2025年9月期 通期決算説明資料

エグゼクティブサマリー

  • 経営陣のメッセージ: AI企業へのフルモデルチェンジを宣言し、コマース領域(Commerce)成長の加速とマーケティングプロセス領域(Marketing)での新SaaS(AD EBiS Campaign Manager)の収益化を両輪に、売上100億円を目指す(VISION2027)。FY2026は成長投資を行いつつも連結で増収増益を見込む。
  • 業績ハイライト: 2025年9月期(FY2025)連結実績:売上高4,934百万円(前期比+35.7%:増収=良い)、営業利益278百万円(前期比+69.6%:増益=良い)、経常利益279百万円(前期比+72.5%)、親会社株主に帰属する当期純損失△142百万円(特別損失発生により赤字化=注意)。
  • 戦略の方向性: (1)Commerce事業の垂直統合モデルとAIによる開発生産性向上で受注拡大・利益率改善、(2)Marketing領域で新SaaS「キャンペーンマネージャー」を市場化し顧客接点を拡大、(3)AI組み込み能力・データ資産・顧客接点の強化をM&Aも含め継続。
  • 注目材料: ルビー・グループ連結開始による売上寄与(FY2025で約1,050百万円)および同社の期中改善でCommerceが黒字転換。新SaaS「AD EBiS Campaign Manager」正式版(2025/5/21)リリース。FY2026戦略コストは約1.3億円投下予定(認知獲得・AI強化)。
  • 一言評価: AI統合を軸に成長投資を加速するフェーズへ移行しており、短期はM&A関連の一時費用で歪むが、中期の収益性改善と製品の収益化が進めば成長軌道復帰が見込める(中立→ややポジティブ)。

基本情報

  • 企業概要: 会社名:株式会社イルグルム(東証スタンダード:3690)。主要事業分野:マーケティングDX支援事業(広告効果測定ツール「AD EBiS」などのSaaS・プロフェッショナルサービス)、コマース支援事業(ECプラットフォーム「EC‑CUBE」及び構築・運用サービス)。代表者:岩田 進。
  • 説明会情報: 開催日時:–(資料のみ、決算説明資料は「2025年9月期 通期決算説明資料」)。説明会形式:–。参加対象:個人投資家/機関投資家等(想定)。
  • 説明者: 発表者(役職):–(資料に代表者名の記載あり:岩田 進)。発言概要:FY2025実績の説明、FY2026テーマ「AI企業としての進化」、VISION2027のアップデート、特別損失の説明、配当方針の確認。
  • 報告期間: 対象会計期間:2025年10月~2026年9月期(※決算は2025年9月期の通期)。報告書提出予定日:–。配当支払開始予定日:–(期末配当実施予定、詳細は会社発表)。
  • セグメント: (FY2026より名称変更)
    • コマースAI事業(旧:コマース支援事業 / Commerce): EC構築・運用、ECオペレーションマネジメント等(顧客向け:大企業〜中小)。
    • マーケティングAI事業(旧:マーケティングDX支援事業 / Marketing): 広告効果測定(AD EBiS等)、レポーティング(AdRepo)、新SaaS「キャンペーンマネージャー」、インキュベーション(子会社含む)等。

業績サマリー

  • 主要指標(連結、単位:百万円)
    • 売上高:4,934(前期比+35.7%:増収=良い)
    • 売上総利益:2,566(前期比+21.1%)
    • 営業利益:278(前期比+69.6%:増益=良い)営業利益率:5.7%(前期比+1.2pt)
    • 経常利益:279(前期比+72.5%)
    • 親会社株主に帰属する当期純損益:△142(前期:68 → 一時的な赤字=要注意。原因:M&A子会社の減損等による特別損失)
    • EBITDA:583(前期比+26.3%)EBITDAマージン:11.8%(前期比△0.9pt)
    • EPS:–(資料に明示なし)
  • 予想との比較
    • 従前(2025年1月)予想:売上4,800、営業利益200 → 実績は売上4,934(達成率 vs 1月予想:4,934/4,800=102.8%)、営業利益278(達成率 278/200=139%)。
    • 10月修正予想(2025/10/21):売上4,930、営業利益270 → 実績はほぼ達成(売上実績/修正予想=100.1%、営業利益278/270=103%)。サプライズ:四半期ベースでCommerceの伸長、Marketingの増益寄与により連結で上振れ。純利益は特別損失で下振れ(サプライズの悪化)。
  • 進捗状況
    • 通期予想に対する進捗率(FY2026予想に対するFY2025実績)※参考:FY2026通期予想は売上5,450、営業利益320
    • 売上のFY25実績/ FY26予想=4,934/5,450=90.5%(参考)
    • 営業利益のFY25実績/ FY26予想=278/320=86.9%(参考)
    • 純利益:FY25実績△142 → FY26予想180(進捗率は該当せず)
    • 中期経営計画(VISION2027)に対する達成率:VISION2027最終目標(売上100億円)に対しFY25実績は約49.34億円(進捗:現状約49%の位置、長期目標に向け成長途上)。
    • 過去同時期との進捗比較:FY25はCommerceのM&A連結効果で四半期ごとに過去最高売上を更新。
  • セグメント別状況(単位:百万円)
    • コマース(Commerce): 売上高2,017(FY24 778 → 前期比約+159.2%=2.5倍表現)、営業利益6(FY24 7 → 前期比△17.0%)、営業利益率0.3%(改善余地)。注:ルビー・グループ連結の影響で売上増も期初は赤字寄与、期中で収益性改善。
    • マーケティング(Marketing): 売上高2,923(前期比+2.2%)、営業利益272(前期比+80.6%)、営業利益率9.3%(高水準)。AD EBiSが安定収益を確保、業務効率化で増益寄与。

業績の背景分析

  • 業績概要: 1Qにルビー・グループを連結開始し、四半期ごとに売上を積み上げて連結売上が大幅増。Marketingの高利益率プロダクト(AD EBiS等)が増益寄与。一方でM&A子会社(ルビー・グループ、トピカ)に係る減損等の特別損失計上により親会社株主純損失は一時赤字。
  • 増減要因:
    • 増収の主要因:ルビー・グループの連結開始(売上寄与約1,050百万円)、EC構築・運用案件獲得、AD EBiSの契約件数回復・GSP等の新プランによる新規獲得。
    • 増益の主要因:Marketingの高利益率プロダクト売上堅調、業務効率化、人件費抑制等。Commerceは採算改善で3Q以降黒字化。
    • 減益(純損失)の主要因:M&A子会社ののれんや将来CF見直しによる減損特別損失合計:資料上は238百万円(ルビー・グループ)+98百万円(トピカ)=約336~337百万円。
  • 競争環境: AD EBiSは国内WEB広告効果測定ツールでNo.1(資料:市場調査)。EC‑CUBEは推定稼働店舗数35,000以上で国内有力オープンソース。マーケットはAI組み込みで再編が予想され、アプリケーション領域の競争が主戦場に。
  • リスク要因: M&A連携・統合リスク(収益性・顧客契約喪失の可能性)、新SaaSの市場認知・採用遅延、平均単価の低下(GSP等の低単価プラン)、為替・外部マクロ(資料では明示なし)、AI関連の法規制やLLM提供者の競争・コスト動向。

戦略と施策

  • 現在の戦略: 中期経営方針『VISION2027』に基づき、(1)Commerce(垂直統合モデル)の加速とAI活用による開発生産性向上、(2)Marketingでのマーケティング・キャンペーン・マネジメント市場創出と新SaaS普及、(3)M&Aによる能力補強を継続。
  • 進行中の施策:
    • Commerce:EC‑CUBE Enterpriseの機能拡充(Infrastructure/Mall/Multilingual/Subscription/BtoBの開発)、生成AIを活用した「EC‑CUBE EQ」(開発プロセス標準化、2025/2発表)や「ECビジネスグロース支援サービス」(2025/9開始)。
    • Marketing:新SaaS「AD EBiS Campaign Manager」正式版リリース(2025/5/21)、機能(施策管理、振返り補助、対話型AIアシスト、AI企画推定、ナレッジインポート)を順次実装。FY2026で認知獲得施策を実施。
  • セグメント別施策:
    • Commerce:構築・運用のソリューション化、受注の汎用化、組織拡大、生成AI活用による工数削減と標準化で利益率改善。
    • Marketing:AD EBiS+AdRepo+Campaign Managerの統合的提案でマーケティングプロセス全体を支援、GSP(低単価プラン)やCAPiCO(CAPIツール)で顧客層拡大。
  • 新たな取り組み: AIエージェント・AIアシスト(Copilot)機能の開発、マーケティング・キャンペーン・マネジメント市場の認知拡大(マーク・ジェフリー氏インタビュー等)、FY2026での大規模な認知獲得投資。

将来予測と見通し

  • 業績予想(2026年9月期、連結)
    • 売上高:5,450百万円(FY25比+10.4%:増収=良い)
    • 営業利益:320百万円(FY25比+14.7%:増益=良い)営業利益率5.9%(+0.2pt)
    • 経常利益:310百万円(+10.9%)
    • 親会社株主に帰属する当期純損益:180百万円(FY25は一時赤字の反動見込み)
  • 予想の前提条件:
    • Commerce:AI活用強化、EC‑CUBE Enterpriseによる受注増を前提(FY26で認知獲得施策を実施)。Commerceの収益体質改善で増益見込み。
    • Marketing:AD EBiSは横ばいの想定。新SaaSはFY26で認知獲得施策投下、FY27以降の本格増収を想定。戦略コスト(新SaaS認知獲得費、AI強化費)を投下。
    • 為替等マクロは明示なし(–)。
  • 予想修正:
    • 通期予想の修正有無:FY25は10月に業績予想を修正(2025/10/21)、最終的に実績は修正値を上回るかほぼ一致。FY26は新規予想を提示(上記)。
    • 修正の主要ドライバー:ルビー・グループ連結の寄与(売上)、Marketingの増益、特別損失の発生(純利益の下振れ)。
  • 中長期計画とKPI進捗:
    • VISION2027の目標:売上高100億円(FY2027最終年度目標)、ROE目標:10%超の維持。FY2025は一時的にROEがマイナス(△8.0%)となったが、FY2026で10%超回復を目指す想定(会社見通し)。
    • KPI:契約件数(AD EBiS)は底打ちからの回復、FY25通期で1,267件(資料)。解約率目標2.0%を維持。
  • 予想の信頼性: Marketing(サブスクリプション主体)は比較的読みやすいが、Commerce(受託中心)は四半期変動が大きく予想困難性ありと会社も注記。
  • マクロ経済の影響: 特段の前提は示されておらず、マクロ変動(景況、広告投資動向、LLMコスト等)が見通しに影響し得る。

配当と株主還元

  • 配当方針: 連結株主資本配当率(DOE)2.5%を目安に期末配当を実施。安定的かつ継続的な配当を重視。
  • 配当実績/予想:
    • FY2022:7.0円、FY2023:7.4円、FY2024:7.8円、FY2025:7.9円(実施)
    • FY2026予想:8.0円(DOE 2.5%相当の7.0円+スタンダード市場上場記念配当1.0円)→(増配:良い/記念性あり)
  • 特別配当: FY2026に上場記念配当1.0円を充当(スタンダード市場上場記念)。
  • その他株主還元: 年2回の株主優待(100株以上でデジタルギフト1,000円×年2回、合計2,000円)を継続。

製品やサービス

  • 主要製品・サービス:
    • EC‑CUBE / EC‑CUBE Enterprise:オープンソースECプラットフォーム(推定稼働店舗35,000以上、推定流通総額2,500億円以上)。Enterprise版は大規模EC向けの高可用性/サブスクリプション/BtoB等を拡充。
    • AD EBiS(アドエビス):WEB広告効果測定ツール(累計導入11,000件、月間アクセス数16億リクエスト)。CAPiCO(CAPIツール)、GSP(低単価プラン)などで顧客層拡大。
    • AD EBiS Campaign Manager(キャンペーンマネージャー):マーケティング・キャンペーン管理SaaS(2025/5正式版提供)。施策管理、振返り補助、対話型AI立案など。料金は施策登録数に応じた段階的従量課金(月額25,000円〜)。
    • AdRepo(レポート自動化)、各種プロフェッショナルサービス(クリエイティブ、SNS運用、BPO等)。
  • 協業・提携: マーク・ジェフリー氏のインタビュー協力など外部プロモーション・知見獲得。
  • 成長ドライバー: AI組み込み(生成AI、AIエージェント)、垂直統合(EC構築→運用→集客→物流)による受注増、Marketing新SaaSの市場創出と契約増。

Q&Aハイライト

  • 注目の質問と回答: 資料内にQ&A詳細は掲載なし(–)。
  • 経営陣の姿勢: AIを中心とした中長期投資に積極的、M&Aの効果とリスクを開示しつつ収益性改善を強調。
  • 未回答事項: EPS、説明会の詳細Q&A、報告書提出日等は資料上明示なし(–)。

経営陣のトーン分析

  • 自信度: 強気〜中立。AI企業への変革とVISION2027達成に強いコミットを示す一方、減損計上時は保守的(特にルビー・グループにおける顧客契約リスクを受けた保守的見直し)。
  • 表現の変化: 前回期より“収益性の変化”を踏まえて成長投資と増益基調の両立を強調(方針文言をアップデート)。
  • 重視している話題: AI組み込み能力、顧客接点の拡大、垂直統合の加速、新SaaSの市場化。
  • 回避している話題: 個別M&Aの詳細(将来の買収ターゲット等)は概略で示すに留め、具体的数値やタイミングは限定的。

投資判断のポイント(助言ではなく事実整理)

  • ポジティブ要因:
    • Commerceの連結効果による大幅な売上拡大(FY25売上の約2.5倍化事例)、3Q以降の黒字化。
    • Marketing(AD EBiS)による安定収益基盤と新SaaSによる市場拡大ポテンシャル。
    • AIを事業の中核に据えた製品ロードマップ(EC‑CUBE EQ、Campaign Manager等)。
    • 配当方針(DOE2.5%)と継続的な株主優待。
  • ネガティブ要因:
    • M&A関連の減損(特別損失)によりFY25で純損失計上、ROEが一時マイナス化(△8.0%)。
    • Commerceの受託売上は四半期変動が大きく、予想の読みづらさ。
    • 新SaaSの認知獲得・商用化が計画通り進まないリスク。
  • 不確実性:
    • ルビー・グループ等M&A子会社の顧客継続状況・収益性の改善度合い。
    • AI関連コスト(LLM利用料等)や規制環境の変化。
    • 広告市場の景気変動がAD EBiS収益に与える影響。
  • 注目すべきカタリスト:
    • AD EBiS Campaign ManagerのFY26認知施策効果と契約数の伸び(FY27以降の成長トリガー)。
    • EC‑CUBE Enterpriseへの生成AI導入(受注増・工数削減効果の可視化)。
    • 追加的なM&Aや子会社の収益改善進捗(特にルビー・グループの収益改善)。

重要な注記

  • 会計方針: 1Qでのルビー・グループ連結開始に伴う会計方針調整・精査が行われた(従前は非開示の期間があった旨の注記あり)。
  • リスク要因: 減損計上のようにM&A関連は一時的に業績を大きく揺らす可能性がある点は重要。
  • その他: 本資料に含まれる将来見通しはマクロ環境・市場動向等で変動する旨の一般的免責あり。

(不明な項目は — と表記しています。投資助言は行っておりません。資料は会社発表に基づく要点整理です。)


上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算説明 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。


企業情報

銘柄コード 3690
企業名 イルグルム
URL https://www.yrglm.co.jp/
市場区分 スタンダード市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.1.3)」によって自動生成されました。

本レポートは、不特定多数の投資家に向けた一般的な情報提供を目的としており、個別の投資ニーズや状況に基づく助言を行うものではありません。記載されている情報は、AIによる分析や公開データに基づいて作成されたものであり、その正確性、完全性、適時性について保証するものではありません。また、これらの情報は予告なく変更または削除される場合があります。

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By シャーロット

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