企業の一言説明

ALiNKインターネットは、日本気象協会と共同で天気予報専門メディア「tenki.jp」を運営する情報通信・サービス業に属する企業です。広告収入を主な収益源とし、新規事業の育成にも力を入れています。

投資判断のための3つのキーポイント

  • 「tenki.jp」の高いブランド力と安定基盤: 日本気象協会とのパートナーシップにより、天気予報メディアとしての圧倒的な認知度と信頼性を確立しています。これにより、ユーザー基盤と広告収益の安定性が期待できます。
  • 非常に強固な財務体質: 自己資本比率が72.0%(直近四半期)、流動比率が3.19倍と健全性が高く、Piotroski F-Scoreの財務健全性スコアも満点であり、外部環境の変化や新規投資にも耐えうる財務基盤を持っています。
  • 新規事業への先行投資に伴う収益性悪化リスク: 「ぽか活アプリ」開発などのIPプロデュース事業やダイナミックプライシング事業への積極的な投資により、直近の業績は営業利益、純利益ともに赤字に転落し、損失が拡大しています。これらの新規事業が計画通りに収益化できるかどうかが大きな焦点であり、短中期的には収益圧迫要因となる可能性があります。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 D 損失拡大
収益性 D 収益性低迷
財務健全性 S 極めて優良
バリュエーション S 割安

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 968.0円
PER 業界平均25.7倍
PBR 1.09倍 業界平均2.5倍
配当利回り 0.00%
ROE 3.43%

1. 企業概要

ALiNKインターネットは、日本気象協会と共同で天気予報専門メディア「tenki.jp」を企画・開発・運営する企業です。天気予報アプリや登山天気などのサービスを提供し、これらのメディアから得る広告収入を主な収益源としています。また、IPプロデュース事業や太陽光コンサルティング事業、ダイナミックプライシング事業など、事業の多角化を進めています。特に「tenki.jp」は高精度の天気情報と信頼性の高いコンテンツにより高い参入障壁を持つ一方、広告基準の厳格さも特徴です。

2. 業界ポジション

同社は情報通信・サービスその他、サービス業に分類され、インターネットメディア運営を手掛ける企業です。気象情報に特化した「tenki.jp」は、日本気象協会との連携により、国内の天気予報メディアにおいて独自のブランド力と信頼性を確立しています。近年、多様な天気予報アプリや情報サービスが存在する中で、その公正性や詳細な情報提供は競合に対する強みとなっています。財務指標では、PERがマイナスのため業界平均との比較は困難ですが、PBRは1.09倍と、業界平均の2.5倍と比較して割安な水準にあります。

3. 経営戦略

ALiNKインターネットは、中期経営計画において、既存事業の強化に加え、新規事業推進による非連続な成長を目指しています。特に、組織強化と新たな収益モデルの構築に注力しています。具体的には、既存の「tenki.jp」事業におけるPV(ページビュー)増加と広告単価向上を図りつつ、「ぽか活支援アプリ」の開発(IPプロデュース事業)や、レンタルスペースでのPoC(概念実証)を進めるダイナミックプライシング事業など、積極的な先行投資を行っています。2024年にはエンバウンド社のM&Aも実施し、IPプロデュース事業の強化を図るなど、多角的な事業展開による成長戦略を推進中です。直近では「tenki.jpメンバーシップ」が利用停止中になるなど、新規収益モデルの構築には試行錯誤が見られます。

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

項目 スコア 判定
総合スコア 5/9 A: 良好(全体的に健全だが一部改善余地あり)
収益性 1/3 純利益がマイナスである点が影響
財務健全性 3/3 流動比率やD/Eレシオが良好、株式希薄化なし
効率性 1/3 営業利益率の低さが課題

Piotroski F-Scoreは、総合スコアが5/9点で「良好」な財務体質を示しています。収益性スコアは、直近12ヶ月の純利益が赤字であるため低評価ですが、ROAはプラスを維持しています。財務健全性スコアは満点の3/3点で、高い流動比率、低い負債比率、株式希薄化の不在が評価されており、非常に堅固な財務基盤を有しています。効率性スコアは、四半期売上成長率がプラスであったものの、営業利益率の低迷が課題となっています。

【収益性】

  • 営業利益率(過去12か月): -1.61%
    • かつては30%を超える高い営業利益率を誇っていましたが、2025年2月期は4.84%、直近12か月では-1.61%と大幅に悪化し、赤字に転落しています。これは新規事業への先行投資や費用増加が主な要因です。
  • ROE(実績): 3.43%(ベンチマーク10%)
    • ROEは3.43%と、一般的な目安とされる10%を大きく下回っています。株主資本を効率的に活用して利益を生み出す力が低迷していることを示唆しています。
  • ROA(過去12か月): 3.11%(ベンチマーク5%)
    • ROAも3.11%と、ベンチマークの5%を下回っており、総資産に対する収益性が低い状態です。

【財務健全性】

  • 自己資本比率(直近四半期): 72.0%(前期末90.5%
    • 前期末の90.5%から低下したものの、依然として72.0%と非常に高い水準を維持しており、負債が少なく財務は極めて健全です。
  • 流動比率(直近四半期): 3.19倍(目安200%以上)
    • 流動比率は3.19倍(319%)と極めて高く、短期的な支払い能力に全く問題はありません。

【キャッシュフロー】

  • 営業キャッシュフロー(連2025.02): 255百万円
    • 2025年2月期は255百万円のプラスを確保していますが、直近12ヶ月の損益計算書では営業利益がマイナスとなっており、今後の動向を注視する必要があります。
  • フリーキャッシュフロー(連2025.02): -95百万円
    • 2025年2月期は-95百万円とマイナスに転じており、投資活動によるキャッシュフローが支出超過となっていることを示唆しています。これは新規事業への投資が活発に行われているためと考えられます。

【利益の質】

  • 営業CF/純利益比率:
    • 直近12ヶ月の純利益がマイナスであるため、比率自体はマイナスとなり、健全性評価は困難です。通常、この比率が1.0以上であれば、会計上の利益と実際の現金の流入がバランスしている状態を指し、利益の質が高いと判断されますが、現状では利益のほとんどが非現金項目に起因しているか、先行投資による赤字が影響していると考えられます。

【四半期進捗】

  • 2026年2月期第3四半期累計(2025年3月1日~2025年11月30日)
    • 売上高: 758,101千円(通期予想962,000千円に対し進捗率78.8%
    • 前年同期比+10.0%と増収は継続していますが、通期予想に対する進捗は順調です。
    • 営業損失: ▲54,556千円(通期予想営業損失▲132,000千円に対し進捗41.3%
    • 前年同期営業利益61,873千円から大幅な損失拡大となっています。通期予想営業損失に対する進捗は、既に多額の損失が発生していることを示します。
    • 純損失: ▲59,277千円(通期予想純損失▲79,000千円に対し進捗75.0%
    • 純損失も同様に拡大しており、通期見通し達成に向けては残りの四半期で損失幅を縮小できるかが課題です。

【バリュエーション】

- 会社予想が赤字であるため、PERは算出できません。
  • PBR(実績): 1.09倍
    • 1.09倍というPBRは、業界平均の2.5倍と比較して大幅に低い水準にあり、企業が持つ純資産価値に対して株価が割安であると判断されます。
  • 目標株価(業種平均PBR基準): 2,215円
    • これは業界平均PBRを基に算出された理論上の目標株価であり、現在の株価968.0円と比べると大幅な上値余地を示唆していますが、新規事業への先行投資による収益悪化を考慮すると、直ちにこの水準に到達するとは限りません。

【テクニカルシグナル】

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 MACD値: -29.4 / シグナルライン: -17.14 短期トレンド方向を示す
RSI 売られすぎ 23.3% 70以上=過熱、30以下=売られすぎ
5日線乖離率 -0.49% 直近のモメンタム
25日線乖離率 -8.24% 短期トレンドからの乖離
75日線乖離率 -9.10% 中期トレンドからの乖離
200日線乖離率 -9.03% 長期トレンドからの乖離

RSIが23.3%と「売られすぎ」の状態を示しており、短期的に反発の可能性があるサインと捉えられます。

【テクニカル】

現在の株価968.0円は52週高値1,227円に対し15.5%の位置にあり、52週レンジの下限に近い水準です。また、5日移動平均線(972.80円)、25日移動平均線(1,054.88円)、75日移動平均線(1,064.87円)、200日移動平均線(1,065.11円)の全てを下回っており、短期から長期にわたる下降トレンドが継続していることを示唆しています。移動平均線からの乖離率も全てマイナスであり、特に中長期の移動平均線から8~9%下方に乖離している状況です。

【市場比較】

同社の株価パフォーマンスは、市場全体と比較して大きく劣後しています。

  • 日経平均比: 過去1ヶ月で12.10%ポイント、過去1年で56.85%ポイント、日経平均を下回っています。
  • TOPIX比: 過去1ヶ月で12.40%ポイント、過去3ヶ月で21.38%ポイント、TOPIXを下回っています。

これは、同社の業績悪化や成長への不透明感が市場で嫌気された結果と考えられます。

【注意事項】

⚠️ 信用倍率は0.00倍ですが、信用買残が32,000株に対し信用売残が0株であるため、将来的な売り圧力は少ないものの、買い方の投げ売りによる株価下落リスクには注意が必要です。また、PBRは低いものの、EPSがマイナスであるため、バリュートラップの可能性も潜在しています。

【定量リスク】

  • 年間ボラティリティ: 35.68%
    • このボラティリティは中程度であり、仮に100万円投資した場合、年間で±35.68万円程度の変動が想定されることを意味します。
  • シャープレシオ: 0.43
    • シャープレシオは0.431.0を下回っており、リスクに見合ったリターンが得られていないことを示唆しています。
  • 最大ドローダウン: -25.92%
    • 過去のデータに基づくと、一度の相場下落で最大25.92%の資産減少を経験する可能性があり、この程度の下落は今後も起こりうるという認識が必要です。
  • ベータ値(5Y Monthly): 0.13
    • ベータ値が0.13と非常に低く、市場全体の変動に対して株価が連動しにくい、比較的安定した値動きをする傾向にあることを示します。ただし、個社要因による変動は大きくなる可能性があります。

【事業リスク】

  • 「tenki.jp」事業の成長鈍化と広告市場への依存: 主力である「tenki.jp」事業のPV成長が鈍化し、広告単価の引き上げにも限界がある場合、全体収益を圧迫する可能性があります。また、オンライン広告市場の景気動向に収益が大きく左右されるリスクがあります。
  • 新規事業への先行投資負担と収益化の不確実性: 「ぽか活アプリ」開発やダイナミックプライシング事業など、複数の新規事業に積極的に投資を行っていますが、これらの事業が計画通りに収益化に至らず、先行投資額が回収できないリスクがあります。直近の業績悪化もこの先行投資が主な要因です。
  • 競合他社の台頭と技術変化: 気象情報分野やそれに付随するアプリケーション市場は技術革新が早く、新たな競合が出現する可能性があります。既存事業の競争力維持や新規事業の優位性確保には、継続的な投資と開発が不可欠です。

7. 市場センチメント

信用買残が32,000株、信用売残は0株であり、信用倍率は0.00倍(計算上)となっています。これは売り方がほとんどいない状況を示唆しますが、買残の積み上がりには注意が必要です。主要株主は、代表者の池田洋人氏が38.18%、自社(自己株口)が15.44%、松本修士氏が13.02%を保有しており、創業家や特定の大株主による支配色が強い構成となっています。一般財団法人日本気象協会も0.95%保有しています。

8. 株主還元

同社は、配当利回り0.00%、1株配当0.00円、配当性向0.00%と、現状では株主還元としての配当を実施していません。これは、新規事業への積極的な投資を優先し、内部留保を厚くする方針であると考えられます。

SWOT分析

強み

  • 「tenki.jp」の圧倒的なブランド力と、日本気象協会との共同運営による信頼性。
  • 自己資本比率72.0%、流動比率3.19倍と極めて強固な財務健全性。

弱み

  • 主力である「tenki.jp」事業の収益成長の鈍化と広告収入への依存。
  • 新規事業への先行投資による営業利益・純利益の赤字転落と収益性の悪化。

機会

  • 気象データ活用の広がりと、それに関連する新規事業(IPプロデュース、ダイナミックプライシング)の市場拡大。
  • 企業が保有する豊富な現金と高い財務健全性を生かしたM&Aや戦略的提携による事業拡大。

脅威

  • 競争激化するインターネットメディア市場における競合他社の台頭。
  • 新規事業の収益化が遅れる、あるいは失敗するリスクと、それに伴う株価下落圧力。

この銘柄が向いている投資家

  • 長期的な視点で成長を捉える投資家: 現在の収益性悪化は先行投資の影響であり、新規事業の成功を信じて長期保有できる投資家。
  • リスク許容度が高い投資家: 新規事業の不確実性や株価の変動性を理解し、一時的な業績悪化にも耐えうる投資家。
  • バリュエーションを重視する投資家: PBRが業界平均と比較して割安であり、将来的な事業改善による株価回復に期待する投資家。

この銘柄を検討する際の注意点

  • 新規事業の収益化状況: 「ぽか活アプリ」やダイナミックプライシング事業など、先行投資中の新規事業がいつ、どの程度の収益を上げられるようになるか。
  • 既存事業の持続的成長: 「tenki.jp」事業における新たな収益モデル(例:「tenki.jp メンバーシップ」の再開とその成果)の確立と、広告収入以外の収益柱の育成状況。

今後ウォッチすべき指標

  • 新規事業の具体的な売上高・利益貢献: 特にIPプロデュース事業、ダイナミックプライシング事業の進捗と財務への影響。
  • 営業利益率の改善: 赤字脱却とその後の利益率回復のペース。
  • 現金及び預金残高・フリーキャッシュフローの推移: 投資活動に伴う現金の減少と、今後の資金調達状況。

成長性:D (損失拡大)

  • 2026年2月期の通期予想では売上高は増加トレンドにあるものの、営業利益は▲132,000千円、純利益は▲79,000千円と大幅な赤字を予想しており、利益面での成長性にはPiotroski F-Scoreの収益性スコアが1/3である通り、大きな課題を抱えています。既存事業の成長鈍化と新規事業への先行投資が影響し、損失が拡大傾向にあるため、評価は「D」と判断します。

収益性:D (収益性低迷)

  • 過去12ヶ月の営業利益率は-1.61%とマイナスであり、ROEは3.43%と、一般的な目安とされる10%を大きく下回っています。Piotroski F-Scoreの効率性スコアも1/3であり、収益性は低い水準にとどまっており、当期の赤字転落を考慮し「D」と評価します。

財務健全性:S (極めて優良)

  • 直近四半期における自己資本比率は72.0%(前期は90.5%)と高く、流動比率も3.19倍と非常に高い水準を維持しています。Piotroski F-Scoreの財務健全性スコアは3/3点と満点であり、負債も適切に管理されており、極めて強固な財務基盤を有しているため、評価は「S」と判断します。

バリュエーション:S (割安)

  • 現在の業績が赤字予想のためPERは算出できませんが、PBRは1.09倍と、業界平均の2.5倍と比較して大幅に低い水準にあります。このことから、株価は企業の純資産価値に対して割安に評価されていると判断でき、評価は「S」とします。ただし、これは将来の成長期待が低い、あるいはリスクが高いと見られている裏返しである可能性も考慮が必要です。

企業情報

銘柄コード 7077
企業名 ALiNKインターネット
URL https://www.alink.ne.jp/
市場区分 グロース市場
業種 情報通信・サービスその他 – サービス業

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
ウェザーニューズ 4825 2,109 999 28.53 4.13 16.2 3.79
弁護士ドットコム 6027 2,801 640 47.47 9.89 25.0 0.00
じげん 3679 438 481 12.00 2.03 20.1 2.51

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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.31)」によって自動生成されました。

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By ジニー

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