企業の一言説明
JRCは、コンベヤ部品の設計・製造・販売を主軸に、環境プラント事業、ロボットSI(システムインテグレーション)事業を展開する、高い成長性と収益性を誇る機械業界の企業です。近年はロボット活用に注力し、高成長を牽引しています。
投資判断のための3つのキーポイント
- 高い成長性と収益性:コンベヤ事業の安定成長に加え、ロボットSI事業が急成長を牽引。ROEが25%を超える高水準で、効率的な資本活用が見られます。売上成長も二桁を継続しており、中期経営計画での積極的な目標設定も注目されます。
- 強固な財務体質と安定配当:Piotroski F-Scoreは8/9点と極めて優良な財務健全性を示し、配当性向も約30%と安定しています。増配傾向にあり、株主還元への意識の高さが伺えます。
- 信用買残の高さと株価の短期的な下落トレンド:信用倍率が5,673倍と非常に高く、将来的な売却圧力となる可能性があります。また、株価は直近の移動平均線を下回る短期的な下降トレンドにあり、高いボラティリティには注意が必要です。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | S | 極めて優良 |
| 収益性 | A | 良好 |
| 財務健全性 | A | 良好 |
| バリュエーション | A | 良好 |
※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 1,275.0円 | – |
| PER | 13.27倍 | データなし |
| PBR | 3.09倍 | 業界平均PBR 3.6倍 |
| 配当利回り | 2.27% | – |
| ROE | 25.63% | – |
1. 企業概要
JRCは、1961年設立(法人としての設立は1991年)の大阪に本社を置く企業で、「コンベヤ事業」「環境プラント事業」「ロボットSI事業」の3つのセグメントを展開しています。主力はローラ、プーリーなどのコンベヤ部品の設計、製造、販売、およびコンベヤ設備の運用改善・メンテナンスサービスです。近年は、人手不足を背景に需要が高まるロボットSI事業に注力し、パレタイジングシステムやピッキングシステムなど、製造現場の自動化・省力化に貢献するソリューションを提供しています。独自の技術力と長年の実績に基づく顧客基盤が強みであり、特にコンベヤ分野では高い専門性を有しています。
2. 業界ポジション
JRCは、日本の機械業界において、搬送設備とその関連部品、さらにロボットを活用した自動化ソリューションを提供するニッチながらも成長著しい分野に位置しています。コンベヤ市場は堅実な需要がある一方、ロボットSI市場は深刻化する国内の人手不足を追い風に急拡大しています。JRCは、長年の実績と技術力で築き上げた顧客基盤を持つコンベヤ事業をベースに、成長性の高いロボットSI事業を育成することで、市場の変化に対応しています。競合に対する強みは、モノづくりとシステムインテグレーションの両面で提供できる総合力にあります。バリュエーション面では、PBRが3.09倍と業界平均の3.6倍を下回っており、業界平均と比較して割安感がある状態です。
3. 経営戦略
JRCは、2026年2月期を最終年度とする中期経営計画(2026-2028)において、売上高172億円、営業利益23億円、営業利益率13.4%、ROE25%以上という高い目標を掲げています。この目標達成のため、既存のコンベヤ、環境プラント、ロボットSIの3事業セグメントを強化しつつ、M&A、海外展開、DX(デジタルトランスフォーメーション)、人的資本投資を重点戦略として推進しています。
最近の重要な動きとしては、2026年6月にベトナム子会社「JRC Vietnam Co., Ltd.」の設立を予定しており、現地生産能力の強化と納期短縮による海外事業拡大を目指しています。また、2026年3月にはカンパニー制を導入し、経営の機動性とM&A戦略の加速を図る方針です。2026年2月期第3四半期の決算短信では、売上高が前年同期比で+22.6%、営業利益が+29.8%と好調な推移を示しており、特にロボットSI事業が前年同期101.1%増と大幅な成長を牽引しています。一方で環境プラント事業は前年同期比で営業利益が-65.2%と大きく減少しており、今後のセグメント間のバランスと成長戦略の実行状況が注目されます。
【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 8/9 | S: 財務優良(収益性・健全性・効率性すべて良好) |
| 収益性 | 2/3 | 純利益とROAがプラスで良好だが、営業キャッシュフローはデータなし。 |
| 財務健全性 | 3/3 | 流動比率が基準を上回り、D/Eレシオは健全水準、株式希薄化もないため良好。 |
| 効率性 | 3/3 | 営業利益率とROEが基準を上回り、四半期売上成長率もプラスで良好。 |
※Piotroski F-Scoreは、企業の財務健全性を評価する指標で、0から9までのスコアで示されます。スコアが高いほど財務状況が優良であることを意味し、7点以上は「優良」、5-6点は「良好」、3-4点は「普通」、1-2点は「やや懸念」、0点は「要注意」と判定されます。
JRCのPiotroski F-Scoreは8/9点と、極めて優良な財務品質を示しています。収益性では、過去12ヶ月の純利益が11億8,436.1万円とプラスであり、ROAも7.81%とプラスで高水準です。営業キャッシュフローのデータが提供されていませんが、他の2項目が良好であるため、収益性スコアは2/3点となっています。財務健全性においては、直近四半期の流動比率が1.76倍(176%)と自己資本比率(35.5%)に対して非常に良好な水準であり、総負債対自己資本比率(D/Eレシオ)も0.8437と1.0を下回る健全な範囲にあります。過去の株式希薄化も観測されていないため、財務健全性スコアは3/3点と満点です。効率性では、過去12ヶ月の営業利益率が12.03%、ROEが25.91%とそれぞれ高い水準を保持し、四半期売上成長率も13.90%と堅調に推移しているため、効率性スコアも3/3点と満点です。全体として、JRCは高い収益性を維持しつつ、堅実な財務体質と効率的な経営を両立していることが伺えます。
【収益性】
JRCの収益性は非常に高い水準にあります。
- 営業利益率(過去12か月): 12.03%
- ROE(実績): 25.63%
- ROA(過去12か月): 7.81%
一般的な目安としてROEは10%以上、ROAは5%以上が良好とされますが、JRCのROE25.63%はベンチマークを大幅に上回る極めて優良な水準です。これは株主資本を非常に効率的に活用し、高い利益を生み出していることを示します。営業利益率12.03%、ROA7.81%もそれぞれ良好な水準であり、事業自体が高い収益性を備えていることを裏付けています。
【財務健全性】
JRCの財務健全性は良好な状態にあります。
- 自己資本比率(実績): 35.5%
- 流動比率(直近四半期): 1.76倍
自己資本比率35.5%は、企業の安全性を示す指標で、一般的に30%以上であれば健全とされます。JRCはこの基準を満たしており、安定した財務基盤を有しています。流動比率1.76倍(176%)は、短期的な支払い能力を示す指標で、200%以上が理想的とされる中で、それに近い水準であり、短期的な負債の返済能力に問題はないと判断できます。F-Scoreの評価も踏まえ、全体的には良好な財務健全性を保っていると言えるでしょう。
【キャッシュフロー】
JRCのキャッシュフローは健全な状況です。
- 営業キャッシュフロー (2025年2月期): 16億7,600万円
- フリーキャッシュフロー (2025年2月期): 5億2,300万円
営業キャッシュフローは、本来の事業活動によって生み出される現金を示し、プラスであれば本業が順調であることを意味します。JRCは安定してプラスの営業キャッシュフローを創出しており、本業による稼ぐ力が強いことがわかります。フリーキャッシュフロー(営業キャッシュフローから投資キャッシュフローを差し引いたもの)も5億2,300万円とプラスであり、事業活動で得た資金が投資を賄ってなお余りがあるため、企業の財務的な自由度が高い状態を示しています。
【利益の質】
- 営業CF/純利益比率(2025年2月期): 1.55倍 (16億7,600万円 / 10億7,800万円)
営業CF/純利益比率は、純利益が現金としてどれだけ企業内に残っているかを示す指標で、1.0以上であれば利益の質が健全であると判断されます。JRCの比率は1.55倍と1.0を大きく上回っており、発生主義で計上される純利益が、実態を伴う現金収益によって十分に裏付けられていることを示唆しています。これは利益の水増しリスクが低い、健全な利益構造であると言えます。
【四半期進捗】
2026年2月期 第3四半期累計の業績と通期予想に対する進捗率
| 項目 | 第3四半期累計 (実績) | 通期予想 | 進捗率 |
|---|---|---|---|
| 売上高 | 97億9百万円 | 134億50百万円 | 72.2% |
| 営業利益 | 13億12百万円 | 18億30百万円 | 71.7% |
| 純利益 | 8億99百万円 | 12億20百万円 | 73.7% |
JRCの2026年2月期第3四半期累計業績は、売上高97億9百万円(前年同期比+22.6%)、営業利益13億12百万円(同+29.8%)、純利益8億99百万円(同+20.6%)と、前年同期比で大幅な増収増益を達成しました。通期予想に対する進捗率は、売上高が72.2%、営業利益が71.7%、純利益が73.7%といずれも70%台の良好な進捗であり、通期予想の達成に向けて順調に推移していることが伺えます。
セグメント別業績(第3四半期累計)
- コンベヤ事業: 売上70億55百万円(同+19.9%)、営業利益17億42百万円(同+40.8%)。安定した主力事業が着実に成長を継続し、収益にも大きく貢献しています。
- 環境プラント事業: 売上15億61百万円(同+2.8%)、営業利益1億37百万円(同-65.2%)。売上は微増に留まる一方、営業利益は前年同期を大きく下回りました。工事案件のタイミングやコスト増加が影響している可能性があります。
- ロボットSI事業: 売上11億50百万円(同+101.1%)、営業利益81百万円(前年は営業損失15百万円)。前年同期比で売上が倍増し、営業損益も黒字転換しました。経営戦略で重点を置く成長分野が期待通りに業績を牽引していることが明確に示されています。
これらの推移から、JRCの成長ドライバーがコンベヤ事業の堅実な成長とロボットSI事業の急速な立ち上がりに移りつつあることが分かります。環境プラント事業の収益性改善は今後の課題となるでしょう。
【バリュエーション】
JRCの現在の株価は1,275.0円です。
- PER(会社予想): 13.27倍
- PBR(実績): 3.09倍
- 業界平均PBR: 3.6倍
PER13.27倍は、株価が1株あたり利益の何倍かを示す指標で、一般的に業界平均と比較して評価されますが、業界平均PERのデータがないため絶対的な評価は困難です。PBR3.09倍は、株価が1株あたり純資産の何倍かを示す指標で、業界平均の3.6倍と比較すると、JRCの株価は業界平均より割安な水準にあると言えます。ROEが25.63%と非常に高いことを考慮すると、PBRが業界平均を下回っている点は、企業価値に対して割安に評価されている可能性があります。
【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MACD | 中立 | MACD値: -31.45 / シグナルライン: -15.89 | MACD値がシグナルラインを下回っており、短期的な下降トレンド継続の可能性を示唆します。 |
| RSI | 中立 | 39.1% | 30%以下は「売られすぎ」、70%以上は「買われすぎ」とされる中で、中立圏に位置しており、現在の株価に過熱感や売られすぎ感は強くありません。 |
| 5日線乖離率 | – | -1.50% | 直近終値が5日移動平均線をわずかに下回っており、短期的な下落モメンタムが見られます。 |
| 25日線乖離率 | – | -8.85% | 株価が25日移動平均線を大きく下回っており、短期的な下降トレンドが継続しています。 |
| 75日線乖離率 | – | -7.19% | 株価が75日移動平均線を下回っており、中期的な下降トレンドが示唆されます。 |
| 200日線乖離率 | – | -8.20% | 株価が200日移動平均線を下回っており、長期的なトレンドも下降傾向にある可能性があります。 |
【テクニカル】
JRCの株価1,275.0円は、52週高値1,826円に対して45.0%の位置、52週安値824円に対しては45.0%の位置にあります。これは、過去1年間で見ると、高値と安値の中間あたりに位置していることを示します。
現在株価は、5日移動平均線(1,294.40円)、25日移動平均線(1,394.68円)、75日移動平均線(1,372.05円)、200日移動平均線(1,383.95円)のいずれをも下回っています。特に、長期的なトレンドを示す200日移動平均線も下回っていることから、株価は短期・中期・長期的に下落トレンドにあると言えます。移動平均線が上から短期→中期→長期の順に並ぶ「デッドクロス」の状況に至る可能性もあり、その場合は下降トレンドがより強固になることを示唆します。
【市場比較】日経平均・TOPIXとの相対パフォーマンス
JRCの株価パフォーマンスは、主要市場指数(日経平均、TOPIX)と比較して軟調に推移しています。
- 日経平均比:
- 1ヶ月: 株式-8.93% vs 日経-6.65% → 2.28%ポイント下回る
- 3ヶ月: 株式-6.93% vs 日経+6.40% → 13.34%ポイント下回る
- 6ヶ月: 株式-24.65% vs 日経+28.33% → 52.97%ポイント下回る
- 1年: 株式+29.44% vs 日経+42.43% → 12.99%ポイント下回る
- TOPIX比:
- 1ヶ月: 株式-8.93% vs TOPIX-5.87% → 3.06%ポイント下回る
- 3ヶ月: 株式-6.93% vs TOPIX+7.23% → 14.17%ポイント下回る
直近1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、1年全ての期間において、JRCの株価上昇率は日経平均およびTOPIXを下回っています。特に直近6ヶ月間のパフォーマンス乖離は大きく、市場全体が上昇する中でJRCの株価は大きく下落しており、市場からの資金流出が見られます。これは、短期的な業績進捗は堅調であるものの、市場のテーマやグロース市場全体の調整、あるいは信用買残の高さなどが影響している可能性が考えられます。
【注意事項】
⚠️ 信用倍率5,673.00倍、将来の売り圧力に注意。
【定量リスク】
JRCの定量リスク指標は以下の通りです。
- ベータ値(5Y Monthly): 0.90
- ベータ値が1.0を下回る0.90は、市場全体(日経平均やTOPIX)が10%変動した場合、JRCの株価は概ね9%変動する傾向があることを示します。市場全体とほぼ同じ程度の値動きをする、比較的安定性の高い銘柄と言えます。
- 年間ボラティリティ: 44.94%
- 年間ボラティリティ44.94%は、株価の変動の激しさを示します。これは比較的高い水準であり、株価が大きく上下する可能性があることを意味します。仮に100万円を投資した場合、年間で±44万9,400円程度の変動が想定され、投資家には一定のリスク許容度が求められます。
- シャープレシオ: -0.23
- シャープレシオは、リスク1単位あたりに得られるリターンを示す指標で、1.0以上が良好とされますが、JRCは-0.23とマイナスです。これは、過去のパフォーマンスにおいて、リスクに見合ったリターンが得られていなかったことを示しており、投資効率の観点からは評価が低くなります。
- 最大ドローダウン: -58.57%
- 最大ドローダウン-58.57%は、過去の一定期間における株価の最大下落率を示します。仮に最高値で100万円を投資していた場合、最大で58万5,700円の損失を経験した可能性があることを意味します。この程度の大きな下落は今後も起こりうるリスクとして認識しておく必要があります。
- 年間平均リターン: -9.65%
- 過去の年間平均リターンが-9.65%とマイナスであることも、リスク指標としては留意すべき点です。
【事業リスク】
- 受注・完成時期の山谷: コンベヤ設備や環境プラント、ロボットSI案件は、大型プロジェクトとなることが多く、受注や完成の時期に業績が大きく左右される可能性があります。特に、工事型・プラント案件はその傾向が強く、特定の四半期または年度に業績が集中し、変動要因となることが考えられます。
- 海外展開の実行リスクと為替リスク: ベトナム子会社の設立など、海外展開を加速する計画ですが、現地の法規制、商慣習、人材確保、政治経済情勢などの不確実性が伴います。また、海外事業の拡大は為替変動の影響を受けやすくなり、収益を圧迫する可能性があります。
- サプライチェーンや人材不足: 製造業全体が抱えるリスクとして、部品や原材料の供給制約、価格高騰がコスト増加に繋がり、収益性に影響を与える可能性があります。特に、工事・メンテナンス領域やロボットSI事業に必要な専門人材の確保は、事業拡大の重要なボトルネックとなる可能性があります。
7. 市場センチメント
JRCの信用倍率は5,673.00倍(信用買残567,300株に対し信用売残100株)と非常に高く、将来の潜在的な売り圧力が大きいことを示唆しています。これは市場全体がこの銘柄の株価上昇を期待して買い建てている状況ですが、期待に反して株価が下落した場合、これらの買い残が投げ売りを誘発し、株価のさらなる下落を招く可能性があります。
主要株主構成を見ると、上位には「YSホールディングス(20.42%)」、「エムワイエフ(14.96%)」、「光通信(株)(5.37%)」といった法人株主が名を連ねています。インサイダー保有比率が47.17%と高く、経営陣や関係者による安定株主が多い構造ですが、浮動株が少ないことも短期的な株価変動を増幅させる要因となることがあります。
8. 株主還元
JRCは、積極的な株主還元姿勢を示しています。
- 配当利回り(会社予想): 2.27%
- 1株配当(会社予想): 29.00円(中間配当14円、期末予想配当15円)
- 配当性向: 30.3%(会社予想)
2026年2月期の年間配当は、前年の26.00円から29.00円への増配が予定されており、配当性向も30.3%と安定しています。利益成長に見合った還元を行っており、株主を重視する姿勢が見られます。自社株買いに関する直近の情報は提供されていませんが、安定した配当は見込める銘柄と言えるでしょう。
SWOT分析
強み
- ロボットSI事業の急成長を筆頭とした高い事業成長力と収益性(ROE25%超)。
- Piotroski F-Score8/9点に裏打ちされた盤石な財務体質と安定したキャッシュフロー。
弱み
- 環境プラント事業の収益性低迷と、工事型案件特有の業績変動リスク。
- 信用買残の極端な高さによる将来的な需給悪化リスク。
機会
- 国内外での人手不足を背景とした自動化・省力化投資の需要増加。
- ベトナム子会社設立など海外展開による事業領域の拡大とM&A戦略の加速。
脅威
- 部品・原材料価格の高騰やサプライチェーンの混乱によるコスト増。
- ロボットSI事業における競合激化と、高度な専門人材の確保難。
この銘柄が向いている投資家
- 成長性と配当を両立したい投資家: 高い成長性を持ちながら、ROEも高く、安定した配当成長が見込まれるため、長期的な視点で資産を増やしたい投資家に向いています。
- 中長期的な視点でグロース市場の再評価を期待する投資家: 現在の株価は市場平均を下回るトレンドですが、事業の成長性や財務健全性は高いため、グロース市場の回復や企業価値再評価のタイミングを捉えたい投資家に向いています。
この銘柄を検討する際の注意点
- 高い信用買残による株価下落リスク: 信用倍率が異常に高いため、市場センチメントの変化や業績の上振れ期待が剥がれた際に、一斉に手仕舞い売りが出て株価が急落する可能性があります。
- グロース市場特有のボラティリティ: 高い成長が期待される一方で、市場全体の動向や短期的なニュースにも株価が敏感に反応しやすい傾向があります。年間ボラティリティが44.94%と高く、短期間での大きな値動きには注意が必要です。
今後ウォッチすべき指標
- ロボットSI事業の受注状況と利益率: 成長ドライバーである同事業の進捗が、中期経営計画達成の鍵を握るため、引き続き売上高成長率と利益率の推移を注視する必要があります。
- ベトナム子会社設立後の海外事業展開: 海外での現地生産や販売体制が、全体の業績にどのように貢献していくか、特に初期投資とその効果を評価するための指標をウォッチが必要です。具体的には、ベトナムでの売上高成長率や利益貢献度を追うことが重要です。
10. 企業スコア
成長性: S
過去12ヶ月の売上高成長率が13.90%、2026年2月期通期予想の売上高成長率が前年比21.56%といずれも基準の15%を大きく上回る高い成長実績と見通しがあります。特に、ロボットSI事業が前年同期比で+101.1%と圧倒的な成長を見せており、成長性は極めて優良と評価できます。
収益性: A
株主資本利益率(ROE)は25.63%と優良基準の15%を大幅に超えていますが、営業利益率は12.03%で良好基準の10-15%に該当します。ROEは非常に高いものの、営業利益率がSの基準(15%)には達していないため、総合的に「良好」のスコアAと評価します。
財務健全性: A
Piotroski F-Scoreが8/9点と優良基準の7点を大きく上回っています。流動比率も1.76倍(176%)と良好基準の150%以上を満たしており、財務の安全性が高いことを示しています。自己資本比率は35.5%と普通レベル(B)に位置しますが、総合的な財務品質と流動性の高さを考慮し、「良好」のスコアAと評価します。
バリュエーション: A
PBRは3.09倍と、業界平均の3.6倍に対して約85.8%の水準にあります。これは評価基準の「業界平均の80-90%」に該当するため、「良好」のスコアAと評価できます。ROEの高さはPBRを押し上げる要因となりますが、現在のPBRは業界平均と比較して割安感があると判断できます。
企業情報
| 銘柄コード | 6224 |
| 企業名 | JRC |
| URL | https://www.jrcnet.co.jp/ |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 機械 – 機械 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 1,275円 |
| EPS(1株利益) | 96.08円 |
| 年間配当 | 2.27円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 11.3% | 15.3倍 | 2,508円 | 14.6% |
| 標準 | 8.7% | 13.3倍 | 1,936円 | 8.9% |
| 悲観 | 5.2% | 11.3倍 | 1,398円 | 2.1% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 1,275円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 970円 | △ 31%割高 |
| 10% | 1,211円 | △ 5%割高 |
| 5% | 1,529円 | ○ 17%割安 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
競合他社
| 企業名 | コード | 現在値(円) | 時価総額(億円) | PER(倍) | PBR(倍) | ROE(%) | 配当利回り(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 西部電機 | 6144 | 2,875 | 435 | 14.05 | 1.34 | 10.0 | 2.92 |
| サンコーテクノ | 3435 | 1,400 | 122 | 11.65 | 0.58 | 5.7 | 3.00 |
| カワタ | 6292 | 807 | 58 | 25.29 | 0.43 | 1.7 | 4.70 |
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.32)」によって自動生成されました。
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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。