企業の一言説明
SBIリーシングサービスは、航空機や船舶を対象としたオペレーティングリース事業への投資ファンドの組成・販売を手掛ける、SBIグループ傘下の金融サービス企業です。
投資判断のための3つのキーポイント
- 高成長と高収益性: 近年、売上高・営業利益ともに高い成長率を維持し、ROEは18.98%、営業利益率も11.52%と高い水準を誇ります。グローバルなオペレーティングリース市場の拡大と、SBIグループのネットワークを活用した大口投資家へのアプローチ強化が成長を牽引しています。
- 魅力的な株主還元: 配当利回り3.77%(会社予想)、配当性向30.2%と、利益成長に合わせた安定的な株主還元姿勢を明確にしています。2026年4月1日には1株を2株とする株式分割も予定されており、投資単位の引き下げによる流動性向上が期待されます。
- 信用倍率の高止まりと財務構造の特性: 信用買残が信用売残を大きく上回る信用倍率289.00倍と高水準にあり、将来的な売り圧力が懸念されます。また、リース事業の特性上、多額の借入金を伴うため、自己資本比率が23.8%と低水準にあり、財務健全性には注意が必要です。
企業スコア早見表
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 成長性 | A | 良好な成長 |
| 収益性 | S | 非常に優良 |
| 財務健全性 | C | やや不安 |
| バリュエーション | S | 割安感あり |
注目指標サマリー
| 指標 | 値 | 業界平均比 |
|---|---|---|
| 株価 | 5,710.0円 | – |
| PER | 7.99倍 | 業界平均11.8倍より約32%割安 |
| PBR | 1.66倍 | 業界平均1.9倍より約13%割安 |
| 配当利回り | 3.77% | – |
| ROE | 18.98% | – |
1. 企業概要
SBIリーシングサービスは、SBIホールディングスの子会社として、航空機や船舶といった大型資産のオペレーティングリース投資ファンドの組成と販売を主軸とする金融サービス企業です。投資家はファンドを通じてリース事業に参加し、リース料収入や売却益を収益源とします。同社は、SBIグループの金融サービスネットワークと、JOL(日本型オペレーティングリース)およびJOLCO(日本型オペレーティングリース・コンボ)という、日本独自の税制優遇を活用した投資スキームの組成ノウハウを強みに、国内外の機関投資家や富裕層向けに商品を提供しています。特に、高額な資産投資を複数投資家で分散する仕組みは、個人投資家にとっても魅力的な代替投資機会を提供しています。
2. 業界ポジション
SBIリーシングサービスは、日本型オペレーティングリース市場において、船舶・航空機という大型アセットに特化し、SBIグループの信頼性と販売力を背景に確固たる地位を築いています。リースの組成額は着実に増加しており、グローバルなリース市場におけるプレイヤーとしての存在感を高めています。競合は国内のリース会社や金融機関ですが、同社はSBIグループの広範なネットワークと、投資用ファンド組成・販売に特化することで差別化を図っています。
PERは7.99倍と業界平均11.8倍を下回っており、PBRは1.66倍と業界平均1.9倍を下回る水準にあり、業界平均と比較して割安感があると言えます。
3. 経営戦略
SBIリーシングサービスは、「パートナー網拡大」と「大口投資家へのアプローチ強化」、「SBIグループ連携の深化」を成長戦略の柱としています。第3四半期決算説明資料では、外部パートナー網が428件に拡大し、大口投資家向け販売金額が押し上げられたことが強調されています。また、SBI新生銀行をはじめとするグループ連携による販売も好調で、第3四半期累計でグループ経由の販売額は125億円に達しました。資金調達枠も1,378億円(前期末比18.9%増)と拡大しており、積極的な事業展開を支えています。
2026年1月29日には、想定を上回る資産価格上昇と円安の追い風を受け、通期業績予想を上方修正しました。営業利益は82億円から94億円へ、当期純利益は48億円から56.5億円へと引き上げられ、堅調な業績が見込まれています。
また、2026年4月1日に1株を2株に分割する株式分割を予定しており、投資単位の引き下げによる流動性の向上が期待されます。2026年3月30日は期末配当の権利落ち日となる予定です。
【財務品質チェックリスト】Piotroski F-Score
システムが算出したPiotroski F-Scoreは以下の通りです。
| 項目 | スコア | 判定 |
|---|---|---|
| 総合スコア | 7/9 | S: 財務優良(収益性・健全性・効率性すべて良好) |
| 収益性 | 2/3 | 純利益とROAは良好ですが、営業キャッシュフローに関する特定のデータ項目が存在しなかったため、満点には達しませんでした。実質的な収益性は高い水準にあります。 |
| 財務健全性 | 2/3 | 流動比率は良好ですが、D/Eレシオが高い水準であるため、改善の余地があります。リース事業の特性上、多額の借入金は一般的ですが、F-Scoreの基準では満点ではありません。 |
| 効率性 | 3/3 | 営業利益率、ROE、四半期売上成長率の全てで良好な結果を示しており、資本の効率的な運用と事業の成長性において優れています。 |
この結果は、同社の財務が全体的に優良であることを示唆しています。特に効率性の高さが際立っており、事業成長を着実に利益に繋げていることが評価できます。収益性と財務健全性についても、特定の指標で満点ではないものの、リース事業の性質を考慮すると良好な水準と判断されます。
【収益性】
SBIリーシングサービスの収益性は非常に高い水準にあります。最新の年間データでは、営業利益率11.52%(過去12か月)を記録し、これは同社が効率的な事業運営を行っていることを示します。また、株主資本利益率(ROE)は18.98%(実績)と、一般的な目安とされる10%を大きく上回り、株主の投資に対して高いリターンを生み出している優良企業であることを示しています。総資産利益率(ROA)も5.88%(過去12か月)と、ベンチマークの5%を上回っており、資産全体を効率的に活用して利益を上げていると評価できます。これらの指標は、同社が競争の激しいリース業界において、独自のビジネスモデルと効率性の高さを通じて優れた収益力を維持していることを裏付けています。特に、ROE 18.98%は非常に良好なパフォーマンスであり、資本効率の面で投資家にとって魅力的なポイントです。
【財務健全性】
財務健全性については、一部に注意が必要な点も見られます。自己資本比率は23.8%(実績)と、一般的な目安とされる40%以上と比較して低い水準にあります。これは、航空機や船舶といった高額なリース資産を保有・組成する事業特性上、多額の借入金を伴うため、この業界では比較的低くなる傾向があることを考慮する必要があります。ただし、流動比率は1.73倍(直近四半期、173%)と、短期的な支払い能力を示す目安の150%以上を十分に超えており、短期的な資金繰りに大きな問題はないと考えられます。総負債を自己資本で割ったDebt/Equity比率(Total Debt/Equity)は255.78%(直近四半期)と、負債が自己資本の2.5倍以上あり、この点も継続的なモニタリングが重要です。資金調達枠を着実に増やしているものの、金利上昇局面においては利払い負担の増加が利益を圧迫するリスクも考慮する必要があります。
【キャッシュフロー】
キャッシュフローの状況を見ると、事業の成長フェーズにおける特性が顕著です。営業活動によるキャッシュフロー(営業CF)は2023年3月期に3,711百万円のプラスだったものの、2024年3月期には-26,652百万円、2025年3月期には-26,506百万円といずれも大きくマイナスとなっています。これは、オペレーティングリース事業において、新たにリース資産を組成・購入する活動が、営業キャッシュフローの計算上、投資活動と同視される場合があるためです。このような事業モデルでは、大規模な設備投資(リーシング資産の購入)が先行するため、営業CFが一時的にマイナスとなることがあります。
フリーキャッシュフロー(FCF)も同様に、2023年3月期に-4,723百万円、2024年3月期に-26,841百万円、2025年3月期に-26,629百万円と、恒常的にマイナスを計上しています。これは、事業の拡大に伴うリース資産への継続的な投資が活発に行われていることを示唆しており、成長投資を意欲的に実行している段階にあると解釈できます。財務活動によるキャッシュフロー(財務CF)は、これらの投資を賄うために有利子負債などが増加しているため、大幅なプラスを維持しています。現金及び現金同等物残高は、2023年3月期の13,812百万円から2025年3月期には8,936百万円へと減少傾向にありますが、現時点では大きな懸念となる水準ではありません。
【利益の質】
営業CF/純利益比率を計算すると、過去12か月の純利益が5,790百万円(損益計算書より、企業財務指標の63億円とは多少異なるが近い値を使用)であるのに対し、キャッシュフロー表に「営業CF」として直近で記載されているのは2025年3月期の-26,506百万円です。これに基づくと、比率はマイナスとなり、健全性を示す1.0以上という基準を大きく下回ります。前述の通り、これはオペレーティングリース事業におけるリース資産の取得が営業活動の範囲に含まれる会計処理による特殊な要因が大きく、通常の事業活動に伴うキャッシュ創出能力が低いことを直接的に意味するわけではありません。同社の事業モデルにおいては、売上高や当期純利益が安定的に計上されている一方で、リース資産の調達に伴うキャッシュアウトが営業CFに反映されるため、この比率だけでの単純な評価は注意が必要です。純粋な利益の質を評価するには、この業界特有の会計処理を深く理解した上での分析が求められます。
【四半期進捗】
2026年3月期の第3四半期(2025年12月末)決算短信によると、売上高は49,607百万円(前年同期比+53.7%)、営業利益は7,977百万円(前年同期比+65.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益は5,005百万円(前年同期比+62.0%)と、主要な収益指標が大きく伸長しました。
通期予想である売上高63,000百万円、営業利益9,400百万円、当期純利益5,650百万円に対する進捗率は、売上高が78.8%、営業利益が84.9%、当期純利益が88.6%と、非常に高い水準にあります。特に営業利益と当期純利益は、第3四半期時点で既に通期予想の8割を超えており、通期での上方修正目標達成に向けて順調に進捗していると言えます。
直近の四半期売上成長率は、企業財務指標データでは+95.50%(前年比)と非常に高く、収益の勢いが加速していることを示唆しています。同様に、四半期純利益成長率も+43.40%(前年比)と好調です。これらの数値は、同社が市場環境の変化に迅速に対応し、販売チャネルの強化や商品組成の効率化を進めることで、着実に業績を伸ばしていることを示しています。
【バリュエーション】
SBIリーシングサービスのバリュエーション指標は、業界平均と比較して割安感を示しています。
- PER(株価収益率): 会社予想ベースで7.99倍です。これは「株価が1株当たり利益の何年分か」を示す指標であり、業界平均11.8倍と比較すると約32%割安な水準にあります。これは、同社の利益成長率の高さを考慮すると、魅力的なバリュエーションであると言えます。
- PBR(株価純資産倍率): 実績ベースで1.66倍です。これは「株価が1株当たり純資産の何倍か」を示す指標であり、業界平均1.9倍と比較すると約13%割安な水準です。PBR1倍を超えることは、企業が持つ純資産以上の価値を市場が評価していることを意味します。同社が高いROEを達成していることを考慮すると、このPBRは妥当な水準であり、業界平均を下回る点で割安感があります。
目標株価は、業界平均PER基準で約8,564円、業界平均PBR基準で約6,559円と算出されており、現在の株価5,710.0円から上昇余地があることを示唆しています。
【テクニカルシグナル】
| 指標 | 状態 | 数値 | 解釈 |
|---|---|---|---|
| MACD | 中立 | MACD値: -165.1 / シグナル値: -133.34 | MACD値がシグナル値を下回っており、短期的な下降トレンド継続を示唆する |
| RSI | 中立 | 41.0% | 売られすぎでも買われすぎでもない中立の水準 |
| 5日線乖離率 | – | -1.04% | 株価が短期移動平均線をやや下回る |
| 25日線乖離率 | – | -7.78% | 株価が中期移動平均線を比較的大きく下回る |
| 75日線乖離率 | – | -4.25% | 株価が中期移動平均線を下回る |
| 200日線乖離率 | – | +10.20% | 株価が中長期移動平均線を上回っており、長期トレンドは維持されている |
MACDは中立と表示されていますが、MACD値がシグナル値を下回っており、ヒストグラムがマイナスであることから、短期的な下降トレンドが示唆されます。RSIが41.0%と中立圏にあるため、売買の過熱感は低い状態です。
移動平均線からの乖離率を見ると、株価は5日移動平均線、25日移動平均線、75日移動平均線を下回っており、短期から中期的な下降圧力がかかっている状況が示唆されます。しかし、200日移動平均線は上回っており、長期的な上昇トレンドは依然として維持されていると判断できます。
【テクニカル】
現在の株価5,710.0円は、52週高値7,140円から約20%安い水準、52週安値2,436円から約134%高い水準に位置しており、52週レンジ内での位置は69.6%(0%=安値、100%=高値)です。これは、株価が過去1年間の高値圏に近い位置にあることを示唆しています。
移動平均線との関係では、現在の株価は5日移動平均線(5,770.00円)、25日移動平均線(6,192.00円)、75日移動平均線(5,963.33円)を全て下回っています。これは、短期的および中期的に株価に下降圧力がかかっていることを示しており、直近の株価動向が弱いことを反映しています。しかし、200日移動平均線(5,173.82円)は上回っており、長期的な視点では依然として上昇トレンドが継続していると判断できます。特に、過去1年間のリターンが+65.27%と大幅な上昇を記録していることから、現在の調整はこれまでの急激な上昇に対する反動である可能性もあります。
【市場比較】
日経平均株価およびTOPIXとの相対パフォーマンスを見ると、SBIリーシングサービスの株価は異なる期間でパフォーマンスに差があります。
- 日経平均比:
- 1ヶ月リターン: 株式-12.69% vs 日経-5.65% → 7.04%ポイント下回っています。
- 3ヶ月リターン: 株式+7.13% vs 日経+4.99% → 2.14%ポイント上回っています。
- 6ヶ月リターン: 株式+16.53% vs 日経+22.81% → 6.28%ポイント下回っています。
- 1年リターン: 株式+65.27% vs 日経+44.69% → 20.58%ポイント上回っています。
- TOPIX比:
- 1ヶ月リターン: 株式-12.69% vs TOPIX-4.05% → 8.64%ポイント下回っています。
- 3ヶ月リターン: 株式+7.13% vs TOPIX+5.42% → 1.71%ポイント上回っています。
過去1年の長期で見れば日経平均やTOPIXを大きくアウトパフォームしていますが、直近1ヶ月および6ヶ月では市場平均を下回る動きが見られます。これは、直近で同社の株価に調整が入っていること、または市場全体が好調な局面で同社がやや出遅れたことを示唆しています。しかし、3ヶ月で見ると市場を上回っており、中期的には堅調さを保っていると言えます。全体として、ボラティリティが高いものの、長期的な成長期待は市場平均を上回るパフォーマンスを維持しています。
【注意事項】
⚠️ 信用倍率が289.0倍と非常に高水準です。これは、今後、信用買い残が解消される際に売り圧力となり、株価を押し下げる可能性があるため注意が必要です。
【定量リスク】
SBIリーシングサービスの定量リスク指標は以下の通りです。
- ベータ値(5年月次): 0.11。これは市場全体の動き(日経平均やTOPIX)に対して、同社の株価が非常に低い連動性を持つことを示しており、市場リスクの影響を受けにくい、あるいは独自の値動きをする傾向があることを意味します。
- 年間ボラティリティ: 49.28%。株価の年間の変動の大きさを表します。この水準は比較的高いボラティリティを示しており、株価が短期間で大きく変動する可能性を秘めていることを意味します。
- シャープレシオ: -0.49。リスク1単位あたりの超過リターンを示しますが、マイナス値はリスクに見合うリターンが得られていないことを示唆します。ただし、これは過去の平均リターンがマイナスであった期間を含む場合や、特定のベンチマークと比較した場合の評価であり、単独で投資判断を下すには他の要素も考慮が必要です。
- 最大ドローダウン: -69.50%。過去の特定の期間において、株価が最大でこれだけ下落した経験があることを示します。「仮に100万円投資した場合、年間で±49.28万円程度の変動が想定される可能性がある中で、過去最悪の局面では69.5万円程度の元本下落を経験する可能性があった」と解釈できます。
- 年間平均リターン: -23.54%。過去の特定の期間における年間平均リターンがマイナスであったことを示します。これもシャープレシオと同様に、特定の期間のパフォーマンスを切り取ったものであり、企業の現在の成長性や将来性を加味した総合的な評価が必要です。
これらの指標は、同社の株価が市場全体とは異なる動きをする傾向があり、かつ、一定のボラティリティと下落リスクを伴う可能性を示唆しています。特に信用倍率の高さは、短期的な株価変動要因として意識すべきです。
【事業リスク】
- 為替変動リスク: オペレーティングリース事業は、ドル建ての航空機や船舶を扱っており、外貨建ての売上や投資家からの需要動向が為替レートに大きく左右されます。特に円安は収益面でプラスに働く傾向がありますが、急激な円高への転換は収益を圧迫し、投資家のリターンに悪影響を及ぼす可能性があります。決算説明資料でも、為替変動が主要なリスクとして挙げられています。
- 金利上昇リスク: リース事業における資金調達は、借入が多額にのぼります。同社は短期金利連動の調達が中心であり、金利上昇局面における影響は限定的であるとの見解を示していますが、今後の金利動向によっては調達コストが増加し、収益を圧迫する可能性があります。
- 商品組成の確保と業界需給リスク: JOL商品(日本型オペレーティングリース)は、組成できるアセット(航空機、船舶)の供給状況や、航空・海運業界全体の需給バランスに影響を受けます。特に高クレジットの優良案件を継続的に確保できるかどうかが、安定的な成長の鍵となります。サプライチェーンの混乱や業界の構造変化も、リース事業の機会に影響を及ぼす可能性があります。投資商品の性質上、投資家保護の観点からも優良案件の組成は極めて重要です。
7. 市場センチメント
SBIリーシングサービスの市場センチメントは、信用取引状況に顕著な特徴が見られます。信用買残が260,100株に対し、信用売残が900株と極めて少なく、信用倍率は289.00倍と非常に高水準にあります。これは、将来的な株価上昇を期待する買い方が圧倒的に多いことを示していますが、同時に、将来的にこれらの信用買いが解消される際に大きな売り圧力となる可能性があるため、短期的な株価の重しとなるリスクも抱えています。信用買い残が前週比で-1,500株減少している一方で、信用売残も-2,600株減少しており、需給バランス自体に大きな変化は見られません。
主要株主構成を見ると、筆頭株主は親会社であるSBIノンバンクホールディングスで62.29%を保有しており、安定した経営基盤と、SBIグループとしてのシナジー創出への期待が背景にあると推測されます。その他、オートパンサー、日本証券金融、機関投資家なども名を連ねていますが、インサイダー(内部関係者)保有比率が70.31%と非常に高く、大株主による支配が強い構造です。機関投資家保有比率は1.52%と比較的低い水準にあります。
8. 株主還元
SBIリーシングサービスは、株主還元に積極的な姿勢を示しています。会社予想による配当利回りは3.77%と、現在の低金利環境下において魅力的な水準です。1株配当(会社予想)は215.00円であり、これに対する配当性向は30.2%です。これは、利益の約3割を株主への配当に回し、残りを成長投資や内部留保に充てるという堅実な経営方針を示しています。決算説明資料でも「配当性向30%以上目処」と明記されており、今後も利益成長に応じた安定的な配当が期待されます。2026年4月1日には1株 → 2株の株式分割も予定されており、投資単位の引き下げによる流動性向上と個人投資家へのアピールも株主還元策の一環と見ることができます。現時点での自社株買いの発表実績はデータにありません。
SWOT分析
強み
- SBIグループの強固な金融ネットワークを活用した、安定的な資金調達チャネルと顧客基盤。
- 航空機・船舶オペレーティングリース市場での高い商品組成力と販売実績、技術的ノウハウ。
弱み
- リース事業特有の多額の借入を伴う財務構造であり、自己資本比率が低い。
- 為替変動や金利上昇、航空・海運業界の需給変化など、外部環境への依存度が高いビジネスモデル。
機会
- グローバルなオペレーティングリース市場の継続的な拡大と、代替投資への需要の高まり。
- SBIグループ内での他事業連携の深化による、新たな顧客層や商品開発の可能性。
脅威
- 信用倍率の高さが示す将来の売り圧力と、短期的な株価変動リスク。
- 金融規制や税制の変更、地政学リスクなど、事業環境を変化させる外部要因。
この銘柄が向いている投資家
- 高成長と安定配当を両立したい投資家: 高い収益性と成長性を背景に、安定的な配当を重視する投資家。
- 代替投資(オルタナティブ投資)に関心のある投資家: 航空機や船舶リースといった伝統的ではない資産クラスへの投資機会を求める投資家。
- SBIグループの成長戦略に期待する投資家: 親会社であるSBIホールディングスが推進するエコシステム戦略の一部として、SBIリーシングサービスの成長を長期的に見守りたい投資家。
この銘柄を検討する際の注意点
- 信用倍率と需給: 信用倍率が非常に高いため、短期的な株価の変動には十分注意し、需給バランスの改善を待つ姿勢も重要です。
- 財務構造の特性: 自己資本比率が低いビジネスモデルであるため、業界特性を理解した上で、金利動向や負債管理体制を継続的に確認する必要があります。
今後ウォッチすべき指標
- 商品組成実績: 四半期ごとのJOL/JOLCO組成金額と販売実績(目標値:通期組成金額3,200億円に対する進捗率の継続的な向上)。
- 為替レート(USD/JPY): 円安は収益にプラスに寄与するため、ドル・円相場の変動を注視する。
成長性:A (良好な成長)
同社は、過去の売上高実績と2026年3月期通期予想の伸長率を考慮すると、高い成長性を維持しています。2025年3月期から2026年3月期への予想売上高成長率は約50%(41,916百万円 → 63,000百万円)に達しており、極めて高い水準です。これは、ベンチマークであるS評価基準の15%以上を大きく上回るもので、S評価に近い高い成長ポテンシャルを示しています。しかし、事業特性上、大型案件の組成タイミングによって業績が大きく変動する可能性があるため、安定的な高成長を継続できるかどうかが今後も注目されます。
収益性:S (非常に優良)
SBIリーシングサービスの収益性は非常に優良です。実績ROEは18.98%であり、S評価基準の15%以上をクリアしています。また、過去12か月間の営業利益率は11.52%(決算短信の第3四半期累計では16.1%)と、S評価基準の15%以上には届かないものの、A評価基準の10-15%を上回る非常に高い水準にあります。これは、経営効率が高く、株主資本を効果的に活用して大きな利益を生み出していることを明確に示しています。同業他社と比較しても、その収益性の高さは際立っています。
財務健全性:C (やや不安)
同社の財務健全性は、一部で注意が必要です。自己資本比率が23.8%と、C評価基準の20-30%に該当します。これは、リース事業の性質上、多額の借入金を伴うためですが、一般的な企業と比較すると低い水準です。また、Piotroski F-Scoreの財務健全性カテゴリでは2/3点となっており、D/Eレシオが高い点が健全性を評価する上でマイナス要因となっています。流動比率は1.73倍(173%)と良好であり、短期的な支払い能力に懸念はありませんが、負債の多さは金利変動リスクなどへの感応度を高める可能性があります。
バリュエーション:S (割安感あり)
現在の株価は、PER7.99倍、PBR1.66倍であり、それぞれ業界平均PER11.8倍、業界平均PBR1.9倍を下回っています。このことから、業界平均と比較して割安感があると言えます。特にPERは業界平均の約70%弱の水準であり、S評価基準の「業界平均の70%以下」に近い状況です。高い成長性と収益性を兼ね備えていることを考えると、現在のバリュエーションは投資家にとって魅力的な水準にあると評価できます。今後、成長が市場に再評価されれば、バリュエーションの是正による株価上昇の可能性があります。
企業情報
| 銘柄コード | 5834 |
| 企業名 | SBIリーシングサービス |
| URL | https://www.sbils.co.jp |
| 市場区分 | グロース市場 |
| 業種 | 金融(除く銀行) – 証券、商品先物取引業 |
バリュー投資分析(5年予測・3シナリオ参考情報)
将来のEPS成長と配当を3つのシナリオ(楽観・標準・悲観)で予測し、現在の株価が割安かどうかを試算した参考情報です。
現在の指標
| 株価 | 5,710円 |
| EPS(1株利益) | 714.77円 |
| 年間配当 | 3.77円 |
シナリオ別5年後予測
各シナリオの成長率・PER前提と、それに基づく5年後の予測株価・期待リターンです。
| シナリオ | 成長率 | 将来PER | 5年後株価 | 期待CAGR |
|---|---|---|---|---|
| 楽観 | 18.6% | 9.2倍 | 15,405円 | 22.0% |
| 標準 | 14.3% | 8.0倍 | 11,142円 | 14.4% |
| 悲観 | 8.6% | 6.8倍 | 7,326円 | 5.2% |
目標年率別の理論株価(標準シナリオ)
標準シナリオに基づく参考値です。「理論株価」は、この価格以下で購入すれば目標年率リターンを達成できる可能性がある株価上限です。
現在株価: 5,710円
| 目標年率 | 理論株価 | 判定 |
|---|---|---|
| 15% | 5,554円 | △ 3%割高 |
| 10% | 6,936円 | ○ 18%割安 |
| 5% | 8,752円 | ○ 35%割安 |
【判定基準】○X%割安:現在株価が理論株価よりX%低い / △X%割高:現在株価が理論株価よりX%高い
競合他社
| 企業名 | コード | 現在値(円) | 時価総額(億円) | PER(倍) | PBR(倍) | ROE(%) | 配当利回り(%) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| FPG | 7148 | 1,959 | 1,641 | 7.81 | 2.93 | 36.8 | 6.40 |
| ジャパンインベストメントアドバイザー | 7172 | 1,908 | 1,164 | 8.95 | 1.57 | 17.6 | 5.66 |
関連情報
証券会社
このレポートは、AIアドバイザー「ジニー (3.0.32)」によって自動生成されました。
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企業スコアは、AIによる財務・業績データの分析をもとに試験的に算出した指標です。評価方法は現在も検討・改善を重ねており、確立した標準的な指標ではありません。投資判断の唯一の基準ではなく、あくまで参考情報としてご利用ください。