企業の一言説明

VALUENEX(4422)は、独自開発したビッグデータの俯瞰図解析ツール(VALUENEX radar)提供と、それを用いたコンサルティングサービスを展開するニッチな分野におけるリーディングカンパニーを目指す企業です。

投資判断のための3つのキーポイント

  • 独自のデータ解析技術とコンサルティングサービスの急成長: 他社にはない「俯瞰図解析」技術を基盤に、R&D、知財、M&Aなど幅広い分野で高付加価値コンサルティングを提供。直近の2026年7月期第2四半期決算では、コンサルティングサービス売上が前年同期比約2.8倍+177.6%と急成長し、営業利益も大幅に黒字転換しました。
  • 非常に強固な財務基盤と高いキャッシュ創出力: 自己資本比率77.6%、流動比率6.69倍と極めて高く、Piotroski F-Scoreは8/9点(S評価・優良)を獲得。過去12ヶ月の営業キャッシュフローは1億3,700万円、フリーキャッシュフローも7,925万円と安定してキャッシュを創出しており、財務の健全性は特筆すべき水準です。
  • 過去の収益不安定性と高バリュエーション: 過去には営業利益の変動が大きく、直近の2025年7月期(過去12ヶ月)では連結で赤字を計上しています。通期業績予想も合理的な算定が困難として未開示であり、将来の収益見通しは不透明です。PBRは4.52倍と業界平均(3.5倍)を上回っており、割高感が強い水準で推移しています。株価の年間ボラティリティも178.81%と非常に高く、収益の安定性が今後の焦点となります。

企業スコア早見表

項目 スコア 判定
成長性 A 高い成長可能性
収益性 C やや不安定
財務健全性 S 極めて優良
バリュエーション D 割高感強い

※スコア凡例: S=優良, A=良好, B=普通, C=やや不安, D=懸念

注目指標サマリー

指標 業界平均比
株価 408.0円
PER 業界平均66.2倍
PBR 4.52倍 業界平均3.5倍(割高)
配当利回り 0.00%
ROE -10.98%

1. 企業概要

VALUENEXは、独自開発したビッグデータの「俯瞰図解析」技術を特徴とするデータ解析ツール「VALUENEX radar」の提供と、この技術を応用したコンサルティングサービスを展開しています。研究開発、知的財産、M&A、マーケティングなど多岐にわたる分野で、顧客の意思決定を支援する高付加価値なサービスを提供しており、医療系AIなどの新領域開拓にも注力しています。

2. 業界ポジション

VALUENEXは、ビッグデータ解析市場において、特に「俯瞰図解析」というニッチながらも高度な技術で差別化を図っています。これにより、一般的なデータ分析ツールや大手総合コンサルティングファームとは異なる独自の強みを確立しています。市場シェアに関する具体的なデータは未開示ですが、技術的独自性が参入障壁となり競争優位性を築いています。PBRは4.52倍で業界平均(3.5倍)より高い水準にあります。

3. 経営戦略

VALUENEXは、独自の俯瞰図解析技術を核に、コンサルティングサービスとASPサービスのシナジーを強化する戦略をとっています。直近の2026年7月期第2四半期決算では、コンサルティングサービスが前年同期比+177.6%と急伸し、販売費及び一般管理費を19.4%削減したことで、大幅な営業利益の黒字転換を達成しました。通期業績予想は、新規案件の受注時期や規模の不確実性から合理的な算定が困難として開示していませんが、既存事業の強化と新規事業領域(医療系AIなど)の開拓を通じて、持続的な成長を目指しています。

【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score

Fスコアは企業財務の健全性を示す指標で、9点満点で評価されます。7点以上が優良、5-6点が良好、3-4点が普通、1-2点がやや懸念、0点が要注意と判断されます。

項目 スコア 判定
総合スコア 8/9 S: 優良(収益性・健全性・効率性すべて良好)
収益性 3/3 純利益、営業キャッシュフロー、ROAが全てプラスで優良な収益体質を示唆しています。
財務健全性 2/3 流動比率が基準を上回っており、株式希薄化もない点が評価されますが、D/Eレシオに関するデータが未開示です。
効率性 3/3 営業利益率、ROE、四半期売上成長率が全て基準を上回っており、効率的な経営と成長性を示しています。

D/Eレシオについてはデータが未開示のため評価対象外となります。

【収益性】営業利益率、ROE、ROA

VALUENEXの収益性は、過去の推移を見ると不安定な傾向があります。

  • 営業利益率(過去12か月):-10.6%(6億9,085万8千円の売上に対し、-7,338万8千円)。過去12か月では赤字ですが、直近2026年7月期第2四半期では約14.6%(売上高4億2,341万7千円に対し、営業利益6,193万9千円)と大きく改善し、高い水準です。
  • ROE(実績):-10.98%。株主資本に対する収益性も、過去12か月では赤字のためマイナスとなっています。
  • ROA(過去12か月):8.65%(ベンチマーク5%)。企業が総資産をどれだけ効率的に利用して利益を上げているかを示す指標であり、基準を上回る良好な水準です。

【財務健全性】自己資本比率、流動比率

財務健全性は極めて高い水準にあります。

  • 自己資本比率(実績):77.6%。これは企業の負債が少なく、自己資本によって運営されている割合が高く、非常に安定した財務基盤を示します。直近第2四半期では86.0%とさらに向上しています。
  • 流動比率(直近四半期):6.69倍(ベンチマーク150%)。短期的な支払い能力を示す指標であり、669%と非常に高く、短期債務の支払いに全く問題がないことを示しています。

【キャッシュフロー】営業CF、FCFの状況

VALUENEXは堅実なキャッシュ創出能力を持っています。

  • 営業キャッシュフロー(過去12か月):1億3,700万円。本業で安定してキャッシュを生み出していることを示します。
  • フリーキャッシュフロー(過去12か月):7,925万円。営業キャッシュフローから投資活動による支出を差し引いたもので、企業の自由に使えるキャッシュが十分にあることを示しています。ただし、直近第2四半期では△307万3千円とマイナスになっています。

【利益の質】営業CF/純利益比率

営業キャッシュフローが純利益をどの程度裏付けているかを示す指標です。

  • 営業CF/純利益比率:1.28。この比率が1.0以上であることは、純利益が現金によって裏付けられており、利益の質が健全であることを示唆します。VALUENEXの比率は非常に高く、利益の質は優良と評価できます。

【四半期進捗】通期予想に対する進捗率、直近3四半期の売上高・営業利益の推移

2026年7月期第2四半期の決算は、前年度の不調から大幅に改善しています。

  • 売上高4億2,341万7千円(前年同期2億5,728万1千円+64.6%増)。
  • 営業利益6,193万9千円(前年同期△1億2,641万2千円)。大幅な黒字転換を達成。
  • 親会社株主に帰属する中間純利益6,449万2千円(前年同期△1億2,545万7千円)。
  • 通期予想は未開示のため、進捗率の計算はできません。
  • 直近の業績推移を見ると、2025年7月期に営業赤字に転落しましたが、2026年7月期第2四半期でV字回復を果たしており、収益基盤の回復が見られます。特にコンサルティングサービス売上の大幅増が貢献しています。

【バリュエーション】PER/PBR

VALUENEXのバリュエーションは、業界平均と比較して割高感があります。

* 過去12ヶ月のEPSがマイナスであるため、PERは算出できません。
  • PBR(実績):4.52倍
    • 業界平均PBRが3.5倍であるのに対し、VALUENEXのPBRはそれよりも高い水準にあります。これは、純資産と比較して株価が割高であることを示唆しており、市場が将来の成長期待を織り込んでいる可能性があります。同社の目標株価(業種平均PBR基準)は317円と算出されており、現在の株価408.0円はこれを上回っています。

【テクニカルシグナル】

指標 状態 数値 解釈
MACD 中立 MACD、シグナル値データなし 短期トレンド方向を示す
RSI 中立 0-100(具体的な数値なし) 70以上=過熱、30以下=売られすぎ
5日線乖離率 +20.00% 直近のモメンタム
25日線乖離率 +13.56% 短期トレンドからの乖離
75日線乖離率 +40.95% 中期トレンドからの乖離
200日線乖離率 +82.47% 長期トレンドからの乖離

移動平均線からの乖離率が全てプラスであり、特に短期・中期・長期の移動平均線を大きく上回っていることから、直近で株価が急騰し、強い上昇モメンタムにあることを示唆しています。
RSIとMACDについては中立との情報しかありませんが、移動平均線との関係から上昇トレンドが継続していると考えられます。

【テクニカル】52週高値・安値との位置、移動平均線との関係

  • 現在の株価408.0円は52週高値633.33円と安値146.67円の中間(47.8%)に位置しています。
  • 全ての移動平均線(5日、25日、75日、200日)を上回っており、株価は明確な上昇トレンドにあることを示しています。特に、200日移動平均線を82.96%も上回っている点は、長期的な上昇が強いことを示しています。

【市場比較】日経平均・TOPIXとの相対パフォーマンス

VALUENEXの株価パフォーマンスは、短期・中期的に市場平均を大幅に上回っています。

  • 3ヶ月リターン:株式+148.28% vs 日経平均+6.40%141.88%ポイント上回る
  • 6ヶ月リターン:株式+113.24% vs 日経平均+28.33%84.92%ポイント上回る
  • 1ヶ月リターン:株式-3.32% vs 日経平均-6.65%3.33%ポイント上回る
  • 1年リターン:株式-31.31% vs 日経平均+42.43%73.75%ポイント下回る
    • 直近の好決算を受け、短期・中期的に市場を大きくアウトパフォームしていますが、過去1年で見ると大きくアンダーパフォームしています。これは、過去の業績不振による株価調整が大きかったことを示唆します。

【注意事項】

⚠️ 信用売残が0株のため計算上の信用倍率は0.00倍ですが、信用買残が238,400株積み上がっており、将来の売り圧力に繋がる可能性に注意が必要です。

【定量リスク】ベータ値、ボラティリティ、最大ドローダウン

  • 年間ボラティリティは178.81%と極めて高い水準です。これは、株価が大きく変動する傾向があることを示しており、投資リスクが高いことを意味します。
    • 仮に100万円投資した場合、年間で±178万8,100円程度の変動が想定されます(単純換算)。
  • シャープレシオは0.72です。これはリスクの割に得られるリターンが平均的であることを示しています(目安1.0以上で良好)。
  • 最大ドローダウンは-70.67%です。過去には株価がピークから70.67%下落した経験があり、同様の下落が今後も起こりうるリスクがあることを示しています。
  • 年間平均リターンは129.23%と非常に高いですが、これは高いボラティリティを伴う数値です。

【事業リスク】

  • 収益構造の不安定性: VALUENEXの事業は、プロジェクト受注型のコンサルティングサービスに大きく依存しており、大型案件の受注状況によって業績が大きく変動する可能性があります。通期業績予想が未開示であることからも、今後の収益見通しの不確実性が高い状態です。
  • 技術革新と競合の激化: ビッグデータ解析やAIの分野は技術革新が著しく、常に新しい競合が出現する可能性があります。VALUENEXの独自技術が陳腐化したり、より優れた技術を持つ企業が登場したりするリスクが存在します。
  • 人材依存リスク: 高度な解析技術とコンサルティングサービスは、専門知識を持つ優秀な人材に大きく依存します。従業員数33人と少数精鋭であるため、主要人材の流出や採用の難航が事業運営に大きな影響を与える可能性があります。

7. 市場センチメント

  • 信用取引状況: 信用買残が238,400株に対し、信用売残は0株です。これにより計算上の信用倍率は0.00倍となっています。信用売残がないため、将来の買い戻し圧力がない一方、信用買残が積み上がっているため、今後の株価下落局面では売り圧力となる可能性があります。
  • 主要株主構成: 筆頭株主は早稲田1号投資事業有限責任組合(38.11%)、次いで代表者の中村達生氏(22.74%)です。インサイダー・機関投資家合計の保有割合は高く、安定株主が多い構造ですが、Float(流通株式)が170万株と少なく、株価の流動性は低い可能性があります。

8. 株主還元

  • 配当利回り:会社予想では0.00%であり、無配です。
  • 配当性向0.00%。利益の全てを事業投資に回す方針と見られます。
  • 自社株買いの状況:データなし。

SWOT分析

強み

  • 独自の俯瞰図解析技術: 他社にはない高付加価値なビッグデータ解析技術を持ち、幅広い産業で活用されています。
  • 強固な財務体質: 自己資本比率が高く、潤沢なキャッシュフローと低負債で安定した経営基盤を築いています。

弱み

  • 過去の収益不安定性: 大型案件に依存する特性上、売上や利益が変動しやすく、通期予想未開示で将来見通しに不確実性があります。
  • 高いバリュエーションと株価ボラティリティ: 業界平均を上回るPBRと極めて高い株価変動率があり、投資家にとってはリスク要因となります。

機会

  • DX・AI市場の拡大: 企業のデジタル変革やAI活用への需要が高まる中で、解析ツールやコンサルティングの市場は成長余地が大きいと見込まれます。
  • 新規産業・分野への展開: 医療系AIなどの新領域開拓により、事業の多角化と安定成長の可能性を秘めています。

脅威

  • 技術競争の激化: ビッグデータやAI分野は技術革新が速く、競合他社の出現や技術優位性の喪失リスクが常に存在します。
  • 景気変動の影響: 企業のR&D投資やコンサルティング予算は景気動向に影響されやすく、経済環境の変化が業績に影響を与える可能性があります。

この銘柄が向いている投資家

  • 高成長テック企業への投資を検討している方: 独自の技術と成長市場を背景にした企業価値向上に期待する投資家に向いています。
  • 高いリスク許容度を持つ方: 株価のボラティリティが高く、短期的な変動が大きいため、リスクを理解し、長期的な視点で投資できる方に適しています。
  • 財務の健全性を重視する方: 非常に強固な財務体質は、事業成長を支える安定基盤として評価できます。

この銘柄を検討する際の注意点

  • 収益の安定性: 直近四半期は好決算でしたが、過去の収益不安定性や通期予想未開示の状況を考慮し、今後の業績推移を慎重に確認する必要があります。
  • バリュエーション水準: PBRが業界平均と比較して割高であるため、現在の株価が企業の将来成長を十分に織り込んでいる可能性があり、さらなる上昇余地を見極めることが重要です。

今後ウォッチすべき指標

  • 通期業績予想の開示時期と内容: 企業の経営見通しを評価する上で最も重要な情報となります。
  • コンサルティングサービスとASPサービスの成長率: 主力事業の成長が持続可能か、四半期ごとの売上高と利益率の推移を注視する必要があります。
  • 営業利益率の安定化: 第2四半期でV字回復した営業利益率が、今後安定的に高水準を維持できるかが焦点となります。

成長性:A (高い成長可能性)

直近の2026年7月期第2四半期決算では、売上高が前年同期比で+64.6%と非常に高い成長率を示しました。特にコンサルティングサービス売上が+177.6%と急伸しており、主力事業が市場ニーズを捉え急拡大していることが伺えます。ただし、過去12ヶ月の連結売上高は前年度から減少しており、通期予想も未開示であるため、今後の持続性を見極める必要がありますが、足元の回復と技術優位性から高い潜在成長力を評価しAとしました。

収益性:C (やや不安定)

過去12ヶ月のROEは-10.98%と赤字であり、営業利益もマイナスでした。しかし、直近の2026年7月期第2四半期では営業利益率が14.6%と高い水準で黒字転換を果たしています。四半期ベースでの急回復は評価できるものの、通期での業績予想が未開示であり、過去の収益の不安定性も考慮すると、依然として収益の安定性にはやや不安が残るためCと判断しました。

財務健全性:S (極めて優良)

自己資本比率は77.6%(直近第2四半期で86.0%)と非常に高く、流動比率も6.69倍と極めて優良な水準です。Piotroski F-Scoreも8/9点S評価(優良)を獲得しており、財務基盤は非常に強固であると評価できます。負債が少なく、短期的な支払い能力も盤石であるためSと判断しました。

バリュエーション:D (割高感強い)

PBRが4.52倍であり、業界平均の3.5倍を大きく上回っています(約129%)。PERは過去12ヶ月のEPSがマイナスであるため算出できませんが、純資産ベースで見ても株価は割高な水準にあります。目標株価(業種平均PBR基準)317円と比較しても現在の株価408.0円は高いことからDと評価しました。


企業情報

銘柄コード 4422
企業名 VALUENEX
URL http://www.valuenex.com/
市場区分 グロース市場
業種 情報通信・サービスその他 – 情報・通信業

競合他社

企業名 コード 現在値(円) 時価総額(億円) PER(倍) PBR(倍) ROE(%) 配当利回り(%)
ブレインパッド 3655 2,692 600 120.17 10.59 8.6
ユーザーローカル 3984 1,524 247 16.28 2.60 17.4 1.31

関連情報

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このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.32)」によって自動生成されました。

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By ジニー

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