR(実績): 3.20倍
    • 株価が1株当たり純資産(BPS)の何倍かを示す指標で、企業の解散価値に対する株価の評価を表します。1.0倍未満は解散価値を下回る状態とされます。やまみのPBR3.20倍は、業界平均の1.2倍と比較してかなり高い水準であり、市場が同社の持つ資産価値以上に将来の成長性やブランド力、収益性を高く評価していると判断できます。

総合的に見て、やまみのバリュエーションは業界平均と比較すると割高感が強く、市場からの高い期待が反映されていると言えます。

【テクニカルシグナル】

直近のテクニカルシグナルは以下の通りです。

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 MACD値: 40.81 / シグナル値: 76.9 短期的なトレンド方向の明確なシグナルは見られない。MACDがシグナルラインを下回っており、やや弱含みの可能性も示唆。
RSI 中立 50.9% 70以上で買われすぎ、30以下で売られすぎとされるが、50%台は中立的な水準で、買われすぎでも売られすぎでもない。

MACDとRSIは共に中立的な状態を示しており、短期的なトレンドに明確な方向性は見られません。

移動平均乖離率

指標 状態 数値
5日線乖離率 +0.47%
25日線乖離率 -0.49%
75日線乖離率 +7.00%
200日線乖離率 +7.23%

5日線や25日線からの乖離は小さく、短期的な株価はこれらの移動平均線の近辺で推移しています。しかし、75日線や200日線といった中長期の移動平均線からは約+7%と上方に乖離しており、株価が中長期的な上昇トレンドに乗っていることを示しています。

【テクニカル】52週高値・安値との位置、移動平均線との関係

現在の株価5,080円は、52週高値5,460円84.0%水準に位置しており、比較的高値圏で推移しています。これは、過去1年間で株価が大きく上昇したことを示しています。
移動平均線との関係では、現在の株価は50日移動平均線(4,964.10円)を上回っている一方で、25日移動平均線(5,104.80円)は下回っています。これは短期的に株価がやや調整局面にある可能性を示唆しています。しかし、75日移動平均線(4,740.47円)と200日移動平均線(4,739.70円)を大きく上回っており、中長期的な株価の上昇トレンドは依然として継続していると判断できます。特に200日移動平均線が株価を下支えする形で機能していると見受けられます。

【市場比較】日経平均・TOPIXとの相対パフォーマンス

やまみの株価パフォーマンスを主要市場指数と比較すると以下のようになります。

  • 日経平均比:
    • 1ヶ月: 株式+5.07% vs 日経+1.64%3.42%ポイント上回る
    • 3ヶ月: 株式+15.06% vs 日経+12.81%2.25%ポイント上回る
    • 6ヶ月: 株式+2.32% vs 日経+30.81%28.49%ポイント下回る
    • 1年: 株式+58.26% vs 日経+43.44%14.82%ポイント上回る
  • TOPIX比:
    • 1ヶ月: 株式+5.07% vs TOPIX+1.95%3.12%ポイント上回る
    • 3ヶ月: 株式+15.06% vs TOPIX+11.34%3.72%ポイント上回る

過去1年間では、やまみの株価は日経平均を14.82%ポイント、TOPIXを3.12%ポイント(6ヶ月データがないため参考値)と大幅に上回るパフォーマンスを記録しており、市場全体の伸びを凌駕しています。特に直近1ヶ月および3ヶ月の短期的な期間においても、日経平均やTOPIXを上回る堅調な値動きを示しており、市場からの評価の高さがうかがえます。ただし、6ヶ月間のパフォーマンスでは日経平均に大きく遅れを取っており、特定の時期に市場の活況から一時的に取り残された局面があった可能性も考慮されます。

【定量リスク】ベータ値、ボラティリティ、最大ドローダウン

  • ベータ値 (5Y Monthly): 0.43
    • 市場全体の動きに対する個別銘柄の株価の感応度を示す指標で、1.0未満は市場変動に対して比較的安定しているディフェンシブ銘柄とされます。やまみのベータ値0.43は、株価が市場全体(S&P 500)の動きに対して相対的に小さい変動幅で安定していることを示唆しており、市場全体が大きく変動しても、その影響を受けにくい傾向があると言えます。
  • 年間ボラティリティ: 45.63%
    • 株価の年間変動率の大きさを表します。45.63%という数値は、株価が比較的大きく変動する傾向にあることを示しており、ディフェンシブなベータ値とは対照的に、個別銘柄としての日々の値動きは大きい可能性があります。仮に100万円投資した場合、年間で±45万円程度の変動が想定される可能性があるため、短期的な価格変動リスクには注意が必要です。
  • 最大ドローダウン: -46.94%
    • 過去最高値から最安値までの下落率を示します。やまみは過去に最大で投資元本が-46.94%減少する局面があったことを意味しており、今後も同様の大きな下落が発生する可能性は考慮に入れる必要があります。

シャープレシオは-0.23、年間平均リターンは-10.13%と、リスク指標からはリターンがリスクに見合っていないようにも見えますが、これは過去5年間のデータであり、直近1年の強い株価上昇を必ずしも反映しているとは限りません。

【事業リスク】

  • 原材料価格およびエネルギーコストの変動リスク: 大豆などの主要原材料や、製造に不可欠な電力・ガスなどのエネルギー、そして物流にかかる運賃の価格変動は、製造原価に直接影響を与え、収益性を圧迫する可能性があります。特に昨今の世界経済情勢による価格高騰は、同社の業績に大きな影響を及ぼしかねません。
  • 人件費の上昇リスク: 日本全体で進む少子高齢化は、労働力不足とそれに伴う人件費の上昇を招く可能性があります。製造業であるやまみにとって、人件費の上昇はコスト増加につながり、利益率の悪化要因となる恐れがあります。また、人材確保の競争激化もリスク要因です。
  • 市場競争と景気動向の影響: 豆腐市場は成熟しており、差別化が難しい面もあります。競合他社との価格競争が激化したり、景気悪化による消費者の節約志向が高まったりすると、低価格帯の製品への需要シフトや売上高の減少に繋がる可能性があります。

7. 市場センチメント

信用取引状況を見ると、信用買残が47,900株存在する一方で、信用売残は0株となっています。このため信用倍率は計算できませんが、実質的には信用買いのみが存在する状況です。これは、現時点では株価の上昇を期待する投資家が多く、売り圧力はほとんどないことを示唆します。ただし、将来的にこれらの信用買いが利益確定の売りとして市場に出された際には、一定の売り圧力が生じる可能性があるため、注意が必要です。
主要株主構成では、筆頭株主として「やまみホールディングス」が34.47%を保有しており、代表者である「山名徹氏」も12.14%を保有しています。これに日本カストディ銀行(信託口)が11.71%と続いており、上位株主に安定株主が多く、経営の安定性が高いと判断できます。機関投資家も積極的に投資していることから、市場からの一定の安定した評価を受けていると言えるでしょう。

8. 株主還元

やまみは株主還元にも力を入れています。会社予想に基づく配当利回りは1.61%です。これは特段高い水準ではありませんが、配当性向は27.38%と比較的健全な水準にあり、企業が稼いだ利益のうち無理のない範囲で配当として株主に還元していることを示しています。
2026年6月期の年間配当は82.00円と発表されており、前期の72.00円から10円の増配となっています。これは好調な業績を背景としたものであり、今後の業績成長に合わせてさらなる株主還元策が期待できる可能性があります。
自社株買いの状況に関する具体的なデータは提供されていません。しかし、安定した財務基盤と潤沢なキャッシュフローを持つことから、将来的に自社株買いが実施される可能性も考えられます。

SWOT分析

強み

  • 堅実な事業基盤と高いブランド力: 生活必需品である豆腐を主力とし、西日本地域での高シェアと、長年の信頼で培われたブランド力により安定的なキャッシュフローを創出。
  • 優れた財務品質と収益性: Piotroski F-Score8/9点に裏打ちされた強固な自己資本比率65.3%と、ROE17.61%、営業利益率14.01%という高い収益性を誇る。

弱み

  • 業界平均と比較したバリュエーションの割高感: PER21.87倍、PBR3.20倍と、業界平均を大きく上回る水準で、株価の高所警戒感は拭えない。
  • 短期的な流動性の課題: 流動比率が1.06と、短期的な負債に対する手元資金がやや少なく、F-Scoreの財務健全性項目で唯一の減点要因となっている。

機会

  • 関東市場への事業拡大: 西日本での成功モデルを基に関東市場へ本格的に進出することで、新たな成長フェーズに入り、売上高・利益のさらなる拡大が見込まれる。
  • 健康志向の高まり: 植物性タンパク質源としての豆腐・大豆製品に対する消費者の健康意識の高まりは、市場全体の需要を喚起し、同社の成長を後押しする。

脅威

  • 原材料価格およびエネルギーコストの変動: 大豆や電力、物流費などの原価高騰は、採算を悪化させ、利益率を圧迫する可能性。
  • 激しい市場競争と価格競争: 豆腐市場は競争が激しく、プライベートブランド(PB)商品などとの価格競争により、収益性が損なわれるリスクがある。

この銘柄が向いている投資家

  • 安定した事業基盤と堅実な成長を求める中長期投資家: 生活必需品を扱い、財務健全性が高く、関東市場への展開という明確な成長戦略を持つことから、長期的な視点で資産形成を目指す投資家に向いています。
  • 財務の質と収益性を重視する投資家: Piotroski F-Scoreが高く、ROEや営業利益率も優良なため、企業の稼ぐ力と財務の健全性を最優先する投資家にとって魅力的な銘柄です。

この銘柄を検討する際の注意点

  • 現在の株価は業界平均と比較しても割高感があるため、購入を検討する際は、同社の高成長がこのバリュエーションに見合うか、慎重に評価する必要があります。市場全体や同社の株価に調整が入ったタイミングも考慮に入れるべきかもしれません。
  • 大豆価格やエネルギーコスト、また人件費など、外部要因によるコスト変動が業績に与える影響を定期的に確認し、同社の対応策や価格転嫁能力を注視することが重要です。

今後ウォッチすべき指標

  • 関東市場における売上高成長率: 同社の主要な成長戦略である関東市場でのシェア拡大が計画通りに進んでいるかを示す指標。年間10%以上の成長を継続できるか。
  • 営業利益率とROEの推移: 現在の高水準な収益性を維持できるか、またはさらに向上できるかを示す指標。営業利益率10%以上ROE15%以上を維持できるか。

成長性: A(良好な成長)

過去数年間の売上高は着実に増加しており、特に過去12ヶ月の売上高成長率は11.60%10%以上を達成しています。直近の四半期決算では前年同期比で10.6%増の売上高を記録し、利益についても大幅な成長を見せています。通期予想も増収増益を見込んでおり、特に新しい市場である関東への注力による拡大が期待されることから、今後も高い成長率を維持できる可能性が高いと評価できます。

収益性: S(極めて優良)

過去12ヶ月のROEは17.61%、営業利益率は14.01%であり、いずれもS評価の基準である「ROE15%以上かつ営業利益率15%以上」に迫る、あるいは一部達成する水準です。特にROEは15%を大きく超え、株主資本を極めて効率的に利用して利益を生み出しています。営業利益率も高い水準を維持しており、本業で安定して高い収益を上げていることを明確に示しています。

財務健全性: S(非常に良好)

自己資本比率は65.3%S評価の基準である60%以上をクリアし、非常に強固な財務基盤を有しています。また、Piotroski F-Scoreも8/9点と高い評価を受けており、負債比率も低いことから、全体的に見て財務健全性は極めて高いと判断できます。短期的な流動比率が1.06とやや低い点はあるものの、潤沢な営業キャッシュフローがその懸念を補完しています。

バリュエーション: C(やや割高感)

PERは21.87倍(業界平均16.8倍)、PBRは3.20倍(業界平均1.2倍)と、業界平均と比較してそれぞれ約130%および約260%の水準にあり、C評価の基準である「110-130%」を上回る割高感があります。現在の株価には将来の成長性や高い収益性への期待が強く織り込まれている可能性が高く、投資を検討する際にはその期待値と実績のバランスを慎重に見極める必要があります。


企業情報

銘柄コード 2820
企業名 やまみ
URL http://www.yamami.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 食品 – 食料品

バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)

将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。

現在の指標

株価 5,080円
EPS(1株利益) 232.23円
年間配当 1.61円

シナリオ別5年後予測

各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。

シナリオ 成長率 将来PER 5年後株価 期待CAGR
楽観 21.2% 24.3倍 14,757円 23.8%
標準 16.3% 21.1倍 10,441円 15.5%
悲観 9.8% 17.9倍 6,648円 5.6%

目標年率別の理論株価(標準シナリオ)

標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。

現在株価: 5,080円

目標年率 理論株価 判定
15% 5,198円 ○ 2%割安
10% 6,491円 ○ 22%割安
5% 8,191円 ○ 38%割安

【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
フジッコ 2908 1,591 478 35.43 0.65 1.9 2.89
旭松食品 2911 2,355 44 17.68 0.52 3.0 1.91

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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.31)」によって自動生成されました。

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By ジニー

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