2026年3月期 第3四半期決算短信〔日本基準〕(連結)
エグゼクティブサマリー
- 決算サプライズ:会社の通期業績予想に修正は無し(公表値からの変更なし)。市場コンセンサスとの比較は資料に記載無しのため省略(–)。四半期累計の進捗率は売上高75.1%、営業利益81.6%、親会社帰属純利益79.3%で、通期達成に向け「おおむね順調(やや上振れ寄り)」と判断できる水準。
- 業績の方向性:増収増益(売上高724,069百万円で前年同期比+0.8%、営業利益33,205百万円で+7.1%、親会社株主に帰属する四半期純利益24,976百万円で+15.0%)。
- 注目すべき変化:生活関連・電子・エネルギーセグメントが牽引(生活関連の売上総利益+4,146百万円、電子・エネの売上総利益+4,646百万円)。一方、機能素材・モビリティで利益減。負ののれん発生益1,780百万円や関係会社株式売却益等の特別益計上が純利益押し上げ要因。
- 今後の見通し:通期予想の修正は無し。第3四半期累計の進捗(売上75%、営業利益82%台)は通年見通し達成に概ね適合。ただし投資(子会社取得や設備投資)で投資CFが大きく拡大しており、下期の業績・資金繰り動向には注意。
- 投資家への示唆(事実整理にとどめる):業績は横ばい〜改善傾向で、M&A・設備投資で固定資産・有利子負債が増加。配当は増配(年間100円へ)および追加の自己株式取得枠(最大30億円、1.1百万株)を発表。配当性向は予想ベースで約33%(計算根拠は下記)。
基本情報
- 企業概要:
- 企業名:長瀬産業株式会社(Nagase & Co., Ltd.) コード: 8012
- 主要事業分野:総合商社系の機能材料・加工材料・電子・エネルギー・モビリティ・生活関連等の化学品・素材の販売および関連事業
- 代表者名:代表取締役社長 上島 宏之
- URL: https://www.nagase.co.jp/
- 報告概要:
- 提出日:2026年2月5日
- 対象会計期間:2026年3月期 第3四半期連結累計(2025年4月1日~2025年12月31日)
- 決算説明資料作成:有、決算説明会:有(アナリスト・機関投資家向け)
- セグメント(報告セグメント):
- 機能素材:塗料原料、半導体材料等
- 加工材料:樹脂製品、工業用ホース等
- 電子・エネルギー:半導体材料、ウェハバンピング等装置・サービス
- モビリティ:自動車向け樹脂、機能部品等
- 生活関連:中間体・医薬原料、香粧品素材、食品素材(Prinova等)
- その他:情報処理サービス等
- 発行済株式:
- 期末発行済株式数(自己株含む):109,908,285株(2026年3月期3Q)
- 期中平均株式数(累計):105,824,928株(2026年3月期3Q)
- 自己株式数(期末):7,276,358株
- 時価総額:–(資料に記載無し)
- 今後の予定:
- 決算発表:本資料(第3四半期)提出済
- 株主総会:–(本資料に記載無し)
- IRイベント:決算説明会開催(アナリスト・機関投資家向け)
- 自己株式取得(重要な後発事象):取締役会決議(2026/2/5)により市場買付で上限1,100,000株、30億円、取得期間2026/2/6〜2026/3/31
決算サプライズ分析
- 予想 vs 実績(会社予想との比較)
- 売上高:当第3四半期累計 724,069百万円。通期会社予想 964,000百万円に対する進捗率 75.1%(達成率指標)。会社は通期予想の修正無し。
- 営業利益:当第3四半期累計 33,205百万円。通期会社予想 40,700百万円に対する進捗率 81.6%(良好)。
- 親会社株主に帰属する純利益:当第3四半期累計 24,976百万円。通期会社予想 31,500百万円に対する進捗率 79.3%。
- サプライズの要因:
- 増益要因:売上総利益の増加(一部製造子会社の収益性改善、生活関連・電子・エネルギーの好調)、負ののれん発生益(1,780百万円)や関係会社株式売却益(498百万円)等の特別利益。
- 減益要因(セグメント別):機能素材(塗料原料の需要減少)、モビリティ(内外装・電動化用途の販売減)で利益減。営業費用面ではM&A関連費用・退職給付費用増加等が発生。
- 通期への影響:
- 会社は通期予想を据え置き。第3四半期累計の進捗は通期見通しに整合的で、現時点で予想修正は不要との判断。ただし投資(子会社取得、設備投資)が大きく投資CFを圧迫しており、下期の営業利益とキャッシュの動きが重要。
財務指標(要点)
- 損益要点(当第3四半期累計:2025/4/1〜2025/12/31)
- 売上高:724,069百万円(前期比 +0.8% / +6,025百万円)
- 売上総利益:138,896百万円(前期比 +5.9% / +7,684百万円)
- 営業利益:33,205百万円(前期比 +7.1% / +2,203百万円)
- 経常利益:33,600百万円(前期比 +9.4% / +2,900百万円)
- 親会社株主に帰属する四半期純利益:24,976百万円(前期比 +15.0% / +3,264百万円)
- 1株当たり当期純利益(EPS, 四半期累計):236.02円(前年194.79円)
- 通期会社予想EPS:300.53円
- 収益性指標
- 営業利益率(当第3四半期累計):33,205 / 724,069 = 約4.59%(業種平均は分野により異なるため参照要)
- ROE(予想ベース)= 通期予想当期純利益31,500 / 自己資本(期末)408,278 ≒ 7.7%(目安:8%以上が良好 → やや低め)
- ROA(予想ベース)= 31,500 / 総資産860,462 ≒ 3.7%(目安:5%以上が良好 → 低め)
- 進捗率分析(通期予想に対する進捗)
- 売上高進捗率:75.1%(724,069 / 964,000)
- 営業利益進捗率:81.6%(33,205 / 40,700)
- 純利益進捗率:79.3%(24,976 / 31,500)
- 過去同期間との比較:営業利益・純利益とも前年同期比増加で上ブレ傾向
- 貸借対照表の要点(2025年12月31日)
- 総資産:860,462百万円(前期末比 +6.5%)
- 流動資産:565,448百万円(+1.0%)
- 固定資産:295,014百万円(+18.9%)※有形固定資産・のれん等増加(M&A・設備投資)
- 負債合計:444,123百万円(+10.6%)
- 純資産合計:416,339百万円(+2.4%)
- 自己資本比率:47.4%(前期末49.4%→△2.0ポイント、安定水準)
- キャッシュ・フロー(累計)
- 営業CF:29,339百万円(前期21,410 → 増加)
- 投資CF:△43,203百万円(大幅マイナス、子会社取得支出190億円、固定資産取得218億円等)
- 財務CF:△10,793百万円(自己株式取得184億円、短期借入金の減少等、一方でCP純増)
- フリーCF(営業CF−投資CF):約 △13,864百万円(マイナス)
- 現金及び現金同等物残高:42,083百万円(前期末65,903→減少△23,820百万円)
- 営業CF/親会社株主に帰属する四半期純利益比率:29,339 / 24,976 ≒ 1.18(1.0超で健全)
- 四半期推移(QoQ):第3四半期単四半期は売上高115,373百万円(前四半期比ほぼ横ばい)、営業利益は6,759百万円(単四半期では減少)。季節性・受注変動はセグメントで差あり。
- 財務安全性
- 自己資本比率47.4%(安定水準)
- 流動負債増の一因にコマーシャル・ペーパー(CP)が増加(54,000百万円)。短期借入金は減少。
- 有利子負債合計(概算)= 短期借入22,528 + 1年内返済予定長期15,056 + 長期借入50,401 + 社債40,000 + CP54,000 ≒ 182,0xx百万円(うち現金約43,514→ネット有利子負債は概算で1,200億円台)。詳細は精査要。
- 効率性
- 総資産回転率や売上高当たり営業利益率は横ばい〜改善傾向(営業利益率約4.6%)。
特別損益・一時的要因
- 特別利益(主な項目)
- 投資有価証券売却益等:2,772百万円(当第3四半期累計)
- 関係会社株式売却益:498百万円
- 負ののれん発生益(ナガセダイアグノスティックス連結化):1,780百万円
- 合計特別利益:約5,254百万円
- 特別損失(主な項目)
- 事業撤退損(中国ガラス基板薄型加工事業関連等):2,647百万円
- その他(固定資産廃棄損等):合計約3,507百万円
- 実質業績評価:
- 特別益・特別損失を考慮しても営業利益は増加しており、営業ベースの業績改善が確認できる(売上総利益の改善が背景)。
- 継続性の判断:
- 負ののれんや関係会社売却益は一時的要因。事業撤退損失引当金増加は過去撤退案件の見積り変更に伴うもので継続性は低いが影響は発生。
配当
- 配当実績と予想:
- 2025年3月期(実績):年間90円(中間45円、期末45円)
- 2026年3月期(予想修正):年間100円(中間45円、期末55円)※本日(2026/2/5)増配修正を公表
- 予想配当利回り:–(株価未記載のため算出不可)
- 配当性向(予想ベース):年間100円 / 1株当たり当期純利益300.53円 ≒ 33.3%(参考)
- 株主還元方針:中期計画下で総還元性向100%(2年間限定)を掲げており、自己株式取得も継続的に実施。第3四半期までに自己株式取得・消却を実施(取得計:自己株式取得による支出約18,429百万円等)。今般追加で最大30億円の取得枠を決議。
設備投資・研究開発
- 設備投資(投資活動支出)
- 有形固定資産の取得支出:21,805百万円(当第3四半期累計)
- 主な投資内容:設備投資拡大(詳細は個別注記)、加えて連結範囲変更を伴う子会社取得支出約19,053百万円
- 減価償却費:12,103百万円(当第3四半期累計)
- 研究開発費:–(本資料に具体金額記載無し)
受注・在庫状況(該当部分)
- 在庫(棚卸資産):期末151,359百万円(前期146,834→増加)、棚卸資産増減は一部で運転資本増加の要因
- 受注関連(受注高/受注残):–(本資料に記載無し)
セグメント別情報(当第3四半期累計)
(外部顧客への売上高 / セグメント利益)
- 機能素材:売上高 115,373百万円(前期116,682→△1.1%)、セグメント利益 6,759百万円(前期7,470→△9.5%)
- 要因:塗料原料の需要減で売上総利益減少。半導体材料は増。
- 加工材料:売上高 154,249百万円(前期161,086→△4.2%)、セグメント利益 5,475百万円(前期5,448→横ばい)
- 要因:数量減だがミックス改善で利益率改善、一般管理費増で営業利益横ばい。
- 電子・エネルギー:売上高 128,959百万円(前期121,267→+6.3%)、セグメント利益 11,338百万円(前期8,857→+28.0%)
- 要因:半導体材料、ウェハバンピング装置・受託サービス好調。
- モビリティ:売上高 97,293百万円(前期100,379→△3.1%)、セグメント利益 2,735百万円(前期3,495→△21.7%)
- 要因:樹脂販売は横ばい、内外装・電動化用途の販売減。
- 生活関連:売上高 228,130百万円(前期218,551→+4.4%)、セグメント利益 6,980百万円(前期3,114→+124.1%)
- 要因:医薬中間体・香粧品素材・食品素材(Prinova)の販売増、無形資産償却一部終了等。
中長期計画との整合性
- 中期経営計画 ACE 2.0 下で株主還元強化(総還元性向100%の限定措置)を実行中。M&Aや設備投資を通じた成長投資と株主還元の両立を図っている旨を表明。
- KPI達成状況:セグメントごとの成長(電子・生活関連)で中期方針の投資成果が表れつつあるが、ROEは目標水準(8%)に未達の見込み(予想ベース7.7%)。
競合状況や市場動向
- 競合他社比較:同業他社との定量比較は資料に記載無し(–)。半導体材料や食品素材等の分野で需要回復・成長が見られ、同社の電子・生活関連が相対的に好調。
- 市場動向:自動車(塗料・内外装)やモビリティ向けの需要減少が機能素材・モビリティに影響。一方、半導体向けや食品・化粧品素材は堅調。
今後の見通し
- 業績予想:
- 通期(2026年3月期)会社予想(修正無し):売上高 964,000百万円(+2.0%)、売上総利益 183,000百万円(+5.6%)、営業利益 40,700百万円(+4.1%)、親会社株主に帰属する当期純利益 31,500百万円(+23.4%)。
- 前提条件:為替等の前提は決算短信「連結業績予想等の説明」参照(本資料上では詳細記載なし)。
- 予想の信頼性:第3四半期累計の進捗は通期予想と整合しており、会社は据え置き。過去の同社の予想達成傾向は資料に詳細無し(–)。
- リスク要因:為替変動(円高の影響が業績に影響)、原材料価格、需要変動(自動車・電子製品向け)、M&A関連費用・統合リスク、投資負担によるキャッシュフロー圧迫等。
重要な注記
- 会計方針の変更:Prinovaグループの製造子会社における製造原価区分見直しを遡及適用(売上原価の増加により前期の売上総利益が減少表示されているが、営業利益・経常利益等には影響なし)。
- 会計上の見積りの変更:事業撤退損失引当金の見積り変更(中国ガラス基板事業関連)により当第3四半期で引当金増加・税前利益減少。
- 重要な後発事象:自己株式取得(市場買付)を追加決議(上限1,100,000株、30億円、取得期間2026/2/6〜3/31)。
(注記)
- 不明な項目や資料に記載のない数値は「–」で示しています。
上記の内容は、AIによる自動要約に基づいて作成されたものであり、正確性や網羅性について保証するものではありません。内容の解釈や利用に際しては、必ず公式の決算短信 をご参照ください。信頼性を確保するよう努めていますが、情報の完全性についてはご自身での確認をお願い致します。
企業情報
| 銘柄コード | 8012 |
| 企業名 | 長瀬産業 |
| URL | http://www.nagase.co.jp/ |
| 市場区分 | プライム市場 |
| 業種 | 商社・卸売 – 卸売業 |
このレポートは、AIアドバイザー「シャーロット (3.1.4)」によって自動生成されました。
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